JPH07319456A - ドラムの自動演奏システム - Google Patents

ドラムの自動演奏システム

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Publication number
JPH07319456A
JPH07319456A JP6156763A JP15676394A JPH07319456A JP H07319456 A JPH07319456 A JP H07319456A JP 6156763 A JP6156763 A JP 6156763A JP 15676394 A JP15676394 A JP 15676394A JP H07319456 A JPH07319456 A JP H07319456A
Authority
JP
Japan
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drum
striking
damper
recording
vibrating
Prior art date
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Application number
JP6156763A
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English (en)
Inventor
Shigeru Muramatsu
繁 村松
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 聴取者に意外性を与えることが可能な自動演
奏ドラムと、そのドラムのために記録を行なう記録装置
とを合わせた、ドラムの自動演奏システムを提供する。 【構成】 打撃センサ41は振動膜への打撃を、リムセ
ンサ42は胴部への打撃を、それぞれ検出する。各セン
サの出力信号は、データ変換器2により所定のフォーマ
ットを有するデータに変換されて、ドライブ回路3を介
しコントローラ4に記録される。一方、アクチュエータ
14(16)、およびアクチュエータ18は、ともにス
テイ10によってドラムの内部に設けられ、コントロー
ラ4により読み出されたデータにしたがってドライブ回
路3により駆動され、それぞれ振動膜およびリムプレー
ト17を打撃する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アコースティックド
ラムの演奏を記録・再生することができるドラムの自動
演奏システムに関する。
【0002】
【従来の技術】膜鳴楽器として区分されるドラム類は、
世界中で種々のタイプがあり、人気を博している。この
ようなドラム類は、いずれも人間による外部からの打撃
により膜(振動膜)を膜鳴させて楽音を発生するもので
ある。近年、アコースティック楽器(例えば、ピアノな
ど)の自動演奏装置が開発が進んでおり、このような潮
流のなかで、ドラムの自動演奏装置も開発されつつあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ドラムの自動演奏装置は、上述した人間の打撃を模し
て、ドラムの外部から打撃を加えるものであり、しか
も、ドラムの発生楽音は、打撃によるものだけであるの
で、聴取者は、外部の打撃動作を観察することによっ
て、発生するであろう楽音を容易に予想できてしまう。
このため、従来のドラムの自動演奏装置は、聴取者にと
ってみれば、なんら意外性を与えるものではなかった。
【0004】この発明は、上述した問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、聴取者に意外性を
与えることが可能な自動演奏ドラムと、そのドラムのた
めに記録を行なう記録装置とを合わせた、ドラムの自動
演奏システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
あっては、ドラムの振動膜が打撃されたことを検出する
振動膜打撃検出手段と、前記ドラムの胴部が打撃された
ことを検出する胴部打撃検出手段と、前記振動膜打撃検
出手段および前記胴部打撃検出手段による各検出結果を
所定のフォーマットで記録する記録手段とを具備するこ
とを特徴としている。
【0006】請求項2に記載の発明にあっては、ドラム
の振動膜が打撃されたことを検出する振動膜打撃検出手
段と、前記振動膜の振動を抑止するダンパと、前記ダン
パの操作されたことを検出するダンパ操作検出手段と、
前記振動膜打撃検出手段および前記ダンパ操作検出手段
による各検出結果を所定のフォーマットで記録する記録
手段とを具備することを特徴としている。
【0007】請求項3に記載の発明にあっては、ドラム
の振動膜が打撃されたことを検出する振動膜打撃検出手
段と、前記振動膜の張力を変化させる操作子と、前記操
作子の操作されたことを検出する操作子操作検出手段
と、前記振動膜打撃検出手段および前記操作子操作検出
手段による各検出結果を所定のフォーマットで記録する
記録手段とを具備することを特徴としている。
【0008】上述した課題を解決するために、請求項4
に記載の発明にあっては、ドラム本体の内部に対し固定
されて設けられ、ドラムの振動膜を打撃する振動膜打撃
手段と、記録手段に予め記録されている打撃の大きさお
よびそのタイミングのデータにしたがって、前記振動膜
打撃手段を駆動する駆動手段とを具備することを特徴と
している。
【0009】請求項5に記載の発明にあっては、請求項
4に記載の発明において、前記記録手段に、さらにドラ
ムの胴部を打撃する旨を示すデータを予め記録させ、ド
ラム本体の内部に対し固定されて設けられて、ドラムの
胴部を打撃する胴部打撃手段を備え、前記駆動手段は、
ドラムの胴部を打撃する旨を示すデータにしたがって、
前記胴部打撃手段を駆動することを特徴としている。
【0010】請求項6に記載の発明にあっては、請求項
4に記載の発明において、前記記録手段に、さらに楽音
発生を抑止する旨を示すデータを予め記録させ、ドラム
本体の内部に対し固定されて設けられて、前記振動膜の
振動を抑止するダンパを、操作するダンパ操作手段を備
え、前記駆動手段は、楽音発生を抑止する旨を示すデー
タにしたがって、前記ダンパ操作手段を駆動することを
特徴としている。
【0011】請求項7に記載の発明にあっては、請求項
4に記載の発明において、前記記録手段に、さらに変調
効果を示すデータを予め記録させ、ドラム振動膜の張力
を変化させる操作子を、操作する操作子操作手段を備
え、前記駆動手段は、変調効果を示すデータにしたがっ
て、前記張力可変手段を駆動することを特徴としてい
る。
【0012】請求項8に記載の発明にあっては、ドラム
の振動膜が打撃されたことを検出する振動膜打撃検出手
段と、前記ドラムの胴部が打撃されたことを検出する胴
部打撃検出手段と、前記振動膜の振動を抑止するダンパ
が操作されたことを検出するダンパ操作検出手段と、前
記振動膜の張力を変化させる操作子が操作されたことを
検出する操作子操作検出手段と、前記各検出手段の各検
出結果を所定のフォーマットで記録する記録手段と、前
記ドラム本体の内部に対し固定されて設けられ、ドラム
の振動膜を打撃する振動膜打撃手段と、前記ドラム本体
の内部に対し固定されて設けられて、ドラムの胴部を打
撃する胴部打撃手段と、前記ダンパを操作するダンパ操
作手段と、前記操作子を操作する操作子操作手段と、前
記記録手段に記録された各検出結果にしたがって、前記
各打撃手段および各操作手段を駆動する駆動手段とを具
備することを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、ドラムの振動
膜が打撃されたことは、振動膜打撃手段により、また、
ドラムの胴部が打撃されたことは、胴部打撃検出手段に
よりそれぞれ検出される。これら各検出手段の検出結果
は、記録手段により所定のフォーマットで記録される。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、ドラムの
振動膜が打撃されたことは、振動膜打撃手段により、ま
た、振動膜の振動を抑止するダンパが操作されたこと
は、ダンパ操作手段によりそれぞれ検出される。これら
各検出手段の検出結果は、記録手段により所定のフォー
マットで記録される。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、ドラムの
振動膜が打撃されたことは、振動膜打撃手段により、ま
た、振動膜の張力を変化させる操作子が操作されたこと
は、胴部打撃検出手段によりそれぞれ検出される。これ
ら各検出手段の検出結果は、記録手段により所定のフォ
ーマットで記録される。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、ドラム本
体の内部に設けられた振動膜打撃手段が、予め記録され
ている打撃の大きさおよびそのタイミングのデータにし
たがって振動膜を打撃するように、駆動手段は、振動膜
打撃手段を駆動する。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、振動膜打
撃手段が、予め記録されている打撃の大きさおよびその
タイミングのデータにしたがって振動膜を打撃するよう
に、かつ、胴部打撃手段が、ドラムの胴部を打撃する旨
を示すデータにしたがって胴部を打撃するように、駆動
手段は、振動膜打撃手段および胴部打撃手段を駆動す
る。
【0018】請求項6に記載の発明によれば、振動膜打
撃手段が、予め記録されている打撃の大きさおよびその
タイミングのデータにしたがって振動膜を打撃するよう
に、かつ、ダンパ操作手段が、楽音発生を抑止する旨を
示すデータにしたがって、振動膜の振動を抑止するよう
に、駆動手段は、振動膜打撃手段およびダンパ操作手段
を駆動する。
【0019】請求項7に記載の発明によれば、振動膜打
撃手段が、予め記録されている打撃の大きさおよびその
タイミングのデータにしたがって振動膜を打撃するよう
に、かつ、操作子操作手段が、変調効果を示すデータに
したがって、振動膜の張力を変化させるように、駆動手
段は、振動膜打撃手段および操作子操作手段を駆動す
る。
【0020】請求項8に記載の発明によれば、各検出手
段の検出結果は、記録手段により所定のフォーマットで
記録される一方、駆動手段は、記録手段により記録され
た各検出結果にしたがって、各打撃手段および各操作手
段をそれぞれ駆動する。
【0021】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。
【0022】<実施例の構成>図1は、この実施例の概
略構成を示す斜視図である。この図に示すように、ドラ
ム1本体の内部には種々の機構が備えられ、様々な効果
が得られるようになっている。そこで、まず、これらの
機構について図2を参照して順次説明する。
【0023】<ドラムの構成>この図に示すように、ド
ラム1の円筒体、すなわち胴部にはステイ10が取り付
けられている。さらにステイ10には、ダンパ11を上
昇させて振動膜Dの振動を減衰させるアクチュエータ1
2と、スティック13,15を振動膜Dにそれぞれ打撃
させるアクチュエータ14,16と、スティック17を
リムプレート19に打撃させるアクチュエータ18とが
取り付けられている。
【0024】ここで、ダンパ11は、アクチュエータ1
2の作動の他に、演奏者によるダンパーペダル6(図1
参照)の踏み込みによっても、上昇するようになってい
る。そして、この場合、後述するセンサによって、ダン
パ11の操作量が検出されるようになっている。また、
スティック17は、ドラム1の胴部を打撃するものであ
るが、この実施例では、種々の効果を得るためドラム1
の外部に図示しないネジで取り付けられたリムプレート
19を打撃するようになっており、このリムプレート1
9は、交換可能なようになっている。アクチュエータ1
8の作動する延長線上の胴部は穿孔されている。
【0025】41は、振動膜Dの周縁近傍であって、裏
面に取り付けられた打撃センサであり、演奏者がドラム
1をスティック等で演奏する際に、振動膜Dを打撃した
ことを検出する。42は、ドラム1のリムLに取り付け
られたリムセンサであり、演奏者がドラム1をスティッ
ク等で演奏する際に、リムLを打撃したことを検出す
る。
【0026】再び、図1に戻る。5はチューニングペダ
ルである。演奏者が、チューニングペダル5を踏み込む
と、リムシャフト30が締まる結果、振動板Dの張力が
高まり、ドラム楽音の音階が高くなって、変調を行なう
ことができるようになっている。この変調は、チューニ
ングペダル5の踏み込むこととは他に、チューニングハ
ンドルHを、図において奥へと回動することによって
も、行なえるようになっている。
【0027】この変調機構を図3(a)および(b)を
参照して説明する。チューニングペダル5(図1参照)
の踏み込みに対応して引張されるワイヤは、チューニン
グハンドルHの回動により回転する回転軸31に巻回さ
れる。また、この回転軸31には、スプリング23の一
端が接続されており、スプリング23は、その他端が胴
部に接続されている。このため、回転軸31は、何も操
作されなければ、図において反時計状態に引張されてい
る。
【0028】回転軸31の内周には、上方向では右方向
の、下方向では左方向のネジがそれぞれ設けられ、これ
らネジには、回転が制限された上下2本の独立したリム
シャフト30がそれぞれ螺合している。このため、演奏
者が、チューニングハンドルHを図3(a)において時
計方向に回動させると、あるいは、チューニングペダル
5(図1参照)を踏み込むと、これにしたがって回転軸
31は回転するが、上下のリムシャフト30は、回転の
制限を受けるので、互いに引き合ってドラム1の上下の
リムを引き寄せることとなる。このため、振動膜Dの張
力が高まるのである。
【0029】一方、回転軸に31には、さらにワイヤが
巻回されて、ソレノイド22の作動によっても、変調が
行なえるようになっている。そこで、次に、これらの機
構について説明する。
【0030】ソレノイド22は、取付板20によって、
ドラム1の胴部内部に取り付けられている。ソレノイド
22の作動棒25にはワイヤの一端が接続され、ワイヤ
の他端は、回転軸31に対して反時計回りに巻回されて
いる。ソレノイド22の裏面(図において左側)には、
スプリング26、26が取り付けられており、スプリン
グ単体では、作動棒25を図において左方向に引張して
いる。前述したように、回転軸31に巻回されたワイヤ
の他端には、スプリング23が取り付けられているが、
ソレノイド22の不作動状態では、スプリング23の作
用力が、スプリング26、26の作用力よりもまさるよ
うに設定されている。このため、常に作動棒23は、図
において右方向に引張されるようになっている。いま、
ソレノイド22が作動すると、作動棒25が図において
左方向に移動してワイヤを引張し、この結果、回転軸3
1が図において時計方向に回転するので、ソレノイド2
2によっても変調を行なうことができるようになってい
る。
【0031】一方、ソレノイド22の裏面側において、
作動棒25には延長棒27が接続されており、さらに、
この延長棒27には、グレースケール28が取り付けら
れている。グレースケール27とは、図において左方向
に移行するにしたがって、その濃度が濃くなる半透明板
である。43は、取付板20に対し支持部材によって固
定されたフォトインタラプタであり、グレースケール2
8に光を照射するとともに、その透過光量を検出してい
る。
【0032】いま、演奏者が、チューニングハンドルH
を図3(a)において、時計方向に回動させると、ある
いは、チューニングペダル5(図1参照)を踏み込む
と、上述したように回転軸31が時計回りに回転する。
この際、作動棒25および延長棒27は、回転軸に巻回
されたワイヤの開放と、スプリング26の復元により図
において左方向に移動する。延長棒27の移動にともな
って、フォトインタラプタ43により検出される透過光
量は、増大する。反対に、回転軸31が反時計回りに回
転する操作が与えれば、検出される透過光量は減少す
る。したがって、フォトインタラプタ43の出力によ
り、回転軸31の回転量、しいては振動膜Dの張力をも
検出することができるようになっている。
【0033】<システム構成>次に、この実施例の電気
的構成について説明する。図4は、この実施例の電気的
構成を示すブロック図である。
【0034】この図において、45は、ダンパの操作量
を検出するダンパセンサである。詳細については、フォ
トインタラプタ43の略同一であるので、図示はしな
い。すなわち、ダンパ11の動きに合わせてグレースケ
ールが移動し、これにしたがって透過量が増減するよう
になっている。なお、構成簡略化を図るなら、ダンパセ
ンサ45は、ダンパ11が操作されたか否かを検出する
ものであっても良い。
【0035】この図に示すように、打撃センサ41、リ
ムセンサ42、フォトインタラプタ43およびダンパセ
ンサ45の各出力信号は、コネクタC2(図1参照)を
介して、データ変換器2に供給される。データ変換器2
は、ドラム1から供給される信号から所定のフォーマッ
ト(例えば、MIDI仕様)のデータに変換するもので
ある。詳細には、データ変換器2は、打撃センサ41に
よる出力信号を微分、サンプル&ホールド、A/D変換
等することによって、ドラム1の振動膜が打撃されたタ
イミング、およびその大きさを示すデータを得て、これ
を変換デーブルを介し所定のフォーマットに変換してデ
ータを出力する。この際、変換テーブルには、所望のフ
ォーマットとの関係付けを予め記憶(記録)させてお
く。データ変換器2は、同様に、リムセンサ42、フォ
トインタラプタ43およびダンパセンサ45の各出力信
号に対しても処理し、所定のフォーマットに変換してデ
ータを出力する。なお、この際、データ変換器1は、セ
ンサに対応するトラックを割り当てて出力する。
【0036】ドライブ回路3は、電源回路および制御ユ
ニットから構成されるものであり、データ変換器2から
供給されるデータをコントローラ4に転送するととも
に、コントローラ4から供給されたデータに基づいて、
ドラム1に備えられる各種のアクチュエータおよびソレ
ノイドをそれぞれ個別に駆動する。このため、ドライブ
回路3の駆動信号は、コネクタC1(図1参照)を介し
ドラム1へ供給されている。
【0037】コントローラ4は、ドライブ回路3を介し
て供給されたデータを、例えばフロッピィディスクに書
き込む一方、種々のデータが書き込まれたフロッピィデ
ィスクからデータを読み出し、当該データに対し必要が
あれば種々の処理(音色変換、音量調整等)を施してド
ライブ回路3に供給する。
【0038】<実施例の動作>次に、この実施例の動作
について説明する。この実施例では、動作モードが記録
モードと再生モードとに分かれる。はじめに記録モード
について説明する。
【0039】<記録モード>この実施例において、記録
モードとは、演奏者のドラム1への演奏状態を、ドラム
1に備えられる各センサにより検出し、これを所定のフ
ォーマットで記録するモードである。
【0040】演奏者が、図示しないスイッチにより記録
モードに設定し、記録開始の指示をする。いま、演奏者
がドラム1をスティックで演奏すると、振動膜Dへの打
撃は、打撃センサ41により検出される。同様に、胴部
やリムLへの打撃は、リムセンサ42によって、またチ
ューニングペダル5あるいはチューニングハンドルHへ
の操作は、フォトインタラプタ43によって、さらにダ
ンパペダル6への操作は、ダンパセンサ45によって、
それぞれ検出されて、データ変換器2にそれぞれ供給さ
れる。
【0041】データ変換器2は、ドラム1から供給され
た打撃センサ41、リムセンサ42、フォトインタラプ
タ43およびダンパセンサ45の各出力信号に対し、そ
れぞれ前述の処理を施して、各センサ系統毎のデータを
得る。そして、データ変換器2は、これらデータをドラ
イブ回路3に出力する。
【0042】そして、演奏者が演奏終了の指示をする
と、データ変換器2は、演奏開始から終了に至るまでの
1曲分の、ドラム1への演奏状態に応じた各センサ系統
毎のトラックでデータを出力することになる。ドライブ
回路3は、記録モードにおいては、データ変換器2から
の出力データをそのままコントローラ4に転送する。コ
ントローラ4は、ドライブ回路3を介して転送されたデ
ータ変換器2による出力データ1曲分を、1つのファイ
ルとしてフロッピィディスクに記録する。
【0043】このようにして、演奏者によるドラム1の
演奏状態が、各センサにより検出され、これらセンサの
出力信号が、所定のフォーマットを有するデータに変換
されて、記録される。
【0044】<再生モード>次に、再生モードについて
説明する。この実施例において、再生モードとは、上述
した記録モードにおいて記録されたデータを読み出し、
この読み出したデータに基づいて、ドラム1に備えられ
るソレノイドおよび各アクチュエータを駆動して、記録
モードにおける演奏音を再現(再生)しようとするモー
ドである。
【0045】まず、操作者が、コントローラ4を操作し
て、記録モードにおいて記録した1曲分のファイルをフ
ロッピィディスクからロードする。なお、1曲分のファ
イルをロードしなくても、DMA(ダイレクト・メモリ
・アクセス)により、再生の進行に合わせて順次読むこ
とが可能である。そして、演奏者が、図示しないスター
トボタンをオンすることによって、コントローラ4は、
ロードされたファイルから、タイミングの一致したデー
タをドライブ回路3に順次供給する。このデータ供給
は、トラック別(すなわち、センサ系統毎に)行なわれ
る。
【0046】次に、ドライブ回路3の制御ユニットは、
コントローラ4からデータが供給されると、当該データ
に対応するアクチュエータあるいはソレノイドを、その
データが示す操作量で駆動する。例えば、ドライブ回路
3は、コントローラ4から供給されるデータが打撃セン
サ41の検出結果に基づくものであるならば、スティッ
ク13あるいは15が、そのデータが示す強さで振動膜
Dを打撃するように、当該アクチュエータに電圧を供給
する。同様に、ドライブ回路3は、データがリムセンサ
42の検出結果に基づくものであるならば、スティック
17が、そのデータが示す強さでリムプレート19を打
撃するように、アクチュエータ18に電圧を供給し、ま
た、データがフォトインタラプタ43の検出結果に基づ
くものであるならば、ソレノイド22が、そのデータが
示す操作量分だけ回転軸31を操作するように、ソレノ
イド22に電圧を供給し、また、データがダンパセンサ
45に基づくものであるならば、ダンパ11が振動膜D
の振動を抑止するように、アクチュエータ12に電圧を
供給する。なお、コントローラ4から供給されるデータ
は、トラック別に供給されるので、ドライブ回路3にお
いてデータの判別処理は不要である。
【0047】このようにして、コントローラ4から出力
されるデータに基づき、ドラム1の各アクチュエータお
よびソレノイドが駆動されて、打撃による楽音発生、操
作子の操作による変調効果およびダンパの操作による消
音効果を、それぞれ行なうことができる。そして、ロー
ドされたファイルのデータがすべて出力されると、デー
タに基づくドラムの演奏が終了する。
【0048】また、この再生モードでは、この実施例の
記録モードにおいて記録されたデータの他に、センサに
よる出力信号とは無関係なデータに基づいて演奏するよ
うにしても良い。例えば、パソコン等により手入力した
データに基づいて演奏するようにしても良い。この場合
に入力されるデータには、打撃のタイミングとその大
きさとを含むデータ、変調のタイミングとその効果の
大きさを示すデータ、楽音を消音するタイミングを示
すデータ等が考えられる。この場合、のデータに基づ
いてアクチュエータ14、16を、のデータに基づい
てソレノイド22を、のデータに基づいてアクチュエ
ータ12を、それぞれ駆動すれば良い。
【0049】さらに、記録モードにおいて記録されたデ
ータや、手入力されたデータ等にかかわらず、自動演奏
に関するデータのうちのトラックデータを、上記〜
のいずれかのデータとして割り当てて使用しても良い。
ここで、アクチュエータ14、16を異なるトラックに
割り当てれば、これらアクチュエータを独立で左右に対
応して駆動することができるので、より実際の演奏に近
いドラムの打撃を行なうことができる。
【0050】このような実施例によれば、各アクチュエ
ータおよびソレノイドは、いずれもドラム1に内部に備
えられるので、いかにして楽音が発生し、いかにして発
生楽音に効果が与えられているのだろうか、という意外
性を聴取者に与えることができる。また、各アクチュエ
ータおよびソレノイドは、ドラム1に内部に備えられる
結果、演奏者の演奏の妨げにならないので、再生モード
による演奏と、演奏者による実際の演奏とが同時に可能
となる。さらに、ドラム1への演奏状態が記録すること
ができるので、ある演奏者による演奏奏法のデータを採
取し、これを解析することも可能となる。
【0051】なお、上述した実施例では、再生モードに
おいて変調効果を得るのに、ソレノイド22を用いた
が、例えば、単純にモータや、ロータリアクチュエータ
等を用い、この回転量によって、回転軸を31を操作す
るようにしても良い。この場合、フォトインタラプタお
よびグレースケールを、回転量に応じて透過量が変化す
るように、設ければ良い。また、操作量自体は、フォト
インタラプタおよびグレースケールによって検出するこ
とにこだわらず、例えば、パルスエンコーダ等を用いて
検出するようにしても良い。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
次の効果がある。
【0053】ドラムの通常の演奏態様である振動膜への
打撃とともに、ドラムの胴部への打撃をも検出して、こ
れら検出結果を所定のフォーマットで記録することがで
きる(請求項1)。
【0054】ドラムの通常の演奏態様である振動膜への
打撃とともに、ドラムに備えられるダンパへの操作をも
検出して、これら検出結果を所定のフォーマットで記録
することができる(請求項2)。
【0055】ドラムの通常の演奏態様である振動膜への
打撃とともに、変調効果を与える操作子への操作をも検
出して、これら検出結果を所定のフォーマットで記録す
ることができる(請求項3)。
【0056】記録手段に記録されたデータにしたがっ
て、ドラムの振動膜を打撃させることができる。この
際、振動膜打撃手段は、ドラム内部に収納されているの
で、聴取者に意外性を与えることができる、という効果
もある(請求項4)。
【0057】振動膜の打撃とともに、胴部への打撃も行
なうことができる(請求項5)。振動膜の打撃ととも
に、この打撃に対する楽音の消音も行なうことができる
(請求項6)。振動膜の打撃とともに、この打撃に対す
る楽音の変調も行なうことができる(請求項7)。
【0058】ドラムの演奏状態を記録することができる
とともに、この演奏状態を再現することができるので、
一人での練習能率を高めることができる(請求項8)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例の構成を示す斜視図であ
る。
【図2】 同実施例におけるドラム1の内部構成、特に
ステイ10付近の構成を示す一部端面図である。
【図3】 (a)は、変調機構の構成を示す要部平面図
であり、(b)は、同構成を示す要部断面図である。
【図4】 同実施例の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1……ドラム、2……データ変換器、4……コントロー
ラ(記録手段)、3……駆動回路(駆動手段)、H……
チューニングハンドル、5……チューニングペダル(操
作子)、11……ダンパ、12……アクチュエータ(ダ
ンパ操作手段)、14,16……アクチュエータ(振動
膜打撃手段)、18……アクチュエータ(胴部打撃手
段)、22……ソレノイド(張力可変手段)、41……
打撃センサ(振動膜打撃検出手段)、42……リムセン
サ(胴部打撃検出手段)、43……ダンパセンサ(操作
子操作検出手段)、45……ダンパセンサ(ダンパ操作
検出手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラムの振動膜が打撃されたことを検出
    する振動膜打撃検出手段と、 前記ドラムの胴部が打撃されたことを検出する胴部打撃
    検出手段と、 前記振動膜打撃検出手段および前記胴部打撃検出手段に
    よる各検出結果を所定のフォーマットで記録する記録手
    段とを具備することを特徴とするドラムの自動演奏シス
    テム。
  2. 【請求項2】 ドラムの振動膜が打撃されたことを検出
    する振動膜打撃検出手段と、 前記振動膜の振動を抑止するダンパと、 前記ダンパの操作されたことを検出するダンパ操作検出
    手段と、 前記振動膜打撃検出手段および前記ダンパ操作検出手段
    による各検出結果を所定のフォーマットで記録する記録
    手段とを具備することを特徴とするドラムの自動演奏シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 ドラムの振動膜が打撃されたことを検出
    する振動膜打撃検出手段と、 前記振動膜の張力を変化させる操作子と、 前記操作子の操作されたことを検出する操作子操作検出
    手段と、 前記振動膜打撃検出手段および前記操作子操作検出手段
    による各検出結果を所定のフォーマットで記録する記録
    手段とを具備することを特徴とするドラムの自動演奏シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 ドラム本体の内部に対し固定されて設け
    られ、ドラムの振動膜を打撃する振動膜打撃手段と、 記録手段に予め記録されている打撃の大きさおよびその
    タイミングのデータにしたがって、前記振動膜打撃手段
    を駆動する駆動手段とを具備することを特徴とするドラ
    ムの自動演奏システム。
  5. 【請求項5】 前記記録手段に、さらにドラムの胴部を
    打撃する旨を示すデータを予め記録させ、 ドラム本体の内部に対し固定されて設けられて、ドラム
    の胴部を打撃する胴部打撃手段を備え、 前記駆動手段は、ドラムの胴部を打撃する旨を示すデー
    タにしたがって、前記胴部打撃手段を駆動することを特
    徴とする請求項4記載のドラムの自動演奏システム。
  6. 【請求項6】 前記記録手段に、さらに楽音発生を抑止
    する旨を示すデータを予め記録させ、 ドラム本体の内部に対し固定されて設けられて、前記振
    動膜の振動を抑止するダンパを、操作するダンパ操作手
    段を備え、 前記駆動手段は、楽音発生を抑止する旨を示すデータに
    したがって、前記ダンパ操作手段を駆動することを特徴
    とする請求項4記載のドラムの自動演奏システム。
  7. 【請求項7】 前記記録手段に、さらに変調効果を示す
    データを予め記録させ、 ドラム振動膜の張力を変化させる操作子を、操作する操
    作子操作手段を備え、 前記駆動手段は、変調効果を示すデータにしたがって、
    前記張力可変手段を駆動することを特徴とする請求項4
    記載のドラムの自動演奏システム。
  8. 【請求項8】 ドラムの振動膜が打撃されたことを検出
    する振動膜打撃検出手段と、 前記ドラムの胴部が打撃されたことを検出する胴部打撃
    検出手段と、 前記振動膜の振動を抑止するダンパが操作されたことを
    検出するダンパ操作検出手段と、 前記振動膜の張力を変化させる操作子が操作されたこと
    を検出する操作子操作検出手段と、 前記各検出手段の各検出結果を所定のフォーマットで記
    録する記録手段と、 前記ドラム本体の内部に対し固定されて設けられ、ドラ
    ムの振動膜を打撃する振動膜打撃手段と、 前記ドラム本体の内部に対し固定されて設けられて、ド
    ラムの胴部を打撃する胴部打撃手段と、 前記ダンパを操作するダンパ操作手段と、 前記操作子を操作する操作子操作手段と、 前記記録手段に記録された各検出結果にしたがって、前
    記各打撃手段および各操作手段を駆動する駆動手段とを
    具備することを特徴とするドラムの自動演奏システム。
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