JPH0731973B2 - 電磁引外し装置 - Google Patents
電磁引外し装置Info
- Publication number
- JPH0731973B2 JPH0731973B2 JP59272958A JP27295884A JPH0731973B2 JP H0731973 B2 JPH0731973 B2 JP H0731973B2 JP 59272958 A JP59272958 A JP 59272958A JP 27295884 A JP27295884 A JP 27295884A JP H0731973 B2 JPH0731973 B2 JP H0731973B2
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- JP
- Japan
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- iron core
- cylinder
- magnetic
- yoke
- letter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Magnetically Actuated Valves (AREA)
- Electromagnets (AREA)
- Breakers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、回路遮断器等の電磁引外し用電磁石に係り、
特に、非磁性体筒と可動鉄心との接触面の振動音に対す
る防止のための、好適な電磁石構造に関する。
特に、非磁性体筒と可動鉄心との接触面の振動音に対す
る防止のための、好適な電磁石構造に関する。
〔発明の背景〕 第1図は、従来の回路遮断器内部に設けられた電磁引外
し装置を示す。1は継鉄3に挿入され、半田2により固
定された非磁性体筒であり、その内部には、動作を制御
する制御バネ4と小径部および大径部をもつ移動鉄心5
が内蔵され、固定鉄心6により封印されている。このと
き筒内は気層となつている。8は非磁性体筒1の回りに
巻回された電流コイルである。
し装置を示す。1は継鉄3に挿入され、半田2により固
定された非磁性体筒であり、その内部には、動作を制御
する制御バネ4と小径部および大径部をもつ移動鉄心5
が内蔵され、固定鉄心6により封印されている。このと
き筒内は気層となつている。8は非磁性体筒1の回りに
巻回された電流コイルである。
以上のような構成であり、次のような動作をする。
電流コイル8に過電流が流れた場合、継鉄3と移動鉄心
5に磁気が生じ、移動鉄心5は制御バネ4の荷重にうち
勝ち、上部の固定鉄心6の方向に移動し、瞬時にして固
定鉄心6に着く。これにより、更に磁気力のアツプを伴
い、一端を継鉄3と継合する可動鉄心7を吸着する。こ
の可動鉄心7の吸着により他の一端が、回路遮断器の引
外し装置9をけとばし動作させ、接点を開離する。
5に磁気が生じ、移動鉄心5は制御バネ4の荷重にうち
勝ち、上部の固定鉄心6の方向に移動し、瞬時にして固
定鉄心6に着く。これにより、更に磁気力のアツプを伴
い、一端を継鉄3と継合する可動鉄心7を吸着する。こ
の可動鉄心7の吸着により他の一端が、回路遮断器の引
外し装置9をけとばし動作させ、接点を開離する。
以上の動作において、定格電流値(100%)付近の交流
電流を電流コイル8に通電した場合は、非磁性体筒1の
内壁面と移動鉄心5の大径部外周の間で接触し合い、又
移動鉄心5を上部の固定鉄心6の方向に動作させる磁気
力は制御バネ4の荷重とバランスしているため可動鉄心
5は、非磁性体筒1の底面と可動鉄心5の大径部底面側
の間で接触して両方共、交番磁界により振動音を発生し
てしまうという問題がある。
電流を電流コイル8に通電した場合は、非磁性体筒1の
内壁面と移動鉄心5の大径部外周の間で接触し合い、又
移動鉄心5を上部の固定鉄心6の方向に動作させる磁気
力は制御バネ4の荷重とバランスしているため可動鉄心
5は、非磁性体筒1の底面と可動鉄心5の大径部底面側
の間で接触して両方共、交番磁界により振動音を発生し
てしまうという問題がある。
本発明は、動作電流値付近まで、非磁性体筒内部で、振
動音を発生させない構造をもつ電磁引外し装置を提供す
ることにある。
動音を発生させない構造をもつ電磁引外し装置を提供す
ることにある。
本発明は、一端に開口部を有するとともに他端が塞がれ
た非磁性体筒と、この非磁性体筒の一端に開口部を塞ぐ
よう固着された固定鉄心と、非磁性体筒の外周に巻回さ
れて交流電流が通電される電磁コイルと、「L」の字形
に形成されて「L」の字の短辺に非磁性体筒が嵌挿され
「L」の字の長辺の先端部が固定鉄心近傍に位置するよ
う配置された継鉄と、略「く」の字形に形成されて
「く」の字の一辺が電磁コイルの励磁時に固定鉄心に吸
引されるよう「く」の字の折れ曲がり部分付近で継鉄の
「L」の字の長辺の先端部に搖動自在に係止された可動
鉄心と、非磁性体筒の内部に摺動自在に収納されて電磁
コイルの励磁時に固定鉄心に向かって移動して可動鉄心
を介して継鉄との間に磁路を形成する移動鉄心と、非磁
性体筒内部でこの移動鉄心と固定鉄心との間に配置され
た制御弾性体を有する電磁引外し装置において、非磁性
体筒内の塞がれた他端の底面と移動鉄心の間に配置され
た圧縮ばねと、移動鉄心の外周に固着された振動吸収材
を設け、非磁性体筒内を固定鉄心により気層となるよう
封印し、制御弾性体および圧縮ばねを非磁性体筒の内面
から離間して配置したことを特徴とするものである。
た非磁性体筒と、この非磁性体筒の一端に開口部を塞ぐ
よう固着された固定鉄心と、非磁性体筒の外周に巻回さ
れて交流電流が通電される電磁コイルと、「L」の字形
に形成されて「L」の字の短辺に非磁性体筒が嵌挿され
「L」の字の長辺の先端部が固定鉄心近傍に位置するよ
う配置された継鉄と、略「く」の字形に形成されて
「く」の字の一辺が電磁コイルの励磁時に固定鉄心に吸
引されるよう「く」の字の折れ曲がり部分付近で継鉄の
「L」の字の長辺の先端部に搖動自在に係止された可動
鉄心と、非磁性体筒の内部に摺動自在に収納されて電磁
コイルの励磁時に固定鉄心に向かって移動して可動鉄心
を介して継鉄との間に磁路を形成する移動鉄心と、非磁
性体筒内部でこの移動鉄心と固定鉄心との間に配置され
た制御弾性体を有する電磁引外し装置において、非磁性
体筒内の塞がれた他端の底面と移動鉄心の間に配置され
た圧縮ばねと、移動鉄心の外周に固着された振動吸収材
を設け、非磁性体筒内を固定鉄心により気層となるよう
封印し、制御弾性体および圧縮ばねを非磁性体筒の内面
から離間して配置したことを特徴とするものである。
本発明の1実施例を第2図,第3図により説明する。第
2図は、回路遮断器の過電流引外し装置である。1は継
鉄3に挿入され、半田2により固定された非磁性体筒で
あり、その内部には動作を制御する制御バネ4および固
定鉄心6側に小径部、小径部の下部側に大径部を形成
し、大径部外周に第3図に示す合成樹脂11を固着した移
動鉄心12が挿入されている。合成樹脂としては熱収縮性
のテフロンチユーブあるいはナイロン収縮チユーブを用
いる。更に上記非磁性体筒1の底面と上記移動鉄心12の
大径部底面との間に、圧縮バネ13が内蔵され、固定鉄心
6により封印されている。固定鉄心6の上部には、継鉄
3の一端と継合する可動鉄心7が設けられている。8は
非磁性体筒1の回りに巻回された電流コイルである。
2図は、回路遮断器の過電流引外し装置である。1は継
鉄3に挿入され、半田2により固定された非磁性体筒で
あり、その内部には動作を制御する制御バネ4および固
定鉄心6側に小径部、小径部の下部側に大径部を形成
し、大径部外周に第3図に示す合成樹脂11を固着した移
動鉄心12が挿入されている。合成樹脂としては熱収縮性
のテフロンチユーブあるいはナイロン収縮チユーブを用
いる。更に上記非磁性体筒1の底面と上記移動鉄心12の
大径部底面との間に、圧縮バネ13が内蔵され、固定鉄心
6により封印されている。固定鉄心6の上部には、継鉄
3の一端と継合する可動鉄心7が設けられている。8は
非磁性体筒1の回りに巻回された電流コイルである。
以上のような構成において、次に動作を説明する。
電流コイル8に過電流が流れた場合、継鉄3と移動鉄心
12に磁気力を生じ、移動鉄心12は、制御バネ4の荷重に
うち勝ち、上部の固定鉄心6の方向に動作し、瞬時にし
て固定鉄心6に着く。これにより更に磁気力のアツプを
伴い、一端を継鉄3と継合する可動鉄心7を吸着する。
この可動鉄心7の吸着により他の一端が、回路遮断器の
引外し装置9をけとばし動作させ、接点を開離する。
12に磁気力を生じ、移動鉄心12は、制御バネ4の荷重に
うち勝ち、上部の固定鉄心6の方向に動作し、瞬時にし
て固定鉄心6に着く。これにより更に磁気力のアツプを
伴い、一端を継鉄3と継合する可動鉄心7を吸着する。
この可動鉄心7の吸着により他の一端が、回路遮断器の
引外し装置9をけとばし動作させ、接点を開離する。
以上のような構成および動作において、定格電流値付近
の電流を電流コイル8に通電した場合、移動鉄心12を上
部固定鉄心6の方向に吸着させる磁気力は制御バネ4の
荷重とバランスしているため、交番磁界により移動鉄心
12は振動するが、非磁性体筒1の底面と移動鉄心12の大
径部底面との間にバネ13を設け、更に非磁性体筒1の内
壁面と移動鉄心12の大径部外周との間に合成樹脂11を固
着させてあるため、振動による移動鉄心12と非磁性体筒
の内壁面及び底面との衝突は緩衝され、振動音はほとん
ど発生しない。また樹脂は、摺動時のまさつ抵抗を小さ
くする。さらに、制御バネ4及び圧縮バネ13は非磁性体
筒1の内面から離間しているので、移動鉄心の振動によ
りこれらのバネが振動しても非磁性体筒1の内面と接触
が防止されて振動音の発生を防止できる。また、非磁性
体筒1内は気層なので油漏れ防止が不要となり、構造が
簡単になる。
の電流を電流コイル8に通電した場合、移動鉄心12を上
部固定鉄心6の方向に吸着させる磁気力は制御バネ4の
荷重とバランスしているため、交番磁界により移動鉄心
12は振動するが、非磁性体筒1の底面と移動鉄心12の大
径部底面との間にバネ13を設け、更に非磁性体筒1の内
壁面と移動鉄心12の大径部外周との間に合成樹脂11を固
着させてあるため、振動による移動鉄心12と非磁性体筒
の内壁面及び底面との衝突は緩衝され、振動音はほとん
ど発生しない。また樹脂は、摺動時のまさつ抵抗を小さ
くする。さらに、制御バネ4及び圧縮バネ13は非磁性体
筒1の内面から離間しているので、移動鉄心の振動によ
りこれらのバネが振動しても非磁性体筒1の内面と接触
が防止されて振動音の発生を防止できる。また、非磁性
体筒1内は気層なので油漏れ防止が不要となり、構造が
簡単になる。
上記実施例において、騒音を測定した結果次の通りであ
る。すなわち、暗騒音27dBの無響室において、測定距離
が1mのとき第1図の例が50dBで第2図の例が27dB,同50c
mのとき第1図の例が54dB,第2図例が28dB,同30cmのと
き第1図の例が59dB,第2図の例が30dBである。
る。すなわち、暗騒音27dBの無響室において、測定距離
が1mのとき第1図の例が50dBで第2図の例が27dB,同50c
mのとき第1図の例が54dB,第2図例が28dB,同30cmのと
き第1図の例が59dB,第2図の例が30dBである。
他の実施例としては次のものが考えられる。すなわち、
非磁性体筒1の内周に合成樹脂層を形成する。この場
合、合成樹脂の円筒を非磁性体筒の中に挿入するか、筒
1の内周に樹脂をコーテイングし、この樹脂層の内側に
移動鉄心12を挿入して摺動自在に装填する。
非磁性体筒1の内周に合成樹脂層を形成する。この場
合、合成樹脂の円筒を非磁性体筒の中に挿入するか、筒
1の内周に樹脂をコーテイングし、この樹脂層の内側に
移動鉄心12を挿入して摺動自在に装填する。
さらに別な例としては、非磁性体筒を合成樹脂で作る事
もでき、又、この筒をコイルのボビン8と兼用とするこ
ともできる。このとき筒としては密閉構造としなくても
良く、移動鉄心を摺動可能に支持できるものであれば良
い。
もでき、又、この筒をコイルのボビン8と兼用とするこ
ともできる。このとき筒としては密閉構造としなくても
良く、移動鉄心を摺動可能に支持できるものであれば良
い。
本発明によれば、構造簡単にして振動音の発生を容易に
防止できる電磁引き外し装置を得ることができる。
防止できる電磁引き外し装置を得ることができる。
第1図は、従来構造の電磁引外し装置部分の断面図、第
2図は、本発明の実施例を示す電磁引外し装置部分の断
面図、第3図は、可動鉄心の組立品の斜視図である。 1……非磁性体、2……半田、3……継鉄、6……固定
鉄心、7……可動鉄心、8……電流コイル、9……引外
し装置、10……制御バネ、11……合成樹脂、12……移動
鉄心、13……バネ
2図は、本発明の実施例を示す電磁引外し装置部分の断
面図、第3図は、可動鉄心の組立品の斜視図である。 1……非磁性体、2……半田、3……継鉄、6……固定
鉄心、7……可動鉄心、8……電流コイル、9……引外
し装置、10……制御バネ、11……合成樹脂、12……移動
鉄心、13……バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭53−24469(JP,U) 実開 昭54−24653(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】一端に開口部を有するとともに他端が塞が
れた非磁性体筒と、この非磁性体筒の上記一端に上記開
口部を塞ぐよう固着された固定鉄心と、上記非磁性体筒
の外周に巻回されて交流電流が通電される電磁コイル
と、「L」の字形に形成されて「L」の字の短辺に上記
非磁性体筒が嵌挿され「L」の字の長辺の先端部が上記
固定鉄心近傍に位置するよう配置された継鉄と、略
「く」の字形に形成されて「く」の字の一辺が上記電磁
コイルの励磁時に上記固定鉄心に吸引されるよう「く」
の字の折れ曲がり部分付近で上記継鉄の「L」の字の長
辺の先端部に搖動自在に係止された可動鉄心と、上記非
磁性体筒の内部に摺動自在に収納されて上記電磁コイル
の励磁時に上記固定鉄心に向かって移動して上記可動鉄
心を介して上記継鉄との間に磁路を形成する移動鉄心
と、上記非磁性体筒内部でこの移動鉄心と上記固定鉄心
との間に配置された制御弾性体を有する電磁引外し装置
において、上記非磁性体筒内の塞がれた他端の底面と上
記移動鉄心の間に配置された圧縮ばねと、上記移動鉄心
の外周に固着された振動吸収材を備え、上記非磁性体筒
内は上記固定鉄心により気層となるよう封印され、上記
制御弾性体および上記圧縮ばねは上記非磁性体筒の内面
から離間して配置されたことを特徴とする電磁引外し装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59272958A JPH0731973B2 (ja) | 1984-12-26 | 1984-12-26 | 電磁引外し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59272958A JPH0731973B2 (ja) | 1984-12-26 | 1984-12-26 | 電磁引外し装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61151931A JPS61151931A (ja) | 1986-07-10 |
JPH0731973B2 true JPH0731973B2 (ja) | 1995-04-10 |
Family
ID=17521154
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59272958A Expired - Fee Related JPH0731973B2 (ja) | 1984-12-26 | 1984-12-26 | 電磁引外し装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0731973B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS549950Y2 (ja) * | 1976-08-08 | 1979-05-10 | ||
JPS5424653U (ja) * | 1977-07-22 | 1979-02-17 |
-
1984
- 1984-12-26 JP JP59272958A patent/JPH0731973B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61151931A (ja) | 1986-07-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |