JPH0731787A - 全自動洗濯機 - Google Patents

全自動洗濯機

Info

Publication number
JPH0731787A
JPH0731787A JP5182444A JP18244493A JPH0731787A JP H0731787 A JPH0731787 A JP H0731787A JP 5182444 A JP5182444 A JP 5182444A JP 18244493 A JP18244493 A JP 18244493A JP H0731787 A JPH0731787 A JP H0731787A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
vessel
revolving speed
container
outside
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5182444A
Other languages
English (en)
Inventor
Doshu Ida
道秋 井田
Kihachiro Tanaka
基八郎 田中
Shuji Aida
修司 会田
Tamotsu Shikamori
保 鹿森
Hiroshi Osugi
寛 大杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP5182444A priority Critical patent/JPH0731787A/ja
Publication of JPH0731787A publication Critical patent/JPH0731787A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】定格速度以下に危険速度を有する全自動洗濯機
に用いる流体バランサにおいて、その容器内部を周方向
に分割する周方向隔壁を設け、それぞれの隔壁に液を通
過させる開口部と、内蔵液供給口および回転数に応じて
内蔵液量を調整する弁機構を備えた。 【効果】共振時の振幅増大及び自励振動の発生という従
来流体バランサの欠点がなくなるため、流体バランサの
適用範囲が拡大し、機器の小型化と定格回転数の高速化
が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洗濯機内槽の不つりあい
に起因する振動振幅を低減する流体バランサに係わり、
特に、その不つりあい共振における共振点を通過するま
での、内蔵液体による悪影響の低減を図った全自動洗濯
機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術とその問題点を図4及び図5,
図6により説明する。洗濯機の脱水機のような回転体に
用いられている従来の流体バランサは、容器内の液体が
回転時の遠心力によって、その回転中心に対して同心の
自由表面を形成する現象を利用している。図4(a)に断
面図として示すように、容器11内にその内容積よりは
少ない量の液体14が収容されており、容器11全体が
図示しない回転体と一体的に回転するように取り付けら
れている。回転体に不つりあいがなく、その回転中心O
点まわりに回転していると、容器11の図心SはO点と
一致する。このとき液体14は、その内側がO点を中心
とする円になる。従って、液体14の半径方向の厚みは
均一であり、その重心はO点と一致する。
【0003】次に回転体に不つりあい24がある場合、
回転中心Oに対して容器11の図心Sが図4(b)のよう
に位置するならば、液体14は回転中心Oを中心とする
円を形成しようとするので、液体14はその半径方向の
厚みが不つりあい24がある方向で厚くなる。この結
果、液体14によって不つりあい24を少なくしようと
する作用が生じる。この作用を利用するのが従来の流体
バランサである。
【0004】ところで、一般に回転体の振動応答は図5
の曲線aに示すようになる。すなわち、危険速度と呼ば
れる回転数Ncまでは振動の振幅は回転数の増大に応じ
て増大し、Ncで最大になり、Nc以上の回転数では一
定の振幅に近づく。この回転体に従来の流体バランサを
用いたとすると曲線bのような振動応答を示す。たしか
に、危険速度Nc以上の回転数では、図5のbのように
容器の図心Sが回転中心Oを挟んで不つりあい24と反
対側に位置するようになり、振幅を小さくする方向に修
正が行われるが、しかし危険速度Nc以下では、かえっ
て振幅は大きくなってしまう。これは、危険速度Nc以
下の回転数では、回転中心Oに対して容器図心Sが不つ
りあい24側に位置し、液体14の厚い部分が不つりあ
い側に形成されることになり、かえって不つりあいを助
長するからである。危険速度Ncを通過するに際して振
動の振幅が大きくなることは、回転体にとって好ましい
ことではなく、また、危険速度すら通過できなくなって
しまう。このように、従来の流体バランサは、危険速度
Nc以上の運転範囲での不つりあいを修正することはで
きても、全回転数範囲での不つりあいを低減することは
不可能であるという、本質的に重大な問題点をもってい
ることになる。
【0005】また、この危険速度以下での振幅低減を達
成する手段として、危険速度以下の運転で回転中心に対
して不つりあい側に片寄る流体バランサの液体を、サイ
ホン作用により自動的に回転中心に対して反対側に流す
連結管25を設けて、回転中心に対して回転体に存在す
る不つりあいと反対側に液体を片寄らせ不つりあいを消
去させるものがある。この種の従来技術には、例えば、
特開昭59−73066 号公報が挙げられる。
【0006】しかし、この従来技術では図6に示すよう
に、回転体23の回転中心を中心にして、回転体23と
一体的に回転するように取付けられかつ内部にその内容
積よりは少ない量の液体を収容する円筒状の主容器1
1、この主容器11の外局面か端面かまたはその両方に
固着され、主容器11より小さい内容積を持つ少なくと
も一つの補助容器11′と、一方端が補助容器11′の
内部において開口し他方端が補助容器11′取付け位置
とは反対側の主容器11内の一定半径位置に開口してい
て主容器11と補助容器11′との間をそれぞれ液体1
4が移動可能に連結する連結管25とを備えた構成とす
る必要があり、非常に複雑な構成となる問題がある。
【0007】ところで、流体バランサのような液体が内
蔵された中空回転体には、危険速度以上の回転数で遷移
状態(内蔵液が遠心力作用で回転容器の外周側内壁にへ
ばりつき回転中心に平行な液面を呈する状態)にある場
合、自励振動が発生する回転数領域のあることが知られ
ている。この自励振動は、ほぼ系の固有振動数で振動
し、周方向隔壁がない容器構成ではその発生回転数範囲
は危険速度を越えその危険速度の2倍までの回転数と言
われている。その発生には、中空回転容器の形状,内蔵
流体の物理的特性,系の固有値,系の回転数などの要因
が関与することが判っている。従って、これら要因によ
っては、定格回転数内でこの自励振動が発生する問題が
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術での上記した問題点を解決し、停止時から共振回転
数通過までに至る回転数範囲で流体バランサの流体によ
る悪影響の小さい、その後は正規の流体バランサの役目
を果たす、簡便な流体バランサを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述したように、回転体
がその危険速度を通過する以前は不つり合いの存在する
方向に液体の偏心が生じることとなり、不つり合いを増
大させ、振動振幅の増大につながる。そこで、危険速度
を越えるまで内蔵液体の動きを規制し、危険速度を越え
てから流体バランサとしての機能を果たす構成とすれば
上記目的の達成が可能となる。上記目的を達成するため
に、回転体に働く遠心力による作用を利用する。
【0010】上記の内蔵液体の動きを規制する目的で、
第一の特定回転数に至るまでバランスリング容器内の液
体の充満状態を保持し、その後は第一の特定回転数(洗
濯機の振動特性から決定される回転数)から第二の特定
回転数(洗濯機の振動特性から決定される回転数)に至
る間に一部の液を放出して流体バランサとしての最適液
量とし、第二の特定回転数以降はこの最適液量を保持す
る、手段として遠心力を利用する弁機構を有するもので
ある。
【0011】ところで、流体バランサのような液体が内
蔵された中空回転体には、自励振動が発生する回転数領
域のあることが知られている。その発生回転数は、ある
精度で解析的に求めることが可能であり、また、液の自
由表面に発生する振動波を抑制すれば、自励振動発生回
転領域の変更や発生そのものを抑えることが可能であ
る。
【0012】本発明では、中空回転体となるバランスリ
ング容器の内部を周方向に複数個に分割する周方向隔壁
を設けて、自励振動発生回転数を定格回転数より上に設
定し、回転体の定格回転数範囲内での安定化を図ってい
る。
【0013】
【作用】図7から図11までを用いて、本発明の構成要
素である弁機構の動きを中心に作用を説明する。図7は
流体バランサの弁機構部の部分縦断面図を示し、図7
(a)は静止状態から第一特定回転数ω1に至るまでを示
し、ばね反力K×1とピストンとチューブ間の摩擦力F
μの和が遠心力に勝り弁機構が初期状態を保ちバランス
リング容器の内部と外部を遮断している段階で、内蔵液
は容器室に充満した状態である。図7(b)は第一特定回
転数を越え、遠心力により弁機構が働き、バランスリン
グ容器の内部と外部が連通し内蔵液が放出されている状
態である。図7(c)は第二特定回転数ω2に至り、更な
る遠心力により弁機構が働き、バランスリング容器の内
部と外部が遮断され内蔵液の放出が止まっている状態で
ある。図7(d)は回転数の減速中で遠心力が減少し、ば
ね力により弁機構が初期状態に復帰した状態である。
【0014】図8は洗濯機稼働時の流体バランサの部分
縦断面図を示し、図8(a)(b)は静止状態でバランスリ
ング内に内蔵液が充満するよう液の供給中を示し、図8
(c)(d)は静止状態から第一特定回転数に至るまでを示
し、内蔵液はバランスリング容器に滞留した状態であ
る。図8(e)(f)は第一特定回転数を越え、遠心力作用
により、通路を通じてバランスリング容器の内蔵液が容
器外に放出されている状態である。図8(g)(h)は第二
特定回転数となり、バランスリング容器に内蔵された液
体が流体バランサとしての機能を果たしている状態であ
る。図8(i)(j)は回転数の減速中でバランスリング容
器内の内蔵液が重力作用により容器下部に滞留し始めて
いる状態である。
【0015】図9は、流体バランサ内の周方向隔壁の枚
数と自励振動発生回転数の関係を示す概略図で、数値解
析による一例であり、隔壁枚数の増加とともに自励振動
発生回転数が高速側に移ることが判る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1及び図2により
説明する。図1は一部展開断面図で示す側面図で、その
概略構成は、流体バランサ1と撹はん翼2を有する内槽
3と、この内槽を内包する外槽4、およびこの外槽を吊
り棒5を介して支持している外枠6からなる構成であ
る。洗濯時には撹はん翼2が、脱水時には内槽3が、モ
ータ7によりプーリ・ベルト系を介しクラッチ8をへて
回転駆動される。モータ7およびクラッチ8はセンタベ
ース9にボルトで固定され、また、センタベース9は外
槽4の底面にネジで固定されている。内槽3は、フラン
ジ10を介してクラッチ8の軸に支持されている。
【0017】この図では、本発明の主要素である流体バ
ランサと洗濯機の基本構成要素のみについて記載し、そ
の他の要素、例えば、パネルスイッチ等は省略し図示し
ていない。
【0018】図2は流体バランサ1の一部断面を示す部
分正面図で、バランスリング容器11は、容器上面に複
数の、供給圧によって容器内側に開口する、供給口12
を有し、また複数の周方向隔壁13とこの隔壁の回転中
心から外側および内側の位置に液14を通過させるため
の開口部15を備え、容器外周側に、ある特定回転数
で、内蔵液を放出する複数個(周方向隔壁と同数)の弁
機構16を備えた構成となっている。
【0019】容器11内の内蔵液14は、第一の特定回
転数(例えば、危険速度)を越えるまで隔壁13で隔て
られ各室に充満した状態で一切の動きは封じられている
が、第一の特定回転数を越えた後、第二の特定回転数に
至るまで、遠心力により容器外壁に設けられている弁が
開き内蔵液の一部が容器外に放出される。この結果、第
二の特定回転数以降のバランスリング容器は部分的に液
体で満たされた中空回転容器となり、流体バランサとし
ての役割を果たすようになる。ここで、第二の特定回転
数は、容器内蔵最適液量から決まる液の放出量により決
定され、その決定要因には弁機構の単位時間の流量や第
一の回転数から第二の回転数に至る加速時間がある。
【0020】また、図3は本実施例の弁機構を有する流
体バランサの断面図を示し、この弁機構はバランスリン
グ容器の外壁に容器内を周方向に複数個に分割された室
に各々一個、バランスリング容器の外壁に設けられた凸
部17と孔18を利用して取り付けられている。弁機構
はばね19、このばねを介して容器の凸部に取り付けら
れるゴムなどの弾性体で製作されたチューブ20、液を
通過させるための通路21、およびこの通路を有するピ
ストン22から構成される。凸部の形状は、端部にチュ
ーブの抜け止めのための折り返し突起を有するリング形
状である。チューブ取付は、凸部の上を覆っているチュ
ーブの上から凸部リング径より僅かに小さい径のばねを
圧入する、ワンタッチ作業である。また、ピストンの取
り付けは、ばね19を通し、通路を形成する部分22b
を孔18を通過させたチューブ20内を通すだけのワン
タッチ作業である。尚、通路を形成する部分の端部付近
には抜け止めのための突起が設けられている。
【0021】尚、本実施例では弁機構として、特定回転
数まで弁を閉じておく手段としてコイル形状ばねを採用
しているが、この形状に限定されるものでなく、その回
転数での遠心力作用による力に、匹敵する力を発生でき
る機構であれば上記目的は達成される。また、弁機構に
おいて、弁閉鎖時、液の漏れを防ぐためのシール機構を
有していても本来の目的を妨げるものではない。
【0022】
【発明の効果】共振時は、流体バランサ内に内蔵液が充
満しているため、この分の慣性質量効果により、共振振
幅が低減される。共振振幅が小さくなり、流体バランサ
の適用範囲が広がる。その結果、回転体と静止側の隙間
を小さく設定可能となり、機器の小型化につながる。自
励振動の発生回転数が高回転数側に移動可能となる。そ
の結果、機器の定格回転数の高速化につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】取付状態を示す基本構成の側面の断面図。
【図2】基本構成の一部の断面図。
【図3】基本構成の断面図。
【図4】従来例の説明図。
【図5】図4の動作の説明図。
【図6】従来例の説明図。
【図7】本発明の弁機構の動きの説明図。
【図8】本発明の内蔵液体の動きの説明図。
【図9】本発明の隔壁枚数と自励振動発生回転数の関係
の説明図。
【符号の説明】
1…流体バランサ、2…撹はん翼、3…内槽、4…外
槽、5…吊り棒、6…外枠、7…モータ、8…クラッ
チ、9…センタベース、10…フランジ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鹿森 保 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所リビング機器事業部内 (72)発明者 大杉 寛 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所リビング機器事業部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バランスリング容器上面に少なくとも一個
    の液体供給口と、バランスリング容器外周に回転数に応
    じて開閉動作を行う複数個の液体放出用弁機構を備えた
    ことを特徴とする全自動洗濯機。
JP5182444A 1993-07-23 1993-07-23 全自動洗濯機 Pending JPH0731787A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5182444A JPH0731787A (ja) 1993-07-23 1993-07-23 全自動洗濯機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5182444A JPH0731787A (ja) 1993-07-23 1993-07-23 全自動洗濯機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0731787A true JPH0731787A (ja) 1995-02-03

Family

ID=16118378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5182444A Pending JPH0731787A (ja) 1993-07-23 1993-07-23 全自動洗濯機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0731787A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1295327C (zh) * 2003-10-10 2007-01-17 陈欣 纤维素酶固体发酵大规模生产方法及其设备

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1295327C (zh) * 2003-10-10 2007-01-17 陈欣 纤维素酶固体发酵大规模生产方法及其设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2573249B1 (en) Drum type washing machine
KR860001397B1 (ko) 원심회전기용 밸런서
KR200151035Y1 (ko) 드럼형 세탁기의 진동 및 소음 감소장치
US5916274A (en) Reinforced ball balancer for clothes washing machine
US3799348A (en) Device for the automatic balancing of washing and drying machines
US3952557A (en) Wobble washing machine
GB1598399A (en) Drum type automatic electric washing machine
US4483161A (en) Washing apparatus
US2886979A (en) Balancing mechanism for washing machines
US3494471A (en) Balancing systems for centrifuging machines
JPH0731787A (ja) 全自動洗濯機
JPS59183846A (ja) 遠心回転機用バランサ
KR0175118B1 (ko) 세탁기 및 균형체
US3958433A (en) Wash basket for a washing machine
US2996908A (en) Washing machines
US3116813A (en) Vibration damping mechanism
JP3973571B2 (ja) ドラム式洗濯機
JPH0739679A (ja) 自動洗濯機
US2964192A (en) Liquid centrifugal balancer
JP2010017217A (ja) 洗濯機
JPS5945400B2 (ja) ドラム式全自動洗たく機
JPS6216678B2 (ja)
KR0151274B1 (ko) 세탁기의 오토 발란스 장치
KR100469249B1 (ko) 드럼세탁기의 진동저감장치 및 이를 제어하는 방법
JPH09253385A (ja) ドラム式洗濯機