JPH07323416A - 圧力容器の密閉装置 - Google Patents

圧力容器の密閉装置

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JPH07323416A
JPH07323416A JP14261894A JP14261894A JPH07323416A JP H07323416 A JPH07323416 A JP H07323416A JP 14261894 A JP14261894 A JP 14261894A JP 14261894 A JP14261894 A JP 14261894A JP H07323416 A JPH07323416 A JP H07323416A
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door
packing
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receiving member
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JP14261894A
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Inventor
Shoji Taniguchi
章二 谷口
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Ashida Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Ashida Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被係合部材1bと係合部材2bとが係合、離
脱する動力を小さくすると共に、経年変化によるシール
パッキン11の劣化変形が生じてもパッキン溝10内の
シールパッキンの加圧を調整して圧力容器A内を完全に
シールする。 【構成】 扉閉鎖時には扉Abに備えた係合部材2bを
容器本体Aaに備えた被係合部材1bに通過させ、被係
合部材と係合部材のいずれかを移動させて、この両者を
遊嵌係合させた後、パッキン溝10に高圧空気を導入し
シールパッキン11を押出し、該シールパッキンを扉面
に圧接して、容器本体と扉とをクランプし圧力容器Aを
密閉シールする。そして、パッキン溝内の高圧空気を排
気し、シールパッキンの押し圧を解除し、被係合部材と
係合部材との係合を解除して扉を開放するよう構成して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レトルトなどの食品機
械、靴下などを熱処理する靴下仕上機や染色機などに用
いる繊維機械、コンクリートパイルや繊維補強コンクリ
ートの養生などに用いる建設機械、高圧または減圧下で
反応を起こさせる化学機械など各種機械の高・減圧に用
いる圧力容器を密閉する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、各種機械に用いられている圧力容
器を密閉する技術として、一般には、容器本体と開閉用
扉とを有する丸型圧力容器としては、図8、図9に示す
ように、容器本体の開口部周縁には鍔部を形成し、容器
本体の開口部に接面する扉周縁部には適宜に切欠いて固
定爪を設け、扉を閉めた状態で前記鍔部と固定爪とに嵌
め合わせてクラッチリングを回動できるよう支持すると
共に該クラッチリングは図9に示すように扉の固定爪よ
りやや大きく切欠いて移動爪を設けている。更に、容器
本体の開口部の周面または扉面にパッキン溝を形成し、
該溝パッキンにはシールパッキンを嵌め込み、圧力容器
内を密封できるよう構成している。そして、扉を閉じる
と、扉の固定爪はクラッチリングの切欠部を通過して容
器本体の開口部のシールパッキン面に接触する。次い
で、クラッチリングを廻すと、クラッチリングの移動爪
が扉の固定爪と容器本体の開口部の鍔部とに噛み合い、
移動爪が固定爪の傾斜部に乗り上げ、扉を容器本体方向
へと作用させ、扉面は容器本体の開口部のシールパッキ
ンを圧接する。即ち、圧力容器内を密閉シールするよう
にしたものである。
【0003】また、角型圧力容器は、図10に示すよう
に、丸型圧力容器で説明した移動爪が移動する際、上下
または左右のいずれかが干渉するため、上下または左右
の一方の扉の固定爪に噛み合うよう構成したものもで、
噛み合い機構および圧力容器内を密閉シールする機構は
基本的に丸型圧力容器の構成と略同じように構成されて
いる。
【0004】更に、角型圧力容器を密閉する技術とし
て、特開昭56ー112559号公報記載のものも知ら
れている。この技術は、同公報の第2図、第3図に示す
ように、圧力容器11の前面には扉21を設け、・・・
・・・・・・該扉21は圧力容器11と支柱19の上部
とに掛けられた扉吊軸15、15に案内され走行可能な
車輪16、16に支持された扉支持枠17と垂直に取り
付けている。一方、扉21はエアシリンダ20〜リンク
18、18を介して扉21の前面に回動可能に軸支する
ことにより、エアシリンダ20の作動で扉21は圧力容
器11に圧接された後、該圧力容器11に具備したU字
状の爪受25に爪22を差し込むことにより、圧力容器
11が密閉されるよう構成したものである。そして、こ
の技術は靴下仕上機においては現在でも用いられてい
る。
【0005】また、圧力容器内を密閉シールする技術と
して、実開平5ー70633号公報記載のものが知られ
ている。この技術は、耐圧容器(圧力容器)或いは開閉
扉の周縁部に設けられた嵌合溝にシールパッキンを嵌め
込み、該嵌合溝には吸気孔を穿口し、該吸気孔を介して
減圧装置に接続されている。そして、開閉扉を閉鎖した
時は、扉がシールパッキンを圧接して耐圧容器内を密閉
シールし、開閉扉を開放した時に、嵌合溝内の残留空気
の膨張圧や、残留圧によってシールパッキンが押し出さ
れたり、扉に付着して引っ張り出されて外れてしまうこ
とがないようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の技術には下記のような課題を抱えている。即ち、これ
らいずれの技術においても、扉を閉鎖し密閉する際、移
動爪が扉の固定爪と容器本体の開口部の鍔部とに噛み合
い、移動爪が固定爪の傾斜部に乗り上げ、扉を容器本体
方向へと作用させ、扉面は容器本体の開口部のシールパ
ッキンを圧接しており、また、特開昭56ー11255
9号公報記載のものではU字状の爪受25に爪22を差
し込むことにより、扉を容器本体方向へと作用させ、シ
ールパッキンを圧接している。その結果、移動爪が扉の
固定爪と容器本体の開口部の鍔部とに噛み合わせるのに
大きな動力が必要となる。また、U字状の爪受25に爪
22を差し込む時も大きな動力が必要となる。更に、シ
ールパッキンは経年変化により劣化変形し、密閉の場合
シールパッキンを押し付ける圧力が益々大きくなり対応
できないという課題も残されている。
【0007】また、実開平5ー70633号公報記載の
ものも、開閉扉を開放した時に、嵌合溝内の残留空気の
膨張圧や、残留圧によってシールパッキンが押し出され
たり、扉に付着して引っ張り出されて外れてしまうこと
がないようにしたもので、密閉の場合シールパッキンを
押し付ける圧力が大きくなるという課題を解決するもの
ではない。
【0008】本発明は、前述の課題を解決することを目
的として開発したものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
構成 本発明は、図1ないし図7に示すように、開口部周縁部
に係合受部材1を移動可能に設けた容器本体Aaと、周
縁部に係合部材2を備え且つ前記容器本体Aaの開口部
面に接合、離脱可能に設けた扉Abとより成る圧力容器
Aと、前記容器本体Aaの開口部周縁部に設けた係合受
部材1を移動させて容器本体Aaに接面した係合部材2
に遊嵌係合させるクランプ機構Bと、前記容器本体Aa
および扉Abの少なくとも一方の接面にパッキン溝10
を周設すると共に該パッキン溝にはシールパッキン11
を挿入し、該パッキン溝の奥部を高圧空気源13に連通
させて連通遮断可能に設けたパッキン加圧機構Cと、よ
り成り、扉閉鎖時には係合部材2を係合受部材1に通過
させ、係合受部材1の移動により係合部材2に遊嵌係合
させた後、高圧空気によるシールパッキン11の押出し
により該シールパッキンを扉Ab面に圧接して、容器本
体Aaと扉Abとをクランプし圧力容器Aを密閉シール
できるよう構成したものである。
【0010】また、開口部周縁部に係合受部材1を設け
た容器本体Aaと、周縁部に係合部材2を備え且つ前記
容器本体Aaの開口部面に接合、離脱可能に設けた扉A
bとより成る圧力容器Aと、前記扉周縁部に設けた係合
部材2を移動させて容器本体Aaに設けた係合受部材1
に遊嵌係合させるクランプ機構Bと、前記容器本体Aa
および扉Abの少なくとも一方の接面にパッキン溝10
を周設すると共に該パッキン溝にはシールパッキン11
を挿入し、該パッキン溝の奥部を高圧空気源13に連通
させて連通遮断可能に設けたパッキン加圧機構Cと、よ
り成り、扉閉鎖時には係合部材2を係合受部材1に通過
させ、係合部材2の移動により係合受部材1に遊嵌係合
させた後、高圧空気によるシールパッキン11の押出し
により該シールパッキンを扉Ab面に圧接して、容器本
体Aaと扉Abとをクランプし圧力容器Aを密閉シール
できるよう構成したものである。
【0011】作用 そして、扉Abを閉鎖すると、係合部材2が係合受部材
1の切欠部1bを通り、容器本体Aaの開口面に接合す
る。次いで、クランプ機構Bを作動させて係合受部材1
(または係合部材2)を移動させ、係合部材2を係合受
部材1に遊嵌係合させる。この時、係合部材2と係合受
部材1との間に若干の隙間が生じている。次いで、パッ
キン加圧機構Cを作動させてパッキン溝10への高圧空
気の導入によりシールパッキン11を押出し、扉Abの
接面へと圧接して、容器本体Aaと扉Abとをクランプ
し圧力容器A内を密閉シールする。この時、シールパッ
キン11の扉Abの接面への押し圧により、扉Abが容
器本体Aaから離隔する方向に移動する。即ち、扉Ab
の係合部材2の外側面が係合受部材1の内側面に圧接す
る作用が働き容器本体Aaと扉Abとをクランプする。
また、扉Abを開放する時は、圧力容器A内を放圧して
大気圧に戻した後、パッキン加圧機構Cを逆作動させて
パッキン溝10への高圧空気を排出しシールパッキン1
1の扉Ab面への押し圧を解除し、次いで、クランプ機
構Bを逆作動させて係合受部材1(または係合部材2)
を逆移動させ、係合部材2と係合受部材1との係合は解
除され、次いで、係合部材2が係合受部材1の切欠部1
bを通り、扉Abは開放される。
【0012】
【実施例】以下、添付図面に従い本発明の実施例を説明
する。 実施例1 本発明を実施する装置は、図1ないし図5に示すよう
に、容器本体Aaと開閉可能に設けた扉Abとより成る
圧力容器Aにおいて、前記容器本体Aaの開口部に接面
する扉Ab周縁部には適宜に切欠いて係合部材2を設
け、前記容器本体Aaの開口部周縁には鍔部1cを形成
し、扉Abの係合部材2が通過する切欠部を有し且つ係
合部材2に遊嵌係合する係合受部材1を、前記鍔部1c
に係合支持せしめ、扉閉鎖時には前記扉周縁部の係合部
材2が通過可能に設け、前記係合受部材1を移動させて
係合部材2に遊嵌係合させ、その遊嵌係合を解除するよ
う設けたクランプ機構Bを、容器本体Aaの開口部周縁
部に設け、前記容器本体Aaおよび扉Abの少なくとも
一方の接面にパッキン溝10を周設すると共に該パッキ
ン溝にはシールパッキン11を挿入し、該パッキン溝の
奥部を高圧空気源13に連通させて連通遮断可能に設け
たパッキン加圧機構Cを、パッキン溝10への高圧空気
の導入によりシールパッキン11を押出しできるよう設
け、容器本体Aaと扉Abとをクランプし圧力容器Aを
密閉シールできるよう構成したものである。
【0013】圧力容器Aは、図1、図2に示すように、
開口部周縁に係合受部材1を設けた容器本体Aaと、周
縁部に係合部材2を設け且つ開閉機構Acを備えた扉A
bとより成り、扉閉鎖時には扉周縁部の係合部材2が係
合受部材1を通過し扉Abが容器本体Aaの開口部面に
接合した後、係合部材2が係合受部材1に遊嵌係合でき
るよう構成したものである。係合受部材1は、図1、図
2に示すように、前記容器本体Aaの開口部周縁に鍔部
1cを形成し、扉Abの係合部材2が通過するよう係合
部材2よりやや大きく切欠いた切欠部1aと突起部爪受
1bとを形成し、前記鍔部1cに係合すると共に案内軸
受1dにて移動可能に支持せしめたものである。係合部
材2は、図1、図2に示すように、容器本体Aaの開口
部に接面する扉周縁部に適宜に切欠いた切欠部2aと爪
部2bとを形成したものである。
【0014】開閉機構Acは、図2に示すように、扉A
bの片側を水平方向に開くよう支持せしめたもので、扉
Abにホルダー2dを付設すると共に該ホルダー容器本
体Aaより突出せしめた支持部材1eに回動自在に支持
せしめている。更に、扉Abは手動では扉前面に設けた
取っ手1cにて開閉させるか、または、図示していない
が、シリンダーやモータにて自動的に開閉できるよう構
成したものである。
【0015】なお、開閉機構Acの他の実施例として、
図3に示すように、容器本体Aaの前面にレール3を敷
設し、該レール上に台車4を載せ、該台車に扉Abを支
持せしめ、容器本体Aaの前面に接合、離隔できるよう
に設けてもよく、本発明は本実施例には限定されない。
【0016】クランプ機構Bは、図1、図2に示すよう
に、係合受部材1を駆動手段Baに連結し、係合受部材
1を所要量移動させて係合受部材1の爪受1bが係合部
材2の爪2bに遊嵌係合できるよう設けたものである。
そして、扉閉鎖時には、係合部材2の爪2bが係合受部
材1の切欠部1aを通過し、扉Abの接面を容器本体A
aの開口部面に接合させた後、駆動手段Baを作動させ
て係合受部材1を移動させ、係合受部材1の爪受1bを
係合部材2の爪2bに遊嵌係合させ、また、駆動手段B
aの逆作動により遊嵌係合が解除できるよう構成したも
のである。
【0017】駆動手段Baは、図1、図2に示すよう
に、係合受部材1の外周部に扇形ギヤ6を固着し、該扇
形ギヤにはピニオンギヤ7を噛み合わせ、該ピニオンギ
ヤは容器本体外周部位置に支持されているモータ8によ
り軸支されている。そして、モータ8を作動させること
により、ピニオンギヤ7が回転し、扇形ギヤ6を図1の
実線の矢印方向に移動させ、係合受部材1に設けた爪受
1bを係合部材2の爪2bに遊嵌係合させるよう構成し
たものである。
【0018】なお、駆動手段Baの他の例として、例え
ば、図4に示すように、容器本体Aaの開口部下部位置
に昇降機構を設け、該昇降機構のテーブル9aに係合受
部材1の下端部を固着支持せしめ、シリンダ9bの作動
により連結杆9cを押し上げテーブル9aにて支持され
た係合受部材1を上方に移動させ、係合受部材1に設け
た爪受1bを係合部材2の爪2bに遊嵌係合させるよう
構成してもよく、本発明は本実施例には限定されない。
【0019】パッキン加圧機構Cは、図1、図2に示す
ように、前記容器本体Aaおよび扉Abの少なくとも一
方の接面にパッキン溝10を周設すると共に該パッキン
溝にはシールパッキン11を挿入し、該パッキン溝の奥
部に加圧孔12を穿ちコンプッサーなどの高圧空気源1
3に連通させ弁14にて連通遮断可能に設け、更に、弁
15を介して排気できるよう設けたものである。そし
て、図5に示すように、パッキン溝10への高圧空気の
導入によりシールパッキン11を押出して扉Ab面に圧
接し、圧力容器A内をシールすると共に扉Abの接面を
容器本体Aaの接面より離隔方向に移動させて係合部材
2の外側面が係合受部材1の内側面を圧接するよう構成
したものである。
【0020】実施例2 本発明を実施する装置は、図6、図7に示すように、開
口部周縁部に係合受部材1を設けた容器本体Aaと、周
縁部に係合部材2を備え且つ前記容器本体Aaの開口部
面に接合、離脱可能に設けた扉Abとより成る圧力容器
Aと、前記扉Abの周縁部に設けた係合部材2を移動さ
せて容器本体Aaに設けた係合受部材1に遊嵌係合させ
るクランプ機構Bと、前記容器本体Aaおよび扉Abの
少なくとも一方の接面にパッキン溝10を周設すると共
に該パッキン溝にはシールパッキン11を挿入し、該パ
ッキン溝の奥部を高圧空気源13に連通させて連通遮断
可能に設けたパッキン加圧機構Cと、より構成したもの
である。
【0021】圧力容器Aは、図6、図7に示すように、
容器本体Aaと開閉機構Acを備えた扉Abより成り、
容器本体Aaの開口部両側部には係合受部材1を設け、
扉Abの両側部には係合部材2を設け、扉Abが容器本
体Aaの開口部面に接合、離脱可能に設けたものであ
る。係合受部材1は、図6に示すように、U字状に形成
した爪受1bを、容器本体Abの開口部両側に複数個縦
方向に所要の間隔でもって配設したものである。係合部
材2は、前記U字状に形成した爪受1bに挿入できる形
状に形成した爪2bを、扉Abの両側で爪受1bに対応
して且つ扉Abが容器本体Aaに接合する時には爪受1
bに支障無く通過でき、接合した後には爪受1bに遊嵌
係合できるよう回動可能に支持せしめたものである。な
お、係合受部材1と係合部材2とは、例えば図示してい
ないが、扉Abが容器本体Aaに接合する時には、係合
部材2が係合受部材1の係合部を支障無く通過でき、接
合した後には係合受部材1と係合部材2のいずれか一方
が移動して遊嵌係合できるように構成しておればよく、
本発明は本実施例には限定されない。
【0022】開閉機構Acは、図6、図7に示すよう
に、容器本体Aaの後方位置に所定の距離をもたせ固定
枠体17を垂直に支持せしめ、該固定枠体17と容器本
体Aaの上部位置には案内溝18を有するレール19を
横架し、該レールの案内溝18には車輪20を滑動自在
に嵌め合わせ、該車輪は保持部材21を吊着し、該保持
部材は扉Abに固着させて、扉Abがレール19の案内
溝18に沿って平行移動可能に設けている。そして、前
記固定枠体17の扉方向位置には連結杆22aの一端部
を回動自在に取付け、扉Abにも連結杆22bの一端部
を回動自在に取付け、それぞれの連結杆の他端部は連結
棒23にて連結され、該連結棒の適宜な位置にはシリン
ダ24のピストンロッド部24aを連結し、該シリンダ
ーは固定されたベース25に取り付けられている。そし
て、シリンダ24を作動させることにより、連結棒23
は上方へと押し上げられて連結杆22aと連結杆22b
とを開き、扉Abはレール19の案内溝18に沿って平
行移動して容器本体Aaに接面できるよう構成したもの
である。
【0023】なお、開閉機構Acは、例えば、図示して
いないが、上部車輪に吊着されたそれぞれの保持部材
に、ラックをレール方向へと取り付け、それぞれのラッ
クにピニオンギヤを噛み合わせ回動可能に支持せしめ、
それぞれのピニオンギヤを反対方向に回転させることに
より扉を開閉させるようにしてもよく、本発明は本実施
例には限定されない。
【0024】クランプ機構Bは、図6、図7に示すよう
に、係合部材2の爪2bの適宜な位置を支点としてピン
26にて回動自在に支持すると共に複数個の爪2bのそ
れぞれ一端部を係合受部材1の爪受1bのU字溝に挿入
できる形状に形成し、それぞれ爪2bの他端部にはフラ
ットバー27を連結し、該フラットバーの上下移動によ
り、爪2bが爪受1bに挿入、離脱できるよう設けてい
る。一方、該フラットバー27の駆動手段Baは、前記
それぞれのフラットバー27に連結杆28a、28bの
一端部を取り付け、それら連結杆28a、28bの他端
部は上下にガイドする連結部材29に連結せしめてい
る。更に、該連結部材はシリンダ30のピストンロッド
部30aに連結され、シリンダ30は扉Abの後面部に
取り付けられている。そして、シリンダ30の作動によ
りピストンロッド部30aが伸び連結部材29が上方に
移動し、爪2bの先端部はピン26を支点として下がり
爪受1bに挿入できるよう構成したものである。
【0025】パッキン加圧機構Cは、図1に示す実施例
1と同じであるため省略する。
【0026】次に、その作用を説明する。容器本体Aa
内に処理物を収容すると、開閉機構Acを作動させて扉
Abを閉じる。その時、扉Abに設けた係合部材2の爪
2bは容器本体Aaに設けた係合受部材1の切欠部1a
を通過して、扉Abの面は容器本体Aaの開口部面に接
合する。
【0027】次いで、クランプ機構Bを作動させて係合
受部材1を、図2に示す実線の矢印方向へ移動させ、係
合部材2を係合受部材1に遊嵌係合させる(または実施
例2では係合部材2を移動させ、係合受部材1に遊嵌係
合させる)。この時、係合部材2と係合受部材1との間
に若干の隙間が生じている。
【0028】次いで、パッキン加圧機構Cを作動させて
パッキン溝10への高圧空気の導入によりシールパッキ
ン11を押出し、扉Abの接面を圧接し、容器本体Aa
と扉Abとをクランプし圧力容器A内を密閉シールす
る。この時、シールパッキン11の扉Abの接面への押
し圧により、扉Abが容器本体Aaから離隔する方向に
移動する。即ち、扉Abの係合部材2の外側面が係合受
部材1の内側面に圧接する作用が働き容器本体Aaと扉
Abとをクランプする。次いで、圧力容器A内で処理が
行なわれる。
【0029】そして、圧力容器A内で処理が完了する
と、圧力容器A内を放圧して大気圧に戻した後、パッキ
ン加圧機構Cを逆作動させ、パッキン溝10内の高圧空
気を排出することによりシールパッキン11の扉Abの
面への押し圧が無くなり、圧力容器Aaの密閉シールは
解除される。即ち、係合受部材1と係合部材2との圧接
力も解除されこの両者に遊びができる。
【0030】次いで、クランプ機構Bを逆作動させて係
合受部材1を逆移動させて、図2の鎖線の矢印で示す方
向へ移動させ(または実施例2では係合部材2を逆移動
させ)、係合部材2と係合受部材1との係合は解除され
る。次いで、係合部材2が係合受部材1の切欠部1aを
通過して扉Abは開放される。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成しているか
ら、扉の接合時、係合部材が係合受部材に隙間をもって
係合、離脱させることができるため、係合、離脱させる
クランプ機構の動力を非常に小さくでき、しかも、シー
ルパッキンを加圧して押出し圧力容器内をシールすると
共に扉を離隔方向に移動させ、係合部材を係合受部材の
内側から圧接しているため、圧力容器内は完全に密閉が
保持できる。更に、パッキン溝内のシールパッキンを加
圧して押出し圧力容器内をシールするようにしているた
め、経年変化によるパッキンの劣化変形が生じたとして
もパッキン溝内のシールパッキンの加圧を調節して対応
することも可能であり、多様な効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する装置の一実施例を示す一部破
断した概略側面図。
【図2】図1の概略正面図。
【図3】本発明を実施する装置の他の実施例を示す一部
破断した概略側面図。
【図4】本発明を実施する装置でクランプ機構の他の実
施例を示す概略正面図。
【図5】本発明を実施する装置でパッキン加圧機構を示
す一部破断した概略側面図。
【図6】本発明を実施する装置のもう一つ別の実施例の
一部破断した概略側面図。
【図7】図6を扉より見た概略正面図。
【図8】従来の圧力容器の構成を示す一部破断した概略
側面図。
【図9】図8の扉側より見た概略正面図。
【図10】従来の角型圧力容器の構成を示す扉より見た
概略正面図。
【符号の説明】
A 圧力容器 Aa 容器本体 Ab 扉 Ac 開閉機構 B クランプ機構 Ba 駆動手段 C パッキン加圧機構 1 係合受部材 1a 切欠部 1b 爪受 1c 鍔部 1d 案内軸受 1e 支持部材 2 係合部材 2a 切欠部 2b 爪 2c 取っ手 2d ホルダー 3 レール 4 台車 6 扇形ギヤ 7 ピニオンギヤ 8 モータ 9a テーブル 9b シリンダ 9c 連結杆 10 パッキン溝 11 シールパッキン 12 加圧孔 13 高圧空気源 14 弁(加圧用) 15 弁(排気用) 17 固定枠体 18 案内溝 19 レール 20 車輪 21 保持部材 22a 連結杆 22b 連結杆 23 連結棒 24 シリンダ 24a ピストンロッド部 25 ベース 26 ピン 27 フラットバー 28a 連結杆 28b 連結杆 29 連結部材 30 シリンダ 30a ピストンロッド部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部周縁部に係合受部材を移動可能に
    設けた容器本体と、周縁部に係合部材を備え且つ前記容
    器本体の開口部面に接合、離脱可能に設けた扉とより成
    る圧力容器と、 前記容器本体の開口部周縁部に設けた係合受部材を移動
    させて容器本体に接面した係合部材に遊嵌係合させるク
    ランプ機構と、 前記容器本体および扉の少なくとも一方の接面にパッキ
    ン溝を周設すると共に該パッキン溝にはシールパッキン
    を挿入し、該パッキン溝の奥部を高圧空気源に連通させ
    て連通遮断可能に設けたパッキン加圧機構と、より成
    り、扉閉鎖時には係合部材を係合受部材に通過させ、係
    合受部材の移動により係合部材に遊嵌係合させた後、高
    圧空気によるシールパッキンの押出しにより該シールパ
    ッキンを扉面に圧接して、容器本体と扉とをクランプし
    圧力容器を密閉シールできるよう構成したことを特徴と
    する圧力容器の密閉装置。
  2. 【請求項2】 開口部周縁部に係合受部材を設けた容器
    本体と、周縁部に係合部材を備え且つ前記容器本体の開
    口部面に接合、離脱可能に設けた扉とより成る圧力容器
    と、 前記扉周縁部に設けた係合部材を移動させて容器本体に
    設けた係合受部材に遊嵌係合させるクランプ機構と、 前記容器本体および扉の少なくとも一方の接面にパッキ
    ン溝を周設すると共に該パッキン溝にはシールパッキン
    を挿入し、該パッキン溝の奥部を高圧空気源に連通させ
    て連通遮断可能に設けたパッキン加圧機構と、より成
    り、扉閉鎖時には係合部材を係合受部材に通過させ、係
    合部材の移動により係合受部材に遊嵌係合させた後、高
    圧空気によるシールパッキンの押出しにより該シールパ
    ッキンを扉面に圧接して、容器本体と扉とをクランプし
    圧力容器を密閉シールできるよう構成したことを特徴と
    する圧力容器の密閉装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004074120A (ja) * 2002-08-22 2004-03-11 Taikisha Ltd 塗料供給装置
JP2004074122A (ja) * 2002-08-22 2004-03-11 Taikisha Ltd 塗料供給装置のクランプ機構

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JP2004074120A (ja) * 2002-08-22 2004-03-11 Taikisha Ltd 塗料供給装置
JP2004074122A (ja) * 2002-08-22 2004-03-11 Taikisha Ltd 塗料供給装置のクランプ機構

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