JPH0731994U - 集配水桝 - Google Patents

集配水桝

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JPH0731994U
JPH0731994U JP6704893U JP6704893U JPH0731994U JP H0731994 U JPH0731994 U JP H0731994U JP 6704893 U JP6704893 U JP 6704893U JP 6704893 U JP6704893 U JP 6704893U JP H0731994 U JPH0731994 U JP H0731994U
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basin
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wall
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JP6704893U
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敏只 都倉
信義 下里
克己 山口
与三 栗岡
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Takiron Co Ltd
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Takiron Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集配水桝に流入した雨水に混ざっている土砂
などの異物を楽に確実に取り除けるようにする。異物の
除去作業を頻繁に行わなくても、胴壁に開設した土中へ
配水するための通孔や、桝に接続して孔明き管の通孔が
異物によって塞がれないようにする。 【構成】 桝本体1に、導入管3から流入した水を受け
止めた後に桝本体内に溢流させる除塵具2を設置する。
除塵具2は、仕切り壁で区画した複数段の水溜め室を有
する。導入管3から最前段の水溜め室に流入した水が仕
切り壁を溢流して最後段の水溜め室に達した後、桝本体
1に入る。異物が水溜め室に沈んで残る。除塵具2を桝
本体1から取り外して除塵具2に溜まった異物を取り除
くことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、雨樋で集めた雨水や地表面の雨水などを集めて側溝や河川、海、土 中などに配水するために設置される集配水桝に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より知られているこの種の集配水桝は土中に埋設して使用される。この集 配水桝においては、その内部空間に導入管から流入した雨水などの水を、胴壁に 開設した多数の通孔を通して周囲の土中に浸透させたり、あるいは胴壁に接続し た孔明き管を通して水を所定の場所に送って土中に浸透させたりするといったこ とが行われる。また、内部空間での水位が一定の高さになるとその水が排水管を 通して排水される。そして、導入管から流入した水に混ざっている土砂などの異 物は底部に沈んで水から分離される。
【0003】 このような集配水桝においては定期的または必要に応じて内部を清掃すること が行われており、底部に沈んだ異物はその清掃時にスコップなどの道具を使って 取り除いたり手で掻き出したりしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、土中に埋設されている集配水桝の底部に沈んだ異物を上記のよ うにして取り除く作業は煩わしく、そのような作業を行っても異物を完全に取り 除いてしまうことが困難である。
【0005】 また、異物の除去作業を長期間に亘って行わずに放置していると、集配水桝の 胴壁などに設けられている配水用の通孔が堆積物で塞がれたり、あるいは胴壁に 接続してある孔明き管に流れ込んだ土砂などの異物でその孔明き管の通孔が塞が れたりし、土中への配水に支障を生じることになる。
【0006】 本考案は以上の事情の下でなされたものであり、集配水桝に流入した雨水など の水から分離した土砂などの異物を取り除く作業を楽に確実に行うことができる のみならず、異物を取り除く作業をそれほど頻繁に行わなくてもその異物によっ て胴壁に開設された配水用の多数の通孔や、孔明き管の通孔が塞がれるおそれの ない集配水桝を提供することを目的とする。
【0007】 また、本考案は、集配水桝の内部のきわめて狭い空間において水に混ざってい る異物を効率よく水から分離させることのできる集配水桝を提供することを目的 とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の考案による集配水桝は、胴壁に水の導入管が接続される桝本体 と、この桝本体の内部空間の所定位置に対して挿抜可能で、上記導入管から流入 した水を受け止めた後に桝本体内に溢流させる除塵具とを備えるものである。
【0009】 請求項2記載の考案による集配水桝は、請求項1記載のものにおいて、除塵具 は、底壁と、その底壁の外周部から立ち上げられた外周壁と、外周壁で囲まれた 空間を複数の水溜め室に区画しかつ前段の水溜め室の水を後段の水溜め室に溢流 させる仕切り壁とを有するものである。
【0010】
【作用】
請求項1記載の考案による集配水桝においては、除塵具を桝本体に挿入して所 定位置に配備しておくと、導入管から流入した水が除塵具により受け止められた 後に桝本体内に溢流する。このため、導入管から流入する水に混ざっている土砂 などの異物が除塵具内に沈んで水から分離される。こうして除塵具に残った異物 は除塵具を桝本体から抜き出して清掃することにより取り除かれる。
【0011】 請求項2記載の考案による集配水桝においては、導入管から最前段の水溜め室 に流入した水が、一定の水位に達すると仕切り壁を溢流して次段(後段)の水溜 め室に入る。このような作用が繰り返されて最後段の水溜め室に流入した水が桝 本体の内部空間に流入する。そして、導入管から流入した水に混ざっている土砂 などの異物は、除塵具における各水溜め室の底部に沈んで水から分離される。こ のため、除塵具の最後段の水溜め室の水出口から桝本体の内部空間に流入する水 には異物がまったく含まれないか、あるいはほとんど含まれなくなる。
【0012】
【実施例】
図1は本考案の実施例による集配水桝の断面図、図2は除塵具の平面図、図3 は除塵具の下面図である。この集配水桝は、小さな勾配を持つ上拡がり形状の胴 壁11と底壁12とを備える桝本体1と、この桝本体1の内部空間Sの所定位置 に対して挿抜可能な除塵具2とを備えている。
【0013】 図1に示したように、桝本体1の胴壁11の下半部や底壁12には多数の通孔 13…が設けられており、この胴壁11で囲まれる上記内部空間Sに溜まった水 がこれらの通孔13…を通って外方に流出することにより周囲の土中に浸透して いくようになっている。胴壁11の上部にソケット14が一体に設けられており 、このソケット14に水の導入管3が接続されるようになっていると共に、胴壁 11の高さ方向中間部には排水管4が接続可能になっている。さらに、胴壁11 の上端部に蓋受け部15が一体に設けられており、この蓋受け部15に蓋16が 着脱されるようになっている。
【0014】 図1〜図3に示したように、除塵具2は、中央に開口21aを備えた底壁21 と、底壁21の外周部から立ち上げられた小さな勾配を持つ上拡がり形状の外周 壁22と、底壁21の内周部から立ち上げられた背高で上窄まり形状の内周壁2 3とを有するほか、底壁21と外周壁22と内周壁23とで囲まれた空間を4つ の水溜め室51,52,53,54に区画する4つの仕切り壁24,25,26 ,27を有しており、これらの仕切り壁24〜27のうち、最前段の水溜め室5 1と最後段の水溜め室54とを区画している仕切り壁27は他の3つの仕切り壁 24,25,26よりも背高になっている。そして、背高の仕切り壁27を除く 他の3つの仕切り壁24,25,26のそれぞれの上端縁には溢流縁部24a, 25a,26aが凹入状に形成されている。また、最前段の水溜め室51を除く 他の3つの水溜め室52,53,54のそれぞれには中間壁55,56,57が 設けられており、これらの中間壁55,56,57により各水溜め室52,53 ,54が第1室52a,53a,54aと第2室52b,53b,54bとに区 画されていると共に、各水溜め室52,53,54においては第1室52a,5 3a,54aと第2室52b,53b,54bとが中間壁55,56,57と上 記底壁21との間に形成された開口55a,56a,57a(図4参照)を介し て連通されている。
【0015】 図4は除塵具2を図3に示した基準線Lを境に展開した状態で示した説明図で ある。この図で判るように、最前段の水溜め室51の上面の開口は水入口51a となされているのに対し、上記内周壁23には、最前段の水溜め室51を除く他 の3つの水溜め室52,53,54における第1室52a,53a,54aと第 2室52b,53b,54bとの対応箇所にそれぞれ水出口52a’,52b’ ,53a’,53b’,54a’,54b’が水平レベルを同一に合わせて開口 している。そして、各水出口52a’,52b’,53a’,53b’,54a ’,54b’の相互間においては、その開口面積が、後段側の水溜め室に対応す るものがそれに隣接する前段側の水溜め室に対応するものよりも大きくなってい る。なお、各水出口52a’,52b’,53a’,53b’,54a’,54 b’の開口箇所は、上記溢流縁部24a,25a,26aの高さレベルと略同一 レベルになっている。
【0016】 次に、図1に示すように桝本体1における胴壁11の内周面には上下方向に延 びるリブ17が等角度おきの数箇所(図例では3箇所)に設けられている。これ に対し、図1および図3に示すように除塵具2の底壁21の下面の数箇所(図例 では3箇所)には上記リブ17…に対応する係合溝部28…が具備されている。 上記リブ17…は、桝本体1に挿入した除塵具2を桝本体1の高さ方向の中間部 で位置決めするための手段の例示であり、この位置決め手段の構成は図例のもの に限定されない。たとえば胴壁11の内周面の数箇所に突起を形成することによ っても形成することが可能である。また、除塵具2に係合溝部28…を設ける代 わりに、底壁21の数箇所に上記リブ17…に係合可能な凹所を形成しておいて もよい。
【0017】 除塵具2は土中に埋設された桝本体1に上方から挿入して桝本体1に装着され る。この装着状態では、除塵具2が上記リブ17…により支持され、しかも係合 溝部28…が図1のようにリブ17…の上端に嵌合状に係合してこの除塵具2が 桝本体1に対し周方向に動かないように位置決めされる。また、除塵具2におけ る最前段の水溜め室51の水入口51aがソケット14を介して桝本体1に接続 されている水の導入管3の先端部に臨まされ、他の水溜め室52,53,54の 全部の水出口52a’,52b’、53a’,53b’,54a’,54b’が 、それぞれ、開口21aを介して桝本体1の内部空間Sに臨まされる。
【0018】 このように桝本体1に除塵具2が装着されていると、導入管3から流れ出た水 が水入口51aを経て最前段の水溜め室51に流入する。このとき、導入管3か ら流入する水が除塵具2の仕切り壁24などに当たって除塵具2を回転させる方 向の力が加わることがあるけれども、そのような力に対しては係合溝部28…が 桝本体1側のリブ17…に係合してその力に抵抗するので、除塵具2が回転して 位置ずれするといった事態が生じるおそれはない。
【0019】 上記のようにして最前段の水溜め室51に流入した水が一定の水位に達すると 、仕切り壁24の溢流縁部24aを溢流して後段の水溜め室52に入る。この水 溜め室52では開口55aを水が流通することにより第1室52aと第2室52 bとに水が溜まり、これら第1室52aや第2室52bの水位が水出口52a’ や水出口52b’の下辺レベルを越えるとそれらの水出口52a’,52b’か ら溢流した水が開口21aを経て桝本体1の内部空間Sに流入する。また、第2 室52bの水位が一定のレベルに達すると、仕切り壁25の溢流縁部25aを溢 流して後段の水溜め室53に入り、上記と同様にして第1室53aや第2室53 bの水位が水出口53a’や水出口53b’の下辺レベルを越えるとそれらの水 出口53a’,53b’から溢流した水が開口21aを経て桝本体1の内部空間 Sに流入し、また、第2室53bの水位が一定のレベルに達すると、仕切り壁2 6の溢流縁部26aを溢流して最終段の水溜め室54に入る。最終段の水溜め室 54においては、仕切り壁27が背高であるために、水位が上がっても最前段の 水溜め室51に水が溢流することはなく、水は水出口54a’,54b’を溢流 して桝本体1の内部空間Sに流入する。
【0020】 以上説明したような除塵具2での水の流れを図2および図3に矢印で示してあ る。これから判るように、除塵具2では隣接する前段側の水溜め室から後段側の 水溜め室に水が溢流するので、比重の重い土砂などの異物は各水溜め室の底部に 沈んで水から分離される。特に、この実施例においては、各水溜め室52,53 ,54内で水流が中間壁55,56,57により邪魔されながら上下方向に蛇行 して開口55a,56a,57aを流通するので、水の流勢が効果的に弱められ て土砂などの異物の沈降による分離が促進される。そして、各水溜め室52,5 3,54で異物を分離して水出口52a’,52b’,53a’,53b’,5 4a’,54b’を溢流した水が桝本体1の内部空間Sに流入するので、桝本体 1の内部空間Sには土砂などの異物がほとんど入らない。したがって、長期間を 経ても桝本体1の通孔13…が異物で塞がれるというような事態が起こりにくく なり、その通孔13…を利用した土中への配水が長期間に亘って良好に行われる 。なお、桝本体1の内部空間Sで水位が上がったときには排水管4を経て排水さ れる。そして、内周壁23と開口21を通して上部より桝本体1の内部空間Sを 見ることができるので、万一、異物が溜まればすぐに見つけられ、除塵具2を取 り外して掃除することができる。
【0021】 また、除塵具2に4段に亘って水溜め室51,52,53,54を具備させる ことにより除塵具2による異物の分離性能を高めてあるけれども、水溜め室の段 数は少なくとも2段あればよい。
【0022】 図5には変形例による除塵具2を展開した状態で示した説明図である。同図の 除塵具2においては、最前段の水溜め室51を除く他の3つの水溜め室52,5 3,54に設けられた水出口52b’,53b’,54b’の下辺レベルL1, L2,L3を後段側のものほど低くし、各仕切り壁24,25,26の溢流縁部 24a,25a,26aの高さレベルを最後段の水溜め室54に設けられた水出 口54b’の下辺レベルL3と略同一にしてある。なお、水出口52b’,53 b’,54b’の開口面積は略同一である。
【0023】 図5の除塵具2を用いると、導入管3から最前段の水溜め室51に流入する水 量が少ないときには、2段目および3段目の水出口52b’,53b’からの水 の溢流を生じずに、水が各段の水溜め室51,52,53,54に次々と溢流し ていき、最後段の水溜め室54の水出口54b’からだけ水が溢流する。このた め、最後段の水溜め室54に比べて水の流勢が強い2段目および3段目の水溜め 室52,53の水が桝本体1の内部空間S(図1参照)に流入することが無くな り、しかも、水の滞留時間も長くなるので、それだけ異物の分離が確実に行われ る。なお、図5の除塵具2においても、導入管3から最前段の水溜め室51に流 入する水量が、溢流縁部24a,25a,26aを溢流して後段側の水溜め室に 流入する水量よりも多いときには、各段の水溜め室51,52,53の水位が溢 流縁部24a,25a,26aよりも高位にまで上昇して2段目および3段目の 水出口52b’,53b’からも水が溢流するので、多量の水が流入してくるよ うな事態にも対処できるものである。
【0024】 図1〜図5で説明した除塵具2は、最前段の水溜め室51を除く他の3つの水 溜め室52,53,54のすべてに水出口を設け、しかも各水溜め室52,53 ,54に中間壁55,56,57を設けてあるけれども、水出口については最後 段の水溜め室54だけに水出口54b’を設けておいてもよく、また、中間壁5 5,56,57は省略してもよい。図6にはそのような除塵具2を展開した状態 で説明的に示してある。
【0025】 以上説明した除塵具2は土中に埋設されている桝本体1から内周壁23の上部 に開口した把手23aを手で持って上方に抜き出すことができる。そのため、除 塵具2の水溜め室51,52,53,54で分離されている土砂などの異物は、 そのようにして桝本体1から取り外した除塵具2を地上で清掃することにより楽 にしかも確実に取り除くことができる。
【0026】 図7は本考案の他の実施例による集配水桝の断面図、図8は図7の要部を拡大 した断面図、図9は図7の集配水桝における除塵具2の装着動作を示す説明図で ある。
【0027】 この集配水桝において、桝本体1が上拡がり形状の胴壁11と底壁12とを備 える点などは図1で説明した桝本体1と同様である。しかし、この実施例に用い られている桝本体1は、胴壁1の任意位置に導入管3を接続できるようになって いる点で図1の桝本体1と異なる。すなわち、この実施例に用いられている桝本 体1は、ホールソーなどの工具を用いて開けた孔18にシール用パッキン19を 装着し、そこに導入管3を差し込むようになっている。このため、導入管3の先 端部が桝本体1の内部に突き出る。他方、除塵具2はその外周壁22の上端部に 外側に張り出したフランジ部29を一体に設けてあり、このフランジ部29の所 定箇所に図9のように凹欠部20を具備させてある。
【0028】 この構成であると、導入管3の先端部が桝本体1の内部に突き出ていても、除 塵具2のフランジ部29に具備された凹欠部20を導入管3の先端部に合わせて おけば、その除塵具2を導入管3の先端部にじゃまされずに桝本体1に除塵具2 を挿入して装着することができる。また、そのようにして挿入した後に、除塵具 2を少し回転させて導入管3を凹欠部20以外のフランジ部29に合わせ、しか も、フランジ部29をリブ17…により支持させておけば、除塵具2と桝本体1 との間に隙間が生じていても導入管3から出た水が除塵具2の最前段の水溜め室 に確実に流入するようになる。その他の構成や作用は図1〜図6について説明し たところと同様である。
【0029】 図10は桝本体1と組み合わせることのできる除塵具2の変形例を示す平面図 、図11は図10のXI−XI線に沿う断面図である。
【0030】 この除塵具には、外周壁22で囲まれる空間を仕切り壁24,25,26,2 7により4段の水溜め室51,52,53,54に小区画している。そして、仕 切り壁24,25,26の上端部を溢流縁部24a,25a,26aとしてあり 、仕切り壁24,25,26は外周壁22および仕切り壁27より背を低くして ある。外周壁22を水溜め室54に対応する個所で部分的に内部に凹ませて凹欠 部20を具備させてあり、この凹欠部20の適所に水出口64が開設されている 。
【0031】 上記構成であると、導水管3の先端部が桝本体1の内部に突き出ていても、こ の先端部を凹欠部20に合わせれば除塵具2を桝本体1に挿入でき、挿入後に除 塵具2を回転させて導水管3の先端部を水溜め室51に臨ませれば、確実に導水 することが可能になる。そして、雨水などは異物を取り除かれ、凹欠部10の水 出口64より溢流し、凹欠部20により形成される通路を通って桝本体1の内部 空間Sに流入する。なお、水溜め室52,53からも水を流出させたときは、そ れぞれの外周壁に凹欠部を設けてそこに水出口を開設しておけばよい。また、水 溜め室52,53,54の外周壁の一部を低くして、その低くした部分より溢流 させるようにしてもよい。
【0032】 図12は図7で説明したような桝本体1、すなわち導入管3の先端部が内部に 突き出るような桝本体1と組み合わせることのできる除塵具2の変形例を示す断 面図、図13は同除塵具2の平面図、図14は同除塵具2を展開した状態の説明 図である。
【0033】 この除塵具2は、外周壁22で囲まれる空間を内周壁23によって内周側と外 周側との2つの水溜め室に区画してあり、外周側の水溜め室を4つの仕切り壁2 4,25,26,27により4段の水溜め室51,52,53,54に小区画し 、内周側の水溜め室を4つの仕切り壁24’,25’,26’,27’により3 段の水溜め室61,62,63に小区画してある。そして、仕切り壁24,25 ,26に凹入状の溢流縁部24a,25a,26aを、仕切り壁25’,26’ に凹入状の溢流縁部25a’,26a’を設けてあり、内周壁23における4段 目の水溜め室54に対応する箇所にも凹入状の溢流縁部23aを設けてある。こ の構成により、外周壁22で囲まれる空間には、外周側に4段の水溜め室51, 52,53,54がこの順に形成され、内周側に3段の水溜め室61,62,6 3がこの順に形成される。最終段の水溜め室63の底壁には水出口64が開設さ れている。
【0034】 上記構成であると、図14に矢印で示したように、導入管3から最前段の水溜 め室51に流入した水が次々と後段の水溜め室に溢流して最終段の水溜め室63 に入り、その後、水出口64から図示していない桝本体の内部空間に流入する。
【0035】 この実施例において、溢流縁部24a,25a,26a,23a,26a’, 25a’の高さレベルは同一になっている。また、最前段から第4段目までの水 溜め室51,52,53,54の底壁21は内周壁23側が下位になるように傾 斜している。このため、各水溜め室51,52,53,54で沈んで水から分離 された土砂などの異物は、傾斜した底壁23を滑り落ちて最低位部に堆積しやす くなる。
【0036】 なお、図12に仮想線で示したように、最前段の水溜め室51をカバー7で覆 っておくと、水が導入管3から勢いよく流入しても、その水がすべて最前段の水 溜め室51に流入するようになる。また、外周壁22に凹欠部20を設けておく と、導入管3の先端部が桝本体の内部に突き出ていても、図9で説明したように 導入管3の先端部にじゃまされずに除塵具2を桝本体に挿入して装着したり、桝 本体から除塵具2を抜き出して取り外すことが可能になる。
【0037】 ところで、集水した雨水を配水するために用いられる集配水桝においては、長 期に亘って雨が降らないようなときには、先に水溜め室に流入した雨水が溜まっ たままになり、害虫の発生原因になることがある。このような事態が生じないよ うにするため、図1〜図5で説明した実施例においては、内周壁23の下端部に 径小な水抜き孔71を形成してその水抜き孔71により残水を桝本体1の中に排 出するようにしている。また、図12で説明した実施例においては、内周壁23 や仕切り壁17などに水抜き孔71を形成してその水抜き孔71を通して残水を 桝本体1の中に排出するようにしている。このようにしておけば、長期間に亘っ て雨が降らなくても水溜め室に残水が残ったままになることがない。
【0038】 なお、上記した各実施例においては説明を簡略にするために、同一または相応 する部分には同一符号を付してある。
【0039】 本考案に係る集配水桝の除塵具の構成は上記した実施例に限定されのものでは ない。たとえば、除塵具を、底壁と外周壁とを備えた単なる凹入状の容器により 形成し、外周壁の上端縁から水を溢流させるようにしたものであってもよい。ま た、桝本体の構成についても上記した実施例に限定されのものではない。たとえ ば、底壁を持たない桝本体であっても、あるいは図1に仮想線で示したように、 胴壁11に孔明き管100を接続してこの孔明き管100で桝本体内の水を所定 箇所まで導いて土中に浸透させ得るようなものであってもよい。
【0040】
【考案の効果】
請求項1記載の考案による集配水桝によると、水の導入管から流れ出た水に混 ざっている土砂などの異物が、桝本体に挿入して装着された除塵具により分離さ れてその除塵具により捕集されるので、桝本体をそれほど頻繁に清掃しなくても 、異物が桝本体に堆積することがなくなる。このため、桝本体の胴壁に設けられ た多数の通孔が異物により塞がれたり、桝本体に接続した孔明き管の通孔が異物 によって塞がれたりするおそれが少なくなり、長期間に亘って良好な配水を行う ことができるようになる。また、除塵具は桝本体から取り外して地上で清掃する ことができるので、除塵具に残った異物を楽にしかも確実に取り除くことができ る。
【0041】 請求項2記載の考案による集配水桝によると、水の導入管から流れ出た水に混 ざっている土砂などの異物が、桝本体に挿入して装着された除塵具の数段に亘る 水溜め室で水から効率よく分離されるようになる。このため、桝本体内の狭い空 間において水に混ざっている異物を効率よく水から分離させることのできるとい う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例による集配水桝の断面図であ
る。
【図2】除塵具の平面図である。
【図3】除塵具の下面図である。
【図4】除塵具を展開した状態で示した説明図である。
【図5】変形例による除塵具を展開した状態で示した説
明図である。
【図6】他の変形例による除塵具を展開した状態で示し
た説明図である。
【図7】本考案の他の実施例による集配水桝の断面図で
ある。
【図8】図7の要部を拡大した断面図である。
【図9】図7の集配水桝における除塵具の装着動作を示
す説明図である。
【図10】さらに他の変形例による除塵具の平面図であ
る。
【図11】図10のXI−XI線に沿う断面図である。
【図12】さらに他の変形例による除塵具の断面図であ
る。
【図13】図10の除塵具の平面図である。
【図14】図10の除塵具を展開した状態の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 桝本体 2 除塵具 3 導入管 11 胴壁 22 外周壁 24〜27 仕切り壁 51〜54 水溜め室
フロントページの続き (72)考案者 栗岡 与三 大阪市中央区安土町2丁目3番13号 タキ ロン株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴壁に水の導入管が接続される桝本体
    と、この桝本体の内部空間の所定位置に対して挿抜可能
    で、上記導入管から流入した水を受け止めた後に桝本体
    内に溢流させる除塵具とを備えることを特徴とする集配
    水桝。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の集配水桝において、除塵
    具は、底壁と、その底壁の外周部から立ち上げられた外
    周壁と、外周壁で囲まれた空間を複数の水溜め室に区画
    しかつ前段の水溜め室の水を後段の水溜め室に溢流させ
    る仕切り壁とを有する集配水桝。
JP6704893U 1993-11-22 1993-11-22 集配水桝 Pending JPH0731994U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100408940B1 (ko) * 2000-09-01 2003-12-11 주식회사 환경시설관리공사 자연정화식 맨홀
JP2012007308A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Ito Yogyo Co Ltd 汚濁物捕捉用構造体及び汚濁物捕捉設備

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KR100408940B1 (ko) * 2000-09-01 2003-12-11 주식회사 환경시설관리공사 자연정화식 맨홀
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