JPH07322259A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH07322259A
JPH07322259A JP13094394A JP13094394A JPH07322259A JP H07322259 A JPH07322259 A JP H07322259A JP 13094394 A JP13094394 A JP 13094394A JP 13094394 A JP13094394 A JP 13094394A JP H07322259 A JPH07322259 A JP H07322259A
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Japan
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image
edge
data
image data
image processing
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JP13094394A
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Inventor
Mitsuru Maeda
充 前田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力された画像の符号化データをエッジ部分
での画質を劣化させることなく再生出力できるようにす
る。 【構成】 エッジ生成器7は、Y画像データの直流成分
と再生されたY画像データからエッジ情報を求め、閾値
器201は、このエッジ情報に基づいて、2値化器20
2に対して2値化用の閾値を設定する。すなわち、2値
化する画素がエッジ部分に接していた場合は、閾値“3
2”を設定し、2値化する画素がエッジ部分に接してい
ない場合は、閾値“128”を設定する。2値化器20
2は、閾値器201にて設定された閾値に基づいて各画
素のY,M,C画像データを誤差拡散方式により2値化
するが、この際、2値化する画素がエッジ部分に接して
おり、閾値“32”に基づいて2値化した場合は、発生
した誤差は何れの画素の画像データにも拡散しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力された画像の符号
化データを復号して再生出力する画像処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ファクシミリ、ビデオテックス等
の画像を媒体とした通信システム等が急速に発達してき
ており、多値画像を符号化し、蓄積したり、伝送したり
する機会が多くなっている。多値画像の符号化方式とし
ては、JPEG(JointPicture Expe
rt Group)により規定された方式に代表される
ように、一般的に直交変換符号化方式が主流となってい
る。この直交変換符号化方式は、画像データを直交変換
し、得られた係数を量子化し、量子化結果を符号化する
方式である。JPEGの規定については、その詳細が
「マルチメディア符号化国際標準」(安田浩編著、丸善
出版)等に記述されているのでここでは説明を省く。
【0003】多値画像の符号化データを復号し、記録す
る従来の画像処理装置は、図10のように構成されてい
る。図10において、1001は例えばJPEGの規定
に基づいて符号化されたカラー多値画像の符号化データ
を、通信装置やハードディスク等の記録媒体から読込む
入力装置である。1002は入力された符号化データを
復号する復号器である。1003は復号された係数の量
子化結果を逆量子化する逆量子化器である。1004は
離散コサイン変換(以下、DCTと略す)の逆直交変換
を行う逆直交変換器である。1008はカラー2値プリ
ンタである。1005は逆直交変換によって得られた画
像データを2値プリンタ1008で記録するための画像
データに変換する色変換器である。1006は得られた
画像データを一時格納するバッファである。1007は
誤差拡散方式等で2値化する2値化器である。
【0004】入力装置1001により入力された符号化
データは、復号器1002で復号され、逆量子化器10
03によってDCTの係数値に再生され、逆直交変換器
1004で画像データに変換される。この変換により得
られた画像データは、一般的には輝度色度を表すY,C
b,Cr画像データである。このY,Cb,Cr画像デ
ータは、色変換器1005に入力されて2値プリンタ1
008に適したYMC画像データに変換され、バッファ
1006に格納される。バッファ1006に格納するこ
とでブロックの画像データをラスタデータに変換し、2
値化器1007に入力し、各画像データを誤差拡散方式
で2値化し、プリンタ1008に入力して記録する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、JPE
G方式等による符号化は、量子化によって符号化効率を
向上させるため、文字や線画等のエッジ部分でエッジが
鈍化したり、折り返しによるモスキートノイズが発生し
たりするが、上記従来例では、再生した画像データを一
律に2値化して記録するように作動するため、文字や線
画等のエッジ部分での画質を大きく劣化させるという問
題があった。
【0006】本発明は、このような背景の下になされた
もので、その目的は、入力された画像の符号化データを
エッジ部分での画質を劣化させることなく再生出力でき
るようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、入力された画像の符号化デ
ータを復号して再生出力する画像処理装置において、入
力された前記画像の符号化データからエッジ位置を検出
する検出手段と、復号された画像データを量子化する量
子化手段と、前記検出手段により検出されたエッジ位置
に基づいて前記量子化手段を制御する制御手段と、前記
量子化手段により量子化された画像データを出力する出
力手段とを備えている。
【0008】上記目的を達成するため、請求項2記載の
発明では、請求項1における入力された前記画像の符号
化データは、直交変換符号化により得られた符号化デー
タにより構成されている。
【0009】上記目的を達成するため、請求項3記載の
発明では、請求項1における前記検出手段は、入力され
た前記画像の符号化データの直流成分の平均値に基づい
て当該画像の符号化データからエッジ位置を検出するよ
うに構成されている。
【0010】上記目的を達成するため、請求項4記載の
発明では、請求項3における前記検出手段は、入力され
た前記画像の符号化データの輝度に関する直流成分の平
均値に基づいて当該画像の符号化データからエッジ位置
を検出するように構成されている。
【0011】上記目的を達成するため、請求項5記載の
発明では、請求項3における前記検出手段は、入力され
た前記画像の符号化データの輝度、および色に関する直
流成分の平均値に基づいて当該画像の符号化データから
エッジ位置を検出するように構成されている。
【0012】上記目的を達成するため、請求項6記載の
発明では、請求項1における前記量子化手段は、復号さ
れた画像データを誤差拡散方式により量子化するように
構成されている。
【0013】上記目的を達成するため、請求項7記載の
発明では、請求項1における前記制御手段は、前記検出
手段により検出されたエッジ位置に基づいて量子化用の
閾値を前記量子化手段に対して変更可能に設定するよう
に構成されている。
【0014】上記目的を達成するため、請求項8記載の
発明では、請求項1における前記出力手段は、プリンタ
により構成されている。
【0015】上記目的を達成するため、請求項9記載の
発明では、直交変換符号化された画像データを復号して
再生出力する画像処理装置において、前記符号化された
画像データを復号化する復号化手段と、前記復号化手段
の処理過程で出力される画像データの直交変換データを
用いてエッジを検出する検出手段と、前記復号化手段に
より復号化された画像データを中間調処理する中間調処
理手段と、前記検出手段の検出結果に応じて前記中間調
処理を制御する制御手段とを有している。
【0016】上記目的を達成するため、請求項10記載
の発明では、請求項9における前記検出手段は直交変換
データ中の所定の変換係数を用いてエッジを検出してい
る。
【0017】上記目的を達成するため、請求項11記載
の発明では、請求項9における前記中間調処理手段は誤
差拡散方式となっている。
【0018】
【作用】請求項1記載の発明では、前記制御手段は、前
記検出手段により検出されたエッジ位置に基づいて前記
量子化手段を制御し、前記出力手段は、前記量子化手段
により量子化された画像データを出力することにより、
入力された画像の符号化データをエッジ部分での画質を
劣化させることなく再生出力できるようにする。
【0019】請求項2記載の発明では、請求項1におけ
る入力された前記画像の符号化データは、直交変換符号
化により得られた符号化データにより構成されており、
この符号化データに対して前記検出手段、量子化手段、
制御手段、出力手段が請求項1記載の発明と同様に作用
することにより、入力された画像の符号化データをエッ
ジ部分での画質を劣化させることなく再生出力できるよ
うにする。
【0020】請求項3記載の発明では、請求項1におけ
る前記検出手段は、入力された前記画像の符号化データ
の直流成分の平均値に基づいて当該画像の符号化データ
からエッジ位置を検出し、前記量子化手段、制御手段、
出力手段が請求項1記載の発明と同様に作用することに
より、入力された画像の符号化データをエッジ部分での
画質を劣化させることなく再生出力できるようにする。
【0021】請求項4記載の発明では、請求項3におけ
る前記検出手段は、入力された前記画像の符号化データ
の輝度に関する直流成分の平均値に基づいて当該画像の
符号化データからエッジ位置を検出し、前記量子化手
段、制御手段、出力手段が請求項3記載の発明と同様に
作用することにより、入力された画像の符号化データを
エッジ部分での画質を劣化させることなく再生出力でき
るようにする。
【0022】請求項5記載の発明では、請求項3におけ
る前記検出手段は、入力された前記画像の符号化データ
の輝度、および色に関する直流成分の平均値に基づいて
当該画像の符号化データからエッジ位置を検出し、前記
量子化手段、制御手段、出力手段が請求項3記載の発明
と同様に作用することにより、入力された画像の符号化
データをエッジ部分での画質を劣化させることなく再生
出力できるようにする。
【0023】請求項6記載の発明では、請求項1におけ
る前記量子化手段は、復号された画像データを誤差拡散
方式により量子化し、前記検出手段、制御手段、出力手
段が請求項1記載の発明と同様に作用することにより、
入力された画像の符号化データをエッジ部分での画質を
劣化させることなく再生出力できるようにする。
【0024】請求項7記載の発明では、請求項1におけ
る前記制御手段は、前記検出手段により検出されたエッ
ジ位置に基づいて量子化用の閾値を前記量子化手段に対
して変更可能に設定し、当該量子化手段は、当該制御手
段により設定された閾値に基づいて量子化を行い、前記
出力手段は、当該量子化手段により量子化された画像デ
ータを出力することにより、入力された画像の符号化デ
ータをエッジ部分での画質を劣化させることなく再生出
力できるようにする。
【0025】請求項8記載の発明では、請求項1におけ
る前記出力手段は、プリンタにより構成されており、前
記検出手段、量子化手段、制御手段が請求項1記載の発
明と同様に作用して得られた画像データを印刷すること
により、入力された画像の符号化データをエッジ部分で
の画質を劣化させることなく再生出力できるようにす
る。
【0026】請求項9記載の発明では、前記検出手段
は、前記復号化手段の処理過程で出力される画像データ
の直交交換データを用いてエッジを検出し、前記中間処
理手段は、前記復号化手段により復号化された画像デー
タを中間調処理する。そして、前記制御手段は、前記検
出手段の検出結果に応じて前記中間調処理を制御するこ
とにより、入力された画像の符号化データをエッジ部分
での画質を劣化させることなく再生出力できるようにす
る。
【0027】請求項10記載の発明では、請求項9にお
ける前記検出手段は直交変換データ中の所定の変換係数
を用いてエッジを検出することにより、入力された画像
の符号化データをエッジ部分での画質を劣化させること
なく再生出力できるようにする。
【0028】請求項11記載の発明では、請求項9にお
ける前記中間調処理手段は誤差拡散方式により前記中間
処理を行うことにより、入力された画像の符号化データ
をエッジ部分での画質を劣化させることなく再生出力で
きるようにする。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0030】[第1実施例]図1は、本発明の第1実施
例による画像処理装置の概略構成を示すブロック図であ
る。図1において、1は多値画像の符号化データを、通
信装置やハードディスク等の記憶媒体から読込む入力装
置である。なお、ここでは、入力装置1により入力され
る符号化データは、JPEGの規定によって符号化され
たカラー多値画像の符号化データであるものとして説明
する。
【0031】2は入力された符号化データを復号する復
号器である。3は復号された係数の量子化結果を逆量子
化する逆量子化器である。4は復号化されたブロックに
エッジが有るか否かを直交変換係数(DCT変換係数)
に基づいて判定するエッジ判定部である。以後、エッジ
の有無を表す情報をエッジフラグと呼ぶ。5はDCTの
逆直交変換を行う逆直交変換器である。6は逆直交変換
器5により得られた画像データを一時的に格納するバッ
ファである。7はブロック内にエッジが有った場合、画
像データからエッジ情報を生成するエッジ生成器であ
る。
【0032】11はカラー2値プリンタである。8は直
交変換によって得られた画像データを2値プリンタ11
で記録するための画像データに変換する色変換器であ
る。9は色変換器8により得られた画像データを一時的
に格納するバッファである。12はエッジ判定部4によ
り得られたエッジフラグを一時的に格納するバッファで
ある。13はエッジ生成器7により生成されたエッジ情
報を一時的に格納するバッファである。10はバッファ
9内の画像データをバッファ12,13内のデータを参
照しながら誤差拡散方式で2値化する2値化器である。
【0033】入力装置1から入力された符号化データは
復号器2で復号され、逆量子化器3によってDCT係数
値に再生される。得られたDCT係数はエッジ判定部4
と逆直交変換器5に入力される。逆直交変換器5はDC
T係数を逆変換し、ブロック単位でY,Cb,Cr画像
データを得る。
【0034】エッジ判定部4に入力されたDCT係数
は、Y,Cb,Cr画像データのDCT変換係数であ
る。図2にエッジ判定部4のブロック図を示す。図2に
おいて、31は入力されたY画像データのDCT変換係
数を格納するバッファ、32は入力されたCb画像デー
タのDCT変換係数を格納するバッファ、33は入力さ
れたCr画像データのDCT変換係数を格納するバッフ
ァである。34,35,36は、1ブロック分のDCT
係数のうち、所定の係数の絶対値の和を求める加算器で
ある。
【0035】37,38,39は加算器34,35,3
6の加算結果を、それぞれ予め設定された閾値Th1,
Th2,Th3と比較し、入力値(加算結果)が閾値よ
り大きければ“1”を、そうでなければ“0”を出力す
る比較器である。40は3入力の論理和をとるAND回
路である。
【0036】このように構成されたエッジ判定部4で
は、ブロックの処理を開始するに際して、バッファ3
1,32,33をクリアし、加算器34,35,36を
0クリアしておく。入力されたY,Cb,Cr画像デー
タのDCT係数は、それぞれバッファ31,32,33
に格納される。続いて、加算器34,35,36は、そ
れぞれバッファ31,32,33に格納されたDCT係
数のうち、所定の係数の絶対値和を求める。
【0037】加算するDCT係数は、交流成分の低周波
の方から決められた数の係数が対象となる。図3に加算
対象のDCT係数の例を示す。図3において、DCT係
数のブロック50の係数のうち、太枠51で囲まれた1
4個のDCT係数が加算対象となっており、加算器3
4,35,36は、これら14個のDCT係数の絶対値
を加算する。加算器34,35,36で求められた絶対
値の加算結果は、比較器37,38,39でそれぞれ閾
値Th1,Th2,Th3と比較され、比較器37,3
8,39は、絶対値の加算結果が閾値より大きければ
“1”、そうでなければ“0”を出力する。
【0038】AND回路40は、比較器37,38,3
9の各出力の論理和をとることにより、何れか1つでも
閾値より大きなDCT係数の絶対値の和があったとき
に、“1”を出力する。なお、AND回路40の出力が
上記エッジフラグとして機能する。このエッジフラグ
は、“1”であればブロック内にエッジが有るというこ
とを示し、“0”であればブロック内は平坦でエッジが
無いことを示す。
【0039】図1において、エッジフラグは、バッフア
12、エッジ生成器7に入力される。エッジ生成器7
は、エッジフラグが“1”の場合にのみ動作する。エッ
ジ生成器7には、逆量子化器3からY画像データの直流
成分も入力され、エッジ生成器7は、この直流成分から
ブロック内の輝度Yの平均値を算出する。続いてエッジ
生成器7は、バッフア6からY画像データを入力し、算
出した上記輝度Yの平均値に基づいて2値化する。この
2値化結果は、ブロック内のエッジ部分の位置を表す情
報であり、これがエッジ情報としてバッファ13に格納
される。
【0040】また、バッファ6内のY,Cb,Cr画像
データは、色変換器8に入力されて2値プリンタ11に
適したY,M,C画像データに変換され、バッファ9に
格納される。バッファ9に格納することでブロックの画
像データをラスタデータに変換する。
【0041】Y,M,C画像データは、各色毎に2値化
器10に入力され、各画像データは固定閾値の誤差拡散
方式で2値化される。この際、2値化器10は、バッフ
ァ12に格納されたエッジフラグを参照して、エッジ部
分の無いブロックに含まれる画素の画像データは、単純
に、閾値比較により2値化し、2値化を行う際の閾値比
較で発生した誤差を周囲の未2値化画素の画像データに
拡散する。
【0042】一方、エッジ部分の有るブロックに含まれ
る画素の画像データを2値化する場合は、閾値比較によ
り2値化するに当たって、バッファ13から当該ブロッ
クのエッジ情報を読出す。読出されたエッジ情報の例を
図4に示す。図4のブロック60では、太線61の左右
で“0”,“1”の2値データで示されるエッジ情報が
分かれており、太線61の部分がエッジ部分であること
が判る。2値化する画素がエッジ部分に接していた場
合、2値化器10は、2値化を行う際の閾値比較で発生
した誤差は、エッジ部分を越えて拡散せず、エッジ部分
の同じ側の未2値化画素の画像データにのみ拡散する。
【0043】このようにして、2値化器10により、誤
差拡散方式で2値化された画像データは、プリンタ11
に入力されて記録される。この場合、上記のように、2
値化する画素がエッジ部分に接していた場合は、2値化
を行う際の閾値比較で発生した誤差は、エッジ部分を越
えて拡散せず、エッジ部分の同じ側の未2値化画素の画
像データにのみ拡散されるので、誤差拡散によりエッジ
部分が変動して、エッジ部分で画質が劣化するのを防止
できる。
【0044】[第2実施例]図5は、本発明の第2実施
例による画像処理装置の概略構成を示すブロック図であ
る。なお、図5において、図1と同じ符号のものは第1
実施例と同様の動作をするものであるので、その説明は
省略する。101はエッジの有無とエッジの種類を判定
するエッジ判定部である。102は逆量子化器3により
得られたY、Cb、Crの各直流成分を一時的に格納す
るバッファである。103は逆量子化器3で得られたY
CbCrの画像データから指定に係る輝度または色度の
データを選択して出力するセレクタである。104はブ
ロック内にエッジ部分があった場合、画像データからエ
ッジ部分の位置を示すエッジ情報を生成するエッジ生成
器である。105はエッジ生成器104により生成され
たエッジ情報を一時的に格納するバッファである。
【0045】入力装置1から入力された符号化データは
復号器2で復号され、逆量子化器3によってDCT係数
値に再生される。得られたDCT係数はエッジ判定部1
01と逆直交変換器5に入力される。また、得られたD
CT係数のうち、Y、Cb、Crの各直流成分はバッフ
ァ102に入力される。逆直交変換器5はDCT係数を
逆変換し、ブロック単位でYCbCr画像データに変換
される。
【0046】エッジ判定部101に入力されたDCT係
数は、Y,Cb,Cr画像データのDCT変換係数であ
る。図6にエッジ判定部101のブロック図を示す。図
6において、図2と同じ符号のものは第1実施例と同様
の動作をするものであるので、その説明を省略する。1
31はROMであり、ROM131には、図7に示した
ような、Y,Cb,Crに対応する比較器37,38,
39の出力結果と、エッジの有無とエッジの種類を示す
2ビットのコード(後述のエッジフラグ)との関係を示
すテーブルデータが格納されている。
【0047】このように構成されたエッジ判定部101
では、ブロックの処理を開始するに際して、バッファ3
1,32,33をクリアし、加算器34,35,36を
0クリアしておく。入力されたY,Cb,Cr画像デー
タのDCT係数は、それぞれバッファ31,32,33
に格納される。続いて、加算器34,35,36は、そ
れぞれバッファ31,32,33に格納されたDCT係
数のうち、所定の係数の絶対値和を求める。
【0048】加算器34,35,36で求められた絶対
値の加算結果は、比較器37,38,39でそれぞれ閾
値Th1,Th2,Th3と比較され、比較器37,3
8,39は、絶対値の加算結果が閾値より大きければ
“1”、そうでなければ“0”を出力する。比較器3
7,38,39の出力は、ROM131に入力され、図
7に示したテーブルデータに従って2ビットのコードを
出力する。このコードがエッジの種類とエッジの有無を
示しており、これをエッジフラグとする。
【0049】エッジフラグは、バッファ12、セレクタ
103、エッジ生成器104に入力される。セレクタ1
03、エッジ生成器104はエッジフラグが“00”以
外の時に動作する。
【0050】セレクタ103は、エッジ判定部101で
生成されたエッジフラグに従って、バッファ102から
のY,Cb,Crの直流成分とバツファ6からのY,C
b,Crの画像データから、直流成分と画像データを選
択して出力する。すなわち、ROM131の出力(エッ
ジフラグ)が“01”の時は、Crに関する直流成分と
画像データを、“10”の時はCbに関する直流成分と
画像データを、“11”の時はYに関する直流成分と画
像データを選択して出力する。
【0051】エッジ生成器104は、入力された直流成
分からブロック内の平均値を算出する。続いてエッジ生
成器104は、バッファ6から画像データを入力し、算
出した平均値に基づいて2値化する。この2値化結果
は、ブロック内のエッジ部分位置を表す情報であり、こ
れがエッジ情報としてバッファ105に格納される。
【0052】また、バッファ6内のY,Cb,Cr画像
データは、色変換器8に入力されて2値プリンタ11に
適したYMC画像データに変換され、バッファ9に格納
される。バッファ9に格納することでブロックの画像デ
ータをラスタデータに変換する。
【0053】YMC画像データは、各色毎に2値化器1
0に入力され、各画像データは固定閾値の誤差拡散方式
で2値化される。この際、バッファ12に格納されたエ
ッジフラグを参照して、エッジ部分の無いブロック(エ
ッジフラグが“00”)に含まれる画素の画像データ
は、単純に、閾値比較により2値化し、2値化を行う際
の閾値比較で発生した誤差を、周囲の未2値化画素に画
像データ拡散する。
【0054】一方、エッジ部分の有るブロックに含まれ
る画素の画像データを2値化する場合は、バッファ10
5から当該ブロックのエッジ情報を読出す。そして、2
値化する画素がエッジ部分に接していた場合、2値化器
10は、閾値比較で発生した誤差はエッジ部分を越えて
拡散せず、エッジ部分の同じ側の未2値化画素の画像デ
ータにのみ拡散することにより、誤差拡散によりエッジ
部分が変動して、エッジ部分で画質が劣化するのを防止
する。
【0055】このようにして、2値化器10により、誤
差拡散方式で2値化された画像データは、プリンタ11
に入力されて記録される。この場合、エッジ情報は、上
記のように単にY信号だけではなく、色信号Cb,Cr
をも考慮して生成しているので、エッジ位置をより正確
に反映した情報となっている。
【0056】[第3実施例]図8は、本発明の第3実施
例による画像処理装置の概略構成を示すブロック図であ
る。図8において図1と同じ符号のものは第1実施例と
同様の動作をするものであるので、その説明は省略す
る。201はエッジ情報とエッジフラグに基づいて2値
化時の閾値を決定する閾値器である。202は閾値器2
01の閾値を用いて誤差拡散方式で2値化する2値化器
である。
【0057】入力装置1から入力された符号化データは
復号器2で復号され、逆量子化器3によってDCT係数
値に再生される。得られたDCT係数はエッジ判定部4
と逆直交変換器5に入力される。逆直交変換器5はDC
T係数を逆変換し、ブロック単位でY,Cb,Cr画像
データを得る。
【0058】エッジ判定部4では第1実施例と同様にエ
ッジフラグを求める。エッジフラグはバッファ12、エ
ッジ生成器7に入力される。エッジ生成器7は、第1実
施例と同様に、エッジフラグとY画像データの直流成分
と再生されたY画像データからエッジ情報を求め、バッ
ファ13に格納する。また、バッファ6内のY,Cb,
Cr画像データは色変換器8に入力されて2値プリンタ
11に適したYMC画像データに変換され、バッファ9
に格納される。このバッファ9に格納することでブロッ
クの画像データをラスタデータに変換する。
【0059】閾値器201は、バッファ12からエッジ
フラグを、バッファ13からエッジ情報をそれぞれ読込
み、エッジフラグが“0”であり、当該ブロックにエッ
ジが含まれていなければ、全ての画素に対して通常の閾
値“128”を2値化器202に出力する。
【0060】エッジフラグが“1”であり、当該ブロッ
クにエッジが含まれている場合は、エッジ情報を参照し
て閾値を生成し、2値化器202に出力する。すなわ
ち、図4に示した太線61の部分にエッジが有る場合、
閾値器201により生成される各画素の閾値としては、
図9に示したように、エッジ部分に接している画素の閾
値は“32”、エッジ部分に接していない画素の閾値と
しては“128”を生成する。
【0061】YMC画像データは、各色毎に2値化器2
02に入力され、各画像データは誤差拡散方式により、
閾値器202により生成された閾値により2値化され
る。すなわち、2値化器202は、バッファ12に格納
されたエッジフラグを参照して、エッジ部分の無いブロ
ックに含まれる画素の画像データは、単純に、閾値“1
28”により比較されて2値化し、2値化を行う際の閾
値比較で発生した誤差を、周囲の未2値化画素の画像デ
ータに拡散する。
【0062】一方、エッジ部分の有るブロックに含まれ
る画素の画像データは、バッファ13から該当する画素
のエッジ情報を読出し、2値化する画素がエッジ部分に
接していた場合は、その画素の画像データは閾値“3
2”と比較することにより2値化し、発生した誤差は何
れの画素の画像データにも拡散しない。
【0063】このようにして、2値化器202により、
可変閾値に基づいて2値化された画像データは、プリン
タ11に入力されて記録される。この場合、エッジ部分
に接する画素の画像データを2値化するための閾値は、
他の画素の画像データを2値化するための閾値より小さ
な値とし、発生した誤差は何れの画素の画像データにも
拡散しないようにすることにより、誤差拡散によりエッ
ジ部分が変動して、エッジ部分で画質が劣化するのを防
止できる。
【0064】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ことなく、例えば、画像データの量子化は、誤差拡散方
式による2値化により行うことなく、単純な2値化や、
例えば2以上の閾値により3値化以上の多値化を行って
もよい。また、直交変換手段はDCTに限定されず、例
えばアダマール変換、フーリエ変換、カルーネン・レー
ベ変換等の他の変換でも良い。
【0065】さらに、DCT係数でのエッジの判定の条
件や対象となる係数は、図3に示したものに限定される
ことはない。また、符号化時にブロック内にエッジがあ
るか否かの情報が付加されている多値画像の符号化デー
タに関しては、その情報を参照することももちろん可能
である。また、符号化やエッジ情報の生成方法や処理単
位も上記実施例に限定されることはない。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
入力された画像の符号化データからエッジ位置を検出
し、このエッジ位置に基づいて2値化等の量子化を制御
することにより、エッジ部分での画質を劣化させること
なく再生出力し、好適な画質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による画像処理装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例によるエッジ判定部の構成
を示すブロック図である。
【図3】エッジ判定に使用するDCT係数を説明するた
めの説明図である。
【図4】エッジ情報例を示した図である。
【図5】本発明の第2実施例による画像処理装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2実施例によるエッジ判定部の構成
を示すブロック図である。
【図7】本発明の第2実施例によるエッジ判定部から出
力されるエッジフラグを示す図である。
【図8】本発明の第3実施例による画像処理装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第3実施例によるブロックの可変閾値
を示す図である。
【図10】従来例の画像処理装置の概略構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1…入力装置 2…復号器 3…逆量子化器 4,101…エッジ判定部 5…逆直交変換器 6,9,12,13,31,32,33,102,10
5…バッファ 7,104…エッジ生成器 8…色変換器 10,202…2値化器 11…プリンタ 34,35,36…加算器 37,38,39…比較器 40…AND回路 103…セレクタ 131…ROM 201…閾値器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/41 B

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像の符号化データを復号し
    て再生出力する画像処理装置において、 入力された前記画像の符号化データからエッジ位置を検
    出する検出手段と、 復号された画像データを量子化する量子化手段と、 前記検出手段により検出されたエッジ位置に基づいて前
    記量子化手段を制御する制御手段と、 前記量子化手段により量子化された画像データを出力す
    る出力手段と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 入力された前記画像の符号化データは、
    直交変換符号化により得られた符号化データであること
    を特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、入力された前記画像の
    符号化データの直流成分の平均値に基づいて当該画像の
    符号化データからエッジ位置を検出することを特徴とす
    る請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は、入力された前記画像の
    符号化データの輝度に関する直流成分の平均値に基づい
    て当該多値画像の符号化データからエッジ位置を検出す
    ることを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記検出手段は、入力された前記画像の
    符号化データの輝度、および色に関する直流成分の平均
    値に基づいて当該多値画像の符号化データからエッジ位
    置を検出することを特徴とする請求項3記載の画像処理
    装置。
  6. 【請求項6】 前記量子化手段は、復号された画像デー
    タを誤差拡散方式により量子化することを特徴とする請
    求項1記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記検出手段により検
    出されたエッジ位置に基づいて量子化用の閾値を前記量
    子化手段に対して変更可能に設定することを特徴とする
    請求項1記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記出力手段は、プリンタであることを
    特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 直交変換符号化された画像データを復号
    して再生出力する画像処理装置において、 前記符号化された画像データを復号化する復号化手段
    と、 前記復号化手段の処理過程で出力される画像データの直
    交変換データを用いてエッジを検出する検出手段と、 前記復号化手段により復号化された画像データを中間調
    処理する中間調処理手段と、 前記検出手段の検出結果に応じて前記中間調処理を制御
    する制御手段とを有することを特徴とする画像処理装
    置。
  10. 【請求項10】 前記検出手段は直交変換データ中の所
    定の変換係数を用いてエッジを検出していることを特徴
    とする請求項9記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記中間調処理手段は誤差拡散方式で
    あることを特徴とする請求項9記載の画像処理装置。
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