JPH07317141A - コンクリート防食用ライニングシート - Google Patents

コンクリート防食用ライニングシート

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Publication number
JPH07317141A
JPH07317141A JP6111586A JP11158694A JPH07317141A JP H07317141 A JPH07317141 A JP H07317141A JP 6111586 A JP6111586 A JP 6111586A JP 11158694 A JP11158694 A JP 11158694A JP H07317141 A JPH07317141 A JP H07317141A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
sheet
hole
anticorrosion
corrosion preventing
Prior art date
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Pending
Application number
JP6111586A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Nishimura
清一 西村
Kosei Tatekawa
孝生 竪川
Katsumi Kotani
克己 小谷
Akira Harada
暁 原田
Hiroyuki Matsushima
博之 松島
Kenichi Hotta
研一 堀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Takiron Co Ltd
Original Assignee
Obayashi Corp
Takiron Co Ltd
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Publication date
Application filed by Obayashi Corp, Takiron Co Ltd filed Critical Obayashi Corp
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Publication of JPH07317141A publication Critical patent/JPH07317141A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートの背面から過度の水圧が負荷された場
合でも、この水圧を逃がすことにより、コンクリート表
面からのシートの剥離を極力防止することのできるコン
クリート防食用ライニングシートを提供する。 【構成】 地下水槽10のコンクリートCの内面に一体
にライニングされる防食シート12であって、防食シー
ト12には適宣間隔をおいて透孔12aを開口形成し、
かつ防食シート12の内面側には前記透孔12aを閉塞
するとともに、所定以上の背圧が加わることで前記透孔
12aを開放する弁機構14を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリートの防食
面に一体にライニングされるコンクリート防食用ライニ
ングシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート製下水処理槽,コンクリー
ト管渠,コンクリート製の薬品槽などの、汚染水や薬品
等を貯留したりこれらを流下させるコンクリート構造物
の内面は、貯留水等から発生する硫化水素や各種の薬品
等により浸蝕されやすく、ひどい場合には内部の鉄筋が
露出するほど浸蝕される場合がある。
【0003】この種の浸蝕を防止すること及び内部の液
密性を保持するために、かかるコンクリート構造物の内
面に防食シートをライニングする工法が開発されてい
る。
【0004】すなわち、この防食シートは、例えば、耐
食性、対薬品性に優れたポリ塩化ビニル,ポリエチレ
ン,ポリプロピレン等の合成樹脂を厚み2〜10mm程度
のパネル状あるいはシート状に成形したもので、その背
面にはコンクリートとの付着強度を高めるために多数の
アンカー用突起が一体に突設されており、現場において
型枠の表面すなわちコンクリートの打設面に配置され、
その状態でコンクリートを打設することにより、コンク
リート表面に一体化されるか、あるいはコンクリート表
面に当該防食シートが一体化されたプレキャストコンク
リート版として工場生産されるが、いずれも突起がコン
クリートの表面に食い込むことによるアンカー効果によ
って、防食シートはコンクリート表面に一体化され、防
食ライニング面を形成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のコンクリート防食用のライニングシートでは、そ
の背面のアンカー用の突起は、シートの施工性等を鑑み
て突出長が数ミリから十数ミリ程度のものに過ぎないた
め、アンカー効果は必ずしも十分なものといえず、ま
た、シート自体は本来コンクリートと付着するものでは
なくコンクリートから浮いた状態でコンクリートの表面
に固着しているものに過ぎないため、例えば、図4に示
すように、内面に防食シート2をライニングした地下水
槽1に対し地下水圧WLが高い場合であって、地下水槽
1のコンクリートCにひびわれが生ずると、このひび割
れを伝って前記シート2の背面に水圧Pが直接加わり、
この水圧Pがシート2の固着強度より高くなると、前記
突起がその変形等によりコンクリートの表面から離脱し
てアンカー効果を失うことにより、シート2が想像線に
示すごとくコンクリートCの表面から強制的に剥離され
て、防食機能を損なうことになるという欠点があった。
【0006】そこでこの発明は以上の問題に着目してな
されたものであって、その目的とするところは、シート
の背面から過度の水圧が負荷された場合でも、この水圧
を逃がすことにより、コンクリート表面からのシートの
剥離を極力防止することのできるコンクリート防食用ラ
イニングシートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は前記目的を達
成するためになされたものであって、コンクリートの表
面に一体にライニングされるコンクリート防食用ライニ
ングシートであって、該シートには適宣間隔をおいて透
孔が開口形成され、かつ該シートには、前記透孔を閉塞
するとともに所定以上の背圧が加わることで前記透孔の
閉塞を解除する弁機構を設けたことを特徴とするコンク
リート防食用ライニングシートを要旨とする。
【0008】
【作用】以上の構成からなるこの発明によるコンクリー
ト防食用ライニングシートによれば、防食シートの背面
に地下水圧などの過度の水圧が加わると、弁機構が開い
て透孔より被圧水が漏出することにより圧力を開放し、
これによってシートの背面に負荷される水圧を低減して
シートが広範囲にわたって剥離するのを防止する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて詳細
に説明する。
【0010】図1はこの実施例に係るコンクリート防食
用ライニングシートを地下水槽の内面にライニングした
状態の半断面図、図2は同ライニングシートにおける弁
機構の分解斜視図、図3(a),(b)は弁機構の動作
説明図である。
【0011】図1において、ライニングシート12は地
下水槽10の底版部および側面部において、コンクリー
トCの内面に一体にライニングされたものである。この
シート12は従来と同様に耐食性、対薬品性に優れたポ
リ塩化ビニル,ポリエチレン,ポリプロピレン等の合成
樹脂を厚み2〜10mm程度であって、縦横定尺のパネル
状に成形したもので、その背面には図示しないが多数の
プラスチック等からなるアンカー用突起が縦横整列状に
一体に突出形成され、コンクリートCに対する固着強度
を確保している。
【0012】また、このライニングシート12には適宜
間隔をおいて複数の矩形状の透孔12aが開口形成され
ているとともに、各透孔12aはシート12の内側に配
置される蓋板14によって覆われている。
【0013】蓋板14は、例えばゴム板等の弾性シート
の成形体からなる弁機構を構成するもので、図2に示す
ように、透孔12aの内方に膨出すべく断面弧状に偏倚
された蓋板本体部14aと、本体部14aの膨出基部両
端に連続し、透孔12aの上下周囲に固着された一対の
連結片14bと、本体部14aの両側部にあって、透孔
12aの両側部周囲に圧接された一対の弁体部14cと
からなっている。
【0014】連結片14bは溶着などによってライニン
グシート12の表面に強固に固着され、弁体部14cは
本体部14aの膨出付勢力によりシート12の表面に密
着し、この圧接状態により透孔12aを液密に閉塞す
る。なお、弁体部14cは当初接着剤によってシート1
2の表面に仮接着される。
【0015】以上の構成において、通常状態では図3
(a)に示すように、本体部14aが透孔12a内に弧
状をなして配置されることにより、弁体部14cは透孔
12aの両側周縁に圧接され、透孔12aの両側周囲を
液密状態に閉塞している。
【0016】また、地下水槽10が埋設されている地下
水位WL(図1参照)が高く、しかもコンクリートCに
ひび割れが生じた場合などにおいて、このひび割れを通
じてシート12の背面に水圧Pが作用すると、この水圧
Pによって透孔12aを通じて蓋板14の本体部14a
を押圧する力が働く。
【0017】この押圧力が本体部14aの透孔12a内
方への膨出付勢力より大になると、図3(b)に示すよ
うに、本体14aは膨出基部を基点に弾発的に反転し、
この結果弁体部14cは透孔12aの両側周囲より離間
して透孔12aの周囲を開き、この部分を伝って水が水
槽10の内側に噴出することで水圧Pを逃がすように作
用する。
【0018】また、地下水位が低下して水圧Pが低減す
ると、本体部14aは再び元の図3(a)の状態に弾性
復原し、弁体部14cも透孔12aの両側に圧着されて
蓋を閉じ、液密状態を維持する。
【0019】なお、以上のコンクリート防食用ライニン
グシート12は、現場打ちコンクリートにより一体にラ
イニングされる場合や、予めプレキャストコンクリート
版の防食面に一体にライニングされた状態で工場生産さ
れ、構築現場に供給するもののいずれにも適用できる。
【0020】また、前記実施例では、透孔12aを閉鎖
する弁機構として最も単純なゴム板の弾性を利用した蓋
板14としたが、その他の各種の安全弁機構を採用する
ことができ、例えば、透孔12aを覆ってシート片を固
着するとともに、当該固着部分の一部を所定の圧力で剥
離する接着材を用いて接着することにより、過度の水圧
を逃がすようにしたものを用いることもできる。
【0021】
【発明の効果】以上によって詳細に説明したように、こ
の発明のコンクリート防食用ライニングシートにあって
は、適宣間隔をおいて透孔を開口形成し、かつ透孔を閉
塞するとともに所定以上の背圧が加わることで透孔の閉
塞を開放する弁機構を設けたものであるから、シートの
背面から過度の水圧が加わっても、弁機構の閉塞状態が
開放されて透孔より被圧水が漏出し、圧力を逃がすこと
によりシートの背面に負荷される水圧を低減し、これに
よってシートが広範囲にわたって剥離するのを防止する
とともに、シートが剥離した場合でもその補修作業を容
易にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる防食シートをライニングした
地下水槽の半断面図である。
【図2】同防食シートの弁機構を示す分解斜視図であ
る。
【図3】(a),(b)は同弁機構の動作説明である。
【図4】従来の防食シートをライニングした地下水槽に
おける不具合を示す半断面図である。
【符号の説明】
10 地下水槽 12 コンクリート防食用ライニングシート 12a 透孔 14 蓋板(弁機構) 14a 蓋板本体部(弁機構) 14c 弁体部(弁機構) C コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小谷 克己 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株 式会社大林組東京本社内 (72)発明者 原田 暁 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株 式会社大林組東京本社内 (72)発明者 松島 博之 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株 式会社大林組東京本社内 (72)発明者 堀田 研一 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13号 タキロン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートの表面に一体にライニング
    されるコンクリート防食用ライニングシートであって、
    該シートには適宣間隔をおいて透孔が開口形成され、か
    つ該シートには、前記透孔を閉塞するとともに所定以上
    の背圧が加わることで前記透孔の閉塞を解除する弁機構
    を設けたことを特徴とするコンクリート防食用ライニン
    グシート。
JP6111586A 1994-05-25 1994-05-25 コンクリート防食用ライニングシート Pending JPH07317141A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6111586A JPH07317141A (ja) 1994-05-25 1994-05-25 コンクリート防食用ライニングシート

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JP6111586A JPH07317141A (ja) 1994-05-25 1994-05-25 コンクリート防食用ライニングシート

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JPH07317141A true JPH07317141A (ja) 1995-12-05

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ID=14565131

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JP6111586A Pending JPH07317141A (ja) 1994-05-25 1994-05-25 コンクリート防食用ライニングシート

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JP (1) JPH07317141A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100458090C (zh) * 2007-05-25 2009-02-04 侯茂新 混凝土大容量可移动可组合蓄水体及其制备方法

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