JPH07320913A - 可変抵抗器の導電用ワイヤブラシ及びその製造方法 - Google Patents
可変抵抗器の導電用ワイヤブラシ及びその製造方法Info
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Abstract
触が保持される可変抵抗器における導電用ワイヤブラシ
及びその製造方法を提供する。 【構成】 導電用ワイヤブラシ20は、導電ワイヤを束
ねた構造であって、特に全ての束ねられた導電ワイヤ1
9が一本のつながったワイヤで構成されるとともに抵抗
体2と接触する側のブラシ先端11がループ状に折曲さ
れていることを特徴とする構造である。上記製造方法と
して、厚さ1mm程度の棒状芯金に線径0.03〜0.
2mmの導電ワイヤをコイル状に巻き付け、次に合成樹
脂にて前記コイル状に巻き付けた導電ワイヤを固め、次
に前記棒状芯金のみを抜き取り、次に前記コイル状の導
電ワイヤをプレス機にてブラシ先端がヘアピン状になる
とともに二段重ねに平坦に横並びするように短冊の厚み
方向に平に押し潰して変形させ、次に抵抗体との接触点
の突起部分を加工し、次に前記導電ワイヤを固めた合成
樹脂を溶解洗浄してなることを特徴とする製造方法。
Description
イヤブラシ(摺動子とも称される)の構造に関し、特に
ワイヤの先端が解れずに安定した抵抗体との接触が得ら
れる信頼性の高い導電用ワイヤブラシの構造及びその製
造方法に関するものである。
て抵抗値可変のための機械的可動部を有している点に特
徴がある。抵抗体は固定抵抗器に使用されるものがその
まま用いられるが、機械的摺動が行われるため摺動に対
する信頼性(強度)が要求される。
膜形、金属皮膜形、巻線形等があるが、特に炭素皮膜形
可変抵抗器は古くからボリュームと称され音量調整用と
して用いられ、現在も一般に広く利用されている。
から直線摺動式(スライド式)と回転式(ロータリー
式)があるが、回転式について構造及び製造方法を概説
すると、図3に示されるように、フェノール積層板1の
表面に抵抗材料として炭素粉末、膠着剤として油状フェ
ノール樹脂及び溶剤を混合した抵抗液を塗布乾燥し、必
要な形状例えば馬蹄形に型抜きして抵抗体2とする。機
構部分である軸3、軸受(図示略)、端子5a〜5c、
カバー(図示略)、摺動子としての導電用ワイヤブラシ
7及びモールドして作られたケース8が前記抵抗体2と
組み立てられて可変抵抗器10が完成する。
響するのが抵抗体2と常時接触しつつ摺動する摺動子
(導電用ワイヤブラシ7)との導電状態である。
き・折曲加工したものや図3のように直径0.1mm程
度の導電ワイヤ9を多数本を一列密に並べた所謂導電用
ワイヤブラシが使用される。
来の摺動子においては以下に記するような問題点があっ
た。
2との接触部にあたる足の部分の本数は多いほど摺動ノ
イズが低減されるので好ましいといえるが、金属薄板を
加工した摺動子では打ち抜き加工精度上の制限から足の
本数を多くできない(1〜4本)ので摺動ノイズが大き
いという問題点があった。これは可変抵抗器が小型化す
るほど顕著な問題となる。
ラシ7においては、直径0.1mm程度の導電ワイヤ9
を多数一列に並べて片端を金属棒7aに溶接した構造の
ものが使用されている。この場合は金属ワイヤ9が数十
本の足として抵抗体2に接触するので摺動ノイズは低減
されるが、上記のような従来の導電用ワイヤブラシ7は
製造工程が煩雑で前記金属薄板の摺動子に比べて10倍
程の高価なものとなってしまうという問題点があった。
きになって解れたり絡まったりする場合があり、また頻
繁に使用するにつれて抵抗体2に当たるテンションが弱
くなって導電接触の確実性が落ちてしまうという問題点
があった。
あり、導電用ワイヤブラシの摺動ノイズが小さいという
利点を残しつつ製造コストを金属薄板の摺動子と同等程
度に抑え、且つ従来の導電用ワイヤブラシが抱えていた
先端の解れや抵抗体との導電接触の確実性劣化を防止し
た構造の導電用ワイヤブラシ及びその製造方法を提供す
るものである。
束ねた構造の可変抵抗器の導電用ワイヤブラシにおい
て、全導電ワイヤが一本のつながったワイヤで構成され
るとともに抵抗体と接触する側のブラシ先端がループ状
に折曲されていることを特徴とする可変抵抗器の導電用
ワイヤブラシを提供することにより、また、厚さ1mm
程度の棒状芯金に線径0.03〜0.2mmの導電ワイ
ヤをコイル状に巻き付け、次に合成樹脂にて前記コイル
状に巻き付けた導電ワイヤを固め、次に前記棒状芯金の
みを抜き取り、次に前記コイル状の導電ワイヤをプレス
機にてブラシ先端がヘアピン状になるとともに二段重ね
に平坦に横並びするように短冊の厚み方向に平に押し潰
して変形させ、次に抵抗体との接触点の突起部分を加工
し、次に前記導電ワイヤを固めた樹脂を溶解洗浄するこ
とにより成ることを特徴とする上記導電用ワイヤブラシ
の製造方法を提供することにより、上記目的を達成する
ものである。
は、 (1)導電ワイヤが一本一本別でなく、一本のつながっ
たワイヤで構成されているのでブラシ先端がループ状に
なっている。したがって、解れたり絡まったりすること
がなく、且つテンションが一本の場合と比して強くなり
抵抗体との導電接触の確実性、耐久性が向上する。故に
可変抵抗器の回転寿命が延びる。
イヤを逐一一列に密に並べて片方を金属棒に溶接すると
いう製造方法と異なり、単に単層コイルの如く棒状芯金
に巻き付け、プレス加工するという簡単な工程で済むの
で製造コストが大幅に低減される。
ラシの実施例を図面を用いて詳述する。尚、前記従来例
の部位と同形状、同機能のカ所は同符合をもって示すも
のとする。
の構成を説明するための回転形可変抵抗器の導電用ワイ
ヤブラシ部分の拡大斜視図である。図2は本発明に係わ
る導電用ワイヤブラシの製造工程を説明するための工程
流れ図である。
0は、導電ワイヤを束ねた構造であって、特に全ての束
ねられた導電ワイヤ19が一本のつながったワイヤで構
成されるとともに抵抗体2と接触する側のブラシ先端1
1がループ状に折曲されていることを特徴とする構造と
なっている。
〜0.2mmの範囲の弾力性を有する金属裸線であり、
例えばリン青銅のワイヤを用いている。
いし円形状の突起12を一方の端部近傍に設けて該頂点
にて接触させることにより接触点の安定を図っている。
また、導電接触を確実にするため、適当なテンションで
抵抗体2を押圧しつつ摺動するように導電ワイヤの他端
はやや傾けて金属棒7aに半田溶接固着またはかしめて
導電ワイヤ19がやや湾曲した状態に設定されている。
いては、ワイヤが抵抗体2に対して上下二段に並び且つ
上下のワイヤ(例えば19aと19b)はブラシ先端1
1にてループ状につながっているので絡まったり解れた
りすることがない。
摺動ノイズは従来の導電用ワイヤブラシ以上に低減され
る。
して弾力性が増し、抵抗体2に対するテンションの維持
が長く保たれることになる。
っているので取扱いが楽となり、金属棒7aとの溶接作
業も簡単かつ確実に行うことができる。
項2に係わる製造方法について図2を参照にしつつ順を
追って説明する。
4(例えば図のような短冊形状や丸棒、角棒等形状に制
限はない。)に線径0.03〜0.2mmの導電ワイヤ
19(リン青銅)をコイル状に一重に緻密に数十回巻き
付け、次に液状合成樹脂15を塗って前記コイル状に巻
き付けた導電ワイヤ19を固める。(以上(A)) (2)次に、前記棒状芯金14のみを抜き取る。(以上
(B)) (3)次に、前記コイル状の導電ワイヤ19をプレス機
にてブラシ先端11がヘアピン状になるとともに二段重
ねに平坦に横並びするように短冊の厚み方向(矢印P)
に平に押し潰して変形させる。(以上(C)) (4)次に、抵抗体2との接触点となる突起12を成形
加工し、最後に前記導電ワイヤを固めた合成樹脂15を
適当な溶剤ないし加熱によって溶解し洗浄することによ
り完成する。(以上(D))。
溶剤にて溶かすことのできるものであれば特に問題なく
使用でき、例えば酢酸ビニル系、ゴム系接着剤、さらに
はホットメルト(熱溶融)型のものでもよい。また、棒
状芯金14の素材は特に制限はないが、使用する合成樹
脂15の性質を考慮しつつ巻き付けた導電ワイヤ19の
剥離性のよいものを使用するのが望ましい。
製造でき、従来のような一本一本のワイヤを束ねて溶接
するという煩雑で歩留まりの悪い工程がなくなるので、
前述の金属薄板の摺動子程度に製造コストが低減され
る。
転形の可変抵抗器についてであったが、直線摺動形の可
変抵抗器であっても何等問題なく適応しうることは云う
までもない。
の寸法及び平面形状は対象とする可変抵抗器の容量によ
って変わり得るものであって、本発明の導電用ワイヤブ
ラシは全ての可変抵抗器が対象となる。
記のように構成されているため、以下に記載するような
効果を有する。
ることがなく、摺動ノイズが低減されるという優れた効
果を有する。
で確実な抵抗体との導電接触が安定して得られ、回転寿
命が延びるという優れた効果を有する。
に低減されるという優れた効果を有する。
説明するための回転形可変抵抗器の導電用ワイヤブラシ
部分の拡大斜視図である。
程を説明するための工程流れ図である。
部破断斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 導電ワイヤを束ねた構造の可変抵抗器の
導電用ワイヤブラシにおいて、全導電ワイヤが一本のつ
ながったワイヤで構成されるとともに抵抗体と接触する
側のブラシ先端がループ状に折曲されていることを特徴
とする可変抵抗器の導電用ワイヤブラシ。 - 【請求項2】 厚さ1mm程度の棒状芯金に線径0.0
3〜0.2mmの導電ワイヤをコイル状に巻き付け、次
に合成樹脂にて前記コイル状に巻き付けた導電ワイヤを
固め、次に前記棒状芯金のみを抜き取り、次に前記コイ
ル状の導電ワイヤをプレス機にてブラシ先端がヘアピン
状になるとともに二段重ねに平坦に横並びするように短
冊の厚み方向に平に押し潰して変形させ、次に抵抗体と
の接触点の突起部分を加工し、次に前記導電ワイヤを固
めた樹脂を溶解洗浄することにより成ることを特徴とす
る請求項1記載の導電用ワイヤブラシの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11321694A JP3176509B2 (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | 可変抵抗器の摺動用ワイヤブラシ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11321694A JP3176509B2 (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | 可変抵抗器の摺動用ワイヤブラシ及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07320913A true JPH07320913A (ja) | 1995-12-08 |
JP3176509B2 JP3176509B2 (ja) | 2001-06-18 |
Family
ID=14606522
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11321694A Expired - Fee Related JP3176509B2 (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | 可変抵抗器の摺動用ワイヤブラシ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3176509B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007220859A (ja) * | 2006-02-16 | 2007-08-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 抵抗器およびその製造方法 |
-
1994
- 1994-05-27 JP JP11321694A patent/JP3176509B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007220859A (ja) * | 2006-02-16 | 2007-08-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 抵抗器およびその製造方法 |
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JP3176509B2 (ja) | 2001-06-18 |
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