JP4676649B2 - 組立家具用補強材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、棚等の組立家具の補強材に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、パネルを棚板や側板として利用し複数のパネルを組み合わせて構成する棚等の組立家具が普及している。これらの組立家具には工場で組み立ててしまうものやユーザーが組み立てるノックダウン式のものがある。
この組立家具のパネルには合成樹脂材料等が使用されることが多く、パネルは軽量化等のために中空構造とされている。パネルの強度補強のためには金属棒材等の補強材の装着が必要である。さらに、組立家具自体の強度を高めるためには棚板と側板等部材の連結強度を十分確保することが不可欠である。そこで、棚板パネルと側板パネル等の連結部分の結合強度を得るために、補強材として雄ねじ軸と棒材とを設け、この雄ねじ軸を棚板パネル及び側板パネルを貫通させて各パネル端部から突出させ、この突出した部分を棒材に挿入し、この棒材を介して棚板パネルと側板パネルとが結合される構造が提案されている。(特開平2000−283126号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような補強構造とするとパネルの端部から棒材が露出するため、組立家具の外観が不良となる。また、棒材を設ける必要があるため、棒材の分だけ家具が大きくなってしまいスペースをとることとなってしまう。一方、差込や、挿入手段を設け結合させることも可能であるが、この様な結合手段では十分な強度を確保することが困難である。
【0004】
本発明の目的は、組立家具を構成するパネル同士を連結するための連結部分を有し、この連結部分がパネルの端部から露出しない組立家具用補強材を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明は以下の構成を採用し、前記目的を達成しようとするものである。
請求項1記載の発明は、組立家具を構成する複数のパネル10,10A,10Bに埋設される組立家具用補強材13であって、棒状のビーム部16と、このビーム部の端部に設置されるプレート部17とを有し、このプレート部はパネル端部に埋め込まれることを特徴とする。
【0006】
この構成の本発明によれば、補強部材はパネル端部に埋め込まれたプレート部を介して他の補強材に連結されるため、パネル端部から露出することなく組立家具の外観が良好となる。また、プレート部をビーム部端部より大きく形成すればビーム部端部以外の部分で、補強材同士を連結することができるので、連結の自由度が向上する。さらに、連結の自由度が増せば、使用される部位によって補強材を変える必要がなくなるので、補強材の共用を図ることができる。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の組立家具用補強材において、前記ビーム部は金属製の角パイプであることを特徴とする。
この構成の発明によれば、金属製の角パイプは高い補強効果を有するので、少ない本数で、パネルの耐荷重性能等を高めることができる。
【0008】
請求項3記載の発明は請求項2記載の組立家具用補強材において、前記ビーム部の端部にはねじ孔162が設けられ、前記プレート部は前記ビーム部にねじ止めされることを特徴とする。
この構成の発明によれば、プレート部はビーム部にねじにより確実に固定されるため、組立家具の組み立て後、不作為にビーム部から外れてしまう虞がない。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の組立家具用補強材において、前記ビーム部の端部には凸部163、前記プレート部には前記凸部に係合可能な凹部171が設けられていることを特徴とする。
この構成の発明によれば、プレート部にはビーム部の端部に設けられた凸部に係合可能な凹部が設けられているため、ビーム部及びプレート部を凹凸係合させることでねじ締め時のプレート部の共回りを防止することができる。この凹部はプレート部に孔を形成しても良く、あるいはねじ止めされる部分に連通する切り欠きを設けてもよい。
【0010】
請求項5記載の発明は、請求項1から4何れかに記載の組立家具用補強材において、前記パネルは内部に複数の空洞が並列配置された組立家具用合成樹脂パネルであることを特徴とする。
この構成の発明によれば、パネルは内部に複数の空洞が並列配置されているため、この空洞にビーム部を挿入することにより、パネルの耐荷重を補強材で大幅に向上できるため、パネルの肉厚を薄くして、パネルの軽量化を図ることができる。また、パネルは合成樹脂パネルであるため、押し出し成形等により大量生産が可能となる。
【0011】
請求項6記載の発明は、請求項1から5何れかに記載の組立家具用補強材において、前記プレート部は長円形状であることを特徴とする。
この構成の発明によれば、プレート部は長円形状であり、パネル端部に埋設されることで、円形状に形成した場合に比べ、ねじ締め時のプレート部の共回りが防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図に基づいて説明する。
図1には本実施形態のノックダウン式の組立家具である棚1が示されている。この棚1は棚本体2と、この棚本体2の正面側に設置される扉5と、棚本体2の脚部に設けられる脚部材6とを備える。棚本体2は図面左側の棚構造2Aと、この棚構造2Aに取り付けられる図面中央部の棚構造2Bと、この棚構造2Bに取り付けられる図面右側の棚構造2Cとから構成される。それぞれの棚構造2Aから2Cの床面からの高さは同じである。これらの棚構造2Aから2Cは、合成樹脂製の組立家具用パネル10,10A,10Bを組み合わせることにより構成される。具体的には棚構造2Aから2Cは、垂直パネルである複数の側板用パネル10と、この側板用パネル10の内側面に接続され、水平パネルである棚板用パネル10A,10Bとを組み合わせて構成されている。
【0013】
図2に示すように棚構造2Bの一方の側板用パネル10は棚構造2Aと共有となっており、棚構造2Bの他方の側板用パネル10は棚構造2Cと共有となっている。側板用パネル10、棚板用パネル10A,10Bは平面矩形形状で、棚1の幅方向端部の長さが等しい。棚板用パネル10Bの棚1の奥行き方向(図2の紙面直交方向)端部の長さは棚板用パネル10Aの長さの2倍となっている。
【0014】
図3に棚板用パネル10Aの棚1の奥行き方向の断面図を示す。棚板用パネル10Aは棚板用パネル本体101Aと、この棚板用パネル本体101Aを補強するための組立家具用補強材である補強材13(図6参照)とを備える。
棚板用パネル本体101Aの内部には、図3に示される断面に直交する方向、すなわち棚板用パネル10Aの幅方向に延びる11個の空洞が配列され、各空洞は幅方向端部で開口されている。この複数の空洞は、配列の両端に設けられた側板用補強材収納部14A,14Bと、この側板用補強材収納部14A,14Bの隣に設けられた棚板用補強材収納部15A,15Bと、側板用パネル10の軽量化を図るための断面矩形形状の空洞121と、から構成される。
図面左側から5つ目の空洞は高い強度が必要な場合に補強材13が収納される補強材収納部15Cとなっている。
【0015】
側板用補強材収納部14Aは補強材13のビーム部16と略等しい断面形状の補強材収納部分141Aと、この補強材収納部分141Aに連通するダボ孔142Aとから構成され、補強材収納部分141Aは棚板用パネル本体101Aの空洞配列方向の端部側に形成されている。棚板用補強材収納部15Aも補強材収納部分151Aと、ダボ孔152Aとから構成される。
側板用補強材収納部14B及び棚板用補強材収納部15Bは補強材収納部分141B,151Bと、この補強材収納部分141B,151Bに連通する孔142B,152Bとから構成される。補強材収納部分141Bは棚板用パネル本体101Aの空洞配列方向の端部側に形成されている。
なお、補強材収納部分141Aと同じく補強材収納部分151A,141B,151Bは、ビーム部16の断面形状と略等しい断面形状となっている。
【0016】
側板用補強材収納部14A,14B、棚板用補強材収納部15A,15Bの補強材収納部分141A,141B,151A,151B及びダボ孔142A,152A、孔142B,152Bの棚板用パネル10Aの幅方向にあたる長さ寸法は略等しい。
図3に示すパネルは棚板用パネル10Aであるため、補強材13が棚板用補強材収納部15A及び15Bに収納されている。
【0017】
棚板用パネル本体101Aの空洞の配列方向の両端部は、パネル中実材からなる切削加工部11となっている。側板用補強材収納部14Bと隣り合う切削加工部11には背板用溝111が形成されており、側板用補強材収納部14Aと隣り合う切削加工部11は奥行き寸法を合わせるための調整部112となっている。
なお、棚板用パネル10Bは棚板用パネル10Aと同じ構造であり、棚板用パネル本体101B及び補強材13とを有する。側板用パネル10も棚板用パネル10Aと同じ構造であり、補強材13Aが側板用パネル本体101の側板用補強材収納部14A及び14Bに収納される。
また、これらのパネルの補強材収納部の配置は、棚板用パネル10A,10Bの棚板用補強材収納部15A,15Bに収納された補強材13と側板用パネル10の側板用補強材収納部14A,14Bに収納された補強材13Aとが組み立てた際に交差しない配置となっている。
図4に棚板用パネル本体101Aの切削の様子を示す。予め棚板用パネル本体101Aの内部に空洞を貫通させておき、その後、棚板用パネル本体101Aの表面を切削加工し、所定の大きさに形成する。
【0018】
図5及び図6に補強材13を示す。この補強材13はビーム部16及びビーム部16の両端部に設置されるプレート部17とから構成される。
図6に示されるようにビーム部16は金属製の角パイプであるビーム部本体160と、及びこのビーム部本体160の両端部に埋め込まれる端部材161とを有する。この端部材161はねじ孔162とこのねじ孔162の周囲に形成された凸部163とを備えている。
棚板用パネル10Aに使用される補強材13のビーム部16の長手方向の長さは、補強材収納部分151A,151Bの棚板用パネル10Aの幅方向にあたる長さと略等しく、ビーム部16は補強材収納部分151A,151Bに収納される。棚板用パネル10Bに使用されるビーム部16も棚板用パネル10Bの補強材収納部分151A,151Bの長さと等しくなっている。
【0019】
プレート部17は金属製の長円形状のプレートである。このプレート部17はビーム部16のねじ孔162にねじ止めされるため、ねじ18挿入のためのねじ用挿入孔172が形成されている。さらに、このプレート部17にはビーム部16に取り付けた際に端部材161の凸部163に係合される凹部171がねじ用挿入孔172の一部を切り欠いて形成されている。また、プレート部17をビーム部16に取付け、補強材13を棚板用補強材収納部15A,15Bに収納した際に、ダボ孔152Aまたは142Aに当接する部分には、パネル同士の接合の際に使用される接合孔173が設けられている。
【0020】
補強材収納部分151Aとダボ孔152Aが形成される棚板用パネル10Aの幅方向の端面部分にはプレート部17を収納するためのプレート部用凹部122が形成されている。補強材収納部分141Aとダボ孔142Aが形成される端面部分、補強材収納部分151Bと孔152Bが形成される端面部分も同様の構造となっている。また、棚板用パネル10B及び側板用パネル10の端面部分も同様の構造である。
【0021】
なお、側板用パネル本体101に収納される補強材13Aも、プレート部(図示略)とビーム部16Aを有しているが、側板用パネル本体101にはビーム部16Aのみが使用される。このビーム部16Aは金属製の角パイプであるビーム部本体160A(図12参照)と、端部材(図示略)とを有している。ビーム部16Aの長さは、このビーム部16Aが収納される側板用パネル10の補強材収納部分141A,141Bの長さと略等しい。
ビーム部本体160Aはビーム部本体160と同じ断面形状であり、同じ径寸法である。ビーム部本体160Aは端部内側にねじ孔132Aが刻設されており、このねじ孔132Aに端部材が螺合可能となっている。この端部材は端部材161と同じくねじ孔162と同様のねじ孔と、凸部163と同様の凹部とを有している。
【0022】
棚板用パネル10Aと側板用パネル10との接合はプレート部17を介し回転カム式接合具20により行われる。
回転カム式接合具20は偏芯カム21及びプレート部17の接合孔173を介して偏芯カム21に挿入される固定ピン22とを有する。
偏芯カム21は、円筒状の偏芯カム本体211、及びこの偏芯カム本体211の基端側に設けられ、偏芯カム本体211の径寸法よりも大きな径寸法の円形状の偏芯カム係止部212を備えている。偏芯カム本体211には円筒の円周方向に延びる楕円形状の挿入孔213が形成されており、この挿入孔213には固定ピン22が挿入される。棚板用パネル10Bを設置した際に、下面側となる棚板用パネル10Bの表面に予め設けられた偏芯カム用穴23から偏芯カム21は挿入され、偏芯カム本体211は棚板用パネル10Aのダボ孔152Aあるいはダボ孔142A(図14参照)に埋設される。
また、偏芯カム係止部212にはプラスドライバー用の係止溝212Aが刻設されている。
【0023】
図7及び図8に示すように、固定ピン22は、側板用パネル10に埋め込まれるブッシュ221と、このブッシュ221に一端が挿入される水平パネル支持シャフト222とを有する。
ブッシュ221は、内部に雌ねじ221Dが形成された円筒状のブッシュ本体221Aと、このブッシュ本体221Aの一端に設けられ、平面円形形状のフランジ部221Bと備える。フランジ部221Bの径寸法はブッシュ本体221Aの径寸法よりも大きい。また、フランジ部221Bにはマイナスドライバー用の係止部221Cが形成されている。さらに、ブッシュ本体221Aの外径はプレート部17の接合孔173の内径より大きくなっている。
【0024】
水平パネル支持シャフト222は,ブッシュ本体221Aに挿入される一端に雄ねじ222Bに刻設された円柱状の本体222Aと、この本体222Aの他端に設けられる係合部222Cと、この係合部222Cに設けられ偏芯カム本体211の挿入孔213に挿入される挿入部222Dとから構成される。本体222Aの外径は、プレート部17の接合孔173の内径より小さいものとなっている。係合部222Cは円柱形状であり、挿入部222D及び本体222Aよりも小さな径寸法となっている。また、挿入部222Dの他端側の端面にはプラスドライバー用の係止部が刻設されている。
【0025】
このような回転カム式接合具20により棚板用パネル10Aと側板用パネル10とを接合する場合は以下の手順で行う。
まず偏芯カム21を棚板用パネル10Aの偏芯カム用穴23に挿入する。この際、偏芯カム21の挿入孔213が側板用パネル10に対向するように挿入する。
次に、側板用パネル10に予め設けられている固定ピン用穴24に、組み立て時に棚1の外側となる側板用パネル10の側面にフランジ部221Bが係止されるよう固定ピン22を挿入する。この際、固定ピン22の水平パネル支持シャフト222はプレート部17の接合孔173を介して、ダボ孔152A又は142Aに挿入され、ダボ孔152A又は142A内に埋設されている偏芯カム本体211の挿入孔213に挿入部222Dが挿入される。
【0026】
さらに、偏芯カム21の偏芯カム係止部212の係止溝212Aにプラスドライバーを係止させ、偏芯カム21を回転させる。偏芯カム21の挿入孔213の縁部と、水平パネル支持シャフト222の挿入部222Dと係合部222Cの境界部分とを係合する。
これにより、側板用パネル10と棚板用パネル10Aとが接合され、棚板用パネル10Aの補強材13にかかる荷重をプレート部17を介し、固定ピン22により側板用パネル10の補強材13Aに伝達することが可能となる。
なお、側板用パネル10に予め設けられている固定ピン用穴24はブッシュ本体221Aの外径と略同じ大きさの径であり、ブッシュ本体221Aが埋め込まれるものである。
また、側板用パネル10と棚板用パネル10Bとの接合も同様に行う。
【0027】
隣り合う棚板用パネル10A,10B同士の接合は側板用パネル10を介して図8に示す同軸式の組立家具用連結具40を用いて行う。棚構造2Bと棚構造2Cの棚板用パネル10Aと10Bの連結について説明する。
組立家具用連結具40は回転カム式接合具20の固定ピン22と、この固定ピン22のブッシュ221のフランジ部221B側から挿入される連結シャフト43とを備える。この連結シャフト43は固定ピン22の水平パネル支持シャフト222と同一形状、同一材質であり、ブッシュ本体221Aのフランジ部221B側から挿入され、一端に雄ねじ43B刻設された円柱状の本体43Aと、この本体43Aの他端に設けられる係合部43Cと、この係合部43Cに設けられ、偏芯カム本体211の挿入孔213に挿入される挿入部43Dとから構成される。挿入部43Dにはプラスドライバー用の係止部43Eが設けられている。
【0028】
棚構造2Bと棚構造2Cとを連結するに当たり、図9に示すように、既に棚板用パネル10Bに接合された側板用パネル10に埋め込まれたブッシュ221のフランジ部221B側からブッシュ本体221A内部に刻設された雌ねじ221Dに連結シャフト43の雄ねじ43Bを螺合させる。この際、連結シャフト43の係止部43Eにプラスドライバーを係止させ、連結シャフト43を回転させて螺合する。
次に、ブッシュ221に螺合された連結シャフト43の挿入部43Dを棚板用パネル10Aに設置された偏芯カム21の偏芯カム本体211の挿入孔213に挿入させ、棚板用パネル10Aを側板用パネル10に固定する。
棚板用パネル10Aに設置された偏芯カム21を回転し、連結シャフト43と偏芯カム21とを係合させる。
これにより、図10及び図11に示すように棚板用パネル10Aと棚板用パネル10Bは側板用パネル10を介し、組立家具用連結具40により、同軸的に連結される。
一方、図11に示すように棚板用パネル10Bと棚板用パネル10Aを段違いにする場合は、側板用パネル10の内側面から所定位置に固定ピン22を挿入し、棚板用パネル10Aに予め設置された偏芯カム21に係合する。
【0029】
図12に棚本体2の脚部に設けられる脚部材6を示す。この脚部材6は、補強材13Aのビーム部16Aから端部材を取り外したビーム部本体160Aに取り付けられる。
脚部材6は、側板用パネル10の下側の端面に取り付けられる目隠しカバー30の脚部用孔32を介して、補強材13Aのビーム部本体160Aに形成されたねじ孔132Aに螺合される脚部用ボルト61と、この脚部用ボルト61に螺合される貫通ナット62と、この貫通ナット62に螺合されるアジャスター63とを備える。
脚部用ボルト61はねじ孔132Aに螺合可能な径寸法を有するボルト部611と、貫通ナット62に螺合可能で、ボルト部611よりも小さな径寸法を有するボルト部612とを有しており、ボルト部611とボルト部612との境界部分には六角フランジ613が設けられている。
貫通ナット62は筒状の貫通ナット本体621と、この貫通ナット本体621の端部に形成された貫通ナットフランジ部622とを有する。貫通ナット本体621の貫通ナットフランジ部622が形成された端部と対向する端部にはマイナスドライバーを係止することが可能な切欠623が設けられている。
【0030】
アジャスター63は貫通ナット本体621に螺合される雄ねじ631とその下部に設けられるアジャスター本体632とから構成され、このアジャスター本体632が床面と接する端面にはプラスドライバー用の溝633が形成されている。
この脚部材6を取り付ける際には、予め、ビーム部16Aから端部材を取りはずしたビーム部本体160Aを側板用パネル本体101に挿入しておく。次に目隠しカバー30の脚部用孔32を介して、補強材13Aのビーム部本体160Aに脚部用ボルト61を螺合する。さらに、貫通ナット62の切欠623にマイナスドライバーを係止させ、貫通ナット62を貫通ナットフランジ部622側から脚部用ボルト61に螺合する。最後に、アジャスター63の溝633を利用して、貫通ナット62にアジャスター63を螺合する。
脚部材6は全ての側板用パネル10の補強材13Aの下部に取り付けられ、棚本体2には6コの脚部が取り付けられる。
【0031】
図13に棚本体2の正面側に取り付けられる扉5を示す。この扉5はガラス製の扉本体51と、この扉本体51の周囲に設けられる縁部材52とを有する。扉本体51は棚構造2A及び棚構造2Cの正面側と略同じ大きさの平面矩形形状である。縁部材52はアルミ製であり、扉本体51の直線部分に沿って設けられる直線部520と、扉本体51の角部に設けられるコーナー部521とを備える。扉本体51の長手方向に設けられる直線部520を介して対向する一対のコーナー部521の上下端には扉用突起523が形成され、上向きの扉用突起523は最上段の棚板用パネル10A,10Bの下面に形成された突起用孔(図示略)と、下向き扉用突起523は、最下段の棚板用パネル10A,10Bの上面に形成された突起用孔(図示略)と係合し、扉5が開閉可能となっている。また、他方の一対の対向するコーナー部521及び扉5を閉じた際にこのコーナー部521に当接する棚板用パネル10A,10Bにはマグネットが貼付されている。
なお、棚構造2Bには扉5は二つ設けられている。
【0032】
図14から図16に基づき棚本体2の棚構造2B,2Cの組立について説明する。
図14には棚構造2B,2Cの一段目の棚の分解斜視図が示されている。まず、側板用パネル10の下側の端面の空洞121に係合される突起31が設けられた目隠しカバー30を取り付ける。この目隠しカバー30を介して、側板用パネル10の補強材13Aのビーム部本体160Aの下側のねじ孔132Aに脚部材6を螺合する。棚構造2Bの一方の側板用パネル10には図示しないが既に棚構造2Aが取り付けられている。
次に一方の側板用パネル10に回転カム式接合具20を用い、一段目の棚構造2Bの棚板用パネル10Bの一端を取付ける。この際、側板用パネル10及び棚板用パネル10A,10Bの梱包に使用されていたコーナー保護材100をL字の頂点が上になるように床面に置き、棚板用パネル10Bの他端の下方を支持させる。コーナー保護材100の床面から頂点までの寸法は床面に対する棚板用パネル10A,10Bの下面の高さと等しくなっている。
【0033】
棚板用パネル10Bの他端及び棚板用パネル10Aの一端を棚構造2Bの他方の側板用パネル10を介し組立家具用連結具40で同軸状に連結する。さらに、側板用パネル10及び棚板用パネル10Aの背板用溝111に背板7を嵌め込む。
なお、背板7は平面矩形形状であり、長手方向の長さが棚板用パネル10Aの背板用溝111の長さと等しくなっている。
【0034】
図15に二段目及び三段目の棚の分解斜視図を示す。棚構造2Bの側板用パネル10に回転カム式接合具20を用い、一段目と同様、二段目および三段目の棚板用パネル10Bを取付ける。二段目の棚板用パネル10A,10Bは同軸状に設置せず、段違いになるように棚構造2Bの他の側板用パネル10の所定位置に回転カム式接合具20で取り付ける。三段目の棚板用パネル10A,10Bを棚構造2Bの他方の側板用パネル10を介し組立家具用連結具40で連結する。一段目と同様に背板7を側板用パネル10及び棚板用パネル10Aの背板用溝111に嵌め込む。
【0035】
図16に三段目と棚構造2A,2Bの天井に位置する四段目の分解斜視図を示す。四段目の棚板用パネル10A,10Bも上記と同様に棚構造2Bの他方の側板用パネル10を介して組立家具用連結具40で同軸的に取り付ける。側板用パネル10の上側の端面に、下側の端面と同様に空洞121に係合される突起31が設けられた目隠しカバー30を取り付ける。
【0036】
以上のような本実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、側板用パネル本体101及び棚板用パネル本体101A,101Bの内部に貫通する空洞を並列配置させ、補強材13又は補強材13Aを収納する側板用補強材収納部14A,14B及び棚板用補強材収納部15A,15Bを設けたため、パネルを側板用パネル10であるか、棚板用パネル10A,10Bであるかによって、空洞の配列を変える必要がない。棚板用パネル10A,10Bとして使用したい場合は棚板用補強材収納部15A,15Bに補強材13を収納すればよく、側板用パネル10として使用したい場合は側板用補強材収納部14A,14Bに補強材13Aを収納すればよい。そのため、全てのパネル本体を同一形状で成形することができ、パネルの共有化を図ることができる。これにより製造コストの低下も図ることができる。
【0037】
さらに側板用パネル本体101及び棚板用パネル本体101A,101Bの内部に補強材13又は補強材13Aを収納することにより側板用パネル10棚板用パネル10A,10Bの耐荷重性能を補強材13又は補強材13Aにより大幅に向上させることができるため、空洞121を複数個形成し、側板用パネル10棚板用パネル10A,10Bの肉厚を薄くして軽量化を図ることができる。
また、予め補強材収納部15Cを形成したため、必要に応じてこの補強材収納部15Cに補強材13を収納すれば良く、高荷重用にも対応できる。
さらに、側板用パネル10及び棚板用パネル10A,10Bは合成樹脂製であるため、押出成形等により大量生産可能である。
【0038】
側板用補強材収納部14A,14B及び棚板用補強材収納部15A,15Bの補強材収納部分141A,141B,151A,151Bはビーム部16の形状に応じた形状であるため、ビーム部16又はビーム部16Aを挿入した際に補強材収納部分141A,,141B,151A,151B内でビーム部16又はビーム部16Aが、がたつくことなく、所定位置に固定される。さらに、これらの補強材収納部分に連通するダボ孔142A,152A、孔142B,152Bが形成されているため、側板用パネル本体101あるいは棚板用パネル本体101A,101Bの軽量化を図ることができる。
【0039】
また、これらの収納部の配置は、側板用パネル10の側板用補強材収納部14A,14Bに収納された補強材13Aと棚板用パネル10A,10Bの棚板用補強材収納部15A,15Bに収納された補強材13とが組み立てた際に交差しない用になっているため、補強材13又は補強材13Aに接合用の孔等をあける必要がない。そのため、補強材13又は補強材13Aの製造に手間がかからない。
側板用パネル本体101の空洞の配列方向の両端部には切削加工部11を設けたため、一方の切削加工部11の上下面には背板用溝111を形成し、背板7をはめ込むことができる。また、他方の切削加工部11は奥行き寸法を合わせるための調整部112を形成したため、組み立て時に微調整が可能である。なお、棚板用パネル本体101A,101Bも同様の効果を奏する。
【0040】
補強材13,13Aは金属製の角パイプであり高い補強効果を有するので、少ない本数で棚板用或いは側板用パネルの強度を高めることができる。
ビーム部本体160の両端部にはねじ孔162及びこのねじ孔162の周囲に凸部163が形成された端部材161埋め込まれるため、ビーム部本体160にねじ孔を溶接する場合に比べ手間がかからず、ねじ孔の成形が容易となる。
プレート部17はビーム部16のねじ孔162にねじ止めされるため、確実に固定され、ビーム部16から外れてしまう虞がない。
【0041】
ビーム部16に取り付けた際に端部材161の凸部163に係合される凹部171がねじ用挿入孔172を切り欠いて形成されているため、ビーム部16及びプレート部17を凹凸係合させることで、ねじ締め時のプレート部17の共回りを防止することができる。また、この凹部171はプレート部17のねじ用挿入孔172の一部を切り欠くだけで形成することができるので、プレート部17の製造が容易である。
また、補強材13と補強材13Aの連結をプレート部17を介して行うことにより、補強材13のビーム部16端部以外の部分で、補強材13と補強材13Aを接合できるため、接合の自由度が向上し、接合状態や接合位置によって補強材13の形状等を変える必要がないので、コスト低下を図ることができる。
【0042】
側板用パネル10あるいは棚板用パネル10A,10Bの補強材収納部分151Aとダボ孔152Aが形成される幅方向端面部分にはプレート部17を収納するためのプレート部用凹部122が形成されている。そのため、プレート部17が側板用パネル10あるいは棚板用パネル10A,10Bの端面部分から露出することがなく外観が良好となる。
補強材収納部分141Aとダボ孔142Aが形成されるパネル端面部分、補強材収納部分151Bと孔152Bが形成されるパネル端面部分も同様の構造となっており、同様の効果を奏する。
【0043】
プレート部17は金属製で長円形状であるため、パネル端部に埋設されることでねじ締め時の共回りの防止効果をより高めることができる。
プレート部17にはダボ孔152Aに当接する位置に、固定ピン22を挿入用の接合孔173が予め設けられており、このプレート部17を介し、固定ピン22により棚板用パネル10Aの補強材13にかかる荷重を側板用パネル10の補強材13Aに伝達することが可能となる。これにより、棚板用パネル10Aに作用する荷重を側板用パネル10の補強材13Aに負担させることができるため、棚板用パネル10Aに直接作用する荷重負担を軽減して、棚1の強度を高めることができる。
ビーム部16の端部に設けられたプレート部17を介し、棚板用パネル10Aの偏芯カム21に固定された固定ピン22により側板用パネル10と棚板用パネル10Aとが接合されるため、プレート部17により棚板用補強材収納部15A,15Bに棚板用パネル10Aのビーム部16が固定され、棚板用補強材収納部15A,15Bから抜けてしまうことがない。
【0044】
棚板用パネル10A,10Bと側板用パネル10との接合が回転カム式接合具20により行われるため、円筒状の偏芯カム21を回転させるだけで、固定ピン22を係合或いは係合解除でき、ねじ等で固定した場合に比べ接合が容易である。
偏芯カム本体211が棚板用パネル10A,10Bのダボ孔152Aに埋設されるため、偏芯カム21用に空洞を設ける必要がなく、偏芯カム21の設置も容易である。
【0045】
偏芯カム本体211はダボ孔152A又は142Aに、固定ピン22のブッシュ本体221Aは側板用パネル10に埋設され、さらに、水平パネル支持シャフト222の本体222A、係合部222C及び挿入部222Dはダボ孔152A又は142Aに挿入される。従って、回転カム式接合具20は棚板用パネル10A,10B、側板用パネル10内部に設けられることとなり、棚本体2の表面に連結金具等を設ける必要がないので、外観が良好となり、棚1の使い勝手もよくなる。
また、偏芯カム係止部212にはプラスドライバー用の係止溝212Aが刻設されているため、プラスドライバーを用いて、固定ピン22を確実に係合させることができる。また、固定ピン22の係合を解除したい場合も容易に解除することができる。
【0046】
偏芯カム21の挿入孔213の縁部と、挿入孔213に挿入された水平パネル支持シャフト222の挿入部222Dと係合部222Cの境界部分とを係合し、棚板用パネル10A,10Bと側板用パネル10を接合するが、挿入部222Dの径は係合部222Cの径よりも大きいため、水平パネル支持シャフト222に棚板用パネル10A,10B方向に引っ張る力がかかっても挿入部222Dが挿入孔213の縁部にひっかかり外れてしまうことがない。
【0047】
円筒状のブッシュ本体221Aには一端にこのブッシュ本体221Aよりも大きな径のフランジ部221Bが設けられているため、固定ピン用穴24にブッシュ221を設置した際に、フランジ部221Bが側板用パネル10の外側面に係止され、ブッシュ221を側板用パネル10に埋め込みすぎてしまう虞がない。
ブッシュ本体221Aの内部には雌ねじ221Dが刻設され、水平パネル支持シャフト222の本体222Aのブッシュ221に挿入される側の端部には雄ねじ222Bが刻設されており、螺合接続されるので、はめ込み等の接続手段に比べて確実に接続することができる。
フランジ部221Bにはマイナスドライバー用の係止部221Cが形成されているため、マイナスドライバー等を用いて容易に水平パネル支持シャフト222の雄ねじ222Bに螺合することができる。また、棚1を解体する際、マイナスドライバーを係止部221Cに係止させ、ブッシュ221を反螺合方向に回転させれば容易に螺合が解除され、側板用パネル10と棚板用パネル10B,10Aとを分離させることができ容易に解体を行うことができる。
【0048】
組立家具用連結具40の連結シャフト43は固定ピン22の水平パネル支持シャフト222と同一形状、同一材質であるため、組立家具用連結具40の部材点数の削減を図ることができる。また、これにより、偏芯カム21を用いて連結シャフト43を固定することができ、さらに部材点数の削減を図ることができる。
固定ピン22は回転カム式接合具20にも組立家具用連結具40にも共通に使用できるため、共通使用できない場合に比べ部材点数が削減でき棚本体2の構造が簡略化される。
また、固定ピン22が側板用パネル10及び棚板用パネル10B内部に設置され、この固定ピン22に螺合される連結シャフト43が棚板用パネル10A,10Bのダボ孔152A,142Aに埋設され、偏芯カム本体211に係合されるため、組立家具用連結具40が棚本体2の表面に露出することがなく棚本体2の外観性が向上する。
【0049】
既に組み立てられている棚構造2Bの他の側板用パネル10を介して棚板用パネル10Aと棚板用パネル10Bが同軸式の組立家具用連結具40で連結させており、棚構造2Bと棚構造2Cとは側板用パネル10を共有するので、家具を二つ並べる場合に比べスペースをとらない。また、すでに取り付けられている側板用パネル10を介して棚板用パネル10A,10Bが連結されるので、必要に応じて容易に棚本体2を大きくすることができる。
【0050】
連結シャフト43のブッシュ221のフランジ223側に挿入される端部には雄ねじ43Bが刻設されているため、ブッシュ本体221Aの雌ねじ221Dと螺合することができ、連結シャフト43はブッシュ221に簡単に接続される。
また、棚1を解体する場合もこの螺合を解除すればよいので、解体が容易となる。挿入部43Dにはプラスドライバー用の係止部43Eが設けられているため、プラスドライバーを用いて容易にブッシュ221に固定することができる。一つのブッシュ221に連結シャフト43及び水平パネル用シャフト222が接続されるため、連結シャフト43、水平パネル用シャフト22それぞれに対応した部材を複数用意する必要がなくなり、棚本体2の構造が簡略化される。
【0051】
側板用パネル10の補強材13Aの下方に脚部材6を設けたため、棚本体2の一段目の棚板用パネル10A,10Bが床面に直接接することがない。従って、棚本体2内、特に一段目の通気がよくなる。
脚部材6の貫通ナット本体621にはマイナスドライバー用の切欠623が設けられいるため、脚部用ボルト61に容易に螺合することができる。また、アジャスター63の端面にはプラスドライバー用の溝633が形成されているため、アジャスター63の取り付けがしやすい。
【0052】
棚本体2の正面側に扉5を設けたため、棚内部に収納した物が飛び出てしまうことがない。扉本体51の長手方向に設けられる直線部520を介して対向する一対のコーナー部521の上下端には扉用突起523が形成され、上向きの扉用突起523は最上段の棚板用パネル10A,10Bの下面に形成された突起用孔(図示略)と、下向き扉用突起523は最下段の棚板用パネル10A,10Bの上面に形成された突起用孔(図示略)と係合し、扉5が開閉可能となっており、扉を引き戸にする場合に比べレールを形成する必要がないので、扉5の設置が簡単になる。
また、他方の一対の対向するコーナー部521及び扉5を閉じた際にこのコーナー部521に当接する棚板用パネル10A,10Bにはマグネットが貼付されているため、確実に閉まり、容易に開くことができる。
この扉本体51はガラス製のため、棚本体2の内部が見え、収納物を把握しやすい。縁部材52はアルミ製であるため、ガラス製の扉本体51を補強することができ、割れにくくすることができる。
【0053】
側板用パネル10の下側の端面及び上側の端面に目隠しカバー30を取り付けることにより、端面を目隠しカバーで覆うことができるから、空洞121等が露出せず外観が良好となる。また、この目隠しカバー30には側板用パネル10の空洞121に係合する突起31が設けられているため、目隠しカバー30の取り付けが容易となる。
【0054】
棚1はノックダウン式であるため、運搬等が容易である。また、棚1を使用しない場合には、分解して倉庫等にしまっておくことができるため、室内等の場所をとらない。
さらに、側板用パネル10及び棚板用パネル10A,10Bの梱包に用いられるL字型のコーナー保護材100はL字の頂点が上になるように床面に置いた際、床面から頂点までの寸法は床面に対する棚板用パネル10A,10Bの下面の高さと等しくなっているため、側板用パネル10に棚板用パネル10A,10Bを取り付ける場合、床面に設置したコーナー保護材100の上に一段目の棚板用パネル10A,10Bを設置すれば、コーナー保護材100によって棚板用パネル10A,10Bが支持される。これにより棚板用パネル10A,10Bを支えながら組み付ける必要がなくなるので、一人でも組み立てることができる。
【0055】
なお、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では回転カム式接合具20の固定ピン22はブッシュ221と水平パネル支持シャフト222とからなり、この固定ピン22に連結シャフト43を挿入することで組立家具用連結具40として使用できるとしたが、固定ピンはブッシュと水平パネル支持シャフトとから構成されていなくてもよく、固定ピンは回転カム式接合具のみに使用でき、組立家具用連結具には使用できないものとしてもよい。
また、固定ピン22のブッシュ221のフランジ部221Bは形成されていなくてもよい。さらに、このフランジ部221Bの係止部221Cは形成されていなくてもよい。
【0056】
補強材13のビーム部16の両端部にはねじ孔162が形成された端部材161を埋め込んだが、ビーム部16の両端部を溶接加工して、ねじ孔162を設けてもよい。
また、プレート部17にはねじ用挿入孔172に連通する凹部171を設けたが、図17に示すように、ねじ用挿入孔172の周囲に貫通孔を設けてもよい。
また、プレート部17は長円形状に限らず、取り付けられる各パネルの端面に収納可能な形状であればよい。また、プレート部17はビーム部16に螺合固定されるものとしたが、これに限らず、単にはめ込み固定されるものでもよい。
【0057】
扉本体51はガラス製としたがアクリル板等でもよく、収納するものによっては扉本体51を透明な材料とせず、棚1の内部を見せないようにしてもよい。
また、本実施形態では棚板用パネル10A,10Bの幅方向の端部の長さを等しいものとしたが、収納するものにより、棚板用パネル10A,10Bの幅方向の端部の長さを短くし、長さが異なるものとしてもよい。
また、脚部材6のアジャスター63はキャスターとしてもよく、キャスターとすれば、移動可能な組み立て家具とすることができる。さらに、脚部材6は取り付けなくてもよい。
【0058】
前記実施形態では側板用パネル10を介して棚構造を水平方向に連結し、必要に応じて棚本体2を大きくできるものとしたが、棚板用パネル10A,10Bを介し上下の側板用パネル10同士を連結し高さ方向に棚構造を増やせるものとしてもよい。
また、組立家具を棚としたが、水平パネルを垂直パネルで支持する構造であればよく、例えば、作業台となる水平パネルを垂直パネルで支持する机や、座面となる水平パネルを垂直パネルで支持するいすでもよい。
【0059】
前記実施形態では、脚部材6を取り付ける場合、側板用パネル10の側板用補強材収納部14A,14Bには補強材13Aのビーム部16Aから端部材をはずしたビーム部本体160Aを収納していたが、端部材をはずさず、ビーム部16Aに脚部材を取り付けることができるようにしてもよい。さらには、側板用パネル本体101に補強材13のビーム部16を収納し、図18に示すように、ビーム部16のねじ孔162に螺合可能な雄ねじ631Aを有するアジャスター63Aを、ビーム部16に取り付けてもよい。このようにすれば、補強材を二種類製造する必要が無く、製造コストを削減することができる。
前記実施形態では、棚板用パネル10A,10Bは補強材13を有するものとし、この補強材13のビーム部16に取り付けた端部材161のねじ孔162にプレート部17をねじ止めしていたが、棚板用パネル10A,10Bに補強材13Aのビーム部本体160Aを収納し、このビーム部本体160Aのねじ孔132Aにプレート部17をねじ止めしてもよい。このようにすれば端部材は不要となるため、部材点数の削減を図ることができる。
【0060】
側板用パネル10の下側の端面及び上側の端面に目隠しカバー30を取り付けたが、目隠しカバー30を取り付けなくてもよい。さらに、棚本体2の扉5は扉本体51のコーナー部521に設けられた上向きの扉用突起523が最上段の棚板用パネル10A,10Bの下面に形成された突起用孔と、下向き扉用突起523が最下段の棚板用パネル10A,10Bの上面に形成された突起用孔と係合し開閉可能であるとしたが、これに限らず、扉を引き戸としてもよい。
【0061】
また、前記実施形態では棚1はノックダウン式としたが、これに限らず、工場等で組み立て、完成品としてから出荷するノックダウン式でないものとしてもよい。
さらに、前記実施形態では側板用パネル10、棚板用パネル10A,10Bを合成樹脂製としたが、これに限らず、木製としてもよい。
【0062】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、補強部材はパネル端部に埋め込まれたプレート部を介して他の補強材に連結されるため、パネル端部から露出することなく組立家具の外観が良好となる。また、プレート部をビーム部端部より大きく形成すればビーム部端部以外の部分で、補強材同士を連結することができるので、連結の自由度が向上する。さらに、連結の自由度が増せば、使用される部位によって補強材を変える必要がなくなるので、補強材の共用を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、金属製の角パイプは高い補強効果を有するので、少ない本数で、パネルの耐荷重性能等を高めることができる。
請求項3記載の発明によれば、プレート部はビーム部にねじにより確実に固定されるため、組立家具の組み立て後、不作為にビーム部から外れてしまう虞がない。
【0063】
請求項4記載の発明によれば、プレート部にはビーム部の端部に設けられた凸部に係合可能な凹部が設けられているため、ビーム部及びプレート部を凹凸係合させることでねじ締め時のプレート部の共回りを防止することができる。この凹部はプレート部に孔を形成しても良く、あるいはねじ止めされる部分に連通する切り欠きを設けてもよい。
【0064】
請求項5記載の発明によれば、パネルは内部に複数の空洞が並列配置されているため、この空洞にビーム部を挿入することにより、パネルの耐荷重を補強材で大幅に向上できるため、パネルの肉厚を薄くして、パネルの軽量化を図ることができる。また、パネルは合成樹脂パネルであるため、押し出し成形等により大量生産が可能となる。
請求項6記載の発明によれば、プレート部は長円形状であり、パネル端部に埋設されることで、円形状に形成した場合に比べ、ねじ締め時のプレート部の共回りが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる棚を示す斜視図である。
【図2】前記実施形態にかかる棚の内部を示す平面図である。
【図3】前記棚の棚板用パネルの空洞配列と垂直方向の断面図である。
【図4】前記棚の棚板用パネルの切削を示す断面図である。
【図5】前記棚の回転カム式接合具及び補強材を示す斜視図である。
【図6】前記側板用パネル又は棚板用パネルの補強材のビーム部を示す斜視図である。
【図7】前記棚の棚板用パネル及び側板用パネルの接合を示す断面図である。
【図8】固定ピン及び組立家具用連結具を示す斜視図である。
【図9】前記回転カム式接合具のブッシュの取付状態を示す平面図である。
【図10】前記棚板用パネルの同士の連結を示す断面図である。
【図11】前記棚板用パネルの同士及び棚板用パネルと側板用パネルの連結を示す断面図である。
【図12】前記棚の脚部材を示す斜視図である。
【図13】前記棚の扉を示す平面図である。
【図14】前記棚の棚構造2B及び棚構造2Cの一段目部分の分解斜視図である。
【図15】前記棚の棚構造2B及び棚構造2Cの二段目部分の分解斜視図である。
【図16】前記棚の棚構造2B及び棚構造2Cの三段目部分の分解斜視図である。
【図17】前記補強材のプレート部及びビーム部の変形例を示す斜視図である。
【図18】前記脚部材の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 棚
13 補強材
16 ビーム部
17 プレート部
162 ねじ孔
163 凸部
171 凹部

Claims (6)

  1. 組立家具を構成する複数のパネルに埋設される組立家具用補強材であって、
    棒状のビーム部と、このビーム部の端部に設けられ、他の補強材と接合するためのプレート部とを有し、このプレート部はパネル端部に埋め込まれることを特徴とする組立家具用補強材。
  2. 請求項1記載の組立家具用補強材において、
    前記ビーム部は金属製の角パイプであることを特徴とする組立家具用補強材。
  3. 請求項2記載の組立家具用補強材において、
    前記ビーム部の端部にはねじ孔が設けられ、前記プレート部は前記ビーム部に螺合固定されることを特徴とする組立家具用補強材。
  4. 請求項3記載の組立家具用補強材において、
    前記ビーム部の端部には凸部、前記プレート部には前記凸部に係合可能な凹部が形成されていることを特徴とする組立家具用補強材。
  5. 請求項1から4何れかに記載の組立家具用補強材において、
    前記パネルは内部に複数の空洞が並列配置された組立家具用合成樹脂パネルであり、前記ビーム部は、何れかの空洞に挿入されることを特徴とする組立家具用補強材。
  6. 請求項1から5何れかに記載の組立家具用補強材において、
    前記プレート部は長円形状であることを特徴とする組立家具用補強材。
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