JPH04153221A - ポリ―α―アミノ酸誘導体 - Google Patents

ポリ―α―アミノ酸誘導体

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JPH04153221A
JPH04153221A JP27724090A JP27724090A JPH04153221A JP H04153221 A JPH04153221 A JP H04153221A JP 27724090 A JP27724090 A JP 27724090A JP 27724090 A JP27724090 A JP 27724090A JP H04153221 A JPH04153221 A JP H04153221A
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JP
Japan
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amino acid
poly
carbon atoms
alkyl group
acid derivative
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Application number
JP27724090A
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English (en)
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Yasuyoshi Miyaji
宮地 保好
Masako Koyama
匡子 小山
Nobuo Ito
伊藤 信男
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明はポリマー側鎖にアミノ基及びメルカプト基もし
くはジスルフィド基を担持したポリ−α−アミノ酸誘導
体に関する。本発明のポリ−α−アミノ酸誘導体はアミ
ノ基を有するため酸性染料により任意に染色でき、メル
カプト基又はジスルフィド基を有するため酸化還元反応
によるジスルフィド結合の分子間の架橋の掛替えによっ
て形状の保持性を持たせることができる。本発明のポリ
−α−アミノ酸誘導体を繊維状に成形したものは、人工
毛髪、絹代替繊維、人工毛皮等に用いることができ、又
本発明のポリ−α−アミノ酸誘導体を薄膜状に成形した
ものは、合成皮革、布の表面処理剤、湿度センサー用素
材等に用いることができる。
[従来の技術及び問題点] ポリ−α−アミノ酸は合成高分子でありながら化学構造
上蛋白質に近似し生体高分子モデルとして古くより研究
が行われている。そして、天然皮革、紐といった汎用の
天然蛋白の代替に加え、人工皮膚、酵素固定化担体、圧
電素子、化粧品等への用途研究も行われているじポリア
ミノ酸一応用と展望−2m談社(1974)) 。
又、ポリ酸性アミノ酸ω−エステルの側鎖のエステルを
エステル交換反応やアミド化反応により変換し種々の機
能を出すといった研究も行われている( Journa
l of Polymer 5cience : Pa
rt C:Polymer Letters、27,3
39(1989))、  そしてその応大毛のようにパ
ーマのががる人工毛髪が提案(特開昭63−19182
9)されている、 しがしながら、一般にポリ−α−ア
ミノ酸は染色性が悪く、この人工毛髪も種々の入毛の色
に対応するためには顔料の組合せによる原着という、工
程的に非常に複雑で手間のかかる着色行程を必要として
いるのが現状であり、コスト的にも不利である。
それ故、アミノ基及びメルカプト基もしくはジスルフィ
ド基を担持した複数の8!G社を持つポリ−α−アミノ
酸が望まれており、広い用途が期待されている。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は上述した、成形加工した後形状保持性を
有しかつ酸性染色可能で水やアルコールに対し不溶性な
ポリ−α−アミノ酸誘導体を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者はかがる課題を解決するため鋭意検討した結果
、ポリマー側鎖にアミノ基及びメルカプト基もしくはジ
スルフィド基を適度に担持させることにより上記問題点
が解決できることを見いだし本発明を完成させた。すな
わち本発明は下記−般式(1)〜(4)で表される、水
やアルコールに対して不溶なポリーα−アミノ酸銹導体
に関するものである。
H(NHCHCO)、1NH2(1) R く但し、Zは炭素原子数1〜6のアルキル基、炭素数3
〜6の3級アミノアルキル基又はHで表され、nは50
〜4000の整数である。)H(NHC)ICO)。O
Z(2) (但し、Zは炭素原子数1〜6のアルキル基又はHで表
され、nは50〜4000の整数である。)H(NHC
HCO)、、NH2NH(COCHNH)、)]   
  (、I3))(R (但し、Zは炭素原子数1〜6のアルキル基で表され、
n+mは50〜4000の整数である。))1(N)I
C)ICO)、020(COC)IN)])、H(4)
RR (但し、Zは炭素原子数1〜6のアルキル基で表され、
n+mは50〜4000の整数である。)但し、上記(
1)〜(4)のRは下記一般式(5)、 (6)又は(
7)で各々表されるR’、R”又はR’であり、かつ、
R1、Rbは各々R中に1モル%以上含有しかつR1と
Rhの和がR中に55モル%以下である。
R’、”  (CF12)kcONR’(C)I2)l
NR2R”     (5)(但しkは1又は2を、■
は1〜4の整数を表す。
R1、R2及びR3はH又は炭素原子数1〜4のアルキ
ル基を表す、) Rh=  (C)I2)*C0NR’(CH2)+5R
2(6)[但しkは1又は2を、1は1〜4の整数を表
す。R1はH又は炭素原子数1〜4のアルキル基を、R
2はH又は5(CH2)rNR3R’ (jは1〜4の
整数を表す R3、R4はH又は炭素原子数1〜4のア
ルキル基を表す、)を表す、又、Hbに於いては、R5
同士で分子内及び/又は分子間でジスルフィド結合によ
り架橋していてもよい、コR’ =  (C)12 )
hcOOR’、H,R’、CH2CH23Me  (7
)(但し、kは1又は2゜R”は炭素原子数1〜4のア
ルキル基又はベンジル基を表す。)本発明のボ°リーα
−アミノ酸誘導体の原料であるポリ−α−アミノ酸とし
ては、グルタミン酸やアスパラギン酸のω−エステルの
ホモポリマー又はコポリマーであるか、グルタミン酸及
び/又はアスパラギン酸のω−エステルとグリシン、ア
ラニン、バリン、ノルバリン、ロイシン、フェニルアラ
ニン、メチオニン等中性α−アミノ酸とのコポリマーで
あってもよい。又、グルタミン酸及び/又はアスパラギ
ン酸のω−エステルと2種以上の上記中性α−アミノ酸
とのコポリマーであってもよい、 (以下原料ポリ−α
−アミノ酸と記す。)本発明のポリ−α−アミノ酸誘導
体を繊維状やシート状に成形し、かつ十分な強度、耐久
性とを得るためには、重合度が少なくとも50〜400
0は必要であり、好ましくは100〜2000である。
そのためには、原料ポリ−α−アミノ酸の重合度は50
〜10000であることが望ましい。
該分子量の原料ポリ−α−アミノ酸の製造方法としては
アミノ酸N−炭酸無水物の重縮合法が一部完成され工業
化されている。その重縮合反応に於ける開始剤としては
、モノアミン型開始剤としてブチルアミン、エチルアミ
ン、アンモニア等が、モノオール型開始剤としてブタノ
ール、エタノール、水等が、ジアミン型開始剤としてヘ
キサメチレンジアミン、エチレンジアミン等が、ジオー
ル型開始剤としてはへキサメチレングリコール、エチレ
ングリコール等が挙げられる。
本発明のポリ−α−アミノ酸誘導体を調製するには、当
該原料ポリ−α−アミノ酸を、有機ジアミン及びメルカ
プト基もしくはジスルフィド基を有する有機アミンによ
り直接アミド化反応することにより得られる。有機ジア
ミンとしては、下記一般式(10) %式%) (但しnは1〜4の整数を、R1、R2及びR3はH又
は炭素原子数1〜4のアルキル基を表す、)で表される
ジアミン化合物であり、エチレンジアミン、N−メチル
−1,3−ジアミノプロパン、N、  N−ジメチル−
1,3−ジアミノプロパン等が挙げられる。又、メルカ
プト基又はジスルフィド基を有する有機アミンとしては
、下記一般式(%式%) [但しmは1〜4の整数をを、R1はH又は炭素原子数
1〜4のアルキル基を、R2はH又は5(CH2)nN
R’R’(nは1〜4の整数を表す。R3、R1はH又
は炭素原子数1〜4のアルキル基を表す、)を表す。 
] で表されるアミン化合物であり、システアミン、シスタ
ミン等が挙げられる。
上記の直接アミド化反応は、原料ポリ−α−アミノ酸と
当該アミンとを均一系にて直接アミノ化反応するか、又
は原料ポリ−α−アミノ酸を繊維状やシート状に成形し
た後当該アミンとのアミド化反応を行う方法がある。前
者の方法は通常の有機反応のごとく原料ポリ−α−アミ
ノ酸の溶液に当該アミンを加えた後、室温〜100℃に
て1時間〜2日間、望ましくは40〜60℃にて数時間
反応させる。この際溶媒としては、原料ポリ−αアミノ
酸に対して良溶媒でありかつアミンと反応しない溶媒が
好ましく具体的にはクロロホルム、塩化メチレン、テト
ラクロロエチレン、 トリクロロエチレン等が挙げられ
る。その後繊維状、薄膜状等に成形することにより本発
明のポリ−α−アミノ酸誘導体を得ることができる。又
、後者の方法としては原料ポリ−α−アミノ酸をまず繊
維状、薄膜状等に成形した後、当該アミンを溶解シタ溶
液に室温〜100℃にて1時間〜1週間、望ましくは5
0〜80℃にて5〜72時間浸漬、反応させる。この際
、溶媒としては繊維状、薄膜状等に成形後の原料ポリ−
α−アミノ酸に対して貧溶媒であり、かつアミンと反応
しない溶媒が望ましく具体的には水、メタノール、エタ
ノール、イソフロパノール、アセトニトリル、ジオキサ
ン等が挙げられ、溶液中のアミン濃度は0.1〜70w
t%、好ましくは1〜50wt%である。
又、上記の直接アミド化反応に於ては、当該有機ジアミ
ンとメルカプト基又はジスルフィド基を有する当該有機
アミンとを一緒にして1度にアミド化反応を行う、又は
2度に分けて別々にアミド化反応を行うことにより、側
鎖にアミノ基及びメルカプト基もしくはジスルフィド基
を担持した本発明のポリ−α−アミノ酸誘導体が得られ
る。2度に分けて反応を行う場合、反応の順序は特に問
題ではない。
本発明のポリ−α−アミノ酸誘導体は優れた酸性染色性
を示すが、染色性発現に必要なアミノ基が適度に担持さ
れている。この目的のためには、上記一般式(1)〜(
4)で表される本発明のポリ−α−アミノ酸の側鎖Rの
うち上記一般式(5)で表されるR”を1モル%以上含
有するポリ−α−アミノ酸誘導体が良い、1モル%未満
のポリ−α−アミノ酸誘導体はアミン基が少なく、実用
的な染色性を示さない、又、本発明のポリ−α−アミ性
発現に必要なメルカプト基又はジスルフィド基が適度に
担持されている。この目的のためには、上記一般式(1
)〜(4)で表される本発明のポリ−α−アミノ酸の側
鎖Rのうち上記一般式(6)で表されるR1を1モル%
以上含有するポリ−α−アミノ酸誘導体がよい、1モル
%未満のポリ−α−アミノ酸誘導体は分子間の架橋数が
少なく、実用的な形状の保持性を示さない、又、上記一
般式(1)〜(4)で表される本発明のポリ−α−アミ
ノ酸の側鎖RのうちR1とR”の合計が55モル%以下
であることが望ましい、RoとRbの合計が55モル%
より多く含有してなるポリ−α−アミノ酸誘導体は、ア
ミン基やメルカプト基を多く担持し過ぎているため水や
アルコール類に可溶性となりその用途が限定されてしま
い、繊維状やシート状等に成形して用いることを特徴と
する本発明に好適な素材であるとはいえない。
本発明のポリ−α−アミノ酸誘導体は水やアルコールに
対して不溶であり、繊維状や薄膜状にして用いることに
より多くの用途が期°待される。なお本発明でいうアル
コールはメタノール、エタノール、プロパツール、イソ
プロパツールである。
本発明のポリ−α−アミノ酸誘導体はポリマー側鎖にア
ミノ基を担持しているので、絹や天然皮革等の天然蛋臼
貿と同様に高い酸性染色性を示し、成形後に任意の色に
容易に着色できる。又、本発明のポリ−α−アミノ酸誘
導体はポリマー側鎖にメルカプト基又はジスルフィド基
を担持しているので、酸化還元反応を行うことによりジ
スルフィド結合による分子間の架橋の掛替えを容易に行
うことができ、成形物に形状の保持性を発現させること
が可能である。繊維状に成形した本発明のポリアミノ酸
は、例えば人工毛髪として用いた場合入毛と同様に染色
が可能で10人10色の入毛の微妙な色合いに容易に対
応できる。 かつパーマ1液(還元剤)によりジスルフ
ィド結合の分子間の架橋を一旦切断した後、好みのウェ
ーブにセットしてパーマ2液(酸化剤)によりジスルフ
ィド結た性能を有している。その信組代替繊維、羊毛代
替、人工毛皮1等に優れた素材である。又、薄膜状に成
形した本発明のポリアミノ酸は、例えば合成皮革として
用いた場合任意の色に染色可能であるため高いファツシ
ョン性を有し、その地布の表面処理材、温度センサー用
素材等に優れた素材である。
更に本発明の特長をより明らかにすべく、実施例にて説
明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではな
い。
[実施例] 実施例1 γ−メチルーL−グルタミン酸N−炭酸無水物37.4
g及びクロロホルム162gに2.65MN、N−ジメ
チル−1,3−ジアミノプロ)<ンのジオキサン溶液5
0μlを加え、室温にて12に間攪拌した。得られたポ
リーγ−メチル−L−グルタメート(PMG)(重合度
1200)のクロロホルム溶液191gにN、  N−
ジメチル−1゜3−ジアミノプロパン4.09g及びシ
ステアミン3.08gを加え60°Cにて3時間攪拌し
、ポリ−α−アミノ酸誘導体の溶液(樹脂濃度15重量
%)を得た。LH−NMR測定の結果アミド化率の合計
は35%であった。
実施例2 γ−メチルーL−グルタミン酸N−炭酸無水物37.4
g、L−ロイシンN−炭酸無水物45゜9g及びクロロ
ホルム450gに2.65MN。
N−ジメチル−1,3−ジアミノプロパンのジオキサン
溶液147μmを加えて、室温にて12時間攪拌、重合
した。得られたγ−メチルーL−グルタメート/L−ロ
イシンコポリマー(重合度1300)のクロロホルム溶
液511gにN、N−攪拌し、ポリーα−アミノ酸銹導
体の溶液(樹脂温度13重量%)を得た。’H−NMR
測定の結果アミド化率の合計は45%であった。
実施例3 γ−メチルーL−グルタミン酸N−炭酸無水物37.4
g及びクロロホルム162gを10℃に冷却し2.65
Mブタノールのジオキサン溶液40μm及びトリエチル
アミン0.1gを加えた後、室温に昇温し12時間攪拌
した。得られたPMG(IL重合度 000 ’)のク
ロロホルム溶液191gにN、  N−ジメチル−1,
3−ジアミノプロパン4.09g及びシステアミン3.
08gを加え60℃にて3時間攪拌し、ポリ−α−アミ
ノ酸誘導体の溶液(樹脂温度15重1%)を得た。’H
−NMR測定の結果アミド化率の合計は32%であった
実施例4 γ−メチルーL−グルタミン酸N−炭酸無水物37.4
g及びクロロホルム162gに2.65Mエチレンジア
ミンのジオキサン溶液30μmを加え、室温にて12時
間攪拌した。?I!られたPMG(重合度1100)の
クロロホルム溶Wl191gにN、  N−ジメチル−
1,3−ジアミノプロパン4.09g及びシステアミン
3.08gを加え60°Cにて3時間攪拌し、ポリ−α
−アミノ酸誘導体の溶液(樹脂濃度15重I%)を得た
。′H−NMR測定の結果アミド化率の合計は33%で
あった。
実施例5 γ−メチルーL−グルタミン酸N−炭酸無水物37.4
g及びクロロホルム162gを10’Cに冷却し2.6
5Mエチレングリコールのジオキサン溶液30μl及び
トリエチルアミン0.1gを加えた後、室温に昇温し1
2時間攪拌した。得られたPMG (重合度95o)の
クロロボルム溶液を加え60℃にて3時間攪拌し、ポリ
−α−アミノ酸誘導体の溶液(樹脂濃度15重量%)を
得た。
H−NMR測定の結果アミド化率の合計は30%であっ
た。
実施例6 γ−メチルーL−グルタミン酸N−炭酸無水物37.4
g及び1.2−ジ’yaoxタン(EDC)162gに
2.65MN、N−ジメチル−1,3−ジアミノプロパ
ンのジオキサン溶液50μmを加え、室温にて12時間
攪拌した。得られたPMG(重合度1200)のEDC
溶液をノズル径0゜4mmφ、 ドープ吐出速度0.8
6m1/m1n(6,79m/m1n)、凝固溶剤: 
テトラクロロエチレン: 灯油=3:1、凝固浴の長さ
3mの条件下で紡糸し、太さ163デニ一ル円形断面の
繊維を得た。このPMG繊維を1.8倍に延伸したもの
5gを枠に巻き固定して、メタノール50m1、メタノ
ール50m1、N、  N−ジメチル−1,3−ジアミ
ノプロパン7.5g及びシステアミン7.5g中に60
℃にて24時間浸漬しアミド化を行った。30m1のメ
タノールで洗浄を2回繰り逐した後乾燥し、繊維状のポ
リ−α−アミノ酸誘導体を得た。
得られた繊維状のポリ−α−アミノ酸誘導体は下記酸性
染色試験により優れた染色性を示すことを確認し、かつ
下記パーマネントウェーブ効果試験によりパーマネント
ウェーブがかかることを確認した。比較のため、特公昭
43−28787で得たポリーγ−メチルーL−グルタ
メート繊維、入毛のバージンヘヤ(10才の女の子の毛
髪)を同じく染色処理、パーマネントウェーブ処理した
結果を表工に示した1表工の結果より、この繊維状のポ
リ−α−アミノ酸誘導体は人工毛髪として用いた場合、
優れた性能を有することがわかった。
表    エ [酸性染色試験] 酸性染料に対して染色性を示すかどうかについての試験
は次のように行った。
繊維又はフィルムを無張力の状態で90°Cの染色液°
中に1時間浸漬した。その後繊維を水洗し、自然乾燥し
た。
染色性は以下のように評価した。
・: 潅色、O: 中色、△: 淡色〜汚染、×: 不
染* 染色液組成 染料: イルガランブラックBGL (■滅相製)2重
量% 助剤: 無水硫酸ナトリウム    5重量%[パーマ
ネントウェーブ効果試験] パーマネントウェーブがかかるかどうかの試験は次のよ
うにして行った。
繊維をテンション70gでロッドに巻き、パーマネント
ウェーブ用第1液゛1中に15分間浸漬した0次いでパ
ーマネントウェーブ用第2液−2+中に15分間浸漬し
た。H&維をロッドより外し、フリーの状態にて水洗し
、自然乾燥した。
パーマネントウェーブ効果は次の式により求めた。
使用ロッドの径(mm) *1)パーマネントウェーブ用第1液:チオグリコール
酸アンモニウム塩の6.5%水溶液を調製し、アンモニ
ア水にてpHを9.2〜9.6に調整した。
*2)パーマネントウェーブ用第2液:臭素酸ナトリウ
ムの5%水溶液 実施例7 γ−メチルーL−グルタミン酸N−炭酸無水物37.4
g、L−ロイシンN−炭酸無水物45゜9g及びEDC
450gに2.65MN、N−ジメチル−1,3−ジア
ミノプロパンのジオキサン溶液147μlを加えて、室
温にて12時間攪拌、重合した。得られたγ−メチルー
L−グルタメー)/L−ロイシンコポリマー(重合度1
300)のEDCffl液を実施例6と同条件にて紡糸
、アミド化、洗浄し、繊維状のポリ−α−アミノ酸誘導
体を得た。得られた繊維状のポリ−α−アミノ酸誘導体
は濃色の染色性を示し、パーマネントウェーブ効果は3
.9であり、人工毛髪として用いた場合優れた性能を有
することがわかった。
実施例8 γ−メチルーL−グルタミン酸N−炭酸無水物37.4
g及びEDC162gを10℃に冷却し2.65Mブタ
ノールのジオキサン溶液40μm及びトリエチルアミン
0.1gを加えた後、室温に昇温し12時間攪拌した。
得られたPMG (重合度1000)のEDC溶液を実
施例6と同条件−α−アミノ酸誘導体は濃色の染色性を
示し、パーマネントウェーブ効果は3.2であり、人工
毛髪として用いた場合優れた性能を有することがわかっ
た。
実施例9 γ〜メチル グルタミン酸N−炭酸無水物 37.4g及びEDC162gに2.65Mエチレンジ
アミンのジオキサン溶液30μlを加え、室温にて12
時間攪拌した。得られたPMG (M合皮1100)の
EDCffl液を実施例6と同条件にて紡糸、アミド化
、洗浄し、繊維状のポリ−7−アミノ酸誘導体を得た。
得られた繊維状のポリ−α−アミノ酸誘導体は温合の染
色性を示し、パーマネントウェーブ効果は3.5であり
、人工毛髪として用いた場合優れた性能を有することが
わかった。
実施例10 γ−メチルーL−グルタミン酸N−炭酸無水物37.4
g及びED0162gを10℃に冷却し2.65Mエチ
レングリコールのジオキサン溶液30μm及びトリエチ
ルアミン0.1gを加えた後、室温に昇温し12時間攪
拌した。得られたPMG(重合度950)のEDC溶液
を実施例6と同条件にて紡糸、アミド化、洗浄し、繊維
状のポリ−α−アミノ酸誘導体を得た。得られた繊維状
のポリ−α−アミノ酸誘導体は濃色の染色性を示し、パ
ーマネントウェーブ効果は3.2であり、人工毛髪とし
て用いた場合優れた性能を有することがわかった。
実施例11 実施例1で得たポリ−α−アミノ酸誘導体の溶液をノズ
ル径0.4mmφ、 ドープ吐出速度0゜86m1/m
1n(6,79m/m1n)、凝固溶剤: テトラクロ
ロエチレン: 灯油=3:1、凝固浴の長さ3mの条件
下で紡糸し、太さ160デニ一ル円形断面の繊維を得た
。この繊維を300m1の水で3回繰り返し洗浄した後
乾燥し、 1゜ヲ 7倍に延伸して繊維状のポリ−αルアミノ酸銹導体を得
た。同様の条件にて実施例2〜5で得たポリ−α−アミ
ノ酸誘導体の溶液より繊維状のポリ−α−アミノ酸誘導
体を得た。得られた繊維状のポリ−α−アミノ酸誘導体
は、酸性染色試験及びパーマネントウェーブ効果試験に
より人工毛髪として用いた場合、優れた性Rトを有する
ことがわかった。結果を表IIに示した。
表H 実施例12 γ−メチルーL−グルタミンI!uN〜炭酸無水物37
.4g及びEDC162gに2.65MN。
N−ジメチル−1,3−ジアミノプロパンのジオキサン
溶液50μlを加え、室温にて12時間攪nシf、−,
mラレt、:PMG (1!合度1200)のEDC溶
液を離型紙上に塗布して120’CX5分間熱風乾燥を
行い、透明なフィルムを作成した(膜厚30μm)、こ
のPMGフィルム5gを無張力で、メタノール50m1
、メタノール50m1N、  N−ジメチル−1,3−
ジアミノプロパン75g及びシステアミン7.5g中に
60℃にて24時間浸漬しアミド化を行った。、30m
1のメタノールで洗浄を2回繰り返した後乾燥し、薄膜
状のポリ−α−アミノ酸誘導体を得た。
得られた薄膜状のポリ−α−アミノ酸誘導体は上記酸性
染色試験により優れた染色性を示すことを確認し、かつ
下記形状保持性試験により形状保持性を有することを確
認した。比較のため、アミド化処理を施していないPM
Gフィルムを同じく染色処理、パーマネントウェーブ処
理した。結果ソーα−アミノ酸誘導体は合成皮革として
用いた場合、優れた性能を有することがわかった。
表    ■ [形状保持性試験] 形状保持性を有するがどぅがの試験は次のようにして行
った。
フィルムをテンション70gで小型ボビンに巻き、パー
マネントウェーブ用第1液゛1(中に15分間浸漬した
0次いでパーマネントウェーブ用第2液゛2°中に15
分間浸漬した。繊維をボビンより外し、フリーの状態に
て水洗し、自然乾燥した。
形状保持性指数は次の式により求めた。
使用ボビンの径(mの) *1)パーマネントウェーブ用第1液 チオグリコール酸アンモニウム塩の6.5%水溶液を調
製し、アンモニア水にてpHを9.2〜9,6に調整し
た。
*2)パーマネントウェーブ用第2液:臭素酸ナトリウ
ムの5%水溶液 実施例13 実施例1で得たポリ α−アミノ酸誘導体の溶 液をMW紙上に塗布して120’CxS分間熱風乾燥を
行い、透明なフィルム(膜厚35μm)を作成し、薄膜
状のポリーα−アミノ酸銹導体を得た。
得られた薄膜状のポリ−α−アミノ酸誘導体は濃色の染
色性を示し、形状保持性指数は4.8であり、合成皮革
として用いた場合優れた性能を有することがわかった。
実施例14 実施例2で得たポリ−α−アミノ酸誘導体の溶液をM型
紙上に塗布して120°Cx5分間熱風乾燥を行い、透
明なフィルム(膜厚35μm)を作成し、薄膜状のポリ
ーα−アミノ駿誘導体を得た。
得られた薄膜状のポリ−α−アミノ酸誘導体は濃色の染
色性を示し、形状保持性指数は5.2であり、合成皮革
として用いた場合優れた性能を有することがわかった。
実施例15 粉末状のPMG (重合度1.300)14gにシステ
アミン1. 4g、  N、  N−ジメチル−1,3
−ジアミノプロパン2.Og及びメタノール100gを
加え、60℃にて15時間攪拌しアミド化反応を行った
。反応混合物を濾紙にて濾過後、原物を20m1のメタ
ノールにて洗浄後乾燥し粉末状のポリアミノ酸誘導体を
得た。’H−NMR測定の結果アミド化率の合計は35
%であった。得られた粉末状のポリ−α−アミノ酸誘導
体は温合の染色性を示した。
[発明の効果] 本発明のポリ−α−アミノ酸誘導体は、合成高分子であ
りながら化学構造上蛋白質に近似する。
それ故、繊維状、薄膜状等に成形したものは風合い、耐
熱性、こし等の面でより自然な物性を示す。
又、アミン基を担持しているので天然蛋白と同様に酸性
染色が可能であり、メルカプト基又はジスルフィド基を
担持しているため酸化還元反応による分子間の架橋の掛
替えによって形状の保持性を持たせることができる。
それ故、 人工毛髪、 絹代 替繊維、 人工毛皮、 合成皮革、 布の表面処理剤、 湿度センサー用素材、 人工皮膚等への用途に好適 である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [1]下記一般式(1)〜(4)で表される、水やアル
    コールに対して不溶なポリ−α−アミノ酸誘導体。 ▲数式、化学式、表等があります▼(1) (但し、Zは炭素原子数1〜6のアルキル基、炭素数3
    〜6の3級アミノアルキル基又はHで表され、nは50
    〜4000の整数である。)▲数式、化学式、表等があ
    ります▼(2) (但し、Zは炭素原子数1〜6のアルキル基又はHで表
    され、nは50〜4000の整数である。) ▲数式、化学式、表等があります▼(3) (但し、Zは炭素原子数1〜6のアルキル基で表され、
    n+mは50〜4000の整数である。)▲数式、化学
    式、表等があります▼(4) (但し、Zは炭素原子数1〜6のアルキル基で表され、
    n+mは50〜4000の整数である。)但し、上記(
    1)〜(4)のRは下記一般 式(5)、(6)又は(7)で各々表されるR^a、R
    ^b又はR^cであり、かつ、R^a及びR^bは各々
    R中に1モル%以上含有しかつR^aとR^bの和がR
    中に55モル%以下である。ここでR^aは■CH_2
    )_kCONR^1(CH_2)_iNR^2R^3(
    5)であり、 (但しkは1又は2を、iは1〜4の整数を表す。 R^1、R^2及びR^3はH又は炭素原子数1〜4の
    アルキル基を表す。) R^bは■CH_2)_kCONR^1(CH_2)_
    iSR^2(6)であり、 [但しkは1又は2を、iは1〜4の整数を表す。R^
    1はH又は炭素原子数1〜4のアルキル基を、R^2は
    H又はS(CH_2)_jHR^3R^4(jは1〜4
    の整数を表す。R^3、R^4はH又は炭素原子数1〜
    4のアルキル基を表す。)を表す。又、R^bに於いて
    は、R^b同士で分子内及び/又は分子間でジスルフィ
    ド結合により架橋していてもよい。]R^cは、■CH
    _2)_kCOOR′、H、R′又はCH_2CH_2
    SMe(7)で示される。 (但し、kは1又は2。R′は炭素原子数1〜4のアル
    キル基又はベンジル基を表す。) [2]繊維状に成形された請求項[1]記載のポリ−α
    −アミノ酸誘導体。 [3]薄膜状に成形された請求項1記載のポリ−α−ア
    ミノ酸誘導体。 [4]請求項[2]記載のポリ−α−アミノ酸誘導体を
    用いてなる人工毛髪。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0499194A2 (en) * 1991-02-13 1992-08-19 Aderans Co., Ltd. Artificial hair

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0499194A2 (en) * 1991-02-13 1992-08-19 Aderans Co., Ltd. Artificial hair
US5283297A (en) * 1991-02-13 1994-02-01 Aderans Co., Ltd. Artificial hair from poly amino acid urethane fiber

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