JPH0732503U - 静電容量式変位計 - Google Patents

静電容量式変位計

Info

Publication number
JPH0732503U
JPH0732503U JP6320693U JP6320693U JPH0732503U JP H0732503 U JPH0732503 U JP H0732503U JP 6320693 U JP6320693 U JP 6320693U JP 6320693 U JP6320693 U JP 6320693U JP H0732503 U JPH0732503 U JP H0732503U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rod
capacitance
outer cylinder
inner cylinder
cylindrical portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6320693U
Other languages
English (en)
Inventor
政美 小玉
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ユニシアジェックス filed Critical 株式会社ユニシアジェックス
Priority to JP6320693U priority Critical patent/JPH0732503U/ja
Publication of JPH0732503U publication Critical patent/JPH0732503U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロッドと導電体との摩耗の発生を防止し、常
時良好な検出精度を得ると共に、耐久性の向上を図る。 【構成】 外筒1の内部に一定の隙間を介して配置され
た内筒2と、該内筒2の内部にピストンを介して一定の
隙間をもって往復運動可能に嵌挿された一極のロッド3
とを備えている。前記内筒2を軸方向に沿って上下2分
割に形成して、上側半円筒部12aを+極に導通させる
一方、下側半円筒部12bを間隙16bを介してロッド
3に導通させると共に、該下側半円筒部12bを端子1
5を介して外筒1と−極の電極に導通させた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車の荷重変化に伴う車高変化等の変位量を検出するのに適した 静電容量式変位計に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の静電容量式変位計としては、種々提供されており、その一例と して本出願人が先に出願した実開昭63−8610号公報等に記載されているも のが知られている。
【0003】 概略を説明すれば、外筒の内部に一定の隙間を介して配置されて、一方の電極 を成すシリンダを収納すると共に、該内筒の内部に他方の電極を成すロッドが絶 縁性のピストンを介して往復運動自在に嵌挿されている。また、外筒の外周には 、ロッドの往復運動に伴う内筒とロッドとの相対位置に応じた静電容量の変化を 検出する変化検出回路が固定されている。更に、前記外筒の一端部内部に、円筒 状の導電性シールが収納固定されている。この導電性シールは、中央軸方向に形 成された挿通孔の内周面に前記ロッドの外周面が摺動して該ロッドと外筒とを他 方の電極を導通させるようになっている。そして、前記導電性シールを外筒内に 収納して外部へ露出させないことによって、前記挿通孔の内周面とロッドの外周 面との間に塵芥等の侵入を防止して良好な導電性を確保するようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
然し乍ら、前記従来の静電容量式変位計にあっては、前述のようにロッドの外 周面と導電性シールの内周面が常時摺動しているため、該両者間が経時的に摩耗 してしまう。この結果、長期使用後にロッドと導電性シール間の通電性能が悪化 し、変位計の検出精度の低下と耐久性の低下を招く惧れがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案は、前記従来の問題点に鑑みて案出されたもので、請求項1の考案は、 一方の電極を成す一方側導電体と、他方の電極を成す他方側導電体とを対向配置 すると共に、該両導電体の間に誘導電極を成す導電部材を夫々一定の隙間を介し て抜き差し可能に設けたことを特徴としている。
【0006】 請求項2の考案は、前記一方側導電体と他方側導電体とを、該両導電体の間に 一定の隙間を介して設けられた前記導電部材の抜き差し方向へ並列に配置したこ とを特徴としている。
【0007】
【作用】
前記各請求項の考案によれば、両導電体との間に、一定の隙間を介して導電部 材を抜き差し可能に設けたため、両導電体と導電部材の摩耗の発生を防止できる 。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。
【0009】 図1は、請求項1の考案に係る静電容量式変位計を車両に適用した一実施例を 示している。
【0010】 即ち、図中1は導電材からなる外筒、2は外筒1内に収納保持された導電材か らなる内筒、3は内筒2内を往復動自在に嵌挿され、一端部に絶縁性のピストン 4が固定された導電部材たるロッド、5は外筒1の外周面に設けられた変位検出 回路である。
【0011】 前記外筒1は、一端部がショックアブソーバに取り付けられるブラケット6a を備えた栓体7によって気密状態に封止されていると共に、他端部にロッド3を 摺動案内するロッドガイド8と、内部の気密性を保持する気体シール9が夫々圧 入固定されていると共に、外筒1内への塵芥の侵入を防止するダストシール10 が設けられている。また、外筒1は、内筒2との間に一定の巾の環状隙間11が 形成されている。
【0012】 前記内筒2は、図2及び図3に示すように軸方向に沿って上下に2分割形成さ れて、一方側導電体である図中上側の半円筒部12aと他方側導電体である下側 の半円筒部12bとからなり、該両半円筒部12a,12bは径方向に対向配置 され、両分割端縁間に一定巾の隙間13a,13bが軸方向に沿って形成されて いる。また、この両半円筒部12a,12bは、夫々一端部が栓体7と一体的な ボトム部14に圧入固定されていると共に、各他端部がロッドガイド8の内周側 に固定されている。そして、上側半円筒部12aが、後述する+極ターミナルに 導通していると共に、下側半円筒部12bが、端子15を介して外筒1に導通し ている。また、両半円筒部12a,12bの内周面とロッド3の外周面との間に 一定の間隙16a,16bが形成されている。
【0013】 前記ロッド3は、他端部にショックアブソーバに取り付けられるブラケット6 bが保持部を介して固定されていると共に、該保持部と外筒1の外周面との間に はダストブーツ17が設けられている。
【0014】 前記変位検出回路5は、上端が導電性蓋部18で閉塞されたボックス状の導電 性ケーシング19と、該ケーシング19の内部にボルト20によって固定された 回路基板21と、該回路基板21の中央に設けられた+極ターミナル22と、該 +極ターミナル22の外周側に設けられた−極ターミナル23,23とを有して いる。
【0015】 また、前記ケーシング19の一端側には、グロメット24を介してワイヤーハ ーネス25が挿通されており、このワイヤーハーネス25は、一端部が回路基板 21に半田付けされていると共に、他端部がコネクタ26を介して図外の制御機 器に接続されている。
【0016】 前記回路基板21は、図3に示すようにCR発振回路27や周期変換回路及び 電圧変換回路を備え、該各回路等を構成する電気部品が表面実装部品(SMD) によって構成されている。
【0017】 前記+極ターミナル22は、絶縁性のターミナルコネクタ28内を挿通した電 極部29が外筒1の外周部に形成された貫通孔を絶縁状態で貫通して内筒2の外 周面にコイルスプリングを介して弾接して通電性を確保している。一方、電極部 29の突出部が回路基板21の+極に半田付けされている。
【0018】 前記−極ターミナル23は、図1に示すようにターミナル部の一端がケーシン グ19の下部に有する通孔の孔縁に有するブラケット30,30を介して外筒1 の外周面に接触していると共に、夫々の他端が回路基板21の−極に導通してい る。また、外筒1と、前記下側半円筒部12bは、ロッドガイド8に支持された 導電性の前記端子15とを介して導通している。
【0019】 したがって、下側半円筒部12bと外筒1を−電極とし、ロッド3を誘導電極 とし、上側半円筒部12aを+電極とする静電容量が形成されている。
【0020】 以下、本実施例の作用について説明する。まず、ロッド3と上側半円筒部12 aとの間の間隙16aに生じる静電容量はCS1となり、ロッド3と下側半円筒部 12bとの間の間隙16bに生じる静電容量はCS2となっている。
【0021】 そして、図外のショックアブソーバから変位計に振動が伝達されると、該振動 に応じてロッド3が左右方向へ摺動変位を繰り返す。これによって、上側半円筒 部12aとロッド3との間の空間部の容積が変化して、静電容量が振動に応じて 逐次変化する。即ち、例えばピストン4が図1中右方向へ移動した際には、前記 静電容量CS1,CS2が減少し、一方、ピストン4が図中左方向へ移動した際には 、静電容量CS1,CS2が増加する。そして、斯かる静電容量の変化が変位検出回 路5の+,−極ターミナル22,23によって検出され、この検出信号がCR発 振回路27で静電容量に比例した所定の周期信号に変換される。
【0022】 即ち、この静電容量式変位計は、ロッド3の摺動変位に無関係な静電容量を考 えると、図2及び図3に示すように外筒1と上側半円筒部12aとの間には、C1 の値の静電容量を生じるが、、外筒1と下側半円筒部12bとの間には、端子1 5によって同一電位となるため静電容量が生じない。この結果、図4に示すよう な等価回路が形成される。したがって、変位検出回路5は、この静電容量を合成 静電容量Cとして、一方が+極、他方が−極となり、またロッド3が誘導電極と して作用することになる。
【0023】 そして、CR発振回路27は、入力された合成静電容量Cを電気信号、例えば ロッド3の変位に比例した電気的パルス周期信号として出力する。
【0024】 尚、前記合成静電容量Cは次式によって求められる。
【0025】
【数1】
【0026】 となり、図9に示すような簡単な検出静電容量を得ることができる。
【0027】 そして、本実施例では、ロッド3と下側半円筒部12bとの間には隙間16b が形成されて、該ロッド3との直接的な摺動がないため、両者3,12b間の摩 耗の発生が確実に防止され、常時良好な検出精度が得られると共に、耐久性の向 上が図れる。
【0028】 図5は請求項2の考案に係る一実施例を示し、+極を成す一方側導電体を内筒 2で構成する一方、−極を成す他方側導電体を円筒部材31で構成したものであ る。
【0029】 即ち、図6及び図7にも示すように外筒1の他端部内に内筒2の他端部が圧入 固定するガイド部32が固定されていると共に、該ガイド部32と前記ロッドガ イド8との間に前記円筒部材31が圧入固定されている。この円筒部材31は、 電気的に導通性の良好な金属材で形成され、内筒2に対してロッド3軸方向へ並 列に配置され、ロッド3が挿通する中央の挿通孔内周面とロッド3外周面との間 に一定巾の環状の間隙33が形成されてロッド3との直接的な摺動が回避されて いる。尚、内筒2は、全体がプラス極ターミナル22に接続されていると共に、 内周面とロッド3外周面との間には一定の間隙16が形成されている。変位検出 回路5等の他の構成は、前記実施例と同様である。
【0030】 以下、本実施例の作用について説明する。まず、ロッド3と内筒2との間の間 隙16に生じる静電容量はCSとなり、ロッド3と円筒部材31との間の間隙3 3に生じる静電容量はC2となる。つまり、ロッド3が左右方向へ摺動変位する とその対向面積の増減に比例して増減する静電容量CSと、ロッド3の摺動変位 に無関係な静電容量C2が夫々生じる。前記静電容量CSはピストン4が最大左方 向位置で最大になり、最大右方向位置で最小になる。
【0031】 また、静電容量CS,C2の他に、ロッド3とロッドガイド8との間及びロッド 3とガイド部32との間にも静電容量が生じるが、これはロッド3の摺動に無関 係な固定容量であって、外筒1と内筒2間の静電容量C1及び前記C2に対して充 分に小さな値であるため、図8に示すような等価回路となる。したがって、この 変位計は、この静電容量を合成静電容量Cとして、内筒2を+極,円筒部材31 及び外筒1を−極,ロッド3を誘導電極として作用する。また、CR発振回路2 7は、入力されたCを前記実施例と同様にロッド3の変位に比例した電気的パル ス周期信号として出力する。
【0032】 尚、前述の合成静電容量Cは次式によって求められる。
【0033】
【数2】
【0034】 (3)式はさらに
【0035】
【数3】
【0036】 となり、CS/C2<<1 となるように円筒部材31とロッド3間の所定の対 向面積にすると共に、所定の隙間巾とすることにより、C=CS+C1 で(2) 式と同一となり、図9の等価回路で示すような簡単な検出静電容量を得ることが できる。
【0037】 また、本実施例も、円筒部材31とロッド3との直接的な摺動がないため、常 時良好な検出精度が得られる。
【0038】 更に、各実施例では、各電極の変位方向の長さが変位量の約1倍即ち、ロッド 3変位分のスペースのみで変位が検出でき、しかも、検出容量は変位計に内蔵さ れたCR発振回路27により電気的パルス周期信号で出力するため、専用アンプ なしで変位検出を行うことが可能となる。この結果、静電容量式変位計の小型化 が図れる。
【0039】 尚、本考案は、本実施例のようなシリンダ(円筒)形に限るものではなく、導 電体として平板状のものを用いたものでもよい。また、変位検出方法も、周期変 換回路により電気的パルス周期信号として出力するか、電圧変換回路により電圧 信号として出力してもよい。
【0040】
【考案の効果】
以上の説明で明らかなように、本考案によれば、一方側導電体と他方側導電体 との間に、一定の隙間を介して導電部材を抜き差し可能に設けて、両導電体と導 電部材とを非接触状態としたため、従来のように摺動による摩耗の発生が確実に 防止される。この結果、常時良好な検出精度が得られると共に、耐久性の向上が 図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の考案に係る静電容量式変位計の一実
施例を示す縦断面図。
【図2】本実施例の要部拡大断面図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】本実施例の等価回路図。
【図5】請求項2の考案に係る静電容量式変位計の縦断
面図。
【図6】本実施例の要部拡大断面図。
【図7】図6のB−B線断面図。
【図8】本実施例の等価回路図。
【図9】各実施例の簡素化した等価回路図。
【符号の説明】
1…外筒 2…内筒 3…ロッド(導電部材) 4…ピストン 5…変位検出回路 12a…上側半円筒部(一方側導電体) 12b…下側半円筒部(他方側導電体) 16a,16b…間隙(隙間) 31…円筒部材(他方側導電体) 33…間隙(隙間)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9208−2F G01D 5/24 W

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の電極を成す一方側導電体と、他方
    の電極を成す他方側導電体とを対向配置すると共に、該
    両導電体の間に誘導電極を成す導電部材を夫々一定の隙
    間を介して抜き差し可能に設けたことを特徴とする静電
    容量式変位計。
  2. 【請求項2】 前記一方側導電体と他方側導電体とを、
    該両導電体の間に一定の隙間を介して設けられた前記導
    電部材の抜き差し方向へ並列に配置したことを特徴とす
    る静電容量式変位計。
JP6320693U 1993-11-25 1993-11-25 静電容量式変位計 Pending JPH0732503U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6320693U JPH0732503U (ja) 1993-11-25 1993-11-25 静電容量式変位計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6320693U JPH0732503U (ja) 1993-11-25 1993-11-25 静電容量式変位計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0732503U true JPH0732503U (ja) 1995-06-16

Family

ID=13222504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6320693U Pending JPH0732503U (ja) 1993-11-25 1993-11-25 静電容量式変位計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0732503U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008510944A (ja) * 2004-08-26 2008-04-10 メッシエ−ブガッティ 航空機ホイール用ブレーキ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008510944A (ja) * 2004-08-26 2008-04-10 メッシエ−ブガッティ 航空機ホイール用ブレーキ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4386386A (en) Capacitor type sensor for detecting displacement or load
EP2772731B1 (en) Electrostatic capacitative liquid surface sensor
US4720682A (en) Surface electric potential sensor
JP5901982B2 (ja) 検出システムおよび検出装置
KR100355136B1 (ko) 회전속도센서
US10502600B2 (en) Electromagnetic flowmeter
JPS60252833A (ja) シヨツクアブソ−バ
KR20150048873A (ko) 휠 속도 센서
US4677378A (en) Displacement sensor including a magnetically responsive member and a pair of piezoelectric elements
JPH11108605A (ja) 無接触直線変位センサ
JPH0732503U (ja) 静電容量式変位計
US4339721A (en) Electrostatic voltmeter
US6321600B1 (en) Acceleration detecting device
CN218059821U (zh) 一种公路质量检测装置
JPH04175531A (ja) エアサスペンションの変位センサ
US4945755A (en) Acceleration detector with parallel ground paths
JPS597202A (ja) 導電性ゴムを使用した変位計
JP5893920B2 (ja) 検出システムおよび検出装置
JPH06222039A (ja) ガスセンサの信号取出し構造
RU2083988C1 (ru) Молекулярно-электронный преобразователь колебательных ускорений
CN218444206U (zh) 温度传感器
JPH0718203U (ja) 静電容量式シリンダ変位計
JPH01197661A (ja) 加速度センサ
JP3435065B2 (ja) 圧電式加速度センサ
JPH0236129Y2 (ja)