JPH07324618A - エンジンの排気ガス浄化用触媒装置 - Google Patents

エンジンの排気ガス浄化用触媒装置

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JPH07324618A
JPH07324618A JP6141121A JP14112194A JPH07324618A JP H07324618 A JPH07324618 A JP H07324618A JP 6141121 A JP6141121 A JP 6141121A JP 14112194 A JP14112194 A JP 14112194A JP H07324618 A JPH07324618 A JP H07324618A
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exhaust gas
engine
heat insulating
carrier
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泰 石川
Hitoshi Ota
仁史 太田
Toshikazu Nakagawa
俊和 中川
Hiroaki Sugiura
博昭 杉浦
Hiroshi Shimizu
弘志 清水
Shinobu Miyaura
忍 宮浦
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 排気マニホールド直付けのメタルキャタの疲
労破壊を防止する。 【構成】 メタルキャタ6は担体8が排気流入方向の上
流部および周縁側数巻き分の範囲(s)で平版と波板の
接点をろう付されたものとし、このメタルキャタ6の担
体8を囲む筒状のキャタケース10の上端を排気マニホ
ールド4の出口部に接合し、キャタケース10の下端は
出口コーン17に接合する。また、メタルキャタ6の上
流部でキャタケース10の外周面にグラスウール14を
配設してガイド19により保持し、ガイド19をインシ
ュレータ12で支持する。このメタルキャタ6は、例え
ば横置きのV型エンジンにおいて走行風が当たる前側の
バンクの排気マニホールドに直付けする。グラスウール
14は走行風が当たる側にのみ、また、排気ガスがオフ
セットして当たる側にのみ設けてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンの排気ガス浄化
用触媒装置、特に車両等に搭載するエンジンにおいて冷
間始動時に触媒の活性化を促進し浄化性能を高めるため
にガス温度の高い上記側の排気マニホールド出口部にメ
タルキャタを直接連結したエンジンの排気ガス浄化用触
媒装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用等のエンジンの排気系には排気ガ
ス浄化用触媒を設けるのが普通であり、その排気ガス浄
化用触媒としては、例えば、Pt(白金)、Rh(ロジ
ウム)等の貴金属を触媒成分としてセラミック担体に担
持させたものが一般的である。
【0003】ところが、このような触媒は所定の活性温
度に達するまでは十分に機能せず、したがって、エンジ
ン冷間始動時の排気ガス浄化性能に問題が生ずる。
【0004】そこで、ガス温度の高い上流側の排気マニ
ホールド出口部にメタルキャタを直接連結し、このメタ
ルキャタに高温の排気ガスを当てることによって触媒活
性速度を高め冷間始動時の浄化性能を高めるようにする
試みが従来から行われている。特開平2−256815
号公報に記載されたV型内燃機関の排気ガス浄化装置は
その一例である。
【0005】上記特開平2−256815号公報に記載
されたV型内燃機関の排ガス浄化装置では、V型内燃機
関が車両前部に車両に対し横置きに搭載され、その後側
バンクの排気通路上流部(排気マニホールド)に始動時
活性化促進用のサブ触媒としてメタルキャタ等で構成す
るスタートキャタが設けられ、前側バンクの排気通路と
後側バンクの排気通路との合流部位にメイン触媒である
触媒コンバータが設けられ、上流側の高温排気ガスによ
ってスタートキャタを早期に活性温度まで上昇させ、そ
の活性温度に達したスタートキャタの反応熱によって排
気ガスを加熱し、加熱した排気ガスを触媒コンバータの
中央部に導くことで触媒コンバータを加熱し早急に活性
温度まで上昇させるようにしている。
【0006】メタルキャタは、メタル製の平板と波板を
巻き合わせて形成したハニカム状の担体に触媒成分を担
持させたものであって、それ自体よく知られている。こ
のメタルキャタは、ケーシング(キャタケースとい
う。)と担体との熱膨張差が少なく、セラミック担体を
用いる場合のようなケーシングと担体との間のマット状
詰め物が必要でなくて小型化できるため、スペースをと
らず、V型エンジンのように排気通路が両側に分かれ排
気系が複雑になるような場合に有利である。そのため、
V型エンジンの排気マニホールドに触媒を直付けする場
合はメタルキャタが用いられることが多い。
【0007】また、それとは別に、キャタケース外周に
グラスウール等の断熱材を巻くことにより走行風等の外
流から遮蔽して触媒活性を向上させるというものが従来
から知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】冷間始動時等の排気ガ
ス浄化性能を向上させるためには、上述のように排気マ
ニホールド直付けでメタルキャタを配設することが有効
であると考えられ、そのような試みが従来から行われて
いるが、このように排気マニホールド直付けでメタルキ
ャタを設けた場合、特に、メタルキャタが車両走行時に
受ける外風(走行風という。)が当たる位置に配置され
たものである場合に、メタル製の平板と波板により形成
される担体に疲労破壊が起き易いという問題が発生して
いる。しかし、従来、このようなメタルキャタの疲労破
壊がどのようなメカニズムで発生するのかが十分に解明
されておらず、有効な対策を施すことができなかった。
【0009】本発明は、排気マニホールド直付けのメタ
ルキャタにおける上記問題点を解決するためのものであ
る。
【0010】すなわち、本発明は、排気マニホールド直
付けのメタルキャタの疲労破壊を防止することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、排気マニホ
ールド直付けのメタルキャタに発生する疲労破壊のメカ
ニズムがつぎのようなものであることを解明した。
【0012】まず、メタルキャタの担体を構成する平板
と波板の接合部で図1の(a)に示すように平板(f)
が波板cに押されて変形する。この現象は図の(b)に
Aで示すように、メタルキャタの周縁側で発生する。つ
ぎに、図1の(c)に示すように平板fは波板cとのロ
ー付部分の両側にクラックが入り破損する。
【0013】このような現象から、メタルキャタの疲労
破壊は担体を構成する平板にクラックが発生することに
よるものであることが明らかである。そして、そのクラ
ックの発生はメタルキャタの上流部で外周側から中心側
へ向けての温度勾配が大きくなり熱膨張差で特定の範囲
に応力が集中するためであることが判明した。
【0014】排気マニホールド直付きのメタルキャタの
場合には、キャタの位置は一般に排気マニホールドの曲
がり部に近く、そのために、キャタ担体の上流部に排気
ガスがこのように不均一に当たる。そして、排気ガスが
不均一に当たることで、キャタ担体の特定部位に高温部
が発生し、一方、キャタ外周側は熱逃げが生ずるので、
キャタ外周側と上記高温部との間の温度勾配が大きくな
って熱膨張差で担体要素が変形し、特定範囲で応力が集
中してクラックが発生する。また、メタルキャタが、ケ
ーシング外周の車両走行時に外風すなわち走行風が当た
る位置で排気マニホールドに直付けされている場合に
は、走行風による冷却作用を受けるためにキャタ外周側
の熱逃げが大きく、そのために、外周側と上記高温部と
の間の温度勾配が一層大きくなり、クラックが一層発生
し易くなる。また、メタルキャタは、一般に上述のよう
にメタル製の平板と波板を巻き合わせて形成したハニカ
ム状の担体にPt,Rh等の触媒成分を担持させるもの
であり、その担体は、過度に剛性が高いと熱応力が集中
して破壊する可能性が大きくなるため、排気流入方向の
下流部では平板と波板を接合することはせずに、上流部
および周縁側の数巻き分の範囲で平版と波板の接点をろ
う付するのが普通であるが、その場合には、キャタ上流
部で平板と波板がろう付されていることによって内外温
度差による熱応力が大きくなり、特に温度勾配の大きい
特定部位でのクラック発生の可能性が大きくなる。
【0015】図2は、上述のクラック発生のメカニズム
を実証的に示す実験例のデータである。また、図3は、
この実験例におけるキャタ配設構造を示し、図4はその
キャタ内に流入する排気ガスの流速分布状態を示す。
【0016】上記実験例は、V型エンジンを横置きで車
両前部に搭載し、従来構造のメタルキャタを排気マニホ
ールド直付けで配設した場合に関するものであって、キ
ャタ前方には走行風から遮蔽するためのインシュレータ
が設けられている。また、この例では、図4に示すよう
にメタルキャタは走行風の中心に対し外側に偏心した位
置にあり、しかも、メタルキャタに流入する排気ガスの
流れは不均一で、前方内側に偏向したものとなってい
る。図4では、メタルキャタの軸線に直角な断面を格子
状に分割し各領域の流速を相対値で示している。
【0017】図2において、(e)は上記メタルキャタ
の上流部の軸方向段面構造図であって、水平方向の位置
はキャタ外周側から中心側にかけての各部位を示してい
る。そして、図2の(d)は、上記(e)に示す部位を
横軸にとって外周側から中心部(Pc)にかけての各部
の温度を示すものである。この例では外周に近いP1
2の二つの部位の間で温度差ΔTが204℃で、この
間で温度勾配が著しく大きい。そして、図2の(c)は
やはり上記部位を横軸にとって各部の熱伸びを示すもの
である。温度勾配の大きいP1,P2間で熱伸び差すなわ
ち熱膨張差が大きくなる。図2の(a)に示すように、
応力集中はP1,P2間で特に顕著である。また、図2の
(b)に示すように温度が高くなると担体の材料強度が
低下する。そして、(d)に示す部位P1(温度528
℃)と部位P2(温度732℃)とでは材料強度の差が
大きく、外側のP1での強度が大きいのに対して内側の
2での強度が著しく小さい。そのため、その間は応力
集中によりクラックが発生し易い状態となる。そして、
このように材料強度が著しく変化する偏曲領域に応力が
集中することによって、クラックが発生し、繰り返しガ
ス圧を受けることによって疲労破壊が起きる。
【0018】本発明者は、排気マニホールド直付けのメ
タルキャタにおける疲労破壊のメカニズムが上述のよう
なものであることを踏まえ、この疲労破壊の要因である
クラックの発生を防止するためにはメタルキャタの上流
部における外周側から中心側へ向けての温度勾配を緩和
することが不可欠であるとの知見を得た。そして、上記
課題解決のためのつぎのような手段に想到し、この手段
によって所期の目的を達成した。
【0019】すなわち、本発明の請求項1に係るエンジ
ンの排気ガス浄化用触媒装置は、メタル製の平板と波板
を巻き合わせて形成したハニカム状の担体に触媒成分を
担持させてなるメタルキャタを使用し該メタルキャタを
排気ガスの主流が前記担体の上流部に該担体の軸芯に対
してオフセットして当たる位置で排気マニホールドに直
接連結したエンジンの排気ガス浄化用触媒装置におい
て、前記メタルキャタの排気ガスの主流が担体の軸芯に
対してオフセットして当たる位置の側の外周側から中心
側に向けて発生する温度勾配を緩和する手段を設けたこ
とを特徴とする。
【0020】また、本発明の請求項2に係るエンジンの
排気ガス浄化用触媒装置は、メタル製の平板と波板を巻
き合わせて形成したハニカム状の担体に触媒成分を担持
させてなるメタルキャタを使用し該メタルキャタを排気
ガスの主流が前記担体の上流部に該担体の軸芯に対して
オフセットして当たる位置で排気マニホールドに直接連
結したエンジンの排気ガス浄化用触媒装置において、前
記メタルキャタの上流部で、かつ、排気ガスの主流が担
体の軸芯に対してオフセットして当たる位置の側の外周
側から中心側に向けて発生する温度勾配を緩和する手段
を設けたことを特徴とする。
【0021】また、本発明の請求項3に係るエンジンの
排気ガス浄化用触媒装置は、メタル製の平板と波板を巻
き合わせて形成したハニカム状の担体に触媒成分を担持
させてなるメタルキャタを使用し該メタルキャタを排気
ガスの主流が前記担体の上流部に該担体の軸芯に対して
オフセットして当たる位置で排気マニホールドに直接連
結したエンジンの排気ガス浄化用触媒装置において、前
記メタルキャタの上流部における排気ガスの主流が担体
の軸芯に対してオフセットして当たる位置の側のケーシ
ング外周側の断熱性を他の位置の側のケーシング外周側
の断熱性よりも高めるようメタルキャタ周辺の排気ガス
の主流がオフセットして当たる位置の側に断熱材を配設
したことを特徴とする。
【0022】また、本発明の請求項4に係るエンジンの
排気浄化用触媒装置は、メタル製の平板と波板を巻き合
わせて形成したハニカム状の担体に触媒成分を担持させ
てなるメタルキャタを使用し該メタルキャタを前記担体
の上流部に排気ガスが不均一に当たる位置で排気マンホ
ールドに直接連結したエンジンの排気ガス浄化用触媒装
置において、前記メタルキャタの上流部におけるケーシ
ング外周側の断熱性を該メタルキャタの下流部における
ケーシング外周側の断熱性よりも高める手段を設けたこ
とを特徴とする。
【0023】また、本発明の請求項5に係るエンジンの
排気浄化用触媒装置は、メタル製の平板と波板を巻き合
わせて形成したハニカム状の担体に触媒成分を担持させ
てなるメタルキャタを使用し該メタルキャタを前記担体
の上流部に排気ガスが不均一に当たる位置で排気マニホ
ールドに直接連結したエンジンの排気ガス浄化用触媒装
置において、前記メタルキャタは例えば前記担体を構成
する平板と波板との接点が少なくとも上流部で、好まし
くは上流部および周縁側数巻分のみがろう付されたもの
であって、前記メタルキャタの上流部におけるケーシン
グ外周側の断熱性を該メタルキャタの下流部におけるケ
ーシング外周側の断熱性よりも高めるようメタルキャタ
周辺の少なくとも上流側に断熱材を配設したことを特徴
とする。
【0024】上記請求項5に係るエンジンの排気浄化用
触媒装置において、前記断熱材はメタルキャタ周辺の上
流側にのみ配設することができ、また、例えば、メタル
キャタ周辺の上流側および下流側に配設し、上流側の断
熱材は下流側の断熱材よりも断熱性の高いものを用いた
ものとすることもできる。
【0025】また、同じく請求項5に係るエンジンの排
気浄化用触媒装置において、前記断熱材はメタルキャタ
周辺の上流側および下流側に配設し、上流側の断熱材は
下流側の断熱材よりも厚さが大のものを用いたものとす
ることもできる。
【0026】また、本発明の請求項9に係るエンジンの
排気ガス浄化用触媒装置は、メタル製の平板と波板を巻
き合わせて形成したハニカム状の担体に触媒成分を担持
させてなるメタルキャタを使用し該メタルキャタをその
ケーシング外周に車両走行時の外風が当たる位置で排気
マニホールドに直接連結したエンジンの排気ガス浄化用
触媒装置において、前記メタルキャタの周辺に該メタル
キャタの外周側から中心側へ向けて発生する温度勾配を
緩和する手段を設けたことを特徴とする。
【0027】また、本発明の請求項10に係るエンジン
の排気ガス浄化用触媒装置は、メタル製の平板と波板を
巻き合わせて形成したハニカム状の担体に触媒成分を担
持させてなるメタルキャタを使用し該メタルキャタをそ
のケーシング外周に車両走行時の外風が当たる位置で排
気マニホールドに直接連結したエンジンの排気ガス浄化
用触媒装置において、前記メタルキャタの周辺に断熱材
を配設したことを特徴とする。
【0028】上記請求項10に係るエンジンの排気浄化
用触媒装置において、前記断熱材は、例えば前記メタル
キャタの周辺の前記外風が当たる側にのみ配設するもの
とする。また、その場合に、前記エンジンは、例えば、
出力軸を挟んでV型をなす左右のバンクにそれぞれシリ
ンダ列を配置したV型エンジンとすることができる。
【0029】また、上記請求項10に係るエンジンの排
気ガス浄化用触媒装置において、前記エンジンは例えば
出力軸を挟んでV型をなす左右のバンクにそれぞれシリ
ング列を配置したV型エンジンで、かつ車両進行方向に
対し前記出力軸を略直角にする横置き配置で車両前部に
搭載するものであり、前記メタルキャタは少なくとも車
両進行方向前側のバンクの排気マニホールドに直接連結
したものであって、前記断熱材はこの前側のバンクの排
気マニホールドに連結されたメタルキャタに対してのみ
設けたものであってよい。
【0030】また、上記請求項10に係るエンジンの排
気ガス浄化用触媒装置において、前記エンジンは出力軸
の方向にシリンダを配列した直列エンジンで、かつ車両
進行方向に対し前記出力軸を略直角にする横置き配置で
車両前部に搭載するものであり、前記メタルキャタは該
エンジンの車両進行方向前側に配置されたものであっ
て、前記断熱材は前記ケーシング外周面の前記外風が当
たる側にのみ配設したものであってよい。
【0031】これらエンジンの排気ガス浄化用触媒装置
において、前記断熱材は前記メタルキャタのケーシング
外周面に配設したものとするのが好適である。
【0032】
【作用】本発明の請求項1に係るエンジンの排気ガス浄
化用触媒装置によれば、メタル製の平板および波板を巻
き合わせて形成した担体の上流部に排気ガスがオフセッ
トして当たることによって助長される担体上流部の温度
勾配が、メタルキャタの排気ガスの主流が担体の軸芯に
対してオフセットして当たる位置の側の外周側から中心
側に向けて発生する温度勾配を緩和する手段によって緩
和され、そのため、内外熱膨張差に起因する応力集中に
よってクラックが発生し担体の疲労破壊に至るのが防止
される。
【0033】また、本発明の請求項2に係るエンジンの
排気ガス浄化用触媒装置によれば、メタル製の平板およ
び波板を巻き合わせて形成した担体の上流部に排気ガス
がオフセットして当たることによって助長される担体上
流部の温度勾配が、メタルキャタの上流部で、かつ、排
気ガスの主流が担体の軸芯に対してオフセットして当た
る位置の側の外周側から中心側に向けて発生する温度勾
配を緩和する手段によって緩和され、そのため、内外熱
膨張差に起因する応力集中によってクラックが発生し担
体の疲労破壊に至るのが防止される。
【0034】また、本発明の請求項3に係るエンジンの
排気ガス浄化用触媒装置によれば、メタル製の平板およ
び波板を巻き合わせて形成した担体の上流部に排気ガス
がオフセットして当たることによって助長される担体上
流部の温度勾配が、メタルキャタの上流部における排気
ガスの主流が担体の軸芯に対してオフセットして当たる
位置の側のケーシング外周側の断熱性を他の位置の側の
ケーシング外周側の断熱性よりも高めるようメタルキャ
タ周辺の排気ガスの主流がオフセットして当たる位置の
側に配設された断熱材によって緩和され、そのため、内
外熱膨張差に起因する応力集中によってクラックが発生
し担体の疲労破壊に至るのが防止される。
【0035】また、本発明の請求項4に係るエンジンの
排気ガス浄化用触媒装置によれば、メタル製の平板と波
板を巻き合わせて形成した担体の上流部に排気ガスがオ
フセットして当たることによって助長される担体上流部
の温度勾配が、メタルキャタの上流部におけるケーシン
グ外周側の断熱性を該メタルキャタの下流部におけるケ
ーシング外周側の断熱性よりも高める手段によって緩和
され、そのため、内外熱膨張差に起因する応力集中によ
ってクラックが発生し担体の疲労破壊に至るのが防止さ
れる。
【0036】また、本発明の請求項5に係るエンジンの
排気ガス浄化用触媒装置によれば、メタル製の平板と波
板を巻き合わせて形成した担体の上流部に排気ガスがオ
フセットして当たることによって助長される担体上流部
の温度勾配が、メタルキャタの上流部におけるケーシン
グ外周側の断熱性をメタルキャタの下流部におけるケー
シング外周側の断熱性よりも高めるようメタルキャタ周
辺の少なくとも上流部に配設された断熱材によって緩和
され、そのため、内外熱膨張差に起因する応力集中によ
ってクラックが発生し担体の疲労破壊に至るのが防止さ
れる。この場合、断熱材がメタルキャタ周辺の上流側に
のみ配設されることにより、また、メタルキャタ周辺の
上流側および下流側に配設されるものについては上流側
の断熱材が下流側の断熱材よりも断熱性の高いものとさ
れ、あるいは、上流側の断熱材が下流側の断熱材よりも
厚さが大のものとされることにより、キャタ全体が過度
に断熱され耐熱限界を越えてしまって溶損したり極端に
強度が落ちて破損するような事態を招くことなしに熱応
力の集中によるクラックの防止が効果的に達成される。
また、メタルキャタが、担体を構成する平板と波板との
接点が少なくとも上流部でろう付されて、例えば上流部
および周縁側の数巻分のみがろう付されたものである場
合は、ろう付されたことがキャタ上流部での熱応力を一
層増大させる要因になるが、このような場合でも、上記
断熱材の作用で温度勾配が緩和されることにより、過度
の応力集中が回避され、クラックの発生が防止される。
【0037】また、本発明の請求項9に係るエンジンの
排気ガス浄化用触媒装置によれば、メタルキャタの平板
と波板を巻き合わせて形成した担体を囲むケーシング外
周に走行風が当たることによって助長される担体の温度
勾配が、メタルキャタの周辺に該メタルキャタの外周側
から中心側へ向けて発生する温度勾配を緩和する手段に
よって緩和され、そのため、内外熱膨張差に起因する応
力集中によってクラックが発生し担体の疲労破壊に至る
のが防止される。
【0038】また、本発明の請求項10に係るエンジン
の排気ガス浄化用触媒装置によれば、メタルキャタの平
板と波板を巻き合わせて形成した担体を囲むケーシング
外周に走行風が当たることによって助長される担体の温
度勾配が、メタルキャタの周辺に配設された断熱材によ
って緩和され、そのため、内外熱膨張差に起因する応力
集中によってクラックが発生し、それが担体の疲労破壊
の要因となるのが防止される。この場合、断熱材が、例
えばV型エンジンにおいて、例えばメタルキャタの周辺
の走行風が当たる側にのみ配設されることにより、メタ
ルキャタが過度に断熱され耐熱限界を超えて溶損あるい
は破損に至るのを防止しつつ熱応力集中によるクラック
の防止が効果的に達成される。また、エンジンがV型エ
ンジンで、車両前部に横置き配置されたものである場合
に、車両進行方向前側のバンクの排気マニホールドに直
接連結すなわち直付けされることによって走行風が当た
るメタルキャタに対してのみ断熱材が設けられることに
より、後方側に配置されるメタルキャタを不必要に断熱
することがなくなり、コスト低減も達成される。また、
エンジンが直列エンジンで、車両前部に横置き配置され
たものである場合に、断熱材が車両進行方向前側に配置
されたメタルキャタのケーシング外周面に走行風が当た
る側にのみ配設されることによって、メタルキャタが過
度に断熱され耐熱限界を超えて溶損あるいは破損に至る
のを防止しつつ熱応力集中によるクラックの防止が効果
的に達成される。
【0039】断熱材によるこのような作用は、断熱材が
メタルキャタの外周に配設されたことによるもので、特
にケーシング外周面に直接断熱材が配設された場合に顕
著である。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0041】実施例1.図5は本発明の実施例1のエン
ジンの平面図である。
【0042】実施例1は、横置き配置で車両前部に搭載
したV型6気筒エンジンに適用したものであって、図5
において、1はエンジン本体であり、図の上下方向に延
びる図示しない出力軸(すなわち、クランクシャフト)
を挟んでV型をなすよう左右にバンク2,3を構成し、
各バンク2,3にはそれぞれ3気筒直列のシリンダ列が
配置されている。また、エンジン本体1には、Vバンク
の外側に左右バンク2,3のそれぞれの排気マニホール
ド4,5が接続され、各排気マニホールド4,5の下方
に向いた出口部には、直付けで垂直にメタルキャタ6,
7がそれぞれ連結されている。これらメタルキャタ6,
7は、メタル製の平板と波板を巻き合わせて形成したハ
ニカム状の担体8,9にPt,Rh等の触媒成分を担持
させたものであって、担体8,9は排気流入方向の上流
部および周縁側の数巻き分の範囲で平版と波板の接点が
ろう付され、下流部は接合しない開放構造である。ま
た、これらメタルキャタ6,7には、担体8,9を囲む
キャタケース10,11の外側にインシュレータ12,
13が設けられている。
【0043】この実施例1のエンジンは、左バンク(す
なわち、図5の水平方向左側のバンク)2を前側とし車
両進行方向に対し出力軸を直角にする横置き配置で車両
前部に搭載されるもので、図5に矢印で示す方向から走
行風を受ける。したがって、車両進行方向前側に位置す
る左バンク2の排気マニホールド4に直付けされたメタ
ルキャタ6には走行風が直接当たり、その冷却作用を受
ける。この前側のメタルキャタ6は走行風の中心に対し
外側に偏心した位置にあり、そのため、この前側のメタ
ルキャタ6に対し走行風の冷却作用は前方内側により大
きく作用する。この実施例1では、前側のメタルキャタ
6の上流部周囲で、インシュレータ12とキャタケース
10の間に断熱材としてグラスウール14が配設されて
いる。一方、後側のメタルキャタ7は、インシュレータ
13とキャタケース11との間が空間15となってい
る。
【0044】図6はこの実施例1における左バンク2側
のメタルキャタ6の配設構造を示す断面図である。この
メタルキャタ6は、上述のようにメタル製の平板と波板
を巻き合わせて形成したハニカム状の担体8に触媒成分
を担持させたものであって、担体8は排気流入方向の上
流部および周縁側の数巻き分の範囲で平版と波板の接点
がろう付されている。例えば図6における一点鎖線の外
側の領域sがろう付の範囲である。メタルキャタ6は、
担体8を囲む筒状キャタケース10の上端が排気マニホ
ールド4の出口部に嵌入され電気溶接されている。図6
の16がその溶接部である。キャタケース10は担体8
の外周全面を覆うもので、下端側がろう付により担体8
に接合されている。また、キャタケース10の下端は図
示しない排気管に接続される出口コーン17に嵌入され
電気溶接にって接合されている。図6の18がその溶接
部である。また、グラスウール14は、装着可能に上下
に分割されたものがメタルキャタ6の上流部においてキ
ャタケース10の外周面に配設され、断面コの字状で2
分割構造のガイド19によって保持されている。上記ガ
イド19は、グラスウール14をメタルキャタ6の上流
部外周面に保持した状態で図示しないボルトにより一体
結合されるもので、各半割部はインシュレータ12にス
ポット溶接で固定される。
【0045】この実施例1によれば、排気マニホールド
直付けのメタルキャタであることにより、メタル製の平
板および波板を巻き合わせて形成した担体8の上流部に
排気ガスが不均一に当たることによって助長される担体
上流部の温度勾配がグラスウール14によって緩和さ
れ、そのため、内外熱膨張差に起因する応力集中によっ
てクラックが発生し疲労破壊に至るのが防止される。そ
して、断熱材であるグラスウール14が、直接走行風を
受ける前側のメタルキャタ6に対してのみ設けられたこ
とによって、後側のメタルキャタ7を不必要に断熱する
ことがなく、コスト低減も達成される。
【0046】実施例2.図7は本発明の実施例2のエン
ジンの平面図である。
【0047】実施例2は、やはり横置き配置で車両前部
に搭載したV型6気筒エンジンに適用したものであり、
エンジンの基本的な構造は実施例1と同様である。すな
わち、図7において、1はエンジン本体であり、図の上
下方向に延びる図示しない出力軸を挟んでV型をなすよ
う左右にバンク2,3を構成し、各バンク2,3にはそ
れぞれ3気筒直列のシリンダ列が配置されている。ま
た、エンジン本体1には、Vバンクの外側に左右バンク
2,3のそれぞれの排気マニホールド4,5が接続さ
れ、各排気マニホールド4,5の下方に向いた出口部に
は、直付けで垂直にメタルキャタ6,7がそれぞれ連結
されている。これらメタルキャタ6,7は、メタル製の
平板と波板を巻き合わせて形成したハニカム状の担体
8,9に触媒成分を担持させたものであって、担体8,
9は排気流入方向の上流部および周縁側の数巻き分の範
囲で平版と波板の接点がろう付けされ、下流部は接合し
ない開放構造である。また、これらメタルキャタ6,7
には、担体8,9を囲むキャタケース10,11の外側
にインシュレータ12,13が設けられている。そし
て、エンジンは、左バンク(すなわち、図7の水平方向
左側のバンク)2を前側とし車両進行方向に対し出力軸
を直角にする横置き配置で車両前部に搭載されるもの
で、図7に矢印で示す方向から走行風を受け、したがっ
て、車両進行方向前側に位置する左バンク2の排気マニ
ホールド4に直付けされたメタルキャタ6には走行風が
直接当たり、その冷却作用を受ける。また、この前側の
メタルキャタ6は走行風の中心に対し外側に偏心した位
置にあり、このメタルキャタ6に対し走行風の冷却作用
は前方内側により大きく作用する。
【0048】この実施例2では、前側のメタルキャタ6
の上流部周囲であって、走行風が直接当たる前面側にの
み、インシュレータ12とキャタケース10の間に断熱
材としてグラスウール14が配設されている。後側のメ
タルキャタ7のインシュレータ13とキャタケース11
との間は空間15となっている。
【0049】この実施例2の場合の左バンク2の排気マ
ニホールド4に直付けされるメタルキャタ6の配設構造
は、基本的には実施例1で説明した図6のものと同様で
ある。そして、この場合のグラスウール14は、やは
り、装着可能なよう上下に分割されたものがメタルキャ
タ6の上流部においてキャタケース10の外周面に配設
されて、断面コの字状で一体構造のガイドによって保持
され、そのガイドはインシュレータ12にスポット溶接
される。
【0050】この実施例2によれば、排気マニホールド
直付けのメタルキャタであることにより、メタル製の平
板および波板を巻き合わせて形成した担体8の上流部に
排気ガスが不均一に当たることによって助長される担体
上流部の温度勾配がグラスウール14によって緩和さ
れ、そのため、内外熱膨張差に起因する応力集中によっ
てクラックが発生し疲労破壊に至るのが防止される。そ
して、断熱材であるグラスウール14が、直接走行風を
受ける前側のメタルキャタ6に対してのみ設けられたこ
とによって、後側のメタルキャタ7を不必要に断熱する
ことがなく、コスト低減も達成され、また、断熱材であ
グラスウール14が前側のメタルキャタ6の周辺の走行
風が当たる側にのみ配設されたことにより、このメタル
キャタ6が過度に断熱され耐熱限界を超えて溶損あるい
は破損に至るのを防止しつつ熱応力集中によるクラック
の防止が効果的に達成される。
【0051】実施例3.図8は本発明の実施例3のエン
ジンの平面図である。
【0052】実施例3は、やはり横置き配置で車両前部
に搭載したV型6気筒エンジンに適用したものであっ
て、エンジンの基本的な構造は実施例1と同様であり、
図3において、1はエンジン本体を示す。また、2は一
方のバンク(左バンク)であり、4はそのバンク2に接
続された排気マニホールド、6はこの排気マニホールド
4の下方に向いた出口部に直付けで垂直に連結されたメ
タルキャタ6である。図示しないが、もう一方のバンク
(右バンク)の排気マニホールドにもメタルキャタが連
結されている。
【0053】図示した上記メタルキャタ6は、メタル製
の平板と波板を巻き合わせて形成したハニカム状の担体
8に触媒成分を担持させたものであって、担体8は排気
流入方向の上流部および周縁側の数巻き分の範囲で平版
と波板の接点がろう付けされ、下流部は接合しない開放
構造である。また、このメタルキャタ6には、担体8を
囲むキャタケース10の外側にインシュレータ12が設
けられている。そして、エンジンは、左バンク(すなわ
ち、図7の水平方向左側のバンク)2を前側とし車両進
行方向に対し出力軸を直角にする横置き配置で車両前部
に搭載されるもので、図8の右から左に向かう方向に走
行風を受け、したがって、車両進行方向前側に位置する
バンク2の排気マニホールド4に直付けされたメタルキ
ャタ6には走行風が直接当たり、その冷却作用を受け
る。
【0054】走行風を受ける前側のメタルキャタ6は、
走行風の中心に対し外側に偏心した位置にあり、したが
って、このメタルキャタ6に対し走行風の冷却作用は前
方内側により大きく作用する。また、このメタルキャタ
6は、排気ガスの主流が担体8の上流部に該担体8の軸
芯に対してオフセット(偏心)して当たる位置で排気マ
ニホールド4に直接連結されている。図8にはこのメタ
ルキャタ6の上部の軸線に直角な断面を格子状に分割し
たときの各領域の流速を相対値で示す。
【0055】この実施例3では、前側のメタルキャタ6
の上流部周囲の、走行風が直接当たる前面側で、かつ、
排気ガスの主流が担体8の軸芯に対してオフセットして
当たる位置の側にのみ、インシュレータ12とキャタケ
ース10の間に断熱材としてグラスウール14が配設さ
れている。
【0056】この実施例3の場合の左バンク2の排気マ
ニホールド4に直付けされるメタルキャタ6の配設構造
は、基本的には実施例1で説明した図6のものと同様で
ある。そして、この場合のグラスウール14は、やは
り、装着可能なよう上下に分割されたものがメタルキャ
タ6の上流部においてキャタケース10の外周面に配設
されて、断面コの字状で一体構造のガイドによって保持
され、そのガイドはインシュレータ12にスポット溶接
される。
【0057】この実施例3によれば、排気マニホールド
直付けのメタルキャタであることにより、メタル製の平
板および波板を巻き合わせて形成した担体8の上流部に
排気ガスが不均一に当たることによって助長される担体
上流部の温度勾配がグラスウール14によって緩和さ
れ、そのため、内外熱膨張差に起因する応力集中によっ
てクラックが発生し疲労破壊に至るのが防止される。そ
して、断熱材であるグラスウール14が、直接走行風を
受ける前側のメタルキャタ6に対してのみ設けられたこ
とによって、後側のメタルキャタ7を不必要に断熱する
ことがなく、コスト低減も達成され、また、断熱材であ
グラスウール14が前側のメタルキャタ6の周辺の走行
風が当たる側で、かつ、排気ガスの主流が担体8の軸芯
に対してオフセットして当たる位置の側にのみ配設され
たことにより、このメタルキャタ6が過度に断熱され耐
熱限界を超えて溶損あるいは破損に至るのを防止しつつ
熱応力集中によるクラックの防止が効果的に達成され
る。
【0058】実施例4.図9は本発明の実施例4のエン
ジンの平面図である。
【0059】実施例4は、横置き配置で車両前部に搭載
した直列4気筒エンジンに適用したものである。図9に
おいて、101はエンジン本体であり、図の上下の方向
にシリンダ列が配置されている。また、エンジン本体1
01には、図において左側方に排気マニホールド104
が接続され、この排気マニホールド104の下方に向い
た出口部には、直付けで垂直にメタルキャタ106が連
結されている。このメタルキャタ6は、メタル製の平板
と波板を巻き合わせて形成したハニカム状の担体108
に触媒成分を担持させたものであって、担体108は排
気流入方向の上流部および周縁側の数巻き分の範囲で平
版と波板の接点がろう付され、下流部は接合しない開放
構造である。また、メタルキャタ106には、担体10
8を囲むキャタケース110の外側にインシュレータ1
12が設けられている。このエンジンは、排気マニホー
ルド104が配置された側を前側とし車両進行方向に対
し出力軸を直角にする横置き配置で車両前部に搭載され
るもので、図9に矢印で示す方向から走行風を受け、し
たがって、排気マニホールド104に直付けされたメタ
ルキャタ106には走行風が直接当たり、その冷却作用
を受ける。また、メタルキャタ106は走行風の中心に
対し外側に偏心した位置にあり、メタルキャタ106に
対し走行風の冷却作用は前方内側により大きく作用す
る。
【0060】この実施例4では、メタルキャタ106の
上流部周囲であって、走行風が直接当たる前面側にの
み、インシュレータ112とキャタケース110の間に
断熱材としてグラスウール114が配設されている。
【0061】この実施例4の場合のメタルキャタ6の配
設構造は、基本的には実施例1で説明した図5のものと
同様である。そして、この場合のグラスウール114
は、やはり、装着可能に上下に分割されたものがメタル
キャタ106の上流部においてキャタケース110の外
周面に配設されて、断面コの字状で一体構造のガイドに
よって保持され、そのガイドはインシュレータ112に
スポット溶接される。
【0062】この実施例4によれば、排気マニホールド
直付けのメタルキャタであることにより、メタル製の平
板および波板を巻き合わせて形成した担体108の上流
部に排気ガスが不均一に当たることによって助長される
担体上流部の温度勾配がグラスウール114によって緩
和され、そのため、内外熱膨張差に起因する応力集中に
よってクラックが発生し疲労破壊に至るのが防止され
る。そして、断熱材であるグラスウール114がメタル
キャタ106の周辺の走行風が当たる側にのみ配設され
たことにより、メタルキャタ106が過度に断熱され耐
熱限界を超えて溶損あるいは破損に至るのを防止しつつ
熱応力集中によるクラックの防止が効果的に達成され
る。
【0063】(その他の実施例)上記実施例1〜4で
は、メタルキャタの温度勾配を緩和するための断熱材と
してグラスウールを用いたものを説明したが、グラスウ
ールでなくても、メタルキャタのキャタケースとインシ
ュレータの間が単に空間であるよりも断熱性を高くし得
る断熱材であれば使用することが可能である。また、好
適な断熱材は、耐熱性および耐熱性の高いものであり、
そのような断熱材としては、グラスウール以外にセラミ
ック等がある。
【0064】また、上記実施例1〜4では、メタルキャ
タの上流側にグラスウールを配設したものを説明した
が、グラスウールあるいはその他の断熱材をキャタ上流
側および下流側に配設し、上流側の断熱材を下流側の断
熱材よりも断熱性の高いものとしたり、上流側の断熱材
を下流側の断熱材よりも厚さが大であるようにしてもよ
い。
【0065】また、上記実施例1〜4では、グラスウー
ルをキャタケースの外周面に配設したものを説明した
が、キャタケース間との吹き抜け防止対策を講じてグラ
スウール等の断熱材をキャタケース外周面から離した配
置とすることも可能であり、断熱材以外の手段でキャタ
ケース外周側の断熱性を高め、あるいはメタルキャタの
温度勾配を緩和するようにすることも可能である。
【0066】また、上記実施例1〜4では、横置きのV
型エンジンあるいは横置きの直列エンジンについて説明
したが、本発明はその他の横置きあるいは縦置きエンジ
ンにも適用し得る。
【0067】
【発明の効果】本発明の請求項1に係るエンジンの排気
ガス浄化用触媒装置によれば、メタル製の平板および波
板を巻き合わせて形成した担体の上流部に排気ガスがオ
フセットして当たることによって助長される担体上流部
の温度勾配を、メタルキャタの排気ガスの主流が担体の
軸芯に対してオフセットして当たる位置の側の外周側か
ら中心側に向けて発生する温度勾配を緩和する手段によ
って緩和することができ、それにより、内外熱膨張差に
起因する応力集中によってクラックが発生し担体の疲労
破壊に至るのを防止することができる。
【0068】また、本発明の請求項2に係るエンジンの
排気ガス浄化用触媒装置によれば、メタル製の平板およ
び波板を巻き合わせて形成した担体の上流部に排気ガス
がオフセットして当たることによって助長される担体上
流部の温度勾配を、メタルキャタの上流部で、かつ、排
気ガスの主流が担体の軸芯に対してオフセットして当た
る位置の側の外周側から中心側に向けて発生する温度勾
配を緩和する手段によって緩和することができ、それに
より、内外熱膨張差に起因する応力集中によってクラッ
クが発生し担体の疲労破壊に至るのを防止することがで
きる。
【0069】また、本発明の請求項3に係るエンジンの
排気ガス浄化用触媒装置によれば、メタル製の平板およ
び波板を巻き合わせて形成した担体の上流部に排気ガス
がオフセットして当たることによって助長される担体上
流部の温度勾配を、メタルキャタの上流部における排気
ガスの主流が担体の軸芯に対してオフセットして当たる
位置の側のケーシング外周側の断熱性を他の位置の側の
ケーシング外周側の断熱性よりも高めるようメタルキャ
タ周辺の排気ガスの主流がオフセットして当たる位置の
側に配設された断熱材によって緩和することができ、そ
れにより、内外熱膨張差に起因する応力集中によってク
ラックが発生し担体の疲労破壊に至るのを防止すること
ができる。
【0070】また、本発明の請求項4に係るエンジンの
排気ガス浄化用触媒装置によれば、メタル製の平板と波
板を巻き合わせて形成した担体の上流部に排気ガスがオ
フセットして当たることによって助長される担体上流部
の温度勾配を、メタルキャタの上流部におけるケーシン
グ外周側の断熱性を該メタルキャタの下流部におけるケ
ーシング外周側の断熱性よりも高める手段によって緩和
することができ、それにより、内外熱膨張差に起因する
応力集中によって排気マニホールド直付けのメタルキャ
タ担体にクラックが発生し疲労破壊に至るのを防止する
ことができる。
【0071】また、本発明の請求項5に係るエンジンの
排気ガス浄化用触媒装置によれば、メタル製の平板およ
び波板を巻き合わせて形成した担体の上流部に排気ガス
がオフセットして当たることによって助長される担体上
流部の温度勾配を、メタルキャタの上流部におけるケー
シング外周側の断熱性をメタルキャタの下流部における
ケーシング外周側の断熱性よりも高めるようメタルキャ
タ周辺の少なくとも上流部に配設する断熱材によって緩
和することができ、それにより、内外熱膨張差に起因す
る応力集中によってメタルキャタ担体にクラックが発生
し疲労破壊に至るのを防止することができる。
【0072】また、本発明の請求項6に係るエンジンの
排気ガス浄化用触媒装置によれば、上流側の断熱材を下
流側の断熱材よりも断熱性の高いものとすることによ
り、キャタ全体が過度に断熱され耐熱限界を越えて溶損
したり極端に強度が落ちて破損するのを防止しつつ、熱
応力の集中によるクラックの防止を効果的に達成するこ
とができる。
【0073】また、本発明の請求項7に係るエンジンの
排気ガス浄化用触媒装置によれば、上流側の断熱材を下
流側の断熱材よりも厚さが大のものとすることにより、
キャタ全体が過度に断熱され耐熱温度を越えて溶損した
り極端に強度が落ちて破損するのを防止しつつ、熱応力
の集中によるクラックの防止を効果的に達成することが
できる。
【0074】また、本発明の請求項8に係るエンジンの
排気ガス浄化用触媒装置によれば、メタルキャタの担体
を構成する平板と波板との接点が少なくとも上流部でろ
う付された構造である場合に、担体上流部の温度勾配を
緩和し、過度の応力集中が回避してクラックの発生を防
止することができる。
【0075】また、本発明の請求項9に係るエンジンの
排気ガス浄化用触媒装置によれば、メタルキャタの平板
と波板を巻き合わせて形成した担体を囲むケーシング外
周に走行風が当たることによって助長される担体の温度
勾配を、メタルキャタの周辺に該メタルキャタの外周側
から中心側へ向けて発生する温度勾配を緩和する手段に
よって緩和することができ、それにより、内外熱膨張差
に起因する応力集中によって排気マニホールド直付けの
メタルキャタにクラックが発生し疲労破壊に至るのを防
止することができる。
【0076】また、本発明の請求項10に係るエンジン
の排気ガス浄化用触媒装置によれば、メタルキャタの平
板と波板を巻き合わせて形成した担体を囲むケーシング
外周に走行風が当たることによって助長される担体の温
度勾配を、メタルキャタの周辺に配設された断熱材によ
って緩和することができ、それにより、内外熱膨張差に
起因する応力集中によって排気マニホールド直付けのメ
タルキャタにクラックが発生し疲労破壊に至るのを防止
することができる。
【0077】また、本発明の請求項11に係るエンジン
の排気ガス浄化用触媒装置によれば、断熱材を、メタル
キャタの周辺の走行風が当たる側にのみ配設することに
より、メタルキャタが過度に断熱され耐熱限界を超えて
溶損あるいは破損に至るのを防止しつつ、熱応力集中に
よるクラックの防止を効果的に達成することができる。
【0078】また、本発明の請求項12に係るエンジン
の排気ガス浄化用触媒装置によれば、V型エンジンにお
いて、断熱材を、メタルキャタの周辺の走行風が当たる
側にのみ配設することにより、メタルキャタが過度に断
熱され耐熱限界を超えて溶損あるいは破損に至るのを防
止しつつ、熱応力集中によるクラックの防止を効果的に
達成することができる。
【0079】また、本発明の請求項13に係るエンジン
の排気ガス浄化用触媒装置によれば、エンジンがV型エ
ンジンで、車両前部に横置き配置されたものである場合
に、車両進行方向前側のバンクの排気マニホールドに直
付けされ直接走行風を受けるメタルキャタに対してのみ
断熱材を設けることにより、後方側に配置されるメタル
キャタを不必要に断熱することがないようにし、また、
コスト低減を達成することができる。
【0080】また、本発明の請求項14に係るエンジン
の排気ガス浄化用触媒装置によれば、エンジンが直列エ
ンジンで、車両前部に横置き配置されたものである場合
に、断熱材を車両進行方向前側に配置されたメタルキャ
タのケーシング外周面に走行風が当たる側にのみ配設す
るこにより、メタルキャタが過度に断熱され耐熱限界を
超えて溶損あるいは破損に至るのを防止しつつ、熱応力
集中によるクラックの防止を効果的に達成することがで
きる。
【0081】また、本発明の請求項15に係るエンジン
の排気ガス浄化用触媒装置によれば、断熱材をケーシン
グ外周面に配設することによって、上記効果を一層確実
なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】メタルキャタの熱による疲労破壊の現象を説明
する図
【図2】メタルキャタのクラック発生のメカニズムを実
証する実験例のデータ
【図3】メタルキャタのクラック発生のメカニズムを実
証する実験例におけるキャタ配設構造を示す図
【図4】メタルキャタのクラック発生のメカニズムを実
証する実験例においてキャタ内に流入する排気ガスの流
速分布を示す図
【図5】本発明の実施例1のエンジンの平面図
【図6】本発明の実施例1におけるメタルキャタの配設
構造を示す断面図
【図7】本発明の実施例2のエンジンの平面図
【図8】本発明の実施例3のエンジンの平面図
【図9】本発明の実施例4のエンジンの平面図
【符号の説明】 1 エンジン本体 2 バンク 4 排気マニホールド 6 メタルキャタ 8 担体 10 キャタケース(ケーシング) 12 インシュレータ 14 グラスウール(断熱材) 19 ガイド 101 エンジン本体 104 排気マニホールド 106 メタルキャタ 108 担体 110 キャタケース(ケーシング) 112 インシュレータ 114 グラスウール(断熱材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 35/04 321 A F01N 7/10 ZAB (72)発明者 中川 俊和 愛知県東海市東海町5−3 新日本製鉄株 式会社名古屋製鉄所内 (72)発明者 杉浦 博昭 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 清水 弘志 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 宮浦 忍 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタル製の平板と波板を巻き合わせて形
    成したハニカム状の担体に触媒成分を担持させてなるメ
    タルキャタを使用し該メタルキャタを排気ガスの主流が
    前記担体の上流部に該担体の軸芯に対してオフセットし
    て当たる位置で排気マニホールドに直接連結したエンジ
    ンの排気ガス浄化用触媒装置において、前記メタルキャ
    タの排気ガスの主流が担体の軸芯に対してオフセットし
    て当たる位置の側の外周側から中心側に向けて発生する
    温度勾配を緩和する手段を設けたことを特徴とするエン
    ジンの排気ガス浄化用触媒装置。
  2. 【請求項2】 メタル製の平板と波板を巻き合わせて形
    成したハニカム状の担体に触媒成分を担持させてなるメ
    タルキャタを使用し該メタルキャタを排気ガスの主流が
    前記担体の上流部に該担体の軸芯に対してオフセットし
    て当たる位置で排気マニホールドに直接連結したエンジ
    ンの排気ガス浄化用触媒装置において、前記メタルキャ
    タの上流部で、かつ、排気ガスの主流が担体の軸芯に対
    してオフセットして当たる位置の側の外周側から中心側
    に向けて発生する温度勾配を緩和する手段を設けたこと
    を特徴とするエンジンの排気ガス浄化用触媒装置。
  3. 【請求項3】 メタル製の平板と波板を巻き合わせて形
    成したハニカム状の担体に触媒成分を担持させてなるメ
    タルキャタを使用し該メタルキャタを排気ガスの主流が
    前記担体の上流部に該担体の軸芯に対してオフセットし
    て当たる位置で排気マニホールドに直接連結したエンジ
    ンの排気ガス浄化用触媒装置において、前記メタルキャ
    タの上流部における排気ガスの主流が担体の軸芯に対し
    てオフセットして当たる位置の側のケーシング外周側の
    断熱性を他の位置の側のケーシング外周側の断熱性より
    も高めるようメタルキャタ周辺の排気ガスの主流がオフ
    セットして当たる位置の側に断熱材を配設したことを特
    徴とするエンジンの排気ガス浄化用触媒装置。
  4. 【請求項4】 メタル製の平板と波板を巻き合わせて形
    成したハニカム状の担体に触媒成分を担持させてなるメ
    タルキャタを使用し該メタルキャタを排気ガスの主流が
    前記担体の上流部に該担体の軸芯に対してオフセットし
    て当たる位置で排気マニホールドに直接連結したエンジ
    ンの排気ガス浄化用触媒装置において、前記メタルキャ
    タの上流部におけるケーシング外周側の断熱性を該メタ
    ルキャタの下流部におけるケーシング外周側の断熱性よ
    りも高める手段を設けたことを特徴とするエンジンの排
    気ガス浄化用触媒装置。
  5. 【請求項5】 メタル製の平板と波板を巻き合わせて形
    成したハニカム状の担体に触媒成分を担持させてなるメ
    タルキャタを使用し該メタルキャタを排気ガスの主流が
    前記担体の上流部に該担体の軸芯に対してオフセットし
    て当たる位置で排気マニホールドに直接連結したエンジ
    ンの排気ガス浄化用触媒装置において、前記メタルキャ
    タの上流部におけるケーシング外周側の断熱性を該メタ
    ルキャタの下流部におけるケーシング外周側の断熱性よ
    りも高めるようメタルキャタ周辺の少なくとも上流側に
    断熱材を配設したことを特徴とするエンジンの排気ガス
    浄化用触媒装置。
  6. 【請求項6】 前記断熱材はメタルキャタ周辺の上流側
    および下流側に配設し、上流側の断熱材は下流側の断熱
    材よりも断熱性の高いものを用いた請求項5記載のエン
    ジンの排気ガス浄化用触媒装置。
  7. 【請求項7】 前記断熱材はメタルキャタ周辺の上流側
    および下流側に配設し、上流側の断熱材は下流側の断熱
    材よりも厚さが大のものを用いた請求項5記載のエンジ
    ンの排気ガス浄化用触媒装置。
  8. 【請求項8】 前記メタルキャタは少なくとも上流部で
    前記担体を構成する平板と波板との接点がろう付された
    ものである請求項5,6または7記載のエンジンの排気
    ガス浄化用触媒装置。
  9. 【請求項9】 メタル製の平板と波板を巻き合わせて形
    成したハニカム状の担体に触媒成分を担持させてなるメ
    タルキャタを使用し該メタルキャタをそのケーシング外
    周に車両走行時の外風が当たる位置で排気マニホールド
    に直接連結したエンジンの排気ガス浄化用触媒装置にお
    いて、前記メタルキャタの周辺に該メタルキャタの外周
    側から中心側へ向けて発生する温度勾配を緩和する手段
    を設けたことを特徴とするエンジンの排気ガス浄化用触
    媒装置。
  10. 【請求項10】 メタル製の平板と波板を巻き合わせて
    形成したハニカム状の担体に触媒成分を担持させてなる
    メタルキャタを使用し該メタルキャタをそのケーシング
    外周に車両走行時の外風が当たる位置で排気マニホール
    ドに直接連結したエンジンの排気ガス浄化用触媒装置に
    おいて、前記メタルキャタの周辺に断熱材を配設したこ
    とを特徴とするエンジンの排気ガス浄化用触媒装置。
  11. 【請求項11】 前記断熱材は前記メタルキャタの周辺
    の前記外風が当たる側にのみ配設した請求項10記載の
    エンジンの排気ガス浄化用触媒装置。
  12. 【請求項12】 前記エンジンは出力軸を挟んでV型を
    なす左右のバンクにそれぞれシリンダ列を配置したV型
    エンジンである請求項11記載のエンジンの排気ガス浄
    化用触媒装置。
  13. 【請求項13】 前記エンジンは出力軸を挟んでV型を
    なす左右のバンクにそれぞれシリング列を配置したV型
    エンジンで、かつ車両進行方向に対し前記出力軸を略直
    角にする横置き配置で車両前部に搭載するものであり、
    前記メタルキャタは少なくとも車両進行方向前側のバン
    クの排気マニホールドに直接連結したものであって、前
    記断熱材はこの前側のバンクの排気マニホールドに連結
    されたメタルキャタに対してのみ設けた請求項10記載
    のエンジンの排気ガス浄化用触媒装置。
  14. 【請求項14】 前記エンジンは出力軸の方向にシリン
    ダを配列した直列エンジンで、かつ車両進行方向に対し
    前記出力軸を略直角にする横置き配置で車両前部に搭載
    するものであり、前記メタルキャタは該エンジンの車両
    進行方向前側に配置されたものであって、前記断熱材は
    前記ケーシング外周面の前記外風が当たる側にのみ配設
    した請求項10記載のエンジンに排気ガス浄化用触媒装
    置。
  15. 【請求項15】 前記断熱材は前記メタルキャタのケー
    シング外周面に配設したものである請求項3,5,6,
    7,8,9,10,11,12,13または14記載の
    エンジンの排気ガス浄化用触媒装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019116076A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 イビデン株式会社 多層マット及び多層マットの製造方法
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