JPH07318632A - データ伝送方法 - Google Patents

データ伝送方法

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JPH07318632A
JPH07318632A JP6110639A JP11063994A JPH07318632A JP H07318632 A JPH07318632 A JP H07318632A JP 6110639 A JP6110639 A JP 6110639A JP 11063994 A JP11063994 A JP 11063994A JP H07318632 A JPH07318632 A JP H07318632A
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小電力、悪環境、周波数制限下でも使用でき
る通信システムを得る。 【構成】 データA,B,…Zを送信する際、その値
L,M,…Nに応じた遅延TL ,TM ,…TN をPNコ
ードOに施す。このPNコードを変調信号として用いて
例えばFSK変調を実行し、その結果得られる狭帯域の
変調波を送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送信局と受信局の間で
無線によるデータ伝送を行うデータ伝送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】無線によるデータ伝送に用い得る変調方
式としては各種の方式が知られている。例えば小電力通
信にはFSK(frequency shift keying)やMSK(mi
nimumshift keying)等の方式が使用されている。この
種の方式は占有周波数帯域幅が狭いという利点を有して
おり、特に占有帯域制限のある用途に適している。ま
た、近年では、SS(spread spectrum )方式が注目さ
れている。この方式はPN(pseudo noise)コードを用
いて搬送波のスペクトルを拡散させることにより秘話性
を高めかつ耐妨害性を確保する方式である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
変調方式はそれぞれ問題を有している。まず、FSK、
MSK等の変調方式を採用した場合には狭帯域伝送を実
現できる反面、S/Nの劣化の影響を受けやすいため伝
送可能距離が短く、またデータ誤りが比較的発生しやす
いという不具合がある。また、SSを採用した場合には
伝送可能距離が長くなる反面、スペクトルが拡散してい
るため占有帯域幅が一般に広くなり、周波数資源の有効
利用という社会的要請に逆行する結果を生んでしまう。
【0004】特に、データの同期伝送を行うためには、
受信局において送信局との同期を確保しなければならな
い。そのための手段としては、従来から、フレーム同期
が広く用いられている。すなわち、データをフレーム化
する際にこのフレームに同期パターンを付与し、またビ
ット同期のためのクロック(ビットクロック)を挿入す
る。受信局では、このフレームを受信し、フレーム同期
パターンを検出すると共にビットクロックを再生し、送
信局との同期を確保する。FSK,MSK等の変調方式
を採用しつつこのような同期伝送を行う場合、SSを採
用した場合に比べ無線伝送路での干渉の発生により同期
情報が破壊されやすいため、いわゆる同期はずれが生
じ、そのフレーム全体を正常に復調再生できなくなる。
【0005】従って、従来は、小電力又は悪環境下でデ
ータの同期伝送を行うことは、SS採用による占有帯域
幅増大を伴うことなしには困難であった。無論、送受信
局及び受信局それぞれに高精度の同期クロックを搭載す
るようにすれば、伝送路品質が悪いこと等による同期外
れ等の問題は生じなくなるが、このようなクロックを安
価に実現するのは困難である。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、FSK、MSK等
のように占有周波数帯域幅が狭い変調方式を使用するに
もかかわらずS/N劣化の影響を受けにくいデータ伝送
方法を実現し、これにより伝送可能距離を延長すると共
にデータ誤りを低減することを目的とする。また、本発
明は、送受信局及び受信局それぞれに相互に同期した高
精度のクロックを搭載することなく、同期情報の送受信
が必要ないデータ伝送方法を実現することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明に係る第1のデータ伝送方法は、デー
タに対応する位相を有するPNコードを送信局において
発生させ、発生したPNコードを変調信号として用いて
変調された狭帯域の信号を送信局から無線送信し、狭帯
域の信号を受信局において受信し受信した信号からPN
コードを復調し、復調したPNコードの位相を受信局に
おいて検出することによりデータを復調することを特徴
とする。
【0008】また、本発明に係る第2の伝送方法は、地
球上に配設された送信局及び受信局双方においてGNS
S(Global Navigation Satellite System)衛星から信
号を受信し受信した信号に基づき絶対時刻を検出し、送
信局及び受信局双方において検出された絶対時刻を基準
として同期を確保しつつ、送信局から受信局にデータを
無線送信することを特徴とする。
【0009】本発明に係る第3の伝送方法は、第1及び
第2の伝送方法を結合して実行することを特徴とする。
【0010】第2及び第3の方法は、また、送信局にお
いてGNSS衛星から受信した信号に基づき自局の位置
を求め、送信局から受信局に無線送信するデータに送信
局において測定した自局の位置を含め、送信局から送信
したデータに含まれる送信局の位置に基づき受信局にお
いて同期タイミングを調整することにより、送信局と受
信局の間の無線伝搬時間による同期ずれを補償すること
を特徴とする。
【0011】第2及び第3の方法は、そして、送信局及
び受信局双方においてGNSS衛星から受信した信号に
基づきそれぞれ自局の位置を求め、受信した信号に基づ
き測位誤差を示すDGNSS(Differential GNSS )補
正データを生成し、送信局から受信局に無線送信するデ
ータにDGNSS補正データを含め、求められた受信局
の位置をDGNSS補正データを用いて補正することを
特徴とする。
【0012】
【作用】本発明に係る第1のデータ伝送方法において
は、まず、送信局において送信すべきデータがPNコー
ドの位相に変換される。さらに、このような位相を有す
るPNコードを変調信号とする変調処理が実行される。
この際に使用する変調方式は、例えばFSK、MSK等
のように狭帯域化が可能な方式である。変調により得ら
れた狭帯域の信号は、送信局から受信局に無線送信され
る。受信局は、この信号を受信し、PNコードを復調す
る。受信局は、さらに、復調したPNコードの位相を検
出する。PNコードの位相はデータを表しているから、
位相の検出によってデータを復調することができる。従
って、本発明に係る第1の方法においては、データ伝送
の際にPNコードの位相を使用しているため、占有周波
数帯域幅が狭い変調方式を使用するにもかかわらずS/
N劣化の影響を受けにくいデータ伝送方法が実現され
る。これにより、伝送可能距離が延長されサービスエリ
アが拡張すると共に、データ誤りが低減される。
【0013】また、GNSSにおいては、GNSS衛星
から地球上に、そのシステムが基準としている時刻(絶
対時刻)を示すデータを含む信号が送信されている。本
発明に係る第2の伝送方法においては、地球上に配設さ
れた送信局及び受信局双方において、GPS(Global P
ositioning System )、GLONASS(Global Orbit
ing Navigation Satellite System )衛星等のGNSS
衛星からの信号が受信され、この信号から絶対時刻が検
出される。送信局と受信局との間の同期は、それぞれに
より検出された絶対時刻を基準として確保する。従っ
て、本発明の第2の方法においては、送受信局及び受信
局それぞれに相互に同期した高精度のクロックを搭載す
ることなく、同期情報の送受信が必要ないデータ伝送方
法が実現される。また、真の絶対時刻に対する検出した
絶対時刻の誤差は1マイクロ秒以内であるから、正確な
同期が実現される。
【0014】本発明に係る第3の方法においては、GN
SSを利用した同期確保と共にPNコード位相によるデ
ータ伝送が実行される。このように両者を第1の方法と
第2の方法を結合することにより、小電力伝送の場合や
伝送路の条件が悪い場合も、データ誤りなくかつ同期は
ずれなく、データの同期伝送が可能になる。
【0015】さらに、本発明においては、GNSSを利
用して求めた送信局の位置を受信局にデータとして伝送
することにより、送信局と受信局の間の無線伝搬時間に
よる同期ずれが補償される。すなわち、送信局をGNS
S地球局として機能させ測位により得られる自局位置を
受信局にデータの一部として送信させる。受信局におい
ては、送信局から送信される送信局位置を受信し、これ
を用いて同期タイミングを調整する。このようにするこ
とにより、送信局と受信局の間をデータが伝送するため
に必要な時間が補償され、同期が好適に確保される。ま
た、送信局の位置データをPNコード位相に変換して送
信するようにした場合、この位置データも、S/Nの劣
化の影響を受けにくくなる。
【0016】そして、本発明においては、送信局がDG
NSS基地局として、受信局がDGNSS移動局とし
て、それぞれ機能する。すなわち、まず、送信局及び受
信局双方において自局の位置が測位される。送信局は、
例えば、求めた自局の位置と、あらかじめわかっている
自局の位置との比較により、測位誤差を求める。送信局
は、求めた測位誤差を、測位に使用した衛星の組み合わ
せ等の情報と共に、DGNSS補正データとして受信局
に送信する。受信局は、求めた受信局の位置をDGNS
S補正データを用いて補正する。また、このDGNSS
補正データをPNコード位相として送信するようにした
場合、DGNSSにおける移動局位置精度が向上する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面に
基づき説明する。
【0018】図1及び図2には、本発明の一実施例に係
るシステムを構成する送信局及び受信局の構成がそれぞ
れ示されている。まず、図1に示される送信局は、GN
SS受信機10T、データ処理部12T、同期用クロッ
ク発生部14T、P/S変換部16T、周波数変換・変
調部18T及び電力増幅部20Tから構成されており、
またGNSS用アンテナ22T及び地上用アンテナ24
Tを有している。また、図2に示される送信局は、GN
SS受信機10R、データ再生部12R、同期用クロッ
ク発生部14R、S/P変換部16R、周波数変換・復
調部18R及び高周波増幅部20Rから構成されてお
り、またGNSS用アンテナ22R及び地上用アンテナ
24Rを有している。
【0019】まず、GNSS受信機10Tは、GNSS
用アンテナ22Tを用いてGNSS衛星Sから信号を受
信する。GNSS衛星から送信される信号は、GNSS
衛星の軌道等を示す軌道データの他、GNSSのシステ
ム時刻(絶対時刻)を示すクロックデータを搬送してい
る。GNSS受信機10Tは、3乃至4個のGNSS衛
星から受信した軌道データや、GNSS衛星との同期情
報から得た当該GNSS衛星の擬似距離を用い、自局の
位置を演算して位置データを生成する(測位演算)。そ
のためには実際には3乃至4個から信号を受信する必要
があるが、図1においては図の簡略化のため1個のみを
示している。GNSS受信機10Tは、求めた自局の位
置又はこれを求める際に使用したGNSS衛星Sまでの
擬似距離を、自局の既知の位置又はこの位置から当該G
NSS衛星Sまでの擬似距離と比較する。すなわち送信
局はDGNSS基地局として構成されており、比較の結
果に基づきDGNSS補正データを生成する。このDG
NSS補正データは、測位演算に係る位置又は擬似距離
の誤差を示している。GNSS受信機10Tは、さら
に、受信復調したクロックデータに基づき、絶対時刻を
示す時刻同期用信号PPS(Pulse Per Second)を生成
する。GNSS受信機10Tにより得られたデータ又は
信号のうち、位置データ及びDGNSS補正データはデ
ータ処理部12Tに、PPSは同期用クロック発生部1
4Tに、それぞれ供給される。
【0020】データ処理部12Tは、GNSS受信機1
0Tから供給される位置データ及びDGNSS補正デー
タの他、使用者から与えられる送信データを、PNコー
ド位相に変換する。図3にはPNコード位相に変換され
るデータの内容の一例が、図4にはデータ処理部12T
におけるPNコード位相への変換処理の内容が、それぞ
れ示されている。
【0021】ここでは、図3に示されるように、それぞ
れL,M,…Nという値を有するデータA,B,…Zが
データ処理部12Tに供給されているとする。また、無
変調のPNコードが図4においてOで示されるような系
列であるとする。データ処理部12Tは、送信すべき各
データA,B,…Zの値L,M,…Nに応じた遅れを、
無変調のPNコードOに与える。例えばその値がLであ
るデータAをPNコード位相に変換する際には、無変調
のPNコードOを、TL =L×tだけ遅延させる(t:
PNコードの1ビット長)。同様に、その値がMである
データBをPNコード位相に変換する際にはPNコード
OをTM =M×tだけ遅延させ、その値がNであるデー
タZをPNコード位相に変換する際にはPNコードOを
TN =N×tだけ遅延させる。このような位相TL ,T
M ,…TN を有するPNコードは、P/S変換部16T
に供給される。また、図5に示されるように、無変調の
PNコードとしてM1 ,M2 ,…Mn を準備している場
合には、データA,B,…Zの値L,M,…Nに応じた
位相TL ,TM ,…TN をこれらのPNコードM1,M2
,…Mn にそれぞれ与えるようにしてもよい。その場
合には、後述するP/S変換部12TによるP/S変換
やS/P変換部12RによるS/P変換が必要になる。
【0022】同期用クロック発生部14Tは、GNSS
受信機10Tから供給されるPPSに基づきビットクロ
ック及びフレーム同期信号を生成する。すなわち、同期
用クロック発生部14Tは、GNSS受信機10Tによ
って信号が受信されてから地上用アンテナ24Tから信
号が送信されるまでに生じる遅延を補償しながら、PN
コードのビット位相を与えるビットクロックをPPSに
基づき生成する。なお、PNコードOの位相零点も、こ
のビットクロックにより与えられる。同期用クロック発
生部14Tは、さらに、P/S変換部16TにおいてP
/S変換のために用いられるフレーム同期信号をPPS
に基づき生成する。ビットクロック及びフレーム同期信
号は、P/S変換部16Tに供給される。
【0023】P/S変換部16Tは、同期用クロック発
生部14Tから供給されるビットクロックを用いて絶対
時刻に対するPNコードのビット同期を確保しながら、
PNコードを周波数変換・変調部18Tに供給する。無
変調のPNコードとして複数のコードM1 ,M2 ,…M
n を準備しそれぞれにデータA,B,…Zの値L,M,
…Nに応じた位相TL ,TM ,…TN を与えるようにし
ている場合には、P/S変換部16Tは、さらに、これ
らのPNコードを並列配置したフレームを、時間的に直
列配置したフレームに変換する(P/S変換。図5参
照)。このように無変調のPNコードとして複数のコー
ドM1 ,M2 ,…Mn を準備しP/S変換する方式は、
特に、データA,B,…Zのフレーム長が比較的長い場
合に好ましい。逆に、データA,B,…Zのフレーム長
が比較的短い場合には、無変調のPNコードとして単一
のコードOのみを準備するのが好ましい。無論、両方式
を併用することもできる。
【0024】周波数変換・変調部18Tは、P/S変換
部16Tから供給されるPNコードを変調信号として用
い、所定周波数の局部発振信号を変調する。変調方式と
しては、得られる変調波の占有周波数帯域幅を狭くする
ことができる方式、例えばFSK,MSK等の方式を用
いる。周波数変換・変調部18Tは、変調波の周波数を
さらに無線周波数まで高め、電力増幅部20Tに供給す
る。電力増幅部20Tは、周波数変換後の変調波を電力
増幅し、地上用アンテナ24Tを用いて周囲の受信局に
送信する。この送信は、1:多数の放送型送信として行
っても構わない。
【0025】一方、図2に示されるGNSS受信機10
Rは、GNSS用アンテナ22Rを用いてGNSS衛星
Sから信号を受信する。GNSS受信機10Rは、GN
SS受信機10Tと同様にして自局の位置を求め、また
PPSを生成する。GNSS受信機10Rにより得られ
たデータ又は信号のうち、受信局の位置を示す位置デー
タは(後述のDGNSS補正を経た上で)データ再生部
12Rに、PPSはデータ再生部12R及び同期用クロ
ック発生部14Rに、それぞれ供給される。同期用クロ
ック発生部14Rは、GNSS受信機10Rから供給さ
れるPPSに基づき、GNSS受信機10Rによって信
号が受信されてから同期用クロック発生部14Rに入力
されるまでに生じる遅延を補償しながら、PNコードの
ビット位相を与えるビットクロックをPPSに基づき生
成する。なお、PNコードOの位相零点も、このビット
クロックにより与えられる。同期用クロック発生部14
Rは、さらに、S/P変換部16RにおいてS/P変換
のために用いられるフレーム同期信号をPPSに基づき
生成する。ビットクロック及びフレーム同期信号は、さ
らに、後述するようにデータ再生部12Rから供給され
る位置データによる補正を受けた上で、さらに、S/P
変換部16Rに供給される。
【0026】高周波増幅部20Rは、地上用アンテナ2
4Rを用いて送信局から送信される変調波を受信し高周
波増幅する。高周波増幅された変調波は周波数変換・復
調部18Rによってベースバンドに周波数変換され、さ
らに(FSK,MSK等の方式により)復調される。復
調により得られたPNコードはS/P変換部16Rに供
給される。S/P変換部16Rは、同期用クロック発生
部14Rから供給されるビットクロックを用いて絶対時
刻に対するPNコードのビット同期検出を行い、その結
果をデータ再生部12Rに供給する。すなわち、復調さ
れたPNコードと無変調のPNコードOの相関を、ビッ
トクロックに同期してPNコードOの位相を制御しなが
ら検出する。この処理の結果、PNコードOの位相制御
量が、データ処理部12Tによって付与された位相TL
,TM ,…TN と一致すると、図6に示されるように
その時点で高い相関を示す相関パルスが相関波形上に現
れる。S/P変換部16Rは、このような相関パルスが
得られた時点でのPNコードOの位相制御量を、PNコ
ード位相の検出結果としてデータ再生部12Rに与え
る。また、無変調のPNコードとして複数のコードM1
,M2 ,…Mn を準備しそれぞれにデータA,B,…
Zの値L,M,…Nに応じた位相TL ,TM ,…TN が
付与されている場合には、S/P変換部16Rは、これ
らのPNコードの直列フレームをフレーム同期信号を用
いて並列フレームに変換(S/P変換。図5参照)した
上で、各並列フレームと対応するPNコードM1 ,M2
,…Mn との相関を検出し、相関パルスが得られた時
点でのPNコードOの位相制御量を、PNコード位相の
検出結果としてデータ再生部12Rに与える。
【0027】データ再生部12Rは、検出されたPNコ
ード位相TL ,TM ,…TN を1ビット長tで除すこと
により、データA,B,…Zの値L,M,…Nを再生す
る。再生されたデータのうち、DGNSS補正データ
は、GNSS受信機10Rに供給される。GNSS受信
機10Rは、測位演算により得た自局の位置(直接には
位置又は擬似距離)を、このDGNSS補正データを用
いて補正することにより、より高精度の位置データを得
る。データ再生部12Rにより再生されたデータのう
ち、GNSS受信機10Tにより得られた送信局の位置
を示す位置データは同期用クロック発生部14Rに供給
される。同期用クロック発生部14Rは、GNSS受信
機10Rにより得られ受信局の位置を示す位置データ
(但しDGNSS補正済みのものを用いる)と、送信局
の位置を示す再生された位置データとを比較し、両者の
差、すなわち送信局と受信局の距離を求める。同期用ク
ロック発生部14Rは、求めた距離に応じてビットクロ
ックやフレーム同期信号のタイミングを調整し、これに
より送信局から受信局までの信号伝搬時間の影響を補償
する。データ再生部12Rは、再生したデータのうち他
のデータと共に、高精度の位置データを使用者に出力す
る。データ再生部12Rは、再生したデータのうちあら
かじめその値を予測できるような性質を有するデータに
ついては、予測値近傍のデータのみを取り出し、異常値
を除去する(予測値によるゲート処理)。
【0028】図7には、この実施例における送信局及び
受信局動作のシーケンスの一例が示されている。この図
に示されるように、PNコード位相に変換されたデータ
を送信局から受信局に送信する(100T,100R)
のに先立ち、送信局は回線接続信号を送信し(102
T)、受信局はこれを受信して搬送波の周波数を検出す
る(102R。キャリアセンス)。受信局は、検出した
搬送周波数に、周波数変換・復調部18Rの局部発振周
波数を同調させる(104)。一方、送信局は、ビット
クロックの初期値(106)やフレーム同期信号の初期
値を送信し(108)さらに各送信局を識別するための
IDコードを送信する(110)。送信局は、PNコー
ド位相に変換されたデータを送信する際、その直前に、
送信を開始することを示す所定のスタート用PNコード
を送信し(112T)、直後に、送信を終了することを
示す所定のストップ用PNコードを送信する(114
T)。受信局は、スタート用PNコードの受信によりデ
ータ送信の開始を(112R)、ストップ用PNコード
の受信により終了を(114R)、それぞれ検出する。
【0029】従って、本実施例によれば、データをPN
コードの位相に変換して狭帯域の変調波に変調し、この
変調波を無線伝送に用いたため、占有周波数帯域幅が狭
いデータ無線伝送を実現できる。さらに、変調信号とし
てPNコードとして用いているため、無線伝送路のS/
N劣化の影響を受けにくい。従って、伝送可能距離が延
長されサービスエリアが拡張すると共に、データ誤りが
低減される。また、本実施例によれば、GNSSのシス
テム時刻を各局において受信しこれにより同期を確保し
ているため、データ再生のためにビットクロックやフレ
ーム同期信号を送信する必要がない。また、送受信局及
び受信局それぞれに相互に同期した高精度のクロックを
搭載する必要もない。さらに、真のシステム時刻に対す
るその検出値の誤差は1マイクロ秒以内であるから、正
確な同期を実現できる。さらに、ビットクロックやフレ
ーム同期信号が破壊され同期外れが生じることもない。
【0030】さらに、本実施例によれば、GNSSを利
用して求めた送信局の位置を受信局にデータとして伝送
することにより、送信局と受信局の間の無線伝搬時間に
よる同期ずれを補償できる。また、本実施例によれば、
送信局がDGNSS基地局として、受信局がDGNSS
移動局として、それぞれ機能する。送信局の位置データ
やDGNSS補正データはPNコード位相に変換して送
信されるため、これらのデータも、S/Nの劣化の影響
を受けにくくなり、かつDGNSSにおける移動局(受
信局)の位置測定精度が向上する。
【0031】このように、本実施例によれば、例えば小
電力、悪環境下の用途におけるテレメータリング、テレ
コントロール、無線伝送、DGNSSに適したデータ伝
送方法が得られる。
【0032】なお、以上の説明では送信局と受信局が分
離していたが、1個の局に送信局の機能と受信局の機能
を併せ持たせても構わない。
【0033】また、送受信局間で用いる変調方式をFS
Kとした場合、PNコードの値(1,0)に応じ2種類
の周波数間で送信周波数がシフトする。SSの1種であ
る周波数ホッピング(FH)においても周波数シフトが
実行されるが、本発明におけるFSKと一般のFHとは
機能・効果上全く相違する。すなわち、FHの場合、長
さNのPN符号中のmビット(ただしN=2−1)を
用いてN波のうち1波を選択しこれを送信周波数とする
のに対し、FSKの場合2波のみである。言い換えれ
ば、FHの場合スペクトルが拡散し狭帯域伝送が困難乃
至不可能であるが、本発明においてFSKを用いた場合
このような支障は生じない。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
送信すべきデータをPNコード位相に変換し、これをF
SK、MSK等、狭帯域化が可能な方式により変調して
送受信するようにしたため、受信局においてPNコード
を復調しその位相を検出することにより、データを復調
することができる。また、データ伝送の際にPNコード
の位相を使用しているため、占有周波数帯域幅が狭い変
調方式を使用するにもかかわらずS/N劣化の影響を受
けにくいデータ伝送方法を実現でき、伝送可能距離を延
長してサービスエリアを拡大することができ、データ誤
りを低減できる。
【0035】また、本発明によれば、送信局及び受信局
双方においてGNSS衛星から絶対時刻を受信しこれを
基準として同期を確保するようにしたため、送受信局及
び受信局それぞれに高精度の同期クロックを搭載するこ
となく、同期情報の送受信が必要ないデータ伝送を実現
できる。また、真の絶対時刻に対する検出した絶対時刻
の誤差は1マイクロ秒以内であるから、正確な同期を実
現できる。
【0036】さらに、本発明によれば、PNコード位相
によるデータ伝送においてGNSSの絶対時刻による同
期確保を実施するようにしたため、小電力伝送の場合や
伝送路の条件が悪い場合も、データ誤りなくかつ同期は
ずれなく、データの同期伝送が可能になる。
【0037】さらに、本発明によれば、GNSSを利用
して求めた送信局の位置を受信局にデータとして伝送
し、送信局と受信局の間の無線伝搬時間による同期ずれ
を補償するようにしたため、送受信局間の距離変化にか
かわらず同期を好適に確保できる。また、PNコード位
相による送信により、この位置データも、S/Nの劣化
の影響を受けにくくなる。
【0038】そして、本発明によれば、送信局をDGN
SS基地局として、受信局をDGNSS移動局として、
それぞれ使用するようにしたため、DGNSS基地局
(送信局)のサービスエリアを拡大できる。また、DG
NSS補正データをPNコード位相に変換して伝送する
ようにした場合、DGNSSにおける移動局位置精度が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る送信局の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明の一実施例に係る受信局の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】送信されるデータの内容の一例を示す図であ
る。
【図4】PNコード位相への変換処理の概要を示す図で
ある。
【図5】P/S変換及びS/P変換処理の概要を示す図
である。
【図6】データの同期再生の概要を示す図である。
【図7】送受信局間のデータ伝送シーケンスの一例を示
す図である。
【符号の説明】
10T,10R GNSS受信機 12T データ処理部 12R データ再生部 14T,14R 同期用クロック発生部 16T P/S変換部 16R S/P変換部 18T 周波数変換・変調部 18R 周波数変換・復調部 20T 電力増幅部 20R 高周波増幅部 22T,22R GNSS用アンテナ 24T,24R 地上用アンテナ A,B,…Z データ L,M,…N データの値 O,M1 ,M2 ,…Mn PNコード(無変調) TL ,TM ,…TN PNコード位相

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データに対応する位相を有するPNコー
    ドを送信局において発生させ、 発生したPNコードを変調信号として用いて変調された
    狭帯域の信号を送信局から無線送信し、 狭帯域の信号を受信局において受信し受信した信号から
    PNコードを復調し、 復調したPNコードの位相を受信局において検出するこ
    とによりデータを復調することを特徴とするデータ伝送
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデータ伝送方法におい
    て、 地球上に配設された上記送信局及び受信局双方において
    GNSS衛星から信号を受信し受信した信号に基づき絶
    対時刻を検出し、 送信局及び受信局双方において検出された絶対時刻を基
    準として同期を確保することを特徴とするデータ伝送方
    法。
  3. 【請求項3】 地球上に配設された送信局及び受信局双
    方においてGNSS衛星から信号を受信し受信した信号
    に基づき絶対時刻を検出し、 送信局及び受信局双方において検出された絶対時刻を基
    準として同期を確保しつつ、送信局から受信局にデータ
    を無線送信することを特徴とするデータ伝送方法。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載のデータ伝送方法に
    おいて、 送信局においてGNSS衛星から受信した信号に基づき
    自局の位置を求め、 送信局から受信局に無線送信するデータに送信局におい
    て測定した自局の位置を含め、 送信局から送信したデータに含まれる送信局の位置に基
    づき受信局において同期タイミングを調整することによ
    り、 送信局と受信局の間の無線伝搬時間による同期ずれを補
    償することを特徴とするデータ伝送方法。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3記載のデータ伝送方法に
    おいて、 送信局及び受信局双方においてGNSS衛星から受信し
    た信号に基づきそれぞれ自局の位置を求め、 受信した信号に基づき測位誤差を示すDGNSS補正デ
    ータを生成し、 送信局から受信局に無線送信するデータにDGNSS補
    正データを含め、 求められた受信局の位置をDGNSS補正データを用い
    て補正することを特徴とするデータ伝送方法。
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