JPH0731746B2 - 紙幣装置 - Google Patents
紙幣装置Info
- Publication number
- JPH0731746B2 JPH0731746B2 JP4356844A JP35684492A JPH0731746B2 JP H0731746 B2 JPH0731746 B2 JP H0731746B2 JP 4356844 A JP4356844 A JP 4356844A JP 35684492 A JP35684492 A JP 35684492A JP H0731746 B2 JPH0731746 B2 JP H0731746B2
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- JP
- Japan
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- banknote
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動販売機又は両替
機等で用いられる紙幣装置に関する。
機等で用いられる紙幣装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 紙幣装置は、挿入された紙幣の真偽を
識別し、正紙幣を受け入れる機能を持つ紙幣識別装置
と、受け入れた正紙幣を収納する紙幣集積装置とを少な
くとも具えている。例えば、特開昭57−73492号
公報においては、紙幣挿入口から横方向に一直線に延び
た紙幣搬送路において種々の紙幣識別装置を配し、その
紙幣搬送路の先に更に紙幣集積装置を接続してなる紙幣
装置が示されている。また、実開昭58−117568
号公報においては、紙幣挿入口から横方向に一直線に延
びた紙幣搬送路において紙幣識別装置を配すると共に、
この紙幣識別装置を配した紙幣搬送路が紙幣集積装置に
含まれるように構成し、全体を小型にした紙幣装置が示
されている。
識別し、正紙幣を受け入れる機能を持つ紙幣識別装置
と、受け入れた正紙幣を収納する紙幣集積装置とを少な
くとも具えている。例えば、特開昭57−73492号
公報においては、紙幣挿入口から横方向に一直線に延び
た紙幣搬送路において種々の紙幣識別装置を配し、その
紙幣搬送路の先に更に紙幣集積装置を接続してなる紙幣
装置が示されている。また、実開昭58−117568
号公報においては、紙幣挿入口から横方向に一直線に延
びた紙幣搬送路において紙幣識別装置を配すると共に、
この紙幣識別装置を配した紙幣搬送路が紙幣集積装置に
含まれるように構成し、全体を小型にした紙幣装置が示
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかし、上述のよう
な従来の装置は、挿入口から集積装置に至る搬送路の経
路が一直線状または大きく湾曲した形状であったため、
装置が比較的大型化する若しくは嵩張ったり、使い勝手
が悪かったする傾向にあった。例えば、上記実開昭58
−117568号においては、装置サイズは小型化でき
るが、どうしても奥行きの深い装置になってしまい、不
便である。また、集積した紙幣をた易く取り出す工夫も
なされていなかった。
な従来の装置は、挿入口から集積装置に至る搬送路の経
路が一直線状または大きく湾曲した形状であったため、
装置が比較的大型化する若しくは嵩張ったり、使い勝手
が悪かったする傾向にあった。例えば、上記実開昭58
−117568号においては、装置サイズは小型化でき
るが、どうしても奥行きの深い装置になってしまい、不
便である。また、集積した紙幣をた易く取り出す工夫も
なされていなかった。
【0004】また、実開昭58−117568号公報に
おいては、紙幣集積装置の入口が紙幣搬送路となってお
り、その部分での紙幣の搬送動作を補助するためにロー
ラを何箇所かに設けることが示されている。しかし、こ
の部分での搬送用ローラ等の配設構造を簡略化する工夫
が為されていないため、構造が複雑となっていた。ま
た、そのため、簡便に取外し等を行なうことも困難であ
った。
おいては、紙幣集積装置の入口が紙幣搬送路となってお
り、その部分での紙幣の搬送動作を補助するためにロー
ラを何箇所かに設けることが示されている。しかし、こ
の部分での搬送用ローラ等の配設構造を簡略化する工夫
が為されていないため、構造が複雑となっていた。ま
た、そのため、簡便に取外し等を行なうことも困難であ
った。
【0005】特開昭57−132291号公報において
は、紙幣集積装置内に集積した紙幣束を圧縮状態で収納
しておくために、紙幣束を受け止める板をバネによって
付勢することが示されている。この場合、板をバランス
よく付勢するには、バネは板の両側において夫々2つづ
つ合計4個設けなければならなかった。そのため、コス
トがかかり、構造も複雑になっていた。
は、紙幣集積装置内に集積した紙幣束を圧縮状態で収納
しておくために、紙幣束を受け止める板をバネによって
付勢することが示されている。この場合、板をバランス
よく付勢するには、バネは板の両側において夫々2つづ
つ合計4個設けなければならなかった。そのため、コス
トがかかり、構造も複雑になっていた。
【0006】この発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、必要最小限の機能を具えたコンパクトな構成であ
り、かつ集積した紙幣をた易く取り出すことができるよ
うにした紙幣装置を提供するとともに、そのような紙幣
装置において、紙幣集積部分に対応する紙幣搬送路にお
ける搬送関連機構の構造を簡略化することを目的とす
る。更に、本発明は、そのような紙幣装置において、紙
幣集積部分における紙幣圧縮用のバネ機構の構造を簡略
化することを目的とする。
で、必要最小限の機能を具えたコンパクトな構成であ
り、かつ集積した紙幣をた易く取り出すことができるよ
うにした紙幣装置を提供するとともに、そのような紙幣
装置において、紙幣集積部分に対応する紙幣搬送路にお
ける搬送関連機構の構造を簡略化することを目的とす
る。更に、本発明は、そのような紙幣装置において、紙
幣集積部分における紙幣圧縮用のバネ機構の構造を簡略
化することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る紙幣装置
は次のような基本構成からなる。全体として、たて長の
筐体であり、この筐体前面の一端に紙幣挿入口が設けら
れている。筐体内部には、紙幣挿入口に連通し、該挿入
口に挿入された紙幣をほぼ90度の方向に方向転換して
筐体の長手方向に沿う方向に向けて該紙幣を搬送するL
字状の搬送路を有する搬送手段が設けられる。L字状の
搬送路における紙幣挿入口寄りの短い方の直線部分に紙
幣識別手段が設けられている。また、筐体内において、
L字状の搬送路の長い方の直線部分の一側に往復機構が
設けられており、この往復機構は、該直線部分に来た紙
幣を該直線部分の他側に押圧する往復運動を行なう。ま
た、集積ボックスは、前記直線部分の他側において前記
筐体の一部を形成しており、前記往復機構によって押圧
された紙幣をそこに集積し、集積された紙幣の束をそこ
から取り出すことができるように後方に回転可能であ
る。
は次のような基本構成からなる。全体として、たて長の
筐体であり、この筐体前面の一端に紙幣挿入口が設けら
れている。筐体内部には、紙幣挿入口に連通し、該挿入
口に挿入された紙幣をほぼ90度の方向に方向転換して
筐体の長手方向に沿う方向に向けて該紙幣を搬送するL
字状の搬送路を有する搬送手段が設けられる。L字状の
搬送路における紙幣挿入口寄りの短い方の直線部分に紙
幣識別手段が設けられている。また、筐体内において、
L字状の搬送路の長い方の直線部分の一側に往復機構が
設けられており、この往復機構は、該直線部分に来た紙
幣を該直線部分の他側に押圧する往復運動を行なう。ま
た、集積ボックスは、前記直線部分の他側において前記
筐体の一部を形成しており、前記往復機構によって押圧
された紙幣をそこに集積し、集積された紙幣の束をそこ
から取り出すことができるように後方に回転可能であ
る。
【0008】第1の発明に係る紙幣装置は、上記のよう
な基本構成に加えて、前記L字状の搬送路の長い方の直
線部分の他側において、紙幣の幅より幅狭の間隔で配置
されてなり、該間隔による空間が前記集積ボックスの入
口を成している1対のチャンネル部材と、前記チャンネ
ル部材の内部に収納されて成り、該チャンネル部材に設
けられた切欠きより前記搬送路にローラ面が露出してい
る押し付け用のローラと、前記チャンネル部材の内部に
収納されて成り、前記ローラを前記搬送路の方に押し付
けて該搬送路を通る紙幣に該ローラを圧接し、該ローラ
の従動回転により該紙幣の送り動作を補助するようにす
るバネ部材とを具えたことを特徴とする。
な基本構成に加えて、前記L字状の搬送路の長い方の直
線部分の他側において、紙幣の幅より幅狭の間隔で配置
されてなり、該間隔による空間が前記集積ボックスの入
口を成している1対のチャンネル部材と、前記チャンネ
ル部材の内部に収納されて成り、該チャンネル部材に設
けられた切欠きより前記搬送路にローラ面が露出してい
る押し付け用のローラと、前記チャンネル部材の内部に
収納されて成り、前記ローラを前記搬送路の方に押し付
けて該搬送路を通る紙幣に該ローラを圧接し、該ローラ
の従動回転により該紙幣の送り動作を補助するようにす
るバネ部材とを具えたことを特徴とする。
【0009】第2の発明に係る紙幣装置は、上記のよう
な基本構成に加えて、前記集積された紙幣の束を受け止
めるために前記集積ボックス内に設けられた板からな
り、該板の両側の略中央において切り起しが設けられて
おり、この切り起しが前記集積ボックスの両側面より外
部に突出しており、前記集積ボックスの両側面に形成さ
れた案内溝に該切り起しが案内されることにより該集積
ボックス内を平行移動可能になっている紙幣圧縮板と、
中央部が前記切り起しに係合し、両端部が前記集積ボッ
クスの側面の所定箇所に係合し、該中央部に係合する前
記切り起しを介して前記紙幣圧縮板を前記往復機構の方
向に付勢する、前記集積ボックスの両側面の外側に設け
られた1対のバネとを具えたことを特徴としている。
な基本構成に加えて、前記集積された紙幣の束を受け止
めるために前記集積ボックス内に設けられた板からな
り、該板の両側の略中央において切り起しが設けられて
おり、この切り起しが前記集積ボックスの両側面より外
部に突出しており、前記集積ボックスの両側面に形成さ
れた案内溝に該切り起しが案内されることにより該集積
ボックス内を平行移動可能になっている紙幣圧縮板と、
中央部が前記切り起しに係合し、両端部が前記集積ボッ
クスの側面の所定箇所に係合し、該中央部に係合する前
記切り起しを介して前記紙幣圧縮板を前記往復機構の方
向に付勢する、前記集積ボックスの両側面の外側に設け
られた1対のバネとを具えたことを特徴としている。
【0010】
【作用】第1の発明においては、L字状の搬送路の長い
方の直線部分の他側において、1対のチャンネル部材
が、紙幣の幅より幅狭の間隔で配置され、該間隔による
空間が集積ボックスの入口を成しており、このチャンネ
ル部材の内部に、搬送補助用のローラと該ローラを付勢
するためのバネ部材とが収納される構造となっているの
で、紙幣集積部分に対応する紙幣搬送路における搬送関
連機構の構造を簡略化することができる。これにより、
より一層の装置のコンパクト化を達成することができ、
かつ、集積ボックスを簡単に傾けて、搬送路を露出でき
る構造とすることができる。
方の直線部分の他側において、1対のチャンネル部材
が、紙幣の幅より幅狭の間隔で配置され、該間隔による
空間が集積ボックスの入口を成しており、このチャンネ
ル部材の内部に、搬送補助用のローラと該ローラを付勢
するためのバネ部材とが収納される構造となっているの
で、紙幣集積部分に対応する紙幣搬送路における搬送関
連機構の構造を簡略化することができる。これにより、
より一層の装置のコンパクト化を達成することができ、
かつ、集積ボックスを簡単に傾けて、搬送路を露出でき
る構造とすることができる。
【0011】第2の発明においては、紙幣圧縮板を付勢
するためのバネが、中央部が該紙幣圧縮板の切り起しに
係合し、両端部が集積ボックスの側面の所定箇所に係合
してなる1個のバネからなるので、集積ボックスの両側
に設けた1対の該バネによってバランスよく該紙幣圧縮
板を付勢することができ、紙幣圧縮用のバネ構造を簡略
化することができる。
するためのバネが、中央部が該紙幣圧縮板の切り起しに
係合し、両端部が集積ボックスの側面の所定箇所に係合
してなる1個のバネからなるので、集積ボックスの両側
に設けた1対の該バネによってバランスよく該紙幣圧縮
板を付勢することができ、紙幣圧縮用のバネ構造を簡略
化することができる。
【0012】また、両発明に共通の基本構成によれば、
紙幣挿入口に対する紙幣搬送路のL字状の構成により、
筐体が、紙幣挿入方向に対してほぼ90度の方向に沿っ
てたて長となり、これにより紙幣挿入方向に関する奥行
きを浅くすることができ、コンパクトな構成にすること
ができる。しかも、L字状の搬送路における紙幣挿入口
寄りの短い方の直線部分に紙幣識別手段を配する構成で
あるため、大きな湾曲部が存在していない。これによ
り、小型かつコンパクトな構成にすることができる。ま
た、集積ボックスが筐体の一部を形成し、かつ後方に回
転可能な構成であるため、集積された紙幣の束をそこか
ら取り出すときは、集積ボックスを後方に傾ければ筐体
の内部が露出され、集積された紙幣の束を簡単に取り出
すことができる。
紙幣挿入口に対する紙幣搬送路のL字状の構成により、
筐体が、紙幣挿入方向に対してほぼ90度の方向に沿っ
てたて長となり、これにより紙幣挿入方向に関する奥行
きを浅くすることができ、コンパクトな構成にすること
ができる。しかも、L字状の搬送路における紙幣挿入口
寄りの短い方の直線部分に紙幣識別手段を配する構成で
あるため、大きな湾曲部が存在していない。これによ
り、小型かつコンパクトな構成にすることができる。ま
た、集積ボックスが筐体の一部を形成し、かつ後方に回
転可能な構成であるため、集積された紙幣の束をそこか
ら取り出すときは、集積ボックスを後方に傾ければ筐体
の内部が露出され、集積された紙幣の束を簡単に取り出
すことができる。
【0013】
【実施例】以下、添付図面を参照してこの発明の一実施
例を詳細に説明しよう。図1はこの発明に係る紙幣装置
の一実施例を示す側断面図であり、この紙幣装置の本体
は上下にたて長の筐体から成る。紙幣挿入口1は筐体前
面(図では左側の面)の下方位置に設けられており、カ
バー2を上方に持ち上げて紙幣を挿入口1に挿入するよ
うになっている。筐体内部には、挿入口1に連通し長手
方向に紙幣を搬送するL字状の搬送路3が設けられてい
る。このL字状搬送路3の挿入口1寄りの短い方の直線
部分には、紙幣の正偽を識別するための手段として磁気
ヘッドH1,H2が設けられている。磁気ヘッドH1,H2
は中央線を挾んで左右に1対設けられており、紙幣印刷
インキに含まれる磁気成分を検知する。挿入口1付近に
は紙幣が挿入されたことを検知するための紙幣センサS
1が設けられている。
例を詳細に説明しよう。図1はこの発明に係る紙幣装置
の一実施例を示す側断面図であり、この紙幣装置の本体
は上下にたて長の筐体から成る。紙幣挿入口1は筐体前
面(図では左側の面)の下方位置に設けられており、カ
バー2を上方に持ち上げて紙幣を挿入口1に挿入するよ
うになっている。筐体内部には、挿入口1に連通し長手
方向に紙幣を搬送するL字状の搬送路3が設けられてい
る。このL字状搬送路3の挿入口1寄りの短い方の直線
部分には、紙幣の正偽を識別するための手段として磁気
ヘッドH1,H2が設けられている。磁気ヘッドH1,H2
は中央線を挾んで左右に1対設けられており、紙幣印刷
インキに含まれる磁気成分を検知する。挿入口1付近に
は紙幣が挿入されたことを検知するための紙幣センサS
1が設けられている。
【0014】紙幣搬送路3には1対の紙幣搬送ベルト4
と、このベルト4を駆動するための搬送用モータM1
と、このモータM1の回転をベルト4に伝達するための
プーリ5,6が設けられている。上方の1対のプーリ5
にモータM1の回転が伝達され、下方の1対のプーリ6
は従動回転する。下方のプーリ6はL字の角に設けら
れ、上方のプーリ5はL字の上端に設けられ、L字状搬
送路3の角から長い方の直線部分にわたってベルト4が
延び、この間で紙幣に対して駆動力が及ぼされる。搬送
用モータM1の回転位置に同期して電気的パルス信号を
発生する回転パルス発生器RPGが設けられており、こ
のパルス信号は磁気ヘッドH1,H2の出力に基き紙幣正
偽識別を行うときに紙幣位置アドレスデータを作成する
ために用いられる。すなわち、紙幣表面の磁気分布は紙
幣上の各アドレス位置に対応して特定のパターンを示
し、このパターンにより金種別の紙幣の正偽を判定する
ことができるのである。R1,R2,R3,R4は従動
ローラである。すなわち、ローラR1,R4にはベルト
Fが掛けられており、ローラR4がプーリ6及びベルト
4に接して従動回転し、これに応じてローラR1が従動
回転し、これに応じてローラR1に接したローラR2が
従動回転する。ローラR3は磁気ヘッドH1,H2に接し
ている。
と、このベルト4を駆動するための搬送用モータM1
と、このモータM1の回転をベルト4に伝達するための
プーリ5,6が設けられている。上方の1対のプーリ5
にモータM1の回転が伝達され、下方の1対のプーリ6
は従動回転する。下方のプーリ6はL字の角に設けら
れ、上方のプーリ5はL字の上端に設けられ、L字状搬
送路3の角から長い方の直線部分にわたってベルト4が
延び、この間で紙幣に対して駆動力が及ぼされる。搬送
用モータM1の回転位置に同期して電気的パルス信号を
発生する回転パルス発生器RPGが設けられており、こ
のパルス信号は磁気ヘッドH1,H2の出力に基き紙幣正
偽識別を行うときに紙幣位置アドレスデータを作成する
ために用いられる。すなわち、紙幣表面の磁気分布は紙
幣上の各アドレス位置に対応して特定のパターンを示
し、このパターンにより金種別の紙幣の正偽を判定する
ことができるのである。R1,R2,R3,R4は従動
ローラである。すなわち、ローラR1,R4にはベルト
Fが掛けられており、ローラR4がプーリ6及びベルト
4に接して従動回転し、これに応じてローラR1が従動
回転し、これに応じてローラR1に接したローラR2が
従動回転する。ローラR3は磁気ヘッドH1,H2に接し
ている。
【0015】L字状搬送路3の長い方の直線部分の一方
の側(搬送ベルト4の側)には紙幣集積動作を行うため
の往復機構が設けられている。この往復機構は、搬送ベ
ルト4によって送られてきた紙幣をその面方向に押圧す
るための押し板7と、この押し板7をモータM2の回転
に応じて往復動させる機構とを含んでいる。すなわち、
モータM2の回転軸に偏心して取付けられた1対の偏心
カム8と、一端が押し板7に枢支され、他端が長孔9
a,9bを介して固定軸10a,10bに取付けられた
1対のリンク棒11a,11bとが設けられており、モ
ータM2の回転に従ってカム8が偏心回転してリンク棒
11a,11bを押圧し、これにより押し板7が面方向
に平行移動される。押し板7はバネ21によって常にカ
ム8の方向に押しつけられるようになっており、カム8
の偏心運動に連動して該押し板7が往復運動する。
の側(搬送ベルト4の側)には紙幣集積動作を行うため
の往復機構が設けられている。この往復機構は、搬送ベ
ルト4によって送られてきた紙幣をその面方向に押圧す
るための押し板7と、この押し板7をモータM2の回転
に応じて往復動させる機構とを含んでいる。すなわち、
モータM2の回転軸に偏心して取付けられた1対の偏心
カム8と、一端が押し板7に枢支され、他端が長孔9
a,9bを介して固定軸10a,10bに取付けられた
1対のリンク棒11a,11bとが設けられており、モ
ータM2の回転に従ってカム8が偏心回転してリンク棒
11a,11bを押圧し、これにより押し板7が面方向
に平行移動される。押し板7はバネ21によって常にカ
ム8の方向に押しつけられるようになっており、カム8
の偏心運動に連動して該押し板7が往復運動する。
【0016】L字状搬送路3の直線部分の他側には前記
往復機構によって押圧された紙幣を集積するための集積
ボックス12が設けられている。集積ボックス12は、
図2に示すように紙幣の横幅よりも幾分狭い所定の間隔
を空けて並んで垂直に配置された2本のたて長のチャン
ネル部材13a,13bによって入口を形成しており、
紙幣の表面サイズに対応した広さの紙幣圧縮板14がチ
ャンネル部材13a,13b及び押し板7に平行に設け
られている。チャンネル部材13a,13bは固定され
ているが、紙幣圧縮板14は板面に対して直角方向に平
行移動可能であり、適宜配されたバネ15の作用によっ
て常にチャンネル部材13a,13bの方に押しつけら
れるようになっている。チャンネル部材13a,13b
の搬送路3寄りの一部が切欠いてあり、そこに紙幣送り
を補助するための従動ローラ16,17が設けられてい
る。このローラ16,17はバネ18,19の作用によ
り常にベルト4の方に押しつけられており、ベルト4の
動きに伴って搬送されてくる紙幣をベルト4との間で挾
みつけながら従動回転する。すなわち、ローラ16,1
7は、チャンネル部材13a,13bの内部に収納され
て成り、該チャンネル部材13a,13bに設けられた
上記切欠きより前記搬送路3にそのローラ面が露出して
いる押し付け用のローラである。
往復機構によって押圧された紙幣を集積するための集積
ボックス12が設けられている。集積ボックス12は、
図2に示すように紙幣の横幅よりも幾分狭い所定の間隔
を空けて並んで垂直に配置された2本のたて長のチャン
ネル部材13a,13bによって入口を形成しており、
紙幣の表面サイズに対応した広さの紙幣圧縮板14がチ
ャンネル部材13a,13b及び押し板7に平行に設け
られている。チャンネル部材13a,13bは固定され
ているが、紙幣圧縮板14は板面に対して直角方向に平
行移動可能であり、適宜配されたバネ15の作用によっ
て常にチャンネル部材13a,13bの方に押しつけら
れるようになっている。チャンネル部材13a,13b
の搬送路3寄りの一部が切欠いてあり、そこに紙幣送り
を補助するための従動ローラ16,17が設けられてい
る。このローラ16,17はバネ18,19の作用によ
り常にベルト4の方に押しつけられており、ベルト4の
動きに伴って搬送されてくる紙幣をベルト4との間で挾
みつけながら従動回転する。すなわち、ローラ16,1
7は、チャンネル部材13a,13bの内部に収納され
て成り、該チャンネル部材13a,13bに設けられた
上記切欠きより前記搬送路3にそのローラ面が露出して
いる押し付け用のローラである。
【0017】待機状態では、往復機構は図1に示すよう
な状態であり、押し板7は集積ボックス12から最も離
れた位置にあり、この押し板7とチャンネル部材13
a,13bとの間の空間が紙幣の通路となっている。
な状態であり、押し板7は集積ボックス12から最も離
れた位置にあり、この押し板7とチャンネル部材13
a,13bとの間の空間が紙幣の通路となっている。
【0018】L字状搬送路3の角にはレバー20及びス
トッパ部材からなる紙幣ゲートが設けられており、レバ
ー20の先端が自重により通路内に突出している。レバ
ー20は正方向(受入れ方向)に進行する紙幣に押され
て、その先端が自動的に上向き方向(仮りに時計方向と
する)に回動し、通路外に退くようになっているが、逆
方向に引き戻される紙幣にはストッパーとなる。すなわ
ち、紙幣を糸等で結んで挿入し、レバー20の箇所を通
過して識別を終了した該紙幣を糸で引いて挿入口1の方
に引き戻そうとした場合、逆向きの紙幣に押されてレバ
ー20の先端が反時計方向に回動しようとするが、レバ
ー20の他端がストッパ部材に当り、該レバー20の動
きを阻止し、逆方向に該紙幣が引き出されることを禁止
するようになっている。このレバー20の動きを検出す
るためにセンサS2が設けられており、挿入紙幣の正方
向への進行中にレバー20が2点鎖線20’のように通
路から退出したときオンし、通路内に戻ったときオフす
る。
トッパ部材からなる紙幣ゲートが設けられており、レバ
ー20の先端が自重により通路内に突出している。レバ
ー20は正方向(受入れ方向)に進行する紙幣に押され
て、その先端が自動的に上向き方向(仮りに時計方向と
する)に回動し、通路外に退くようになっているが、逆
方向に引き戻される紙幣にはストッパーとなる。すなわ
ち、紙幣を糸等で結んで挿入し、レバー20の箇所を通
過して識別を終了した該紙幣を糸で引いて挿入口1の方
に引き戻そうとした場合、逆向きの紙幣に押されてレバ
ー20の先端が反時計方向に回動しようとするが、レバ
ー20の他端がストッパ部材に当り、該レバー20の動
きを阻止し、逆方向に該紙幣が引き出されることを禁止
するようになっている。このレバー20の動きを検出す
るためにセンサS2が設けられており、挿入紙幣の正方
向への進行中にレバー20が2点鎖線20’のように通
路から退出したときオンし、通路内に戻ったときオフす
る。
【0019】紙幣が挿入されたことをセンサS1が検知
すると、搬送用モータM1が正回転し、挿入紙幣を搬送
路3に沿って正方向に搬送する。その過程で磁気ヘッド
H1,H2の出力に基き正偽を判定し、偽券の場合はモー
タM1を逆転して直ちに返却する。最終的に正紙幣と判
定され、正送りされた挿入紙幣の後端がレバー20を通
り過ぎ、スイッチS2がオンからオフに切換ったとき、
真券信号が外部の利用装置に対して出力され、投入枚数
カウントに利用される。そして、所定時間後にモータM
1の正転がストップされ、挿入紙幣は押し板7に対応す
る位置で停止する。次いでモータM2を正転し、紙幣を
ボックス12内に取込む集積動作を行う。モータM2の
回転軸にはキャリアスイッチS3が設けられており、集
積動作時に該モータM2を1回転させる制御を行う。こ
のモータM2の1回転に応じて偏心カム8が1回転し、
押し板7を1往復動させる。
すると、搬送用モータM1が正回転し、挿入紙幣を搬送
路3に沿って正方向に搬送する。その過程で磁気ヘッド
H1,H2の出力に基き正偽を判定し、偽券の場合はモー
タM1を逆転して直ちに返却する。最終的に正紙幣と判
定され、正送りされた挿入紙幣の後端がレバー20を通
り過ぎ、スイッチS2がオンからオフに切換ったとき、
真券信号が外部の利用装置に対して出力され、投入枚数
カウントに利用される。そして、所定時間後にモータM
1の正転がストップされ、挿入紙幣は押し板7に対応す
る位置で停止する。次いでモータM2を正転し、紙幣を
ボックス12内に取込む集積動作を行う。モータM2の
回転軸にはキャリアスイッチS3が設けられており、集
積動作時に該モータM2を1回転させる制御を行う。こ
のモータM2の1回転に応じて偏心カム8が1回転し、
押し板7を1往復動させる。
【0020】押し板7が圧縮板14の方に近づくとき、
搬送路内の紙幣を押しながらチャンネル部材13a,1
3bの間を通り抜け(このとき紙幣は撓みながら13
a,13b間を通り抜ける)、紙幣を圧縮板14に押し
つけながらバネ15の力に抗して圧縮板14を矢印A方
向に動かす。チャンネル部材13a,13bと圧縮板1
4の間には空間が生じ、押された紙幣はその空間に入
る。図3には、往復機構が最大量平行移動した状態が示
されている。このとき偏心カム8は丁度1/2回転して
いる。偏心カム8が残りの1/2回転するとき、押し板
7は矢印/A(/はバーを示す)方向に戻り、圧縮板1
4はバネ15の力によってチャンネル部材13a,13
bの方に押される。紙幣の両側がチャンネル部材13
a,13bに当接すると圧縮板14の動きが止まり、部
材13a,13bと圧縮板14との間で紙幣を圧縮して
保持する。押し板7は保持された紙幣をボックス12内
に残してバネ21の力により元の位置に戻る。こうし
て、ボックス12内のチャンネル部材13a,13bと
圧縮板14との間で多数枚の紙幣22が集積される。
搬送路内の紙幣を押しながらチャンネル部材13a,1
3bの間を通り抜け(このとき紙幣は撓みながら13
a,13b間を通り抜ける)、紙幣を圧縮板14に押し
つけながらバネ15の力に抗して圧縮板14を矢印A方
向に動かす。チャンネル部材13a,13bと圧縮板1
4の間には空間が生じ、押された紙幣はその空間に入
る。図3には、往復機構が最大量平行移動した状態が示
されている。このとき偏心カム8は丁度1/2回転して
いる。偏心カム8が残りの1/2回転するとき、押し板
7は矢印/A(/はバーを示す)方向に戻り、圧縮板1
4はバネ15の力によってチャンネル部材13a,13
bの方に押される。紙幣の両側がチャンネル部材13
a,13bに当接すると圧縮板14の動きが止まり、部
材13a,13bと圧縮板14との間で紙幣を圧縮して
保持する。押し板7は保持された紙幣をボックス12内
に残してバネ21の力により元の位置に戻る。こうし
て、ボックス12内のチャンネル部材13a,13bと
圧縮板14との間で多数枚の紙幣22が集積される。
【0021】図4は上述の紙幣装置の側面図であり、実
際はバネ15はボックス12の両側面に取付けられるこ
とを示している。圧縮板14の両側端の略中央に設けら
れた切り起し14aにバネ15が掛けられており、ボッ
クス側面の溝23に沿って切り起し14aが移動するよ
うになっている。尚、ボックス12の上部にラッチ式に
取付けられた上蓋24を24’のように少し持ち上げれ
ば、軸25を支点にしてボックス12を12’のように
適宜傾動することができ、こうして内部の集積紙幣を容
易に回収することができる。このボックス12に関連し
てセーフティスイッチS4が設けられており、ボックス
12が12’のように本体から取外されたことを検知
し、その間はモータM1,M2の駆動を禁止して、紙幣
の投入を不可とする。
際はバネ15はボックス12の両側面に取付けられるこ
とを示している。圧縮板14の両側端の略中央に設けら
れた切り起し14aにバネ15が掛けられており、ボッ
クス側面の溝23に沿って切り起し14aが移動するよ
うになっている。尚、ボックス12の上部にラッチ式に
取付けられた上蓋24を24’のように少し持ち上げれ
ば、軸25を支点にしてボックス12を12’のように
適宜傾動することができ、こうして内部の集積紙幣を容
易に回収することができる。このボックス12に関連し
てセーフティスイッチS4が設けられており、ボックス
12が12’のように本体から取外されたことを検知
し、その間はモータM1,M2の駆動を禁止して、紙幣
の投入を不可とする。
【0022】また、モータM2の回転に従ってボックス
12内への紙幣集積動作を行っている最中は、紙幣が追
加投入されることを禁止するのが好ましい。そのため
に、モータM2の回転時に挿入口1のセンサS1が紙幣
を検知した場合は搬送用モータM1の回転を禁止し(又
はモータM1を逆転し)、紙幣の投入を不可とするよう
にする。
12内への紙幣集積動作を行っている最中は、紙幣が追
加投入されることを禁止するのが好ましい。そのため
に、モータM2の回転時に挿入口1のセンサS1が紙幣
を検知した場合は搬送用モータM1の回転を禁止し(又
はモータM1を逆転し)、紙幣の投入を不可とするよう
にする。
【0023】紙幣集積ボックス12の集積紙幣が満杯に
なった場合は、それ以後の紙幣の取込みが不可能となる
ので、紙幣の挿入を禁止するようにするのがよい。その
ためには、何らかの満杯検出手段を設け、満杯検出時に
搬送用モータM1の回転を禁止する、若しくは挿入口1
のセンサS1が挿入紙幣を検知したときモータM1を逆
転して自動返却する、ようにするとよい。満杯検出手段
としては、ボックス12内の所定の満杯検出位置にセン
サを設ける、若しくは集積用モータM2の所定以上の負
荷がかかったことを検出することにより集積量が最大に
なったことを検出する方法などが考えられる。モータM
2に所定以上の負荷が加わったことは、キャリアスイッ
チS3が所定時間以上オンし続けたかどうかを検出する
ことにより検出できる。すなわち、集積量が限界に達し
たため圧縮板14がそれ以上矢印A方向に動かなくな
り、モータM2の回転が途中で停止するからである。そ
の場合、モータM2を逆転して図1のような待機状態に
戻してやるとよい。
なった場合は、それ以後の紙幣の取込みが不可能となる
ので、紙幣の挿入を禁止するようにするのがよい。その
ためには、何らかの満杯検出手段を設け、満杯検出時に
搬送用モータM1の回転を禁止する、若しくは挿入口1
のセンサS1が挿入紙幣を検知したときモータM1を逆
転して自動返却する、ようにするとよい。満杯検出手段
としては、ボックス12内の所定の満杯検出位置にセン
サを設ける、若しくは集積用モータM2の所定以上の負
荷がかかったことを検出することにより集積量が最大に
なったことを検出する方法などが考えられる。モータM
2に所定以上の負荷が加わったことは、キャリアスイッ
チS3が所定時間以上オンし続けたかどうかを検出する
ことにより検出できる。すなわち、集積量が限界に達し
たため圧縮板14がそれ以上矢印A方向に動かなくな
り、モータM2の回転が途中で停止するからである。そ
の場合、モータM2を逆転して図1のような待機状態に
戻してやるとよい。
【0024】図5は紙幣集積動作の制御プログラムの一
例を示すもので、上述のようなタイマによるモータM2
の過負荷検出(すなわちボックス12の満杯検出)手段
を含むものである。初めに3秒間のタイマTをスタート
し(ブロック26)、モータM2を正転させる。ブロッ
ク26から27に向う流れが正常な制御であり、キャリ
アスイッチS3がタイマ時間以内にオンし、オフする。
タイマ時間が経過してもスイッチS3がオフしない場合
(ブロック28のYES)、モータM2をストップし、
もう1度タイマTをセットしてからモータM2を逆転す
る(ブロック29)。そしてキャリアスイッチS3がオ
フしたことを確認して(ブロック30YES)満杯検出
フラッグをセットする。満杯検出フラッグがセットされ
たとき、所定の満杯表示を行ない、紙幣の投入を禁止す
る。
例を示すもので、上述のようなタイマによるモータM2
の過負荷検出(すなわちボックス12の満杯検出)手段
を含むものである。初めに3秒間のタイマTをスタート
し(ブロック26)、モータM2を正転させる。ブロッ
ク26から27に向う流れが正常な制御であり、キャリ
アスイッチS3がタイマ時間以内にオンし、オフする。
タイマ時間が経過してもスイッチS3がオフしない場合
(ブロック28のYES)、モータM2をストップし、
もう1度タイマTをセットしてからモータM2を逆転す
る(ブロック29)。そしてキャリアスイッチS3がオ
フしたことを確認して(ブロック30YES)満杯検出
フラッグをセットする。満杯検出フラッグがセットされ
たとき、所定の満杯表示を行ない、紙幣の投入を禁止す
る。
【0025】以上述べた実施例における特徴ある実施態
様のいくつかを示すと次の通りである。前記L字状の搬
送路の角の辺りに設けられたレバー20とストッパ部材
とからなり、該レバーの先端が自重により該搬送路内に
突出するように配されており、前記挿入口寄りの短い方
の直線部分から前記長い方の直線部分へと正方向に進行
する受入紙幣によって前記先端を時計方向に回動させて
該紙幣が正方向に進行することを許すが、前記長い方の
直線部分から短い方の直線部分へと逆方向に進行する紙
幣によって前記先端が反時計方向に回動しようとすると
き前記ストッパ部材によって該レバー20の動きを阻止
し、逆方向に該紙幣が引き出されることを禁止する紙幣
ゲート手段を具備すること。実開昭58−27965号
公報においては、一旦受入た紙幣を糸等によって引き戻
すことを防止するための紙幣ゲート手段が示されてい
る。しかし、紙幣ゲートの制御のために、ソレノイド等
の特別の駆動手段を必要としているため、構造が複雑と
なっていた。これに対して、上記の実施態様によれば、
ソレノイド等の格別の駆動手段が不要であり、構造を簡
素化することができる。紙幣の挿入口1において、カバ
ー2が設けられていること。これにより、本装置を屋外
に設置する自動販売機に使用した場合、挿入口1から搬
送路内に雨露が侵入することを防ぐことができる。紙幣
集積用の往復機構において、図2に示すように偏心カム
8が左右1対設けられており、これに対応する1対のリ
ンク棒11a,11bによって押し板7を左右バランス
良く押圧するようにしたこと。これにより、押し板7を
左右バランス良く安定に押圧することができ、確実かつ
トラブルのない集積動作を行うことができる。
様のいくつかを示すと次の通りである。前記L字状の搬
送路の角の辺りに設けられたレバー20とストッパ部材
とからなり、該レバーの先端が自重により該搬送路内に
突出するように配されており、前記挿入口寄りの短い方
の直線部分から前記長い方の直線部分へと正方向に進行
する受入紙幣によって前記先端を時計方向に回動させて
該紙幣が正方向に進行することを許すが、前記長い方の
直線部分から短い方の直線部分へと逆方向に進行する紙
幣によって前記先端が反時計方向に回動しようとすると
き前記ストッパ部材によって該レバー20の動きを阻止
し、逆方向に該紙幣が引き出されることを禁止する紙幣
ゲート手段を具備すること。実開昭58−27965号
公報においては、一旦受入た紙幣を糸等によって引き戻
すことを防止するための紙幣ゲート手段が示されてい
る。しかし、紙幣ゲートの制御のために、ソレノイド等
の特別の駆動手段を必要としているため、構造が複雑と
なっていた。これに対して、上記の実施態様によれば、
ソレノイド等の格別の駆動手段が不要であり、構造を簡
素化することができる。紙幣の挿入口1において、カバ
ー2が設けられていること。これにより、本装置を屋外
に設置する自動販売機に使用した場合、挿入口1から搬
送路内に雨露が侵入することを防ぐことができる。紙幣
集積用の往復機構において、図2に示すように偏心カム
8が左右1対設けられており、これに対応する1対のリ
ンク棒11a,11bによって押し板7を左右バランス
良く押圧するようにしたこと。これにより、押し板7を
左右バランス良く安定に押圧することができ、確実かつ
トラブルのない集積動作を行うことができる。
【0026】
【発明の効果】以上の通り、この発明に関わる紙幣装置
の基本構成によれば、紙幣搬送路をL字状とし、このL
字状の搬送路における紙幣挿入口寄りの短い方の直線部
分に紙幣識別手段を配し、長い方の直線部分の一側に集
積動作用の往復機構、他側に集積ボックスを配し、この
集積ボックスが筐体の一部を形成し、かつ後方に回転可
能な構成としたため、筐体が、紙幣挿入方向に対してほ
ぼ90度の方向に沿ってたて長となり、これにより紙幣
挿入方向に関する奥行きを浅くすることができ、コンパ
クトな構成にすることができるという利点を有すると共
に、搬送路に大きな湾曲部が存在していないので、これ
によっても、小型かつコンパクトな構成にすることがで
きるという効果を奏し、更に、集積ボックスを後方に傾
ければ筐体の内部が露出され、集積された紙幣の束をそ
こから簡単に取り出すことができる、という利点も有す
る。
の基本構成によれば、紙幣搬送路をL字状とし、このL
字状の搬送路における紙幣挿入口寄りの短い方の直線部
分に紙幣識別手段を配し、長い方の直線部分の一側に集
積動作用の往復機構、他側に集積ボックスを配し、この
集積ボックスが筐体の一部を形成し、かつ後方に回転可
能な構成としたため、筐体が、紙幣挿入方向に対してほ
ぼ90度の方向に沿ってたて長となり、これにより紙幣
挿入方向に関する奥行きを浅くすることができ、コンパ
クトな構成にすることができるという利点を有すると共
に、搬送路に大きな湾曲部が存在していないので、これ
によっても、小型かつコンパクトな構成にすることがで
きるという効果を奏し、更に、集積ボックスを後方に傾
ければ筐体の内部が露出され、集積された紙幣の束をそ
こから簡単に取り出すことができる、という利点も有す
る。
【0027】加えて、第1の発明によれば、L字状の搬
送路の長い方の直線部分の他側において、1対のチャン
ネル部材が、紙幣の幅より幅狭の間隔で配置され、該間
隔による空間が集積ボックスの入口を成しており、この
チャンネル部材の内部に、搬送補助用のローラと該ロー
ラを付勢するためのバネ部材とが収納される構造となっ
ているので、紙幣集積部分に対応する紙幣搬送路におけ
る搬送関連機構の構造を簡略化することができる。これ
により、より一層の装置のコンパクト化を達成すること
ができ、かつ、集積ボックスを簡単に傾けて、搬送路を
露出できる構造とすることができる。
送路の長い方の直線部分の他側において、1対のチャン
ネル部材が、紙幣の幅より幅狭の間隔で配置され、該間
隔による空間が集積ボックスの入口を成しており、この
チャンネル部材の内部に、搬送補助用のローラと該ロー
ラを付勢するためのバネ部材とが収納される構造となっ
ているので、紙幣集積部分に対応する紙幣搬送路におけ
る搬送関連機構の構造を簡略化することができる。これ
により、より一層の装置のコンパクト化を達成すること
ができ、かつ、集積ボックスを簡単に傾けて、搬送路を
露出できる構造とすることができる。
【0028】また、第2の発明によれば、紙幣圧縮板を
付勢するためのバネが、中央部が該紙幣圧縮板の切り起
しに係合し、両端部が集積ボックスの側面の所定箇所に
係合してなる1個のバネからなるので、集積ボックスの
両側に設けた1対の該バネによってバランスよく該紙幣
圧縮板を付勢することができ、紙幣圧縮用のバネ構造を
簡略化することができる。
付勢するためのバネが、中央部が該紙幣圧縮板の切り起
しに係合し、両端部が集積ボックスの側面の所定箇所に
係合してなる1個のバネからなるので、集積ボックスの
両側に設けた1対の該バネによってバランスよく該紙幣
圧縮板を付勢することができ、紙幣圧縮用のバネ構造を
簡略化することができる。
【図1】この発明に係る紙幣装置の一実施例を示す側断
面図。
面図。
【図2】同実施例における紙幣集積部分を横断面にて略
示する図。
示する図。
【図3】同実施例における紙幣集積動作中の状態を示す
側断面図。
側断面図。
【図4】同実施例の側面図。
【図5】同実施例における紙幣集積動作の制御プログラ
ム例を示すフローチャート。
ム例を示すフローチャート。
1…紙幣挿入口、3…L字状の紙幣搬送路、4…紙幣搬
送ベルト、M1…搬送用モータ、M2…集積動作用モー
タ、H1,H2…紙幣識別用の磁気ヘッド、7…押し板、
8…偏心カム、9a,9b…長孔、11a,11b…リ
ンク棒、12…集積ボックス、13a,13b…ボック
スの入口を形成するチャンネル部材、14…紙幣圧縮
板、22…紙幣。
送ベルト、M1…搬送用モータ、M2…集積動作用モー
タ、H1,H2…紙幣識別用の磁気ヘッド、7…押し板、
8…偏心カム、9a,9b…長孔、11a,11b…リ
ンク棒、12…集積ボックス、13a,13b…ボック
スの入口を形成するチャンネル部材、14…紙幣圧縮
板、22…紙幣。
Claims (2)
- 【請求項1】 たて長の筐体と、 この筐体前面の一端に設けられた紙幣挿入口と、 前記筐体内部に設けられ、前記紙幣挿入口に連通し、該
挿入口に挿入された紙幣をほぼ90度の方向に方向転換
して筐体の長手方向に沿う方向に向けて該紙幣を搬送す
るL字状の搬送路を有する搬送手段と、 前記L字状の搬送路における前記挿入口寄りの短い方の
直線部分に設けられた紙幣識別手段と、 前記筐体内において前記L字状の搬送路の長い方の直線
部分の一側に設けられており、該直線部分に来た紙幣を
該直線部分の他側に押圧する往復運動を行なう往復機構
と、 前記直線部分の他側において前記筐体の一部を形成して
おり、前記往復機構によって押圧された紙幣を集積し、
集積された紙幣の束をそこから取り出すことができるよ
うに後方に回転可能である集積ボックスと、 前記L字状の搬送路の長い方の直線部分の他側におい
て、紙幣の幅より幅狭の間隔で配置されてなり、該間隔
による空間が前記集積ボックスの入口を成している1対
のチャンネル部材と、 前記チャンネル部材の内部に収納されて成り、該チャン
ネル部材に設けられた切欠きより前記搬送路にローラ面
が露出している押し付け用のローラと、 前記チャンネル部材の内部に収納されて成り、前記ロー
ラを前記搬送路の方に押し付けて該搬送路を通る紙幣に
該ローラを圧接し、該ローラの従動回転により該紙幣の
送り動作を補助するようにするバネ部材とを具えた紙幣
装置。 - 【請求項2】 たて長の筐体と、 この筐体前面の一端に設けられた紙幣挿入口と、 前記筐体内部に設けられ、前記紙幣挿入口に連通し、該
挿入口に挿入された紙幣をほぼ90度の方向に方向転換
して筐体の長手方向に沿う方向に向けて該紙幣を搬送す
るL字状の搬送路を有する搬送手段と、 前記L字状の搬送路における前記挿入口寄りの短い方の
直線部分に設けられた紙幣識別手段と、 前記筐体内において前記L字状の搬送路の長い方の直線
部分の一側に設けられており、該直線部分に来た紙幣を
該直線部分の他側に押圧する往復運動を行なう往復機構
と、 前記直線部分の他側において前記筐体の一部を形成して
おり、前記往復機構によって押圧された紙幣を集積し、
集積された紙幣の束をそこから取り出すことができるよ
うに後方に回転可能である集積ボックスと、 前記集積された紙幣の束を受け止めるために前記集積ボ
ックス内に設けられた板からなり、該板の両側の略中央
において切り起しが設けられており、この切り起しが前
記集積ボックスの両側面より外部に突出しており、前記
集積ボックスの両側面に形成された案内溝に該切り起し
が案内されることにより該集積ボックス内を平行移動可
能になっている紙幣圧縮板と、 中央部が前記切り起しに係合し、両端部が前記集積ボッ
クスの側面の所定箇所に係合し、該中央部に係合する前
記切り起しを介して前記紙幣圧縮板を前記往復機構の方
向に付勢する、前記集積ボックスの両側面の外側に設け
られた1対のバネとを具えた紙幣装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4356844A JPH0731746B2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 紙幣装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4356844A JPH0731746B2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 紙幣装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58184848A Division JPS6077287A (ja) | 1983-10-03 | 1983-10-03 | 紙幣装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0644439A JPH0644439A (ja) | 1994-02-18 |
JPH0731746B2 true JPH0731746B2 (ja) | 1995-04-10 |
Family
ID=18451049
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4356844A Expired - Lifetime JPH0731746B2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 紙幣装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0731746B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5184062B2 (ja) * | 2007-11-26 | 2013-04-17 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 紙葉類処理装置 |
JP5124254B2 (ja) * | 2007-12-07 | 2013-01-23 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 紙幣処理装置 |
JP6265379B2 (ja) * | 2013-11-15 | 2018-01-24 | 株式会社日本コンラックス | 紙葉類処理装置 |
-
1992
- 1992-12-21 JP JP4356844A patent/JPH0731746B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0644439A (ja) | 1994-02-18 |
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