JP2003000361A - 組立家具用パネル及び組立家具 - Google Patents

組立家具用パネル及び組立家具

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JP2003000361A JP2001191886A JP2001191886A JP2003000361A JP 2003000361 A JP2003000361 A JP 2003000361A JP 2001191886 A JP2001191886 A JP 2001191886A JP 2001191886 A JP2001191886 A JP 2001191886A JP 2003000361 A JP2003000361 A JP 2003000361A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パネルの利用形態によらず共用できる組立家具
用パネル及びこのパネル用いた組立家具を提供するこ
と。 【解決手段】側板用パネル10の側板用パネル本体及び
棚板用パネル10A,10Bの棚板用パネル本体の内部に
貫通する空洞を並列配置させ、補強材を収納する側板用
補強材収納部及び棚板用補強材収納部を設ける。これに
より棚板用パネル10A,10Bか側板用パネル10かに
より空洞の配列を変える必要がなく、パネルの共用化を
図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、日用品や書類等を
収納するために用いられる組立家具用パネル及び組立家
具に関する。
【0002】
【背景技術】従来から、家具には木材が使用されてい
る。近年では押出し成形等による合成樹脂パネルも利用
されており、特に木質粉末を含有した合成樹脂材料では
木肌のような感触が得られるため好評である。このよう
な合成樹脂パネルでは、成形時の高温から冷却した際の
ヒケ防止及びパネルの軽量化を図るため、中空構造とさ
れることが多い。この中空構造は複数の管状の空洞が並
列配置されたものであり、断面形状はいわゆる目の字型
の構造となっている(特開2000ー283126号参
照)。パネルの強度が不足している場合、適宜金属棒を
前記空洞に装着し、強度を高める措置がとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような補
強方法では、パネルの利用形態、例えば、曲げ強度がか
かる水平な棚板に使用されるものか、専ら軸力の垂直な
側板に使用されるものかによって、補強状態を変える必
要があった。補強状態が異なると棚板用パネルと側板用
パネルとで空洞配置等の構造を変える必要があり、パネ
ルを共有化することが困難であった。また、パネルを共
有化できないため、製造コストが高くなるという問題が
あった。
【0004】本発明の目的は、パネルの利用形態によら
ず、共用できる組立家具用パネル及びこのパネルを用い
た組立家具を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は以下
の構成を採用して前記目的を達成しようとするものであ
る。請求項1記載の発明は組立家具1を構成する組立家
具用パネル10,10A,10Bであって、内部に複数の空
洞が並列配置され、この空洞の何れかには異なる用途で
利用される補強材収納部14A,14B,15A,15Bが形
成され、任意の前記補強材収納部を選択して収納される
補強材13,13Aを有することを特徴とする。
【0006】この構成の本発明では、パネルに設けられ
た空洞には異なる用途で利用される補強材収納部が形成
されているため、パネルの利用形態に応じて空洞配置を
変える必要がない。従って、全てのパネルを同一形状で
成形することができ、パネルの共有化を図ることができ
る。これにより、製造コストの低下も図ることができ
る。パネルの内部に複数の空洞が形成されているため、
パネルの軽量化を図ることができる。さらに、予め補強
材収納部の数を多く形成しておけば、必要に応じて補強
材を増やすことができ、耐荷重性能の向上を図ることが
できる。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の組
立家具用パネルにおいて、前記組立家具は棚1であり、
前記空洞の何れかには棚板用補強材収納部15A,15B
及び側板用補強材収納部14A,14Bが形成されている
ことを特徴とする。この構成の発明によれば、空洞の何
れかに棚板用補強材収納部及び側板用補強材収納部を形
成することにより、パネルが棚板用であるか、側板用で
あるかを区別することなく製造することができるため、
生産性が向上する。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2記載の組
立家具用パネルにおいて、前記棚板用補強材収納部及び
前記側板用補強材収納部は各々に収納される棚板用の補
強材13,13A及び側板用の補強材13,13Aが組み立
てた際に互いに交差しない配置とされていることを特徴
とする。この構成の発明によれば、棚板用補強材収納部
及び側板用補強材収納部は各々に収納される棚板用の補
強材及び側板用の補強材が組み立てた際に互いに交差し
ない配置とされているため、補強材に補強材同士の接合
用のねじ孔等をあける必要がない。そのため、補強材の
製造に手間がかからず、組立家具用パネルの製造時間を
短縮することができる。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1から3何
れかに記載の組立家具用パネルにおいて、前記補強材は
金属製の角パイプであり、その端部にはねじ孔162,
132Aが設けられていることを特徴とする。この構成
の発明によれば、金属製の補強材は高い補強効果を有す
るので、少ない本数でパネルの強度を高めることができ
る。補強材端部にねじ孔を設けることにより、パネルに
パネル同士の接合用の部位を形成することができる。ま
た、このねじ孔を利用して、家具を組み立てた際、脚部
となる補強材にアジャスタ等を設置することができる。
端部のねじ孔は金属製角パイプに溶接することで形成し
てもよく、あるいはナットを埋設して形成することも可
能である。
【0010】請求項5記載の発明は請求項1から4何れ
かに記載の組立家具用パネルにおいて、前記複数の空洞
の配列方向端部には、所定の厚さの中実材からなり切削
加工が可能な切削加工部11が形成されていることを特
徴とする。この構成の発明によれば、複数の空洞の配列
方向端部には、所定の厚さの中実材からなる切削加工部
が設けられているので、この切削加工部に背板用溝11
1を形成することができる。また、組み立て時にパネル
同士の奥行き寸法をあわせる際、この切削加工部を削る
ことで調整することができる。
【0011】請求項6記載の発明は内部に複数の空洞が
並列配置され、組立家具用パネルとなる組立家具用の垂
直パネル10および水平パネル10A,10Bを複数組み
合わせて構成される組立家具1であって、前記パネルの
空洞の何れかには補強材13,13Aが収納され、各パネ
ルの補強材同士が互いに荷重を伝達可能に接続されてい
ることを特徴とする。この構成の発明によれば、組立家
具は内部に複数の空洞が並列配置された組立家具用の垂
直パネルおよび水平パネルを組み合わせて構成されるた
め、組立家具自体の重さを軽減することができる。ま
た、各補強材同士が互いに荷重を伝達可能に接続される
ことにより、組立家具に作用する荷重を補強材に負担さ
せることができるため、パネルに直接作用する荷重負担
を軽減して、組立家具の強度を高めることができる。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項6記載の組
立家具において、前記補強材はビーム部16,16Aとこ
のビーム部の端部に結合されかつ各パネルの端面に埋設
されるプレート部17とからなり、各補強材同士の連結
は前記プレート部を介して行われることを特徴とする。
この構成の発明によれば、補強材同士の連結はプレート
部を介して行うことにより、補強材のビーム部端部以外
の部分で、補強材同士を接合できるため、接合の自由度
が向上し、補強材同士の接合状態によって補強材の形状
等を変える必要がないので補強材の共用も図り易い。ま
た、プレート部はパネルの端面に埋設されるため、パネ
ルの端部から突出することが無く、連結部分の外観が良
好となる。
【0013】請求項8記載の発明は、請求項7記載の組
立家具1において、前記プレート部と前記ビーム部との
接合は、ビーム部端部に設けられたねじ孔162,13
2Aへの前記プレート部のねじ締め付け及び前記プレー
ト部と前記ビーム部に形成された凹凸の凹凸係合による
ものであることを特徴とする。この構成の発明によれ
ば、プレート部はビーム部端部に設けられたねじ孔へ締
め付けられ、ビーム部に凹凸係合されるため、プレート
部はビーム部に確実に固定される。また、凹凸係合によ
りねじ締め付け時のプレート部の共回りを防止できる。
【0014】請求項9記載の発明は、請求項8記載の組
立家具において、前記凹凸係合は前記ビーム部端部に設
けられた凸部163とプレート部に設けられた凹部17
1とを係合させることであることを特徴とする。この構
成の発明によれば、ビーム部端部に設けられた凸部とプ
レート部に設けられた凹部とを係合させるため、係合作
業が容易である。プレート部をビーム部端部に設けられ
たねじ孔へ締め付けるためのねじを挿入するねじ用挿入
孔172の一部を切り欠いたり、ねじ用挿入孔の周辺に
貫通孔を設けたりするだけで凹部が形成されるので、プ
レート部の製造が容易である。
【0015】請求項10記載の発明は請求項7から9何
れかに記載の組立家具において、何れかの前記補強材の
ビーム部にねじ止めされた前記プレート部と他の前記補
強材との接合はカム21を回転させることにより係合及
び係合解除が行われる回転カム式接合具20で行われる
ことを特徴とする。この構成の発明によれば、回転カム
式接合具を採用することにより、カムを回転させるだけ
で、係合及び係合解除できるので、ねじ等で接合する場
合に比べ接合が容易である。また、補強材のプレート部
と他の補強材とが接合されることにより、補強材は補強
材が収納される空洞内に確実に固定されるため、パネル
の強度がより高くなる。
【0016】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の組立家具において、前記回転カム式接合具は前記パネ
ルの端部近傍に埋設される偏芯カム21及びこの偏芯カ
ム21の側面に挿入される固定ピン22とを有し、前記
固定ピンの挿入後、前記偏芯カムをパネル表面側から回
転させることで前記固定ピンと前記偏芯カムとが係合す
ることを特徴とする。この構成の発明によれば、家具を
組み立てた際、プレート部と他の補強材とが接合される
ような位置に偏芯カムを埋設し、それぞれの偏芯カムに
固定ピンを挿入し、偏芯カム同士を固定ピンにより連結
した後、パネル表面から偏芯カムを回転させる。すると
固定ピンが偏芯カムに係合し、ビーム部にねじ止めされ
たプレート部と他の補強材とが接合される。これによ
り、プレート部と他の補強材との接合が容易となる。組
立家具を廃棄したい場合は、偏芯カムを係合方向と反対
方向に回転させることで、固定ピンの係合が解除され
る。これにより、プレート部と他の補強材とが分離で
き、解体が容易となる。
【0017】請求項12記載の発明は請求項6から11
何れかに記載の組立家具において、前記パネルの端部に
は目隠しカバー30が設けられ、この目隠しカバーは前
記空洞に係合する突起31を有することを特徴とする。
この構成の発明によれば、目隠しカバーが設けられるこ
とにより、パネル端部が組立家具の外側に露出しても目
隠しカバーで覆うことができるから、外観が良好とな
る。また、この目隠しカバーにはパネルの空洞に係合す
る突起が設けられているため、目隠しカバーの設置が容
易となる。
【0018】請求項13記載の発明は請求項6から12
何れかに記載の組立家具において、組み立て時に脚部に
位置する補強材の端部には脚部材6が設けられているこ
とを特徴とする。この構成の発明によれば、組立時に家
具の脚部に位置する補強材の端部には脚部材が設けられ
ているため、この脚部材をアジャスターとすれば、これ
により組立家具の高さ調節が可能となる。また、この脚
部材をキャスターにすれば組立家具の移動が可能とな
る。
【0019】請求項14記載の発明は請求項6から13
何れかに記載の組立家具1において、正面側に扉5が設
置され、この扉の辺縁には縁部材52が設けられ、この
縁部材は直線部520とコーナー部521とを有するこ
とを特徴とする。この構成の発明によれば、正面側に扉
を設けたため、組立家具に収納したものが飛び出てしま
う虞がない。コーナー部及びこのコーナー部と接する家
具の一部にマグネット等を設置し、扉がマグネットで固
定されるようにしても良い。また、コーナー部にヒンジ
等を設けて開閉可能とすることができる。
【0020】請求項15記載の発明は、請求項6から1
4何れかに記載の組立家具において、隣り合う水平パネ
ル同士の接合は同軸式の組立家具用連結具40を用いる
ことを特徴とする。この構成の発明によれば、組み立て
た家具の収納部分を増やしたい場合は、既に組み立てら
れている家具の水平パネルに同軸式の組立家具用連結具
で水平パネルを接合させる。これにより、容易に家具を
大きくすることができる。また、この場合、すでに組み
立てられている家具の垂直パネルを共有することとなる
ので、家具を二つ並べる場合に比べスペースをとらな
い。
【0021】請求項16記載の発明は請求項6から15
何れかに記載の組立家具の垂直パネル及び水平パネルを
梱包するためのコーナー保護材100であって、一部の
寸法は組み立て時の床面に対する一段目の水平パネルの
下面の高さに対応しており、前記組立家具はノックダウ
ン式であることを特徴とする。この構成の発明によれ
ば、組立家具はノックダウン式であるため、運搬等が容
易である。また、組立家具を使用しない場合には、分解
して倉庫等にしまっておくことができるため、室内等の
場所をとらない。さらに、コーナー保護材の一部の寸法
は組み立て時の床面に対する一段目の水平パネルの高さ
に対応しているため、垂直パネルに水平パネルを取り付
ける際、床面に設置したコーナー保護材の上に水平パネ
ルを設置すれば、コーナー保護材によって水平パネルが
支持される。これにより水平パネルを支えながら組み付
ける必要がなくなるので、一人でも組み立てることがで
きる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
に基づいて説明する。図1には本実施形態のノックダウ
ン式の組立家具である棚1が示されている。この棚1は
棚本体2と、この棚本体2の正面側に設置される扉5
と、棚本体2の脚部に設けられる脚部材6とを備える。
棚本体2は図面左側の棚構造2Aと、この棚構造2Aに取
り付けられる図面中央部の棚構造2Bと、この棚構造2B
に取り付けられる図面右側の棚構造2Cとから構成され
る。それぞれの棚構造2Aから2Cの床面からの高さは同
じである。これらの棚構造2Aから2Cは、合成樹脂製の
組立家具用パネル10,10A,10Bを組み合わせるこ
とにより構成される。具体的には棚構造2Aから2Cは、
垂直パネルである複数の側板用パネル10と、この側板
用パネル10の内側面に接続され、水平パネルである棚
板用パネル10A,10Bとを組み合わせて構成されてい
る。
【0023】図2に示すように棚構造2Bの一方の側板
用パネル10は棚構造2Aと共有となっており、棚構造
2Bの他方の側板用パネル10は棚構造2Cと共有となっ
ている。側板用パネル10、棚板用パネル10A,10B
は平面矩形形状で、棚1の幅方向端部の長さが等しい。
棚板用パネル10Bの棚1の奥行き方向(図2の紙面直
交方向)端部の長さは棚板用パネル10Aの長さの2倍
となっている。
【0024】図3に棚板用パネル10Aの棚1の奥行き
方向の断面図を示す。棚板用パネル10Aは棚板用パネ
ル本体101Aと、この棚板用パネル本体101Aを補強
するための組立家具用補強材である補強材13(図6参
照)とを備える。棚板用パネル本体101Aの内部に
は、図3に示される断面に直交する方向、すなわち棚板
用パネル10Aの幅方向に延びる11個の空洞が配列さ
れ、各空洞は幅方向端部で開口されている。この複数の
空洞は、配列の両端に設けられた側板用補強材収納部1
4A,14Bと、この側板用補強材収納部14A,14Bの隣
に設けられた棚板用補強材収納部15A,15Bと、側板
用パネル10の軽量化を図るための断面矩形形状の空洞
121と、から構成される。図面左側から5つ目の空洞
は高い強度が必要な場合に補強材13が収納される補強
材収納部15Cとなっている。
【0025】側板用補強材収納部14Aは補強材13の
ビーム部16と略等しい断面形状の補強材収納部分14
1Aと、この補強材収納部分141Aに連通するダボ孔1
42Aとから構成され、補強材収納部分141Aは棚板用
パネル本体101Aの空洞配列方向の端部側に形成され
ている。棚板用補強材収納部15Aも補強材収納部分1
51Aと、ダボ孔152Aとから構成される。側板用補強
材収納部14B及び棚板用補強材収納部15Bは補強材収
納部分141B,151Bと、この補強材収納部分141
B,151Bに連通する孔142B,152Bとから構成され
る。補強材収納部分141Bは棚板用パネル本体101A
の空洞配列方向の端部側に形成されている。なお、補強
材収納部分141Aと同じく補強材収納部分151A,1
41B,151Bは、ビーム部16の断面形状と略等しい
断面形状となっている。
【0026】側板用補強材収納部14A,14B、棚板用
補強材収納部15A,15Bの補強材収納部分141A,1
41B,151A,151B及びダボ孔142A,152A、孔
142B,152Bの棚板用パネル10Aの幅方向にあたる
長さ寸法は略等しい。図3に示すパネルは棚板用パネル
10Aであるため、補強材13が棚板用補強材収納部1
5A及び15Bに収納されている。
【0027】棚板用パネル本体101Aの空洞の配列方
向の両端部は、パネル中実材からなる切削加工部11と
なっている。側板用補強材収納部14Bと隣り合う切削
加工部11には背板用溝111が形成されており、側板
用補強材収納部14Aと隣り合う切削加工部11は奥行
き寸法を合わせるための調整部112となっている。な
お、棚板用パネル10Bは棚板用パネル10Aと同じ構造
であり、棚板用パネル本体101B及び補強材13とを
有する。側板用パネル10も棚板用パネル10Aと同じ
構造であり、補強材13Aが側板用パネル本体101の
側板用補強材収納部14A及び14Bに収納される。ま
た、これらのパネルの補強材収納部の配置は、棚板用パ
ネル10A,10Bの棚板用補強材収納部15A,15Bに収
納された補強材13と側板用パネル10の側板用補強材
収納部14A,14Bに収納された補強材13Aとが組み立
てた際に交差しない配置となっている。図4に棚板用パ
ネル本体101Aの切削の様子を示す。予め棚板用パネ
ル本体101Aの内部に空洞を貫通させておき、その
後、棚板用パネル本体101Aの表面を切削加工し、所
定の大きさに形成する。
【0028】図5及び図6に補強材13を示す。この補
強材13はビーム部16及びビーム部16の両端部に設
置されるプレート部17とから構成される。図6に示さ
れるようにビーム部16は金属製の角パイプであるビー
ム部本体160と、及びこのビーム部本体160の両端
部に埋め込まれる端部材161とを有する。この端部材
161はねじ孔162とこのねじ孔162の周囲に形成
された凸部163とを備えている。棚板用パネル10A
に使用される補強材13のビーム部16の長手方向の長
さは、補強材収納部分151A,151Bの棚板用パネル
10Aの幅方向にあたる長さと略等しく、ビーム部16
は補強材収納部分151A,151Bに収納される。棚板
用パネル10Bに使用されるビーム部16も棚板用パネ
ル10Bの補強材収納部分151A,151Bの長さと等し
くなっている。
【0029】プレート部17は金属製の長円形状のプレ
ートである。このプレート部17はビーム部16のねじ
孔162にねじ止めされるため、ねじ18挿入のための
ねじ用挿入孔172が形成されている。さらに、このプ
レート部17にはビーム部16に取り付けた際に端部材
161の凸部163に係合される凹部171がねじ用挿
入孔172の一部を切り欠いて形成されている。また、
プレート部17をビーム部16に取付け、補強材13を
棚板用補強材収納部15A,15Bに収納した際に、ダボ
孔152Aまたは142Aに当接する部分には、パネル同
士の接合の際に使用される接合孔173が設けられてい
る。
【0030】補強材収納部分151Aとダボ孔152Aが
形成される棚板用パネル10Aの幅方向の端面部分には
プレート部17を収納するためのプレート部用凹部12
2が形成されている。補強材収納部分141Aとダボ孔
142Aが形成される端面部分、補強材収納部分151B
と孔152Bが形成される端面部分も同様の構造となっ
ている。また、棚板用パネル10B及び側板用パネル1
0の端面部分も同様の構造である。
【0031】なお、側板用パネル本体101に収納され
る補強材13Aも、プレート部(図示略)とビーム部1
6Aを有しているが、側板用パネル本体101にはビー
ム部16Aのみが使用される。このビーム部16Aは金属
製の角パイプであるビーム部本体160A(図12参
照)と、端部材(図示略)とを有している。ビーム部1
6Aの長さは、このビーム部16Aが収納される側板用パ
ネル10の補強材収納部分141A,141Bの長さと略
等しい。ビーム部本体160Aはビーム部本体160と
同じ断面形状であり、同じ径寸法である。ビーム部本体
160Aは端部内側にねじ孔132Aが刻設されており、
このねじ孔132Aに端部材が螺合可能となっている。
この端部材は端部材161と同じくねじ孔162と同様
のねじ孔と、凸部163と同様の凹部とを有している。
【0032】棚板用パネル10Aと側板用パネル10と
の接合はプレート部17を介し回転カム式接合具20に
より行われる。回転カム式接合具20は偏芯カム21及
びプレート部17の接合孔173を介して偏芯カム21
に挿入される固定ピン22とを有する。偏芯カム21
は、円筒状の偏芯カム本体211、及びこの偏芯カム本
体211の基端側に設けられ、偏芯カム本体211の径
寸法よりも大きな径寸法の円形状の偏芯カム係止部21
2を備えている。偏芯カム本体211には円筒の円周方
向に延びる楕円形状の挿入孔213が形成されており、
この挿入孔213には固定ピン22が挿入される。棚板
用パネル10Bを設置した際に、下面側となる棚板用パ
ネル10Bの表面に予め設けられた偏芯カム用穴23か
ら偏芯カム21は挿入され、偏芯カム本体211は棚板
用パネル10Aのダボ孔152Aあるいはダボ孔142A
(図14参照)に埋設される。また、偏芯カム係止部21
2にはプラスドライバー用の係止溝212Aが刻設され
ている。
【0033】図7及び図8に示すように、固定ピン22
は、側板用パネル10に埋め込まれるブッシュ221
と、このブッシュ221に一端が挿入される水平パネル
支持シャフト222とを有する。ブッシュ221は、内
部に雌ねじ221Dが形成された円筒状のブッシュ本体
221Aと、このブッシュ本体221Aの一端に設けら
れ、平面円形形状のフランジ部221Bと備える。フラ
ンジ部221Bの径寸法はブッシュ本体221Aの径寸法
よりも大きい。また、フランジ部221Bにはマイナス
ドライバー用の係止部221Cが形成されている。さら
に、ブッシュ本体221Aの外径はプレート部17の接
合孔173の内径より大きくなっている。
【0034】水平パネル支持シャフト222は,ブッシ
ュ本体221Aに挿入される一端に雄ねじ222Bに刻設
された円柱状の本体222Aと、この本体222Aの他端
に設けられる係合部222Cと、この係合部222Cに設
けられ偏芯カム本体211の挿入孔213に挿入される
挿入部222Dとから構成される。本体222Aの外径
は、プレート部17の接合孔173の内径より小さいも
のとなっている。係合部222Cは円柱形状であり、挿
入部222D及び本体222Aよりも小さな径寸法となっ
ている。また、挿入部222Dの他端側の端面にはプラ
スドライバー用の係止部が刻設されている。
【0035】このような回転カム式接合具20により棚
板用パネル10Aと側板用パネル10とを接合する場合
は以下の手順で行う。まず偏芯カム21を棚板用パネル
10Aの偏芯カム用穴23に挿入する。この際、偏芯カ
ム21の挿入孔213が側板用パネル10に対向するよ
うに挿入する。次に、側板用パネル10に予め設けられ
ている固定ピン用穴24に、組み立て時に棚1の外側と
なる側板用パネル10の側面にフランジ部221Bが係
止されるよう固定ピン22を挿入する。この際、固定ピ
ン22の水平パネル支持シャフト222はプレート部1
7の接合孔173を介して、ダボ孔152A又は142A
に挿入され、ダボ孔152A又は142A内に埋設されて
いる偏芯カム本体211の挿入孔213に挿入部222
Dが挿入される。
【0036】さらに、偏芯カム21の偏芯カム係止部2
12の係止溝212Aにプラスドライバーを係止させ、
偏芯カム21を回転させる。偏芯カム21の挿入孔21
3の縁部と、水平パネル支持シャフト222の挿入部2
22Dと係合部222Cの境界部分とを係合する。これに
より、側板用パネル10と棚板用パネル10Aとが接合
され、棚板用パネル10Aの補強材13にかかる荷重を
プレート部17を介し、固定ピン22により側板用パネ
ル10の補強材13Aに伝達することが可能となる。な
お、側板用パネル10に予め設けられている固定ピン用
穴24はブッシュ本体221Aの外径と略同じ大きさの
径であり、ブッシュ本体221Aが埋め込まれるもので
ある。また、側板用パネル10と棚板用パネル10Bと
の接合も同様に行う。
【0037】隣り合う棚板用パネル10A,10B同士の
接合は側板用パネル10を介して図8に示す同軸式の組
立家具用連結具40を用いて行う。棚構造2Bと棚構造
2Cの棚板用パネル10Aと10Bの連結について説明す
る。組立家具用連結具40は回転カム式接合具20の固
定ピン22と、この固定ピン22のブッシュ221のフ
ランジ部221B側から挿入される連結シャフト43と
を備える。この連結シャフト43は固定ピン22の水平
パネル支持シャフト222と同一形状、同一材質であ
り、ブッシュ本体221Aのフランジ部221B側から挿
入され、一端に雄ねじ43B刻設された円柱状の本体4
3Aと、この本体43Aの他端に設けられる係合部43C
と、この係合部43Cに設けられ、偏芯カム本体211
の挿入孔213に挿入される挿入部43Dとから構成さ
れる。挿入部43Dにはプラスドライバー用の係止部4
3Eが設けられている。
【0038】棚構造2Bと棚構造2Cとを連結するに当た
り、図9に示すように、既に棚板用パネル10Bに接合
された側板用パネル10に埋め込まれたブッシュ221
のフランジ部221B側からブッシュ本体221A内部に
刻設された雌ねじ221Dに連結シャフト43の雄ねじ
43Bを螺合させる。この際、連結シャフト43の係止
部43Eにプラスドライバーを係止させ、連結シャフト
43を回転させて螺合する。次に、ブッシュ221に螺
合された連結シャフト43の挿入部43Dを棚板用パネ
ル10Aに設置された偏芯カム21の偏芯カム本体21
1の挿入孔213に挿入させ、棚板用パネル10Aを側
板用パネル10に固定する。棚板用パネル10Aに設置
された偏芯カム21を回転し、連結シャフト43と偏芯
カム21とを係合させる。これにより、図10及び図1
1に示すように棚板用パネル10Aと棚板用パネル10B
は側板用パネル10を介し、組立家具用連結具40によ
り、同軸的に連結される。一方、図11に示すように棚
板用パネル10Bと棚板用パネル10Aを段違いにする場
合は、側板用パネル10の内側面から所定位置に固定ピ
ン22を挿入し、棚板用パネル10Aに予め設置された
偏芯カム21に係合する。
【0039】図12に棚本体2の脚部に設けられる脚部
材6を示す。この脚部材6は、補強材13Aのビーム部
16Aから端部材を取り外したビーム部本体160Aに取
り付けられる。脚部材6は、側板用パネル10の下側の
端面に取り付けられる目隠しカバー30の脚部用孔32
を介して、補強材13Aのビーム部本体160Aに形成さ
れたねじ孔132Aに螺合される脚部用ボルト61と、
この脚部用ボルト61に螺合される貫通ナット62と、
この貫通ナット62に螺合されるアジャスター63とを
備える。脚部用ボルト61はねじ孔132Aに螺合可能
な径寸法を有するボルト部611と、貫通ナット62に
螺合可能で、ボルト部611よりも小さな径寸法を有す
るボルト部612とを有しており、ボルト部611とボ
ルト部612との境界部分には六角フランジ613が設
けられている。貫通ナット62は筒状の貫通ナット本体
621と、この貫通ナット本体621の端部に形成され
た貫通ナットフランジ部622とを有する。貫通ナット
本体621の貫通ナットフランジ部622が形成された
端部と対向する端部にはマイナスドライバーを係止する
ことが可能な切欠623が設けられている。
【0040】アジャスター63は貫通ナット本体621
に螺合される雄ねじ631とその下部に設けられるアジ
ャスター本体632とから構成され、このアジャスター
本体632が床面と接する端面にはプラスドライバー用
の溝633が形成されている。この脚部材6を取り付け
る際には、予め、ビーム部16Aから端部材を取りはず
したビーム部本体160Aを側板用パネル本体101に
挿入しておく。次に目隠しカバー30の脚部用孔32を
介して、補強材13Aのビーム部本体160Aに脚部用ボ
ルト61を螺合する。さらに、貫通ナット62の切欠6
23にマイナスドライバーを係止させ、貫通ナット62
を貫通ナットフランジ部622側から脚部用ボルト61
に螺合する。最後に、アジャスター63の溝633を利
用して、貫通ナット62にアジャスター63を螺合す
る。脚部材6は全ての側板用パネル10の補強材13A
の下部に取り付けられ、棚本体2には6コの脚部が取り
付けられる。
【0041】図13に棚本体2の正面側に取り付けられ
る扉5を示す。この扉5はガラス製の扉本体51と、こ
の扉本体51の周囲に設けられる縁部材52とを有す
る。扉本体51は棚構造2A及び棚構造2Cの正面側と略
同じ大きさの平面矩形形状である。縁部材52はアルミ
製であり、扉本体51の直線部分に沿って設けられる直
線部520と、扉本体51の角部に設けられるコーナー
部521とを備える。扉本体51の長手方向に設けられ
る直線部520を介して対向する一対のコーナー部52
1の上下端には扉用突起523が形成され、上向きの扉
用突起523は最上段の棚板用パネル10A,10Bの下
面に形成された突起用孔(図示略)と、下向き扉用突起
523は、最下段の棚板用パネル10A,10Bの上面に
形成された突起用孔(図示略)と係合し、扉5が開閉可
能となっている。また、他方の一対の対向するコーナー
部521及び扉5を閉じた際にこのコーナー部521に
当接する棚板用パネル10A,10Bにはマグネットが貼
付されている。なお、棚構造2Bには扉5は二つ設けら
れている。
【0042】図14から図16に基づき棚本体2の棚構
造2B,2Cの組立について説明する。図14には棚構造
2B,2Cの一段目の棚の分解斜視図が示されている。ま
ず、側板用パネル10の下側の端面の空洞121に係合
される突起31が設けられた目隠しカバー30を取り付
ける。この目隠しカバー30を介して、側板用パネル1
0の補強材13Aのビーム部本体160Aの下側のねじ孔
132Aに脚部材6を螺合する。棚構造2Bの一方の側板
用パネル10には図示しないが既に棚構造2Aが取り付
けられている。次に一方の側板用パネル10に回転カム
式接合具20を用い、一段目の棚構造2Bの棚板用パネ
ル10Bの一端を取付ける。この際、側板用パネル10
及び棚板用パネル10A,10Bの梱包に使用されていた
コーナー保護材100をL字の頂点が上になるように床
面に置き、棚板用パネル10Bの他端の下方を支持させ
る。コーナー保護材100の床面から頂点までの寸法は
床面に対する棚板用パネル10A,10Bの下面の高さと
等しくなっている。
【0043】棚板用パネル10Bの他端及び棚板用パネ
ル10Aの一端を棚構造2Bの他方の側板用パネル10を
介し組立家具用連結具40で同軸状に連結する。さら
に、側板用パネル10及び棚板用パネル10Aの背板用
溝111に背板7を嵌め込む。なお、背板7は平面矩形
形状であり、長手方向の長さが棚板用パネル10Aの背
板用溝111の長さと等しくなっている。
【0044】図15に二段目及び三段目の棚の分解斜視
図を示す。棚構造2Bの側板用パネル10に回転カム式
接合具20を用い、一段目と同様、二段目および三段目
の棚板用パネル10Bを取付ける。二段目の棚板用パネ
ル10A,10Bは同軸状に設置せず、段違いになるよう
に棚構造2Bの他の側板用パネル10の所定位置に回転
カム式接合具20で取り付ける。三段目の棚板用パネル
10A,10Bを棚構造2Bの他方の側板用パネル10を介
し組立家具用連結具40で連結する。一段目と同様に背
板7を側板用パネル10及び棚板用パネル10Aの背板
用溝111に嵌め込む。
【0045】図16に三段目と棚構造2A,2Bの天井に
位置する四段目の分解斜視図を示す。四段目の棚板用パ
ネル10A,10Bも上記と同様に棚構造2Bの他方の側板
用パネル10を介して組立家具用連結具40で同軸的に
取り付ける。側板用パネル10の上側の端面に、下側の
端面と同様に空洞121に係合される突起31が設けら
れた目隠しカバー30を取り付ける。
【0046】以上のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。すなわち、側板用パネル本体101及
び棚板用パネル本体101A,101Bの内部に貫通する
空洞を並列配置させ、補強材13又は補強材13Aを収
納する側板用補強材収納部14A,14B及び棚板用補強
材収納部15A,15Bを設けたため、パネルを側板用パ
ネル10であるか、棚板用パネル10A,10Bであるか
によって、空洞の配列を変える必要がない。棚板用パネ
ル10A,10Bとして使用したい場合は棚板用補強材収
納部15A,15Bに補強材13を収納すればよく、側板
用パネル10として使用したい場合は側板用補強材収納
部14A,14Bに補強材13Aを収納すればよい。そのた
め、全てのパネル本体を同一形状で成形することがで
き、パネルの共有化を図ることができる。これにより製
造コストの低下も図ることができる。
【0047】さらに側板用パネル本体101及び棚板用
パネル本体101A,101Bの内部に補強材13又は補
強材13Aを収納することにより側板用パネル10棚板
用パネル10A,10Bの耐荷重性能を補強材13又は補
強材13Aにより大幅に向上させることができるため、
空洞121を複数個形成し、側板用パネル10棚板用パ
ネル10A,10Bの肉厚を薄くして軽量化を図ることが
できる。また、予め補強材収納部15Cを形成したた
め、必要に応じてこの補強材収納部15Cに補強材13
を収納すれば良く、高荷重用にも対応できる。さらに、
側板用パネル10及び棚板用パネル10A,10Bは合成
樹脂製であるため、押出成形等により大量生産可能であ
る。
【0048】側板用補強材収納部14A,14B及び棚板
用補強材収納部15A,15Bの補強材収納部分141A,
141B,151A,151Bはビーム部16の形状に応じ
た形状であるため、ビーム部16又はビーム部16Aを
挿入した際に補強材収納部分141A,,141B,151
A,151B内でビーム部16又はビーム部16Aが、がた
つくことなく、所定位置に固定される。さらに、これら
の補強材収納部分に連通するダボ孔142A,152A、
孔142B,152Bが形成されているため、側板用パネ
ル本体101あるいは棚板用パネル本体101A,101
Bの軽量化を図ることができる。
【0049】また、これらの収納部の配置は、側板用パ
ネル10の側板用補強材収納部14A,14Bに収納され
た補強材13Aと棚板用パネル10A,10Bの棚板用補強
材収納部15A,15Bに収納された補強材13とが組み
立てた際に交差しない用になっているため、補強材13
又は補強材13Aに接合用の孔等をあける必要がない。
そのため、補強材13又は補強材13Aの製造に手間が
かからない。側板用パネル本体101の空洞の配列方向
の両端部には切削加工部11を設けたため、一方の切削
加工部11の上下面には背板用溝111を形成し、背板
7をはめ込むことができる。また、他方の切削加工部1
1は奥行き寸法を合わせるための調整部112を形成し
たため、組み立て時に微調整が可能である。なお、棚板
用パネル本体101A,101Bも同様の効果を奏する。
【0050】補強材13,13Aは金属製の角パイプであ
り高い補強効果を有するので、少ない本数で棚板用或い
は側板用パネルの強度を高めることができる。ビーム部
本体160の両端部にはねじ孔162及びこのねじ孔1
62の周囲に凸部163が形成された端部材161埋め
込まれるため、ビーム部本体160にねじ孔を溶接する
場合に比べ手間がかからず、ねじ孔の成形が容易とな
る。プレート部17はビーム部16のねじ孔162にね
じ止めされるため、確実に固定され、ビーム部16から
外れてしまう虞がない。
【0051】ビーム部16に取り付けた際に端部材16
1の凸部163に係合される凹部171がねじ用挿入孔
172を切り欠いて形成されているため、ビーム部16
及びプレート部17を凹凸係合させることで、ねじ締め
時のプレート部17の共回りを防止することができる。
また、この凹部171はプレート部17のねじ用挿入孔
172の一部を切り欠くだけで形成することができるの
で、プレート部17の製造が容易である。また、補強材
13と補強材13Aの連結をプレート部17を介して行
うことにより、補強材13のビーム部16端部以外の部
分で、補強材13と補強材13Aを接合できるため、接
合の自由度が向上し、接合状態や接合位置によって補強
材13の形状等を変える必要がないので、コスト低下を
図ることができる。
【0052】側板用パネル10あるいは棚板用パネル1
0A,10Bの補強材収納部分151Aとダボ孔152Aが
形成される幅方向端面部分にはプレート部17を収納す
るためのプレート部用凹部122が形成されている。そ
のため、プレート部17が側板用パネル10あるいは棚
板用パネル10A,10Bの端面部分から露出することが
なく外観が良好となる。補強材収納部分141Aとダボ
孔142Aが形成されるパネル端面部分、補強材収納部
分151Bと孔152Bが形成されるパネル端面部分も同
様の構造となっており、同様の効果を奏する。
【0053】プレート部17は金属製で長円形状である
ため、パネル端部に埋設されることでねじ締め時の共回
りの防止効果をより高めることができる。プレート部1
7にはダボ孔152Aに当接する位置に、固定ピン22
を挿入用の接合孔173が予め設けられており、このプ
レート部17を介し、固定ピン22により棚板用パネル
10Aの補強材13にかかる荷重を側板用パネル10の
補強材13Aに伝達することが可能となる。これによ
り、棚板用パネル10Aに作用する荷重を側板用パネル
10の補強材13Aに負担させることができるため、棚
板用パネル10Aに直接作用する荷重負担を軽減して、
棚1の強度を高めることができる。ビーム部16の端部
に設けられたプレート部17を介し、棚板用パネル10
Aの偏芯カム21に固定された固定ピン22により側板
用パネル10と棚板用パネル10Aとが接合されるた
め、プレート部17により棚板用補強材収納部15A,1
5Bに棚板用パネル10Aのビーム部16が固定され、棚
板用補強材収納部15A,15Bから抜けてしまうことが
ない。
【0054】棚板用パネル10A,10Bと側板用パネル
10との接合が回転カム式接合具20により行われるた
め、円筒状の偏芯カム21を回転させるだけで、固定ピ
ン22を係合或いは係合解除でき、ねじ等で固定した場
合に比べ接合が容易である。偏芯カム本体211が棚板
用パネル10A,10Bのダボ孔152Aに埋設されるた
め、偏芯カム21用に空洞を設ける必要がなく、偏芯カ
ム21の設置も容易である。
【0055】偏芯カム本体211はダボ孔152A又は
142Aに、固定ピン22のブッシュ本体221Aは側板
用パネル10に埋設され、さらに、水平パネル支持シャ
フト222の本体222A、係合部222C及び挿入部2
22Dはダボ孔152A又は142Aに挿入される。従っ
て、回転カム式接合具20は棚板用パネル10A,10
B、側板用パネル10内部に設けられることとなり、棚
本体2の表面に連結金具等を設ける必要がないので、外
観が良好となり、棚1の使い勝手もよくなる。また、偏
芯カム係止部212にはプラスドライバー用の係止溝2
12Aが刻設されているため、プラスドライバーを用い
て、固定ピン22を確実に係合させることができる。ま
た、固定ピン22の係合を解除したい場合も容易に解除
することができる。
【0056】偏芯カム21の挿入孔213の縁部と、挿
入孔213に挿入された水平パネル支持シャフト222
の挿入部222Dと係合部222Cの境界部分とを係合
し、棚板用パネル10A,10Bと側板用パネル10を接
合するが、挿入部222Dの径は係合部222Cの径より
も大きいため、水平パネル支持シャフト222に棚板用
パネル10A,10B方向に引っ張る力がかかっても挿入
部222Dが挿入孔213の縁部にひっかかり外れてし
まうことがない。
【0057】円筒状のブッシュ本体221Aには一端に
このブッシュ本体221Aよりも大きな径のフランジ部
221Bが設けられているため、固定ピン用穴24にブ
ッシュ221を設置した際に、フランジ部221Bが側
板用パネル10の外側面に係止され、ブッシュ221を
側板用パネル10に埋め込みすぎてしまう虞がない。ブ
ッシュ本体221Aの内部には雌ねじ221Dが刻設さ
れ、水平パネル支持シャフト222の本体222Aのブ
ッシュ221に挿入される側の端部には雄ねじ222B
が刻設されており、螺合接続されるので、はめ込み等の
接続手段に比べて確実に接続することができる。フラン
ジ部221Bにはマイナスドライバー用の係止部221C
が形成されているため、マイナスドライバー等を用いて
容易に水平パネル支持シャフト222の雄ねじ222B
に螺合することができる。また、棚1を解体する際、マ
イナスドライバーを係止部221Cに係止させ、ブッシ
ュ221を反螺合方向に回転させれば容易に螺合が解除
され、側板用パネル10と棚板用パネル10B,10Aと
を分離させることができ容易に解体を行うことができ
る。
【0058】組立家具用連結具40の連結シャフト43
は固定ピン22の水平パネル支持シャフト222と同一
形状、同一材質であるため、組立家具用連結具40の部
材点数の削減を図ることができる。また、これにより、
偏芯カム21を用いて連結シャフト43を固定すること
ができ、さらに部材点数の削減を図ることができる。固
定ピン22は回転カム式接合具20にも組立家具用連結
具40にも共通に使用できるため、共通使用できない場
合に比べ部材点数が削減でき棚本体2の構造が簡略化さ
れる。また、固定ピン22が側板用パネル10及び棚板
用パネル10B内部に設置され、この固定ピン22に螺
合される連結シャフト43が棚板用パネル10A,10B
のダボ孔152A,142Aに埋設され、偏芯カム本体2
11に係合されるため、組立家具用連結具40が棚本体
2の表面に露出することがなく棚本体2の外観性が向上
する。
【0059】既に組み立てられている棚構造2Bの他の
側板用パネル10を介して棚板用パネル10Aと棚板用
パネル10Bが同軸式の組立家具用連結具40で連結さ
せており、棚構造2Bと棚構造2Cとは側板用パネル10
を共有するので、家具を二つ並べる場合に比べスペース
をとらない。また、すでに取り付けられている側板用パ
ネル10を介して棚板用パネル10A,10Bが連結され
るので、必要に応じて容易に棚本体2を大きくすること
ができる。
【0060】連結シャフト43のブッシュ221のフラ
ンジ223側に挿入される端部には雄ねじ43Bが刻設
されているため、ブッシュ本体221Aの雌ねじ221D
と螺合することができ、連結シャフト43はブッシュ2
21に簡単に接続される。また、棚1を解体する場合も
この螺合を解除すればよいので、解体が容易となる。挿
入部43Dにはプラスドライバー用の係止部43Eが設け
られているため、プラスドライバーを用いて容易にブッ
シュ221に固定することができる。一つのブッシュ2
21に連結シャフト43及び水平パネル用シャフト22
2が接続されるため、連結シャフト43、水平パネル用
シャフト22それぞれに対応した部材を複数用意する必
要がなくなり、棚本体2の構造が簡略化される。
【0061】側板用パネル10の補強材13Aの下方に
脚部材6を設けたため、棚本体2の一段目の棚板用パネ
ル10A,10Bが床面に直接接することがない。従っ
て、棚本体2内、特に一段目の通気がよくなる。脚部材
6の貫通ナット本体621にはマイナスドライバー用の
切欠623が設けられいるため、脚部用ボルト61に容
易に螺合することができる。また、アジャスター63の
端面にはプラスドライバー用の溝633が形成されてい
るため、アジャスター63の取り付けがしやすい。
【0062】棚本体2の正面側に扉5を設けたため、棚
内部に収納した物が飛び出てしまうことがない。扉本体
51の長手方向に設けられる直線部520を介して対向
する一対のコーナー部521の上下端には扉用突起52
3が形成され、上向きの扉用突起523は最上段の棚板
用パネル10A,10Bの下面に形成された突起用孔(図
示略)と、下向き扉用突起523は最下段の棚板用パネ
ル10A,10Bの上面に形成された突起用孔(図示略)
と係合し、扉5が開閉可能となっており、扉を引き戸に
する場合に比べレールを形成する必要がないので、扉5
の設置が簡単になる。また、他方の一対の対向するコー
ナー部521及び扉5を閉じた際にこのコーナー部52
1に当接する棚板用パネル10A,10Bにはマグネット
が貼付されているため、確実に閉まり、容易に開くこと
ができる。この扉本体51はガラス製のため、棚本体2
の内部が見え、収納物を把握しやすい。縁部材52はア
ルミ製であるため、ガラス製の扉本体51を補強するこ
とができ、割れにくくすることができる。
【0063】側板用パネル10の下側の端面及び上側の
端面に目隠しカバー30を取り付けることにより、端面
を目隠しカバーで覆うことができるから、空洞121等
が露出せず外観が良好となる。また、この目隠しカバー
30には側板用パネル10の空洞121に係合する突起
31が設けられているため、目隠しカバー30の取り付
けが容易となる。
【0064】棚1はノックダウン式であるため、運搬等
が容易である。また、棚1を使用しない場合には、分解
して倉庫等にしまっておくことができるため、室内等の
場所をとらない。さらに、側板用パネル10及び棚板用
パネル10A,10Bの梱包に用いられるL字型のコーナー
保護材100はL字の頂点が上になるように床面に置い
た際、床面から頂点までの寸法は床面に対する棚板用パ
ネル10A,10Bの下面の高さと等しくなっているた
め、側板用パネル10に棚板用パネル10A,10Bを取
り付ける場合、床面に設置したコーナー保護材100の
上に一段目の棚板用パネル10A,10Bを設置すれば、
コーナー保護材100によって棚板用パネル10A,10
Bが支持される。これにより棚板用パネル10A,10Bを
支えながら組み付ける必要がなくなるので、一人でも組
み立てることができる。
【0065】なお、本発明は前述の実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での
変形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、
前記実施形態では回転カム式接合具20の固定ピン22
はブッシュ221と水平パネル支持シャフト222とか
らなり、この固定ピン22に連結シャフト43を挿入す
ることで組立家具用連結具40として使用できるとした
が、固定ピンはブッシュと水平パネル支持シャフトとか
ら構成されていなくてもよく、固定ピンは回転カム式接
合具のみに使用でき、組立家具用連結具には使用できな
いものとしてもよい。また、固定ピン22のブッシュ2
21のフランジ部221Bは形成されていなくてもよ
い。さらに、このフランジ部221Bの係止部221Cは
形成されていなくてもよい。
【0066】補強材13のビーム部16の両端部にはね
じ孔162が形成された端部材161を埋め込んだが、
ビーム部16の両端部を溶接加工して、ねじ孔162を
設けてもよい。また、プレート部17にはねじ用挿入孔
172に連通する凹部171を設けたが、図17に示す
ように、ねじ用挿入孔172の周囲に貫通孔を設けても
よい。また、プレート部17は長円形状に限らず、取り
付けられる各パネルの端面に収納可能な形状であればよ
い。また、プレート部17はビーム部16に螺合固定さ
れるものとしたが、これに限らず、単にはめ込み固定さ
れるものでもよい。
【0067】扉本体51はガラス製としたがアクリル板
等でもよく、収納するものによっては扉本体51を透明
な材料とせず、棚1の内部を見せないようにしてもよ
い。また、本実施形態では棚板用パネル10A,10Bの
幅方向の端部の長さを等しいものとしたが、収納するも
のにより、棚板用パネル10A,10Bの幅方向の端部の
長さを短くし、長さが異なるものとしてもよい。また、
脚部材6のアジャスター63はキャスターとしてもよ
く、キャスターとすれば、移動可能な組み立て家具とす
ることができる。さらに、脚部材6は取り付けなくても
よい。
【0068】前記実施形態では側板用パネル10を介し
て棚構造を水平方向に連結し、必要に応じて棚本体2を
大きくできるものとしたが、棚板用パネル10A,10B
を介し上下の側板用パネル10同士を連結し高さ方向に
棚構造を増やせるものとしてもよい。また、組立家具を
棚としたが、水平パネルを垂直パネルで支持する構造で
あればよく、例えば、作業台となる水平パネルを垂直パ
ネルで支持する机や、座面となる水平パネルを垂直パネ
ルで支持するいすでもよい。
【0069】前記実施形態では、脚部材6を取り付ける
場合、側板用パネル10の側板用補強材収納部14A,1
4Bには補強材13Aのビーム部16Aから端部材をはず
したビーム部本体160Aを収納していたが、端部材を
はずさず、ビーム部16Aに脚部材を取り付けることが
できるようにしてもよい。さらには、側板用パネル本体
101に補強材13のビーム部16を収納し、図18に
示すように、ビーム部16のねじ孔162に螺合可能な
雄ねじ631Aを有するアジャスター63Aを、ビーム部
16に取り付けてもよい。このようにすれば、補強材を
二種類製造する必要が無く、製造コストを削減すること
ができる。前記実施形態では、棚板用パネル10A,10
Bは補強材13を有するものとし、この補強材13のビ
ーム部16に取り付けた端部材161のねじ孔162に
プレート部17をねじ止めしていたが、棚板用パネル1
0A,10Bに補強材13Aのビーム部本体160Aを収納
し、このビーム部本体160Aのねじ孔132Aにプレー
ト部17をねじ止めしてもよい。このようにすれば端部
材は不要となるため、部材点数の削減を図ることができ
る。
【0070】側板用パネル10の下側の端面及び上側の
端面に目隠しカバー30を取り付けたが、目隠しカバー
30を取り付けなくてもよい。さらに、棚本体2の扉5
は扉本体51のコーナー部521に設けられた上向きの
扉用突起523が最上段の棚板用パネル10A,10Bの
下面に形成された突起用孔と、下向き扉用突起523が
最下段の棚板用パネル10A,10Bの上面に形成された
突起用孔と係合し開閉可能であるとしたが、これに限ら
ず、扉を引き戸としてもよい。
【0071】また、前記実施形態では棚1はノックダウ
ン式としたが、これに限らず、工場等で組み立て、完成
品としてから出荷するノックダウン式でないものとして
もよい。さらに、前記実施形態では側板用パネル10、
棚板用パネル10A,10Bを合成樹脂製としたが、これ
に限らず、木製としてもよい。
【0072】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、パネルに
設けられた空洞には異なる用途で利用される補強材収納
部が形成されているため、パネルの利用形態に応じて空
洞配置を変える必要がない。従って、全てのパネルを同
一形状で成形することができ、パネルの共有化を図るこ
とができる。これにより、製造コストの低下も図ること
ができる。パネルの内部に複数の空洞が形成されている
ため、パネルの軽量化を図ることができる。さらに、予
め補強材収納部の数を多く形成しておけば、必要に応じ
て補強材を増やすことができ、耐荷重性能の向上を図る
ことができる。
【0073】請求項2記載の発明によれば、空洞の何れ
かに棚板用補強材収納部及び側板用補強材収納部を形成
することにより、パネルが棚板用であるか、側板用であ
るかを区別することなく製造することができるため、生
産性が向上する。請求項3記載の発明によれば、棚板用
補強材収納部及び側板用補強材収納部は各々に収納され
る棚板用の補強材及び側板用の補強材が組み立てた際に
互いに交差しない配置とされているため、補強材に補強
材同士の接合用のねじ孔等をあける必要がない。そのた
め、補強材の製造に手間がかからず、組立家具用パネル
の製造時間を短縮することができる。
【0074】請求項4記載の発明によれば、金属製の補
強材は高い補強効果を有するので、少ない本数でパネル
の強度を高めることができる。補強材端部にねじ孔を設
けることにより、パネルにパネル同士の接合用の部位を
形成することができる。また、このねじ孔を利用して、
家具を組み立てた際、脚部となる補強材のねじ孔にアジ
ャスタ等を設置することができる。請求項5記載の発明
によれば、複数の空洞の配列方向端部には、所定の厚さ
の中実材からなる切削加工部が設けられているので、こ
の切削加工部に背板用溝を形成することができる。ま
た、組み立て時にパネル同士の奥行き寸法をあわせる
際、この切削加工部を削ることで調整することができ
る。
【0075】請求項6記載の発明によれば、組立家具は
内部に複数の空洞が並列配置された組立家具用のパネル
を組み合わせて構成されるため、家具自体の重さを軽減
することができる。また、各補強材同士が互いに荷重を
伝達可能に接続されることにより、組立家具に作用する
荷重を補強材に負担させることができるため、パネルに
直接作用する荷重負担を軽減して、組立家具の強度を高
めることができる。請求項7記載の発明によれば、補強
材同士の連結はプレート部を介して行うことにより、補
強材のビーム部端部以外の部分で、補強材同士を接合で
きるため、接合の自由度が向上し、補強材同士の接合状
態によって補強材の形状等を変える必要がないので補強
材の共用も図り易い。また、プレート部はパネルの端面
に埋設されるため、パネルの端部から突出することが無
く、連結部分の外観が良好となる。
【0076】請求項8記載の発明によれば、プレート部
はビーム部端部に設けられたねじ孔へ締め付けられ、さ
らにビーム部に凹凸を係合されるため、プレート部はビ
ーム部に確実に固定される。また、凹凸係合によりねじ
締め付け時のプレート部の共回りを防止できる。請求項
9記載の発明によれば、ビーム部端部に設けられた凸部
とプレート部に設けられた凹部とを係合させるため、係
合作業が容易である。プレート部のねじが挿入される孔
の一部を切り欠いたり、孔の周辺に貫通孔を設けたりす
るだけで凹部が形成されるので、プレート部の製造が容
易である。
【0077】請求項10記載の発明によれば、回転カム
式接合具を採用することにより、カムを回転させるだけ
で、係合及び係合解除できるので、ねじ等で接合する場
合に比べ接合が容易である。また、補強材のプレート部
と他の補強材とが接合されることにより、補強材は補強
材が収納される空洞内に確実に固定されるため、パネル
の強度がより高くなる。請求項11記載の発明によれ
ば、家具の組み立てた際プレート部と他の補強材とが接
合されるような位置に偏芯カム埋設し、それぞれの偏芯
カムに固定ピンを挿入し、偏芯カム同士を固定ピンによ
り連結した後、パネル表面から偏芯カムを回転させる。
すると固定ピンは偏芯カムに係合し、補強材にねじ止め
された接合プレートと他の補強材とが接合される。これ
により、プレート部と他の補強材との接合が容易とな
る。組立家具を廃棄したい場合は、偏芯カムを係合方向
と反対方向に回転させることで、固定ピンの係合が解除
される。これにより、プレート部と他の補強材とが分離
でき、解体が容易となる。
【0078】請求項12記載の発明によれば、目隠しカ
バーが設けられることにより、パネル端部が組立家具の
外側に露出しても目隠しカバーで覆うことができるか
ら、外観が良好となる。また、この目隠しカバーにはパ
ネルの空洞に係合する突起が設けられているため、目隠
しカバーの設置が容易となる。請求項13記載の発明に
よれば、組立時に家具の脚部に位置する補強材の端部に
は脚部材が設けられているため、この脚部材をアジャス
タとすれば、これにより組立家具の高さ調節が可能とな
る。また、この脚部材をキャスタにすれば組立家具の移
動が可能となる。
【0079】請求項14記載の発明によれば、正面側に
扉を設けたため、組立家具に収納したものが飛び出てし
まう虞がない。コーナー部及びこのコーナー部と接する
家具の一部にマグネット等を設置し、扉がマグネットで
固定されるようにしても良い。また、コーナー部にヒン
ジ設けて開閉可能とすることができる。請求項15記載
の発明によれば、組み立てた家具の収納部分を増やした
い場合は、既に組み立てられている家具の水平パネルに
同軸式の組立家具用連結具で水平パネルを接合させる。
これにより、容易に家具を大きくすることができる。ま
た、この場合、すでに組み立てられている家具の垂直パ
ネルを共有することとなるので、家具を二つ並べる場合
に比べスペースをとらない。
【0080】請求項16記載の発明によれば、組立家具
はノックダウン式であるため、運搬等が容易である。ま
た、組立家具を使用しない場合には、分解して倉庫等に
しまっておくことができるため、室内等の場所をとらな
い。さらに、コーナー保護材の一部の寸法は組み立て時
の床面に対する一段目の棚板用パネルの高さに対応して
いるため、垂直パネルに水平パネルを取り付ける際、床
面に設置したコーナー保護材の上に水平パネルを設置す
れば、コーナー保護材によって水平パネルが支持され
る。これにより水平パネルを支えながら組み付ける必要
がなくなるので、一人でも組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる棚を示す斜視図で
ある。
【図2】前記実施形態にかかる棚の内部を示す平面図で
ある。
【図3】前記棚の棚板用パネルの空洞配列と垂直方向の
断面図である。
【図4】前記棚の棚板用パネルの切削を示す断面図であ
る。
【図5】前記棚の回転カム式接合具及び補強材を示す斜
視図である。
【図6】前記側板用パネル又は棚板用パネルの補強材の
ビーム部を示す斜視図である。
【図7】前記棚の棚板用パネル及び側板用パネルの接合
を示す断面図である。
【図8】固定ピン及び組立家具用連結具を示す斜視図で
ある。
【図9】前記回転カム式接合具のブッシュの取付状態を
示す平面図である。
【図10】前記棚板用パネルの同士の連結を示す断面図
である。
【図11】前記棚板用パネルの同士及び棚板用パネルと
側板用パネルの連結を示す断面図である。
【図12】前記棚の脚部材を示す斜視図である。
【図13】前記棚の扉を示す平面図である。
【図14】前記棚の棚構造2B及び棚構造2Cの一段目部
分の分解斜視図である。
【図15】前記棚の棚構造2B及び棚構造2Cの二段目部
分の分解斜視図である。
【図16】前記棚の棚構造2B及び棚構造2Cの三段目部
分の分解斜視図である。
【図17】前記補強材のプレート部及びビーム部の変形
例を示す斜視図である。
【図18】前記脚部材の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 棚 5 扉 6 脚部材 11 切削加工部 10 側板用パネル 10A 棚板用パネル 10B 棚板用パネル 12 空洞 13 補強材 13A 補強材 14A 側板用補強材収納部 14B 側板用補強材収納部 15A 棚板用補強材収納部 15B 棚板用補強材収納部 16 ビーム部 16A ビーム部 132A ねじ孔 162 ねじ孔 163 凸部 17 プレート部 171 凹部 18 ねじ 20 回転カム式接合具 21 偏芯カム 22 固定ピン 30 目隠しカバー 31 突起 40 組立家具用連結具 52 縁部材 520 直線部 521 コーナー部 100 コーナー保護材

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに組み合わされることにより組立家
    具を構成する組立家具用パネルであって、内部に複数の
    空洞が並列配置され、この空洞の何れかには異なる用途
    で利用される複数の補強材収納部が形成され、任意の前
    記補強材収納部を選択して収納される補強材を有するこ
    とを特徴とする組立家具用パネル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の組立家具用パネルにおい
    て、 前記組立家具は棚であり、前記各空洞の何れかには棚板
    用補強材収納部及び側板用補強材収納部が形成されてい
    ることを特徴とする組立家具用パネル。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の組立家具用パネルにおい
    て、 前記棚板用補強材収納部及び前記側板用補強材収納部は
    各々に収納される棚板用の補強材及び側板用の補強材が
    組み立てた際に互いに交差しない配置とされていること
    を特徴とする組立家具用パネル。
  4. 【請求項4】 請求項1から3何れかに記載の組立家具
    用パネルにおいて、 前記補強材は金属製の角パイプであり、その端部にはね
    じ孔が設けられていることを特徴とする組立家具用パネ
    ル。
  5. 【請求項5】 請求項1から4何れかに記載の組立家具
    用パネルにおいて、 前記複数の空洞の配列方向端部には、所定の厚さの中実
    材からなり、切削加工が可能な切削加工部が形成されて
    いることを特徴とする組立家具用パネル。
  6. 【請求項6】 内部に複数の空洞が並列配置された組立
    家具用の垂直パネルおよび水平パネルを複数組み合わせ
    て構成される組立家具であって、 前記パネルの空洞の何れかには補強材が収納され、各パ
    ネルの補強材同士が互いに荷重を伝達可能に接続されて
    いることを特徴とする組立家具。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の組立家具において、 前記補強材はビーム部とこのビーム部の端部に結合され
    かつ各パネルの端面に埋設されるプレート部とからな
    り、各補強材同士の連結は前記プレート部を介して行わ
    れることを特徴とする組立家具。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の組立家具において、 前記プレート部と前記ビーム部との接合は、ビーム部端
    部に設けられたねじ孔への前記プレート部のねじ締め付
    け及び前記プレート部と前記ビーム部に形成された凹凸
    の凹凸係合によるものであることを特徴とする組立家
    具。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の組立家具において、 前記凹凸係合は、前記ビーム部端部に設けられた凸部と
    プレート部に設けられた凹部とを係合させることである
    ことを特徴とする組立家具。
  10. 【請求項10】 請求項7から9何れかに記載の組立家
    具において、 何れかの前記補強材のビーム部にねじ止めされた前記プ
    レート部と他の前記補強材との接合は、カムを回転させ
    ることにより係合及び係合解除が行われる回転カム式接
    合具で行われることを特徴とする組立家具。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の組立家具において、 前記回転カム式接合具は前記パネルの端部近傍に埋設さ
    れる偏芯カム及びこの偏芯カムの側面に挿入される固定
    ピンとを有し、前記固定ピンの挿入後、前記偏芯カムを
    パネル表面側から回転させることで前記固定ピンと前記
    偏芯カムとが係合することを特徴とする組立家具。
  12. 【請求項12】 請求項6から11何れかに記載の組立
    家具において、 前記パネルの端部には目隠しカバーが設けられ、この目
    隠しカバーは前記空洞に係合する突起を有することを特
    徴とする組立家具。
  13. 【請求項13】 請求項6から12何れかに記載の組立
    家具において、 組み立て時に脚部に位置する補強材の端部には脚部材が
    設けられていることを特徴とする組立家具。
  14. 【請求項14】 請求項6から13何れかに記載の組立
    家具において、 正面側に扉が設置され、この扉の辺縁には縁部材が設け
    られ、この縁部材は直線部とコーナー部とを有すること
    を特徴とする組立家具。
  15. 【請求項15】 請求項6から14何れかに記載の組立
    家具において、 隣り合う水平パネル同士の接合は同軸式の組立家具用連
    結具を用いることを特徴とする組立家具。
  16. 【請求項16】 請求項6から15何れかに記載の組立
    家具の垂直パネル及び水平パネルを梱包するためのコー
    ナー保護材であって、 一部の寸法は組み立て時の床面に対する一段目の水平パ
    ネルの下面の高さに対応しており、前記組立家具はノッ
    クダウン式であることを特徴とするコーナー保護材。
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