JPH07316653A - 極低温特性に優れたステンレス鋼厚板の製造方法 - Google Patents

極低温特性に優れたステンレス鋼厚板の製造方法

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JPH07316653A
JPH07316653A JP10579394A JP10579394A JPH07316653A JP H07316653 A JPH07316653 A JP H07316653A JP 10579394 A JP10579394 A JP 10579394A JP 10579394 A JP10579394 A JP 10579394A JP H07316653 A JPH07316653 A JP H07316653A
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雄一 佐藤
Akio Yamamoto
章夫 山本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 極低温特性に優れたステンレス鋼厚板を製造
する方法を提供する。 【構成】 C:0.03%以下、Si:2%以下、M
n:0.1〜16%、Cr:14〜26%、Ni:8〜
20%、N:0.1〜0.5%を含有し、残部実質的に
Feおよび不可避的不純物からなる鋼塊または鋼片を、
熱間鍛造または熱間圧延によって、加工開始から総加工
量の5ないしは15%に相当する加工を温度範囲850
〜1260℃で1パス当たりの圧下量を5%以下で行
い、総加工量の40ないしは90%に相当する加工後か
ら加工終了までを温度範囲750〜1150℃で加工し
た後、溶体化処理を行うことを特徴とする厚さ100m
m以上の極低温特性に優れたステンレス鋼厚板の製造方
法。出発材は必要に応じてMoを含み、さらに加えてN
bおよびVを含み得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は極低温特性に優れたオー
ステナイト系ステンレス鋼厚板の製造方法に関し、さら
に詳しくは、超電導磁石の支持構造材に代表される極低
温材料として使用される極低温での強度および靱性に優
れたオーステナイト系ステンレス鋼厚板の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】液体He温度で使用される超電導利用機
器の発展にともない、優れた支持構造材が開発されてい
る。高性能超電導磁石が発生する強磁場により、その支
持構造材は強大な電磁力を受ける。この極低温用構造材
としては、極低温における強度、靱性が優れ、かつ非磁
性である材料が必要であり、特公昭61−416号公
報、特公昭61−270356号公報、特公平3−59
971号公報に開示されているように、Nを多量に添加
し低温強度を確保したオーステナイト系ステンレス鋼が
開発されている。
【0003】しかし、核融合炉や超電導電力貯蔵装置な
ど、装置の大型化により、大型の超電導磁石を製造する
際には、非常に極厚の構造材料が必要となる。板厚10
0mm以上の高N含有オーステナイト系ステンレス鋼を
製造する際には、熱間加工性が悪く、熱間鍛造および熱
間圧延時に割れやすいため歩留りが低い。また、鍛錬比
および圧下量が小さいため、結晶粒が粗大かつ不均一に
なり、材質のばらつきが大きくなる。さらに、鋼板の極
厚化により溶体化処理後の冷却速度が小さくなり、冷却
中に結晶粒界にCr炭窒化物を生じ、低温靱性が低下す
るという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、極低温にお
ける機械的性質が優れているが熱間加工性が悪い高N含
有オーステナイト系ステンレス鋼を、加工時に割れを生
じることなく製造する方法であり、さらに部位による特
性のばらつきが実用上無視し得る程度の極低温用ステン
レス鋼厚板を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】高N添加極低温用ステン
レス鋼の板厚100mm以上の厚板を製造する際、鋼塊
および鋼片が大型になり、それにともない鋼塊および鋼
片の凝固柱状晶が粗大になるため、熱間加工性が非常に
悪く、熱間鍛造および熱間圧延時に割れを生じやすい。
この問題は、加工の初期の段階において、高温で割れを
生じない程度に1パス当たりの圧下量を制限し、表層部
の凝固組織を破壊し得る加工量を与えることで解決でき
た。
【0006】すなわち、加工の初期には、加工時に割れ
を生じやすく、また表層部の柱状晶を破壊し組織を微細
化するに十分な加工量が必要である。この問題について
検討の結果、熱間鍛造あるいは圧延開始から総加工量の
5ないしは15%までの加工量を、温度範囲を850〜
1260℃、1パス当たりの圧下量を5%以下に制限し
て行うことにより、割れを生じることなく表層の結晶粒
を微細化し、その後の加工時の割れの発生を防止するこ
とができた。
【0007】次に、製品の機械的性質が良好で、かつ部
位によって差異を生じないように、製品の組織を微細か
つ均一にするために検討を行った結果、加工の最終段階
において加熱時の粒成長を抑制し、さらに熱間加工によ
って導入される転位密度を高くし、溶体化処理時の再結
晶核を多くすることが有効であることが分かった。すな
わち、総加工量の40ないしは90%の加工量から加工
終了までの熱間鍛造および熱間圧延を、温度範囲750
〜150℃で行うことにより、微細で均一な整粒組織を
得ることができた。なお、溶体化処理は、再結晶を完了
させ、熱間加工時に生じた析出物を固溶させる温度で行
うことが必要である。
【0008】また、溶体化処理後の急冷時に、板厚の増
加により内部の冷却速度が遅くなるため、結晶粒界にC
r炭窒化物を生じ、特に板厚中央部では低温靱性が著し
く低下するという問題がある。本発明者らは、結晶粒界
に生じている析出物を詳細に調査した結果、その約95
%がCr236 であり、残り約5%がCr2 Nであり、
さらにCr236 は約10μmと粗大であるが、Cr2
Nは1μmと微細であるという知見を得た。すなわち、
高N含有オーステナイト系ステンレス鋼の溶体化処理後
の低温靱性を劣化させる原因は、Cr2 NではなくCr
236 であり、C量を低減することによりCr236
析出を抑制すれば、厚板の低温靱性を確保することが可
能であるとの予測の基に検討を行った。その結果、C量
を0.03%以下に低減すれば、靱性を損なうこと無く
板厚100mm以上の厚板を製造し得ることがわかっ
た。
【0009】本発明は、以上の知見を基になされたもの
で、その要旨とするところは下記のとおりである。 (1)重量%で、C:0.03%以下、Si:2%以
下、Mn:0.1〜16%、Cr:14〜26%、N
i:8〜20%、N:0.1〜0.5%を含有し、残部
実質的にFeおよび不可避的不純物からなる鋼塊または
鋼片を、熱間鍛造または熱間圧延によって、加工開始か
ら総加工量の5ないしは15%に相当する加工を温度範
囲850〜1260℃で1パス当たりの圧下量を5%以
下で行い、総加工量の40ないしは90%に相当する加
工後から加工終了までを温度範囲750〜1150℃で
加工した後、溶体化処理を行うことを特徴とする厚さ1
00mm以上の極低温特性に優れたステンレス鋼厚板の
製造方法。
【0010】(2)重量%で、C:0.03%以下、S
i:2%以下、Mn:0.1〜16%、Cr:14〜2
6%、Ni:8〜20%、N:0.1〜0.5%、M
o:0.5〜4%を含有し、残部実質的にFeおよび不
可避的不純物からなる鋼塊または鋼片を、熱間鍛造また
は熱間圧延によって、加工開始から総加工量の5ないし
は15%に相当する加工を温度範囲850〜1260℃
で1パス当たりの圧下量を5%以下で行い、総加工量の
40ないしは90%に相当する加工後から加工終了まで
を温度範囲750〜1150℃で加工した後、溶体化処
理を行うことを特徴とする厚さ100mm以上の極低温
特性に優れたステンレス鋼厚板の製造方法。
【0011】(3)重量%で、C:0.03%以下、S
i:2%以下、Mn:0.1〜16%、Cr:14〜2
6%、Ni:8〜20%、N:0.1〜0.5%、M
o:0.5〜4%、さらにNb:0.01〜0.2%お
よびV:0.01〜0.5%のうち1種または2種以上
を含有し、残部実質的にFeおよび不可避的不純物から
なる鋼塊または鋼片を、熱間鍛造または熱間圧延によっ
て、加工開始から総加工量の5ないしは15%に相当す
る加工を温度範囲850〜1260℃で1パス当たりの
圧下量を5%以下で行い、総加工量の40ないしは90
%に相当する加工後から加工終了までを温度範囲750
〜1150℃で加工した後、溶体化処理を行うことを特
徴とする厚さ100mm以上の極低温特性に優れたステ
ンレス鋼厚板の製造方法。
【0012】なお、1パス当たりの圧下量とは、1パス
の鍛造あるいは圧延前後の板厚あるいは板幅の差を鍛造
あるいは圧延前の板厚あるいは板幅で除したものであ
り、加工量とは工程の任意の段階において、鍛造の場合
は鋼塊または鋼片の断面積と加工後の断面積との比、圧
延の場合は鋼塊または鋼片の板厚と圧延後の板厚の差を
鋼塊または鋼片の板厚で除したものと定義する。総加工
量とは、鍛造の場合は鋼塊または鋼片の断面積と製品の
断面積との比、圧延の場合は鋼塊または鋼片の板厚と製
品の板厚の差を鋼塊または鋼片の板厚で除したものと定
義する。
【0013】次に、本発明鋼の成分および製造方法限定
理由を説明する。Cはオーステナイトを安定化し、耐力
を向上させる元素であるが、Crと結合して炭化物を作
り易く、液体化処理後の冷却時にCr炭化物を結晶粒界
に生じ、靱性劣化の原因となるため低く抑えるべきであ
り、0.03%以下とした。Nはオーステナイト安定化
と耐力向上に必要な元素であり、低温での耐力確保のた
め0.1%以上必要である。しかし、Crと結合して窒
化物を作り、靱性劣化の原因となるため、上限を0.5
%とした。
【0014】Siは、製鋼時の脱酸のために必要な元素
ではあるが、フェライト安定化元素であり、2%を超え
ると、安定オーステナイト組織を得にくくなるので、2
%以下とした。Mnは、Nの溶解度を大きくする作用が
あり、Nを多量に添加する場合に有効な元素であるが、
0.1%未満ではこの効果は小さいので下限を0.1%
とし、また16%を超えると、溶製が難しくなるので、
その上限を16%とした。
【0015】Crは、フェライト安定化元素であるが、
Nの溶解度を大きくする作用があり、Nを多量に添加す
る場合に有効な元素であるが、この効果は含有量14%
未満では小さいので下限を14%とし、またCrはフェ
ライト安定化元素であり、26%を超えると安定オース
テナイト組織が得にくくなるので、その上限を26%と
した。
【0016】Niは、オーステナイトを安定化し、低温
靱性を向上させるために必要な元素であり、本発明鋼に
おいては8%以上を必要とする。しかし、極めて高価な
元素であるため、その上限を20%とした。Moは、固
溶強化により低温強度を向上させる元素であるが、0.
5%未満ではこの効果は小さく、フェライト安定化元素
であるため、4%超ではδフェライトを生じやすくな
り、低温靱性を著しく低下させるため、上限を4%とし
た。
【0017】Nbは、NbC、NbNおよびNbCrN
の析出強化により低温強度を向上させる元素であるが、
0.01%未満ではこの効果は小さく、0.2%超では
NbC、NbNおよびNbCrNの粗大化により靱性を
低下させるので、含有量を0.01〜0.2%と規定し
た。Vは、VCおよびVNの析出強化により低温強度を
向上させる元素であるが、0.01%未満ではこの効果
は小さく、0.5%超では靱性を低下させるので、含有
量を0.01〜0.5%と規定した。
【0018】鋼塊および鋼片の粗大な柱状晶の部分は、
熱間鍛造あるいは熱間圧延の初期の段階では非常に割れ
やすい。検討を行った結果、熱間加工の初期の段階で、
加工温度および1パス当たりの圧下量を限定し、表層部
の凝固組織である柱状晶を微細にすることにより、割れ
の発生を防止できる。熱間鍛造あるいは圧延の初期とは
加工開始後、総加工量の5ないしは15%の加工量まで
と限定している。これは、総加工量の5%未満の加工量
では表層部の結晶粒径の微細化の効果が不十分であり、
総加工量の15%の加工量を超えた加工時の1パス当た
りの圧下量を小さく限定すると製造効率が悪いからであ
る。このとき、熱間加工性および操業上の経済性を考慮
すれば、最適な温度範囲は850〜1260℃であり、
1パス当たりの圧下量は、5%を超えると割れを生じる
ため、5%を上限とした。
【0019】熱間鍛造および熱間圧延の最終段階とは総
加工量の40ないしは90%の加工量から加工終了まで
と限定している。これは、総加工量の90%超の加工量
から加工終了まででは、最終段階の加工によって導入さ
れる歪が不十分であるため、溶体化処理後の組織が混粒
になり、部位によって機械的性質の差異を生じ、総加工
量の40%の加工量から加工終了までの温度範囲を低く
すると、操業上の効率が悪いからである。このとき、温
度750℃未満では変形抵抗が大きく、加工が困難であ
り、1150℃を超えると組織が粗大化して強度が低下
し、混粒になり部位による特性の差異を生じるため、7
50〜1150℃で最終段階の加工を施すこととする。
【0020】
【作用】本発明の目的は、熱間加工性が悪い高N含有オ
ーステナイト系ステンレス鋼の大型の鋼塊および鋼片
を、熱間鍛造あるいは熱間圧延の温度および加工量を限
定することにより、均質で微細な組織を持つ厚板を製造
し、さらに、C量を限定することにより冷却速度が遅い
厚板の溶体化処理後の低温靱性の劣化を防ぐことであ
る。
【0021】大型の鋼塊および鋼片を熱間鍛造または熱
間圧延により厚板に加工する際、加工開始から総加工量
の5ないしは15%の加工量までを温度範囲850〜1
260℃で1パス当たりの圧下量を5%以下で行うこと
により、表層の柱状晶を微細化し、加工時の割れ発生を
抑制し、さらに、総加工量の40ないしは90%の加工
量から加工終了までを温度範囲750〜1150℃で行
った後、溶体化処理を行うことにより、金属組織を均質
で微細にすることができる。
【0022】また、板厚の増大に伴い冷却速度が遅くな
り、結晶粒界に粗大なCr236 が析出するため、低温
靱性が低下するという問題に対しては、C量を0.03
%以下に低減することにより、非常に析出し易いCr炭
化物の析出を抑制し、高い低温靱性を得ることができ
る。
【0023】
【実施例】表1に示した化学組成のオーステナイト系ス
テンレス鋼を溶製し、300kgの鋼塊として、この鋼
片を表2に示した熱間加工条件で板厚100〜250m
mの鋼板とし、1100℃で30分保持した後水冷する
溶体化処理を行った。ただし、鍛造あるいは圧延開始か
ら総加工量の15%以下までの加工量の工程を粗鍛造お
よび圧延と定義し、総加工量の40%以上の加工量から
加工終了までの工程を仕上げ鍛造および圧延と定義して
いる。その製品の割れの有無、組織および4Kにおける
機械的性質を表3に示した。
【0024】No.1〜6までの鋼は、本発明方法で製
造した鋼であり、割れは無く、組織は整粒で、結晶粒径
は極厚板としては標準的なものであり、4Kにおける耐
力およびシャルピー吸収エネルギー値が高い。析出物を
調査した結果、結晶粒界には、微細なCr236 が極わ
ずかに析出しているが、低温靱性を低下させない程度の
ものである。
【0025】No.7の鋼は粗圧延での1パス当たりの
最大圧下量が大きすぎるため、割れを生じている。N
o.8の鋼は、粗鍛造の温度が低いため、割れを生じて
いる。No.9の鋼は仕上げ鍛造時の加工量が小さいた
め、組織が混粒になっている。No.10の鋼は仕上げ
鍛造温度が高いため、混粒になっている。No.11〜
13の鋼はC量が多いため、4Kにおけるシャルピー吸
収エネルギー値が低下している。結晶粒界には粗大なC
236 が析出しており、低温靱性を低下させる原因に
なっている。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、極
低温で高強度かつ高靱性を有するが、熱間加工性が悪い
高N含有オーステナイト系ステンレス鋼を、加工時に割
れを生じることなく熱間加工することが可能であり、し
かも部位による特性のばらつきが実用上無視し得る程度
のオーステナイト系ステンレス鋼厚板を製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4Mn−25Cr−15Ni−0.35Nのオ
ーステナイト系ステンレス鋼について検討を行った結果
であり、鋼板の板厚に対して、77Kにおけるシャルピ
ー吸収エネルギーをプロットしたものである。C量を
0.03%以下にすれば、板厚100mmの鋼板が製造
できることがわかる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、 C:0.03%以下、Si:2%以下、Mn:0.1〜
    16%、Cr:14〜26%、Ni:8〜20%、N:
    0.1〜0.5%を含有し、残部実質的にFeおよび不
    可避的不純物からなる鋼塊または鋼片を、熱間鍛造また
    は熱間圧延によって、加工開始から総加工量の5ないし
    は15%に相当する加工を温度範囲850〜1260℃
    で1パス当たりの圧下量を5%以下で行い、総加工量の
    40ないしは90%に相当する加工後から加工終了まで
    を温度範囲750〜1150℃で加工した後、溶体化処
    理を行うことを特徴とする厚さ100mm以上の極低温
    特性に優れたステンレス鋼厚板の製造方法。
  2. 【請求項2】 重量%で、 C:0.03%以下、Si:2%以下、Mn:0.1〜
    16%、Cr:14〜26%、Ni:8〜20%、N:
    0.1〜0.5%、Mo:0.5〜4%を含有し、残部
    実質的にFeおよび不可避的不純物からなる鋼塊または
    鋼片を、熱間鍛造または熱間圧延によって、加工開始か
    ら総加工量の5ないしは15%に相当する加工を温度範
    囲850〜1260℃で1パス当たりの圧下量を5%以
    下で行い、総加工量の40ないしは90%に相当する加
    工後から加工終了までを温度範囲750〜1150℃で
    加工した後、溶体化処理を行うことを特徴とする厚さ1
    00mm以上の極低温特性に優れたステンレス鋼厚板の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 重量%で、 C:0.03%以下、Si:2%以下、Mn:0.1〜
    16%、Cr:14〜26%、Ni:8〜20%、N:
    0.1〜0.5%、Mo:0.5〜4%、さらにNb:
    0.01〜0.2%およびV:0.01〜0.5%のう
    ち1種または2種以上を含有し、残部実質的にFeおよ
    び不可避的不純物からなる鋼塊または鋼片を、熱間鍛造
    または熱間圧延によって、加工開始から総加工量の5な
    いしは15%に相当する加工を温度範囲850〜126
    0℃で1パス当たりの圧下量を5%以下で行い、総加工
    量の40ないしは90%に相当する加工後から加工終了
    までを温度範囲750〜1150℃で加工した後、溶体
    化処理を行うことを特徴とする厚さ100mm以上の極
    低温特性に優れたステンレス鋼厚板の製造方法。
JP10579394A 1994-05-19 1994-05-19 極低温特性に優れたステンレス鋼厚板の製造方法 Withdrawn JPH07316653A (ja)

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