JPH07322924A - 組立式家具 - Google Patents

組立式家具

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JPH07322924A
JPH07322924A JP12041794A JP12041794A JPH07322924A JP H07322924 A JPH07322924 A JP H07322924A JP 12041794 A JP12041794 A JP 12041794A JP 12041794 A JP12041794 A JP 12041794A JP H07322924 A JPH07322924 A JP H07322924A
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plate
shelf
top plate
hole
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JP12041794A
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English (en)
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Keiichi Takizawa
圭一 滝沢
Norio Takizawa
謙雄 滝沢
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MARUTAKI SANGYO KK
Original Assignee
MARUTAKI SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分解が容易な組立式家具を提供する。 【構成】 側板4及び棚板2にそれぞれ縦孔6及び連結
孔17を貫通状態で形成する。縦孔6は平断面を四角形形
状とする。それら縦孔6,17に連結棒7を挿入する。連
結棒7下端の雄螺子部9を、縦孔6内の連結棒7上端の
雌螺子部8に螺合して上下に組立てる。前記連結棒7の
上端に、前記縦孔6に係合する角柱形状の雌螺子体62を
回動自在に設ける。 【効果】 雌螺子体62が縦孔6に係合することにより、
上部の連結棒7を回しても下部の連結棒7が一緒に回る
ことがなく、連結棒7を上部から順々に分解することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下複数段に設けられ
る棚板と天板とこれらの間に各段ごとに設けられる側板
を組立及び分解可能とした組立式家具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の組立式家具として、特開平4−2
31011号公報には、二分割された後パネルと側パネ
ルの縦方向縁部にそれぞれ略L字型の端部分を形成し、
前記二分割された後パネルの端部分相互を別体のパネル
接続部により嵌着して一体に組み立てるとともに、前記
後パネルと側パネルの端部分をインターロックするよう
に90°回転して組立て、その側パネルの内面に複数の
タブを設け、棚の両端に形成したフランジを前記タブに
係止して該棚を組立て、また、前記側パネルの上端に形
成した一対の孔に、上部部材の両端に形成した一対の孔
を合わせ、それら孔にナイロンパネルクリップを挿入し
て前記上部部材を組立てる棚組立体が提案されている。
また、特開平2−45010号公報には、側板の表面
に、所定間隔で一対のダボ穴を長手方向に沿って多数形
成し、前記側板の上下にそれぞれ連結孔を穿設し、この
連結孔に、上下の幕板と台輪に形成した長穴に挿通した
連結ねじを螺着して前記側板を固定し、かつ両側板間に
は中仕切板を設け、前記側板と中仕切板間又は中仕切板
相互間に固定棚板を横設し、この固定棚板の両端部には
結合金具取付け用の一対の切り込みを前記ダボ穴に対応
して形成し、その結合金具を介して前記側板と中仕切板
間又は中仕切板相互間を固定する棚が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平4−231
011号公報の棚組立体では、二分割された後パネルと
側パネルの縦方向縁部にそれぞれ略L字型の端部分を形
成し、さらに別体のパネル接続部を使用するため、これ
ら部材の加工が複雑となり、コストアップを招くという
問題があった。また、組立にあっては、比較的長さ寸法
が大きい後パネル及び側パネルを初めに組立て、これら
後パネル及び側パネルにより組立棚の外枠を一体化して
から中段の棚を組み込むものであるため、組立作業が煩
雑となり、また、それら後パネル及び側パネルにより棚
組立体の高さが決まってしまうため、棚組立体の高さ寸
法を自由に変えることができなかった。さらにその外枠
として組立てた側パネルの上部間に天板となる上部部材
を取付ける際、側パネルの外側からナイロンパネルクリ
ップを挿入して該上部部材を取付けるため、上部部材の
取付けが煩雑になると共に、そのナイロンクリップが露
出して商品価値を低下させるという問題があった。さら
にまた左右の側パネル間に設ける棚は、単に側パネルの
タブに係止されるだけであって、前記後パネル、側パネ
ル及び上部部材のみが固定される構造であるため、強度
的に弱い面があり、これを解消するため、側パネル間に
挟んで設ける前記棚を固定する場合には、前記ナイロン
パネルクリップや固定用金具であるねじなどを側パネル
の外側から止着しなければならず、これらが側パネルの
外面に露出して意匠上好ましくなかった。
【0004】また上記特開平2−45010号公報の棚
も、台輪、幕板及び長さ寸法が大きい左右の側板を初め
に組立てるものであるため、組立が煩雑となり、また、
台輪及び幕板の内側から連結ボルトを側板に止着するた
め、その連結ボルトの螺合作業が面倒なものになるとい
う問題が有るとともに、台輪及び幕板を側板と連結ボル
トにより部分的に連結するものであるため、強度的に弱
い面もあった。さらにまたその側板の高さ寸法によって
棚の高さが決まるため、棚本体の高さ寸法を自由に変更
することができなかった。
【0005】そこで公知ではないが、図13に示すよう
に,棚板Aの両側に設けられる側板Bに、貫通孔の一部
を構成する縦孔Cを形成すると共に、この縦孔Cに対応
して前記棚板2に、貫通孔の一部を構成する連結孔Dを
形成し、さらに前記側板Bとほぼ等しい長さの連結棒E
を形成し、この連結棒Eの上下にそれぞれ雌螺子部Fと
雄螺子部Gとを固定的に設け、その連結棒Eの下端を図
示しない最下段の棚板に螺着した後、その連結棒Eに縦
孔Cを挿入するようにして1段目の側板Bを組立て、さ
らにこの側板Bの上に2段目の棚板Eを図13のように
載置し、次にその棚板Bの連結孔Dに2段目の連結棒E
を挿入し、該2段目の連結棒E下端の雄螺子部Gを、1
段目の連結棒E上端の雌螺子部Fに螺合して上下の連結
棒E,Eを連結し、この2段目の連結棒Eに2段目の側
板Bを取り付け、順次下から上へと棚板A及び側板Bを
組立て、最後に最上段の連結棒Eの上端を、ねじによっ
て図示しない天板に固定して組立てる組立式家具が考え
られる。そしてこのような家具では、組立てが容易にな
ると共に、連結棒Eの連結により強固に組立てることが
でき、さらに、連結部材である連結棒Eが露出しないた
め、良好な外観意匠が得られ、しかも、組立てと逆の手
順により分解することも可能となる。
【0006】ところで上記組立式家具では、連結棒Eを
最下段の棚板に螺着すると共に、各段の連結棒Eを相互
に螺合して連結するものであるため、分解の際に前記天
板固定用のねじを回すと、そのねじだけでなく下部の連
結棒Eも一体的に回ってしまい、ねじだけを取り外すこ
とができなくなったり、また上部の連結棒Eを螺合解除
の方向に回すと、下部の連結棒Eも一体的に回り、複数
の連結棒Eが一緒に外れてしまい、棚板A及び側板Bを
1段づつ取り外すことができずに分解作業がスムーズに
行かない場合があった。
【0007】そこで本発明は、外観意匠が良好で、強度
的に優れると共に、組立を容易とし、さらに分解作業が
容易な組立式家具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、棚板
を上下複数段に横設すると共に、それら棚板の最上段に
天板を横設し、上下の前記棚板の間及び前記天板とこの
天板の下段の棚板との間に縦方向の側板を設け、各段の
前記側板と中段の前記棚板とを貫通する貫通孔を形成
し、この貫通孔に連結棒を挿入し、この連結棒の下端を
最下段の前記棚板に螺着すると共に、該連結棒の上端を
前記天板に固定する組立式家具であって、前記連結棒の
上部には、前記貫通孔に係合する回止め係合部を設けた
ものである。
【0009】また請求項2の発明は、前記連結棒の上部
に前記回止め係合部を回動自在に設けたものである。
【0010】
【作用】上記請求項1の構成では、最下段の棚板に連結
棒を螺合し、この連結棒に各部材の貫通孔を挿入して簡
便に組立ることができ、連結棒の上端を天板に固定する
と、それら天板と最下段の棚板の間に挟まれた各段の側
板と棚板とが固定される。また、側板に連結棒が挿通さ
れているため、該側板の外面に側板固定用金具などが露
出することがない。
【0011】加えて分解の際は、連結棒の上端にねじを
螺合して該天板を固定している場合は、そのねじを回す
と、連結棒の上部が貫通孔に回止め状態で係合している
ため、連結棒が一緒に回ることがなく、ねじだけを取り
外すことができ、さらに連結棒相互が螺合により複数連
結されている場合は、上部の連結棒を回しても下部の連
結棒が一緒に回ることがなく、上部から順々に分解を行
うことができる。
【0012】また上記請求項2の構成では、最下段の棚
板に連結棒を螺合して固定した場合、螺合であるため連
結棒の回動角度は一定とならず、そのままでは回止め係
合部が側板の貫通孔とずれた向きとなり、側板を正しい
向きに取り付けることができなくなるが、回止め係合部
が回動可能であるため、その回止め係合部を回して位置
合わせを行い、側板を正しい向きに組立てることができ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。図1ないし図10は本発明の第1実施例を示
し、同図において、1は組立式家具であり、この組立式
家具1は、棚板2,2,2Aを上下複数段に横設すると
共に、それら棚板2,2,2Aの最上段に天板3を横設
し、上下の前記棚板2,2,2Aの間及び前記天板3と
この天板3の下段の棚板2との間に、左右両側に位置す
る縦方向の側板4,4とこれら側板4,4のほぼ中央に
位置する縦方向の仕切り板5とを組み立ててなり、前記
棚板2,2,2A、天板3、側板4,4及び仕切り板5
さらには後述する背面板は、合板,パーティクルボー
ド,LVL,MDFなどの木質基板の露出する表面を化
粧した化粧板より構成され、前記側板4と仕切り板5に
は、前後に間隔を置いてそれぞれ2個の縦孔6,6が貫
通状態で形成され、この縦孔6は全長に渡って平面正方
形形状に形成されている。尚、前記最下段の棚板2A
は、家具の下台である。前記縦孔6には、該縦孔6とほ
ぼ等しい長さの連結棒7が挿通され、この連結棒7は円
筒形の金属製中空パイプ7Aから形成され、その上端に
雌螺子部8を有すると共に、下端に雄螺子部9を溶着な
どにより固定して設けており、前記雌螺子部8に前記雄
螺子部9が螺合可能に形成され、上,下段の連結棒7,
7同志が螺合により連結できるようになっている。また
その連結棒7にはユニクロメッキが施されている。前記
連結棒7の下部側には、前記雄螺子部9側に近接して前
記中空パイプ7A部分に、六角レンチ10を挿入可能な工
具孔11を該連結棒7の長さ方向とほぼ直交して穿設して
いる。前記六角レンチ10は断面六角形をなす金属棒をL
字形に屈曲形成したものである。最下段の前記棚板2A
には、前記側板4,4及び仕切り板5の縦孔6に対応し
て前記雄螺子部9が螺合する雌螺子筒12が設けられ、こ
の雌螺子筒12は、上面が該棚板2A上面と面一となる取
付板部13を上部に一体に有し、前記棚板2Aに形成した
取付凹部14に前記雌螺子筒12を挿入配置し、前記取付板
部13に穿設したテーパ付き孔15にねじ16を挿通し、この
ねじ16を前記棚板2Aに螺着して固定されている。
【0014】中段の前記棚板2,2、すなわち最下段の
前記棚板2Aと天板3との間に位置する棚板2,2に
は、下段の前記側板4及び仕切り板5の縦孔6に対応し
て、上段の前記連結棒7の下端を挿入する平面円形の連
結孔17が穿設されており、下段の棚板2Aに連結棒7を
螺着し、この螺着した連結棒7を側板4及び仕切り板5
の縦孔6に挿通し、図5に示すように、その連結棒7の
上端が、前記側板4及び仕切り板5の上面から僅かに下
方に位置するように該連結棒7の長さが設定され、例え
ばその上面から10ミリ程度下方に連結棒7の上端が位
置し、また図9に示すように、最上段の側板4及び仕切
り板5に挿入した連結棒7は、その上端が縦孔6内に位
置するように該連結棒7の長さが設定されている。そし
て前記組立式家具1において、下から最下段の前記縦孔
6、二段目の棚板2の連結孔17、二段目の縦孔6、三段
目の連結孔17及び三段目の縦孔6により、各段の前記側
板4と中段の前記棚板5とを貫通する貫通孔18を構成し
ている。
【0015】前記天板3は、前記棚板2,2Aとほぼ同
形の天枠部21とこの天枠部21を覆うように重ね合わせる
天板部22とからなり、前記天板部22の下面22Aに、左右
及び前部の平面コ字形をなすコ字形枠部23を形成し、こ
のコ字形枠部23内に前記天枠部21を収納する凹所24を形
成している。前記天枠部21には前記側板4,4及び仕切
り板5の縦孔6に対応して天板固定用ねじである六角穴
付きねじ25を挿通するねじ孔26が穿設され、このねじ孔
26は透孔であり、また、前記六角穴付きねじ25は前記連
結棒7の雌螺子部8に螺合すると共に、その頭部27に前
記六角レンチ10が係合する六角穴である工具溝28を有す
るものである。また、前記ねじ孔26の上部には、前記六
角穴付きねじ25の頭部27が収納可能な段付き孔29が形成
されている。さらに前記天板部22の下面22Aには、左右
両側のそれぞれ三箇所に磁石取付凹部30が形成され、こ
の磁石取付凹部30内に接着材などにより永久磁石31が埋
設固定され、この永久磁石31の下面31Aが前記天板部22
の下面22Aと面一にされている。また、この永久磁石31
に対応して前記天枠部21の上面21Aに該永久磁石31が吸
着する金属製吸着片32を該上面21Aと面一に埋設固定
し、この金属製吸着片32は天枠部21の上面21に形成した
吸着片収納凹部33内に取付けねじ34によって固着されて
いる。
【0016】前記棚板2,2Aの上面後部には、例えば
深さ4ミリ程度の浅溝41が形成されるとともに、この浅
溝41に対応して前記棚板2,2Aの下面後部及び天板部
22の下面後部には、例えば深さ10ミリ程度の深溝42が
形成され、これら対向する浅溝41と深溝42との間隔に比
べて高さ寸法が僅かに低い背面板43を形成し、この背面
板43は前記両溝41,42の幅より狭い厚さを有し、図10
に示すように、後方から該背面板43の上縁を前記深溝42
に斜めに挿入した後、その下縁を前方に押し出して前記
浅溝41に嵌める所謂倹飩式によって前記組立式家具1の
背面に組み込まれる。さらに前記側板4及び仕切り板5
の前面には、溝44を介して木製の引き戸45とガラス製の
引き戸46が設けられる。
【0017】このような連結棒7と貫通孔18などを備え
た組立式家具1において、以下に金属製からなる前記連
結棒7の構成を詳細に説明すると、図1及び図2に示す
ように、連結棒7は前記金属製中空パイプ7Aの下端に
雄螺子体61の上端を挿入し、これを溶着して下端に前記
雄螺子部8を固定して設けており、また、その金属製中
空パイプ7Aの上側には、上端に前記雌螺子部9を形成
した略角柱型の雌螺子体62が設けられ、この雌螺子体62
が前記縦孔6に挿入されて回止め係合する回止め係合部
を構成している。さらに、その雌螺子体62は、取付筒部
材63と取付ねじ64を介して回動自在に設けられており、
前記取付筒部材63に縦設した透孔65に下方から前記取付
ねじ64を遊挿し、その上端を前記雌螺子体62の下端に螺
着し、その取付筒部材63に対して前記雌螺子体62を回動
可能に設け、さらにその取付筒部材63の径小部63Aを前
記中空パイプ7Aの上端に挿入して溶着などにより固定
し、これにより前記雌螺子体62を連結棒7の上部に回動
自在に設けている。尚、前記取付ねじ64の頭部64Aが前
記径小部63Aの下端に係止することにより、前記パイプ
7Aからの雌螺子体62の抜止めがなされており、また、
前記雄螺子体62の角部の上下は、平面彎曲状でかつ上下
に向かって細くなるテーパー状に面取りされている。
【0018】次に上記構成の組立式家具1の組立方法に
つき説明すると、まず最下段の棚板2Aの雌螺子筒12に
連結棒7の雄螺子部9を螺着して該連結棒7を立設す
る。この際、連結棒7の下部側に穿設した工具孔11に六
角レンチ10を挿通し、該六角レンチ10を持って連結棒7
を簡便に回転して螺合することができる。このようにし
て連結棒7を固定した場合、螺合によるものであるた
め、連結棒7の雌螺子体62の向きはまちまちなものとな
り、このままでは側板4及び仕切り板5の四角形状の縦
孔6に挿通することができない。そこで連結棒7を完全
に締めて螺合した後、雌螺子体62を回して正しい位置に
合わせる。そして連結棒7の上端に位置する角柱型の雌
螺子体62に、対応する側板4及び仕切り板5の縦孔6を
合わせ、これら側板4及び仕切り板5の下面が最下段の
棚板2Aに当接するまで押し下げる。これにより側板4
及び仕切り板5にはそれぞれ2本の連結棒7が挿通さ
れ、これら連結棒7によって側板4及び仕切り板5が平
面方向に位置づれを起こすことなく正しくセットされ
る。またその状態で側板4及び仕切り板5の縦孔6内に
連結棒7の上端が位置する。そして各縦孔6に二段目の
棚板2の連結孔17を合わせるようにして載置し、続いて
図5に示すように、各連結孔17に二段目となる連結棒7
の下端を差し入れ、連結孔6内の連結棒7上端の雌螺子
部8に二段目の連結棒7下端の雄螺子部9を螺着する。
そして一段目と同様に側板4及び仕切り板5を二段目の
連結棒7に固定し、続いて三段目の棚板2をセットし、
さらにこの上に連結棒7を螺合し、三段目の側板4及び
仕切り板5を連結棒7に固定する。次にこれら三段目の
側板4及び仕切り板5の縦孔6に、天枠部21のねじ孔26
を合わせ、六角穴付きねじ25を挿通して連結棒7上端の
雌螺子部8に螺合する。これにより各段の連結棒7を介
して最下段の棚板2Aと天板3を構成する天枠部21とが
固定され、これらの間の各段の側板4及び仕切り板5と
棚板2とが強固に固定される。この場合、前記連結棒7
の螺合に使用した六角レンチ10を工具溝28に係合して六
角穴付きねじ25を簡便に螺着することができる。また、
螺着した六角穴付きねじ25の頭部27は段付き穴29内に収
納されて邪魔になることがなく天枠部21上に天板部22を
重ね合わせることができ、かつ永久磁石31と金属製吸着
片32の吸着により、天板部22の凹所24に正しく天枠部21
が嵌まり、天枠部21と天板部22とが一体化される。
【0019】さらにこの組立式家具1を分解する際に
は、まず図9の状態で天板部22を取り外し、六角穴付き
ねじ25を螺合解除方向に回す。このようにして六角穴付
きねじ25を回しても連結棒7上端の雌螺子体62が縦孔6
に係合して回止め状態になっているため、連結棒7が一
緒に回ることなく六角穴付きねじ25だけを取り外すこと
ができる。ねじ25を外した後、天枠部21を持ち上げるよ
うにして外し、側板4と仕切り板5とを上方に持ち上げ
て取り外す。この後、図5のように棚板2から突出する
連結棒7の工具孔11に、図1のように六角レンチ10を挿
入し、今度は組立て時と逆に回して取り外し、この場合
も下の段の連結棒7の雌螺子体62が縦孔6に係合して回
止めされているため、上部の連結棒7のみを取り外すこ
とができ、この様にして上段側から1段づつ部材を取り
外して分解することができる。
【0020】このように本実施例では請求項1に対応し
て、棚板2,2,2Aを上下複数段に横設すると共に、
それら棚板2,2,2Aの最上段に天板3を横設し、上
下の棚板2,2,2Aの間及び天板3とこの天板3の下
段の棚板2との間に縦方向の側板4を設け、各段の側板
4,4と中段の棚板2,2とを貫通する貫通孔18を形成
し、この貫通孔18に連結棒7を挿入し、この連結棒7の
下端を最下段の棚板2Aに螺着すると共に、連結棒7の
上端を天板3に固定する組立式家具であって、連結棒7
の上部には、貫通孔18に係合する回止め係合部たる雌螺
子体62を設けたものであるから、最下段の棚板2Aに固
定した連結棒7に各部材の貫通孔18を構成する縦孔6及
び連結孔17を挿入することにより簡便に組立ることがで
き、連結棒7の上下を天板3と最下段の棚板2Aに固定
すると、それら天板3と最下段の棚板2Aの間に挟まれ
た各段の側板4と棚板2とが強固に固定され、また、側
板4に連結棒7が挿通されているため、該側板4の外面
に固定用金具などが露出せず、外観意匠に優れたものと
なる。また、連結棒7の上端に六角穴付きねじ25を螺合
して天板3を固定している場合は、そのねじ25を回す
と、連結棒7の上部が貫通孔18に回止め状態で係合して
いるため、連結棒7が一緒に回ることなく、ねじ25だけ
を取り外すことができ、さらに連結棒7が螺合により複
数連結されている場合は、上部の連結棒7を回しても下
部の連結棒7が一緒に回ることがなく、上部から順々に
分解を行うことができる。
【0021】またこのように本実施例では請求項2に対
応して、連結棒7の上部に回止め係合部たる雌螺子体62
を回動自在に設けたものであるから、連結棒7を螺合し
て固定した場合、そのままでは雌螺子体62の水平位置が
側板4の縦孔6とずれた向きとなって側板4を正しい向
きに取り付けることができなくなるが、雌螺子体62が回
動可能であるため、その雌螺子体62を回して側板4を正
しい向きで組立てることができる。
【0022】さらに以下、実施例上の効果として、本実
施例では、棚板2,2,2Aを上下複数段に横設すると
共に、それら棚板2,2,2Aの最上段に天板3を横設
し、上下の棚板2,2,2Aの間及び天板3とこの天板
3の下段の棚板2との間に縦方向の側板4と仕切り板5
とを設ける組立式家具であって、各段の側板4と仕切り
板5にそれぞれ複数の縦孔6を貫通状態で形成し、この
縦孔6に挿通する連結棒7を該縦孔6とほぼ等しい長さ
でかつ対応する縦孔6内にその上端が位置するように形
成すると共に、その連結棒7の上下に相互に螺合可能な
雌螺子部8と雄螺子部9をそれぞれ設け、最下段の棚板
2Aには、連結棒7の雄螺子部9を螺着する雌螺子筒12
を設け、中段の棚板2には、連結棒7を挿入する連結孔
17を形成し、天板3には、下段の側板4及び仕切り板5
に挿通した連結棒7の雌螺子部8に螺合する天板固定用
ねじである六角穴付きねじ25を挿入するねじ孔26を形成
したものであるから、最下段の棚板2Aの雌螺子筒12に
連結棒7を螺着して固定し、この連結棒7に、側板4及
び仕切り板5の縦孔6を挿入してこれらを固定し、側板
4及び仕切り板5の縦孔6に棚板2の連結孔17を合わせ
て該棚板2を固定し、その連結棒7の雌螺子部8に上端
の連結棒7の雄螺子部9を連結し、順次下から上へと連
結棒7、側板4及び仕切り板5、棚板2を組み立ててい
き、従来のように一定長さの側板を初めに組み立てるも
のに比べて組立作業が容易となり、最後に天板3を天板
固定用ねじである六角穴付きねじ25により連結棒7の上
端に固定することにより、これら天板3と最下段の棚板
2Aの間に挟まれた各段の側板4及び仕切り板5と棚板
2とを強固に一体化することができる。
【0023】さらにまた、天板固定用ねじが、六角レン
チ10に係合する六角穴付きねじ25であり、連結棒7の下
部側に、六角レンチ10を挿通可能で連結棒7の長さ方向
にほぼ直交する工具孔11を穿設したものであるから、連
結棒7の螺合及び六角穴付きねじ25の螺合を共通した六
角レンチ10を用いて簡便に行うことができると共に、そ
の工具孔11は雄螺子部9に近い下部側に穿設されている
ため、該連結棒7が回し易くなり、組立作業を容易に行
うことができる。
【0024】しかも天板3は、天枠部21とこの天枠部21
を下部に収納可能な凹所24を有する天板部22とを重ね合
わせてなり、天枠部21にねじ孔26を形成すると共に、こ
のねじ孔26の上部に六角穴付きねじ25の頭部27を収納可
能な段付き孔29を形成し、天板部22の下面22Aに該下面
22Aと面一に複数の永久磁石31を埋設固定し、これら永
久磁石31に対応して天枠部21の上面21Aに永久磁石31が
吸着する金属製吸着片32を該上面21Aと面一に埋設固定
したものであり、螺着した六角穴付きねじ25の頭部27が
段付き孔29内に収納されて邪魔になることがなく、ま
た、永久磁石31と金属製吸着片32の吸着により、天板部
22の凹所24に正しく天枠部21が嵌まり、天枠部21と天板
部22とを簡便に組み立てることができ、また、逆に取り
外すことも簡便にできる。
【0025】図11は本発明の第2実施例を示し、上記
第1実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、この例では、棚板2,2Aを
上下二段に横設すると共に、それら棚板2,2Aの最上
段に天板3を横設し、上下の前記棚板2,2Aの間及び
前記天板3とこの天板3の下段の棚板2との間に、左右
両側に位置する縦方向の側板4,4とこれら側板4,4
のほぼ中央に位置する縦方向の仕切り板5とを、二段に
連結する連結棒7,7により組み立てるものであり、最
下段に比べて二段目の側板4,仕切り板5及び連結棒7
の高さ寸法を大きく形成し、また、側板4の内面と仕切
り板5の両面にダボ穴51を形成し、このダボ穴51を介し
て可動棚板52を組み込んでおり、このように側板4、仕
切り板5及び連結棒7の高さ寸法を変えることにより、
多様な棚板間隔を形成することができる。
【0026】図12は本発明の第3実施例を示し、上記
第1実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、図12は上記図6に対応する
断面図であり、この例では前記雌螺子体62Aを六角柱型
にしたものを示しており、その雌螺子体62Aの2側面が
前記縦孔6に係合して回止めされ、第1実施例と同様な
作用,効果を有する。
【0027】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実
施が可能であり、例えば本発明の組立式家具は、茶ダン
ス,飾り棚、シューズボックスあるいは洋服ダンスなど
各種家具に適用可能である。また、棚板の段数は実施例
で示した三段に限らず、四段以上にすることもできる。
また、仕切り板は各段に2枚以上設けるようにしてもよ
い。さらに側板や仕切り板は内部に空洞部を形成すれ
ば、軽量化が可能で、かつ安価なものとなる。また、回
止め係合部の形状も三角,五角,七角柱型など縦孔と係
合して回り止めされるものであれば、各種形状のものを
用いることができ、また、縦孔6の形状も実施例で示し
た平面四角形状のものは加工が容易であるが、かつパイ
プ7Aが挿入可能な角型が好ましいが、これに限らず各
種形状にすることができ、例えば縦孔6を前記パイプ5
Aが挿入可能な楕円形に形成し、雄螺子体の形状もその
楕円形状と同じくして該雄螺子体を回り止め係合するよ
うにしてもよい。さらに連結棒同志をカップリングなど
により連結してもよい。さらにまた、実施例において
は、永久磁石と金属製吸着片により、天枠部と天板部と
を固定したが、この天枠部と天板部の対向する面のどち
らか一方に、直径20ミリ、厚さ2ミリ程度の円形ラバ
ーを四隅に位置して接着し、このラバーを介して天枠部
に対して天板部を前後左右に動かないように載置して位
置固定するようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明は、棚板を上下複数段に
横設すると共に、それら棚板の最上段に天板を横設し、
上下の前記棚板の間及び前記天板とこの天板の下段の棚
板との間に縦方向の側板を設け、各段の前記側板と中段
の前記棚板とを貫通する貫通孔を形成し、この貫通孔に
連結棒を挿入し、この連結棒の下端を最下段の前記棚板
に螺着すると共に、該連結棒の上端を前記天板に固定す
る組立式家具であって、前記連結棒の上部には、前記貫
通孔に係合する回止め係合部を設けたものであり、外観
意匠が良好で、強度的に優れると共に、組立を容易と
し、さらに分解作業が容易な組立式家具を提供すること
ができる。
【0029】また請求項2の発明は、前記連結棒の上部
に前記回止め係合部を回動自在に設けたものであり、外
観意匠が良好で、強度的に優れると共に、組立を容易と
し、さらに分解作業が容易な組立式家具を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す組立及び分解作業を
説明する斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す連結棒の断面図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例を示す組立て後の斜視図で
ある。
【図4】本発明の第1実施例を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の第1実施例を示す要部の縦断面図であ
る。
【図6】本発明の第1実施例を示す図5のX−X線断面
図である。
【図7】本発明の第1実施例を示す図5及び図9のY−
Y線断面図である。
【図8】本発明の第1実施例を示す天板の一部切欠き平
面図である。
【図9】本発明の第1実施例を示す図8のZ−Z線断面
図である。
【図10】本発明の第1実施例を示す要部の縦断面図で
ある。
【図11】本発明の第2実施例を示す組立て後の斜視図
である。
【図12】本発明の第3実施例を示す縦孔に連結棒を挿
入した状態の雌螺子体箇所仁尾蹴る平断面図である。
【図13】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 組立式家具 2 2A 棚板 3 天板 4 側板 6 縦孔 7 連結棒 8 雄螺子部 9 雌螺子部 62 雌螺子体(回止め係合部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棚板を上下複数段に横設すると共に、そ
    れら棚板の最上段に天板を横設し、上下の前記棚板の間
    及び前記天板とこの天板の下段の棚板との間に縦方向の
    側板を設け、各段の前記側板と中段の前記棚板とを貫通
    する貫通孔を形成し、この貫通孔に連結棒を挿入し、こ
    の連結棒の下端を最下段の前記棚板に螺着すると共に、
    該連結棒の上端を前記天板に固定する組立式家具であっ
    て、前記連結棒の上部には、前記貫通孔に係合する回止
    め係合部を設けたことを特徴とする組立式家具。
  2. 【請求項2】 前記連結棒の上部に前記回止め係合部を
    回動自在に設けたことを特徴とする請求項1記載の組立
    式家具。
JP12041794A 1994-06-01 1994-06-01 組立式家具 Pending JPH07322924A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010184100A (ja) * 2009-03-11 2010-08-26 Ryohin Keikaku Co Ltd 組立棚
KR200484188Y1 (ko) * 2017-04-25 2017-08-23 전근수 조립식 책장
JP2019000176A (ja) * 2017-06-12 2019-01-10 株式会社イトーキ 天板付き家具

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