JP2910000B2 - 2値画像混在静止自然画像の符号化方法 - Google Patents

2値画像混在静止自然画像の符号化方法

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JP2910000B2 JP35395291A JP35395291A JP2910000B2 JP 2910000 B2 JP2910000 B2 JP 2910000B2 JP 35395291 A JP35395291 A JP 35395291A JP 35395291 A JP35395291 A JP 35395291A JP 2910000 B2 JP2910000 B2 JP 2910000B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、白黒階調画像またはカ
ラー画像の高能率符号化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりカラー静止画像(階調画像も含
む)を対象とした種々の符号化方式が提案されている
が、特に、CCITT SG VIII とISO IEC/JTC1/SC29 が共同
で検討を進めているJPEG方式、JBIG方式と呼ばれる2 つ
の国際標準方式が注目されている。
【0003】カラー静止画像の符号化方式として提案さ
れたJPEG(Joint Photographic Expert Group) 方式は、
情報保存形ではないが、階調画像を高能率に符号化でき
る方式である。このJPEG方式には、一般的にカラー静止
画像に対して効率の良い方式である直交変換方式の一つ
である直交コサイン変換(DCT) が採用されている。DCT
は、画像をブロックに分割し、ブロックごとに離散コサ
イン変換を施し、その出力係数を符号化する方式であ
る。出力係数は、各周波数成分ごとに独立に量子化さ
れ、符号化効率が最適となるように、各変換係数ごとに
量子化ビット数を割り当てる。カラー静止画像は、2値
で構成される画像を符号化する場合と異なり、その画像
に含まれる情報量の大きさから、情報損失のない符号化
器を用いることは実用的でなく、適当なレベルでの量子
化が必要で一般的に高周波領域における量子化を粗くす
ることにより高い符号化効率を達成することができる。
【0004】一方、2値画像の符号化方式として国際標
準規格案として提案されているJBIG(Joint Bi-level Im
age Expert Group) 方式は、基本的にバイナリ表現され
た画像を、情報の欠落なしに高能率に符号化できる情報
保存形符号化方式である。
【0005】カラーファクシミリで対象とする画像は、
カラー画像のみというより、白黒文字とカラー画像が混
在する文書あるいはカラー文字、白黒文字、カラー画像
が混在するマルチカラー文書と想定される。しかし、JP
EG方式のようにDCT を採用している符号化方式は、文字
と画像が混在する文書に対しては、文字領域の画質劣化
が大きいという欠点がある。従って、このような従来方
式の問題点を解決し、2値文字と階調画像が混在する文
書、あるいは、2値カラー文書を高能率に符号化できる
いくつかの方法が提案されている
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のごとくカラー画
像に対し上記従来技術での直交変換符号化方式(DCT) を
適用する場合、画像に含まれる文字のエッジの周囲にノ
イズが生じ画像の品質が劣化するという欠点がある。こ
の理由は、 DCTでの量子化において、文字のエッジに対
しても行なわれるため、画像のなかに文字のエッジのよ
うな急峻に変化する画素が存在すると、その周囲との間
の画素値の変化が大きいために高周波成分を多く含み、
これを効率よく量子化することは粗く量子化することに
なり、結果的に文字の周囲のノイズが無視できなくなる
からである。
【0007】本発明は、上記従来技術の問題点を解決
し、文字のようにエッジの急峻な領域を含んだ白黒階調
画像、カラー画像あるいはマルチカラーと自然カラーと
の混在文書に対して、劣化の少ない符号化された画像を
得ることのできる2値画像混在静止自然画像の符号化方
法を提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、符号化
側では対象となる白黒階調画像またはカラー画像から従
来技術の自然画像符号化方式に適しない文字領域(白黒
文字の外、カラー文字も含む)を分離し、該文字領域を
2値画像符号化方式を用いて符号化し、残った画像を自
然画像符号化方式で符号化することにある。復号化側で
は、各符号化方式で符号化された画像を個々に復号し、
これを合成して原画像を得る。
【0009】この詳細は次の通りである。符号化側で
は、対象とする原画像を画素のブロックに分割し、該分
割ブロック単位で従来技術の自然画像符号化方式に適し
ない領域すなわち前記文字領域が存在するか否かを、以
下に述べる方法で検出し、その後文字領域の2値化処理
を行なう。
【0010】文字領域の検出方法(判定方法)および抜
き出し処理で文字領域の特徴を次のようなものとして検
出する。下記の方法は、単独での使用、組合わせての使
用のいずれでもよい。(1) 最大、最小値による方法とし
て、文字領域では自然画像に比較して、隣合う画素の値
の差が大きい。この特徴を利用して、画素ブロックの画
素の最大値と最小値を調べ、その差の大小によって、そ
の画素ブロックが文字領域か否かを判定する。すなわ
ち、例えば、ブロック内の画素値で最大の値をSmax
最小の値をSmi n とし、その差Fがある閾値TよりF≧
Tならば、エッジを含んだ文字領域とする方法である。 (2) 画素値の分布による方法として、一般に文字が存在
する領域の背景は、単純な配色(若しくは階調)の場合
が多く、文字の部分とその背景を構成する画素の値は、
特定の値に集中するという性質がみられる。これを利用
して、画素ブロックの画素値の分布を調べ、画素値が集
中する分布のピークが1個ないし2個存在する場合、当
画素ブロックを文字領域と判定する。
【0011】すなわち、例えば、ブロック各画素がとり
うる画素値の分布を調べるため、図4に示すようにある
特定の画素値x をとるブロック内の画素の数H(x)のヒス
トグラムを作成する。このヒストグラムによって、ある
閾値(パラメータ)M を用いて H(x)−H(x-1)> Mかつ H(x) −H(x+1)> M となる画素値x を調べ、これを画素値の分布のピークと
みなす。このピークとなる値x が1 個ないし2 個存在す
ればその画素ブロックを文字領域と判定し、それ以外の
場合には、非文字領域と判定する。
【0012】文字領域の判定および抜き出し処理は、後
述する2値化処理により生成される2値化画像の符号化
ビット数を削減することを目的としており、符号化によ
る画質の改善は、この処理を行なわなくとも達成でき
る。
【0013】文字領域の2値化処理を以下に説明する。
まず、1 ブロック内の各画素の濃度により各画素値を2
値に振り分ける閾値(Sa)を求める。閾値としては、例え
ば、1 ブロック内の各画素の濃度の単純平均値を算出し
これをSaとする。前に述べた文字領域の抜きだし処理に
おいて、文字領域が存在すると判断されたブロックで
は、この閾値(Sa)を基準として、これより高い値のもの
を"1" 、低い値のものを"0" とした2値化画像B を生成
する。文字領域が存在しないと判断されたブロックで
は、上に述べた2値化処理を行なわず、2値化画像B で
は、すべて"1" とする。
【0014】つづいてブロック内の2値化画像の濃度情
報を、次のように生成する。文字領域が存在すると判断
されたブロックでは、2値化画像の"0" の領域と、"1"
の領域が存在する。それぞれの領域について、画素の濃
度の平均値を、次のように算出し、これを画像の濃度情
報として生成する。2値化画像において"1" の領域の画
素値の単純平均値をSh、同じく"0" の領域の画素値の単
純平均値をSlとする。2値化画像B とShおよびSl(階調
情報)より2値化画像B の画素を、その画素値が"1" な
らばShに、画素値が"0" ならばSlに置き換えた画像C を
生成する。
【0015】次に、この画像C の各画素値を原画像S の
画素値から引いて画像D を生成する。画像B を2値符号
化した階調情報Sh,Slを符号化し、画像D をカラー画像
(自然画像)符号化し、符号化した各データを復号化側
に信号出力する。
【0016】カラー画像符号化では、従来技術を用い、
例えば、画像をy ,cb,crの各色成分にわけ、各色成分
ごとに上記2値化画像と同様に処理し画像 Dy , Dcb
Dcrを生成し、符号化する。上述の符号化ステップの具
体的例を図7(a) 〜(d) に示す。同図(a) では、原画像
S は3つの画素ブロックで構成し、第1ブロックが非文
字領域、第2,第3ブロックが文字領域である。文字領
域中実際の文字部分(2値部分)としてはハッチングで
示す黒鍵型のところである。原画像S より2値化画像B
を作成すると同図(b) となる。白抜きの部分が画素値"
1" で、黒の部分が画素値"0" である。画素ブロック1
は2値化処理の対象とならないので画素値はすべて"1"
で置き換える。2値化画像B より画像C を作成すると、
同図(c)になる。2値の画素値"1" のところはShの値に
置き換え、2値の画素値"0" のところは、Slに置き換え
る。原画像S と画像C より画像D を作成すると、同図
(d) になる。原画像S の各画素値から同位置にある画像
C の画素値を引くと、文字部分としての黒鍵型部分が抜
けたカラー画像D となる。ここでは、カラー画像D とし
てしか表現していないが、実際はy, cb, cr の3色につ
いて作成する。上述の説明は、3ブロックを連結した形
で説明したが、実際は1画素ブロック単位に処理する。
上述のように作成した画像B 、階調情報Sh, Sl、画像D
を符号化し、復号化側に出力すると、復号化側ではそれ
ぞれ復号化(B, Sh, Sl, D') する。復号化された画像B
と階調情報Sh, Slで画像C を復元し、復元した画像C と
画像D'を合成(加算)することにより画像S"を得ること
になる。
【0017】復号化は以下のように行なう。符号化され
たデータを、2値復号化器で2値化データを、(階調情
報)復号化器でSh, Slを、自然画像復号化器で Dy , D
cb , D crをそれぞれ復号化し、画像B ,画像D'を合成
・生成する。そして、2値化画像B と階調情報Sh,Sl に
より2値化画像B の画素を、その画素値が"1" ならばSh
に、画素値が"0" ならばSlに置き換えた画像C を生成す
る。この画像C と画像D'とを加えて、画像S の復号化さ
れた画像である画像S"を生成する。
【0018】また、スキャナで読み取った画像は画像中
の文字と背景境界部分では文字のエッジ部分がなまる性
質、すなわち画像D に不要な高周波成分が乗る性質を持
つ。このなまりを補正するためには以下の方法を用いる
と解決できる。符号化側において、画像D を自然画像符
号化器で符号化するにあたり、画像D が一般的な自然画
像と異なる性質すなわち画像D 中の物体等輪郭(エッ
ジ)部分においてエッジがぼける高周波成分を除去する
ために、画像D に平滑化処理を施した後、自然画像符号
化器で符号化し、復号化側では、自然画像復号化器によ
り復号化された画像D'に画像復元処理を施す方法であ
る。
【0019】一例として、2値画像B の画素ブロック中
の各画素値 Bi,j によって、生成する画像D の対応画素
の値 Di,j の生成式を変え、 Di,j の変化を小さくす
る。このため、符号化側では、 Di,j = Si,j − Ci,j +P ( Bi,j =1) = Ci,j − Si,j +P ( Bi,j =0) P=Si,j が取り得る最大値×0.5 復号化側では、 S'i,j =D'i,j −C'i,j +P (B'i,j =1) =C'i,j −D'i,j +P (B'i,j =0) P= Si,j が取り得る最大値×0.5 の式により、処理する。
【0020】
【実施例1】図1 は本発明による符号化方式の構成図で
ある。1 は画像ブロック化回路、2 は画像2値化回路、
3 は画像合成回路、4 は差分画像作成回路である。5 は
2値画像符号化器、6 は符号化器、7 は従来技術の自然
画像符号化器、8 は信号出力回路である。画像ブロック
化回路1 は、原画像S を、例えば、縦8 画素×横8 画素
=64 画素より構成される画素ブロックに分割する。すべ
ての分割された画素ブロックからなる画像S'は、文字領
域判別回路9 に順次出力する。文字領域判別回路9 は、
画像ブロック化回路1 より受信した画像S'を画素ブロッ
クごとに解析し、文字を含むと判定された画素ブロック
に対してのみ画像2値化回路2 において2値化処理を行
なうように指示を画像2値化回路2 に与える。
【0021】文字領域判別回路9 の例として、次のよう
な判別回路が考えられる。まず、画素ブロック内の画素
値の最大値と最小値を調べ、最大値と最小値の差が非常
に大きい画素ブロックを文字領域と判定し、最大値と最
小値の差がほとんど0 に近い画素ブロックを非文字領域
と判定する。上記判定方法によって文字領域であるかど
うか判定できないケースでは、画素ブロックに対しては
その画素がとりうる画素値の分布を調べるため、図4 に
示すようにある特定の画素値x をとるブロック内の画素
の数H(x)のヒストグラムを作成する。このヒストグラム
によって、閾値(パラメータ)M を用いて H(x)− H(x-1)> M かつ H(x)−H(x+1) > M となる画素値x を調べ、これを画素値の分布のピークと
みなす。このピークとなる値x が1 個ないし2 個存在す
ればその画素ブロックを文字領域と判定し、それ以外の
場合には、非文字領域と判定する。
【0022】上記に示した文字領域判別回路は1 例に過
ぎず、他にも最大値最小値のみによる回路などが適用可
能である。本実施例では、画像2値化回路2 で処理する
画像を減らすことにより、画像B および値ShとSlを符号
化したときの符号化ビット数を減らす効果がある。
【0023】画像2値化回路2 は、画像ブロック化回路
1 より分割された画素ブロックを受信し、各画素ブロッ
クごとに、画素ブロックに含まれる画素の画素値の平均
値Saを算出する。次に、画像S'の画素のうち、各ブロッ
クごとにSaより画素値の大きい画素を"1" 、画素値の低
い画素を"0" に変換した画像B を生成し、画像合成回路
3 および2値画像符号化器5 に転送する。同時に各ブロ
ックごとにSaより画素値の大きい画素の画素値の平均値
Shと、Saより画素値の小さい画素の画素値の平均値Slを
算出し、画像合成回路3 および差分値符号化器6 に転送
する。画像合成回路3 は、画像2値化回路2 より受信し
た画像B と各ブロックごとの平均値ShおよびSlを用い
て、画像B のすべての画素を対象として、その画素値
が"1" ならば、その画素の含まれるブロックの平均値Sh
に画素値を置き換え、一方、その画素値が"0" ならば、
その画素の含まれるブロックの平均値Slに画素値を置き
換えた画像C を生成する。画像C は差分画像作成回路4
に転送される。差分画像作成回路4 は、ブロック化され
た画像S'と画像合成回路3 より受信した画像C すべての
画素について、画像S の画素値から画像C の画素値を引
いた画素値をもつ画像D 生成し、自然画像符号化器7 に
転送する。2値画像符号化器5 は、画像2値化回路2 よ
り受信した画像B を符号化し、符号化されたデータBcを
信号出力回路8 に転送する。2値画像符号化器5 の例と
して、JBIG, MMR などの既存の符号化器を用いることが
できる。符号化器6 は、画像2値化回路2 より受信し
た、画像の各ブロックごとの平均値ShおよびSlを符号化
し、符号化されたデータShc およびSlc を信号出力回路
8に転送する。符号化器6 の例として、連続する前のブ
ロックの平均値との差を符号化するDPCM方式を用いるこ
とができる。自然画像符号器7 は、差分画像作成回路4
より受信した画像D を符号化し、符号化されたデータDc
を信号出力回路8 に転送する。自然画像符号化器の例と
して、上記従来技術のDCT を用いることができる。信号
出力回路8 は、2値画像符号化器5 、符号化器6 、自然
画像符号化器7 より符号化されたデータBc,Shc ,Slc
,Dcを受信し、信号を特定のフォーマットで出力す
る。
【0024】図2 に本発明による符号化方式の復号化装
置を示す。11は信号入力回路、12は2値画像復号化器、
13は復号化器、14は自然画像復号化器である。15は画像
合成回路、16は差分画像合成回路である。信号入力回路
11は、符号化された信号を入力し、符号化されたデータ
Bc,Shc ,Slc ,Dc' を生成する。データBcは2 画像復
号化器12に、データShc およびデータSlc は復号化器13
に、データDc' は自然画像復号化器14にそれぞれ転送す
る。2値画像復号化器12は信号入力回路11より受信した
データBcを復号化し、復号化された画像B を画像合成回
路15に転送する。
【0025】2値画像復号化器12の例として、図1 の2
値画像符号化器5 に対応するJBIG,MMR などの復号化器
を用いることができる。復号化器13は信号入力回路11よ
り受信したデータShc およびSlc を復号化し、復号化さ
れた値ShおよびSlを画像合成回路15に転送する。復号化
器13の例として、図1 の符号化器6 に対応するDPCM方式
を用いることができる。自然画像復号化器14は、信号入
力回路11より受信したデータDcを復号化し、復号化され
た画像D'を差分画像合成回路16に転送する。自然画像復
号化器の例として、図1 の自然画像符号化器7 に対応す
るDCT を用いることができる。画像合成回路15は、2値
画像復号化器12および復号化器13より受信した画像Bお
よびSh,Slより画像C を合成し、差分画像合成回路16に
転送する。合成の方法は、図1 の画像合成回路3 と全く
同等である。差分画像合成回路16は、画像合成回路15よ
り受信した画像C と自然画像復号化器14より受信した画
像D'の画素値と画像C の画素値とを加えた画素値を持つ
画像S"を復号化画像として出力する。図8〜図11には
原画像S のサンプルを示す。縦方向516 画素で構成し、
上から100 画素目を横に符号化したときの原画像S の信
号を図8 に、画像B の信号を図9 に、画素C の信号を図
10に、画像D の信号を図11に示す。本発明により、S が
文字の混在した画像の場合、文字領域を画像B と平均値
ShおよびSlで別に符号化しさらに、画像B と平均値Shお
よびSlで符号化された画像に相当する画像C を画像S か
ら除くことにより、画像S を直接直交変換符号化器を用
いて符号化するのに比較して文字領域の劣化を防ぐこと
ができる。
【0026】
【実施例2】図3 は、実施例1 から、文字領域判別回路
9 を除いた構成図である。実施例1における文字領域判
別回路9 における文字領域識別処理を行なわずに、画像
S'のすべての画素について、2値符号化処理、自然画像
符号化処理を施す実施例である。1 から8 までは、実施
例1 に準ずる。
【0027】
【実施例3】図5 は、実施例2 に10の画像平滑化回路を
加えた構成図である。1 から8 までは、実施例1 に準ず
る。画像平滑化回路10は、差分画像作成回路4 より受信
した画像D を平滑化し、自然画像符号化器に適しない高
周波成分を持つ領域をより効率良く符号化できるように
した後、自然画像符号化器7 に転送する。画像平滑化回
10の例として、例えば、まず、画像B の画素値によっ
て画像Dの生成の方法を変え、もし画像B の画素値が"1"
ならば、実施例1 と同様に画像S より画像C を引いて
差分画像D を生成し、一方画像B の画素値が"0" なら
ば、実施例1 とは逆に、画像C より画像S を引いて差分
画像D を生成するような回路を用いることができる。
れにより、図11の画像D を示す画素値の変化信号におい
て、白と黒の中間に相当する規準レベルから白レベル側
と黒レベル側の一方側から直接に他方側に変化する信号
パルス(これが自然画像の輪郭領域における画素に相当
する)は、白レベル側又は黒レベル側の一つの極性をと
るように置き換えされたことになる。この画像平滑化回
10を用いて符号化を行なった場合の復号化装置の構成
図を図6 に示す。11から16までは、実施例1 の図2 の復
号化装置に準ずる。17は、画像復元装置である。画像復
元装置17は、自然画像復号化器14より受信した画像D'に
対して、先の図5 の画像平滑化回路が行なった平滑化処
理を元に戻す処理を行なう。上に述べた画像平滑化回路
10および画像復元回路17は、1 例に過ぎず、上記のほか
に画像の急峻な変化を鈍らせて元に戻す回路などが適用
可能である。本実施例では、自然画像符号化器における
符号化効率を向上させる効果があり、実施例1 に適用し
てもよい。
【0028】図12〜図15は、本発明により処理した画像
S ,画像C ,画像D の具体例である。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明は、対象となる白
黒階調画像またはカラー画像より画像の各ブロックごと
に画像を2値化し、2値画像に対して情報損失を伴わな
い符号化器で符号化し、原画像から上記2値画像を除い
た画像を直交変換符号化器で符号化することにより、文
字領域を含んだ白黒階調画像およびカラー画像の劣化の
少ない符号化を実現することができる。本発明による効
果S/N 比および符号化ビット数削減は次表の通りであ
る。
【表1】 JPEG JPEG方式のみ NonMM 非分割/文字領域の判定なし。 MM 最大値/最小値による方法。T=32。 PEAK 画素値の分布による方法。M=6 ,W1
=32, W2 =128 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した符号化側装置構成図である。
【図2】本発明を適用した復号化側装置構成図である。
【図3】本発明を適用(文字領域認識を除いた方法)し
た符号化側装置構成図である。
【図4】画素ブロックでの画素値分布図の例図である。
【図5】本発明を適用(画像平滑化を用いた方法)した
符号化側装置構成図である。
【図6】本発明を適用(画像平滑化を用いた方法)した
復号化側装置構成図である。
【図7】本発明方法による処理の具体例を示す略図であ
る。
【図8】本発明により処理される原画像S のサンプルを
示す波形図である。
【図9】本発明により処理される画像B の画素値変化を
示す図である。
【図10】本発明により処理される画像C の画素値変化
を示す図である。
【図11】本発明により処理される画像D の画素値変化
を示す図である。
【図12】本発明により処理される画像S の1例を白黒
画像として示す図である。
【図13】本発明により処理される画像B の1例を白黒
画像として示す図である。
【図14】本発明により処理される画像C の1例を白黒
画像として示す図である。
【図15】本発明により処理される画像D の1例を白黒
画像として示す図である。
【符号の説明】
1 画像ブロック化回路 2 画像2値化回路 3 画像合成回路 4 差分画像作成回路 5 2値画像符号化器 6 符号化器 7 自然画像符号化器 8 信号出力回路 9 文字領域判別回路 10 画像平滑化回路 11 信号入力回路 12 2値画像復号化器 13 復号化器 14 自然画像復号化器 15 画像合成回路 16 差分画像合成回路 17 画像復元回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原静止自然画像を複数の画素ブロック
    (n×m画素)に分割し、各画素ブロック内の複数の画
    素のうち最大画素値と最少画素値との差が実質上零であ
    る画素ブロック以外の画素ブロックを2値画像領域また
    は2値画像領域を含む画ブロックとして検知し、前記
    検知されたブロックの各画素はある閾値(Sa)を用いて2
    値化することにより2値化出力を作成し、さらに該2値
    化出力を符号化することにより2値符号化出力を作成
    し、 前記原静止自然画像の各画素ブロックの前記のように2
    値化された画素値は対応する原静止自然画像の各画素ブ
    ロックの画素値が前記閾値(Sa)より大であるか小である
    かに従って前記各画素ブロック内の前記閾値より大であ
    それぞれの画素値の平均値(Sh)または前記各画素ブロ
    ック内の前記閾値より小であるそれぞれの画素値の平均
    値(Sl)に相当する特定の計算値に置き換えると共に、各
    画素ブロックの2つの計算値(Sh,Sl)を符号化するこ
    とにより計算値符号化出力を作成し、 前記原静止自然画像の各画素ブロックの画素値と前記
    き換えた計算値との差分を符号化し自然画像符号化出力
    として作成し、 前記2値符号化出力と前記計算値符号化出力と前記自然
    画像符号化出力とを合成した合成出力を前記原静止画像
    の符号化出力としてとり出す2値画像混在静止自然画像
    の符号化方法。
  2. 【請求項2】 原静止自然画像を複数の画素ブロック
    (n×m画素)に分割し、各画素ブロック内の複数の画
    素のうちそれぞれの画素値の分布が計算されて前記画素
    値が一つまたは二つの特定の値に集中する画素ブロック
    を2値画像領域または2値画像領域を含む画ブロック
    として検知し、前記検知されたブロックの各画素はある
    閾値(Sa)を用いて2値化することにより2値出力を作成
    し、さらに該2値化出力を符号化することにより2値符
    号化出力を作成し、 前記原静止自然画像の各画素ブロックの前記のように2
    値化された画素値は対応する原静止自然画像の各画素ブ
    ロックの画素値が前記閾値(Sa)より大であるか小である
    かに従って前記各画素ブロック内の前記閾値より大であ
    それぞれの画素値の平均値(Sh)または前記各画素ブロ
    ック内の前記閾値より小であるそれぞれの画素値の平均
    値(Sl)に相当する特定の計算値に置き換えると共に、各
    画素ブロックの2つの計算値(Sh,Sl)を符号化するこ
    とにより計算値符号化出力を作成し、 前記原静止自然画像の各画素ブロックの画素値と前記
    き換えた計算値との差分を符号化し自然画像符号化出力
    として作成し、 前記2値符号化出力と前記計算値符号化出力と前記自然
    画像符号化出力とを合成した合成出力を前記原静止画像
    の符号化出力としてとり出す2値画像混在静止自然画像
    の符号化方法。
  3. 【請求項3】 原静止自然画像を複数の画素ブロック
    (n×m画素)に分割し、各画素ブロック内のそれぞれ
    の画素を2値画像領域または2値画像領域を含む画
    ロックまたはそれ以外の画素ブロックとして検知し、前
    2値画像領域を含む画素ブロックとして検知されたブ
    ロックの各画素はある閾値(Sa)を用いて2値化すること
    により2値出力 B i,j を作成し、さらに該2値化出力
    を符号化することにより2値符号化出力を作成し、 前記原静止自然画像の各画素ブロックの前記のように2
    値化された画素値は対応する原静止自然画像の各画素ブ
    ロックの画素値が前記閾値(Sa)より大であるか小である
    かに従って前記各画素ブロック内の前記閾値より大であ
    それぞれの画素値の平均値(Sh)または前記各画素ブロ
    ック内の前記閾値より小であるそれぞれの画素値の平均
    値(Sl)に相当する特定の計算値 C i,j に置き換えると共
    に、各画素ブロックの2つの計算値(Sh,Sl)を符号化
    することにより計算値符号化出力を作成し、原静止自然画像の各画素ブックの画素値を S i,j 、画素
    毎に置き換えられた前記特定の計算値を C i,j 、Pを前
    記画素値 S i,j が取りうる最大値×0.5、とした場合
    において、2値化された画像の各画素ブロック内の各画
    素値 B i,j が1のとき、自然画像の各画素ブロックの画
    素値 D i,j を、 D i,j = S i,j − C i,j +Pの式より求
    め、2値化された画像の各画素ブロック内の各画素値 B
    i,j が0のとき、自然画像の各画素ブロックの画素値 D
    i,j を、 D i,j = C i,j − S i,j +Pの式より求め、前
    記求めた自然画像の各画素ブロックの画素値 D i,j を符
    号化し自然画像符号化出力を作成し、 前記2値符号化出力と前記計算値符号化出力と前記自然
    画像符号化出力とを合成した合成出力を前記原静止画像
    の符号化出力としてとり出す2値画像混在静止自然画像
    の符号化方法。
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