JPH07317214A - 繊維強化樹脂複合筋材及びその製造方法 - Google Patents

繊維強化樹脂複合筋材及びその製造方法

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JPH07317214A
JPH07317214A JP6115002A JP11500294A JPH07317214A JP H07317214 A JPH07317214 A JP H07317214A JP 6115002 A JP6115002 A JP 6115002A JP 11500294 A JP11500294 A JP 11500294A JP H07317214 A JPH07317214 A JP H07317214A
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fiber
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政紀 島田
Toshikazu Takeda
敏和 竹田
Shuji Takiyama
修司 滝山
Toshiaki Seki
俊明 関
Yoshiichi Izumihara
芳一 和泉原
Yoichi Kitagawa
洋一 北川
Masato Miyake
正人 三宅
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 芯部の強度劣下がなく、金属製の補強筋と同
等あるいはそれ以上のコンクリートとの付着力を発揮す
る繊維強化樹脂複合筋材とその製造方法を提供する。 【構成】 熱硬化性樹脂含浸強化繊維束の芯部17とそ
の表面に熱硬化性樹脂含浸強化繊維束を巻き締めして形
成された凸部18とを有し、凸部18が所定の撚りを有
する強化繊維束を巻き締めして形成されている繊維強化
樹脂複合筋材16である。また、その繊維強化樹脂複合
筋材を製造するに際し、フィラメントワィンディング装
置の両端チャック部に複数のピンを有する治具を取り付
け、これら一対の治具のピン間に熱可塑性樹脂含浸強化
繊維束を掛け渡してフィラメントワィンディング法によ
り芯部を成形し、次いでこの芯部の表面に熱硬化性樹脂
含浸強化繊維束を巻き締めして凸部を成形し、得られた
成形体をその軸方向に引張力を加えながら熱硬化させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリート製の建
造物や構造物等のコンクリート製品を製造する際にこの
コンクリート製品内に埋設させて補強筋として使用する
繊維強化樹脂複合筋材及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、鉄筋あるいはPC鋼線の代替
材として繊維強化樹脂複合筋材が提案されている。この
繊維強化樹脂複合筋材は、炭素繊維やアラミド繊維等の
高弾性、高強度の連続繊維を熱硬化性のエポキシ樹脂等
を含浸させ、これを硬化させて形成されており、軽量で
高強度及び高耐蝕性の補強筋として知られている。この
ような繊維強化樹脂複合筋材は、それが軽量で高強度及
び高耐蝕性であり、しかも、木工用鋸で切断可能であっ
て切削性に優れている等の多くの特性を備えているた
め、今後、種々のコンクリート製品内に埋設する補強筋
としてその用途が拡大していくものと期待されている。
【0003】ところで、このような従来の繊維強化樹脂
複合筋材においては、以下に示すような2つの大きな問
題点が存在する。すなわち、第一の問題は、繊維強化樹
脂複合筋材はその表面が平滑であるためにコンクリート
との付着性が低く、引張力の伝達性に劣るということで
ある。また、第二の問題は、生産性を高めることが困難
であるほか、使用している強化繊維の強度から考えて、
非常に低いレベル、実際には半分以下のレベルでしかそ
の保証強度が発現されていないということである。
【0004】先ず、第一の問題については、この問題を
解決するために、従来においても種々の方法が提案され
ており、例えば以下の5つの方法が知られている。すな
わち、第一の方法は、特開昭61−274036号公報
に提案されているように、芯部に複数の強化繊維束を巻
き付けて凸部を形成し、コンクリートとの付着力を確保
する方法である。
【0005】第二の方法は、粒状物(特開平4−363
454号公報)や短繊維(特開平2−248559号公
報)を表面に付着させる方法である。第三の方法は、特
開昭63−206548号公報や特開昭63−2197
46号公報に提案されているように、芯部に機械的な凹
みを直接設けて付着力を上げる方法である。
【0006】第四の方法としては、特開平3−1514
44号公報に提案されているように、複数のロッドを湾
曲させて構造的に係止させる方法や、特開平2−248
559号公報に提案されているように、凹凸状の内面を
有するダイでロッド芯部の表面繊維に波を打たせて凹凸
を形成する方法である。最後に、第五の方法としては、
特開平4−363454号公報に提案されているよう
に、軸方向の繊維を組紐にして表面に凹凸を形成し、コ
ンクリートとの付着力を確保する方法である。
【0007】ところが、第三から第五の方法は、芯部の
繊維が波打ったり、芯部の繊維に機械的にダメージが与
えられるため、コンクリートとの付着力は増加するもの
の、芯部の強度が低下してしまい、高強度の繊維強化樹
脂複合筋材を製造するという観点からは不適である。ま
た、必要強度を満足するには、繊維量を多くする必要が
あるため、コスト的にも不利である。
【0008】また、第二の方法は、所詮連続していない
小さな粒状物や短繊維を芯部の表面に樹脂の付着力だけ
で付着させているだけであり、十分なコンクリートとの
付着力を確保できない。更に、上記第一の方法は、芯部
の繊維強度を低下させずに製造することができるという
点で最も優れているといえるが、コンクリートとの付着
力に関しては上記第三から第五のものに比べて劣ってい
る。
【0009】このように、これら第一ないし第五の方法
では、何れにしても、芯部の高い繊維強度を損なわずに
コンクリートとの付着性を従来の鉄筋に匹敵するレベル
にまで高めることは困難であり、現在までのところでは
繊維強化樹脂複合筋材で鉄筋に匹敵するレベルの強度あ
るいはこれを越えるものは知られていない。
【0010】また、本発明者らは、上記第二の問題につ
いて検討した結果、繊維強化樹脂複合筋材の代表的な製
造方法であるとして提案されている引き抜き法(例え
ば、特開昭61−274036号公報や特開平2−24
8559号公報)では、その引き抜きを行うための条件
により引き抜き速度が決定され、このためにその生産性
に限界があるほか、引き抜き力を大きくすると、繊維を
つかむ部分においてその破壊が起こり、必要とされる張
力を強化繊維束に与えることが困難になり、また、多数
の強化繊維束に均一に張力を与えることも困難になるこ
とに起因していることを突き止めた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、上記第一の問題を解決するために鋭意研究を重ねた
結果、芯部とその表面に凸部とを有する繊維強化樹脂複
合筋材において、表面の凸部を構成する強化繊維束に撚
りを入れることにより、芯部の強度を劣化させることな
くコンクリートに対する付着力を顕著に改善できること
を見出し、本発明を完成した。
【0012】また、本発明者らは、上記第二の問題を解
決するために鋭意研究を重ねた結果、フィラメントワィ
ンディング法で芯部と凸部とを順次成形し、得られた成
形体をその軸方向繊維に引張力を加えながら熱硬化させ
ることにより、強化繊維それ自体が有する高強度及び高
弾性を引き出すことができ、これによって生産効率が高
く、かつ、保証強度の高い繊維強化複合筋材を製造する
ことができることを見出した。
【0013】従って、本発明の目的は、芯部の強度劣下
がなく、金属製の補強筋と同等あるいはそれ以上のコン
クリートとの付着力を発揮するごとができる繊維強化樹
脂複合筋材を提供することにある。
【0014】また、本発明の他の目的は、強化繊維それ
自体が有する強度を引き出すことができ、これによって
強化繊維量を削減して製品コストの低減を図ることので
きるほか、保証強度の高い繊維強化複合筋材を容易に製
造する方法を提供することにある。
【0015】更に、本発明の他の目的は、このようにコ
ンクリート付着性に優れ、また、保証強度の高い繊維強
化樹脂複合筋材を生産性良く、しかも、安価に製造する
ことができる繊維強化複合筋材の製造方法を提供するこ
とにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、熱
硬化性樹脂含浸の強化繊維束により成形された芯部と、
この芯部の表面に熱硬化性樹脂含浸の強化繊維束を巻き
締めして形成された凸部とを有する繊維強化樹脂複合筋
材において、上記凸部が所定の撚りを有する強化繊維束
を巻き締めして形成されている繊維強化樹脂複合筋材で
ある。
【0017】また、本発明は、繊維の方向が長さ方向に
配向された複数の強化繊維束に熱硬化性樹脂を含浸させ
て芯部を成形し、得られた芯部の表面に1本又は2本以
上の熱硬化性樹脂含浸の強化繊維束を配置して凸部を形
成して繊維強化樹脂複合筋材を製造するに際し、フィラ
メントワィンディング装置の両端チャック部に複数のピ
ンを有する治具を取り付け、これら一対の治具のピン間
に熱硬化性樹脂を含浸させた強化繊維束を掛け渡してフ
ィラメントワィンディング法により芯部を成形し、次い
でこの芯部の表面に熱硬化性樹脂含浸の強化繊維束を巻
き締めして凸部を成形し、得られた成形体をその軸方向
に引張力を加えながら熱硬化させる繊維強化樹脂複合筋
材の製造法である。
【0018】本発明において、強化繊維束を形成するた
めの補強用の強化繊維については、それが製造される複
合筋材の始端から終端まで連続した繊維であれば、従来
より知られているものを適宜使用することができ、例え
ばPAN系、ピッチ系、ハイブリッド系等の種々の炭素
繊維や、アラミド繊維、ガラス繊維等を挙げることがで
きる。また、強化繊維束に含浸させる熱硬化性樹脂につ
いても、従来より知られているものを適宜使用すること
ができ、例えばエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリア
ミド樹脂等を例示することができる。これら強化繊維や
熱硬化性樹脂については、製造される複合筋材の用途等
により適宜選択し得るものであるが、耐熱性、耐蝕性等
の点から、強化繊維については好ましくは炭素繊維であ
り、熱硬化性樹脂については好ましくはエポキシ樹脂で
ある。
【0019】本発明において、その芯部の成形は、単に
コンクリート付着性を改善するという観点からは、例え
ば、熱硬化性樹脂含浸の炭素繊維ヤーンを芯にしてその
回りに熱硬化性樹脂含浸の炭素繊維プリプレグをすのこ
状に巻き付けて形成するハンドレイアップ法や、複数の
熱硬化性樹脂含浸の炭素繊維ヤーンを集合させ、その回
りにブレーダー装置を用いてブレード糸を巻き付けて形
成する方法、更には引抜き法等の何れの方法によっても
成形することができるが、好適には以下のような方法で
行うのがよい。
【0020】すなわち、フィラメントワィンディング装
置(以下、「FW装置」と略称する)の両端チャック部
に複数のピンを有する治具を取り付け、これら一対の治
具のピン間に熱硬化性樹脂を含浸させた強化繊維束を掛
け渡してフィラメントワィンディング法(以下、「FW
法」と略称する)により芯部を成形し、次いでこの芯部
の表面に熱硬化性樹脂含浸の強化繊維束を巻き締めして
凸部を成形し、得られた成形体をその軸方向に引張力を
加えながら熱硬化させる方法である。この方法につい
て、以下に具体的に説明する。
【0021】すなわち、先ず、図1に示すように、基端
側に把持部2を有すると共に先端側に複数(2〜10
本)のピン3を有し、これら把持部2とピン3の間には
雄ねじ5とナット6とからなる固定部4を有する一対の
金属製治具1を用意し、これら一対の金属製治具1を、
図2に示すように、フィラメントワィンディング装置7
の両端チャック部8に取り付ける。
【0022】次に、複数の補強用の強化繊維束9を連続
的に繰り出して熱硬化性樹脂の樹脂浴槽10を通過さ
せ、ここで強化繊維束内に熱硬化性樹脂を含浸させ、次
いでこの熱硬化性樹脂を含浸した熱硬化性樹脂含浸強化
繊維束をトラバーサー11により上記一対の治具1に設
けられた複数のピン3間に必要とされる直径になるまで
繰り返し掛け渡し、軸方向に複数の熱硬化性樹脂含浸強
化繊維束を配して芯部を形成する。
【0023】このようにして成形された芯部について、
その強化繊維束に含浸された熱硬化性樹脂は、次にその
表面に凸部が形成されて熱硬化されるまで、完全に硬化
されていない状態である必要があるが、全く未硬化状態
であっても、また、Bステージといわれる半硬化状態で
あってもよい。また、この芯部の繊維体積含有率につい
ては、好ましくは40〜70%、より好ましくは50〜
60%であり、この繊維体積含有率が40%より低いと
樹脂過剰で硬化時に樹脂ダレの問題が発生する虞があ
り、また、70%より大きくなると樹脂不足で芯部と凸
部との接着不良が発生する虞がある。
【0024】このようにして成形された芯部には、引き
続きその表面に、熱硬化性樹脂を含浸させた1本又は2
本以上の強化繊維束を巻付けて凸部が形成され、芯部と
その表面に凸部を有する成形体とされる。この際に使用
する強化繊維束への熱硬化性樹脂の含浸と芯部への巻き
締めはこの芯部の成形時にFW装置を用いて連続して実
施してもよく、また、外部から予め熱硬化性樹脂を含浸
させた強化繊維束を持ち込んで実施してもよい。ここ
で、この凸部を成形するために強化繊維束に含浸された
熱硬化性樹脂やその繊維体積含有率については、上記芯
部の場合と同様でよい。
【0025】ここで、芯部の表面に巻き締める熱硬化性
樹脂含浸の繊維強化束については、コンクリートへの付
着力を改善するために、好ましくは繊維強化束に1m当
り10〜50回の撚りを入れ、また、芯部に巻き付ける
際にはその軸方向に対して65〜85°の角度で行うの
がよい。
【0026】この凸部を構成する強化繊維束に付与する
撚りが、1m当り10回未満であるとコンクリートとの
付着力があまり改善されず、また、50回を越えると繊
維の損傷と芯部との付着性低下が発生する。また、この
撚った強化繊維束を巻き付ける角度が芯部の軸方向に対
して65°より小さくなるとコンクリート付着力の低下
という問題が生じ、反対に、85°より大きくなっても
コンクリート付着力の低下という問題が生じる。
【0027】なお、この芯部に熱硬化性樹脂含浸の繊維
強化束をコイル状に巻き付けて凸部を形成する際に、芯
部の上に撚った繊維を折り返し巻いてクロスに配向させ
ると、コンクリートとの付着力は最大になるが、最大に
なった後突然引き抜きが発生するという特異な挙動を示
すため、実際の使用には不適である。
【0028】このようにして芯部の表面に熱硬化性樹脂
含浸強化繊維束を巻き締めて凸部が形成された成形体
は、使用した強化繊維の強度を十分に発現させるため
に、その成形体に軸方向の引張力(すなわち、芯部を構
成する軸方向繊維に対して引張力)を加えながら熱硬化
させる。
【0029】ここで、上記成形体の軸方向繊維に所定の
引張力を付与する方法としては、基本的にはどのような
方法でもよいが、好ましくは、成形体の両端を一対の治
具で金属製固定型の両端に固定し、そのままの状態で金
属製固定型ともども全体を加熱して強化繊維束に含浸さ
せた熱硬化性樹脂を熱硬化させ、この際の金属製固定型
の熱膨張により成形体に引張力を付与する方法である。
このような方法を採用することにより、保証強度の高い
高強度の繊維強化樹脂複合筋材をより容易に製造するこ
とができる。
【0030】すなわち、上述のようにして成形され、未
硬化の芯部13と未硬化の凸部14とを有する成形体1
2をFW装置7の両端チャック部8から一対の治具1共
々取り外し、次に、図3に示すように、その両端に位置
する一対の治具1の雄ねじ5及びナット6を利用し、少
なくとも強化繊維束の熱膨張係数より大きい熱膨張係数
を有する金属製固定型15の両端に固定し、この状態で
約110〜200℃に加熱し、成形体12の強化繊維束
中に含浸されている熱硬化性樹脂を熱硬化させ、これに
よって、図4に示すように、強化繊維束中に含浸させた
熱硬化性樹脂が硬化している芯部17と凸部18とを有
する製品の繊維強化樹脂複合筋材16が得られる。
【0031】この熱硬化時に与える引張力としては、歪
量で500〜3,000μ、好ましくは800〜2,0
00μであるのがよい。この熱硬化時に与える引張力の
歪量が500μより少ないと強化繊維の周囲に存在する
熱硬化性樹脂に打ち勝つだけの高強度を発現させること
ができないし、また、3,000μを越えると逆に強化
繊維に損傷を与えてしまい、強度低下の原因となる。
【0032】ここで、鉄製の金属製固定型15を使用し
てその熱膨張により引張力を作用させると、この鉄の膨
張係数を1×10-5(1/℃)として室温を20℃とす
ると、鉄と同等の剛性をもつ繊維強化樹脂複合筋材であ
れば、110℃の熱硬化で約800μの引張応力を、ま
た、220℃の熱硬化で約2,000μの引張応力をそ
れぞれ発現させることができ、特に好ましいものであ
る。
【0033】
【作用】本発明方法によれば、芯部の表面に成形される
凸部を形成するための強化繊維束に所定の撚りを入れる
ことにより、凸部の山高さを確保できるので、芯部の強
度を劣化させることなくコンクリートに対する付着力を
顕著に改善できる。
【0034】また、芯部と凸部を有する繊維強化樹脂複
合筋材を製造するに際し、フィラメントワィンディング
装置の両端チャック部に複数のピンを有する治具を取り
付け、これら一対の治具のピン間に熱硬化性樹脂を含浸
させた強化繊維束を掛け渡してフィラメントワィンディ
ング法により芯部と凸部とを成形し、得られた成形体を
その軸方向繊維に引張力を加えたまま熱硬化させるの
で、高速で成形でき、しかも、複数の強化繊維束を均一
にしてそのたるみをなくすことができ、保証強度の高い
高強度の繊維強化樹脂複合筋材を製造することができ
る。
【0035】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて、本発明
を具体的に説明する。
【0036】実施例1 弾性率35トン/mm2 の炭素繊維にエポキシ樹脂を含
浸させ、この炭素繊維を体積率55%で軸方向に配向さ
せた径20φの芯部を使用し、また、12,000本/
束の炭素繊維8本束に1m当り20回の撚りを入れ、エ
ポキシ樹脂を含浸させた撚り入れ巻き締め繊維を芯部の
軸方向に対し80°の角度でコイル状に巻き付けて成形
体を成形し、この成形体の芯部及び凸部を形成する炭素
繊維束に含浸された熱硬化性樹脂を硬化させ、図4に示
すように、芯部17とその表面に撚りを入れた巻き締め
用の炭素繊維束で形成した凸部18とを有し、強化繊維
束中に含浸させた熱硬化性樹脂が硬化している製品の繊
維強化樹脂複合筋材16を製造した。
【0037】比較例1 図5に示すように、芯部17の表面にその軸方向に対し
て撚りを入れた巻き締め用の炭素繊維束で80°の角度
を持たせてコイル状に折り返し巻きにし、クロスに配向
させた凸部18を形成した以外は、上記実施例1と同様
にして繊維強化樹脂複合筋材16を製作し、これを比較
例1とした。
【0038】比較例2 次に、撚りを入れずに8本の炭素繊維を合糸したものに
直接樹脂を含浸させ、これを芯部の軸方向に対して80
°の角度でコイル状に巻き付けた以外は、上記実施例1
と同様にして図示外の繊維強化樹脂複合筋材を製作し、
これを比較例2とした。
【0039】比較例3 図6に示すように、巻き締めを実施せずに、芯部17の
表面に3mm程度の波打ちを有する表面なみうち層19
を形成し、これによって芯部17の表面に凸部を形成し
た以外は、上記実施例1と同様にして繊維強化樹脂複合
筋材16を製作し、これを比較例3とした。
【0040】比較例4 既製品の約20φの鉄製筋材を比較例4とした。
【0041】このようにして調製された上記実施例1及
び比較例1〜4の繊維強化樹脂複合筋材16について、
図7に示すような土木学会規準の引張り試験に準じてコ
ンクリートの付着性の試験をした。なお、図7中、符号
20は変位計であり、符号21はコンクリートである。
結果を図8に示す。
【0042】図8から明らかなように、実施例1の繊維
強化樹脂複合筋材は、比較例4の鉄製筋材と同等以上の
付着力を示した。また、比較例1の繊維強化樹脂複合筋
材は初期強度は高いが、その後突然強度低下を示した。
また、撚りを全く入れない比較例2はその付着強度が半
分以下であった。
【0043】実施例2 弾性率35トン/mm2 の炭素繊維にエポキシ樹脂を含
浸させ、この炭素繊維を体積率55%で軸方向に配向さ
せた径20φの芯部を使用し、また、12,000本/
束の炭素繊維8本束に1m当り20回の撚りを入れ、エ
ポキシ樹脂を含浸させた撚り入れ巻き締め繊維を芯部の
軸方向に対し80°の角度でコイル状に巻き付けて成形
体を成形した。
【0044】次に、得られた成形体をその両端に取り付
けられた治具共々フィラメントワィンディング装置から
取外し、これを、図3に示すように、両端の治具を利用
して鉄製の固定型に固定し、成形体を形成する炭素繊維
束に含浸されたエポキシ樹脂を150℃で熱硬化させ、
実施例2の繊維強化樹脂複合筋材を製作した。この時、
固定型の熱膨張力により繊維強化樹脂複合筋材に作用す
る引張力は表1にしめす通りである。
【0045】比較例5 成形体の炭素繊維束に含浸されたエポキシ樹脂を熱硬化
させる際に60℃に加熱した以外は、上記実施例2と同
様にして成形体を得た。
【0046】比較例6 成形体の成形に当たって、治具による芯部への軸方向引
張力の付与を行わなかった以外は、上記実施例2と同様
にして繊維強化樹脂複合筋材を製作した。この時の熱硬
化温度は上記実施例2と同じ150℃であった。
【0047】以上のようにして得られた実施例2、比較
例5及び6の繊維強化樹脂複合筋材について、それぞれ
約1,500mmの長さのロッド状試験体22を切り出
し、図9に示すように、この試験体22の両端500m
mを定着剤23で管状の金属製固定金具24に固定し、
両端の金属製固定金具24を把持してロッド状試験体が
破壊するまで左右に引っ張る引張り試験を実施した。結
果を表1に示す。この表1の結果から明らかなように、
比較例6より比較例5が優れた引張り強度を示し、実施
例2はこの比較例5より更に優れた引張り強度を示し
た。
【0048】
【表1】
【0049】実施例3 上記実施例2と同様に、弾性率35トン/mm2 の炭素
繊維とエポキシ樹脂とをフィラメントワィンディング法
で繊維体積含有率55%及び約20φの成形体を製作
し、片側の治具を硬化炉側壁に固定し、他方の治具に油
圧ジャッキを取付け、これら一対の治具間に掛け渡され
た成形体の歪量が800μ以上になるように、油圧ジャ
ッキで約5tの引張力を加え、その状態で成形体のみを
150℃に加熱し、硬化させた。
【0050】得られた成形体について、上記実施例2及
び比較例5〜6と同様に引張り試験を実施した。結果
は、引張り強度が49.5トンであり、上記の比較例6
の無負荷のものに比べて、顕著に高い値を示した。
【0051】
【発明の効果】本発明の繊維強化樹脂複合筋材は、芯部
の強度を劣化させることなく、優れたコンクリート付着
力を発揮させることができ、軽量で高耐食性、良好な切
削性等の多くの特性を併せ持つものである。
【0052】また、本発明方法によれば、保証強度の高
い高強度繊維強化複合筋材を極めて生産性良く容易に製
造することができ、また、強化繊維が有するそれ本来の
強度を効率良く発現させることができるので、それだけ
少ない繊維量で必要強度を発現させることができ、経済
性に優れており、市場に大量に供給することが可能にな
ってその普及を促進することができる。
【0053】このため、本発明は、鉄筋あるいはPC鋼
線の代替材として需要が拡大する繊維強化樹脂複合材を
安価に提供することができ、ますます広範囲にその用途
の拡大を図ることができ、工業的価値の高いものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、フィラメントワィンディング法で用
いる治具の説明図である。
【図2】 図2は、フィラメントワィンディング法の概
念説明図である。
【図3】 図3は、金属製固定型の部分斜視説明図であ
る。
【図4】 図4は、繊維強化樹脂複合材を示す説明図で
ある。
【図5】 図5は、比較例1の繊維強化樹脂複合材を示
す説明図である。
【図6】 図6は、比較例3の繊維強化樹脂複合材を示
す説明図である。
【図7】 図7は、引張り試験の試験方法を示す説明図
である。
【図8】 図8は、引張り試験の結果を示すグラフ図で
ある。
【図9】 図9は、実施例2及び3並びに比較例5及び
6における引張り試験で用いたロッド状試験体を示す斜
視説明図である。
【符号の説明】
1…治具、2…把持部、3…ピン、4…固定部、5…雄
ねじ、6…ナット、7…フィラメントワィンディング装
置、8…両端チャック部、9…強化繊維束、10…樹脂
浴槽、11…トラバーサー、12…未硬化の繊維強化樹
脂複合筋材、13…未硬化の芯部、14…未硬化の凸
部、15…金属製固定型、16…繊維強化樹脂複合筋
材、17…芯部、18…凸部、19…表面なみうち層、
20…変位計、21…コンクリート、22…試験体、2
3…定着剤、24…金属製固定具。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29D 31/00 2126−4F B32B 3/30 7415−4F 5/02 C 7421−4F 5/08 7421−4F 5/28 A 7421−4F // B29K 101:10 105:08 B29L 9:00 31:10 7310−4F B29C 67/14 L (72)発明者 滝山 修司 千葉県君津市八重原1338−1−314 (72)発明者 関 俊明 千葉県君津市陽光台2−8−3、ルミネス 陽光台203 (72)発明者 和泉原 芳一 東京都千代田区大手町2−6−3、新日本 製鐵株式会社内 (72)発明者 北川 洋一 東京都千代田区大手町2−6−3、新日本 製鐵株式会社内 (72)発明者 三宅 正人 千葉県富津市新富20−1、新日本製鐵株式 会社技術開発本部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂含浸の強化繊維束により成
    形された芯部と、この芯部の表面に熱硬化性樹脂含浸の
    強化繊維束を巻き締めして形成された凸部とを有する繊
    維強化樹脂複合筋材において、上記凸部が所定の撚りを
    有する強化繊維束を巻き締めして形成されていることを
    特徴とする繊維強化樹脂複合筋材。
  2. 【請求項2】 凸部を形成する強化繊維束の撚りが1m
    当り10〜50回の撚りである請求項1記載の繊維強化
    樹脂複合筋材。
  3. 【請求項3】 芯部の表面に形成された凸部が、芯部の
    軸方向に対して65〜85°の角度で螺旋状に形成され
    ている請求項1又は2記載の繊維強化樹脂複合筋材。
  4. 【請求項4】 繊維の方向が長さ方向に配向された複数
    の強化繊維束に熱硬化性樹脂を含浸させて芯部を成形
    し、得られた芯部の表面に1本又は2本以上の熱硬化性
    樹脂含浸の強化繊維束を配置して凸部を形成して繊維強
    化樹脂複合筋材を製造するに際し、フィラメントワィン
    ディング装置の両端チャック部に複数のピンを有する治
    具を取り付け、これら一対の治具のピン間に熱硬化性樹
    脂を含浸させた強化繊維束を掛け渡してフィラメントワ
    ィンディング法により芯部を成形し、次いでこの芯部の
    表面に熱硬化性樹脂含浸の強化繊維束を巻き締めして凸
    部を成形し、得られた成形体をその軸方向に引張力を加
    えながら熱硬化させることを特徴とする繊維強化樹脂複
    合筋材の製造法。
  5. 【請求項5】 芯部の表面に熱硬化性樹脂含浸の強化繊
    維束を巻き締めして凸部を成形するに際し、所定の撚り
    を有する強化繊維束を使用する請求項4記載の繊維強化
    樹脂複合筋材の製造法。
  6. 【請求項6】 成形体の芯部及び凸部の成形時にその両
    端に配置された一対の治具を用いてこの成形体を金属製
    固定型の両端に固定し、この金属製固定型に固定したま
    ま成形体を加熱して強化繊維束に含浸された熱硬化性樹
    脂を熱硬化させ、この熱硬化の際の加熱による金属製固
    定型の熱膨張力により成形体に引張力を付与する請求項
    4又は5記載の繊維強化樹脂複合筋材の製造法。
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