JPH07322081A - カラー画像の色変換方法及び装置 - Google Patents

カラー画像の色変換方法及び装置

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JPH07322081A
JPH07322081A JP6113141A JP11314194A JPH07322081A JP H07322081 A JPH07322081 A JP H07322081A JP 6113141 A JP6113141 A JP 6113141A JP 11314194 A JP11314194 A JP 11314194A JP H07322081 A JPH07322081 A JP H07322081A
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隆秀 井上
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Hitoshi Kokatsu
斉 小勝
Shinji Kita
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 墨を含む4色再現、特に墨の入る量にかかわ
らずに忠実な色再現を可能にする手法およびその装置を
提供すること。 【構成】 カラー画像入力装置1−1により得られた3
色分解信号を知覚的に等歩度な明度・色度信号に変換
し、明度・色度信号を等価中性明度信号に記録色変換
し、その最小値によって墨加刷・下色除去を行い墨を含
む4色記録色信号を出力するカラー画像色変換方法であ
って、外部からの記録装置特性の校正要求と、墨加刷・
下色除去パラメータ変更要求に応じて、所定の明度・色
度信号に対応した記録色の等価中性明度信号を演算し、
その対応対を回帰することによって、前記記録色変換の
パラメータを更新・修正するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像入力装置で読み込
まれた3色信号を墨を含む複数色のカラー画像記録信号
に変換するカラー画像処理方法及び装置に関する。特
に、画像記録装置校正と墨加刷・下色除去量を決定する
パラメータ変更を行うカラー画像処理方法及び装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】カラー印刷機、カラー複写機等において
は、カラー画像入力装置で赤(R),緑(G),青
(B)の3色信号を読み取り、墨(K)を含むシアン
(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の4色のカラ
ー画像記録信号に変換する手法が最も一般的に行われて
いる。
【0003】3色(R,G,B)から4色(Y,M,
C,K)を導き出す過程では、(R,G,B)からこれ
に等色する(Y,M,C)を求め、(Y,M,C)から
(Y,M,C,K)が導き出されるという手法が一般的
である。
【0004】(R,G,B)から(Y,M,C)を導き
出す手法はマスキング処埋といわれおり、例えば、
(R,G,B)という濃度から、これを再現する(Y,
M,C〕インク濃度を求める場合、次式のような行列
{aij}を用いて変換することが行われる。
【0005】
【数1】 この変換を画像に忠実に行うために、再現される(Y,
M,C)が視覚的に最も忠実になるように、行列
{aij}の係数を決めるという手法は、特開昭61−5
0153号公報等で述べられており、人間の目に等間隔
な均等色空間で入力色と出力色の色差が最小になるよう
に係数を定めている。
【0006】しかし、印刷技術においてはカラー原画の
記録再生の際には、通常4色(Y,M,C,K)を用い
た印刷が用いられる。すなわち、黄,マゼンタ,シア
ン,墨の各色の印刷インクに対する色分解版が作成され
る。これは、黄,マゼンタ,シアンの3色印刷の場合、
例えば、インクが理想的な発色特性を持っておらず、画
像のコントラストに乏しい再生画像しか得られないため
であり、また墨を加えることにより、低明度部における
色再現領域が広くなり、また、高明度部におけるグレー
安定性が高くなる等の利点があるためである。なお、加
えられた墨の量に応じた量だけ、黄,マゼンタ,シアン
の各量から共通に除去され、この処理は下色除去と呼ば
れる。
【0007】しかしながら、4色印刷を行う場合は、下
色除去量と墨量を入力画像信号に応じていかに決定する
かが難しいという問題がある。例えば、墨は他のカラー
インクに対してコントラストが大きいために画像の荒れ
が比較的目立ちやすく、画像の人肌部には入れにくい。
一方、文字画像では写真画像に対して一般に墨量を多く
し、文字の鮮鋭性を上げる必要がある。このように入力
画像により墨入れに対する要求も異なってくる。
【0008】上記下色除去は、印刷のみでなく、インク
ジェット,感熱転写記録,レーザーカラーゼログラフイ
ー等のディジタルカラー記録方式で広く使われており、
アルゴリズム,ハードウェア構成の簡易から特開昭59
−161981号公報に記述されているような定率下色
除去・下色付加と呼ばれる手法が最も一般的である。
【0009】この定率下色除去・下色付加とは、印刷イ
ンクを例に述べると、インクが、理想的な発色特性を持
ち、黄,マゼンタ,シアンが等量でグレーに成る場合に
は、黄,マゼンタ,シアンそれぞれから等量のインクを
除き、それに見合う墨を加えることで行われる。実際
は、インクが理想的な発色特性を持つ場合は少なく黄,
マゼンタ,シアンが等量でグレーに成るようにインク量
の換算を行い定率下色除去・下色付加が行われる。イン
クが理想的な発色特性を持つ場合を想定し、下色除去前
の黄,マゼンタ,シアンのインク量が違う場合には、
黄,マゼンタ,シアン3色の最小量のインクをそれぞれ
から取り除き、取り除かれた3色の最小量に見合う墨を
加える場合に100%下色除去になり、3色の最小量の
何%を墨で置き換えるかによって下色除去の割合が指定
される。ところが、この方法は正確な色再現が行えない
という問題がある。この正確な色再現が行えない理由に
ついては、例えば「印刷におけるスミ入れの考察
(I)」,第1回色彩工学コンファレンス論文集,光学
4学会,1984,1−7等で述べられている。同文献
には、定率下色除去・下色付加の特性として、墨入れ量
を大きくする程、入力色と出力色の色差が大きくなり、
特に墨入れよって彩度低下が生じるという点が挙がられ
ている。
【0010】このように、4色再現で用いられる墨を残
りの3色から決定する場合、忠実な再現が難しくなり、
しかも、墨の量が多い程その傾向がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】墨加刷・下色除去には
低明度部の色再現領域拡大,高明度部のグレー安定性向
上という利点がある反面、忠実な色再現が行えないとい
う欠点がある。
【0012】本発明は、墨を含む4色再現、特に墨の入
る量にかかわらずに忠実な色再現を可能にする手法およ
びその装置を提供することを目的とする。
【0013】特に墨加刷・下色除去前段のマスキング処
理(色補正)の係数のみを更新することでその目的を達
成することを可能にするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、カラー画像入力装置により得られた3色分解信号を
知覚的に等歩度な明度・色度信号に変換し、該明度・色
度信号を等価中性明度信号に記録色変換し、その最小値
によって墨加刷・下色除去を行い墨を含む4色記録色信
号を出力するカラー画像色変換方法であって、外部から
の記録装置特性の校正要求と、墨加刷・下色除去パラメ
ータ変更要求に応じて、所定の明度・色度信号に対応し
た記録色の等価中性明度信号を演算し、その対応対を回
帰することによって、前記記録色変換のパラメータを更
新・修正することを特徴とする。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の方法において、外部からの記録装置特性の校正
要求に対して、互いに異なる所定数の明度・色度信号を
記録色変換、墨加刷・下色除去、階調補正して墨を含む
4色記録色信号に変換し、該4色記録色信号に応じたカ
ラー画像を記録紙上に記録し、記録紙上に記録された前
記カラー画像をカラー画像入力装置により測色して明度
・色度信号に変換し、該明度・色度信号とそれに対応す
る記録色信号の対応対を回帰し、明度・色度信号と4色
記録色信号中の墨信号から4色記録色信号中の墨以外の
更新3色記録色信号を求め、該更新3色記録色信号と墨
信号に対して階調補正、墨加刷・下色除去の逆変換を行
い更新された等価中性明度信号を求め、該等価中性明度
信号と前記明度・色度信号の対応対を回帰し、その結果
を新たな記録色変換係数として更新することを特徴とす
る。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の方法において、外部からの墨加刷・下色除去パ
ラメータ変更要求に対して、明度・色度信号と4色記録
色信号中の墨信号から4色記録色信号中の墨以外の修正
3色記録色を求め、該修正3色記録色信号と墨信号に対
して階調補正、墨加刷・下色除去の逆変換を行い修正さ
れた等価中性明度信号を求め、該等価中性明度信号と前
記明度・色度信号の対応対を回帰し、その結果を新たな
記録色変換係数に修正することを特徴とする。
【0017】また、請求項4に記載の発明は、カラー画
像入力装置により得られた3色分解信号を知覚的に等歩
度な明度・色度信号に変換する入力側色変換手段と、前
記入力側色変換手段から得られた明度・色度信号を記憶
する出力明度・色度信号記憶手段と、前記明度・色度信
号を等価中性明度信号に記録色変換する、係数が変更可
能な色補正手段と、前記等価中性明度信号の最小値によ
って墨加刷・下色除去を行う、係数が変更可能な墨加刷
・下色除去手段と、前記墨加刷・下色除去手段による4
色信号の階調補正を行う階調補正手段と、前記階調補正
手段による4色記録色信号を記憶する4色記録色信号記
憶手段と、所定の基準明度・色度信号を記憶する基準明
度・色度信号記憶手段と、前記出力明度・色度信号記憶
手段からの出力明度・色度信号と前記4色記録色信号記
憶手段からの4色記録色信号により明度・色度信号と4
色記録色信号中の墨信号から4色記録色信号中の墨以外
の3色信号を求める変換係数を演算・記憶し、前記基準
明度・色度信号記憶手段からの基準明度・色度信号と前
記4色記録色信号記憶手段からの4色記録色信号の墨信
号から墨以外の3色信号を求め、更新された3色信号と
墨信号の新4色記録色信号を生成する3色記録色信号生
成更新手段と、前記3色記録色信号生成更新手段からの
新4色記録色信号に前記階調補正手段の逆変換を行う逆
階調補正手段と、前記逆階調補正手段から得られた新し
い4色記録色信号を墨加刷・下色除去の逆変換をして等
価中性明度信号に変換する墨加刷・下色除去逆変換手段
と、前記墨加刷・下色除去逆変換手段からの等価中性明
度信号とこれに対応する前記出力明度・色度信号記憶手
段または基準明度・色度信号記憶手段の明度・色度信号
との所定数の対応対から明度・色度信号と等価中性明度
信号間の変換係数を求め前記色補正手段内の変換係数を
更新する色補正更新手段と、前記出力明度・色度信号記
憶手段と前記基準明度・色度信号記憶手段内の信号を読
み込み色差評価を行う色差評価手段とを持つことを特徴
とする。
【0018】
【作用】カラー画像入力装置により得られた3色分解信
号は、知覚的に等歩度な空間、すなわち、均等色空間内
の座標値である明度・色度信号に一旦変更される。この
明度・色度信号は、マスキング処理(色補正)により等
価中性明度信号に変換される。等価中性明度信号とは、
信号の値が等しい場合にはグレー(無彩色)になるよう
に補正されている信号であり、インク等量でグレーが再
現できない場合には後処理の墨加刷・下色除去のため
に、等信号でグレーになるように信号を変換してある。
この等価中性明度信号は、墨加刷・下色除去により4色
の信号に変換される。墨加刷・下色除去は、等価中性明
度信号の最小値を基にして行われ、墨の信号が生成され
ると同時に墨以外の3色それぞれから最小値を基にした
数値が差し引かれ、3色の信号が変更される。
【0019】請求項1,請求項2,請求項4記載の記録
装置特性の校正要求に対しての手法について以下に述べ
る。外部からの記録装置特性の校正要求があれば、対象
とする記録装置で再現可能な均等色空間領域内に含まれ
る予め記憶されていた所定数の基準明度・色度信号が読
み出され、色補正、墨加刷・下色除去、階調補正された
後、4色記録色信号になる。この4色記録色信号は、記
録装置内の記憶装置にその値が記憶されると同時に記録
装置によっでカラー画像が生成される。このカラー画像
をカラー画像入力装置により読み取り、得られた出力明
度・色度信号を記憶する。この出力明度・色度信号と対
応する4色記録色信号の所定数の対応対から、明度・色
度信号とそれに対応する4色記録色信号中の墨信号が既
知の時に墨以外の3色の記録色信号を求める変換係数を
導き出し、その変換係数を記憶する。その変換係数が求
まれば基準明度・色度信号と4色記録色信号の墨から墨
以外の3色の記録色信号を求め、新たな4色記録信号を
出す。この新4色記録信号に対して、階調補正・墨加刷
・下色除去で行った処理の逆を行い、等価中性明度に変
換する。この等価中性明度と基準明度・色度信号の所定
数の対応対から新しいマスキング処理、すなわち明度・
色度信号から等価中性明度信号のへの変換係数を求め更
新する。このマスキング処理部の変換係数が記録装置の
特性を充分満たすものであるかどうかを判断するため
に、再び基準明度・色度信号を読みマスキング処理、墨
加刷・下色除去、階調補正を行って4色記録色信号に
し、この信号をもとに実際にカラー画像を出力し、この
カラー画像をカラー画像入力装置により読み込み、出力
明度・色度信号を出す。対応する所定数の基準明度・色
度信号、出力明度・色度信号間の色差を計算し、色差が
設定された閾値より大きかった場合には、このマスキン
グ処理部の変換係数の精度不十分と判断し、再び今まで
と同じ処理を繰り返し、基準明度・色度信号、出力明度
・色度信号間の色差が閾値以下になるまで同処理を繰り
返す。閾値以下になったら、マスキング処理部の変換係
数のみを変換することによって記録装置の色変換機能を
校正したことになる。
【0020】請求項1,請求項3,請求項4記載の墨加
刷・下色除去時のパラメータ変更時の手法、または墨加
刷・下色除去時の正確な色再現の保証に対して以下に述
ベる。
【0021】外部から墨加刷・下色除去パラメータ変更
要求があった場合、まず、墨加刷・下色除去パラメータ
が指定された値、または指定した要求に対応する値に変
更される。その後、基準明度・色度信号が読み出されマ
スキング処理、墨加刷・下色除去、階調補正を経て4色
記録色信号に変換され記憶される。この4色記録色信号
と対応する基準明度・色度信号から、墨以外の3色の記
録色信号を変換係数により求め、墨以外の3色の記録色
信号を更新し新しい4色記録色信号を導き、階調補正、
墨加刷・下色除去で行った処理の逆を行い、等価中性明
度信号に変換する。この等価中性明度信号と基準明度・
色度信号の所定数の対応対から新しいマスキング処理の
変換係数を求め更新する。その後、再び基準明度・色度
信号を読み込み、4色記録色信号に対応するカラー画像
を得てカラー画像入力装置に読み取り、出力明度・色度
信号を得て、対応する所定数の基準明度・色度信号、出
力明度・色度信号間の色差を計算し、色差が設定された
基準値より大きかった場合には、このマスキング処理部
の変換係数の精度不十分と判断し、再び同処理を繰り返
し、基準明度・色度信号、出力明度・色度信号・間の色
差がある基準値以下になるまで同処理を繰り返す。墨加
刷・下色除去時のパラメータ変更時の処理は前述の校正
要求に対しての手法とほぼ同等であり、マスキング処理
部の変換係数のみを変換することにより墨加刷・下色除
去する場合であっても、最適な記録装置の色再現を可能
にすることが出来る。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例に基づいて
本発明の特徴を具体的に説明する。
【0023】図1は、本発明の構成の概略を示すプロッ
ク図の一例である。
【0024】本実施例のカラー画像の色変換装置は、カ
ラー画像入力装置1−1と明度・色度分離手段1−2と
からなりRGB表色系の信号をL* * * 表色系の信
号に変換する入力側色変換手段1と、L* * * 信号
を黄,マゼンタ及びシアンの等価中性明度信号に変換す
る色補正手段2と、この等価中性明度信号に対して墨加
刷・下色除去処理を行って、黄,マゼンタ,シアン及び
墨の等価中性明度信号を得る墨加刷・下色除去手段3
と、出力装置の特性に合わせた階調補正を行う階調補正
手段4と、階調補正後の4色記録信号を記憶する4色記
録色信号記憶手段6と、この4色記録色信号記憶手段6
の出力と基準明度・色度信号記憶手段5の出力と出力明
度・色度信号記憶手段7の出力とが供給される3色記録
色信号生成更新手段8と、この3色記録色信号生成更新
手段8の出力が供給される逆階調補正手段9と、逆階調
補正後の信号が供給される墨加刷・下色除去逆変換手段
10と、この墨加刷・下色除去逆変換手段10の出力と
基準明度・色度信号記憶手段5の出力が供給される色補
正更新手段11と、前記基準明度・色度信号記憶手段5
の出力と前記出力明度・色度信号記憶手段7の出力とが
供給される色差評価手段12と、色変換装置に対して各
種の指示を与えるためのユーザー・インターフェース1
3とから構成されている。
【0025】次に、上述した色変換装置の動作について
説明する。
【0026】まず、校正要求があった場合について述べ
る。
【0027】ユーザー・インターフェース13など外部
からの校正要求があると、基準明度・色度信号記憶手段
5から基準明度・色度信号が色補正手段2に読み込まれ
る。この明度・色度信号は知覚的に等歩度であり、か
つ、装置の特性に依存しない座標系の座標値として与え
られ、その座標空間としては、1976CIEL* *
* 系が適当であるので、以下の例ではこの均等色空間
を表色系として使用し明度・色度信号はL* * *
与えられるとする。また、基準明度・色度信号は、予め
記録装置で再現可能な座標空間内から均等に選び記憶さ
せておく。これは、明度・色度信号を均等に選ぶことに
よって、後述する色補正手段2内のマスキング係数の忠
実再現性が、再現可能な色すべてでほぼ同等の精度が補
償できるからである。また環境変化の影響のみで記録装
置で再現可能な均等色空間の範囲が大きく変化する場合
は少ないため、ある環境下で記録装置の再現範囲を求め
ておけばよい。記録装置の色材や記録紙が変わるなどの
記録特性の大きな変化がある場合などは、予め基準明度
・色度信号を書き換えたほうが望ましい。本実施例では
N組の(L* ,a* ,b* )の値が、基準明度・色度信
号として基準明度・色度信号記憶手段5に記憶されてい
るとする。但し、Nは2以上の充分大きな自然数であ
る。
【0028】基準明度・色度信号記憶手段5からのN組
の(L* ,a* ,b* )信号は、色補正手段2により等
価中性明度信号(ENLy,ENLm,ENLc)に変
換される。等価中性明度信号とは a* =b* =0,L* =p ならば ENLy=ENL
m=ENLc=p を満たす信号であり、後段の墨加刷・下色除去手段3の
ために、このような特質を持った信号に変換している。
但し、pは定数である。
【0029】(L* ,a* ,b* )信号を等価中性明度
信号(ENLy,ENLm,ENLc)に変換するに
は、次のような手段を取り得る。簡単な方法としては、
従来行われている非線形マスキング法を適用することで
ある。すなわち、誤差を最小とするような高次の多項式
で近似し、その多項式を用い(L* ,a* ,b* )から
(ENLy,ENLm,ENLc)への変換を行う。非
線形マスキング法による変換を一般式で示すと ENLy=Ψy(L* ,a* ,b* ) ENLm=Ψm(L* ,a* ,b* ) ENLc=Ψc(L* ,a* ,b* ) となる。この方法では、多項式が、例えば、3M 組の
(Li * ,ai * ,bi *)と(ENLyi ,ENLm
i ,ENLci )(i=1,...,M)の対応する実
験データをもとに近似計算されるため、その実験データ
の等歩度性によって局所的な誤差が左右される。そのた
め、L* * * 座標系内で偏りなく(Li *
i * ,bi * )を選び、その対応対(ENLyi ,E
NLmi ,ENLci )を求め、M個の対応対について
回帰を行なうことによって求めればよい。
【0030】この色補正手段2を、図2を用いて詳しく
述べる。図2(a),(b)は、色補正手段2のそれぞ
れ別の例を示すブロック図である。
【0031】色補正手段2に入力された(L* ,a*
* )信号は、色補正手段2−1内に設けられた変換係
数/ルックアップテーブル記憶メモリー2−1−1、或
いは、色補正手段2−2内に設けられた記憶メモリー2
−2−1に記憶されている変換係数を用い順次変換され
る。すなわち、図2(a)に示す色補正手段2−1にお
いては、(L* ,a* ,b* )信号と色補正手段2−1
内に設けられた変換係数/ルックアップテーブル記憶メ
モリー2−1−1に記憶されている3×4のマトリック
スの変換係数とが下記式に基づいて演算手段2−1−2
により演算される。
【0032】
【数2】 変換方法としては、図2(a)に示す色補正手段2−1
では、3×4のマトリックスを例に挙げているが、図2
(b)に示す色補正手段2−2のように、(L*
* ,b* )信号からL* * ,L*2などクロスターム
や巾乗算の項を一旦求めて変換したり、その他、ルック
アップテーブル、ニューラル・ネットワークなどの手法
が挙げられる。
【0033】図2(b)に示す色補正手段2−2におい
ては、(L* ,a* ,b* )信号と色補正手段2−2内
に設けられた変換係数/ルックアップテーブル記憶メモ
リー2−2−1に記憶されている3×nのマトリックス
の変換係数とが下記式に基づいて演算手段2−2−2に
より演算される。なお、2−2−3は、マトリックスの
変換係数に対する乗数を求めるための乗算器である。
【0034】
【数3】 この色補正手段2における色変換は、(L* ,a* ,b
* )信号を3入力とし、(ENLy,ENLm,ENL
c)を3出力とする変換ならば、どのような変換でも適
用可能である。
【0035】図1に示す色補正手段2からの等価中性明
度信号(ENLy,ENLm,ENLc)は、墨加刷・
下色除去手段3により4色の等価中性明度信号(ENL
y’,ENLm’,ENLc’,ENLk’)に変換さ
れる。
【0036】以下、墨加刷・下色除去手段3を、図3に
より説明する。
【0037】入力された(ENLy,ENLm,ENL
c)信号の最小値min(ENLy,ENLm,ENL
c)(以下MIN)が比較器3−2により求められ、こ
の最小値をENLk’の値とし、このENLk’をもと
に墨加刷が行われる。下色除去は、(ENLy,ENL
m,ENLc)それぞれから、MINによって求められ
た値が減算器3−4で引かれることにより実現される。
図3に示す例では、関数fを定義し、MINによって求
められた値f(MIN)(以下、下色除去量(UCR
量))が演算器3−3で求められる。fは、MINを変
数として含む関数であり、UCR量は、f(min
((ENLy,ENLm,ENLc))で表される。使
用される関数の特性は、ユーザー・インターフェース1
3からの指示により、パラメータ記憶部3−1から所定
のパラメータを読み出すことにより決定される。
【0038】下色除去手法の一般的なものとして定率下
色除去があり、下色除去率をα(定数かつ0≦α≦1)
とした時、下色除去量(UCR量)が UCR量=f(MIN)=α×MIN つまり、MINにαを掛けた値が下色除去される。例え
ば、αが30%(=0.3)ならば、30%UCRと一
般に表現される。
【0039】UCR量を求める手段としては、乗算器や
ルックアップテーブルなどが考えられる。また、MIN
に演算を加えたものを変数としてUCR量を求めてもよ
い。例えば、(ENLy,ENLm,ENLc)の最大
値をmax(ENLy,ENLm,ENLc)(以下M
AX)とした時に、βをある定数として MIN’=MIN−β(MAX−MIN) を求め、f(MIN’)をUCR量とすることも可能で
ある。
【0040】墨加刷・下色除去手段3からの信号(EN
Ly’,ENLm’,ENLc’,ENLk’)は、階
調補正手段4により、実際に記録する場合に適した4色
記録色信号(Y,M,C,K)に変換される。この変換
は、色材や記録装置の非線形な要素を含む変換であり、
例えば、ルックアップテーブルなどで実現される。本実
施例では、墨加刷・下色除去後の信号(ENLy’,E
NLm’,ENLc’,ENLk’)から4色記録色信
号(Y,M,C,K)の変換をルックアップテーブルで
行うこととする。
【0041】先ず、4色の中の黄,マゼンタ及びシアン
の3色について説明する。(ENLy’,ENLm’,
ENLc’)から(Y,M,C)への変換を行うルック
アップテーブルは、次のようにして求められた変換係数
で決められる。
【0042】予め記録装置で互いに値の違う十分な数の
(Y,M,C)と、その(Y,M,C)から得られるカ
ラー画像の(L* ,a* ,b* )の対応対を用いて、3
色記録信号(Y,M,C)と3信号(L* ,a*
* )との変換係数(以下、3色記録特性係数)を求め
ておく。この変換係数は、例えば3×4のマトリックス
などで与えらる。この変換係数を用いて、 L* =p,a* =0,b* =0 の場合の3色記録色信号(Yp,Mp,Cp)を求め
る。このとき、この(Yp,Mp,Cp)の値が(p,
p,p)(pはある定数)と対応関係があると考え、
(p,p,p)が与えられた時に(Yp,Mp,Cp)
となるような3色変換ルックアップテーブルを作る。こ
の(p,p,p)に相当するものが等価中性明度(EN
Ly,ENLm,ENLc)であり、 ENLy=ENLm=ENLc=q の時(qは或る定数)、L* =q,a* =b* =0のグ
レー画像を得ることができる記録信号である。(ENL
y’,ENLm’,ENLc’)から(Y,M,C)の
変換に使われるのが、再現可能なすベてのグレーに対し
てこのようにして求められたルックアップテーブルであ
る。
【0043】次に、ENLk’からKへの変換を以下に
述べる。
【0044】グレー信号(すなわち、L* =r,a*
* =0)(rは或る定数)を色補正手段2に入力し、
等価中性明度信号にすると ENLy=ENLm=ENLc=r になる。下色除去量(UCR量)は、前述したようにm
in(ENLy,ENLm,ENLc)にある演算を加
えた値になり、この場合 UCR量=f(MIN)=f(r) になり、下色除去された後の(ENLy’,ENL
m’,ENLc’)で再現される色もグレーになり ENLy’=ENLm’=ENLc’=r−f(r) となる。このL* =r−f(r)で表されるグレーに墨
を加えてL* =rのグレーにするのに必要なKの量を求
めればよい。このKは、前述の3色記録特性係数と同様
4色記録特性係数、つまり(Y,M,C,K)から(L
* ,a* ,b* )の対応関係を求めておけば、これから
求められる。この対応関係を関数φで表すと L* =φL(Y,M,C,K) a* =φa(Y,M,C,K) b* =φb(Y,M,C,K) の関係が成立する時、 L* =r a* =b* =0 L’* =φL(Y,M,C,0)=r−f(r) a’* =φa(Y,M,C,0)=0 b’* =φb(Y,M,C,0)=0 を満たす4色記録信号のKを計算することになる。ここ
で、(Y,M,C)は、前述した階調補正手段の3色変
換ルックアップテーブルに(ENLy’,ENLm’,
ENLc’)の値を入れて求めておけばよい。
【0045】墨加刷・下色除去時のKの信号をENL
k’としているため、再現可能なすベてのグレーについ
てのENLk’からKへの変換が、墨についての階調補
正のルックアップテーブルになる。
【0046】階調補正手段4から出力されたN個の4色
記録信号(Y,M,C,K)信号は、4色記録色信号記
憶手段6に記憶されると共に、記録装置(図示せず)に
よりカラー画像として出力される。
【0047】このカラー画像は、原稿情報を3色に分解
して読み取るカラー画像入力装置1−1により読み取ら
れ、読み取られた原稿情報は、例えば、入力装置1−1
内に設けられたA/D変換器(図示せず)によりディジ
タル信号に変換され、3色色信号R,G,Bとしてパラ
レルに出力される。色信号R,G,Bは、図示しない等
価中性明度変換回路により、等価中性明度信号RE ,G
E ,BE に変換された後、明度・色度分離手段1−2に
入力される。明度・色度分離手段1−2は、入力信号座
標系RE ,GE ,BE をL* * * 信号に変換する系
であり、入力信号座標系(RE ,GE ,BE )を
(L* ,a* ,b* )表色系に変換する手法は、色補正
手段2内のマスキング係数と全く同様に決めることがで
きる。なお、原稿情報から明度・色度信号(L* *
* 信号)に変換するまでをまとめて入力側色変換手段1
とし、環境依存性はほとんど無いものとする。
【0048】出力明度・色度信号(Lout *
out * ,bout * )に変換されたN個の画像データ
は、出力明度・色度信号記憶手段7に読みこまれる。
【0049】この出力明度・色度信号記憶手段7からの
出力明度・色度信号と4色記録色信号記憶手段6からの
4色記録色信号が3色記録色信号生成更新手段8内の演
算器8−1(図4参照)に読み込まれ、N個の対応対に
ついて明度・色度信号と4色記録色信号のKの信号から
4色記録色信号中のY,M,Cを求める変換係数を求め
る。例えば、(Y,M,C,K)から(L* ,a* ,b
* )への変換係数である前述した4色特性変換係数を求
め、この係数を使い、(L* ,a* ,b* ),Kが既知
として更新3色記録色信号(Y,M,C)を求めるよう
にすればよい。求められた変換係数は、3色記録色信号
生成更新手段8内の係数記憶器8−2に記憶される。こ
の変換係数と4色記録信号中のK及び基準明度・色度信
号が演算器8−3に読み込まれ、N個のデー夕に対して
更新3色記録色信号(Y,M,C)を導き、Kと合わせ
て(L* ,a* ,b* )の達成を保証する新4色記録信
号(Y,M,C,K)(k=K)が得られる。
【0050】新4色記録信号(Y,M,C,K)は、逆
階調補正手段9により、(ENLY’,ENLM ’,E
NLC ’,ENLK ’)に変換される。階調補正手段4
をルックアップテーブルで実現した場合、逆階調補正を
行うようなルックアップテーブルを用意すればよい。
【0051】(ENLY ’,ENLM ’,ENLC ’,
ENLK ’)は、墨加刷・下色除去逆変換手段10によ
り(ENLY ,ENLM ,ENLC )に変換される。図
3を参照すると、墨加刷・下色除去逆変換の場合、まず ENLK ’=min(ENLY ,ENLM ,ENLC ) が成立し、UCR量がf(min(ENLY ,EN
M ,ENLC ))で求まるので、f(min(ENL
Y ,ENLM ,ENLC ))を(ENLY ’,E,NL
M ’,ENLC ’)のそれぞれに加えることによって
(ENLY ,ENLM,ENLc)が求められる。この
ように、墨加刷・下色除去手段の仝く逆の変換を行うよ
うにすればよい。
【0052】この(ENLY ,ENLM ,ENLC )と
基準明度・色度信号(L* ,a* ,b* )が色補正更新
手段11に読み込まれ、前述の色補正手段2内のマスキ
ング係数決定と同様の手法で新しい色補正係数を求め、
色補正手段2内のマスキング係数を更新する。この新し
いマスキング係数は、4色再現であっても忠実な色再現
可能となるようにした場合の係数であるが、狙い通りの
効果が得られているかを確認するために以下の処理を行
う。
【0053】再び、N個の基準明度・色度信号(L*
* ,b* )を、新しいマスキング係数に更新された色
補正手段2、墨加刷・下色除去手段3、階調補正手段4
により4色記録信号にした後、記録装置によりカラー画
像を生成し、そのカラー画像を入力側色変換手段1によ
り、出力明度・色度信号(Lout * ,aout * ,bou t
* )にし、出力明度・色度信号記憶手段7に記憶する。
【0054】得られた出力明度・色度信号(Lout *
out * ,bout * )と入力信号である基準明度・色度
信号(L* ,a* ,b* )を色差評価手段12に読み込
み、図5の演算器12−1内でN個の対応対の色差(Δ
E)の和(ΣΔE)、または色差の平均値(ΔEAV)、
または色差の自乗和の平均の平方根(RMSΔE)など
の判定値が求められ、この判定値が、予め設定してある
閾値以下かどうかの判定が判定器12−2で行われる。
判定値が閾値以下になった時に得られたマスキング係数
は、記録特性を満足するように校正されたマスキング係
数になったと判断される。判定値が閾値より大きい場合
には、以上述べてきたことと全く同様の処理を行い、色
差評価手段12内の判定器12−2の判定値以下になる
まで繰り返す。
【0055】次に、墨加刷・下色除去手段3のパラメー
タ変更要求があった場合について述べる。全て前述した
校正手段で用いた処理を行うので、処理手順を簡単に述
べる。なお、墨加刷・下色除去手段のパラメータ変更要
求は、校正する必要が無い状態で行い、校正する必要が
ある場合には、墨加刷・下色除去手段のパラメータ変更
前に校正を行う必要がある。
【0056】ユーザー・インターフェース13など外部
から墨加刷・下色除去パラメータ変更要求に対して下色
除去率などが変更される。図6のように、具体的には定
率下色除去の場合、下色除去率を何%と数値で代入した
り、あるいは、予め文字用・画像用など墨加刷・下色除
去パラメータを用意しておき選択できるようにしてもよ
い。
【0057】墨加刷・下色除去パラメータ変更要求があ
れば、まず墨加刷・下色除去手段3内のパラメータ記憶
器3−1の下色除去パラメータが変更される。この下色
除去パラメータ変更後に、基準明度・色度信号記憶手段
5から基準明度・色度信号が読み込まれ、色補正手段
2、新しいパラメータでの墨加刷・下色除去手段3、階
調補正手段4を経て4色記録色信号記憶手段6に値を読
み込み、この4色記録色信号と基準明度・色度信号を3
色記録色信号生成更新手段8に読み込み、係数記憶器8
−2に記憶されている係数を用いて墨以外の3色の記録
色信号を修正して新4色記録色信号を生成する。この新
4色記録色信号に対して逆階調補正手段9、墨加刷・下
色除去逆変換手段10により等価中性明度に変換し、等
価中性明度と対応する基準明度・色度信号の対応対から
マスキング係数を求め色補正手段2内のマスキング係数
を修正する。
【0058】修正されたマスキング係数の評価のため
に、再びN個の基準明度・色度信号(L* ,a*
* )を新しいマスキング係数に更新された色補正手段
2、墨加刷・下色除去手段3、階調補正手段4により4
色記録信号にした後、記録装置によりカラー画像を生成
し、そのカラー画像を入力側色変換手段1により出力明
度・色度信号(Lout * ,aout * ,bout * )にし、
出力明度・色度信号記憶手段7に記憶する。
【0059】得られた出力明度・色度信号(Lout *
out * ,bout * )と入力信号である基準明度・色度
信号(L* ,a* ,b* )を、色差評価手段12に読み
込み、判定値が設定してある閾値以下になるかどうかを
判断する。閾値以上の場合には、以上述べてきたことと
全く同様のことを行い、色差評価手段12の判定値以下
になるまで繰り返す。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば校
正要求、墨加刷・下色除去のパラメータ変更要求などに
対して、マスキング係数の変更のみを更新することによ
り対応可能で、4色再現において、墨量の決定手法にか
かわらずに、忠実な色再現が達成可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の一例を示すブロック図であ
る。
【図2】 図1内の色補正手段の詳細を示すものであ
る。
【図3】 図1内の墨加刷・下色除去手段の詳細を示す
ものである。
【図4】 図1内の3色記録色信号生成更新手段の詳細
を示すものである。
【図5】 図1内の色差評価手段の詳細を示すものであ
る。
【図6】 図1内のユーザー・インターフェースでの表
示内容の一例を示すものである。
【符号の説明】
1…入力側色変換手段、1−1…カラー画像入力装置、
1−2…明度・色度分離手段、2,2−1,2−2…色
補正手段、2−1−1…変換係数/ルックアップテーブ
ル記憶メモリー、2−1−2,2−2−2…演算手段、
2−2−1…マトリックス、2−2−3…乗算器、3…
墨加刷・下色除去手段、3−1…パラメータ記憶器、3
−2…比較器、3−3…演算器、3−4…減算器、4…
階調補正手段、5…基準明度・色度信号記憶手段、6…
4色記録色信号記憶手段、7…出力明度・色度信号記憶
手段、8…3色記録色信号生成更新手段、8−1…演算
器、8−2…係数記憶器、8−3…演算器、9…逆階調
補正手段、10…墨加刷・下色除去逆変換手段、11…
色補正更新手段、12…色差評価手段、12−1…演算
器、12−2…判定器、13…ユーザー・インターフェ
ース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/46 G06F 15/68 310 A H04N 1/46 Z (72)発明者 喜多 伸児 神奈川県海老名市本郷2274番地富士ゼロッ クス株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像入力装置により得られた3色
    分解信号を知覚的に等歩度な明度・色度信号に変換し、
    該明度・色度信号を等価中性明度信号に記録色変換し、
    その最小値によって墨加刷・下色除去を行い墨を含む4
    色記録色信号を出力するカラー画像色変換方法であっ
    て、 外部からの記録装置特性の校正要求と、墨加刷・下色除
    去パラメータ変更要求に応じて、所定の明度・色度信号
    に対応した記録色の等価中性明度信号を演算し、その対
    応対を回帰することによって、前記記録色変換のパラメ
    ータを更新・修正することを特徴とするカラー画像の色
    変換方法。
  2. 【請求項2】 外部からの記録装置特性の校正要求に対
    して、互いに異なる所定数の明度・色度信号を記録色変
    換、墨加刷・下色除去、階調補正して墨を含む4色記録
    色信号に変換し、 該4色記録色信号に応じたカラー画像を記録紙上に記録
    し、 記録紙上に記録された前記カラー画像をカラー画像入力
    装置により測色して明度・色度信号に変換し、 該明度・色度信号とそれに対応する記録色信号の対応対
    を回帰し、 明度・色度信号と4色記録色信号中の墨信号から4色記
    録色信号中の墨以外の更新3色記録色信号を求め、 該更新3色記録色信号と墨信号に対して階調補正、墨加
    刷・下色除去の逆変換を行い更新された等価中性明度信
    号を求め、 該等価中性明度信号と前記明度・色度信号の対応対を回
    帰し、 その結果を新たな記録色変換係数として更新することを
    特徴とする請求項1記載のカラー画像の色変換方法。
  3. 【請求項3】 外部からの墨加刷・下色除去パラメータ
    変更要求に対して、明度・色度信号と4色記録色信号中
    の墨信号から4色記録色信号中の墨以外の修正3色記録
    色を求め、 該修正3色記録色信号と墨信号に対して階調補正、墨加
    刷・下色除去の逆変換を行い修正された等価中性明度信
    号を求め、 該等価中性明度信号と前記明度・色度信号の対応対を回
    帰し、 その結果を新たな記録色変換係数に修正することを特徴
    とする請求項1記載のカラー画像の色変換方法。
  4. 【請求項4】 カラー画像入力装置により得られた3色
    分解信号を知覚的に等歩度な明度・色度信号に変換する
    入力側色変換手段と、 前記入力側色変換手段から得られた明度・色度信号を記
    憶する出力明度・色度信号記憶手段と、 前記明度・色度信号を等価中性明度信号に記録色変換す
    る、係数が変更可能な色補正手段と、 前記等価中性明度信号の最小値によって墨加刷・下色除
    去を行う、係数が変更可能な墨加刷・下色除去手段と、 前記墨加刷・下色除去手段による4色信号の階調補正を
    行う階調補正手段と、 前記階調補正手段による4色記録色信号を記憶する4色
    記録色信号記憶手段と、 所定の基準明度・色度信号を記憶する基準明度・色度信
    号記憶手段と、 前記出力明度・色度信号記憶手段からの出力明度・色度
    信号と前記4色記録色信号記憶手段からの4色記録色信
    号により明度・色度信号と4色記録色信号中の墨信号か
    ら4色記録色信号中の墨以外の3色信号を求める変換係
    数を演算・記憶し、前記基準明度・色度信号記憶手段か
    らの基準明度・色度信号と前記4色記録色信号記憶手段
    からの4色記録色信号の墨信号から墨以外の3色信号を
    求め、更新された3色信号と墨信号の新4色記録色信号
    を生成する3色記録色信号生成更新手段と、 前記3色記録色信号生成更新手段からの新4色記録色信
    号に前記階調補正手段の逆変換を行う逆階調補正手段
    と、 前記逆階調補正手段から得られた新しい4色記録色信号
    を墨加刷・下色除去の逆変換をして等価中性明度信号に
    変換する墨加刷・下色除去逆変換手段と、 前記墨加刷・下色除去逆変換手段からの等価中性明度信
    号とこれに対応する前記出力明度・色度信号記憶手段ま
    たは基準明度・色度信号記憶手段の明度・色度信号との
    所定数の対応対から明度・色度信号と等価中性明度信号
    間の変換係数を求め前記色補正手段内の変換係数を更新
    する色補正更新手段と、 前記出力明度・色度信号記憶手段と前記基準明度・色度
    信号記憶手段内の信号を読み込み色差評価を行う色差評
    価手段とを持つことを特徴とするカラー画像の色修正装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011508917A (ja) * 2007-12-21 2011-03-17 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ クロスモダリティによる事例ベースのコンピュータ支援診断のための方法及びシステム

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