JPH0732022Y2 - 中空成形用のガス射出成形装置 - Google Patents

中空成形用のガス射出成形装置

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JPH0732022Y2
JPH0732022Y2 JP1990058201U JP5820190U JPH0732022Y2 JP H0732022 Y2 JPH0732022 Y2 JP H0732022Y2 JP 1990058201 U JP1990058201 U JP 1990058201U JP 5820190 U JP5820190 U JP 5820190U JP H0732022 Y2 JPH0732022 Y2 JP H0732022Y2
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JP
Japan
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gas
gas injection
cavity
mold
nozzle
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恒夫 栗原
勝茂 日下
輝男 市川
広巳 田中
健二郎 狩野
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は中空部を有する樹脂製品を形成するような際、
用いられるガス射出成形装置に関する。
(従来の技術) 従来、例えばプラスチック等の樹脂を射出成形金型で成
形し、同時に厚肉部等の内部に中空部を形成するような
中空成形方法においては、金型のキャビティ内に溶融プ
ラスチックを充填し、プラスチック内部が未凝固のうち
に高圧ガスを注入して凝固させ、ガス占有空間を中空部
として形成するような方法が知られている。
すなわち例えば第3図に示すように、上型51と下型52で
形成するキャビティ53内に射出ノズル54から溶融プラス
チックを充填し、内部が未凝固のうちにガス注入装置55
のガスノズル56をキャビティ53内に突出させ、ガスノズ
ル56の先端で既に凝固が始まっている表層を突き破って
高圧ガスを注入しようとするものである。そしてこの際
注入されたガスは成形体が凝固するまで圧力が保持さ
れ、このガス占有空間が中空部として形成される。
(考案が解決しようとする課題) しかし従来の場合、例えばガスノズル56先端で表層をう
まく突き破ることが出来なかった時は、第4図のように
プラスチックの内部にガスを注入することが出来ず、ガ
スは充填材料と金型との間の空間58に入り込んで、中空
部を作り得ない事態が生ずるという虞れがあった。又、
このためガス注入方向が表層に穴をあけ易い方向に規制
されることとなり、中空部の形状の成形性も制約される
という不具合があった。
(課題を解決するための手段) かかる課題を解決するため、本考案はキャビティ内に樹
脂を射出するノズル部とは別個にガス注入部を設け、こ
のガス注入部の先端をキャビティ内に突出する突出部と
し、この突出部に前記キャビティ内に出没自在なガスノ
ズルの先端を配設し、前記突出部は金型に設け且つ他の
金型の部分より熱伝導率の低い部材とした。
(作用) キャビティ内の突出部によって同部での凝固層の厚さが
薄くなり、ガスの注入圧力で容易に表層に穴をあけるこ
とが出来る。このためガスの注入方向の自由度が増し、
中空部の形状の成形性が向上する。この際突出部の部材
を熱伝導率の低い部材とすることによって、同部まわり
の表層の凝固が抑制され、更に凝固層を薄肉とすること
が出来る。
そして、薄肉の表層にガスノズルの先端を突出させ、容
易に凝固層を破ることが出来、高圧ガスをキャビティ内
に充填された溶融樹脂内に注入し、中空部が成形され
る。(実施例) 本考案のガス射出成形装置の実施例について添付した図
面に基づき説明する。第1図は射出成形金型に構成され
るガス射出成形装置の全体図、第2図は要部拡大図であ
る。
第1図に示すように、射出成形金型の上型1には、溶融
樹脂射出用の射出ノズル4がノズル部として設けられて
おり、下型2にはガス注入用のガス注入装置5が設けら
れている。そして上型1と下型2の型合せによってキャ
ビティ3が形成され、このキャビティ3内に充填される
溶融樹脂内に窒素ガス等の高圧ガスが注入されることと
なる。
ガス注入装置5は、例えばシリンダユニット10によって
進退動自在なガスノズル6を備えており、このガスノズ
ル6の先端はガス注入部9でキャビティ3内に出没自在
となるように構成されている。又ガスノズル6内部には
高圧ガスの流通路11が設けられており、ガスノズル6に
接続するガス配管12に連通している。
前記ガス注入部9には、下型2にキャビティ3内に突出
する突出部13が設けられている。又この突出部は周囲の
金型より熱伝導率の低い合金等の部材を使用している。
このためキャビティ3内に溶融樹脂が充填されると金型
によって冷却される表層は凝固を始めるが、突出部13上
の凝固層は薄肉となり、しかも熱伝導率が低く冷却しに
くいため薄肉効果は更に高まる。次いでタイミングを得
てガスノズル6を上動させ高圧ガスを注気すると、容易
に凝固層を破ることが出来、高圧ガスは溶融樹脂内に注
入される。
又ガス注入方向が上向きでなく水平となる場合でも、製
品の中央部であるため中空部の形状の成形性が良い。そ
してガス圧を保持したまま凝固させると、任意の排気手
段によって中空部のガスを抜き、型開きする。
又以上のような突出部はガスノズル6先端部で形成する
ようにしてもよい。この場合は金型の突出部13を設けず
ガスノズル6先端をキャビティ3内に突出させた状態で
溶融樹脂を充填し、同様の手順で高圧ガスを注入する。
この場合の効果も前例の場合と同様である。
(考案の効果) 以上のように本考案のガス射出成形装置は、熱伝導率の
低い突出部がキャビティ内に突出して形成されるので、
キャビティ内に充填された溶融樹脂の表層の凝固は、突
出部に接する部分が他の部分よりも遅くなり、その分凝
固層が薄肉となるため、ガスノズルの先端が容易に凝固
層を破ることが出来、ガスノズルで高圧ガスを注入して
中空部を確実に成形することが出来る。又ガスの注入方
向が規制されないため中空部の形状の成形性を向上させ
ることが出来るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は射出成形金型に構成されるガス射出成形装置の
全体図、第2図は要部拡大図、第3図、第4図は従来例
を示す説明図である。 尚同図中、1,51は上型、2,52は下型、3,53はキャビテ
ィ、4,54は射出ノズル、5,55はガス注入装置、9はガス
注入部、13は突出部を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田中 広巳 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)考案者 狩野 健二郎 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−95007(JP,A) 特開 昭63−165114(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】金型のキャビティ内に充填した樹脂内にガ
    スを注入する中空成形用のガス射出成形装置において、
    前記キャビティ内に樹脂を射出するノズル部とは別個に
    ガス注入部を備え、このガス注入部の先端は前記キャビ
    ティ内に突出する突出部とし、この突出部に前記キャビ
    ティ内に出没自在なガスノズルの先端を配設し、前記突
    出部は金型に設け且つ他の金型の部分より熱伝導率の低
    い部材としたことを特徴とする中空成形用のガス射出成
    形装置。
JP1990058201U 1990-06-01 1990-06-01 中空成形用のガス射出成形装置 Expired - Fee Related JPH0732022Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63165114A (ja) * 1986-12-26 1988-07-08 Nec Home Electronics Ltd 射出成形方法及び射出成形用金型装置

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JPH0417917U (ja) 1992-02-14

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