JPH0732257Y2 - 車両用灯具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、複数個の車両用灯具をアームによって連結し
た構造の車両用灯具に関するものである。

［従来の技術］ 第５図はこの種の車両用灯具の従来例を示し、ヘッドラ
ンプ１とターンシグナルランプ２とが連結されている。

上記ヘッドランプ１は、ランプハウジング1aに前面レン
ズ1bを装着して構成されている。

上記ランプハウジング1aの外側面にボス1cが設けられて
おり、該ボス1cにはネジ穴（隠れている）が設けられて
いる。

ターンシグナルランプ２にアーム2aが固着され、該アー
ム2aの先端にはネジ孔（隠れている）が設けられてい
る。

上記アーム2aのネジ孔に取付ネジ３が挿通され、前記ボ
ス1cのネジ穴に螺入して締め付けられている。

［考案が解決しようとする課題］ 第６図は前記アーム2aを取り付ける作業の説明図であ
る。

アーム2aのネジ孔2_a-1を、ボス1cのネジ穴1_c-1に合わせ
る。

上記ネジ孔2_a-1はバカ孔である。ネジ穴1_c-1はメネジ穴
でも良く円柱面状の穴でも良い。

上記のネジ孔2_a-1に取付ネジ３を挿通し、該取付ネジ３
の先端をネジ穴1_c-1に挿入して、ドライバ４で締め付け
る。

車両用灯具を工業的に生産する場合、上記のドライバは
電気モータ，エアモータなどを利用して動力駆動により
回転せしめられる。

この作業の際、ドライバ４の先端が取付ネジ３から外れ
て矢印ａの如く滑り落ちて、図示４′のごとくランプハ
ウジング1aに突き当たることが有る。

該ドライバ４は円弧矢印ｂのごとく動力回転しているの
でドリルの如く作用し、ランプハウジング1aの壁を貫く
損傷を与える。

本考案は上述の事情に鑑みて為されたもので、ドライバ
が取付ネジから外れてランプハウジングに突き当たって
も、該ランプハウジングの壁を貫通する損傷を与えるお
それの無い車両用灯具を提供することを目的としてい
る。

［課題を解決するための手段］ 上記の目的を達成するため、本考案の車両用灯具は、ラ
ンプハウジングを有する車両用灯具であって、該ランプ
ハウジングの外側面にネジ穴が設けられており、当該車
両用灯具に隣接して配置される灯具類にアームが固定さ
れていて、上記のアームに設けられたネジ孔にネジが挿
通され、このネジを前記ランプハウジング外側面のネジ
穴に螺入して締め付ける構造の車両用灯具において、前
記ランプハウジングの外周面のネジ穴近傍に、複数のリ
ブがほぼ平行に突設されていることを特徴とする。

［作用］ 上記の構成によれば、ドライバが取付ネジから外れてラ
ンプハウジングの壁に突き当たっても、該ドライバの先
端が直接ランプハウジングの外壁面に触れることなく、
該ドライバの肩の部分がリブの頂部に当接する。

ドライバの肩の部分はドリルに類する穿孔機能を有して
いないので、ランプハウジングの壁を貫通する損傷を与
えるおそれが無い。

［実施例］ 第１図は本考案に係る車両用灯具の一実施例を示す斜視
図である。

本実施例は第５図に示した従来例に本考案を適用して改
良したものである。

本例（第１図）が従来例（第５図）に比して異なるとこ
ろは、ボス1cの付近に複数のリブ1dを平行に立設したこ
とである。

本例のリブ1dはランプハウジング1aと一体に、合成樹脂
材料によって射出成形してある。

第２図は上記実施例に類似する実施例におけるランプハ
ウジング1a′の部分拡大平面図、第３図は同じく部分拡
大斜視図である。

ボス1cにネジ穴1_c-1が設けられており、その付近に複数
のリブ1dが平行に列設されている。

第２図に仮想線で示した2aはアームの取付位置である。

第４図は本考案の作用説明図で、前記従来例における第
６図に対応する図である。

ドライバ４が取付ネジ３から外れて矢印ａの如く滑って
ランプハウジング1aに突き当たっても、外れて突き当た
ったドライバ４′の肩の部分がリブ1dの頂部に接触する
ので、その先端4aはランプハウジング1aの本外部の外周
面に触れない。

従って、該先端部4aがドリルに類似する穿孔機能を生じ
てランプハウジング1aの壁を貫通する損傷を与えるおそ
れは無い。

［考案の効果］ 以上説明したように、本考案の車両用灯具はランプハウ
ジング外周面のネジ穴の付近に複数のリブをほぼ平行に
列設してあるので、上記ネジ穴に挿入したネジから外れ
たドライバがランプハウジングに突き当たっても該ドラ
イバがランプハウジングを貫通する損傷を与えるおそれ
が無い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の車両用灯具の１実施例を示す斜視図で
ある。 第２図は上記と類似する実施例のランプハウジングの要
部拡大平面図、第３図は同じく要部拡大斜視図である。 第４図は前記実施例の作用，効果の説明図である。 第５図はこの種の車両用灯具の従来例を示す図、第６図
はターンシグナルランプにアームを取り付けるときの作
用説明図である。 １……ヘッドランプ、1a……ランプハウジング、1b……
前面レンズ、1c……ボス、1_c-1……ネジ穴、1d……リ
ブ、２……ターンシグナルランプ、2a……アーム、2_a-1
……ネジ孔、３……取付ネジ、4,4′……ドライバ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ランプハウジングを有する車両用灯具であ
   って、該ランプハウジングの外側面にネジ穴が設けられ
   ており、当該車両用灯具に隣接して配置される灯具類に
   アームが固定されていて、上記のアームに設けられたネ
   ジ孔にネジが挿通され、このネジを前記ランプハウジン
   グ外側面のネジ穴に螺入して締め付ける構造の車両用灯
   具において、 前記ランプハウジングの外周面のネジ穴近傍に、複数の
   リブがほぼ平行に突設されていることを特徴とする車両
   用灯具。