JPH07318365A - 静電容量変換装置 - Google Patents

静電容量変換装置

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Publication number
JPH07318365A
JPH07318365A JP11272594A JP11272594A JPH07318365A JP H07318365 A JPH07318365 A JP H07318365A JP 11272594 A JP11272594 A JP 11272594A JP 11272594 A JP11272594 A JP 11272594A JP H07318365 A JPH07318365 A JP H07318365A
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JP
Japan
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voltage
capacitance
output
capacitor
electrostatic
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Application number
JP11272594A
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Inventor
Toshihiko Nishihara
敏彦 西原
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FUJI KOKI SEISAKUSHO KK
Fujikoki Corp
Original Assignee
FUJI KOKI SEISAKUSHO KK
Fujikoki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】センサシステムの出力特性の制限を解消するこ
とにある。 【構成】第1の静電容量キャパシタCbと、この第1の
静電容量キャパシタに直列接続された第2の静電容量キ
ャパシタCaと、システムを駆動する定電圧電源Vc
と、第1の静電容量キャパシタの端子間電圧を基準電圧
と比較するコンパレータ10と、このコンパレータの出
力をクロック信号に同期させて取込むデジタルメモリ1
1と、このデジタルメモリの出力を積分する積分装置1
2と、この積分装置の出力端子と定電圧電源との間の電
圧を一定比に分圧しその分圧電圧を負帰還電圧として第
2の静電容量キャパシタを介して第1の静電容量キャパ
シタに印加する分圧手段13とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電容量キャパシタを
センサとして用い、このセンサの出力をアナログ電圧と
して得る静電容量変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば静電容量形圧力センサの可動体の
対向面積や距離を検知したり、固有の誘電率を有する物
質の充填量を検出する計測装置においては、静電容量キ
ャパシタをセンサとし、このセンサの出力をアナログ電
圧として得る静電容量変換装置が用いられている。
【0003】従来、この種の静電容量変換装置として
は、本出願人が先に出願した特開平2−78912号公
報に見られるような静電容量のアナログ電圧への変換原
理と基本構成のものがある。
【0004】図5および図6は、かかる静電容量変換装
置の回路構成を示すものである。.図5に示す静電容量
変換装置においては、二組の静電容量キャパシタCaと
Cbを一対とし、第1の静電容量キャパシタCbの両端
子間の電圧Vbをコンパレータ10に入力して基準電圧
Vsと比較し、このコンパレータ10の出力信号をクロ
ック信号Scに同期させてデジタルメモリ11に取込
み、このデジタルメモリ11の出力回路に接続された積
分装置12を通して得られるコンパレータ10の出力を
負帰還電圧Vfとしている。
【0005】この負帰還電圧Vfは第1のキャパシタC
bに直列接続された第2の静電容量キャパシタCaを介
してコンパレータ10に接続された第1の静電容量キャ
パシタCbに印加し、二組の静電容量キャパシタCa,
Cbの静電容量の比率に応じて平衡する負帰還電圧を静
電容量変換出力とするものである。
【0006】即ち、回路が平衡状態にあるときは、第2
の静電容量キャパシタCaの端子電圧をVaとすると、
次のような関係式が成立つ。 Ca×Va=Cb×Vb 及び Vf=Va+Vb また、図6に示す静電容量変換装置においては、図5と
同様に第1の静電容量キャパシタCbの両端子間の電圧
Vbをコンパレータ10により基準電圧Vsと比較し、
その比較結果をクロック信号Scに同期させてデジタル
メモリ11に記憶させ、このデジタルメモリ11より取
出された比較結果を積分装置12により積分して負帰還
電圧Vfとしている。
【0007】この負帰還電圧Vfは一旦第2の静電容量
キャパシタCaに充電した後、このキャパシタをクロッ
クに同期して予め放電させた第1の静電容量キャパシタ
Cbに並列に切換え接続して印加し、二組の静電容量キ
ャパシタCa,Cbの静電容量の比率に応じて平衡する
負帰還電圧を静電容量変換出力とするものである。
【0008】即ち、回路が平衡状態にあるときは、第2
の静電容量キャパシタCaの端子電圧をVaとすると、
次のような関係式が成立つ。 Ca×Vf=(Ca+Cb)×Vb 上記図5及び図6に示す静電容量変換装置の何ずれの場
合も、次のような関係式が成立つ。
【0009】 Vf/Vb=(Cb/Ca)+1 及び Vb=Vs 従って、基準電圧Vsを一定にしておくことにより、第
1の静電容量キャパシタCbには比例関係で、第2の静
電容量キャパシタCaには反比例関係になる帰還電圧V
fが得れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の静電
容量変換装置は、二組みの静電容量キャパシタの何ずれ
か一方を固定値の参照用とし、他方を可変容量センサと
して電圧変換トランジューサを構成したものである。
【0011】しかし、かかる静電容量変換装置におい
て、帰還電圧Vfを出力電圧Voとして取出すことによ
り、変換装置自体は簡易に構成できるが、出力電圧の変
化域に制限が生じ、使用上不便である。
【0012】即ち、帰還電圧Vfは基準電圧Vsより高
いことが必要であるが、現実的には第1の静電容量キャ
パシタCbを無限小の値に設定することができない。こ
のため、コンパレータ10を一定電圧Vcの電源で作動
させる回路構成とした場合には、出力電圧Voは電源電
圧Vcと先に述べた出力電圧の変化域の制限で決まる最
小値の範囲に限定されてしまう。
【0013】本発明はセンサシステムの出力特性の制限
を解消することができ、さらにはより使用し易い機能を
付加して可変容量センサの特性に応じた出力特性を選択
することができる使用用途の広い静電容量変換装置を提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、次のような手段により静電容量変換装置を
構成するものである。請求項1に対応する発明は、第1
の静電容量キャパシタと第2の静電容量キャパシタが接
続されるキャパシタネットワーク及びシステムを駆動す
る直流電源を備え、前記第1の静電容量キャパシタの端
子間電圧を基準電圧と比較するコンパレータに入力し、
このコンパレータの出力をクロック信号に同期させてデ
ジタルメモリに取込み、このデジタルメモリの出力を積
分装置により積分して得られる電圧を負帰還電圧とし、
この負帰還電圧を前記第2の静電容量キャパシタを介し
て前記第1の静電容量キャパシタに印加して前記第1及
び第2の静電容量キャパシタの静電容量の比率に応じて
平衡する負帰還電圧を静電容量変換出力とする静電容量
変換装置において、前記積分装置の出力端子と前記直流
電源との間の電圧を一定比に分圧する分圧手段を設け、
この分圧手段により分圧された電圧を負帰還電圧として
前記第2の静電容量キャパシタを介して前記第1の静電
容量キャパシタに印加するようにしたものである。
【0015】請求項2に対応する発明は、上記発明の構
成に加えて第1の静電容量キャパシタの端子間電圧をコ
ンパレータの基準電圧より低いレベルの第2の基準電圧
で検出する第2のコンパレータを設け、この第2のコン
パレータにより前記第1の静電容量キャパシタの端子間
電圧が検出されるとデジタルメモリの出力を強制的に予
め指定された状態に設定するようにしたものである。
【0016】請求項3に対応する発明は、第1の静電容
量キャパシタと第2の静電容量キャパシタが接続される
キャパシタネットワーク及びシステムを駆動する直流電
源を備え、前記第1の静電容量キャパシタの端子間電圧
を基準電圧と比較するコンパレータと、このコンパレー
タの出力をクロック信号に同期させて取込むデジタルメ
モリと、このデジタルメモリの出力を積分する積分装置
と、この積分装置の出力端子と前記直流電源との間の電
圧を一定比に分圧しその分圧電圧を負帰還電圧として前
記第2の静電容量キャパシタを介して前記第1の静電容
量キャパシタに印加する分圧手段とから構成され、前記
第1及び第2の静電容量キャパシタの静電容量の比率に
応じて平衡する負帰還電圧を静電容量変換出力とする変
換部及びこの変換部の静電容量変換出力をアナログ増幅
するアンプを備えたアナログ増幅出力部を同一半導体チ
ップ上に集積構成してワンチップICとし、且つ前記第
1の静電容量キャパシタと第2の静電容量キャパシタ及
び直流電源を外付けして接続するようにしたものであ
る。
【0017】請求項4に対応する発明は、第1の静電容
量キャパシタと第2の静電容量キャパシタが接続される
キャパシタネットワーク及びシステムを駆動する直流電
源を備え、前記第1の静電容量キャパシタの端子間電圧
を基準電圧と比較するコンパレータと、このコンパレー
タの出力をクロック信号に同期させて取込むデジタルメ
モリと、前記第1の静電容量キャパシタの端子間電圧を
前記コンパレータの基準電圧より低いレベルの第2の基
準電圧で検出すると前記デジタルメモリの出力を強制的
に予め指定された状態に設定する第2のコンパレータ
と、前記デジタルメモリの出力を積分する積分装置と、
この積分装置の出力端子と前記直流電源との間の電圧を
一定比に分圧しその分圧電圧を負帰還電圧として前記第
2の静電容量キャパシタを介して前記第1の静電容量キ
ャパシタに印加する分圧手段とから構成され、前記第1
及び第2の静電容量キャパシタの静電容量の比率に応じ
て平衡する負帰還電圧を静電容量変換出力とする変換部
及びこの変換部の静電容量変換出力をアナログ増幅する
アンプを備えたアナログ増幅出力部を同一半導体チップ
上に集積構成してワンチップICとし、且つ前記第1の
静電容量キャパシタと第2の静電容量キャパシタ及び直
流電源を外付けして接続するようにしたものである。
【0018】請求項5に対応する発明は、上記請求項3
又は4に対応する発明において、外付けの直流電源から
入力される前記ワンチップICの作動電源電圧のほぼ中
間電位を変換部及びアナログ増幅出力部の基準動作電圧
としたものである。
【0019】請求項6に対応する発明は、上記請求項3
又は4に対応する発明において、アナログ増幅出力部は
非反転入力端子と外付けの直列抵抗が接続される反転入
力端子を有するアンプと、このアンプの非反転入力端子
と反転入力端子に外部導出端子より加えられる制御電圧
によって操作されると基準電圧と変換部の出力電圧を切
替えて入力するアナログ切替スイッチとを備えたもので
ある。
【0020】請求項7に対応する発明は、上記請求項3
又は4に対応する発明において、アナログ増幅出力部は
アンプの出力端子の電圧が電源電圧のほぼ半分を越える
と作動するアナログスイッチを有し、このアナログスイ
ッチの一端をアンプの出力端子に接続し、他端をアンプ
の入出力端子間に補正抵抗器を挿入するための外部導出
端子に接続したものである。
【0021】
【作用】上記請求項1に対応する発明の静電容量変換装
置にあっては、分圧手段の分圧比を適宜設定することに
よって、第1及び第2の静電容量キャパシタによる出力
電圧を電源電圧の範囲内の任意の値に変換することが可
能となり、センサシステムの出力電圧の変化域に対する
制限を解消することができる。
【0022】上記請求項2に対応する発明の静電容量変
換装置にあっては、電極間の距離を変化させるタイプの
容量形近接センサのように、電極の接触により第1の容
量キャパシタの機能が消失しても、第2のコンパレータ
の出力信号によりデジタルメモリが予め指定された状態
に設定され、デジタルメモリが一定レベルの出力状態と
なるので、積分装置を通して得られる出力電圧で作動す
る装置が重大な誤動作を招くようなことがなくなり、セ
ンサシステムに対する信頼性が向上する。
【0023】上記請求項3及び請求項4に対応する発明
の静電容量変換装置にあっては、変換部及びこの変換部
の静電容量変換出力をアナログ増幅するアンプを備えた
アナログ増幅出力部を同一半導体チップ上に集積構成し
てワンチップICとし、且つ第1の静電容量キャパシタ
と第2の静電容量キャパシタ及び直流電源を外付けして
接続することにより、1個のICに対して僅かな外付け
のコンデンサや抵抗器を選択的に接続するだけで、様々
な特性と変化量のセンサシステムとすることができ、設
計自由度の大きい出力電圧を容易に得ることができる。
【0024】上記請求項5に対応する発明の静電容量変
換装置にあっては、外付けの直流電源から入力されるワ
ンチップICの作動電源電圧のほぼ中間電位を変換部及
びアナログ増幅出力部の基準動作電圧とすることによ
り、製造上の特性のバラツキがあっても各機能部分に共
通で安定な電圧を供給することができる。
【0025】上記請求項6に対応する発明の静電容量変
換装置にあっては、アナログ切替スイッチによりアンプ
の非反転入力端子と反転入力端子を切替えることによ
り、反転増幅器又は非反転増幅器の何ずれかに選択的に
使用できるので、ユーザの望みの好都合なモードに合わ
せることができる。
【0026】上記請求項7に対応する発明の静電容量変
換装置にあっては、アンプの出力端子の出力電圧が電源
電圧のほぼ半分を越えるとアナログスイッチが作動し、
アンプの入出力端子間に補正抵抗器が挿入されるので、
アンプの出力電圧に対して折れ線近似補正を行うことが
できる。
【0027】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。図1は本発明による静電容量変換装置の第1の実施
例を示す回路構成図で、図5と同一部品には同一符号を
付して説明する。
【0028】図1に示すように、第1の静電容量キャパ
シタCbと第2の静電容量キャパシタCaが接続される
キャパシタネットワークを設ける。このキャパシタネッ
トワークは、図5に示すように第1の静電容量キャパシ
タCbと第2の静電容量キャパシタCaが直列に接続し
たもの、図6に示すように第2の静電容量キャパシタC
aに充電した後このキャパシタを第1の静電容量キャパ
シタCbに並列に切替接続して印加するようにした何ず
れの構成をも含まれる。
【0029】このようなキャパシタネットワークの第1
の静電容量キャパシタCbの端子間電圧Vbをコンパレ
ータ10に入力する。このコンパレータ10にはセンサ
システムを作動させるための電源電圧Vcの配線に抵抗
器Rc,Rdを直列接続してなる分圧器で分圧された電
圧を基準電圧Vsとして入力され、この基準電圧Vsと
第1の静電容量キャパシタCbの端子間電圧Vbとを比
較する。
【0030】このコンパレータ10で比較された出力信
号をクロック信号Scに同期させてデジタルメモリ11
に記憶させ、このデジタルメモリ11より取出された信
号を積分装置12により積分する。
【0031】この積分装置12の出力端子12aと前述
した電源電圧Vcの配線との間に、この間の電圧を一定
比に分圧する分圧手段13を設け、この分圧手段13の
分圧点13aから帰還電圧Vfを取出し、これを第2の
静電容量キャパシタCaに帰還する構成とするものであ
る。
【0032】上記分圧手段13としては、一対の抵抗器
Ra,Rbを直列接続し、その直列接続点間より帰還電
圧Vfを取出すようにしてある。この場合、負帰還回路
のインピーダンスが大きくなり、第2の静電容量キャパ
シタCaへの充放電が遅れるので、分圧手段13の負帰
還回路上にボルテージフォロワ等のバッファ装置14が
設けられる。
【0033】また、積分装置12の出力端子12aと上
記分圧手段13との接続間にバッファアンプが設けら
れ、このバッファアンプより出力電圧Voを取出すよう
にしてある。
【0034】このように構成されたセンサシステムにお
いて、出力電圧Voを積分装置12の出力端子12aよ
り得ると、次のような関係式が成立する。 Vf=Vo+(Vc−Vo)×K 但し,K=Ra/(Ra+Rb) また、基準電圧Vsを電源電圧Vcから直列抵抗器R
c,Rdからなる分圧器から得ると、回路が平衡状態に
あるときは次のような関係式が成立する。
【0035】Vf={(Cb/Ca)+1}×F×Vc 但し、F=Rc/(Ra+Rd) これらの関係式からVfを消去したVoとVcだけの関
係式から目的とする好ましい結果が得られる。
【0036】即ち、分圧手段13の分圧比Kを適宜設定
することによって、指定された一対の静電容量キャパシ
タCa,Cbによる出力電圧Voを電源電圧Vcの範囲
内の任意の値に変換することができる。
【0037】例えば、K=2/3、F=1/2とするこ
とによって出力電圧Voと電源電圧Vcの比は、Vo/
Vc=1.5×(Cb/Ca)−0.5となり、Cbと
Caの比が1対3以上のときは出力電圧Voをゼロレベ
ルにすることができる。
【0038】図2は本実施例により得られた静電容量変
換特性を示すもので、同図(a)はCbを可変容量セン
サとした場合であり、同図(b)はCaを可変容量セン
サとした場合である。
【0039】従って、このような出力特性が得られるこ
とによって実用的に使用が容易な静電容量キャパシタを
センサとする静電容量変換装置を得ることができる。図
3は本発明による静電容量変換装置の第2の実施例の回
路構成を示すもので、図1と同一部分には同一符号を付
してその説明を省略し、ここでは異なる点についてのみ
述べる。
【0040】第2の実施例では、図3に示すようにコン
パレータ10に入力される第1の静電容量キャパシタC
bの端子電圧Vbと基準電圧Vsを直列抵抗器により分
圧して得られる基準電圧Vsよりも十分低いレベルの第
2の基準電圧Vtを第2のコンパレータ20に加えて端
子電圧Vbを検知し、この第2のコンパレータ20の出
力でデジタルメモリ11として設けられたフリップフロ
ップの出力を予め指定されている状態に設定するもので
ある。
【0041】このフリップフロップ11は、データ端子
とクロック端子の他にセット端子又はリセット端子11
aを有し、第1のコンパレータ10の出力信号がデータ
端子に、クロック信号Scがクロック端子に、第2のコ
ンパレータ20の出力信号がセット又はリセット端子1
1aにそれぞれ入力されるようになっている。
【0042】このような構成の静電容量変換装置とすれ
ば、前述した第1の実施例と同様に一対の静電容量キャ
パシタCa,Cbによる出力電圧Voを電源電圧Vcの
範囲内の任意の値に変換することができる。また、電極
間の距離を変化させるタイプの容量形近接センサのよう
に、電極の接触によりセンサのキャパシタタンスの機能
が消失すると第1の容量キャパシタの端子電圧がゼロと
なるが、このような場合には第2のコンパレータ20の
出力信号によりフリップフロップ11がリセットされ、
コンパレータ10の出力信号がフリップフロップ11に
取込まれることなく、一定レベルの出力状態となるの
で、積分装置12を通して得られる出力電圧で作動する
装置が重大な誤動作を招くようなことがなくなり、セン
サシステムに対する信頼性が向上する。
【0043】図4は本発明による静電容量変換装置の第
3の実施例の回路構成を示すもので、種々のキャパシタ
ンス特性や変化量の相異のある各種センサに対応した出
力が得られるようにしたものである。
【0044】第3の実施例では、図4に示すように前述
した図1に示す第1の静電容量キャパシタCbと第2の
静電容量キャパシタCaが接続されるキャパシタネット
ワーク、コンパレータ10、デジタルメモリ11、分圧
手段13及び分圧器からなる静電容量変換部と共に、ア
ンプ15からなるアナログ出力増幅部、コンパレータ1
6からなるデジタル出力部を各々単独、または共に同一
半導体チップ上に集積構成してなるワンチップICとし
たものである。
【0045】このワンチップICには、電源電圧Vcが
入力される一対の電源電圧供給端子21,22の他、内
部クロック信号を生起するための発振器17用のコンデ
ンサCcの接続端子23と、センサとしての可変容量キ
ャパシタ(第1の静電容量キャパシタ)Cb及び基準キ
ャパシタ(第2の静電容量キャパシタ)Caを各々接続
する一対の端子24,25を設けると共に、積分回路を
構成する外付けの抵抗器ReとコンデンサCeの接続端
子26,27,28とアンプ15の出力端子29、コン
パレータ16の入出力端子34,35を備え、さらに使
用に便利ないくつかの機能制御端子33や外付け部品の
接続端子30,31,32,20を有している。
【0046】これらの端子を用途別に整理すると、2
0,21,22は電源用端子、23乃至28は静電容量
キャパシタの電圧変換器用端子、29乃至33はアナロ
グアンプ用端子、34,35はコンパレータ用端子であ
る。
【0047】ワンチップICを構成するに当たっては、
チップ内に構成される各機能部分の基準動作電圧として
共通で安定なものが必要であるが、製造上の特性のバラ
ツキやコストを考慮すると一対の電源ライン間に直列に
接続されるほぼ同一の抵抗器Ra,Rbの接続点から得
た作動電源電圧の中間電位を基準動作電圧Vsとするこ
とが好ましい。
【0048】また、アンプ15からなるアナログ出力増
幅部は、静電容量センサのキャパシタンス変化の特性が
比例的か反比例か、増加的か減少的かにかかわらず、一
定の応答出力が得られるようにするため、アンプ15を
反転増幅器又は非反転増幅器のいずれかに選択して使用
できるようにしてある。
【0049】即ち、アンプ15の非反転入力端子15a
をアナログ切替スイッチ19の一方の出力端に、反転入
力端子15bを外部接続端子31と30との間に接続さ
れた直列抵抗Rsを介してアナログ切替スイッチ19の
他方の出力端に接続し、アナログ切替スイッチ19を機
能制御端子33より入力される制御電圧によって操作す
ることにより、アンプ15の非反転入力端子15aと反
転入力端子に基準電圧と静電容量変換部からの出力電圧
を切替えて入力できるようになっている。
【0050】この場合、アナログ切替スイッチ19は機
能制御端子33を接地することにより、交差切替が行わ
れるように内部に有する抵抗器でプルアップされてい
る。また、アンプ15の出力端子15cにその出力電圧
が電源電圧Vcのほぼ半分を越えたときに作動するアナ
ログスイッチ18の一端を接続し、このアナログスイッ
チ18の他端を接続端子32に接続して、直列抵抗器R
sに接続された補正抵抗器Rhを接続端子31,32間
に設けることにより、出力電圧の折れ線近似補正を行う
ことができる。この場合、アナログスイッチ18はアン
プ15の出力電圧と電源電圧Vcを抵抗器RcとRdか
らなる分圧手段により分圧された電圧が入力されるコン
パレータ21により駆動されるようになっている。
【0051】即ち、静電容量センサの変化特性が初期と
終期とでは変化率が異なってしまうことがしばしば生じ
るが、このような場合直列抵抗器Rsとの比によってア
ンプ15の利得を決定する外付けの帰還抵抗器Rfに実
質的に並列に直線性補正抵抗器Rhを接続することによ
り、見掛上均一に近い変化率の出力電圧を得ることがで
きる。
【0052】さらに、デジタル出力部は、アンプ15の
出力電圧と接続端子34より閾値がコンパレータ16に
入力され、このコンパレータ16より出力されるデジタ
ル信号が接続端子35を通して取出せるようになってい
る。
【0053】このように第3の実施例では、変換部及び
この変換部の静電容量変換出力をアナログ増幅するアン
プを備えたアナログ増幅出力部並びにデジタル出力部を
同一半導体チップ上に集積構成してワンチップICと
し、且つ第1の静電容量キャパシタと第2の静電容量キ
ャパシタ及び定電圧電源を外付けして接続するようにし
たので、1個のICに対して僅かな外付けのコンデンサ
や抵抗器を選択的に接続するだけで、様々な特性と変化
量のセンサシステムとすることができ、設計自由度の大
きい出力電圧を容易に得ることができる。
【0054】また、外付けの定電圧電源から入力される
ワンチップICの作動電源電圧のほぼ中間電位を変換部
及びアナログ増幅出力部の基準動作電圧としたので、製
造上の特性のバラツキがあっても各機能部分に共通で安
定な電圧を供給することができる。
【0055】さらに、アナログ切替スイッチ19により
アンプ15の非反転入力端子15aと反転入力端子15
bに変換部の出力電圧と基準電圧を切替えて入力できる
ようにしたので、反転増幅器又は非反転増幅器の何ずれ
かに選択的に使用でき、ユーザの好みのモードに合わせ
ることができる。
【0056】また、アンプ15の出力端子15cの出力
電圧が電源電圧のほぼ半分を越えるとアナログスイッチ
18が作動し、アンプ15の入出力端子間に補正抵抗器
Rsを介して補正抵抗器Rhが挿入されるので、アンプ
15の出力電圧に対して折れ線近似補正を行うことがで
きる。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、セン
サシステムの出力特性の制限を解消し、さらにはより使
用し易い機能を付加して可変容量センサの特性に応じた
出力特性を選択することができる用途の広い静電容量変
換装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による静電容量変換装置の第1の実施例
を示す回路構成図。
【図2】同実施例における静電容量変換変換特性を示す
図。
【図3】本発明の第2の実施例を示す回路構成図。
【図4】本発明の第3の実施例として図1に示す静電容
量変換部と共に、アナログ出力増幅部及びデジタル出力
部をワンチップICとして構成した場合の回路図。
【図5】従来の静電容量変換部を示す回路構成図。
【図6】従来の異なる静電容量変換部を示す回路構成
図。
【符号の説明】
10……コンパレータ、11……デジタルメモリ、12
……積分装置、13……分圧手段、14……バッファア
ンプ、15……アンプ、16……コンパレータ、17…
…発振器、18……アナログスイッチ、19……アナロ
グ切替スイッチ、20……第2のコンパレータ、Ca,
Cb……静電容量キャパシタ、Ra,RbRc,Rd…
…直列抵抗器。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の静電容量キャパシタとこの第1の
    静電容量キャパシタと第2の静電容量キャパシタが接続
    されるキャパシタネットワーク及びシステムを駆動する
    直流電源を備え、前記第1の静電容量キャパシタの端子
    間電圧を基準電圧と比較するコンパレータに入力し、こ
    のコンパレータの出力をクロック信号に同期させてデジ
    タルメモリに取込み、このデジタルメモリの出力を積分
    装置により積分して得られる電圧を負帰還電圧とし、こ
    の負帰還電圧を前記第2の静電容量キャパシタを介して
    前記第1の静電容量キャパシタに印加して前記第1及び
    第2の静電容量キャパシタの静電容量の比率に応じて平
    衡する負帰還電圧を静電容量変換出力とする静電容量変
    換装置において、 前記積分装置の出力端子と前記直流電源との間の電圧を
    一定比に分圧する分圧手段を設け、この分圧手段により
    分圧された電圧を負帰還電圧として前記第2の静電容量
    キャパシタを介して前記第1の静電容量キャパシタに印
    加するようにしたことを特徴とする静電容量変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の静電容量変換装置におい
    て、第1の静電容量キャパシタの端子間電圧をコンパレ
    ータの基準電圧より低いレベルの第2の基準電圧で検出
    する第2のコンパレータを設け、この第2のコンパレー
    タにより前記第1の静電容量キャパシタの端子間電圧が
    検出されるとデジタルメモリの出力を強制的に予め指定
    された状態に設定することを特徴とする静電容量変換装
    置。
  3. 【請求項3】 第1の静電容量キャパシタと第2の静電
    容量キャパシタが接続されるキャパシタネットワーク及
    びシステムを駆動する直流電源を備え、 前記第1の静電容量キャパシタの端子間電圧を基準電圧
    と比較するコンパレータと、このコンパレータの出力を
    クロック信号に同期させて取込むデジタルメモリと、こ
    のデジタルメモリの出力を積分する積分装置と、この積
    分装置の出力端子と前記直流電源との間の電圧を一定比
    に分圧しその分圧電圧を負帰還電圧として前記第2の静
    電容量キャパシタを介して前記第1の静電容量キャパシ
    タに印加する分圧手段とから構成され、前記第1及び第
    2の静電容量キャパシタの静電容量の比率に応じて平衡
    する負帰還電圧を静電容量変換出力とする変換部及びこ
    の変換部の静電容量変換出力をアナログ増幅するアンプ
    を備えたアナログ増幅出力部を同一半導体チップ上に集
    積構成してワンチップICとし、且つ前記第1の静電容
    量キャパシタと第2の静電容量キャパシタ及び直流電源
    を外付けして接続することを特徴とする静電容量変換装
    置。
  4. 【請求項4】 第1の静電容量キャパシタと第2の静電
    容量キャパシタが接続されるキャパシタネットワーク及
    びシステムを駆動する直流電源を備え、 前記第1の静電容量キャパシタの端子間電圧を基準電圧
    と比較するコンパレータと、このコンパレータの出力を
    クロック信号に同期させて取込むデジタルメモリと、前
    記第1の静電容量キャパシタの端子間電圧を前記コンパ
    レータの基準電圧より低いレベルの第2の基準電圧で検
    出すると前記デジタルメモリの出力を強制的に予め指定
    された状態に設定する第2のコンパレータと、前記デジ
    タルメモリの出力を積分する積分装置と、この積分装置
    の出力端子と前記直流電源との間の電圧を一定比に分圧
    しその分圧電圧を負帰還電圧として前記第2の静電容量
    キャパシタを介して前記第1の静電容量キャパシタに印
    加する分圧手段とから構成され、前記第1及び第2の静
    電容量キャパシタの静電容量の比率に応じて平衡する負
    帰還電圧を静電容量変換出力とする変換部及びこの変換
    部の静電容量変換出力をアナログ増幅するアンプを備え
    たアナログ増幅出力部を同一半導体チップ上に集積構成
    してワンチップICとし、且つ前記第1の静電容量キャ
    パシタと第2の静電容量キャパシタ及び直流電源を外付
    けして接続することを特徴とする静電容量変換装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の静電容量変換装置
    において、外付けの直流電源から入力される前記ワンチ
    ップICの作動電源電圧のほぼ中間電位を変換部及びア
    ナログ増幅出力部の基準動作電圧とすることを特徴とす
    る静電容量変換装置。
  6. 【請求項6】 請求項3又は4記載の静電容量変換装置
    において、アナログ増幅出力部は、非反転入力端子と外
    付けの直列抵抗が接続される反転入力端子を有するアン
    プと、このアンプの非反転入力端子と反転入力端子に外
    部導出端子より加えられる制御電圧によって操作される
    と基準電圧と変換部の出力電圧を切替えて入力するアナ
    ログ切替スイッチとを備えたことを特徴とする静電容量
    変換装置。
  7. 【請求項7】 請求項3又は4記載の静電容量変換装置
    において、アナログ増幅出力部は、アンプの出力端子の
    電圧が電源電圧のほぼ半分を越えると作動するアナログ
    スイッチを有し、このアナログスイッチの一端をアンプ
    の出力端子に接続し、他端をアンプの入出力端子間に補
    正抵抗器を挿入するための外部導出端子に接続したこと
    を特徴とする静電容量変換装置。
JP11272594A 1994-05-26 1994-05-26 静電容量変換装置 Pending JPH07318365A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7205776B2 (en) 2004-09-08 2007-04-17 Omron Corporation Capacitance measuring apparatus and method, and program
CN106990296A (zh) * 2017-05-07 2017-07-28 长沙方星腾电子科技有限公司 一种电容检测电路
CN107632206A (zh) * 2017-09-22 2018-01-26 重庆纳尔利科技有限公司 一种手指触碰电容检测装置及其工作方法

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