JPH0732354A - 混練装置 - Google Patents

混練装置

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JPH0732354A
JPH0732354A JP20009693A JP20009693A JPH0732354A JP H0732354 A JPH0732354 A JP H0732354A JP 20009693 A JP20009693 A JP 20009693A JP 20009693 A JP20009693 A JP 20009693A JP H0732354 A JPH0732354 A JP H0732354A
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JP
Japan
Prior art keywords
casing
rotors
raw material
rotor
kneading
Prior art date
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Pending
Application number
JP20009693A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Kamiwano
満雄 上和野
Yasuo Shiraiwa
康雄 白岩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tatsuno Corp
Original Assignee
Tatsuno Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原料を連続的にかつ効率よく攪拌混合するこ
と。 【構成】 断面まゆ型のケーシング1内に非接触状態で
配設した一対の多葉ヘリカルロータ10、10により軸
方向一端の流入口4から投入した原料を他端の流出口6
へ向けて移送する過程で、ロータ10とケーシング内壁
面2の間及びロータ10、10相互の間で原料に剪断作
用と圧縮、膨張作用を生じさせて、これを連続的に効率
よく攪拌、混合するようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は混練装置に関し、より詳
しくは2軸式の混練装置に関する。
【0002】
【従来の技術】化学プロセスの過程で行われる混練処理
は、混練すべき原料を強制的に接触させ、混合させるも
のであって、均一化、物理移動あるいは反応、熱移動と
いった目的の1つもしくは2つ以上を同時に達成するこ
とが要求されている。
【0003】このような要請に応えるべく米国特許第4
084263号明細書に開示された二軸の混練装置や、
化学工学会平成3年度ミキシング技術特別研究会夏期セ
ミナーの46頁より55頁に示された2軸の混練装置
は、流出口を閉塞した状態で原料を攪拌混合するバッチ
式のもので、この種のものは混練処理を効果的に行う上
で有利ではあるが、反面において混練に伴う大きな圧力
と摩擦熱により原料を変質させる虞れがあり、特に後者
のものは、翼同士を突合せるようにして両ロータを回転
させる構成を採っているため、ロータの回転角度により
翼の先端部分と根元部分での循環時間に差が出る結果、
ケーシング内に多量の原料を入れて混合しようとする
と、翼による混練作用が不均一になって、軸方向にショ
ートパスを起こし易いといった問題が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
ショートパスの発生を可及的に抑えつつ、圧縮、膨張、
剪断の各作用をもって原料を連続的かつ効率的に攪拌、
混合することのできる新たな混練装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明はこのよ
うな課題を達成するための混練装置として、軸方向一端
部に流入口を、他端部に流出口を設けた断面まゆ型のケ
ーシング内に、捩れを付与した一対の多葉ロータを、ロ
ータ相互の間及びロータとケーシングの間に若干の間隙
を設けて互いに平行にかつ同期して回転するように配設
し、原料を軸方向一端から他端へ移送しつつ、ロータ相
互の間及びロータとケーシングとの間で圧縮、剪断、膨
張の各作用をもって連続的に攪拌混合するようにしたも
のである。
【0006】
【実施例】そこで以下に図示した実施例について説明す
る。図1、図2は本発明の一実施例をなす装置とその全
容を示した図である。
【0007】図において符号1は、内部に2本のロータ
10、10を平行に配設することのできる断面まゆ型の
ケーシングで、このケーシング1は、内面に耐摩耗性処
理としてのニッケル無電解メッキを施した銅、アルミニ
ウムまたはこれらの合金よりなる熱伝導性の良好な金
属、もしくはステンレス鋼のような化学反応を起こしに
くい金属により上下に分割できるように形成されてい
る。
【0008】このケーシング1は軸方向に長く形成され
ていて、その一端にはホッパ3に連通する流入口4が、
他端には流出量を抑える調整弁5に連通する流出口6が
設けられ、さらにこのケーシング1本体には、恒温槽7
に連通するジャケット8が設けられていて、ほぼ一定の
温度で攪拌混合処理が行えるように構成されている。
【0009】これに対して図中符号10、10は、ケー
シング1の内部に回転自在に配設された一対のロータ
で、これらロータ10、10は軸方向に捩られた3枚ま
たは4枚の修正サインカーブ型の翼11を持つヘリカル
型のロータとして形成されている。これらのロータ1
0、10は、翼11の先端とケーシング1の内壁面2と
の間に若干の間隙が形成されるように、かつ一方の翼1
1と他方の谷部12とが互いに噛合うように、かつ相互
の間に若干の間隙を有するように非接触状態に組込まれ
ている。
【0010】これらのロータ10、10は、軸13、1
3に固定したタイミングギヤ14、14もしくは、共通
のタイミングベルトを張架したプーリーを介して同期回
転するように、かつこれらと結合する駆動モータ16に
駆動されて回転するように構成されている。なお図中符
号15は、ロータ10を冷却すべく軸13の中心に挿通
したヒートパイプを示している。
【0011】つぎにこのように構成された装置の混練操
作を図3をもとに説明する。ホッパー3から混練すべき
原料Wがケーシング1内に投入されると、翼11と谷部
12との間、翼とケーシング内壁面2との間に狭い間隙
をおいて非接触状態で組み付けられてた一対のロータ1
0、10は、タイミングギヤ14、14を介して互いに
矢印方向に等しい速度で回転しつつ、ケーシング1内の
全ての位置で原料Wを滞留させたり、部分的な遅速を生
じさせたり、あるいは軸方向のショートパスを生じさせ
たりすることなく、自らは完全に近いセルフクリーニン
グ作用をもたらしながら、原料Wをプラグフローに近い
状態で流入口4から流出口6へと移送する。そしてこの
間に、翼11の先端とケーシング内壁面2との間で原料
Wに剪断作用を加えつつ噛合い位置へ運び込むと(図3
(a))、両ローラ10、10は、ここで一方の翼11
と他方の谷部12との間でさらに原料Wに圧縮作用と剪
断作用を加え(図3(b))、ついで図3(c)に示し
たように、ここから回転方向下手側の空間へ放出するよ
うにして原料Wに膨張作用を加えつつこれを効率よく攪
拌する。
【0012】ところで、この間の剪断作用は、ロータ1
0の回転をコントロールすることにより行われ、その際
の剪断作用φは、ロータ10(回転体)とケーシング内
壁面2(静止体)との間の相対速度をV、翼11と谷部
12との間隙、翼11端とケーシング内壁面2との間隙
をΔrとすると、 φ=V/Δr で表すことができ、たとえば、Vを1m/sec、Δr
を1mmとした場合、には、単位時間に単位量の原料W
を1000倍に変形させることができることになる。
【0013】一方、以上の操作は調整弁5を絞って流入
速度より流出速度を小さくすることにより行われるが、
原料Wの移送速度を抑えて混練の機会をさらに大きくす
る手段としては、軸方向に対する翼11の捩り角θを3
0°前後の大きな角度にすることも可能であるが、この
捩り角θを45°以上にすると軸方向のショートパス量
が大きくなって混練効果が害なわれる。
【0014】図4、図6は混練すべき原料Wの種類や処
理の目的により、その軸方向移送速度や、混合攪拌に要
する時間、もしくは攪拌混合の機会を変え得るようにし
たロータに関する本発明の他の実施例を示したものであ
る。
【0015】これらの実施例のうち図4は、捩り角θを
順方向にした実施例に関するもので、同図(a)は、高
粘性もしくは高密度の原料を対象とし移送速度を一定と
なした継ぎ目なしの連続型ロータ20、20として構成
したものである。
【0016】これに対して同図(b)に示したものは、
ロータ20、20を軸方向に幾つかのセクションに分割
し、隣接する各セクション部分20a、20b、20c
の翼21を図5に示したように不連続となし、これらの
境界部分で原料の軸方向流れに抵抗を加えるようにして
移送速度を抑えるようにしたものであり、同図(c)
は、さらにこれらのセクション部分20a、20b、2
0cの各翼21a、21b、21cの捩り角を異ならし
めたもので、これらは主に低粘性もしくは低密度の原料
に適用される。
【0017】これに対して図6に示した実施例は、流入
口から流出口への原料の移送作用を確保しつつ、ロータ
30の軸方向一部の捩り角を逆にして、原料の滞留時間
をより長くするようにしたものである。
【0018】すなわち、同図(a)に示したものは、軸
方向に分割した2つのセクション部分30a、30bの
翼31a、31bを互いに逆向きに捩り、かつ原料移送
機能を持たせたセクション部分30aの翼31aの捩り
角を逆向きセクション部分30bの翼31bの捩り角よ
りも小さくして、原料を図中矢印方向に移送しつつその
滞留時間を長くするようにしたものである。
【0019】また同図(b)(c)に示したものは、ロ
ータ30を軸方向に3分割し、中央のセクション部分3
0bの翼31bには逆の捩り角を付与する一方両端のセ
クション部分30a、30cの翼31c、31cには順
方向の捩り角を付与して、軸方向中間部分で逆方向の搬
送力を持たすことにより、原料の滞留時間を長くする一
方、両端の順方向捩り翼31により原料全体を流出口方
向(図中矢印方向)へ搬送できるようにしたものであ
り、同図(c)は、中央のロータ部分30bの捩り角を
小さくして、この部分での攪拌作用をさらに強めるよう
にしたものである。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、まゆ
型ケーシング内に捩れを付与した一対のヘリカルロータ
を非接触状態で回転するように配設したので、ロータの
捩れによって原料を軸方向へ移送しつつ、ロータ相互の
間及びロータとケーシングとの間で原料に圧縮と剪断作
用を生じさせ、かつ噛合い位置から回転方向下手側へ放
出させる過程で原料に膨張作用を生じさせながら、これ
を効率よく攪拌混合することができ、また、ヘリカルロ
ータとして成形したことにより原料の軸方向ショートパ
スを可能な限り抑えながら、原料を連続的に混練処理す
ることができ、さらには、低粘度から高粘度の処理液ま
で幅広く、効率よく利用でき、かつ微粒子または超微粒
子の分散、乳化物(エマルジョン)にも利用することの
できる精密混合機として構成することができる。
【0021】しかも、流出口側に調整弁を設けるか、あ
るいはロータの一部に逆搬送方向の捩れを与えるように
して原料の移動速度を小さく、滞留時間を長くするよう
に構成したので、特に低粘性、低密度の原料に対する攪
拌、混合の機会を多くして、より確実な混練処理を発揮
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は本発明の一実施例をなす装置を
断面で示した上面図と正面図である。
【図2】上記装置の全容を示した構成図である。
【図3】(a)乃至(d)は各混練動作を示した図であ
る。
【図4】(a)乃至(c)はロータに関する他の実施例
を示した図である。
【図5】(a)(b)は同上ロータの正面図である。
【図6】(a)乃至(c)はロータに関するさらに別の
実施例を示した図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 内壁面 4 流入口 5 調整弁 6 流出口 10、20、30 ロータ 11 翼 12 谷部分 14 タイミングギヤ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向一端部に流入口を、他端部に流出
    口を設けた断面まゆ型のケーシング内に、捩れを付与し
    た一対の多葉ロータを、該ロータ相互の間及び該ロータ
    と上記ケーシングの間に若干の間隙を設けて互いに平行
    にかつ同期して回転するように配設したことを特徴とす
    る混練装置。
  2. 【請求項2】 上記ケーシングの流出口側に、流出量を
    規制する調整弁を配設したことを特徴とする請求項1記
    載の混練装置。
  3. 【請求項3】 上記ロータに、全体として流出口方向へ
    の搬送力を付与しつつ軸方向一部に逆搬送方向の捩れ部
    分を設けたことを特徴とする請求項1記載の混練装置。
  4. 【請求項4】 上記両ロータを、駆動モータに駆動され
    かつ互いに噛合い関係にあるタイミングギヤを介して結
    合したことを特徴とする請求項1または3記載の混練装
    置。
JP20009693A 1993-07-19 1993-07-19 混練装置 Pending JPH0732354A (ja)

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JP20009693A JPH0732354A (ja) 1993-07-19 1993-07-19 混練装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100415383B1 (ko) * 2000-11-15 2004-01-16 한국타이어 주식회사 반바리 믹서
JP2012051363A (ja) * 2010-08-05 2012-03-15 Kobe Steel Ltd 連続混練装置及び混練方法

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990727