JPH07318818A - 空間光変調素子 - Google Patents

空間光変調素子

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Publication number
JPH07318818A
JPH07318818A JP10513894A JP10513894A JPH07318818A JP H07318818 A JPH07318818 A JP H07318818A JP 10513894 A JP10513894 A JP 10513894A JP 10513894 A JP10513894 A JP 10513894A JP H07318818 A JPH07318818 A JP H07318818A
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JP
Japan
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signal
line
circuit
pixel
voltage
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Application number
JP10513894A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Sekine
正慶 関根
Hideaki Mitsutake
英明 光武
Takayuki Yagi
隆行 八木
Shigeyuki Suda
繁幸 須田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空間解像性能を低下させることなく、画素単
位での輝度階調表現を実現し、製造コストを低くした、
空間光変調素子を提供する。 【構成】 空間的に配列された光変調素子であり、光変
調素子の各素子単位ごとに素子を制御する制御手段を有
し、制御手段が、入力値を保持する保持手段と、保持手
段が保持している入力値に応じたパルス幅を有するパル
ス信号を発生するパルス発生手段とを備える。このと
き、制御手段がアナログ回路を備えることができる。ま
たこのとき、制御手段がデジタル回路を備えることもで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の単位素子を有する
空間光変調素子に関し、特に変形可能なミラーを用いて
光の進行方向を変調する手段に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空間光変調素子として変形可能な
ミラーを用いたものがある。特に、空間光変調素子の成
す各画素のミラーとミラーを変形するための信号を印加
するアドレス回路を同一基板上に一体形成した例がAp
plied PhysicsLetters 31(1
977)521に記載されている。また、同様に変形可
能なミラーによる最近の例としては、特開昭61−12
9627号公報、特開昭58−10714号公報、特公
平3−78622号公報等があり、これらは変調素子の
成す各画素にミラーの変形状態を切り替えるためのスイ
ッチングトランジスタが同一基板上に形成されたもので
ある。また、この素子を応用した投影型大画面表示装置
も記載されている。
【0003】図5は従来例の空間光変調素子を用いた投
影型大画面表示装置の概略構成図である。キセノンラン
プ等からなる光源501から発光される光は、照明系5
02により集光され、空間光変調素子503を照明す
る。空間光変調素子503は2次元に配列された複数の
画素から構成されており、各画素は捩れた安定状態を2
状態持つミラーを有する。該ミラーの一方の安定状態か
らの反射光は結像光学系504によってスクリーン50
5に向けて拡大投影され、他方の安定状態からの反射光
は遮光部506(一部のみ図示)で吸収される。
【0004】図6は図5の空間光変調素子の構造図であ
り、図6(a)は1画素分の斜視図、図6(b)は側面
断面図を示したものである。画素120は、図6(a)
の全体を示している。画素120は基本的には浅い井戸
を覆うはり(フラップ)であり、シリコン基板122、
絶縁スペーサ124、金属丁番層126、金属はり層1
28、金属丁番層126および金属はり層128に形成
されたはりすなわち可動ミラー130、および可動ミラ
ー130にあるプラズマ・エッチ・アクセス孔132を
含む。金属丁番層126のうち、金属はり層128によ
って覆われていない一部分134および136が、可動
ミラー130を絶縁スペーサ124によって支持された
金属丁番層126および金属はり層128の部分に取付
ける捩れ丁番(トーション・ロッド)を形成する。プラ
ズマ・エッチ・アクセスすき間138は、可動ミラー1
30と金属はり層128の他の部分と間の空間である。
電極140、141、142、および146が絶縁スペ
ーサ124およびシリコン基板122の間に延びてい
て、二酸化シリコン層144によってシリコン基板12
2から隔離されている。図6(b)は図6(a)の線B
−Bで切った断面図である。
【0005】画素120の典型的な寸法を述べると、次
の通りである。可動ミラー130は四角で、一辺の長さ
が12.5μmである。絶縁スペーサ124は厚さが
4.0μm(図6(b)の垂直方向)である。金属丁番
層126は厚さ800Åであり、金属はり層128は厚
さ3600Åである。金属丁番層の一部分134および
136はいずれも長さ4.6μm、幅1.8μmであ
る。プラズマ・エッチ・アクセス孔132は2.0μm
平方であり、プラズマ・エッチ・アクセスすき間138
は幅2.0μmである。
【0006】画素120は、金属丁番層126および金
属はり層128とシリコン基板122上の電極142ま
たは146の間に電圧を印加することによって動作す
る。可動ミラー130と電極142または146とが空
隙キャパシタの2つの極板を形成し、印加された電圧に
よって2つの極板に誘起された反対の電荷が、可動ミラ
ー130をシリコン基板122に引寄せる静電力(引
力)を加え、これに対して電極140、141は可動ミ
ラー130と同じ電圧に保たれる。この引力により、可
動ミラー130は金属丁番層の一部分134および13
6の所で捩れ、シリコン基板122に向って撓む。
【0007】このような微細に加工された可動ミラーを
2次元に複数配列し、図5に示した光学配置に構成する
ことにより投影型の表示装置を実現している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】空間光変調素子を表示
装置に応用する場合、特にテレビジョン装置として用い
る場合には階調表示(8ビット、256階調程度)が不
可欠である。しかし、空間光変調素子は基本的に2値表
示を行う素子であり、安定的に多階調表示を行うことが
困難であった。したがって、複数の単位素子を組み合せ
てその面積比で階調を表現する面積変調方式、または単
位素子に変調をかける時間幅で階調を表現するパルス幅
変調方式が多階調表示手段として考えられる。
【0009】まず、面積変調方式については、例えば8
ビット、256階調を表示する場合、2値表示の単位画
素を256個まとめて1画素とする必要があり、表示画
像の空間解像力が著しく低下してしまう。即ち、16単
位素子平方で一画素を表すことになるので、1単位素子
のサイズを10μm平方とすると1画素160μm平方
となり、幅3インチの空間変調素子の場合でせいぜい5
00画素程度の解像力しか得られない。
【0010】一方、パルス幅変調方式においては、面積
変調方式と同様に8ビット、256階調を表示する場
合、フレーム数30Hzを走査するためには130μs
(=1/30/256)内に1画面走査を行う必要があ
る。例えば、走査線数が1000本の表示系においては
1走査線の走査時間は0.13μs以内になる。また、
1走査線分のデータを転送するのに必要なシフトレジス
タの転送は、1走査線分の画素数が2000個の場合、
1サイクル当たりのシフト時間は0.06ns以内にな
る。したがって、シフトレジスタの駆動周波数は約16
GHzとなり、駆動系の負荷が非常に大きくなる。この
ため、製造コストが高くなり、また、発熱、放出ノイズ
が多くなる。
【0011】このような点に鑑み本発明は、空間解像性
能を低下させることなく、画素単位での輝度階調表現を
実現し、製造コストを低くした、空間光変調素子を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の空間光変調素子
は、空間的に配列された光変調素子であり、前記光変調
素子の各素子単位ごとに前記素子を制御する制御手段を
有し、前記制御手段が、入力値を保持する保持手段と、
前記保持手段が保持している前記入力値に応じたパルス
幅を有するパルス信号を発生するパルス発生手段とを備
える。
【0013】上記本発明の空間光変調素子は、前記制御
手段がアナログ回路を備えることができる。
【0014】また、上記本発明の空間光変調素子は、前
記制御手段がデジタル回路を備えることができる。
【0015】
【作用】光変調素子の各素子単位ごとに素子を制御する
制御手段を有し、制御手段が、入力値を保持する保持手
段と、保持手段が保持している入力値に応じたパルス幅
を有するパルス信号を発生するパルス発生手段とを備え
るので、このパルス信号によって光変調を行ない、パル
ス幅によってスクリーンに投光する時間を制御して、ス
クリーン映像の各画素ごとの輝度階調表現を行なうこと
ができる。
【0016】また、制御手段がアナログ回路を備えるの
で、少ない部品数で実現することができ、製造コストを
低くすることができる。
【0017】さらに、制御手段がデジタル回路を備える
ので、特性変化がなく、より高画質なスクリーン映像を
得ることができる。
【0018】
【実施例】本発明の第1の実施例について、図1ないし
図3を参照して説明する。
【0019】図1は本発明の第1の実施例の1単位画素
におけるミラー制御回路の構成図である。図2は、図1
のミラー制御回路のパルス信号変換の動作説明図であ
る。図3は、本発明の空間光変調素子の一部拡大図であ
る。
【0020】本発明の空間光変調素子の理解のために、
図3についてまず説明する。図3の空間光変調素子は縦
横m×n個(m、nは正の整数)のマトリックス状の表
示画素を持ち、各画素がその反射光に変調をかけること
によって2次元画像を表現するものである。映像信号入
力ピン301は映像信号を入力し、アンプ302は入力
された映像信号を増幅する。シフトレジスタ303は増
幅された映像信号を伝達する。ラインセレクタ304は
映像信号を伝達する走査線を選択する。参照信号発生回
路305は参照信号108を発生する。各画素のミラー
制御回路310は、図1のミラー制御回路に相当し、制
御ライン106がアクティブな時のみシフトレジスタ3
03の各記憶要素に接続された信号ライン107から映
像データを受けとり、可動ミラー130の動作を制御す
る。可動ミラー130は図6の可動ミラー130に相当
する。ミラー制御回路310と可動ミラー130は各表
示画素ごとにm×n個配列されており、またその間を水
平垂直に一本ずつ制御ライン106および信号ライン1
07が配置されている。更に、参照信号発生回路305
から発せられた参照信号108は、全画素に均一に分配
される構成になっている。
【0021】本装置の動作を説明する。映像信号入力ピ
ン301から入力されたアナログ映像信号は、アンプ3
02で所定の利得で増幅されたのち、シフトレジスタ3
03に入力される。シフトレジスタ303はCCD電荷
結合素子等で構成されており、アナログ映像信号を順次
伝達する、いわゆるシリアル・パラレル変換機能を有し
ている。つまり、シフトレジスタ303は入力されたア
ナログ映像信号を図中右方向に順次シフトし、1走査線
分の情報に展開して記憶する。ラインセレクタ304は
アナログ映像信号を伝達するべき走査線の第j行目の制
御ライン106j(jは正の整数、j≦n)を選択し、
選択した制御ライン106jをアクティブにさせる。ミ
ラー制御回路310は、シフトレジスタ303の記憶要
素に接続された信号ライン107からアナログ映像信号
を受けとる。このように、シフトレジスタ303に一時
記憶された1ライン分の映像信号は第j行目の各画素に
伝達されることになる。アクティブ化させる制御ライン
106を順次切り換えることによって、図5に示した空
間光変調素子503の全画素に対して、アナログ映像信
号を伝達している。
【0022】次に、各画素の表示動作について説明す
る。全ての画素において、その構成要素であるミラー制
御回路310と可動ミラー130の構成および動作は同
等であるため、第i列目の信号ライン107i(iは正
の整数、i≦m)と、第j行目の制御ライン106jの
画素について、図1を用いて説明する。
【0023】図1のミラー制御回路の構成を説明する。
サンプル・アンド・ホールド回路(以下、S&H回路と
記述する)111は第j行目の制御ライン106jと第
i列目の信号ライン107iとを入力する。コンパレー
タ112はS&H回路111の出力と参照信号108と
を比較する。パワーアンプ113および114はともに
コンパレータ112の出力を入力する。パワーアンプ1
14は反転アンプであり、パワーアンプ113と逆位相
の信号を出力する。パワーアンプ113および114の
出力は空間光変調素子の電極142および146に接続
され、静電力によって可動ミラー130を駆動する。
【0024】図1のミラー制御回路の動作を説明する。
第j行目の制御ライン106jは、S&H回路111を
駆動するように接続されており、入力信号、すなわち第
i列目の信号ライン107iからの信号の書き込みまた
は保持を制御している。例えば、制御ライン106jが
アクティブなとき、それまで記憶していた電圧情報を破
棄し、信号ライン107iから入力された信号の電圧を
新たに記憶する。また、反対に制御ライン106jが非
アクティブ状態のとき、信号ライン107iからどのよ
うな信号が入力されても、以前に記憶した信号の電圧を
保持し続ける。このときの保持電圧をVtとする。コン
パレータ112は参照信号108をもとに、S&H回路
111の保持電圧Vtをしきい値電圧としてパルス信号
Vpに変換して出力する。
【0025】図2を用いて、図1のミラー制御回路のパ
ルス信号変換の動作を説明する。参照信号108は連続
した三角波またはのこぎり波であり、本実施例において
は三角波を用いている。3種類のしきい値電圧Vt1
Vt2 、Vt3 は、図1のコンパレータ112のしきい
値電圧Vtである。コンパレータ112は参照信号10
8としきい値電圧Vtn (n=1、2、3)を常時比較
し、しきい値Vtn よりも参照信号108の方が電位が
高いときにはハイレベル(以下、Hレベルと記述する)
のパルス信号を発生し、電位が高いときにはローレベル
(以下、Lレベルと記述する)のパルス信号を発生す
る。3種類のパルス信号Vp1 、Vp2 、Vp3 は、そ
れぞれしきい値電圧がVt1 、Vt2 、Vt3 であった
ときのコンパレータ112の出力パルスである。
【0026】まず、Vtn が参照信号108の振幅の半
分程度であるVt1 の場合、出力パルス信号はVp1
ように、HレベルとLレベルの割合がほぼ等しい、すな
わちデューティー比50%のパルス信号が得られる。次
にVt1 よりもやや高い電位のVt2 がしきい値であっ
た場合、出力パルス信号はVp2 のように、Lレベル期
間よりもHレベル期間が短いパルス信号が得られること
になる。逆にVt1 よりも低い電位のVt3 がしきい値
であった場合、出力パルス信号はVp3 のように、Hレ
ベル期間よりもLレベル期間が短いパルス信号が得られ
ることになる。すなわち、このコンパレータ112は、
しきい値電圧Vtn に比例したLレベル時間を持つパル
ス信号Vpn (n=1、2、3)を出力している。
【0027】そこで、パルス信号Vpn がLレベルのと
きだけ、図5に示したスクリーン505に光を投光し、
Hレベルのときは、その他の方向に偏光するように、図
1に示した可動ミラー130を駆動する。この制御によ
ってスクリーン505における各可動ミラー130の共
役像の発光量(一定時間の積分光量)は、しきい値電圧
Vtn すなわち空間光変調素子503の各画素に伝達さ
れた輝度信号レベルに比例したものになり、画素ごとの
輝度階調表現を実現している。
【0028】ここで、参照信号108の周期th は一定
なものとし、一般的には1フィールド期間より十分短い
時間が選ばれる。これは、パルス幅によって発光オン・
オフの制御を行なっているため、低い周波数を用いると
フリッカー(各画素および全画面がちらつく現象)が目
立つようになるためである。
【0029】このフリッカーの防止と電力効率とを考慮
し、参照信号108の周波数を空間光変調素子の可動ミ
ラー130の共振周波数に一致させることが望ましい。
上記従来の技術で紹介した素子サイズの例では、共振周
波数は70kHz程度である。この周波数で可動ミラー
130を駆動した場合、最も小さい入力電圧ですむた
め、回路の耐圧設計等の負担が減り、かつ素子全体とし
て消費電力を低減させることになる。このような周波数
帯域であれば人間がフリッカーを感じることはなく、ち
らつき感のないスクリーン映像を得ることができる。
【0030】以上述べたミラー制御回路310は、可動
ミラー130と同数だけ、2次元状に配置される。ミラ
ー制御回路310の各回路要素S&H回路111、コン
パレータ112、パワーアンプ113および114はそ
れぞれ数個のトランジスタで構成できるので、面積を小
さくすることができる。このため、空間光変調素子50
3の表面に実装した場合でも、可動ミラー130部分の
面積が全素子表面積のうちに占める割合、すなわち開口
率は大きく減少することはない。また特開平2−881
2号公報で開示されているように、制御回路のトランジ
スタを可動ミラー130より下のシリコン基板122上
に直接構成することで、開口率を全く低下させないこと
も可能である。
【0031】また各素子の扱う信号の周波数は、参照信
号108が数10kHz〜数100kHz程度であり、
最も速い信号ライン107はNTSC標準テレビの場
合、画素クロック周波数と同様の10数MHz程度であ
る。このような周波数範囲の回路は容易に構成でき、製
造コストを低く抑えることができる。
【0032】本発明の第2の実施例について、図3およ
び図4を参照して説明する。
【0033】本装置のミラー制御回路をデジタル回路で
構成する場合について説明する。例として各画素の階調
表現は8ビットとする。
【0034】ここで、図3における各部の基本的動作は
第1の実施例と同様であるが、映像データが入力される
シフトレジスタ303は各段が8ビット幅のデジタルシ
フトレジスタであり、参照信号発生回路305は8ビッ
トのバイナリカウンタである。また、参照信号108は
8ビットであり、1クロックごとにゼロから1ずつ数値
が大きくなる2進数で、全てのビットが1になった後、
またゼロに戻るという動作を無限に繰り返す信号であ
る。
【0035】図4は本発明の第2の実施例のデジタル回
路を用いたミラー制御回路の構成図である。制御ライン
106は、第1の実施例と同様、各走査線ごとの信号の
書き込みを制御する信号であり、第j行目の制御ライン
106jが入力されている。信号ライン107は、8本
の信号線幅を持つデータバスであり、第i列目の信号ラ
イン107iが入力されている。8ビットのラッチ41
1は信号ライン107iを入力し、制御ライン106j
でラッチする。8ビットのマグネチュートコンパレータ
412はラッチ411の8ビットの出力を入力し、8ビ
ットの参照信号108と比較し、比較した結果を1ビッ
トで出力し、電極146に入力する。インバータ413
はマグネチュートコンパレータ412の出力を反転し、
電極142に入力する。
【0036】図4のミラー制御回路の動作を説明する。
第1の実施例と同様、シフトレジスタ303に記憶され
た映像データは、信号ライン107を介して各画素のラ
ッチ411に入力され、その後に、ラインアドレス選択
信号である制御ライン106をアクティブ状態(例えば
LレベルからHレベル)へ変化させる。この操作によっ
て選択された画素は、信号ライン107の映像データを
保持することができる。この映像データは、最も暗い値
はゼロ、最も明るい値は255であるとする。マグネチ
ュートコンパレータ412はこの保持された映像信号
と、参照信号108の値を常に比較する。
【0037】ここで、ラッチ411の保持している値を
Vdtとする。参照信号108の値が0〜Vdtに至る
までの時間、マグネチュートコンパレータ412のA<
B出力(参照信号108がVdt未満のときの出力)は
Lレベルとなる。次に参照信号108がVdtを越え2
55に至るまでの時間、マグネチュートコンパレータ4
12のA<B出力(参照信号108がVdt以上のとき
の出力)はHレベルとなる。つまりマグネチュートコン
パレータ412のA<B出力は、Vdtが参照信号10
8よりも高い値である時間が長いならば長い時間Lレベ
ルの信号を発生し、Lレベルの信号の長さはVdtの値
の大きさに比例している。よってマグネチュートコンパ
レータ412のA<B出力信号がLレベルのとき可動ミ
ラー130を図5に示したスクリーン505の方向に傾
けることで、スクリーン上の各画素の発光量を変化させ
ることができる。
【0038】ここで、参照信号発生回路305、ラッチ
411、マグネチュートコンパレータ412のクロック
周波数は、第1の実施例で説明した原理によって、可動
ミラー130の共振周波数の256倍を用いることが好
ましい。前述の共振周波数の例では20MHz程度と低
いので、小さい回路で実現でき、発熱も少ないため、高
密度な実装が可能である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、以下の
効果を有する。
【0040】第1の実施例で示したように、ミラー制御
回路の出力パルス信号で可動ミラーを駆動し、そのパル
ス幅で可動ミラーの駆動時間を制御することによって、
空間解像性能を低下させることなく、画素単位での輝度
階調表現ができるという効果を有する。また、ミラー制
御回路をアナログ回路で構成することによって、部品数
を少なくすることができるため、製造コストを低く抑え
ることができるという効果を有する。さらに、低い基本
周波数で素子全体を駆動することによって、回路を容易
に構成できるため、製造コストを低くすることができ、
発熱、放出ノイズも少なくすることができるという効果
を有する。特に映像周波数が高い高解像テレビにおいて
は、この効果が大きい。
【0041】第2の実施例で示したように、ミラー制御
回路をデジタル回路で構成することによって、素子温
度、プロセスのばらつきなどによる特性変化がないた
め、より高画質なスクリーン映像を得ることができると
いう効果を有する。また、共振周波数を低くすることに
よって、回路規模を小さくすることができ、発熱も少な
いため、高密度な実装が可能であるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の1単位画素におけるミ
ラー制御回路の構成図
【図2】図1のミラー制御回路のパルス信号変換の動作
説明図
【図3】本発明の空間光変調素子の一部拡大図
【図4】本発明の第2の実施例のデジタル回路を用いた
ミラー制御回路の構成図
【図5】従来例の空間光変調素子を用いた投影型大画面
表示装置の概略構成図
【図6】図5の空間光変調素子の構造図
【符号の説明】
106 制御ライン 107 信号ライン 108 参照信号 111 サンプル・アンド
・ホールド回路 112 コンパレータ 113、114 パワーアンプ 120 画素 122 シリコン基板 124 絶縁スペーサ 126 金属丁番層 128 はり層 130 可動ミラー 132 プラズマ・エッチ
・アクセス孔 134、136 金属丁番層126
の一部分 138 プラズマ・エッチ
・アクセスすき間 140、141、142、146 電極 144 二酸化シリコン層 301 映像信号入力ピン 302 アンプ 303 シフトレジスタ 304 ラインセレクタ 305 参照信号発生回路 310 ミラー制御回路 411 ラッチ 412 マグネチュートコ
ンパレータ 413 インバータ 501 光源 502 照明系 503 空間光変調素子 504 結像光学系 505 スクリーン 506 遮光部 th 参照信号108の
周期 Vt1 、Vt2 、Vt3 コンパレータ11
2のしきい値電圧 Vp1 、Vp2 、Vp3 パルス信号
フロントページの続き (72)発明者 須田 繁幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空間的に配列された光変調素子におい
    て、 前記光変調素子の各素子単位ごとに前記素子を制御する
    制御手段を有し、 前記制御手段が、入力値を保持する保持手段と、前記保
    持手段が保持している前記入力値に応じたパルス幅を有
    するパルス信号を発生するパルス発生手段とを備えるこ
    とを特徴とする、空間光変調素子。
  2. 【請求項2】 前記制御手段がアナログ回路を備える、
    請求項1に記載の空間光変調素子。
  3. 【請求項3】 前記制御手段がデジタル回路を備える、
    請求項1に記載の空間光変調素子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002341268A (ja) * 2001-05-11 2002-11-27 Sony Corp 表示装置
JP2010210836A (ja) * 2009-03-10 2010-09-24 Furukawa Electric Co Ltd:The ティルトミラー駆動装置およびティルトミラー光信号交換装置

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