JPH07323664A - 熱転写画像形成 - Google Patents

熱転写画像形成

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JPH07323664A
JPH07323664A JP7071250A JP7125095A JPH07323664A JP H07323664 A JPH07323664 A JP H07323664A JP 7071250 A JP7071250 A JP 7071250A JP 7125095 A JP7125095 A JP 7125095A JP H07323664 A JPH07323664 A JP H07323664A
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JP
Japan
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thermal
donor
colorant
infrared absorber
bleaching agent
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Application number
JP7071250A
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English (en)
Inventor
Ranjan C Patel
ランジャン・シー・パテル
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3M Co
Original Assignee
Minnesota Mining and Manufacturing Co
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/382Contact thermal transfer or sublimation processes
    • B41M5/392Additives, other than colour forming substances, dyes or pigments, e.g. sensitisers, transfer promoting agents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、着色剤および赤外吸収剤を含むド
ナー成分を受容体成分と面接触した状態に集成した熱転
写画像形成方法、および画像的に赤外線に露光しドナー
から受容体へ着色剤を有効に転写する集成体を提供す
る。 【構成】 本発明は、(i)a)熱転写性着色剤と赤外吸収
剤を含む着色剤ドナー成分およびb)受容体成分が面接触
した状態に集成し;(ii)その集成体を画像的に照射が赤
外吸収剤に吸収される赤外線に露光し、ドナー成分に局
部的に加熱し着色剤を受容体に転写し;(iii)ドナー成
分を画像含有受容体から分離すること;(iv)要すれば、
多色画像形成のために異なる着色剤および同一受容体か
ら成るドナー成分を用い、段階(i)〜(iii)を1回以上繰
り返す;段階から成るカラー画像形成方法であって、赤
外吸収剤を漂白し得る熱漂白剤がドナーおよび受容体成
分の一方または両方に存在し、次の段階で転写画像と接
触する方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、着色剤および赤外(IR)
吸収剤を含むドナー成分を受容体成分と面接触した状態
に集成した熱転写画像形成方法、および画像的に赤外線
に露光しドナーから受容体へ着色剤を有効に転写する集
成体に関する。
【0002】
【従来の技術】熱転写、特に赤外線の介在する熱転写に
よるカラー画像形成の関心が高まっている。そのような
系では、着色剤および赤外吸収剤を有する層を含むドナ
ーシートが受容体に接触して存在し、その集成体を赤外
線のパターンに、通常、走査レーザー源から露光する。
その放射線を赤外吸収剤により吸収してドナーの露光領
域に熱を急速に発生させ、次いで着色剤を露光領域から
受容体へ転写する。1種以上の異なる色のドナーを用い
るプロセスを繰り返すことにより、多色画像を通常の受
容体上に形成し得る。その系は特にカラー校正工業に適
しており、その場合カラー分離情報を機械的に造り出
し、電子的に蓄積し、「乾式(dry)」媒体のデジタルア
ドレスによるそのようなデータのハードコピーへの変換
能力が非常に有用であることがわかる。
【0003】ドナー成分に発生した熱は、様々な機構に
より着色剤を転写し得る。例えば、米国特許第5,171,65
0号および国際特許出願第WO90/12342号に開示のよう
に、バインダーまたはその他の成分をガス状生成物へ分
解する結果として急速に圧力を発生し、着色材料を受容
体へ物理的に推進(propulsion)させる(融蝕(ablation)
転写)。更に、日本国特許昭63-319192号に開示のよう
に、その着色剤および結合バインダー材料を溶融状態で
転写してもよい(メルト・スティック(melt-stick)転
写)。これら機構の両方により質量転写を行い、即ち加
えられたエネルギーがある限定値を越えるかどうかによ
って本質的に着色剤の0または100%転写を行う。拡散
または昇華転写には、バインダーの共転写(co-transfe
r)なしに着色剤を受容体に拡散する異なる機構を含む。
この方法により、転写した着色剤の量を投入エネルギー
により絶えず変化させることが可能である。この方法の
例が、米国特許第5,126,760号および多くの他の特許文
献に開示されている。
【0004】これら画像形成方法すべてに共通の問題
は、着色剤と共に赤外吸収剤のいくらかまたは全部が転
写することである。その赤外吸収剤が完全に無色でない
なら、最終画像が汚染され真の色は再現されず、このた
め高画質校正には不適格である。着色剤と別の層に赤外
吸収剤を用いることにより共転写を低減しようとする試
み、および最少可視吸収により赤外吸収剤を検知しよう
とする試みがなされ、それは例えば欧州特許第0157568
号に開示されている。しかしながら、実際にはいつもい
くらかの残留吸収が存在し、それはその技術の有用性を
制限する。
【0005】米国特許第5,219,703号には、加熱転写性
染料、漂白性および加熱転写性近赤外吸収増感剤、酸光
発生化合物(acid photogenerating compound)および光
学的近紫外吸収増感剤を用いるレーザー誘導熱染料転写
が開示されている。近赤外吸収増感剤および酸光発生化
合物の組合せにより、加熱転写染料の転写および近赤外
吸収増感剤の漂白を行い、望ましくない可視光吸収を除
去する。その酸光発生化合物が染料ドナーまたは染料受
容成分のどちらかに存在してもよい。その酸光発生剤が
染料ドナーに存在するなら、染料ドナーの近赤外線また
は近紫外線への初期露光により漂白される。染料受容成
分内に存在するなら、後の染料受容体の近赤外線または
近紫外線への露光により漂白される。
【0006】漂白赤外吸収剤と共に熱漂白剤を用いるこ
とにより、熱転写画像形成法の赤外吸収剤の残留吸収を
低減する有効なシステムを提供することがわかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明により: (i)a)熱転写性着色剤および赤外吸収剤を含む着色剤ド
ナー成分およびb)受容体成分とが面接触した状態に集成
すること; (ii);その集成体を画像的に照射が赤外吸収剤に吸収さ
れる赤外線に露光し、ドナー成分内に局部的に加熱し着
色剤を受容体に転写すること; (iii)ドナー成分を画像含有受容体から分離すること; (iv)要すれば、多色画像を形成するために異なる着色剤
および同一受容体から成るドナー成分を用いて、段階
(i)〜(iii)を1回以上繰り返すこと;の段階から成るカ
ラー画像形成方法であって、赤外吸収剤を漂白し得る熱
漂白剤が、ドナーおよび受容体成分の一方または両方に
存在するか、または次の段階で転写画像と接触させるこ
とを特徴とする方法を提供する。
【0008】本明細書中の「熱漂白剤」の語により、活
性化するために露光する必要はないが、周囲温度または
高温で染料を漂白する漂白剤を表す。
【0009】「漂白(bleaching)」の語により、可能で
あるかどうかに関係なく、肉眼で見える色を生じる吸収
の実質的な低減を表す。例えば、吸収強度の総括的な低
減であってもよく、またそれが非妨害波長にシフトして
もよく、吸収帯の形状変化(狭くすること)が赤外吸収
剤を無色にするのに十分であってもよい。
【0010】好ましくは、熱漂白剤は、受容体成分表面
の受容層内、またはドナー成分内に存在するが、また、
段階(iii)または段階(iv)の後の追加の段階で適当な方
法により転写画像上の熱漂白剤を添加し得る。その他の
態様では、段階(iii)または段階(iv)の後に受容体成分
に残留する画像を、熱漂白剤を含有する層を含む第2の
受容体に更に転写し得る。
【0011】赤外染料の熱漂白は熱転写画像形成の技術
分野と関係のない分野、特に赤外増感光熱写真媒質のハ
レーション防止層の分野で公知であり、それは米国特許
第5,135,842号および1992年12月21日出願の米国特許出
願第07/993650号に開示されている。1992年12月21日出
願の米国特許出願第07/993642号には、そのような系に
使用する熱カルバニオン発生剤が開示されている。ま
た、様々な特許文献に、光学的データ保管用の赤外染料
系が開示され、例えば米国特許第5,166,041号および同
5,185,233号、および特開平05-024342号には、レーザー
露光の後のアミン染料漂白段階を含むレーザーアドレス
した記録材料が開示されているが、着色剤転写は含まな
い。
【0012】赤外吸収剤は通常、熱転写媒質に必要な特
性、即ち所望の領域(通常、650〜1200nm領域)での強
い吸収、ドナー内の均一層に(他の成分と共にまたは他
の成分なしに)導入可能であること、通常の熱、光、湿
度等の条件に対する安定性を有するべきであり、漂白剤
の作用により急速かつ不可逆的に漂白されるべきであ
る。
【0013】同様に、漂白剤は、熱着色剤転写用のドナ
ーおよび受容体成分に通常用いられる樹脂と相溶性を有
するべきであり、通常の温度、光、湿度の条件下で安定
性を有するべきであり、目に見える受容体の着色を生じ
るべきではなく、更に要すれば、急速かつ不可逆的に赤
外吸収剤と反応し、後者の漂白を行うべきである。
【0014】様々な赤外吸収剤/漂白剤の組合せが可能
である。例えば、米国特許第5,185,233号には、化学
種、例えばアゾ化合物、ジアシルペルオキシド類、ジア
ルキルペルオキシド類、過酸化水素類、カルボニル化合
物、ハロゲン化合物、有機金属化合物および過硫酸塩類
の熱分解により放出されたフリーラジカルによる赤外染
料の漂白が開示されている。従って、これら化学種の1
種以上を受容体層またはドナーに漂白剤として導入して
もよい。
【0015】本発明に用いる好ましい漂白方法は、求核
原子、例えばアミン類およびカルバニオン類による漂白
である。アミン類により漂白される異なる種類の構造の
多数の染料が公知であり、それは例えば、欧州特許第05
18470号に開示されている。当業者に公知のアミン漂白
性の染料には、トリアリールメタン、スチリル、ベンジ
リデン、インドフェノール、ポリメチン、メロシアニン
およびアジン染料が挙げられ、従ってこれらの種類の赤
外吸収剤は本発明に用いるのに適しているかもしれな
い。前記種類のすべてにアミン漂白性が必要ではなく
て、特定の染料の適性を、要すれば混合物を温めた後、
当該染料溶液を少なくとも当量のアミンで処理し、吸収
スペクトルの変化を記録することにより評価する。
【0016】求核原子により漂白され得ることが公知の
好ましい種類の赤外吸収染料はテトラアリールポリメチ
ン(TAPM)染料である。これらは一般に700〜900nmの領域
で吸収し、ダイオードレーザーアドレスに好適である。
日本国特許昭63-319191号、日本国特許昭63-319192号お
よび米国特許第4,950,639号には、レーザーアドレスし
た熱転写媒体の吸収剤としてそれらを使用することが開
示されている。しかし、これら特許文献のどれも、TAPM
染料が一般にスペクトルの赤色領域にテーリングする吸
収ピークを有するため転写画像に青味を与える着色剤と
のこれら染料の共転写の問題を扱っていない。
【0017】TAPM染料の一般式が、米国特許第5,125,84
2号に開示されている。この種の染料は遊離アミン類
(欧州特許第05118470号)、熱発生アミン類(米国特許
第5,135,842号)、熱発生カルバニオン類(米国特許出
願第07/993650号)により、漂白され得ることが明らか
となった。
【0018】この種の好ましい染料は以下の染料I:
【化1】 である。
【0019】染料Iは、画像形成プロセス時に部分的に
自己漂白する意外な特性を有し、漂白プロセスには低濃
度の漂白剤および/またはより短い反応時間を必要とす
る。求核性漂白に敏感であることが明らかとなった他の
種類の染料は、ジアミンジカチオン染料であり、例えば
国際特許出願第WO90/012342号および日本国特許昭51-88
016号に開示され、例として商品名シアソーブ(CYASORB)
IR165(アメリカン・シアナミド(American Cyanamid))
で市販のものがある。これら染料は比較的長波長(約10
50nm、YAGレーザーアドレスに適する)でピーク吸収を
示すため、その吸収帯はブロードであり、赤色領域にテ
ーリングする。この望ましくない吸収をTAPM染料に対し
て記載のようにして漂白し得るが、ある場合には新しい
吸収が450nm付近に現れ、更に別の漂白剤または増白剤
を用いないなら有用性は限定される。
【0020】ドナー成分の構成に関して、赤外吸収剤の
選択を除けば、ただ1つの制約は着色剤が漂白剤に対し
て実質的に不活性であるべきことである。これら制約内
で、レーザー熱転写画像形成の業者に公知のドナー成分
の構成を用いてもよい。従って、そのドナーを昇華転
写、融蝕転写またはメルトスティック転写に用いてもよ
い。通常、そのドナー成分は基材(例えば、ポリエステ
ルシート)、着色剤層および赤外吸収剤から成り、それ
は着色剤と同一層、別の層または両方に存在してもよ
い。その他の層、例えば米国特許第5,171,650号に開示
の動的剥離層が存在してもよい。更に、そのドナーは欧
州特許第0491564号に開示のように自己支持型であって
もよい。国際特許出願第PCTGB92/01489号に開示のよう
に、バインダーを含有しない着色剤層も可能であるが、
その着色剤には一般に、バインダー内に溶解または分散
した所望の色の1種以上の染料または顔料を含む。好ま
しくは、その着色剤には、SWOPカラー参照として公知の
インターナショナル・プレプレス・プルーフィング・アソ
シエーション(International Prepress Proofing Assoc
iation)より提供された標準印刷インク参照により示さ
れた色を再現する染料または顔料を含む。
【0021】本発明に用いる好ましい漂白剤は、アミン
類およびカルバニオン類であり、多くの種類の染料がそ
のような化合物により漂白可能となることは公知であ
る。従って、着色染料、例えば昇華転写用のものを注意
深く選択し、漂白剤との可能な相互作用を遮蔽しなけれ
ばならない。こういう訳で、好ましいドナー成分には、
望ましくない着色剤漂白を大きく低減するようなバイン
ダー中の顔料粒子の分散体の形で着色剤層を含む。特に
好ましいドナー成分は、着色剤層に顔料およびバインダ
ーに加えて、フルオロカーボン化合物を含有する英国特
許出願第9225724号に開示のタイプのものである。
【0022】ある態様では、漂白剤をドナー成分に導入
する。そのような状況では、漂白反応が早期に、即ち被
覆時または成分の貯蔵時に起こらず、従ってそのような
態様には好ましくは「マスクした(masked)」形の漂白
剤、即ち熱分解して活性化漂白剤を放出する化合物を用
いることが重要である。例として前述の、米国特許第5,
185,233号に開示のフリーラジカル発生剤、および熱ア
ミンおよびカルバニオン発生剤が挙げられる。これらに
は、熱分解してアミン類を放出する塩類を含む。好適な
例として、米国特許第5,135,842号に開示のような、ア
ミン類、例えばグアニジン、ジシクロヘキシルアミン等
とアリールスルホニル酢酸の塩類が挙げられる。ドナー
に導入する好ましい種類の漂白剤には、米国特許出願第
07/993642号に開示の、フェニルスルホニル酢酸第四ア
ンモニウム、例えばニトロフェニルスルホニル酢酸テト
ラメチルグアニジニウムがある。これら化合物は室温で
安定であるが、高温で急速に分解して、TAPMの種類の染
料と急速かつ不可逆的に反応して無色の生成物を提供す
るカルバニオン種を生成する。
【0023】マスクした漂白剤を、ドナー成分と同じ層
に赤外吸収剤として被覆し得る。「遊離(free)」漂白剤
をそのドナーに含むなら、例えば欧州特許第0518470号
に開示の技術を用いて、それを赤外吸収剤を含む層とは
別の層に含むべきである。
【0024】要すれば漂白剤が存在する以外は、本発明
に用いた受容体成分は全く従来品である。通常、その成
分には、熱漂白剤を含有する1種以上の樹脂被膜を有す
る、基材、例えば紙またはプラスチックシートを含む。
例えばTg、軟化点等に関しての受容体層用樹脂の選択
は、含まれる転写の種類(融蝕、メルトスティックまた
は昇華)に依存するが、好ましいドナー成分の用途には
ブットバー(Butbar)B76(モンサント(Monsanto))およ
び類似の熱可塑性材料が非常に適する。
【0025】漂白剤が初期には受容体に存在しない本発
明の態様では、その受容体には樹脂層を含む必要はな
く、例えば無地紙を受容体として用いてもよい。
【0026】好ましい漂白剤には、求核原子、例えばア
ミン類およびカルバニオン類がある。遊離アミンを受容
体層に導入するなら、それは好ましくは不揮発性であ
る。好適な例、例えばジエチレンテトラミン、トリエチ
レンペンタミン等が、欧州特許第0518470号に開示され
ている。また、ポリマーアミン類、例えばポリエチレン
イミンが適する。遊離アミン類の使用に代わるものは、
熱分解してアミン類を放出するアミン塩類の使用であ
る。好適な例として、米国特許第5,135,842号に開示の
ような、アミン類、例えばグアニジン、ジシクロヘキシ
ルアミン等とアリールスルホニル酢酸の塩類が挙げられ
る。受容体層に導入する好ましい種類の漂白剤には、米
国特許出願第07/993642号に開示の、フェニルスルホニ
ル酢酸第四アンモニウム、例えばニトロフェニルスルホ
ニル酢酸テトラメチルグアニジニウムがある。これら化
合物は室温で安定であるが、高温で急速に分解して、TA
PMの種類の染料と急速かつ不可逆的に反応して無色の生
成物を提供するカルバニオン種を生成する。
【0027】用いた漂白剤の量は、用いた赤外吸収剤の
濃度および特性、例えば着色剤と共転写する傾向、可視
着色強度等に依存して、かなり変化してもよい。一般
に、受容体層への1〜10重量%の固形分の被覆量が好ま
しく、通常は3〜5重量%である。
【0028】ドナーから受容体への着色剤の画像的転写
方法は従来のものである。2種の成分を、例えば真空保
持または更に英国特許出願第9220271号に開示の円柱レ
ンズ装置により親密に面接触して集成し、好適なレーザ
ーで走査する。その集成体を用いた吸収剤に依存して通
常用いるレーザーによって画像形成してもよいが、近赤
外放出レーザー、例えばダイオードレーザーおよびYAG
レーザーによるアドレスが好ましい。公知の走査装置、
例えばフラット・ベッド(flat-bed)スキャナ、外部ドラ
ムスキャナまたは内部ドラムスキャナを用いてもよい。
これらの装置では、画像形成すべき集成体を、例えば真
空締め具(hold-down)によりドラムまたはベッドに固定
し、レーザービームをスポット、例えばドナーの赤外吸
収層上の約20μm直径を有するところに焦点を合わせ
る。このスポットを全面積に渡って走査し、電子的に蓄
積した画像情報に従ってレーザー出力を調整しながら画
像形成する。2種以上のレーザーをドナー受容体集成体
の異なる領域に同時に走査してもよく、要すれば、2種
以上のレーザーの出力をより高強度を有する単一スポッ
トに光学的に組合せてもよい。レーザーアドレスは通
常、ドナー側からであるが、受容体がレーザー放射線透
過性であれば受容体側からでもよい。
【0029】ドナーおよび受容体を別々に剥離すること
により、ほとんどの場合に赤外吸収剤の共転写により汚
染される受容体上に白黒画像が現れる。そのプロセスを
異なる色のドナーシートを用いて1回以上繰り返し、そ
して通常の受容体上に多色画像を形成する。漂白剤が受
容体層に存在する態様では、「クリーンな(clean)」画
像を形成するのに必要なことは、漂白化合物を活性化ま
たは促進するための全体に渡る熱処理である。漂白剤が
ドナーに存在する態様では、更に別の熱処理は必要な
い。
【0030】ある態様では、その漂白剤を初期にはドナ
ーにも受容体にも存在せず、それを汚染した画像に接触
させる更に追加の段階が必要である。この方法には余分
な段階が必要であるが、それにより未被覆受容体、例え
ば無地紙の使用が可能となる。どんな適する方法を用い
て、漂白剤を転写画像に適用してもよいが、「湿式(we
t)」法、例えば浸漬、吹付等が好ましい。好適な乾式法
は、熱ラミネート(lamination)およびその後の熱漂白剤
を含有する剥離ドナーシートを剥離することである。前
記漂白剤は、この態様に用いるのに適している。
【0031】ある状況では、着色剤画像を初期に転写す
る受容体は、その画像を目視する最終基材ではない。例
えば、米国特許第5,126,760号には、視検の目的での第
1受容体から第2受容体へのその画像の熱転写が開示さ
れている。そのような場合には、第2受容体に熱漂白剤
を供給するのに便利である。本発明では以下の実施例に
より説明する。
【0032】以下の実施例では、すべてのドナーシート
を英国特許出願第9225724号に従って作製する。「F
C」の語により、N-メチルペルフルオロオクタンスル
ホンアミド(米国特許第2,732,398号)を表す。「ミル
ベース(Millbase)」の語により、36重量部の2-ブタノ
ンおよび4重量部の顔料チップから調製した分散体を表
す。その顔料チップを従来の方法により作製し、それは
重量比3:2の顔料粒子およびVAGH樹脂から成る。(VA
GH樹脂は、特に加水分解した塩化ビニルおよび酢酸ビニ
ルのコポリマーであり、ユニオン・カーバイド(Union Ca
rbide)から市販されている。)
【0033】被覆を線巻き(wire-wound)棒を用いて作製
し、周囲温度で乾燥した。
【0034】
【実施例】
(実施例1)以下の溶液を湿潤厚さ12μmで未被覆ポリ
エステル基材上に被覆した。 マゼンタミルベース 5.5g 2-ブタノン 1.0g エタノール 1.0g 染料I 0.075g FC 0.1g 最初の4成分を1時間混合し、FCを加えた。得られた
被膜は、750nmにショルダーおよび700nm以下にテーリン
グを有する赤外染料による830nmの吸収最大を示した
(マゼンタ顔料の吸収に加えて)。
【0035】漂白剤層を含むシートを、無地フォトコピ
ア紙を以下の溶液で湿潤厚さ36μmで被覆することによ
り作製した。 0.2g ニトロフェニルスルホニル酢酸テトラメチルグア
ニジニウム 2.5g メタノール 5.0g ブットバー(Butbar)B76(10重量%2-ブタノン溶
液) 各被膜試料を面接触して保持し、100℃で1分間加熱
し、別々に剥離した。着色被膜の吸収スペクトルによ
り、マゼンタ顔料の吸収は全く変化せずに、赤外染料の
吸収の完全な消失を示した。そのプロセスをシアンおよ
び黄色被膜を用いて繰り返し同様の結果を得た。この実
施例により、赤外染料の選択的な漂白およびその漂白剤
が別々のシートから適用し得ることを説明している。
【0036】(実施例2)この実施例により、異なる種
類の赤外染料の選択的な漂白を説明した。以下の分散体
を調製した。 27.5g マゼンタミルベース 7.5g 2-ブタノン 2.5g エタノール 1.0g シアソーブ(Cyasorb)IR165 この分散体3.85gに、0.05gのFCを加え、その混合物を
湿潤厚さ12μmで未被覆ポリエステル上に被覆した。得
られた被膜は、700nm以下から1200nm以上に渡る赤外染
料による吸収を示した。前記のグアニジニウム塩で処理
後、この処理の結果として400〜500nmの領域の吸収は僅
かに増加したが、この吸収は消失することがわかった。
【0037】(実施例3)実施例1の黄色被膜の試料
を、真空締め具で外部ドラムスキャナ上に固定した無地
紙受容体で集成し、20μmスポットに焦点を合わせた100
mW出力のレーザーダイオードにより画像形成し、200cm/
秒で走査した。2mmの縞画像を受容体に転写し、赤外染
料による汚染を肉眼および分光分析の両方により明らか
にした。
【0038】そのプロセスを受容体として実施例1の被
覆紙を用いて繰り返し、転写画像を熱風送風機により30
秒間加熱した。この場合、赤外染料による汚染は検出さ
れなかった。実施例1の黄色、マゼンタおよびシアン被
膜を、別々におよび全ての可能なオーバープリントの組
合せで、そのプロセスを繰り返した。各々の場合、グア
ニジニウム被覆紙への転写に続いて熱処理により、きれ
いな汚染されていない色を生じた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7267−2H B41M 5/26 J 7267−2H H

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)a)熱転写性着色剤および赤外吸収剤
    を含む着色剤ドナー成分およびb)受容体成分とが面接触
    した状態に集成すること; (ii);その集成体を画像的に照射が赤外吸収剤に吸収さ
    れる赤外線に露光し、ドナー成分内に局部的に加熱し着
    色剤を受容体に転写すること; (iii)ドナー成分を画像含有受容体から分離すること; (iv)要すれば、多色画像を形成するために異なる着色剤
    および同一受容体から成るドナー成分を用いて、段階
    (i)〜(iii)を1回以上繰り返すこと;の段階から成るカ
    ラー画像形成方法であって、赤外吸収剤を漂白し得る熱
    漂白剤が、ドナーおよび受容体成分の一方または両方に
    存在するか、または次の段階で転写画像と接触させる事
    を特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 該ドナー成分が熱漂白剤を含有する層を
    含み、および/または該受容体成分が熱漂白剤を含有す
    る層を含む請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 熱漂白剤を別の段階で転写着色剤と接触
    する請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 熱漂白剤が求核原子である請求項1〜3
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 該熱漂白剤が、アミン、カルバニオン、
    アミンまたはカルバニオンを熱的に発生し得る化合物、
    またはアリールスルホニル酢酸類のアミン塩、またはニ
    トロフェニルスルホニル酢酸第四アンモニウム類のアミ
    ン塩である請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 熱転写性ドナー成分および赤外吸収剤を
    含有する着色剤ドナー成分;およびドナー成分から着色
    剤を受容するための基材を含む受容体成分;を含む熱染
    料転写集合体であって、該集合体がドナー成分および/
    または受容体成分内に熱漂白剤を含む熱染料転写集合
    体。
  7. 【請求項7】 ドナー成分が熱漂白剤を含有する層を含
    み、および/または受容体成分が熱漂白剤を含有する層
    を含む請求項6記載の熱染料転写集合体。
  8. 【請求項8】 該熱漂白剤が、アミン、カルバニオン、
    アミンまたはカルバニオンを熱的に発生し得る化合物、
    またはa)アリールスルホニル酢酸類、およびb)ニトロフ
    ェニルスルホニル酢酸第四アンモニウム類のアミン塩で
    ある請求項7記載の熱染料転写集合体。
  9. 【請求項9】 転写性着色剤、赤外吸収剤および熱漂白
    剤を含有する基材を含むドナー成分。
  10. 【請求項10】 該熱漂白剤が、アミン、カルバニオ
    ン、アミンまたはカルバニオンを熱的に発生し得る化合
    物、またはアリールスルホニル酢酸類のアミン塩、また
    はニトロフェニルスルホニル酢酸第四アンモニウム類の
    アミン塩である請求項9記載のドナー成分。
JP7071250A 1994-03-29 1995-03-29 熱転写画像形成 Pending JPH07323664A (ja)

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