JPH0732369A - 樹脂型の製造方法 - Google Patents

樹脂型の製造方法

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JPH0732369A
JPH0732369A JP18103493A JP18103493A JPH0732369A JP H0732369 A JPH0732369 A JP H0732369A JP 18103493 A JP18103493 A JP 18103493A JP 18103493 A JP18103493 A JP 18103493A JP H0732369 A JPH0732369 A JP H0732369A
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JP
Japan
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mold
resin
thin film
metal layer
prototype
Prior art date
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Pending
Application number
JP18103493A
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English (en)
Inventor
Makoto Otomo
誠 大友
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Ikegami Mold & Die Manufacturing
Ikegami Mold Engineering Co Ltd
Original Assignee
Ikegami Mold & Die Manufacturing
Ikegami Mold Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工程にかかる期間の短縮、コスト削減を図
る。 【構成】 樹脂型の基になる原型21の加工を行い、続
いて原型の表面に蒸着を行うことによって薄膜部22を
形成し、さらに電着によりこの薄膜部の表面に金属層3
1を積層して薄膜金属層を形成する。次にこの薄膜金属
層の周囲を覆うように原型に枠体32を設け、この枠体
に溶融樹脂34を注入し、この溶融樹脂を硬化して薄膜
金属層に樹脂層を積層する。そしてこの枠体を取り除く
とともに原型と樹脂型とを離型することによって樹脂型
を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラスチック成形物の製
造に使用される樹脂型の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、比較的表面粗さに高精度要求され
るレンズ等をプラスチック成形で製造するために使用さ
れる金型の製造方法として、一般に電気分解による電着
を利用して原型と精密に同じ型を複製する電鋳加工が知
られている。
【0003】この電鋳加工は、先ず樹脂材料をフライス
盤や旋盤等で機械加工を行うことにより図8に示す原型
1を製造する。次に原型1の表面1aにNi 蒸気を吹き
付けることによってNi 蒸着処理を行う。すると原型1
の表面1aにオングストローム単位で図9に示す薄膜部
2が形成される。
【0004】その後、前記原型1にNi 電着を行う。す
なわち、図10に示すように、前記原型1をNi 板3と
ともに電解槽4内の電解溶液5に浸す。そして原型1を
負極、Ni 板を正極として電流を給電して電気分解を行
う。すると、前記原型1の薄膜部2の表面にNi が付着
する。
【0005】このとき前記電解溶液5中において図11
に示す原型1の端部1b等に電流が集中するため、その
部分に局部的に電着され、団子状に膨れ上がった電着層
6が形成される。そして数日後、例えば1.5mm程度
の電着層6が形成されると、このうち団子状に膨れ上が
った部分を図12に示すようにフライス盤や旋盤等の機
械加工で切削し、再び電解溶液5に浸して電着を行う。
すると今度は切削した面にNi が付着し、図13に示す
ように電着層6が積層される。
【0006】こうして原型1の表面1aに5mm程度の
電着層6が形成されるまで、Ni 電着による電着層6の
形成と機械加工による余分な部分の切削を繰り返す。こ
の工程に要する期間は25日から30日程度である。
【0007】そして、原型1の表面1aに5mm程度の
電着層6が形成されると外周面を切削して図14に示す
ように形を整える。その後、図15に示すように原型1
と金型7を離型すると金型7、すなわちこの場合はキャ
ビティ型が形成される。また、上述した方法と同様の方
法でコア型も形成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような金
型の製造方法においては、原型1の表面1aに所定量の
電着層6が形成されるまで、Ni 電着による電着層6の
形成と機械加工による余分な部分の切削を繰り返さなけ
ればならなず、手間がかかり、型コストも高くなるとい
う問題があった。また、工程に要する期間が25日から
30日程度という長期間を要するため、この金型から形
成される成形品の単価が高くなるという問題があった。
【0009】そこで本発明は、簡単に加工できるととも
に工程にかかる期間の短縮を図ることができ、これによ
りコスト削減を図ることができる樹脂型の製造方法を提
供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段と作用】請求項1対応の発
明は、樹脂型の基になる原型の加工を行い、この原型の
表面に蒸着及び電着の少なくとも一方により薄膜金属層
を形成し、薄膜金属層の上部に樹脂層を設けて薄膜金属
層と一体の樹脂型を形成し、この樹脂型と原型とを離型
して樹脂型を製造するものである。
【0011】請求項2対応の発明は、樹脂型の基になる
原型の加工を行い、この原型の表面に蒸着及び電着の少
なくとも一方により薄膜金属層を形成し、この薄膜金属
層の周囲を覆うように原型に枠体を設け、この枠体に溶
融樹脂を注入し、この溶融樹脂を硬化して薄膜金属層と
一体の樹脂型を形成し、この樹脂型と原型とを離型して
樹脂型を製造するものである。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図7は本実施例にかかる方法で製造した樹脂型
を埋設する成形樹脂型装置11の概略図で、12は樹脂
型である。この樹脂型12はキャビティ型13及びコア
型14から構成される。これらキャビティ型13及びコ
ア型14は互いに衝合する衝合面13a,14aを有し
ており、これら衝合面13a,14aを衝合することに
よりその衝合面13a,14aにキャビティ15が形成
されるようになっている。前記キャビティ型13及びコ
ア型14はそれぞれ薄膜部22及び金属層31からなる
薄膜金属層と、樹脂層とから形成される。
【0013】前記キャビティ型13は次のように製造さ
れる。すなわち、先ず第1工程としてキャビティ型13
の基になる原型21を製造する。この原型21は、図1
に示すように、その上部表面にキャビティ型13の凹陥
部13bを形成するための表面加工部21aを有する。
【0014】前記原型21は樹脂等をフライス盤や旋盤
等を使用した機械加工で形成する。特に、前記表面加工
部21aはレンズ等の如く面粗さに精度を要求される成
形物の表面を形成する基になるため、表面加工部21a
の面粗さが高精度になるよう例えば鏡面仕上げ等の加工
を行う。なお、原型21はガラスや金属等を形成して作
製いてもよい。
【0015】次に、第2工程として、原型21の表面加
工部21aにNi 蒸着を行う。すなわち、Ni 蒸気を表
面加工部21aに吹き付けて、図2に示す薄膜部22を
形成する。この薄膜部22はオングストローム単位で形
成されるので、これを補強するため、薄膜部22上にさ
らにNi 電着を行って所定量のNi を積層させる。
【0016】すなわち、Ni 電着は、図3に示すよう
に、前記原型21をNi 板23とともに電解槽24内の
電解溶液25に浸す。そして原型21を負極、Ni 板2
3を正極として電流を給電して電気分解を行う。する
と、図4に示すように前記原型21の薄膜部22の表面
にNi が付着する。
【0017】そして2、3日程経過すると、0.1〜
0.3mm程度のNi の金属層31が形成される。な
お、金属原型を使用する場合には前記Ni 蒸着の代わり
に、Ni 電着により金属原型に直接薄膜金属層を形成し
てもよい。
【0018】次に、第3工程として樹脂層35を前記薄
膜金属層の上に形成する。すなわち、この工程は図5に
示すように、先ず前記原型21の上部に合成樹脂等によ
り形成された枠体32を取付ける。また枠体32の下部
は取外しを容易にするため原型21に粘土33により接
続される。
【0019】そして、前記原型21の枠体32に溶融樹
脂34を注入し放置する。すると、放置後1日程度で樹
脂が硬化する。この溶融樹脂34の注入は気泡の発生を
防止するため真空中で行う。そしてこの樹脂34の硬化
条件に従って加熱等を行い樹脂34を硬化させる。
【0020】なお、前記樹脂34は例えばエポキロンM
YX−04、MYX−05(三菱油化株式会社商品名)
等の耐熱性が高く、硬化収縮率が低い注型樹脂複合素材
で構成される。
【0021】前記MYX−04は硬化条件50℃×6時
間(一次)及び150℃×6時間(二次)、耐熱衝撃性
210℃、硬化収縮率0.01%等の材料特性を有し、
MYX−05は硬化条件50℃×12時間(一次)及び
170℃×3時間(二次)、耐熱衝撃性230℃、硬化
収縮率0.001%等の材料特性を有する。
【0022】次に、第4工程として前記枠体32を原型
21から取外すとともに、図6に示すように、原型21
を離型する。このとき前記薄膜金属層は固化した樹脂3
4に嵌込まれる。こうしてキャビティ型13が製造され
る。前記コア型14も上記と同様の方法により製造され
る。このような樹脂型の製造工程に要するには7日程度
である。
【0023】なお、樹脂型12は前記成形樹脂型装置1
1に埋設される。この成形樹脂型装置11の本体は上下
に互いに衝合する衝合面41a,42aを有する固定部
材41及び可動部材42とから構成されている。
【0024】前記固定部材41には、左右一対のキャビ
ティ型13が薄膜金属層を下方に向けた状態で埋設され
ており、可動部材42には、前記キャビティ型13にそ
れぞれ対向して一対のコア型14が薄膜金属部を上方に
向けた状態で埋設されている。
【0025】前記固定部材41には溶融樹脂を注入する
ための溶融樹脂注入口43、この溶融樹脂注入口43か
ら注入された溶融樹脂の通路を形成するランナ44、及
びこのホットランナ44と前記キャビティ15とを連通
するゲートブッシュ45が設けられている。
【0026】前記可動部材42には、その下部にプラス
チック成形物を樹脂型12から取出すためのエジェクタ
プレート46が設けられている。前記成形樹脂型装置1
1で成形物を製造する場合、キャビティ型13及びコア
型14を衝合し固定する。すると、その衝合面13a,
14aにキャビティ15が形成される。
【0027】そして、溶融樹脂注入口43からランナ4
4及びゲートブッシュ45を介してキャビティ15に溶
融樹脂を注入する。所定量の溶融樹脂の充填が完了した
ら、この状態で放置冷却を行う。
【0028】前記成形物が固化した後、固定部材41と
可動部材42を離型する。このとき可動部材42が下方
に移動することによってエジェクタプレート46のピン
47により形成物が突出され、この形成物はキャビティ
15から取出される。こうして成形物が製造される。
【0029】このように、樹脂型12の製造物表面を形
成する部分、すなわち薄膜金属層を蒸着及び電着で形成
し、薄膜金属層の上部に積層する部分を樹脂で形成する
ため、加工が容易で、従来のように薄膜金属層及び樹脂
層35をすべて電着で形成する金型に比して、全工程に
要する日数を大幅に削減することができ、従って型コス
トの削減や形成品の単価の低下を図ることができ、しか
も表面は従来と同様の高精度の面粗さを保つことができ
る。例えば従来では樹脂型の製造に20〜30日かかっ
ていたが、本実施例ではこれを7日程度で製造できる。
特にその表面粗さに高精度が要求される物の製造にはそ
の効果を発揮する。また、樹脂層35を硬化収縮率が低
い樹脂で形成するため、樹脂硬化後の薄膜金属層の変形
がほとんど生じない。このため高精度の複製が可能であ
る。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、簡
単に加工できるとともに工程にかかる期間の短縮を図る
ことができ、これによりコスト削減を図ることができる
樹脂型の製造方法を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる第1工程で製造され
る樹脂型の原型の外観を示す概略図。
【図2】同実施例における第2工程の蒸着を行った後の
原型の断面図。
【図3】同実施例における第2工程の電鋳加工を説明す
る図。
【図4】同実施例における第2工程を行った後の原型の
断面図。
【図5】同実施例における第3工程を説明する図。
【図6】同実施例における第4工程を説明する図。
【図7】同実施例にかかる方法で製造された樹脂型を埋
設する成形樹脂型装置の概略を示す図。
【図8】従来の方法で製造する金型の原型の外観を示す
概略図。
【図9】図8に示す原型に蒸着を行った場合の断面図。
【図10】図9に示す原型の電鋳加工を説明する図。
【図11】図9に示す原型に電着を行った後の原型の断
面図。
【図12】図11に示す原型に機械加工を行った後の断
面図。
【図13】図12に示す原型にさらに電着を行った後の
原型の断面図。
【図14】電鋳加工及び機械加工完了後の原型の断面
図。
【図15】金型と原型とを離型する場合の作用説明図。
【符号の説明】
12…樹脂型 13…キャビティ型 14…コア型 21…原型 22…薄膜部 31…金属層 32…枠体 34…溶融樹脂 35…樹脂層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂型の基になる原型の加工を行う第1
    工程と、前記原型の表面に蒸着及び電着の少なくとも一
    方により薄膜金属層を形成する第2工程と、前記薄膜金
    属層の上部に樹脂層を設けて前記薄膜金属層と一体の樹
    脂型を形成する第3工程と、この樹脂型と前記原型とを
    離型する第4工程とを具備することを特徴とする樹脂型
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 第3工程は薄膜金属層の周囲を覆うよう
    に原型に枠体を設け、この枠体に溶融樹脂を注入し、こ
    の溶融樹脂を硬化して前記薄膜金属層と一体の樹脂型を
    形成することを特徴とする請求項1記載の樹脂型の製造
    方法。
JP18103493A 1993-07-22 1993-07-22 樹脂型の製造方法 Pending JPH0732369A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002544016A (ja) * 1999-05-12 2002-12-24 キャラウェイ・ゴルフ・カンパニ 交換可能な金型キャビティ及び金型キャビティインサート
WO2014199767A1 (ja) * 2013-06-12 2014-12-18 コニカミノルタ株式会社 光学素子の製造方法

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