JPH0732032Y2 - フィルム等の帯状物製造装置 - Google Patents

フィルム等の帯状物製造装置

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JPH0732032Y2
JPH0732032Y2 JP6020690U JP6020690U JPH0732032Y2 JP H0732032 Y2 JPH0732032 Y2 JP H0732032Y2 JP 6020690 U JP6020690 U JP 6020690U JP 6020690 U JP6020690 U JP 6020690U JP H0732032 Y2 JPH0732032 Y2 JP H0732032Y2
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cooling roll
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die
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佐藤  庸一
順一 山本
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はTダイから吐出される溶融樹脂を冷却ロールに
密着させ冷却してフィルム等の帯状物を製造する装置に
関するものである。
(従来の技術) 従来フィルム又はシートを成形する場合、溶融された原
材料である樹脂を押出機によって押し出しつつTダイか
ら吐出させ、吐出された材料は内部に冷却水等を循環さ
せる冷却ロールに巻掛けられて冷却固化され、続いて引
取り装置に順次引き取られつつ、その両端をトリミング
されて完了する。この成形工程中、Tダイからの吐出材
料が冷却ロールに巻掛けられる際に巻掛けを完全にする
ため、巻掛け部位近傍で材料の冷却及び冷却ロールに対
する密着を良好にするために、空気をフィルム又はシー
ト(以下フィルム等という)表面に吹き付けている。な
お、この方法はフィルム等の別なく利用できる有効なも
のであるが、フィルム等の成形速度が大きくなると、そ
のための弊害が発生してくる。
第4図及び第5図は従来の空気吹込み装置としてエアナ
イフ及びエアチャンバーを使用した例を示す。先ず第4
図において1は図示しない押出機の先端に装着され、溶
融樹脂をフィルム状にして吐出するTダイ、2はTダイ
1から吐出されるフィルム、3は吐出されたフィルム2
を冷却固化するために前記Tダイ1の吐出口近傍に配さ
れた冷却ロールであって、内部に水その他の熱媒体を通
じて表面を低温に保つようにされ、図示しない駆動装置
に連結されて矢印方向に回転する。4はエアナイフで、
その構造は先端にリップが開口して空気吹出し口5を形
成しており、吹出し空気はその量が流量調節弁7によっ
て一定量に調節されつつ図示しないブロアに接続された
主管6から吹き出されるようになっている。第5図は第
4図のエアナイフ4に代えてエアチャンバー8を用いた
例を示すものであり、9はエアチャンバー8の空気吹出
し口部、10は主管である。
次に第6図において従来の吸引ノズル装置を説明する
と、11は吸引ノズルを示し、その構造は先端にリップが
開口して空気吸引口12を形成しており、吸引量は主管13
と流量調節弁14によって一定量に調節されつつ図示しな
い真空ポンプに接続され、吸引されるようになってい
る。
以上の構成をもつ第4図及び第5図における成形機でフ
ィルム等を成形するには、図示しない押出機で溶融して
押し出される樹脂は、Tダイ1からフィルム状に吐出さ
れて回転する冷却ロール3に巻掛けられると共に、冷却
固化され、その後図示しない引取り装置に順次引き取ら
れ、両端をトリミングして巻き取られる。エアナイフ4
又はエアチャンバー8は、フィルム2等が冷却ロール3
に接触する部位の近傍で空気をフィルム2等の表面に吹
き付けることにより冷却し、また第6図の場合は、吸引
ノズル11はフィルム2等と冷却ロール3の間の空気を吸
引しながら、フィルム2等を冷却ロール3に密着させる
ことにより冷却する。
またエアナイフ4又はエアチャンバー5の吹出し空気
は、図示しないブロアから流量調整弁7を経て主管6又
は10に供給されるが、この空気はエアナイフ4からは衝
突気味に、またエアチャンバー8からは整流されて静圧
状態にしてフィルム2等に吹き付けてフィルム2等を冷
却ロール3へ押し付ける。また吸引ノズル11はフィルム
2等と冷却ロール3の間の空気を吸引しつつ、吸引によ
る負圧の効果でフィルム2等を冷却ロール3へ吸着させ
る。
(考案が解決しようとする課題) 空気圧を利用してフィルム2等を冷却ロール3に密着さ
せる方法は、加圧ロールや静電気を利用する方法と異な
り、フィルム、シートの別なく適用できる有効な方法で
はあるが、生産効率を向上させるために成形の高速化を
計る場合には、フィルム2等と冷却ロール3の間の空気
の巻き込みが増加するため、風速若しくは押し付け、空
気圧又は吸引圧力を更に高くしなければならず、そのた
めに以下の不具合を生ずるため成形速度にも限度があっ
た。
即ち、Tダイ1側への空気流(イ)は、空気圧を高くす
ることによって流速、流量が過大になれば、Tダイ1か
ら冷却ロール3に密着するまでの間のフィルム2等が振
動して冷却ロール3に接触する位置の変動から不均一な
冷却による厚みの変動を残して固化し、更にまたTダイ
1を冷却する等の不具合も生ずる。一方Tダイ1と逆側
への空気流(ロ)は、フィルム2等に沿って高速に流れ
るが、同様に過大に高速になるとフィルム2等の面2a側
に負圧状態にして冷却ロール3からフィルム2等を引き
離す作用が生じ、両者の密着状態が不均一となり、冷却
の不均一を生じ、つまりはフィルム2等の固化後の厚み
不均一を生ずる不具合を招くことになる。殊にエアナイ
フ4を用いる場合は、風量、吹付け角度、位置の微妙な
差により性能が著しく変化するが、空気圧が高いほど顕
著な影響を与えるため運転調整を一層困難にする不具合
があった。
また同様に吸引法も、フィルム2等及び冷却ロール3の
随伴流(ハ)(ニ)が高速成形と共に増大する一方、吸
引能力に限界があり、吸引不足となってフィルム2等と
冷却ロール3の間の空気が十分排除できず、空気を巻き
込んで両者の密着状態が不十分となり、冷却の不均一を
生ずる等の問題があった。
以上の如く従来の空気吹出し装置によると、特に成形速
度を大にすると共に吹出し空気圧を大にする場合には、
Tダイから吐出されるフィルム等と冷却ロール間の密着
性が阻害され、冷却の不均一が生じ、結果として成形後
のフィルム等の厚さが不均一となる等の問題点があっ
た。また吸引装置の能力不足によるフィルム等と冷却ロ
ール間の空気の巻き込みが原因となって両者間の密着性
が阻害され、冷却不足、不均一となる等の問題があっ
た。
本考案は前記従来の課題を解決するために提案されたも
のである。
(課題を解決するための手段) このため本考案は、Tダイから吐出される溶融樹脂を冷
却ロールに密着させ冷却してフィルム等の帯状物を製造
する装置において、前記溶融樹脂にその反ロール面側か
ら空気を吹き付け同溶融樹脂を前記冷却ロールに押し付
けるエア吹き付け手段と、前記冷却ロールの溶融樹脂の
非当接部に臨み冷却ロールの軸線方向と平行に延びる磁
性流体膜を形成し、前記溶融樹脂と冷却ロールとの間に
随伴流の流れ込みを防止する磁性流体シール装置とを設
けてなるもので、これを課題解決のための手段とするも
のである。
(作用) フィルム、シートの反ロール面から空気を吹付けるエア
吹付け手段により溶融樹脂を冷却ロールに押し付け、更
に冷却ロールとフィルム等の間に巻込まれる随伴流が磁
性流体によるシール装置により、高速成形時においても
排除されるので、良好な密着性が得られる。このように
フィルムと冷却ロール間に巻込まれる随伴流を磁性流体
によるシール装置により排除することが出来、随伴流に
よるフィルムへの悪影響を除くことが出来る。またフィ
ルム等と冷却ロール間にエアの巻込みが無くなるため、
従来のエアチャンバーの作用で十分な密着性が得られ
る。
(実施例) 以下本考案を図面の実施例について説明すると、第1図
〜第3図は本考案の実施例を示すが、これは第5図に示
すエアチャンバー装置と磁性流体によるシール装置を組
合せたものである。第1図は高速成形において押出機
(図示しない)にて可塑化された溶融樹脂が、Tダイ1
を通してフィルム2等として押出され、冷却ロール3に
巻掛けられ、矢印(ホ)方向へ引取られる工程を示して
いる。
この工程における問題点はフィルム2等を冷却ロール3
に均一にエアチャンバー8により押付けるが、フィルム
2等の冷却ロール接触面2bと冷却ロール3の表面との間
に空気を巻込まずに密着することが重要である。即ち、
随伴流Bを排除するシール装置を取付けることである。
ダイ1のA面下部にダイ巾全体に磁石100をポールピー
ス103,104を挾持してネジ等にてブラケット105と共に取
付け、ポールピース103,104の下面と冷却ロール3間に
磁性流体101の膜を発生することにより、シール装置を
構成する。なお、ポールピース103,104、ブラケット10
5、磁石100を第3図の様にダイ1の両側部まで延長させ
て、コの字形に磁性体シール膜を形成することができ
る。またエアチャンバーに代えて、エアナイフを採用す
ることもできる。
(考案の効果) 以上詳細に説明した如く本考案は、エア吹付け手段と磁
性流体シール装置とを設け、フィルム、シートと冷却ロ
ール間の随伴流の除去を行なうようにしたので、フィル
ム等とロール間の密着性の向上を図り、均一な厚みのフ
ィルム又はシートを均一に冷却しながら高速で成形する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係るフィルム等の帯状物製造
装置の側断面図、第2図は第1図における要部の拡大
図、第3図は第2図のIII矢視を90度時計方向へ回転さ
せた断面図、第4図は従来のエアナイフ装置の側断面
図、第5図は従来のエアチャンバー装置の側断面図、第
6図は従来の吸引ノズル装置の側断面図である。 図の主要部分の説明 1……Tダイ 2……フィルム等 3……冷却ロール 8……エアチャンバー装置 100……磁石 101……磁性流体 103,104……ポールピース 105……ブラケット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】Tダイから吐出される溶融樹脂を冷却ロー
    ルに密着させ冷却してフィルム等の帯状物を製造する装
    置において,前記溶融樹脂にその反ロール面側から空気
    を吹き付け同溶融樹脂を前記冷却ロールに押し付けるエ
    ア吹き付け手段と,前記冷却ロールの溶融樹脂の非当接
    部に臨み冷却ロールの軸線方向と平行に延びる磁性流体
    膜を形成し,前記溶融樹脂と冷却ロールとの間に随伴流
    の流れ込みを防止する磁性流体シール装置とを設けてな
    ることを特徴とするフィルム等の帯状物製造装置。
JP6020690U 1990-06-08 1990-06-08 フィルム等の帯状物製造装置 Expired - Fee Related JPH0732032Y2 (ja)

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JPH0420423U JPH0420423U (ja) 1992-02-20
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