JPH07316367A - 生分解性樹脂組成物 - Google Patents
生分解性樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH07316367A JPH07316367A JP11511594A JP11511594A JPH07316367A JP H07316367 A JPH07316367 A JP H07316367A JP 11511594 A JP11511594 A JP 11511594A JP 11511594 A JP11511594 A JP 11511594A JP H07316367 A JPH07316367 A JP H07316367A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vinyl acetate
- polymer
- copolymer
- weight
- ethylene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】熱可塑成形加工性の優れる生分解性樹脂組成物
を提供すること。 【構成】オキシ酸の重合体または共重合体からなる生分
解性を有するポリマー10〜99重量%、より好ましく
は40〜99重量%、及びエチレン含量20〜60モル
%酢酸ビニル成分のケン化度90重量%以上のエチレン
−酢酸ビニル共重合体ケン化物99〜1重量%、より好
ましくは60〜1重量%からなることを特徴とする。
を提供すること。 【構成】オキシ酸の重合体または共重合体からなる生分
解性を有するポリマー10〜99重量%、より好ましく
は40〜99重量%、及びエチレン含量20〜60モル
%酢酸ビニル成分のケン化度90重量%以上のエチレン
−酢酸ビニル共重合体ケン化物99〜1重量%、より好
ましくは60〜1重量%からなることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自然環境下における生分
解性とともに良好な熱可塑成形性を有する樹脂組成物を
提供することにある。
解性とともに良好な熱可塑成形性を有する樹脂組成物を
提供することにある。
【0002】
【従来の技術】近年の環境保全に対する世界的な意識の
高まりのなかで、ゴミ、廃棄物の問題が大きくクローズ
アップされている。特に自然環境下において分解性をほ
とんど有さないプラスチック材料はフィルム、容器、各
種成形品、そして複合材料として包装材料をはじめとし
て、自動車部品、農業、土木用シート、医療器具などさ
まざま製品の中で応用されている。
高まりのなかで、ゴミ、廃棄物の問題が大きくクローズ
アップされている。特に自然環境下において分解性をほ
とんど有さないプラスチック材料はフィルム、容器、各
種成形品、そして複合材料として包装材料をはじめとし
て、自動車部品、農業、土木用シート、医療器具などさ
まざま製品の中で応用されている。
【0003】しかしこれらのプラスチック製品は自然環
境下においてほとんど分解されないためにプラスチック
廃棄物は環境破壊のおおきな要因として認識されており
その廃棄処理方法についてなんらかの対策が強く求めら
れている。
境下においてほとんど分解されないためにプラスチック
廃棄物は環境破壊のおおきな要因として認識されており
その廃棄処理方法についてなんらかの対策が強く求めら
れている。
【0004】その解決策の1つとして自然環境下におい
て微生物によって分解される生分解性を有するプラスチ
ック材料を応用することが広く検討されている。応用が
検討されている生分解性を有するポリマーとして、自然
界から得られる原料を用いて合成されたオキシ酸から重
合された高分子化合物であるポリ乳酸、3ヒドロキシ酪
酸と3ヒドロキシ吉草酸の共重合体(以下PHBV)が
あり、自然環境下において微生物の作用による生分解に
より完全に水と二酸化炭素に分解するため、生分解性プ
ラスチックとしてその用途を拡大することが求められて
いる。
て微生物によって分解される生分解性を有するプラスチ
ック材料を応用することが広く検討されている。応用が
検討されている生分解性を有するポリマーとして、自然
界から得られる原料を用いて合成されたオキシ酸から重
合された高分子化合物であるポリ乳酸、3ヒドロキシ酪
酸と3ヒドロキシ吉草酸の共重合体(以下PHBV)が
あり、自然環境下において微生物の作用による生分解に
より完全に水と二酸化炭素に分解するため、生分解性プ
ラスチックとしてその用途を拡大することが求められて
いる。
【0005】しかしながらこれらの生分解性を有するポ
リマーは単体では熱可塑成形加工性が劣り、例えば溶融
押出によるフィルム成形においては成形加工可能な温度
範囲が狭い、ドローダウンが著しい、ネックインが大き
いといった問題点があるので成形加工条件、およびその
応用が限られるためその成形加工性の改善が求められて
いる。
リマーは単体では熱可塑成形加工性が劣り、例えば溶融
押出によるフィルム成形においては成形加工可能な温度
範囲が狭い、ドローダウンが著しい、ネックインが大き
いといった問題点があるので成形加工条件、およびその
応用が限られるためその成形加工性の改善が求められて
いる。
【0006】その改善方法として、成形加工性に優れる
第2のポリマー成分をブレンドすることが考えられる。
しかし、前記生分解性ポリマーとの相溶性が不足すれ
ば、成形性が改善されたとしても成形後の製品の強度低
下を招き、実用上必要な物性は得られない。例えば、生
分解性を有するポリビニルアルコールとポリ乳酸のブレ
ンド物では相溶性を有するにもかかわらずポリビニルア
ルコールが熱可塑性を有しないために熱可塑成形加工は
不可能である。
第2のポリマー成分をブレンドすることが考えられる。
しかし、前記生分解性ポリマーとの相溶性が不足すれ
ば、成形性が改善されたとしても成形後の製品の強度低
下を招き、実用上必要な物性は得られない。例えば、生
分解性を有するポリビニルアルコールとポリ乳酸のブレ
ンド物では相溶性を有するにもかかわらずポリビニルア
ルコールが熱可塑性を有しないために熱可塑成形加工は
不可能である。
【0007】また成形加工性改善のためにブレンドする
第2のポリマー成分が生分解性を有していなければブレ
ンド材料の生分解性も低下し、廃棄後自然環境下におい
て十分な分解が起こらない。
第2のポリマー成分が生分解性を有していなければブレ
ンド材料の生分解性も低下し、廃棄後自然環境下におい
て十分な分解が起こらない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれらの問題
点を解決するためになされたものであり、その課題とす
るところは、熱可塑成形加工性の優れる生分解性樹脂組
成物を提供することにある。
点を解決するためになされたものであり、その課題とす
るところは、熱可塑成形加工性の優れる生分解性樹脂組
成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこの課題を解決
するため、オキシ酸の重合体又は共重合体からなる生分
解性を有するポリマー(A)10〜99重量%より好ま
しくは40〜99重量%、及びエチレン含量20〜60
モル%酢酸ビニル成分のケン化度90重量%以上のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(B)99〜1重量
%より好ましくは60〜1重量%からなることを特徴と
する生分解性樹脂組成物を提供する。
するため、オキシ酸の重合体又は共重合体からなる生分
解性を有するポリマー(A)10〜99重量%より好ま
しくは40〜99重量%、及びエチレン含量20〜60
モル%酢酸ビニル成分のケン化度90重量%以上のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(B)99〜1重量
%より好ましくは60〜1重量%からなることを特徴と
する生分解性樹脂組成物を提供する。
【0010】また、前記オキシ酸の重合体がポリ乳酸で
あること、前記オキシ酸の共重合体がPHBVであるこ
とを特徴とする生分解性樹脂組成物を提供する。
あること、前記オキシ酸の共重合体がPHBVであるこ
とを特徴とする生分解性樹脂組成物を提供する。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて用いられるエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化
物のエチレン含量は20〜60モル%の範囲とする。エ
チレン含量が20モル%未満では熱可塑成形加工性が悪
く、60モル%以上では生分解性が低下するとともにオ
キシ酸の重合体または共重合体との相溶性が不足し成形
物の機械強度が実用に適さないものとなる。また、該エ
チレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物のケン化度は90
%以上であることが好ましい。ケン化度が90%未満で
は熱可塑成形加工時の熱安定性が悪くなる。
おいて用いられるエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化
物のエチレン含量は20〜60モル%の範囲とする。エ
チレン含量が20モル%未満では熱可塑成形加工性が悪
く、60モル%以上では生分解性が低下するとともにオ
キシ酸の重合体または共重合体との相溶性が不足し成形
物の機械強度が実用に適さないものとなる。また、該エ
チレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物のケン化度は90
%以上であることが好ましい。ケン化度が90%未満で
は熱可塑成形加工時の熱安定性が悪くなる。
【0012】本発明において用いられるオキシ酸の重合
体または共重合体からなる生分解性を有するポリマーと
しては、単独重合体としてはポリ乳酸、共重合体として
はPHBVの共重合体等が使用できる。
体または共重合体からなる生分解性を有するポリマーと
しては、単独重合体としてはポリ乳酸、共重合体として
はPHBVの共重合体等が使用できる。
【0013】以上のごとき組成の生分解性樹脂組成物
は、各種の熱可塑成形加工法によりシート、フィルム、
容器等に加工することができ、これらの成形加工物の生
分解性は十分自然環境下において速やかな分解が進行す
る程度のものとなる。
は、各種の熱可塑成形加工法によりシート、フィルム、
容器等に加工することができ、これらの成形加工物の生
分解性は十分自然環境下において速やかな分解が進行す
る程度のものとなる。
【0014】
【作用】本発明において、エチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物を1重量%といった少量を添加した場合にお
いても前記ポリ乳酸の重合体または共重合体からなる生
分解性を有するポリマーの熱可塑成形加工性を改善させ
得ることは驚くべきことであるが、これは該生分解性ポ
リマーの結晶化速度が非常に遅いために、押し出し成形
時にドローダウンが大きくなるといったことに対して、
添加されたエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物が結
晶化を促進し核剤効果を発揮するためであると思われ
る。
体ケン化物を1重量%といった少量を添加した場合にお
いても前記ポリ乳酸の重合体または共重合体からなる生
分解性を有するポリマーの熱可塑成形加工性を改善させ
得ることは驚くべきことであるが、これは該生分解性ポ
リマーの結晶化速度が非常に遅いために、押し出し成形
時にドローダウンが大きくなるといったことに対して、
添加されたエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物が結
晶化を促進し核剤効果を発揮するためであると思われ
る。
【0015】またエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化
物が顕著な生分解性を有しないにもかかわらず上記ポリ
乳酸の重合体または共重合体からなる生分解性ポリマー
との混合物が良好な生分解性を示すのは、エチレン−酢
酸ビニル共重合体ケン化物がオキシ酸の重合体または共
重合体と相溶性を示すために分散状態が非常に細かく、
ブレンド物中のオキシ酸の重合体または共重合体が微生
物の作用による分解が進行するとともにブレンド物中の
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物が微細な破片に
分割されるため微生物の作用を受けやすくなるためと思
われる。
物が顕著な生分解性を有しないにもかかわらず上記ポリ
乳酸の重合体または共重合体からなる生分解性ポリマー
との混合物が良好な生分解性を示すのは、エチレン−酢
酸ビニル共重合体ケン化物がオキシ酸の重合体または共
重合体と相溶性を示すために分散状態が非常に細かく、
ブレンド物中のオキシ酸の重合体または共重合体が微生
物の作用による分解が進行するとともにブレンド物中の
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物が微細な破片に
分割されるため微生物の作用を受けやすくなるためと思
われる。
【0016】熱可塑成形加工性に優れるエチレン−酢酸
ビニル共重合体ケン化物を熱可塑成形加工性の劣るオキ
シ酸の重合体または共重合体からなる生分解性を有する
ポリマーにブレンドすることにより、ブレンド材料の熱
可塑成形加工性が良好なものとなる。またエチレン−酢
酸ビニル共重合体ケン化物がオキシ酸の重合体または共
重合体からなるポリマーと相溶性を有するために成形物
において実用上十分な機械強度が得られるとともに、ブ
レンド材料の生分解性も十分自然環境下において速やか
な分解が進行する程度のものが得られる。
ビニル共重合体ケン化物を熱可塑成形加工性の劣るオキ
シ酸の重合体または共重合体からなる生分解性を有する
ポリマーにブレンドすることにより、ブレンド材料の熱
可塑成形加工性が良好なものとなる。またエチレン−酢
酸ビニル共重合体ケン化物がオキシ酸の重合体または共
重合体からなるポリマーと相溶性を有するために成形物
において実用上十分な機械強度が得られるとともに、ブ
レンド材料の生分解性も十分自然環境下において速やか
な分解が進行する程度のものが得られる。
【0017】
<実施例1>ポリ乳酸(島津製作所製(株)製:「ラク
ティ」)95重量部とエチレン含量32モル%、ケン化
度99%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
(クラレ EVAL EP−F101)5重量部とをφ
35mmの2軸スクリュー式押出機にて210℃にて押
出しペレット化した。次いで該ペレットをφ40mm、
L/D=28、フルフライトスクリュー式単軸押出機に
T型ダイを装着し、210℃にて溶融押出しし、厚さ8
0μmのフィルムを製作した。フィルム押出成形時のネ
ックインとドローダウンの程度を比較して成形加工性を
評価した。また生分解性は該フィルム小片を常温で活性
汚泥中に10週間侵漬し、重量残存率を測定して評価し
た。
ティ」)95重量部とエチレン含量32モル%、ケン化
度99%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
(クラレ EVAL EP−F101)5重量部とをφ
35mmの2軸スクリュー式押出機にて210℃にて押
出しペレット化した。次いで該ペレットをφ40mm、
L/D=28、フルフライトスクリュー式単軸押出機に
T型ダイを装着し、210℃にて溶融押出しし、厚さ8
0μmのフィルムを製作した。フィルム押出成形時のネ
ックインとドローダウンの程度を比較して成形加工性を
評価した。また生分解性は該フィルム小片を常温で活性
汚泥中に10週間侵漬し、重量残存率を測定して評価し
た。
【0018】<実施例2>実施例1に用いたのと同じ材
料を使い、ポリ乳酸90重量部とエチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物10重量部とした以外は実施例1と同
様に行った。
料を使い、ポリ乳酸90重量部とエチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物10重量部とした以外は実施例1と同
様に行った。
【0019】<実施例3>実施例1に用いたのと同じ材
料を使い、ポリ乳酸80重量部とエチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物20重量部とした以外は実施例1と同
様に行った。
料を使い、ポリ乳酸80重量部とエチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物20重量部とした以外は実施例1と同
様に行った。
【0020】<実施例4>実施例1に用いたのと同じ材
料を使い、ポリ乳酸50重量部とエチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物50重量部とした以外は実施例1と同
様に行った。
料を使い、ポリ乳酸50重量部とエチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物50重量部とした以外は実施例1と同
様に行った。
【0021】<比較例1>ポリ乳酸(島津製作所製
(株)製:「ラクティ」)を単独で用い、以下実施例1
と同様に行なった。実施例1〜4および比較例1の結果
を表1に示す。
(株)製:「ラクティ」)を単独で用い、以下実施例1
と同様に行なった。実施例1〜4および比較例1の結果
を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】<実施例5>3ヒドロキシ吉草酸顔料8モ
ル%のPHBV(ICI社製:「バイオポール」)95
重量部と、エチレン含有44モル%ケン化度99%以上
のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(クラレ
(株)製:「EVAL EP−E105」)5重量部と
を、φ35mmの2軸スクリュー式押出機にて180℃
にて押出ペレット化した。次いで該ペレットをφ40m
m、L/D=28、フルフライトスクリュー式単軸押出
機にてT型ダイを装着し、190℃にて溶融押出しし、
厚さ75μmのフィルムを製作し、以下実施例1と同様
の評価を行なった。
ル%のPHBV(ICI社製:「バイオポール」)95
重量部と、エチレン含有44モル%ケン化度99%以上
のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(クラレ
(株)製:「EVAL EP−E105」)5重量部と
を、φ35mmの2軸スクリュー式押出機にて180℃
にて押出ペレット化した。次いで該ペレットをφ40m
m、L/D=28、フルフライトスクリュー式単軸押出
機にてT型ダイを装着し、190℃にて溶融押出しし、
厚さ75μmのフィルムを製作し、以下実施例1と同様
の評価を行なった。
【0024】<実施例6>実施例5に用いたのと同じ材
料を使い、PHBV90重量部とエチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物10重量部とした以外は実施例1と同
様に行った。
料を使い、PHBV90重量部とエチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物10重量部とした以外は実施例1と同
様に行った。
【0025】<実施例7>実施例5に用いたのと同じ材
料を使い、PHBV80重量部とエチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物20重量部とした以外は実施例1と同
様に行った。
料を使い、PHBV80重量部とエチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物20重量部とした以外は実施例1と同
様に行った。
【0026】<実施例8>実施例5に用いたのと同じ材
料を使い、PHBV50重量部とエチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物50重量部とした以外は実施例1と同
様に行った。
料を使い、PHBV50重量部とエチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物50重量部とした以外は実施例1と同
様に行った。
【0027】<比較例1>3ヒドロキシ吉草酸顔料8モ
ル%のPHBV(ICI社製:「バイオポール」)を単
独で用い、以下実施例5と同様に行なった。実施例5〜
8および比較例2の結果を表2に示す。
ル%のPHBV(ICI社製:「バイオポール」)を単
独で用い、以下実施例5と同様に行なった。実施例5〜
8および比較例2の結果を表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、熱可塑成形加工性に優
れるエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物を熱可塑成
形加工性の劣るオキシ酸の重合体または共重合体からな
る生分解性を有するポリマーにブレンドすることによ
り、熱可塑成形加工性に優れ、かつ生分解性を有する樹
脂組成物を得ることができる。
れるエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物を熱可塑成
形加工性の劣るオキシ酸の重合体または共重合体からな
る生分解性を有するポリマーにブレンドすることによ
り、熱可塑成形加工性に優れ、かつ生分解性を有する樹
脂組成物を得ることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】オキシ酸の重合体または共重合体からなる
生分解性を有するポリマー(A)10〜99重量%、及
びエチレン含量20〜60モル%酢酸ビニル成分のケン
化度90重量%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケ
ン化物(B)99〜1重量%からなることを特徴とする
生分解性樹脂組成物。 - 【請求項2】オキシ酸の重合体まはた共重合体からなる
生分解性を有するポリマー(A)40〜99重量%、及
びエチレン含量20〜60モル%酢酸ビニル成分のケン
化度90重量%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケ
ン化物(B)60〜1重量%からなることを特徴とする
生分解性樹脂組成物。 - 【請求項3】前記オキシ酸の重合体がポリ乳酸であるこ
とを特徴とする請求項1、2記載の生分解性樹脂組成
物。 - 【請求項4】前記オキシ酸の共重合体が3ヒドロキシ酪
酸と3ヒドロキシ吉草酸の共重合体であることを特徴と
する請求項1、2記載の生分解性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11511594A JPH07316367A (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | 生分解性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11511594A JPH07316367A (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | 生分解性樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07316367A true JPH07316367A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=14654621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11511594A Pending JPH07316367A (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | 生分解性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07316367A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009173803A (ja) * | 2008-01-25 | 2009-08-06 | Tosoh Corp | ポリ3−ヒドロキシブチレート系重合体組成物 |
JP4492767B2 (ja) * | 2000-02-25 | 2010-06-30 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 樹脂組成物 |
JP2020158592A (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | 東ソー株式会社 | フィルム成形用樹脂組成物およびその樹脂組成物からなるフィルム |
JP2021130250A (ja) * | 2020-02-20 | 2021-09-09 | 東ソー株式会社 | 3dプリンター用樹脂組成物およびフィラメント状成形体 |
-
1994
- 1994-05-27 JP JP11511594A patent/JPH07316367A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4492767B2 (ja) * | 2000-02-25 | 2010-06-30 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 樹脂組成物 |
JP2009173803A (ja) * | 2008-01-25 | 2009-08-06 | Tosoh Corp | ポリ3−ヒドロキシブチレート系重合体組成物 |
JP2020158592A (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | 東ソー株式会社 | フィルム成形用樹脂組成物およびその樹脂組成物からなるフィルム |
JP2021130250A (ja) * | 2020-02-20 | 2021-09-09 | 東ソー株式会社 | 3dプリンター用樹脂組成物およびフィラメント状成形体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO1992020739A1 (en) | Biodegradable resin composition and laminated structure made therefrom | |
KR20110095293A (ko) | 생분해성 폴리머 조성물 | |
KR20090054434A (ko) | 마스터배치 및 폴리머 조성물 | |
JPH0623260B2 (ja) | 微生物崩壊性熱可塑性樹脂成形物及びその製造方法 | |
CN113817296A (zh) | 一种新型生物可降解缠绕膜专用料及其制备方法 | |
JP2004358721A (ja) | 乳酸系ポリマー多層フィルム | |
TW201309756A (zh) | 含有生物可分解樹脂之組合物、阻水板及其由該組合物所製成之心材 | |
JP7251250B2 (ja) | フィルム成形用樹脂組成物およびその樹脂組成物からなるフィルム | |
JPH07316367A (ja) | 生分解性樹脂組成物 | |
JPH09291163A (ja) | 生分解性多孔質フィルム | |
JP2000219777A (ja) | 熱可塑性セルロース誘導体組成物及びそれを用いた成形品 | |
JP2000015765A (ja) | 生分解性多層フィルム・シート | |
JPH10158485A (ja) | 生分解性脂肪族ポリエステル樹脂−でん粉組成物 | |
JPH09291165A (ja) | 生分解性多孔質フィルム | |
JP2002012674A (ja) | マスターバッチ用脂肪族ポリエステル組成物及び該組成物を用いる脂肪族ポリエステルフィルムの製造方法 | |
JP2000219776A (ja) | 弱アルカリ崩壊性樹脂組成物 | |
JP3105451B2 (ja) | 生分解性樹脂組成物及びその成形品 | |
JP2000290515A (ja) | 生分解性樹脂組成物 | |
JP2000256471A (ja) | 生分解性フィルム | |
JP2000043200A (ja) | 生分解性多層成形品 | |
JPH11279271A (ja) | 樹脂ペレットの製造方法 | |
WO2019073393A1 (ja) | 樹脂組成物及びその製造方法 | |
JP7432821B2 (ja) | 多層保香性フィルム | |
JPH11279392A (ja) | 分解性テープ | |
JP3623053B2 (ja) | 生分解性樹脂成形体 |