JPH07316854A - リンガロールならびにその使用方法 - Google Patents
リンガロールならびにその使用方法Info
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- JPH07316854A JPH07316854A JP6103663A JP10366394A JPH07316854A JP H07316854 A JPH07316854 A JP H07316854A JP 6103663 A JP6103663 A JP 6103663A JP 10366394 A JP10366394 A JP 10366394A JP H07316854 A JPH07316854 A JP H07316854A
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23G—CLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
- C23G3/00—Apparatus for cleaning or pickling metallic material
- C23G3/02—Apparatus for cleaning or pickling metallic material for cleaning wires, strips, filaments continuously
- C23G3/027—Associated apparatus, e.g. for pretreating or after-treating
- C23G3/029—Associated apparatus, e.g. for pretreating or after-treating for removing the pickling fluid from the objects
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 不織布層表面から内部への異物の付着や侵入
を防止する。 【構成】 多数枚の円柱状の不織布を芯金11の軸方向に
積層して圧縮保持し、不織布層の表面を略円柱状に研磨
仕上げしてなるリンガロールにおいて、芯金11ならびに
これに接続する少なくとも片側のロール軸15を中空構造
とするとともに、芯金11の表面に複数個の小孔11a を形
成して構成する。
を防止する。 【構成】 多数枚の円柱状の不織布を芯金11の軸方向に
積層して圧縮保持し、不織布層の表面を略円柱状に研磨
仕上げしてなるリンガロールにおいて、芯金11ならびに
これに接続する少なくとも片側のロール軸15を中空構造
とするとともに、芯金11の表面に複数個の小孔11a を形
成して構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼帯等の金属ストリッ
プの連続処理ラインにおいて、金属ストリップを両面か
ら挟んで表面に付着している液分を絞り取るリンガロー
ルに関する。
プの連続処理ラインにおいて、金属ストリップを両面か
ら挟んで表面に付着している液分を絞り取るリンガロー
ルに関する。
【０００２】
【従来の技術】酸洗ライン、脱脂洗浄ライン等の鋼帯等
の金属ストリップ（以下、鋼帯の例で説明する）の連続
処理ラインにおいて、金属ストリップを両面から挟んで
表面に付着している液分を絞り取るリンガロールが使用
されている。一例として、アルカリ洗浄ラインのライン
配置を図５に示す。
の金属ストリップ（以下、鋼帯の例で説明する）の連続
処理ラインにおいて、金属ストリップを両面から挟んで
表面に付着している液分を絞り取るリンガロールが使用
されている。一例として、アルカリ洗浄ラインのライン
配置を図５に示す。
【０００３】ペイオフリール１に装入されたコイルＣは
巻き戻されて鋼帯Ｓとなり、溶接機２により先行鋼帯と
接続され、アルカリ洗浄槽３に入り、電解洗浄されて表
面の圧延油等が除去され、ついでブラシロールを備えた
スクラバ槽４によって残留汚れが機械的に除去された
後、リンス槽５によって水洗される。さらにドライヤ７
で熱風乾燥を行い、巻き取りリール９で再びコイルＣと
して巻き取られ、適宜シヤー８により分割の上搬出され
る。
巻き戻されて鋼帯Ｓとなり、溶接機２により先行鋼帯と
接続され、アルカリ洗浄槽３に入り、電解洗浄されて表
面の圧延油等が除去され、ついでブラシロールを備えた
スクラバ槽４によって残留汚れが機械的に除去された
後、リンス槽５によって水洗される。さらにドライヤ７
で熱風乾燥を行い、巻き取りリール９で再びコイルＣと
して巻き取られ、適宜シヤー８により分割の上搬出され
る。
【０００４】リンガロール10a 〜10d は、このラインに
おける各処理槽３〜５の出側に設置され、上下対をなす
ロールによって鋼帯Ｓの表面に付着、残存している液分
を絞り取り、下流工程に液分が混入したり、持ち去られ
て減少するのを防止する。特にドライヤ７前面に設けら
れた最終段のリンガロール10d は、複数対設置されて液
分の除去性を一段と強化させてある。
おける各処理槽３〜５の出側に設置され、上下対をなす
ロールによって鋼帯Ｓの表面に付着、残存している液分
を絞り取り、下流工程に液分が混入したり、持ち去られ
て減少するのを防止する。特にドライヤ７前面に設けら
れた最終段のリンガロール10d は、複数対設置されて液
分の除去性を一段と強化させてある。
【０００５】これらのリンガロールとしては、図６に示
すように鋼製の芯金11にゴム12をライニングした構造の
もの（以下ゴムロールという）が一般的である。しか
し、このようなゴムロールは、使用に伴い酸・アルカリ
等の薬液によりゴムの性能が劣化し、鋼帯との接触によ
る磨耗が促進されて急激に液絞り性が低下するという問
題点がある。また、図７に拡大して示すように、鋼帯Ｓ
の幅方向両端部分には微細なだれＳa 、剪断面の鋭い凸
部Ｓb 、剪断によるかえりＳc 等が存在し、特にかえり
Ｓc によりゴムロールの表面に微細なカット疵が発生
し、これがロールの回転による繰り返し圧縮によって成
長して亀裂となり、この中に液が浸透するようになると
芯金11の腐食やゴムライニングの膨れや剥離、さらには
これに起因する鋼帯Ｓの破断やライン停止等の事態に至
る場合もある。
すように鋼製の芯金11にゴム12をライニングした構造の
もの（以下ゴムロールという）が一般的である。しか
し、このようなゴムロールは、使用に伴い酸・アルカリ
等の薬液によりゴムの性能が劣化し、鋼帯との接触によ
る磨耗が促進されて急激に液絞り性が低下するという問
題点がある。また、図７に拡大して示すように、鋼帯Ｓ
の幅方向両端部分には微細なだれＳa 、剪断面の鋭い凸
部Ｓb 、剪断によるかえりＳc 等が存在し、特にかえり
Ｓc によりゴムロールの表面に微細なカット疵が発生
し、これがロールの回転による繰り返し圧縮によって成
長して亀裂となり、この中に液が浸透するようになると
芯金11の腐食やゴムライニングの膨れや剥離、さらには
これに起因する鋼帯Ｓの破断やライン停止等の事態に至
る場合もある。
【０００６】このようなゴムロールの問題点を解消し、
耐磨耗性と耐カット性を向上させることを目的として特
開平4-367314号公報に記載されているような不織布ロー
ルが提案されている。図８はこの不織布ロールの正面図
で、多数枚の円板状の不織布14をロール軸15に直交する
ように積層し、ロール軸15の両端に取り付けた端板16、
16間に挟んで矢印の方向に圧縮保持し、略円柱状に形成
加工してなる。
耐磨耗性と耐カット性を向上させることを目的として特
開平4-367314号公報に記載されているような不織布ロー
ルが提案されている。図８はこの不織布ロールの正面図
で、多数枚の円板状の不織布14をロール軸15に直交する
ように積層し、ロール軸15の両端に取り付けた端板16、
16間に挟んで矢印の方向に圧縮保持し、略円柱状に形成
加工してなる。
【０００７】この不織布ロールは、表面が膜面ではない
から、鋼帯ＳのかえりＳc 等は積層された不織布の層間
に潜入するのみでカット疵が発生することはなく、耐磨
耗性にも優れているという長所はあるものの、不織布の
層間や表面に油脂や鉄粉等の異物が付着・潜入しやす
く、数カ月の使用で表面は黒光り状態となり、摩擦係数
が低下して鋼帯Ｓに蛇行を生じたり、表面の異物が鋼帯
Ｓに転写されて品質不良を起こさせるなどの問題点があ
る。また、耐磨耗性がよいにもかかわらず内部に侵入し
ている異物を除去するため研磨代を大きくとらなければ
ならず、ゴムロールと比較して経済性のメリットもほと
んどない。
から、鋼帯ＳのかえりＳc 等は積層された不織布の層間
に潜入するのみでカット疵が発生することはなく、耐磨
耗性にも優れているという長所はあるものの、不織布の
層間や表面に油脂や鉄粉等の異物が付着・潜入しやす
く、数カ月の使用で表面は黒光り状態となり、摩擦係数
が低下して鋼帯Ｓに蛇行を生じたり、表面の異物が鋼帯
Ｓに転写されて品質不良を起こさせるなどの問題点があ
る。また、耐磨耗性がよいにもかかわらず内部に侵入し
ている異物を除去するため研磨代を大きくとらなければ
ならず、ゴムロールと比較して経済性のメリットもほと
んどない。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、長所を残
し、このような問題点を解消した不織布ロールを実現す
ることを目的とする。
し、このような問題点を解消した不織布ロールを実現す
ることを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明のリンガロール
は、多数枚の円板状の不織布を芯金の軸方向に積層して
圧縮保持し、不織布層の表面を略円柱状に研磨仕上げし
てなるリンガロールであって、芯金ならびにこれに接続
する少なくとも片側のロール軸を中空構造とするととも
に、芯金の表面に複数個の小孔を形成したことを特徴と
し、望ましくは、積層された不織布の気孔率を40〜60
％、積層された不織布の表面粗度をＲMAX 80〜100 μm
とする。
は、多数枚の円板状の不織布を芯金の軸方向に積層して
圧縮保持し、不織布層の表面を略円柱状に研磨仕上げし
てなるリンガロールであって、芯金ならびにこれに接続
する少なくとも片側のロール軸を中空構造とするととも
に、芯金の表面に複数個の小孔を形成したことを特徴と
し、望ましくは、積層された不織布の気孔率を40〜60
％、積層された不織布の表面粗度をＲMAX 80〜100 μm
とする。
【００１０】また、本発明のリンガロールの使用方法
は、中空構造のロール軸から芯金表面に形成した複数個
の小孔を通して積層された不織布層内に圧縮空気を吹き
込み、不織布層表面から噴出させることを特徴とする。
は、中空構造のロール軸から芯金表面に形成した複数個
の小孔を通して積層された不織布層内に圧縮空気を吹き
込み、不織布層表面から噴出させることを特徴とする。
【００１１】
【作 用】本発明の不織布ロールは、芯金ならびにこれ
に接続するロール軸を中空構造とするとともに、芯金の
表面に多数の小孔を設け、かつ不織布を積層して40〜60
％の気孔率となるよう圧縮成形してあるから、ライン操
業状態においては芯金部分からロール表面へ圧縮空気を
噴出させて異物の侵入を防止することができる。また、
ライン停止の際には芯金部分からロール表面へ洗浄水を
噴出させ、不織布の層間や表面に侵入・付着した異物を
洗い流して除去することができる。また、ロールの表面
粗度をＲMAX 80〜100 μm に研磨加工することにより、
空気噴射に伴う空気膜による鋼帯の蛇行を防止すること
ができる。
に接続するロール軸を中空構造とするとともに、芯金の
表面に多数の小孔を設け、かつ不織布を積層して40〜60
％の気孔率となるよう圧縮成形してあるから、ライン操
業状態においては芯金部分からロール表面へ圧縮空気を
噴出させて異物の侵入を防止することができる。また、
ライン停止の際には芯金部分からロール表面へ洗浄水を
噴出させ、不織布の層間や表面に侵入・付着した異物を
洗い流して除去することができる。また、ロールの表面
粗度をＲMAX 80〜100 μm に研磨加工することにより、
空気噴射に伴う空気膜による鋼帯の蛇行を防止すること
ができる。
【００１２】不織布の圧縮の程度を変えることにより気
孔率を変化させて、不織布の成形体の強度を測定した結
果を図３に示す。気孔率が60％以上になると、ラインロ
ールとして必要な強度を満足できなくなり、不織布が折
れ曲がって破損するようになる。また、気孔率を変化さ
せ、空気、あるいは水を噴出させた結果を図４に示す。
通常の工場空気の圧力の上限を 5kgf/cm2 とすれば、気
孔率が40％未満では、空気流路の噴射抵抗が大きく、空
気がほとんど噴出しなくなってしまう。また、洗浄用の
水に対しても、水圧の上限を 1kgf/cm2 とすれば、気孔
率が40％未満では水がほとんど流れないことがわかる。
したがって気孔率は40〜60％の間が好ましい。
孔率を変化させて、不織布の成形体の強度を測定した結
果を図３に示す。気孔率が60％以上になると、ラインロ
ールとして必要な強度を満足できなくなり、不織布が折
れ曲がって破損するようになる。また、気孔率を変化さ
せ、空気、あるいは水を噴出させた結果を図４に示す。
通常の工場空気の圧力の上限を 5kgf/cm2 とすれば、気
孔率が40％未満では、空気流路の噴射抵抗が大きく、空
気がほとんど噴出しなくなってしまう。また、洗浄用の
水に対しても、水圧の上限を 1kgf/cm2 とすれば、気孔
率が40％未満では水がほとんど流れないことがわかる。
したがって気孔率は40〜60％の間が好ましい。
【００１３】一方、ロールの表面粗度がＲMAX 80よりも
小になると空気膜の影響による蛇行が発生しやすく、ま
たＲMAX 100 よりも大になるとロールの凹凸が鋼帯に転
写されて押し疵が発生しやすくなるので、ロールの表面
粗度ＲMAX は80〜100 μm の範囲が好ましい。
小になると空気膜の影響による蛇行が発生しやすく、ま
たＲMAX 100 よりも大になるとロールの凹凸が鋼帯に転
写されて押し疵が発生しやすくなるので、ロールの表面
粗度ＲMAX は80〜100 μm の範囲が好ましい。
【００１４】
【実施例】本発明の一実施例を図１、２により説明す
る。図１はこのリンガロールの断面図、図２は芯金のみ
を示す正面図である。本発明のリンガロールの芯金11
は、図２に示すように少なくとも片側のロール軸15とと
もに中空構造となっており、芯金11の円筒状の表面に複
数個の小孔11aを形成してある。
る。図１はこのリンガロールの断面図、図２は芯金のみ
を示す正面図である。本発明のリンガロールの芯金11
は、図２に示すように少なくとも片側のロール軸15とと
もに中空構造となっており、芯金11の円筒状の表面に複
数個の小孔11aを形成してある。
【００１５】小孔11a の数、大きさ、配列、密度等は特
に限定しないが、積層された各不織布層がいずれかの小
孔に接するように、万遍なく分布していることが必要で
ある。このような小孔は、たとえばボール盤等により機
械加工によって形成する。本発明のリンガロール10は、
図８に示したものと同様、多数枚の円板状の不織布14を
上記芯金11外面に軸方向に積層し、気孔率が40〜60％に
なるよう圧縮保持して略円柱状に形成し、不織布層の表
面を表面粗度がＲMAX 80〜100 μm となるよう研磨仕上
げしてある。
に限定しないが、積層された各不織布層がいずれかの小
孔に接するように、万遍なく分布していることが必要で
ある。このような小孔は、たとえばボール盤等により機
械加工によって形成する。本発明のリンガロール10は、
図８に示したものと同様、多数枚の円板状の不織布14を
上記芯金11外面に軸方向に積層し、気孔率が40〜60％に
なるよう圧縮保持して略円柱状に形成し、不織布層の表
面を表面粗度がＲMAX 80〜100 μm となるよう研磨仕上
げしてある。
【００１６】そして使用状態においては、常時あるいは
随時、ロール軸15の中空部の孔15aから芯金11表面に形
成した複数個の小孔11a を通して不織布層内に圧縮空気
を吹き込み、不織布層表面から噴出させ、不織布層内へ
の異物の侵入を防止する。また、ライン休止時には、上
記経路によりリンガロール内へ洗浄水を注入してロール
表面から噴出させることによって、表面付近の異物を洗
い流して除去することができる。
随時、ロール軸15の中空部の孔15aから芯金11表面に形
成した複数個の小孔11a を通して不織布層内に圧縮空気
を吹き込み、不織布層表面から噴出させ、不織布層内へ
の異物の侵入を防止する。また、ライン休止時には、上
記経路によりリンガロール内へ洗浄水を注入してロール
表面から噴出させることによって、表面付近の異物を洗
い流して除去することができる。
【００１７】ライン速度最大 800mpm の鋼帯の電解洗浄
ラインに使用した本発明のリンガロールは、外径 240m
m、胴長1320mmの芯金にポリプロピレン製不織布を積層
し、ロール外径 400mmに研磨加工したもので、不織布部
分の気孔率が50％、表面粗度はＲMAX 90μm である。こ
のラインでは、従来の不織布ロールは６か月の使用で汚
れにより交換していたが、本発明のものは１２か月の使
用でも汚れがなく、良好な絞り性を維持している。
ラインに使用した本発明のリンガロールは、外径 240m
m、胴長1320mmの芯金にポリプロピレン製不織布を積層
し、ロール外径 400mmに研磨加工したもので、不織布部
分の気孔率が50％、表面粗度はＲMAX 90μm である。こ
のラインでは、従来の不織布ロールは６か月の使用で汚
れにより交換していたが、本発明のものは１２か月の使
用でも汚れがなく、良好な絞り性を維持している。
【００１８】また、ライン速度最大 600mpm の鋼帯酸洗
ラインに使用したリンガロールは、外径 180mm、胴長20
30mmの芯金にポリエチレン製不織布を積層し、ロール外
径 300mmに研磨加工したもので、不織布部分の気孔率が
60％、表面粗度はＲMAX 80μm である。このラインで
は、従来の不織布ロールは４か月の使用で汚れにより交
換していたが、本発明のものは１０か月の使用でも汚れ
がなく、良好な絞り性を維持している。
ラインに使用したリンガロールは、外径 180mm、胴長20
30mmの芯金にポリエチレン製不織布を積層し、ロール外
径 300mmに研磨加工したもので、不織布部分の気孔率が
60％、表面粗度はＲMAX 80μm である。このラインで
は、従来の不織布ロールは４か月の使用で汚れにより交
換していたが、本発明のものは１０か月の使用でも汚れ
がなく、良好な絞り性を維持している。
【００１９】上記いずれの使用例においても、鋼帯への
疵発生は見られなかった。なお、本発明のリンガロール
に使用する不織布の材質としては、そのラインで使用し
ている酸・アルカリ等の薬液に対して耐性のあるもので
あればとくに限定しないが、ポリプロピレン、ポリエチ
レン等のポリオレフィン繊維などが経済的なので好適で
ある。
疵発生は見られなかった。なお、本発明のリンガロール
に使用する不織布の材質としては、そのラインで使用し
ている酸・アルカリ等の薬液に対して耐性のあるもので
あればとくに限定しないが、ポリプロピレン、ポリエチ
レン等のポリオレフィン繊維などが経済的なので好適で
ある。
【００２０】本発明のリンガロールは、洗浄ライン、酸
洗ラインのほか、連続焼鈍ラインのクリーニングセクシ
ョンや、連続めっきラインなど、鋼帯をはじめとする各
種金属ストリップの連続処理ラインの水平パス、垂直パ
スのいずれにも使用して効果を得ることができる。
洗ラインのほか、連続焼鈍ラインのクリーニングセクシ
ョンや、連続めっきラインなど、鋼帯をはじめとする各
種金属ストリップの連続処理ラインの水平パス、垂直パ
スのいずれにも使用して効果を得ることができる。
【００２１】
【発明の効果】本発明によれば、ロール表面に異物が付
着しにくく、除去も容易であるから、不織布ロールは長
期にわたって高い摩擦係数を維持し、鋼帯の蛇行や転写
疵の発生もなく、ライン稼働率が向上し、リンガロール
の原単位が低下するなどのすぐれた効果を奏する。
着しにくく、除去も容易であるから、不織布ロールは長
期にわたって高い摩擦係数を維持し、鋼帯の蛇行や転写
疵の発生もなく、ライン稼働率が向上し、リンガロール
の原単位が低下するなどのすぐれた効果を奏する。
【図１】本発明のリンガロールの一実施例を示す断面図
である。
である。
【図２】本発明のリンガロールの一実施例における芯金
のみを示す正面図である。
のみを示す正面図である。
【図３】本発明のリンガロールにおける不織布の気孔率
と強度との関係を示すグラフである。
と強度との関係を示すグラフである。
【図４】本発明のリンガロールにおける不織布の気孔率
と噴射抵抗との関係を示すグラフである。
と噴射抵抗との関係を示すグラフである。
【図５】本発明のリンガロールが設置されている鋼帯連
続処理ラインの一例を示す配置図である。
続処理ラインの一例を示す配置図である。
【図６】従来のリンガロールの構造例を示す断面図であ
る。
る。
【図７】鋼帯の両端部分の状態を示す断面図である。
【図８】他の従来のリンガロールを示す正面図である。
１ ペイオフリール ２ 溶接機 ３ アルカリ洗浄槽 ４ スクラバ槽 ５ リンス槽 ７ ドライヤ ８ シヤー ９ 巻き取りリール 10 リンガロール 11 芯金 12 ゴム 14 不織布 15 ロール軸 16 端板 Ｃ コイル Ｓ 鋼帯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ３２Ｂ 15/14 Ｃ２５Ｆ 7/00 Ｂ
Claims (4)
- 【請求項１】 多数枚の円板状の不織布（14）を芯金
（11）の軸方向に積層して圧縮保持し、不織布（14）層
の表面を略円柱状に研磨仕上げしてなるリンガロール
（10）において、芯金（11）ならびにこれに接続する少
なくとも片側のロール軸（15）を中空構造とするととも
に、芯金（11）の表面に複数個の小孔（11a)を形成した
ことを特徴とするリンガロール。 - 【請求項２】 積層された不織布（14）層の気孔率を40
〜60％とした請求項１に記載のリンガロール。 - 【請求項３】 積層された不織布（14）層の表面粗度を
ＲMAX 80〜100 μmとした請求項１または２に記載のリ
ンガロール。 - 【請求項４】 中空構造のロール軸から芯金表面に形成
した複数個の小孔を通して積層された不織布層内に圧縮
空気を吹き込み、不織布層表面から噴出させることを特
徴とする請求項１に記載のリンガロールの使用方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6103663A JPH07316854A (ja) | 1994-05-18 | 1994-05-18 | リンガロールならびにその使用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6103663A JPH07316854A (ja) | 1994-05-18 | 1994-05-18 | リンガロールならびにその使用方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07316854A true JPH07316854A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=14360032
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6103663A Pending JPH07316854A (ja) | 1994-05-18 | 1994-05-18 | リンガロールならびにその使用方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07316854A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6300261B1 (en) | 1998-11-20 | 2001-10-09 | 3M Innovative Properties Company | Self-healing articles resistant to oxidizing agents |
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| JP2009281695A (ja) * | 2008-05-26 | 2009-12-03 | Kowa Co Ltd | ロール及び洗浄装置 |
| JP2012097989A (ja) * | 2010-11-04 | 2012-05-24 | Asahi Kasei Engineering Kk | 多孔質樹脂ロール |
| CN103861846A (zh) * | 2014-03-26 | 2014-06-18 | 吉翔宝（太仓）离型材料科技发展有限公司 | 一种分切复卷机的清洁装置 |
| CN112757604A (zh) * | 2021-02-02 | 2021-05-07 | 广州市程翔机械有限公司 | 新型燃油管挤出生产设备 |
| CN114160469A (zh) * | 2021-12-10 | 2022-03-11 | 湖南欣龙非织造材料有限公司 | 一种无纺布生产用刷毛装置 |
-
1994
- 1994-05-18 JP JP6103663A patent/JPH07316854A/ja active Pending
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| CN112757604A (zh) * | 2021-02-02 | 2021-05-07 | 广州市程翔机械有限公司 | 新型燃油管挤出生产设备 |
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| CN114160469B (zh) * | 2021-12-10 | 2023-01-10 | 湖南欣龙非织造材料有限公司 | 一种无纺布生产用刷毛装置 |
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