JPH0731707U - ウェーハ格納・取出し装置 - Google Patents
ウェーハ格納・取出し装置Info
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- JPH0731707U JPH0731707U JP6836193U JP6836193U JPH0731707U JP H0731707 U JPH0731707 U JP H0731707U JP 6836193 U JP6836193 U JP 6836193U JP 6836193 U JP6836193 U JP 6836193U JP H0731707 U JPH0731707 U JP H0731707U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ウェーハを多数枚重ねて格納できるととも
に、ウェーハを1枚ずつ取り出すときにウェーハに傷を
付ける恐れがなく、さらにウェーハの格納作業が容易
で、ウェーハサイズが変わっても低コストで対応が可能
なウェーハ格納・取出し装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 ウェーハをウェーハの厚さ方向に案内するウ
ェーハガイド部20を設けるとともに、ウェーハガイド
部20の下方に最上端にウェーハ載せ台34が固着され
たウェーハ上下送りバー33を上下に駆動するウェーハ
上下送り部30を設けた。また、ウェーハガイド部20
の上方に水平送り機能を有するウェーハ搬送ユニット5
2を設け、ウェーハ搬送ユニット52のスライダ53に
ウェーハを吸着する吸着パッド58と最上段のウェーハ
が所定の吸着位置に達したことを検出するウェーハセン
サ59を設けるとともに、ウェーハガイド部20のウェ
ーハ搬出側に圧縮空気を噴射するエアノズル69とウェ
ーハセパレータ64を設けた。
に、ウェーハを1枚ずつ取り出すときにウェーハに傷を
付ける恐れがなく、さらにウェーハの格納作業が容易
で、ウェーハサイズが変わっても低コストで対応が可能
なウェーハ格納・取出し装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 ウェーハをウェーハの厚さ方向に案内するウ
ェーハガイド部20を設けるとともに、ウェーハガイド
部20の下方に最上端にウェーハ載せ台34が固着され
たウェーハ上下送りバー33を上下に駆動するウェーハ
上下送り部30を設けた。また、ウェーハガイド部20
の上方に水平送り機能を有するウェーハ搬送ユニット5
2を設け、ウェーハ搬送ユニット52のスライダ53に
ウェーハを吸着する吸着パッド58と最上段のウェーハ
が所定の吸着位置に達したことを検出するウェーハセン
サ59を設けるとともに、ウェーハガイド部20のウェ
ーハ搬出側に圧縮空気を噴射するエアノズル69とウェ
ーハセパレータ64を設けた。
Description
【0001】
本考案は半導体素子の素材となるシリコン等のウェーハを多数枚重ねて格納し 、格納した状態からウェーハを1枚ずつ取り出すウェーハ格納・取出し装置に係 わり、特に乾燥したウェーハに適したウェーハ格納・取出し装置に関する。
【0002】
半導体素子の素材となるシリコン等のウェーハは、インゴットの状態からスラ イシングマシンにて薄く切り出され、外周をウェーハ面取り機によって面取り加 工された後、ラッピングマシンに送られてラップされる。各加工機間のウェーハ の搬送は、一般的にウェーハカセット(以下、単に「カセット」という)にウェ ーハを1枚ずつ分離格納した状態で行い、カセットが加工機に搬入されると、各 加工機内のウェーハ取出し装置によってカセットからウェーハを1枚ずつ取り出 す。
【0003】 また、ウェーハを多数枚重ねて格納した状態からウェーハを1枚ずつ取り出す 装置が「実用新案出願公告平3ー44754号」にて開示されている。この装置 は、ウェーハを筒状の格納体に格納した後、ウェーハを格納体の下方に設けられ たエアシリンダで格納体の上方に設けられた吸着パッドのウェーハ吸着面に押し つけることによって最上段のウェーハの上面位置を決め、吸着パッドにてウェー ハを真空吸着した後吸着パッドを水平方向に移動させて最上段のウェーハを取り 出す。この場合、格納体の上端と吸着パッドのウェーハ吸着面との隙間はウェー ハの厚さの1枚分より大きく2枚分より小さくなっており、これによってウェー ハが一度に2枚以上取り出されないようになっている。
【0004】
しかしながら、従来から用いられているカセットによる方法では、カセット1 つに格納できるウェーハの枚数が少なく(一般的に25枚程度)、ウェーハ加工 機の処理速度が向上している今日、ウェーハ加工機の処理に対応するためにウェ ーハが格納されたカセットを頻繁に交換する必要がある。そのため、作業者を配 置してカセットを交換したり、専用の交換装置を設けたりしている。また、多く のカセットを加工機のそばに置くことも必要である。従って、ウェーハの製造コ ストが高くなるとともにウェーハ加工機のスペースが大きくなるという問題があ る。
【0005】 また、一般的に乾燥した状態のウェーハは、ウェーハを多数枚重ねるとウェー ハの自重で下方のウェーハはウェーハ同士が密着し、荷重を取り除いても(上方 のウェーハを取り除いても)密着力はあまり減少せず、ウェーハを1枚ずつ取り 出すことが容易でない。これに対して、「実用新案出願公告平3ー44754号 」にて開示されている装置は、ウェーハを多数枚重ねるだけでなく、さらにエア シリンダで格納体の上方に設けられた吸着パッドにウェーハを押しつけているた め、なお一層密着力が大きくなる。そのため、この装置では、密着力を下げるた めに吸着パッドにて最上段のウェーハを吸着した後エアシリンダを下方に下げエ アシリンダによる押しつけ力を逃がしているが、前述したように一度密着すると 荷重を取り除いても密着力の減少はあまり期待できない。従って、吸着パッドに て最上段のウェーハを吸着したときに、2段目以降のウェーハが最上段のウェー ハに密着したまま吸着パッドによって水平に移動される可能性が高く、格納体に 2段目以降のウェーハが当たって分離される段階でウェーハ同士が擦れてウェー ハに傷が付く恐れがある。 さらに、開示されている前述の装置ではウェーハの格納体が筒状でありウェー ハを上方からしか装入できないため、ウェーハの格納体への格納作業が困難であ るという問題がある。また、ウェーハのサイズが変わった場合に格納体を一式交 換しなければならず、ウェーハサイズの種類数だけ格納体が必要となりコストが 高くなるという問題がある。
【0006】 本考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、ウェーハを多数枚重ねて格 納することによって頻繁なカセットの交換が不要になるとともに、ウェーハを1 枚ずつ取り出すときにウェーハに傷を付ける恐れがなく、さらにウェーハの格納 作業が容易で、ウェーハサイズが変わっても低コストで対応が可能なウェーハ格 納・取出し装置を提供することを目的とする。
【0007】
本考案は、前記目的を達成するために、ウェーハを多数枚重ねて格納し、格納 した状態からウェーハを1枚ずつ取り出すウェーハ格納・取出し装置を、上下方 向が開放されウェーハをウェーハの厚さ方向に案内するウェーハガイド部と、前 記ウェーハガイド部の下方に設けられ、最上端にウェーハ載せ台が固着されたウ ェーハ上下送りバーを上下に駆動するウェーハ上下送り部と、前記ウェーハガイ ド部の上方に設けられ、水平送り機能を有するウェーハ搬送ユニットと、前記ウ ェーハ搬送ユニットのスライダに設けられ、ウェーハを吸着する吸着パッドと、 前記ウェーハ搬送ユニットのスライダに設けられ、最上段のウェーハが所定の吸 着位置に達したことを検出するウェーハセンサと、前記ウェーハガイド部のウェ ーハ搬出側に設けられ、前記吸着パッドより下方で、前記吸着パッドがウェーハ を吸着したときの吸着面からウェーハ1枚分の厚さより大きくウェーハ2枚分の 厚さより小さい位置に上端面が設けられたウェーハセパレータと、前記ウェーハ ガイド部のウェーハ搬出側に設けられ、圧縮空気を噴射するエアノズルと、から 構成した。 また、前記ウェーハガイド部のウェーハガイドを複数の柱状体から分割構成す るとともに、前記ウェーハガイドの一部を開閉自在とした。さらに前記ウェーハ ガイド部の前記ウェーハガイド相互の水平方向距離を部品交換により変更可能と した。
【0008】
本考案によれば、ウェーハをウェーハガイドに沿ってウェーハ載せ台に載せ多 数枚重ねて格納した後、ウェーハ上下送りバーによって上方にウェーハを送り、 ウェーハ搬送ユニットのスライダに設けられたウェーハセンサによって最上段の ウェーハが所定の吸着位置に達したことが検出されると、ウェーハ上下送りバー による上方の送りを停止する。次に、吸着パッドにより最上段のウェーハを真空 等で吸着し、ウェーハ上下送りバーが僅かに下降するとともにエアノズルから圧 縮空気を噴射して最上段のウェーハと2段目以降のウェーハを分離する。この後 、ウェーハ搬送ユニットによって吸着パッドがウェーハを吸着した状態で水平方 向に搬出する。
【0009】 また、エアノズルからの圧縮空気の噴射によっても2段目以降のウェーハが最 上段のウェーハに密着したまま搬出された場合は、2段目以降のウェーハはウェ ーハセパレータに阻害されてウェーハガイド内に留まる。この場合、ウェーハ同 士の擦れが発生するが、ウェーハはウェーハ上下送りバーによっては単に上方に 送られるだけでウェーハ同士を押しつけるような力は発生せず、ウェーハ同士の 密着力はウェーハの自重によるのみであり、さらにエアノズルで圧縮空気を噴射 することによってウェーハ同士の密着力が低下するので、2段目以降のウェーハ が最上段のウェーハに密着したまま搬出されウェーハセパレータによる分離が行 われた場合でも、ウェーハ同士の擦れによりウェーハに傷が付く恐れは非常に小 さい。
【0010】 また、ウェーハをウェーハガイド部に格納する場合は、ウェーハガイドを複数 の柱状体から構成しているのでウェーハガイドとウェーハガイドの間に手を入れ てもよいが、一部を開閉自在にしているので可動側のウェーハガイドを開いて固 定側のウェーハガイドと可動側のウェーハガイドとの距離を広げて行うこともで きる。 さらに、ウェーハサイズが変わった場合は、スペーサかウェーハガイドそのも のを交換する。
【0011】
本考案に係る実施例のウェーハ格納・取出し装置が図1から図4に示されてい る。図1は正面図(ウェーハガイド部は中央付近の断面図)、図2は平面図、図 3は左側面図、図4は図1における最上段のウェーハ付近の拡大図である。
【0012】 図1から図4において、匡体15の上側にウェーハガイド部20が設けられて おり、ウェーハガイド部20は固定枠21、可動枠22、スペーサ23、ウェー ハガイド24から構成されている。 固定枠21は上方から見ると略コの字形をしていて匡体15の上面15aに固 着されるとともに、略コの字形の開放方向に移動自在なスライドガイド21aが 両側に設けられている。可動枠22はスライドガイド21aに対応するスライダ 22aが取り付けられており、固定枠21に対して略コの字形の開放方向に移動 自在となるとともに、つまみ22bが固定枠21に設けられたネジ21bにねじ 込まれることによって固定枠21に固定される。 固定枠21と可動枠22は共に内側に上方から見ると略45゜に傾斜した面が 各2面合計4面形成され、その面にスペーサ23を挟んでボルト25によってウ ェーハガイド24が取り付けられている。スペーサ23の厚さはウェーハガイド 24の対面する2個の相対距離が格納するウェーハの外径より僅かに大きくなる ように設定され、4個のウェーハガイド24はウェーハ10を取り囲むように位 置する。 また、ウェーハガイド24は4個(以下、4個のウェーハガイドを分割して説 明するときは24a・24b・24c・24dと記号を付けて区分し、まとめて 説明するときは24とする。)あり、そのうちウェーハガイド24aと24cの 上端は後述する吸着パッド58が最上段のウェーハ10aを吸着したときの最上 段のウェーハ10a上面の位置よりも高くなっており、ウェーハガイド24bと 24dの上端は吸着パッド58が最上段のウェーハ10aを吸着したときの最上 段のウェーハ10a下面の位置より低くなっていて、最上段のウェーハ10aは 搬出側にのみ搬出可能となっている。
【0013】 匡体15の下側にウェーハ上下送り部30が設けられており、ウェーハ上下送 り部30はコラム31、上下ガイド32、ウェーハ上下送りバー33、ウェーハ 載せ台34、送りナット35、軸受け36及び37、送りネジ38、プーリ39 、モータ40、プーリ41、ベルト42から構成されている。 コラム31は匡体15の下側の上面15bに立設され、上方に上下ガイド32 が設けられている。上下ガイド32にはウェーハ上下送りバー33が上下自在に 設けられ、ウェーハ上下送りバー33の上端にはウェーハ載せ台34が固着され るとともに、下端には送りナット35が取り付けられている。また、コラム31 の上下には軸受け36及び37が設けられて送りネジ38が回動自在でウェーハ 上下送りバー33の移動方向と略平行に取り付けられている。送りネジ38の先 端にはプーリ39が固着され、コラム31に設けられたモータ40のプーリ41 とベルト42を介して接続されている。
【0014】 ウェーハガイド部20の上方にはウェーハ搬送部50が設けられており、ウェ ーハ搬送部50はコラム51、搬送ユニット52、スライダ53、軸54、リミ ットスイッチ55、圧縮バネ56、ホルダ57、吸着パッド58、ウェーハセン サ59から構成されている。 コラム51は匡体15の上面15aに立設されるとともに、上方に搬送ユニッ ト52が設けられ、搬送ユニット52の移動体にはスライダ53が固着されてい る。スライダ53には軸54が設けられ、軸54に揺動自在にホルダ57が取り 付けられるとともに、ホルダ57は圧縮バネ56によってスライダ53の突起部 53aに押しつけられた状態で固定されている。また、ホルダ57には吸着パッ ド58とウェーハセンサ59が取り付けられている。さらに、スライダ53には リミットスイッチ55が設けられている。
【0015】 ウェーハガイド部20のウェーハ搬出側にはウェーハ分離部60が設けられ
て おり、ウェーハ分離部60はコラム61、ガイド62、アーム63、ウェーハセ パレータ64、マイクロメータヘッド65、引っ張りバネ66、エアシリンダ6 7、エアノズル69から構成されている。 コラム61は匡体15の上面15aに立設され、上方にガイド62が設けられ ている。ガイド62にはアーム63が上下自在に設けられるとともに、アーム6 3に上向きの力を加える引っ張りバネ66と下方に押し込むマイクロメータヘッ ド65が設けられ、アーム63の上端にはウェーハセパレータ64がウェーハガ イド部20方向に位置調整自在に取り付けられている。 これによって、ウェーハセパレータ64の上下位置がマイクロメータヘッド6 5により正確に調整可能となり、ウェーハセパレータ64の上端は吸着パッド5 8の下方で、吸着パッド58がウェーハを吸着したときの吸着面との距離Lがウ ェーハ1枚分の厚さtより大きくウェーハ2枚分の厚さ2tより小さい位置に設 定されている。また、ウェーハセパレータ64の先端(ウェーハガイド部20方 向)の位置はウェーハサイズが変わった場合に調整する。 また、アーム63を下方に逃がす機能を有するエアシリンダ67がコラム61 の下方に設けられている。 さらに、コラム61の上方にはエアノズル69が設けられている。
て おり、ウェーハ分離部60はコラム61、ガイド62、アーム63、ウェーハセ パレータ64、マイクロメータヘッド65、引っ張りバネ66、エアシリンダ6 7、エアノズル69から構成されている。 コラム61は匡体15の上面15aに立設され、上方にガイド62が設けられ ている。ガイド62にはアーム63が上下自在に設けられるとともに、アーム6 3に上向きの力を加える引っ張りバネ66と下方に押し込むマイクロメータヘッ ド65が設けられ、アーム63の上端にはウェーハセパレータ64がウェーハガ イド部20方向に位置調整自在に取り付けられている。 これによって、ウェーハセパレータ64の上下位置がマイクロメータヘッド6 5により正確に調整可能となり、ウェーハセパレータ64の上端は吸着パッド5 8の下方で、吸着パッド58がウェーハを吸着したときの吸着面との距離Lがウ ェーハ1枚分の厚さtより大きくウェーハ2枚分の厚さ2tより小さい位置に設 定されている。また、ウェーハセパレータ64の先端(ウェーハガイド部20方 向)の位置はウェーハサイズが変わった場合に調整する。 また、アーム63を下方に逃がす機能を有するエアシリンダ67がコラム61 の下方に設けられている。 さらに、コラム61の上方にはエアノズル69が設けられている。
【0016】 このように構成されたウェーハ格納・取出し装置でウェーハの格納及び取り
出 しを行う方法について説明する。 ウェーハ10を後述する方法によりウェーハガイド24に沿ってウェーハ載せ 台34に載せ多数枚重ねて格納した後、図示しない制御部から起動が指令される と、ウェーハ上下送り部30においてモータ40が回動しプーリ41・ベルト4 2・プーリ39を介して送りネジ38が回動する。これによって送りナット35 を介してウェーハ上下送りバー33が上方に送られるので、ウェーハ上下送りバ ー33の上端に固着されたウェーハ載せ台34によってウェーハ10が上方に送 られる。ウェーハ10が上方に送られ最上段のウェーハ10aが所定の吸着位置 に達すると、ウェーハセンサ59によって最上段のウェーハ10aが検出され、 ウェーハ上下送りバー33による上方への送りは停止される。 次に、吸着パッド58により最上段のウェーハ10aが真空等で吸着され、ウ ェーハ上下送りバー33が僅かに下降するとともにエアノズル69から圧縮空気 が噴射されて、最上段のウェーハ10aと2段目以降のウェーハ10bが分離さ れる。この後、搬送ユニット52によって最上段のウェーハ10aが吸着パッド 58に吸着された状態で水平方向に搬出される。最上段のウェーハ10aが搬出 されるときに、もし、2段目以降のウェーハ10bが最上段のウェーハ10aに 密着したまま搬出された場合は、2段目以降のウェーハ10bはウェーハセパレ ータ64に阻害されてウェーハガイド24内に留まり、最上段のウェーハ10a のみが確実に搬出される。
出 しを行う方法について説明する。 ウェーハ10を後述する方法によりウェーハガイド24に沿ってウェーハ載せ 台34に載せ多数枚重ねて格納した後、図示しない制御部から起動が指令される と、ウェーハ上下送り部30においてモータ40が回動しプーリ41・ベルト4 2・プーリ39を介して送りネジ38が回動する。これによって送りナット35 を介してウェーハ上下送りバー33が上方に送られるので、ウェーハ上下送りバ ー33の上端に固着されたウェーハ載せ台34によってウェーハ10が上方に送 られる。ウェーハ10が上方に送られ最上段のウェーハ10aが所定の吸着位置 に達すると、ウェーハセンサ59によって最上段のウェーハ10aが検出され、 ウェーハ上下送りバー33による上方への送りは停止される。 次に、吸着パッド58により最上段のウェーハ10aが真空等で吸着され、ウ ェーハ上下送りバー33が僅かに下降するとともにエアノズル69から圧縮空気 が噴射されて、最上段のウェーハ10aと2段目以降のウェーハ10bが分離さ れる。この後、搬送ユニット52によって最上段のウェーハ10aが吸着パッド 58に吸着された状態で水平方向に搬出される。最上段のウェーハ10aが搬出 されるときに、もし、2段目以降のウェーハ10bが最上段のウェーハ10aに 密着したまま搬出された場合は、2段目以降のウェーハ10bはウェーハセパレ ータ64に阻害されてウェーハガイド24内に留まり、最上段のウェーハ10a のみが確実に搬出される。
【0017】 なお、最上段のウェーハ10aが搬出され、搬送ユニット52によってウェ
ー ハが吸着されていない空の吸着パッド58がウェーハガイド部20の上方に戻る ときに吸着パッド58の下面がウェーハセパレータ64に干渉する恐れがあるの で、このときはエアシリンダ67によってウェーハセパレータ64が下方に逃が される。また、吸着パッド58が圧縮バネ56の押圧力以上の力で上方向に押さ れた場合は、ホルダ57が上方向に逃げリミットスイッチ55が作動して、異常 が検出される。
ー ハが吸着されていない空の吸着パッド58がウェーハガイド部20の上方に戻る ときに吸着パッド58の下面がウェーハセパレータ64に干渉する恐れがあるの で、このときはエアシリンダ67によってウェーハセパレータ64が下方に逃が される。また、吸着パッド58が圧縮バネ56の押圧力以上の力で上方向に押さ れた場合は、ホルダ57が上方向に逃げリミットスイッチ55が作動して、異常 が検出される。
【0018】 次に、ウェーハガイド部20について説明する。 ウェーハ10をウェーハガイド部20に格納する場合は、ウェーハガイド24 を複数の柱状体から構成しているのでウェーハガイド24a・24b・24c・ 24dの間に手を入れてもよいが、一部を開閉自在にしているので、可動側のウ ェーハガイド24c・24dを開いて固定側のウェーハガイド24a・24bと 可動側のウェーハガイド24c・24dとの距離を広げて行うこともできる。 また、ウェーハサイズが変わった場合は、ボルト25を外してスペーサ23を 交換する。この場合スペーサ23のボルト25が通る孔に切り欠きを設けておく と交換がより容易になる。
【0019】 なお、ウェーハガイド部20については、ウェーハガイド24をスペーサ2
3 と別部品としたが、ウェーハガイド24とスペーサ23を一体にし、ウェーハサ イズが変わった場合にはウェーハガイド24を交換してもよい。また、ウェーハ ガイド24の固定枠21及び可動枠22への取り付けはボルト25で行ったが、 固定枠21及び可動枠22に取り付け案内溝を設けてウェーハガイド24及び/ またはスペーサ23を上方から挿入する等の方法でもよい。また、ウェーハガイ ド24は4個設けたが、3個でもよい。さらに、可動枠22は引き出し式にした が、回転式等でもよい。 また、ウェーハ上下送り部30のウェーハ上下送りバー33の駆動機構、搬送 ユニット52の種類、ウェーハセパレータ64の上下調整機構は実施例に示した 構造・機構に限らず本考案は適用できる。
3 と別部品としたが、ウェーハガイド24とスペーサ23を一体にし、ウェーハサ イズが変わった場合にはウェーハガイド24を交換してもよい。また、ウェーハ ガイド24の固定枠21及び可動枠22への取り付けはボルト25で行ったが、 固定枠21及び可動枠22に取り付け案内溝を設けてウェーハガイド24及び/ またはスペーサ23を上方から挿入する等の方法でもよい。また、ウェーハガイ ド24は4個設けたが、3個でもよい。さらに、可動枠22は引き出し式にした が、回転式等でもよい。 また、ウェーハ上下送り部30のウェーハ上下送りバー33の駆動機構、搬送 ユニット52の種類、ウェーハセパレータ64の上下調整機構は実施例に示した 構造・機構に限らず本考案は適用できる。
【0020】
以上説明したように本考案に係るウェーハ格納・取出し装置によれば、ウェー ハはウェーハガイドに沿ってウェーハ載せ台に載せ多数枚重ねて格納され後、ウ ェーハ上下送りバーによって上方に送られ、ウェーハセンサによって最上段のウ ェーハが所定の吸着位置に達したことが検出されると、上方の送りが停止される 。次に、吸着パッドによりウェーハが真空等で吸着され、ウェーハ上下送りバー が僅かに下降するとともにエアノズルから圧縮空気が噴射されて最上段のウェー ハと2段目以降のウェーハが分離される。この後、搬送ユニットによってウェー ハが吸着パッドに吸着された状態で水平方向に搬出される。 また、もし、2段目以降のウェーハが最上段のウェーハに密着したまま搬出さ れても、2段目以降のウェーハはウェーハセパレータに阻害されてウェーハガイ ド内に留まり、最上段のウェーハのみが確実に搬出される。この場合、ウェーハ 同士の擦れが発生するが、ウェーハはウェーハ上下送りバーによっては単に上方 に送られるだけでウェーハ同士を押しつけるような力は発生せず、ウェーハ同士 の密着力はウェーハの自重によるのみであり、さらにエアノズルによって圧縮空 気が噴射されることによってウェーハ同士の密着力が低下するので、ウェーハ同 士の擦れによりウェーハに傷が付く恐れは非常に小さい。
【0021】 また、ウェーハガイド部のウェーハガイドを複数の柱状体から構成したので、 ウェーハをウェーハガイド部に格納するときにウェーハガイドとウェーハガイド の間に手を入れることができるとともに、一部を開閉自在にしたので、可動側の ウェーハガイドを開いて固定側のウェーハガイドと可動側のウェーハガイドとの 距離を広げることができる。これによってウェーハを格納する作業が容易になる 。 さらに、ウェーハガイド部のウェーハガイド相互の水平方向距離を部品交換に より変更可能としたので、ウェーハサイズが変わった場合に低コストで対応が可 能となる。
【0022】 従って、ウェーハを多数枚重ねて格納できるとともに、ウェーハを1枚ずつ取 り出すときにウェーハに傷を付ける恐れがなく、さらにウェーハの格納作業が容 易で、ウェーハサイズが変わっても低コストで対応が可能なウェーハ格納・取出 し装置を提供することができる。 また、本考案に係るウェーハ格納・取出し装置を使用すると一度に500〜6 00枚のウェーハが格納できるので、例えばウェーハ面取り機に使用すると8時 間以上の処理に対応でき、ウェーハ面取り機の夜間無人運転が可能となる。
【図1】本考案に係る実施例のウェーハ格納・取出し装
置の正面図
置の正面図
【図2】本考案に係る実施例のウェーハ格納・取出し装
置の平面図
置の平面図
【図3】本考案に係る実施例のウェーハ格納・取出し装
置の左側面図
置の左側面図
【図4】図1における最上段のウェーハ付近の拡大図
10a最上段のウェーハ 10b2段目以降のウェーハ 20 ウェーハガイド部 21 固定枠 22 可動枠 21 ウェーハガイド 30 ウェーハ上下送り部 33 ウェーハ上下送りバー 34 ウェーハ載せ台 50 ウェーハ搬送部 52 搬送ユニット 53 スライダ 58 吸着パッド 59 ウェーハセンサ 60 ウェーハ分離部 64 ウェーハセパレータ 69 エアノズル
Claims (3)
- 【請求項1】 ウェーハを多数枚重ねて格納し、格納し
た状態からウェーハを1枚ずつ取り出すウェーハ格納・
取出し装置であって、 上下方向が開放され、ウェーハをウェーハの厚さ方向に
案内するウェーハガイド部と、 前記ウェーハガイド部の下方に設けられ、最上端にウェ
ーハ載せ台が固着されたウェーハ上下送りバーを上下に
駆動するウェーハ上下送り部と、 前記ウェーハガイド部の上方に設けられ、水平送り機能
を有するウェーハ搬送ユニットと、 前記ウェーハ搬送ユニットのスライダに設けられ、ウェ
ーハを吸着する吸着パッドと、 前記ウェーハ搬送ユニットのスライダに設けられ、最上
段のウェーハが所定の吸着位置に達したことを検出する
ウェーハセンサと、 前記ウェーハガイド部のウェーハ搬出側に設けられ、前
記吸着パッドより下方で、前記吸着パッドがウェーハを
吸着したときの吸着面からウェーハ1枚分の厚さより大
きくウェーハ2枚分の厚さより小さい位置に上端面が設
けられたウェーハセパレータと、 前記ウェーハガイド部のウェーハ搬出側に設けられ、圧
縮空気を噴射するエアノズルと、 から構成されたことを特徴とするウェーハ格納・取出し
装置。 - 【請求項2】 前記ウェーハガイド部のウェーハガイド
が複数の柱状体から分割構成されるとともに、前記ウェ
ーハガイドの一部を開閉自在としたことを特徴とする請
求項1に記載のウェーハ格納・取出し装置。 - 【請求項3】 前記ウェーハガイド部の前記ウェーハガ
イド相互の水平方向距離を部品交換により変更可能とし
たことを特徴とする請求項2に記載のウェーハ格納・取
出し装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993068361U JP2580731Y2 (ja) | 1993-11-29 | 1993-11-29 | ウェーハ格納・取出し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JPS58140919U (ja) * | 1982-03-16 | 1983-09-22 | 三和エンジニアリング株式会社 | 自動供給装置 |
JPS59108620A (ja) * | 1982-12-06 | 1984-06-23 | Komatsu Ltd | 材料供給装置 |
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-
1993
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JP4552846B2 (ja) * | 2005-12-21 | 2010-09-29 | パナソニック電工株式会社 | 板材吸引移送装置およびその方法 |
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