JPH07316287A - ポリアミノ酸誘導体よりなる人工毛髪及びその製造方法 - Google Patents

ポリアミノ酸誘導体よりなる人工毛髪及びその製造方法

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JPH07316287A
JPH07316287A JP6108378A JP10837894A JPH07316287A JP H07316287 A JPH07316287 A JP H07316287A JP 6108378 A JP6108378 A JP 6108378A JP 10837894 A JP10837894 A JP 10837894A JP H07316287 A JPH07316287 A JP H07316287A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリアミノ酸誘導体の繊維からなる人工毛髪
をカツラ等人毛の代替として使用するに十分実用的な強
度を有し、人毛と全く同様に染色、パーマ処理が可能な
ものに改質する。 【構成】 繊維状ポリアミノ酸誘導体を、貧溶媒と紡潤
溶媒との混合溶媒中で有機ジアミン及びメルカプト基を
有する有機アミン又はジスルフィド基を有する有機ジア
ミンによりアミド化することを特徴とする人工毛髪の製
造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、実用上十分な強度を有
し、ポリマー側鎖にアミノ基及びメルカプト基もしくは
ジスルフィド基を担持したポリアミノ酸繊維またはポリ
アミノ酸ウレタン繊維からなる人工毛髪及びその製造法
に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアミノ酸は、合成高分子でありなが
ら化学構造上蛋白質に近似し、生体高分子モデルとして
古くより研究が行われている。そして、天然皮革、絹と
いった汎用の天然蛋白の代替に加え、人工皮膚、酵素固
定化担体、化粧品等への用途研究も行われている(”ポ
リアミノ酸−応用と展望−”、講談社(1974))。
【0003】また、ポリ酸性アミノ酸ω−エステルの側
鎖のエステル基をエステル交換反応やアミド化反応によ
り変換し種々の機能を出すといった研究も行われている
(Journal of Polymer Science: Part C: Polymer Lette
rs, 27, 339 (1989))。そして、その応用例としては、
側鎖にアミノ基及びメルカプト基もしくはジスルフィド
基を担持したポリアミノ酸樹脂またはポリアミノ酸ウレ
タン樹脂を素材とし、人毛のように染色可能でパーマが
かかる人工毛髪が提案されている(特開平2−1555
4、)。
【0004】ポリアミノ酸樹脂またはポリアミノ酸ウレ
タン樹脂を素材とする、即ち、ポリアミノ酸を主成分と
する合成繊維は、そのポリマー側鎖にアミノ基及びメル
カプト基もしくはジスルフィド基を担持させることによ
り染色処理及びパーマ処理が可能となり、腰が強く耐熱
性もあり色艶も自然で、人工毛髪として優れた素材であ
る。しかし、ポリマー側鎖にアミノ基及びメルカプト基
もしくはジスルフィド基を担持させることを目的に化学
反応を行うと、繊維強度が低下してしまい、人毛と比較
して実用面での強度が不足するという問題点を有する。
この原因としては、ポリマー側鎖にアミノ基及びメルカ
プト基もしくはジスルフィド基を担持させることによ
り、ポリマー側鎖がかさ高くなり、繊維中で形成してい
るポリアミノ酸の結晶構造が崩れる、ということが考え
られるが推測の域を出るものではない。
【0005】現在、人毛資源が乏しくなりつつある中、
実用上十分な強度を有し、染色可能でパーマのかかるポ
リアミノ酸を主成分とする人工毛髪が強く望まれてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した、実用上十分な強度を有し、染色可能でパーマのか
かるポリアミノ酸を主成分とする人工毛髪を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者はかかる実状に
鑑み、ポリアミノ酸を主成分とする人工毛髪のポリマー
側鎖にアミノ基及びメルカプト基もしくはジスルフィド
基を担持させることを目的に化学反応を行う際、反応系
内に人工毛髪を膨潤させる溶媒を共存することにより繊
維強度の低下を防ぎ、実用上十分な強度を有し、染色可
能でパーマのかかるポリアミノ酸を主成分とする人工毛
髪を開発し本発明を完成した。
【0008】即ち、本発明は、例えば、アミノ酸N−カ
ルボン酸無水物の重合によって得ることのできるポリア
ミノ酸樹脂または例えば、ポリウレタンとアミノ酸N−
カルボン酸無水物との共重合によって得ることのできる
ポリアミノ酸ウレタン樹脂(本明細書では「ポリアミノ
酸誘導体」と総称する)を繊維状に成形したものを下記
一般式(I)で表される有機アミン又は下記一般式(I
I)で表されるメルカプト基を有する有機アミン又は下
記一般式(III )で表されるジスルフィド基を有する有
機ジアミンにより、貧溶媒と膨潤溶媒との混合溶媒中で
アミド化することを特徴とする人工毛髪に関する。その
際の膨潤溶媒とは、その溶解度パラメーター(δ)が
9.0〜12.0の範囲にある溶媒を指す。
【0009】
【化2】
【0010】上記式中、m及びnは、それぞれ独立に1
〜4の整数を、そしてR1 ,R2 及びR3 は、それぞれ
独立にHまたは炭素原子数1〜4のアルキル基を表す。
【0011】本発明に関わるポリアミノ酸誘導体は、常
法により、すなわち、例えば、活性水素を有さない有機
溶媒中で下記一般式(IV)で表されるω−アルキル酸性
アミノ酸N−カルボン酸無水物を、所望によりポリウレ
タン及び/または下記一般式(V)で表される中性アミ
ノ酸N−カルボン酸無水物と混合し、後重合反応させて
なるものである。
【0012】
【化3】
【0013】上記式(IV)中、nは1または2を、そし
てR4 は炭素原子数1〜4のアルキル基またはベンジル
基を表し、上記式(V)中、R5 は炭素原子数1〜7の
アルキル基またはベンジル基を表す。
【0014】ここで、活性水素を持たない有機溶媒とし
ては、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、塩化メ
チレンなどのハロゲン系溶媒、N,N−ジメチルホルム
アミド、N−メチルピロリドンなどのアミド系溶媒、メ
チルエチルケトン、アセトンなどのケトン系溶媒、ジオ
キサン、ジグライムなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、
トルエンなどの芳香族系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル
などのエステル系溶媒等があげられ、これらの混合溶媒
を用いてもよい。
【0015】また、本発明のω−アルキル酸性アミノ酸
N−カルボン酸無水物は、その代表例としては、γ−メ
チルグルタメート、γ−ベンジルグルタメート、β−メ
チルアスパルテート、β−ベンジルアスパルテート等の
酸性アミノ酸のN−カルボン酸無水物を挙げることがで
き、またこれらのω−アルキル酸性アミノ酸N−カルボ
ン酸無水物の混合物であってもよい。
【0016】また、中性アミノ酸N−カルボン酸無水物
は、その代表例としては、グリシン、ロイシン、バリ
ン、アラニン等の中性アミノ酸のN−カルボン酸無水物
が挙げることができ、またこれらの中性アミノ酸N−カ
ルボン酸無水物の混合物であってもよい。
【0017】ポリウレタンとしては、両末端にイソシア
ネート基を有するポリウレタン又は両末端にアミノ基を
有するポリウレタンを用いることができる。具体的に
は、両末端にイソシアネート基を有するポリウレタンと
しては、ポリエステルジオール、ポリエーテルジオー
ル、ポリカーボネートジオールもしくはラクトン開環ジ
オールまたはこれらの2種以上の混合物に、必要に応じ
て低分子量のエチレングリコール、1,4−ブタンジオ
ールなどのジオールを加え、これに芳香族ジイソシアネ
ート、脂肪族ジイソシアネート、脂環式ジイソシアネー
ト等有機ジイソシアネートを加えて得られた両末端にイ
ソシアネート基を有するポリウレタンを用いる。また、
末端にアミノ基を有するポリウレタンとしては、例え
ば、芳香族ジアミン、脂肪族ジアミン、ポリエーテルジ
アミン等有機ジアミンに、上記両末端にイソシアネート
基を有するポリウレタンを加えて得られた両末端にアミ
ノ基を有するポリウレタンを用いる。
【0018】アミノ酸N−カルボン酸無水物の重縮合法
によるポリアミノ酸の製造法それ自体は、既に知られて
おり、工業化もされている。即ち、これを本発明と関連
して説明すれば、上記のω−アルキル酸性アミノ酸N−
カルボン酸無水物を、所望により中性アミノ酸N−カル
ボン酸無水物とともに、活性水素を持たない有機溶媒中
に溶解した後、重合開始剤を添加して共重合反応を行わ
せると目的とするポリアミノ酸誘導体を得ることができ
る。重合開始剤としては、例えば、モノアミン型開始剤
としてブチルアミン、エチルアミン、アンモニアなど
が、モノオール型開始剤としてはブタノール、エタノー
ル、水などが、ジアミン型開始剤としてはヘキサメチレ
ンジアミン、エチレンジアミンなどが、ジオール型開始
剤としてはヘキサメチレングリコール、エチレングリコ
ールなどが挙げられる。
【0019】又、ポリアミノ酸誘導体がポリウレタンと
のランダム共重合体の場合、上記のω−アルキル酸性ア
ミノ酸N−カルボン酸無水物及び両末端にイソシアネー
ト基を有するポリウレタンを、所望により中性アミノ酸
N−カルボン酸無水物とともに、活性水素を持たない有
機溶媒中に混合した後、アミン類(重合開始剤)を添加
して共重合反応を行わせると目的とするポリアミノ酸誘
導体を得ることができる。その際用いるアミン類として
は、芳香族ジアミン、脂肪族ジアミン、ポリエーテルジ
アミン等有機ジアミンを用いる。その際必要に応じてト
リメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン
等の3級アミンを併用することはなんら差し支えない。
【0020】さらに又、ポリアミノ酸誘導体がポリウレ
タンとのブロック共重合体の場合、上記のω−アルキル
酸性アミノ酸N−カルボン酸無水物及び両末端にアミノ
基を有するポリウレタンを、所望により中性アミノ酸N
−カルボン酸無水物とともに、活性水素を持たない有機
溶媒中に混合し、共重合反応を行わせると目的とするポ
リアミノ酸ウレタン樹脂を得ることができる。その際必
要に応じて3級アミンを併用することはなんら差し支え
ない。
【0021】本発明の人工毛髪は、ポリマー側鎖のアル
コキシド基をアミド化反応に付することにより変換して
アミノ基及びメルカプト基又はジスルフィド基を担持さ
せてあり、天然蛋白繊維と同様な酸性染色が可能でかつ
コールドパーマ処理が可能である。この目的のためには
原料ポリアミノ酸誘導体を重合反応にて製造する際、さ
らにその原料となるアミノ酸N−カルボン酸無水物及び
ポリウレタン全体に占めるω−アルキル酸性アミノ酸N
−カルボン酸無水物が2重量%以上である必要があり、
特に10重量%以上であることが望ましい。ω−アルキ
ル酸性アミノ酸N−カルボン酸無水物が2重量%未満で
ある場合、直接アミド化を受けるエステル基が少ないた
めに実用的な酸性染色性及びパーマ処理によるウェーブ
保持性を示さない。上記の範囲においては、ポリウレタ
ン、中性アミノ酸N−カルボン酸無水物及びω−アルキ
ル酸性アミノ酸N−カルボン酸無水物の比率は任意であ
り、目的とする人工毛髪の風合い、艶、腰等に合わせ自
由に調整できる。
【0022】重合反応の温度も、公知方法に準じること
ができ、特に制限はないが、反応の制御等を考慮する
と、10〜60℃、好ましくは20〜40℃の範囲が良い。ま
た、重合反応時の樹脂濃度は、あまり高いと溶液粘度が
著しく高くなり扱い難くなるので、3〜40重量%が適当
であり、特に5〜25重量%の範囲のものは人工毛髪原料
として極めて扱い易い粘度のポリアミノ酸誘導体溶液が
得られる。
【0023】ポリアミノ酸誘導体を繊維として得る場合
には、ポリ−α−アミノ酸の場合と同様に、例えば特公
昭43−28787の方法にて紡糸することができ、ま
た同様にポリアミノ酸誘導体の溶液から一旦膜又は粉末
として取り上げることもできる。
【0024】本発明の人工毛髪は、繊維状のポリアミノ
酸誘導体のポリマー側鎖にアミノ基及びメルカプト基又
はジスルフィド基を担持させてあるので、天然蛋白繊維
と全く同様に酸性染色が可能でかつ形状の保持性を有す
る。
【0025】側鎖にアミノ基及びメルカプト基又はジス
ルフィド基を担持したポリアミノ酸誘導体の繊維を製造
するには、例えば、上記の原料ポリアミノ酸誘導体繊維
を有機ジアミン及びメルカプト基又はジスルフィド基を
有する有機アミンにより直接アミド化反応することによ
り得ることができる。有機ジアミンとしては、前記一般
式(I)で表されるジアミン化合物であり、例えば、エ
チレンジアミン、N−メチル−1,3−ジアミノプロパ
ン、N,N−ジメチル−1,3−ジアミノプロパン等が
挙げられる。また、メルカプト基またはジスルフィド基
を有する有機アミンとしては、前記一般式(II)または
(III )で表されるアミン化合物であり、システアミ
ン、シスタミン等が挙げられる。
【0026】上記の直接アミド化反応は、原料ポリアミ
ノ酸誘導体の繊維状のものを当該アミンとのアミド化反
応により行い、具体的には、ポリアミノ酸誘導体の繊維
を、例えば、当該アミンを溶解した溶液に室温〜100
℃にて1時間〜1週間、望ましくは50〜80℃にて5
〜72時間浸漬することで反応させる。この際、溶媒と
してはポリアミノ酸誘導体に対して貧溶媒であり、かつ
アミンと反応しない水、メタノール、エタノール、ヘキ
サン、シクロヘキサン等に加え、ポリアミノ酸誘導体に
対し比較的良溶媒であるものを共存させるのが、すなわ
ち2種類以上の溶媒を適当な割合で併用するのが、本発
明の特徴である。即ち、系内にポリアミノ酸誘導体の良
溶媒が適度に存在することにより、ポリアミノ酸誘導体
の繊維が適度に膨潤する。
【0027】適度に膨潤した状態で上記アミド化反応を
行った結果得られる人工毛髪は、従来の貧溶媒のみの非
膨潤系でのアミド化反応により得られる人工毛髪と比較
して、アミド化反応に伴う強度低下が低く抑えられる。
特に、人工毛髪の引っかけ強度の改善に大きな効果を示
し、その結果、カツラ等に使用する際十分実用的な強度
を有する人工毛髪が得られる。この原因としては、繊維
状ポリアミノ酸誘導体が膨潤することにより、ポリアミ
ノ酸の結晶構造が微妙に緩み、その状態でポリマー側鎖
にかさ高い置換基が導入されても結晶構造が崩壊せず強
度を維持するということが考えられるが、推測の域をで
るものではなく、本発明の特徴、有効性を左右するもの
ではない。
【0028】アミド化反応時に共存させる膨潤溶媒とし
ては、種々検討した結果経験的にその溶解度パラメータ
ー(δ)が9.0〜12.0の範囲の溶媒が良いことが
わかっており、かつ共存する有機アミンと反応しないも
のが好ましいことはもちろんで、具体的には、例えば、
クロロホルム(δ=9.3)、塩化メチレン(δ=9.
7)、クロロベンゼン(δ=9.5)、シクロペンタノ
ン(δ=10.4)、ジメチルスルホキシド(δ=1
2.0)、ジオキサン(δ=10.0)、アセトニトリ
ル(δ=11.9)等が挙げられる。反応に処す繊維状
のポリアミノ酸誘導体は結晶性の高分子であり、溶解度
パラメーターの設定はできないが、その結晶構造の水素
結合を揺るがし結晶構造を緩ますのに適度な溶解度パラ
メーターが9.0〜12.0にあるものと考えられる。
【0029】また、反応系における膨潤溶媒の存在比率
は、上記貧溶媒との存在比が、膨潤溶媒:貧溶媒=2:
98〜90:10、好ましくは5:95〜60:40で
ある。上記比より膨潤溶媒が少ないと、目的とするポリ
アミノ酸誘導体の繊維の膨潤が起こらず、アミド化反応
時の強度低下低減効果がない。また、上記比より膨潤溶
媒が多いと、目的以上の膨潤が起こり、かえってポリア
ミノ酸の結晶構造が崩れてしまったりすることが考えら
れ、場合によっては繊維同士の癒着や溶解が起こってし
まう。
【0030】本発明のアミド化反応における前記一般式
(I)で表される有機ジアミン及び前記一般式(II)又
は(III )で表される有機アミンの使用量は、要する
に、本発明による改質処理を経ていない繊維状ポリアミ
ノ酸誘導体が、本発明による改質処理を経た後もなお実
用状充分な強度を維持し、しかも染色性及びパーマ性の
向上する量であり、例えば、原料の繊維状ポリアミノ酸
誘導体1重量部に対し、一般式(I)の有機ジアミン及
び前記一般式(II)又は(III )で表される有機アミン
は、それぞれ0.1〜10.0重量部とすることができ
る。また、アミド化反応時における溶液中の有機アミン
の合計濃度は0.1〜70%、好ましくは1〜50%で
ある。
【0031】又、アミド化反応においては、当該有機ジ
アミンとメルカプト基又はジスルフィド基を有する当該
有機アミンとを一緒にして一度に反応を行っても良い
し、又二度に分けて別々に反応を行ってもよい。二度に
分けて反応を行う場合、反応の順序は特に問題ではな
い。また、二度に分けて反応を行う場合、どちらか一方
の反応時に膨潤溶媒を共存するだけでも、強度低下は低
減されるが、二度とも膨潤溶媒を共存させる方が、より
実用的な強度を有する人工毛髪が得られる。
【0032】本発明により得られる人工毛髪は、合成繊
維でありながら人毛と化学的にも類似で自然な腰、色艶
を有し、櫛通し性、カット性等にも優れている。又、ポ
リマー側鎖にアミノ基を担持しているために人毛と全く
同様に酸性染色が可能であり、ポリマー側鎖にメルカプ
ト基又はジスルフィド基を担持しているために人毛と全
く同様にパーマ処理が可能であり、人毛と全く同等の理
美容特性を有している。また、毛髪用途以外にも天然蛋
白繊維の代替として、絹代替繊維、人工毛皮といった各
種用途に有用である。
【0033】
【実施例】更に本発明の特徴をより明らかにすべく、実
施例にて説明するが、本発明はこの実施例に限定される
ものではない。
【0034】実施例1 L−グルタミン酸−γ−メチルN−カルボン酸無水物3
74g、1,2−ジクロロエタン(EDC)2097g
に2.65M N,N−ジメチル−1,3−ジアミノプ
ロパンのジオキサン溶液0.5mlを加え、25℃にて
5時間撹拌して重合し、ポリ−L−グルタミン酸−γ−
メチル(PMG)の溶液(樹脂濃度12%)を得た。
【0035】得られたPMGのEDC溶液を、加圧濾過
して不溶物を除去した後、ノズル0.4mmφ、吐出速
度0.86ml/min(6.79m/min)、凝固
溶剤をテトラクロロエチレン:灯油=3:1とし、凝固
浴の長さ3mの条件下で紡糸し、太さ163デニールの
円形断面のポリグルタミン酸誘導体の繊維を得た。
【0036】実施例1A 実施例1のポリアミノ酸誘導体の繊維5gを枠に巻き固
定し、メタノール(貧溶媒)30ml、クロロホルム
(膨潤溶媒)20ml、N,N−ジメチル−1,3−ジ
アミノプロパン7.5g及びシステアミン7.5gの混
合浴中に60℃にて24時間浸漬してアミド化を行っ
た。そして、30mlのメタノールで洗浄を2回繰り返
した後乾燥した。
【0037】実施例1B 実施例1のポリアミノ酸誘導体の繊維5gを枠に巻き固
定し、メタノール30ml、ジメチルスルホキシド(膨
潤溶媒)20ml、N,N−ジメチル−1,3−ジアミ
ノプロパン7.5g及びシステアミン7.5g中に60
℃にて24時間浸漬しアミド化を行った。そして、30
mlのメタノールで洗浄を2回繰り返した後乾燥した。
【0038】実施例1C 実施例1のポリアミノ酸誘導体の繊維5gを枠に巻き固
定し、メタノール30ml、クロロベンゼン(膨潤溶
媒)20ml、N,N−ジメチル−1,3−ジアミノプ
ロパン7.5g及びシステアミン7.5g中に60℃に
て24時間浸漬しアミド化を行った。そして、30ml
のメタノールで洗浄を2回繰り返した後乾燥した。
【0039】実施例2 L−グルタミン酸−γ−メチルN−カルボン酸無水物3
74g、L−ロイシンN−カルボン酸無水物459g及
びEDC4500gを10℃に冷却し、2.65M
N,N−ジメチル−1,3−ジアミノプロパンのジオキ
サン溶液1.5mlを加え、25℃にて5時間撹拌し
た。得られたポリアミノ酸誘導体のEDC溶液を実施例
1と同条件にて紡糸した。
【0040】調製例 (A)両末端イソシアネート基を有するポリウレタンの
調製 平均分子量2000のポリカーボネートジオール115
部を重合容器に仕込み、イソホロンジイソシアネート2
6部、10%ジブチル錫ジラウリレート/トルエン溶液
0.08部、トルエン142部を加えた後、110℃に
て4時間反応させ、両末端イソシアネート基を有するポ
リウレタンを得た。
【0041】このポリウレタン約4gを三角フラスコに
精秤し、10mlのテトラヒドロフランに溶解させ、更
に0.5Nジ−n−ブチルアミン/トルエン溶液を5m
l加えて10分間撹拌後、メタノール80mlを加え、
0.5N塩酸にて中和滴定した。ブランクも同様に滴定
し、末端イソシアネート基の定量を行った結果、末端イ
ソシアネート基を有するポリウレタンのイソシアネート
価は0.84グラム等量であった。
【0042】(B)末端アミノ基を有するポリウレタン
の調製 「ジェファーミンD−2000」(三井テキサコケミカ
ル社製、平均分子量2000)39gをN,N−ジメチ
ルホルムアミド203gに溶解し、25℃にて(A)で
得られた50重量%ポリウレタン溶液86gを徐々に加
え30分反応させ、末端アミノ基を有するポリウレタン
を得た。
【0043】このようにして得たポリウレタン約10g
を三角フラスコに精秤し、90mlのN,N−ジメチル
ホルムアミドに溶解させ、0.05N塩酸で中和滴定し
た。ブランクも同様に滴定し、末端アミノ基の定量を行
った結果、末端アミノ基を有するポリウレタンのアミン
価は、0.060グラム当量であった。
【0044】実施例3 調製例(A)で得られた50重量%ポリウレタン溶液5
6.8gにL−グルタミン酸−γ−メチルN−カルボン
酸無水物374g、1,2−ジクロロエタン2280g
を加えて10分間撹拌した後、「ジェファーミンD−2
000」3.2g及びトリエチルアミン0.9mlを加
え、25℃にて5時間撹拌して重合させ、ポリアミノ酸
誘導体の溶液(樹脂濃度12%)を得た。
【0045】得られたポリアミノ酸誘導体のEDC溶液
を実施例1におけると同条件にて紡糸した。
【0046】実施例4 調製例(B)で得られた25重量%ポリウレタン溶液1
11gにL−グルタミン酸−γ−メチルN−カルボン酸
無水物327g、1,2−ジクロロエタン1940g及
びトリエチルアミン2.6mlを加え、25℃にて5時
間撹拌して重合させ、ポリアミノ酸誘導体の溶液(樹脂
濃度12%)を得た。
【0047】得られたポリアミノ酸誘導体のEDC溶液
を実施例1におけると同条件にて紡糸した。
【0048】実施例5 調製例(A)で得られた50重量%ポリウレタン溶液5
6.8gにL−グルタミン酸−γ−メチルN−カルボン
酸無水物337g、L−ロイシン−N−炭酸無水物3
9.7g及び1,2−ジクロロエタン2280gを加え
て10分間撹拌した後、「ジェファーミンD−200
0」3.2g及びトリエチルアミン0.9mlを加え2
5℃にて5時間撹拌して重合させ、ポリアミノ酸誘導体
の溶液(樹脂濃度12%)を得た。
【0049】得られたポリアミノ酸誘導体の溶液を実施
例1におけると同条件にて紡糸した。
【0050】実施例6 調製例(B)で得られた25重量%ポリウレタン溶液1
11gにL−グルタミン酸−γ−メチルN−カルボン酸
無水物294g、L−ロイシン−N−炭酸無水物34.
7g、1,2−ジクロロエタン1940g及びトリエチ
ルアミン2.6mlを加え、25℃にて5時間撹拌して
重合させ、ポリアミノ酸誘導体の溶液(樹脂濃度12
%)を得た。得られたポリアミノ酸誘導体の溶液を実施
例1におけると同条件にて紡糸した。
【0051】実施例2A〜6A 実施例2〜6で得られた各ポリアミノ酸誘導体の繊維5
gを枠に巻き固定し、メタノール30ml、クロロホル
ム20ml、N,N−ジメチル−1,3−ジアミノプロ
パン7.5g及びシステアミン7.5g中に60℃にて
24時間浸漬しアミド化を行った。そして、30mlの
メタノールで洗浄を2回繰り返した後乾燥した。
【0052】比較例1〜6 実施例1〜6で得られた各ポリアミノ酸誘導体の繊維5
gを枠に巻き固定し、メタノール(貧溶媒)50ml、
N,N−ジメチル−1,3−ジアミノプロパン7.5g
及びシステアミン7.5g中に60℃にて24時間浸漬
しアミド化を行った。そして、30mlのメタノールで
洗浄を2回繰り返した後乾燥した。
【0053】検査例(人工毛髪の評価) 各種人工毛髪は、糸強力試験により繊維強度を、酸性染
色試験により染色性を、パーマネントウェーブ効果試験
によりパーマネントウェーブのかかり具合いを評価し
た。膨潤溶媒共存下でのアミド化によるポリアミノ酸誘
導体繊維は、糸強力試験により、アミド化による強度低
下がかなり抑えられ、実用的な強度を示すことを確認し
た。また、下記酸性染色試験により優れた染色性を示す
こと、下記パーマネントウェーブ効果試験によりパーマ
ネントウェーブがかかることを確認した。
【0054】以上の結果、膨潤溶媒共存下でのアミド化
による本発明のポリアミノ酸誘導体繊維は人工毛髪とし
て優れた性能を有することがわかった。比較例の結果も
含めて結果を後掲第1表に示す。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】[糸強力試験]JIS L 1070に準
じて行った。すなわち、試験試料長は50mmとし、引
っ張り速度は50cm/minで行い、試料数は10と
し、最大値および最小値を除去した後、その平均値を試
験値とした。試験は、引っ張り強度試験、結節強度試験
及び引っかけ強度試験の3種を行った。
【0058】[酸性染色試験]酸性染料に対して染色性
を示すかどうかについての試験は次のように行った。
【0059】すなわち、繊維を無張力の状態で90℃の
染色液(染色液組成は、染料:イルガランブラックBG
L((株)誠和製)2重量%及び助剤:無水硫酸ナトリウ
ム5重量%)中に1時間浸漬した。その後繊維を水洗
し、自然乾燥した。
【0060】染色性は以下のように評価した。黒丸:濃
色、白丸:中色、三角:淡色〜汚染、×:不染。
【0061】比較のため、特公昭43−28787号公
報に開示の方法で得たポリ−γ−メチル−グルタメート
繊維及び人毛のバージンヘヤ(10才の女の子の毛髪)
について同様に染色評価した。
【0062】[パーマネントウェーブ効果試験]パーマ
ネントウェーブがかかるかどうかの試験は次のようにし
て行った。すなわち、繊維をテンション70gでロッド
に巻き、パーマネントウェーブ用第1液(チオグリコー
ル酸アンモニウム塩の6.5%水溶液を調製し、アンモ
ニア水にてpHを9.2〜9.6に調整したもの)中に
15分間浸漬した。次いでパーマネントウェーブ用第2
液(臭素酸ナトリウムの5%水溶液)中に15分間浸漬
した。繊維をロッドより外し、フリーの状態にて水洗
し、自然乾燥した。
【0063】パーマネントウェーブ効果は次の式により
求めた。すなわち、パーマネントウェーブ効果=(パー
マ処理後のウェーブの径(mm))/(使用ロッドの径(m
m))。
【0064】比較のため、前掲特公昭43−28787
号公報に開示の方法で得たポリ−γ−メチル−グルタメ
ート繊維及び人毛のバージンヘヤ(10才の女の子の毛
髪)について同様にパーマネントウェーブ効果を評価し
た。
【0065】
【発明の効果】本発明により、従来のポリアミノ酸誘導
体よりなる人工毛髪は、実用上十分の強度を維持したま
ま、染色可能でコールドパーマのかかる人工毛髪に容易
に改質できるところとなった。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 13/252 (72)発明者 朝倉 修 東京都新宿区新宿1丁目6番3号 株式会 社アデランス内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維状のポリアミノ酸誘導体を、貧溶媒
    と膨潤溶媒との混合溶媒中で下記一般式(I)で表され
    る有機ジアミン及び下記一般式(II)で表されるメル
    カプト基を有する有機アミン又は下記一般式(III)
    で表されるジスルフィド基を有する有機ジアミンにより
    アミド化することを特徴とする人工毛髪の製造法。 【化1】 上記式中、m及びnは、それぞれ独立に1〜4の整数
    を、そしてR1 ,R2 及びR3 は、それぞれ独立にHま
    たは炭素原子数1〜4のアルキル基を表す。
  2. 【請求項2】 ポリアミノ酸誘導体が、アミノ酸N−カ
    ルボン酸無水物の重合物であることを特徴とする請求項
    1記載の人工毛髪の製造法。
  3. 【請求項3】 ポリアミノ酸誘導体が、ポリウレタンと
    アミノ酸N−カルボン酸無水物との共重合物であること
    を特徴とする請求項1記載の人工毛髪の製造法。
  4. 【請求項4】 ポリウレタンが両末端にアミノ基又はイ
    ソシアネート基を有するものであることを特徴とする請
    求項3記載の人工毛髪の製造法。
  5. 【請求項5】 アミノ酸N−カルボン酸無水物がω−ア
    ルキル酸性アミノ酸N−カルボン酸無水物であることを
    特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の人工毛髪の
    製造法。
  6. 【請求項6】 アミノ酸N−カルボン酸無水物がω−ア
    ルキル酸性アミノ酸N−カルボン酸無水物及び中性アミ
    ノ酸N−カルボン酸無水物を併用したものであることを
    特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の人工毛髪の
    製造法。
  7. 【請求項7】 膨潤溶媒が、その溶解度パラメーター
    (δ)が9.0〜12.0の範囲の溶媒であることを特
    徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の人工毛髪の製
    造法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の方法に
    よって製造されたことを特徴とする人工毛髪。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6160096A (en) * 1997-07-11 2000-12-12 Kaneka Corporation Regenerated collagen fiber and method of manufacturing the same

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