JPH07316001A - 徐放性農薬製剤及びその製法 - Google Patents

徐放性農薬製剤及びその製法

Info

Publication number
JPH07316001A
JPH07316001A JP13086994A JP13086994A JPH07316001A JP H07316001 A JPH07316001 A JP H07316001A JP 13086994 A JP13086994 A JP 13086994A JP 13086994 A JP13086994 A JP 13086994A JP H07316001 A JPH07316001 A JP H07316001A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
agrochemical
soluble
sustained
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13086994A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Uemae
昌巳 上前
Ichihiro Masuko
一大 増子
Yukinori Nakazato
幸徳 中里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Carbide Industries Co Inc
Original Assignee
Nippon Carbide Industries Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Carbide Industries Co Inc filed Critical Nippon Carbide Industries Co Inc
Priority to JP13086994A priority Critical patent/JPH07316001A/ja
Publication of JPH07316001A publication Critical patent/JPH07316001A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】農薬成分放出の制御性、使用に際しての作業性
に優れ、作業者や環境に対して悪影響を及ぼすことがな
く、且つ安価な徐放性粒状農薬製剤及びその製法の提
供。 【構成】徐放性農薬製剤において、農薬成分が高分子成
分中に実質的に均一分散状態で含有されていることを特
徴とする徐放性農薬製剤、並びに、溶媒中に農薬成分と
高分子化合物とを均一に溶解及び/又は分散させた農薬
製剤の溶液又は分散液を、実質的に均一な状態のまま乾
燥させることを特徴とする徐放性農薬製剤の製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に水可溶性農薬成分
放出の制御性、使用に際しての作業性に優れ、作業者や
環境に対して悪影響を及ぼすことがなく、且つ安価な徐
放性農薬製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から農薬有効成分を徐放性のものと
する試みは数多くなされてきた。徐放性とは、同一の条
件下で他の製剤と比較したとき、有効成分の放出速度が
抑制され、より長期間に渡って有効成分が放出されるよ
うな性質を意味するものであるが、従来の試みはいずれ
も薬効の持続、有効成分の安定化、作物に対する薬害の
軽減、魚毒性の軽減、その他種々の問題点の解決を目的
とするものである。
【0003】従来の徐放性農薬製剤は、大別すると、
(1) 農薬を天然又は合成樹脂と共に混合して徐放性化し
ようとするもの(特開昭47−20347号公報参照)、(2)
農薬をマイクロカプセル化するもの(特開昭48−4643号
公報参照)、(3) 農薬をポリマーで被覆し、徐放性化し
ようとするもの(特開昭55−104201号公報、特開昭57−
126402号公報参照)等、がある。
【0004】しかしながらこれらの徐放性農薬製剤は、
いずれも長期に渡って水可溶成分を持続的に放出すると
いう点では十分でない。例えば上記(1)の製剤は、農薬
と合成樹脂とを熱ロールなどによって混練して製造した
混合物であるが、合成樹脂中に分散する農薬の均一性が
必ずしも十分とはいえず、長期に渡る農薬の放出速度の
制御性の点で不十分となりがちである。上記(2)及び(3)
の製剤では、ある時期(例えばカプセル又は被覆剤の殻
壁が破壊される時)までは農薬成分を殆ど放出しない
が、その時期になると一気に放出するなど、やはり長期
に渡って農薬成分を徐々に放出させるのは容易ではな
い。そのうえ上記(2)の製剤は、製造に要するコストが
高くなるなどの欠点も有している。
【0005】また、液体もしくは微粉化した固体の農薬
有効成分を、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、
及びそのエステル類又は塩類から選ばれた単量体を重合
してなる水溶性又は水分散性の生成物を使用して被覆す
ることを特徴とする表面被覆型粒状農薬については、特
開昭58-13504号公報に開示されているが、該公報に記載
されている発明は固体農薬成分を被覆したポリマー等が
水溶性であることを利用し、溶脱性の優れた農薬製剤を
提供しようとするものであり、該公報には徐放性につい
ての記載は全くない。
【0006】さらに特開昭61-282301号公報には、アク
リル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、フマ
ル酸及びこれらの多価金属塩から選ばれた単量体を繰り
返し構成単位とする水不溶性オリゴマー又はポリマーで
被覆してなる粒状徐放性農薬製剤を開示しているが、該
公報もいわゆる「被覆型」であり、被覆剤層が破壊され
ると、水不溶性の農薬成分は一気に放出されるので、や
はり長期に渡る徐放効果の持続は困難である。
【0007】
【発明が解決すべき課題】本発明者等は、水可溶性農薬
成分の長期に渡る徐放性の持続を付与すべく種々の検討
を重ねてきた。その結果、例えば水可溶性農薬成分、水
可溶性高分子、及び、必要に応じて、例えば水溶性多価
金属塩など適宜の架橋剤を、水性媒体中で混合し、得ら
れた溶液又は分散液を、例えば噴霧等により微細液滴と
し乾燥させるなど、実質的に均一な状態のまま乾燥させ
ることにより、高分子成分中に農薬成分を均一に分散さ
せることにより、所望の徐放性農薬製剤が得られること
を見出し、さらに検討を続けて本発明を完成した。
【0008】
【問題を解決するための手段】本発明は、徐放性農薬製
剤において、農薬成分が高分子成分中に実質的に均一分
散状態で含有されていることを特徴とする徐放性農薬製
剤の提供を目的とするものであり、また、溶媒中に農薬
成分と高分子化合物とを均一に溶解及び/又は分散させ
た農薬製剤の溶液又は分散液を、実質的に均一な状態の
まま乾燥させることを特徴とする徐放性農薬製剤の製法
の提供を目的とするものである。
【0009】以下本発明を詳細に説明する。本発明にお
いて好適に用いることのできる農薬成分は、水可溶性の
農薬成分である。ここで農薬成分における「水可溶性」
なる用語は、水に対する溶解度が0.1重量%以上、好ま
しくは1重量%以上、より好ましくは3重量%以上、特
に好ましくは5重量%以上であることを意味する。
【0010】また「農薬」という術語は、農業分野にお
いて有用な、全ての有機及び無機の薬品を包括するもの
であり、例えば、窒素化合物、ソーダ化合物、リン化合
物及び微量の金属類等の肥料;砕いた石灰石のような土
質調整剤;例えば、殺虫剤、除草剤、防カビ剤、殺菌
剤、殺線虫剤を含む農業用防疫剤;植物生長調整剤;殺
藻剤;殺鼠剤;鳥類忌避剤;などを含んでいる。これら
のうち、本発明によって徐放性化が期待される農薬成分
としては、農業用防疫剤、植物生長調整剤、殺藻剤、殺
鼠剤、鳥類忌避剤等、特に農業用防疫剤が挙げられる。
【0011】上記の農業用防疫剤の例としては、例えば
O,S-ジメチル-N-アセチルホスホロアミドチオエート、
O,O-ジメチル-S-フタリルイミドメチルジチオホスフェ
ート、O,O-ジエチル-S-2-(エチルチオ)エチルホスホロ
ジチオエート、2-クロロ-1-(2,4,5-トリクロロフェニ
ル)ビニルジメチルホスフェート、(2-イソプロピル-4-
メチルピリミジル-6)-ジエチルチオホスフェート等の有
機リン系殺虫剤;
【0012】例えば、2,3-ジヒドロ-2,2-ジメチル-7-ベ
ンゾフラニル-N-[N-(2-エトキシカルボニルエチル)-N-i
-プロピルアミノスルフェニル]-N-メチルカルバメー
ト、2,3-ジヒドロ-2,2-ジメチル-7-ベンゾフラニル-N-
(N,N-ジブチルアミノスルフェニル)-N-メチルカルバメ
ート、[(2,3-ジヒドロ-2,2-ジメチルベンゾフラニル-7-
オキシ)-(N-メチルアミノ)カルボニル]-[n-ブトキシ(N'
-メチルアミノ)カルボニル]サルファイド、2-イソプロ
ポキシフェニル-N-メチルカルバメート、ジメチル(3-メ
チル-4-ニトロフェニル)チオホスフェート、1-ナフチル
-N-メチルカルバメート等のカーバメイト系殺虫剤;
【0013】例えば、ジイソプロピル-1,3-ジチオラン-
2-イリデン-マロネート、0,0-ジイソプロピル-S-ベンジ
ルチオホスフェート等の殺菌剤;例えば、2,4-ジクロロ
フェニル-3-メトキシ-4'-ニトロフェニルエーテル、5-
エチルヘキサヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボチオエー
ト、2-メチルチオ-4,6-ビス-エチルアミノ-S-トリアジ
ン、2,6-ジクロロベンゾニトリル、S-(4-クロロベンジ
ル)-N,N-ジエチルチオカルバメート、2-クロロ-4,6-ビ
ス(エチルアミノ)-S-トリアジン、2,4-ジクロロフェニ
ル-4'-ニトロフェニルエーテル、2,4,6-トリクロロフェ
ニル-4'-ニトロフェニルエーテル、3-イソプロピル-2,
1,3-ベンゾ-チアジアジノン-(4)-2,2-ジオキシド等の除
草剤;などを挙げることができる。
【0014】本発明における高分子成分は、特に限定さ
れるものではなく、水不溶性もしくは水難溶性のもの、
又は、水溶性のものの何れであってもよい。
【0015】このような本発明の徐放性農薬製剤を製造
するには、適宜の溶媒中に、農薬成分及び高分子化合物
を、必要に応じて多価金属塩などの適宜の架橋剤ととも
に均一に溶解及び/又は分散させ、得られた農薬製剤の
溶液又は分散液を、噴霧するなどして微細液滴とし、実
質的に均一な状態のまま乾燥させる等の方法が採用でき
る。これにより、水不溶性又は水難溶性の高分子化合物
は、得られる農薬製剤中で、そのまま水不溶性又は水難
溶性の高分子成分を形成し、水溶性の高分子化合物は、
そのまま水溶性の高分子成分を形成するか、又は、自己
架橋反応、架橋剤との反応、もしくは該高分子化合物を
水溶性としている揮発性塩基の揮散等により水不溶性又
は水難溶性の高分子成分を形成する。
【0016】上記の溶媒としては、必ずしも限定される
ものではなく、例えば、メチルアルコール、エチルアル
コール、n-プロピルアルコール、i-プロピルアルコー
ル、n-ブチルアルコール、i-ブチルアルコール等のアル
コール系有機溶媒;例えば、アセトン、メチルエチルケ
トン、メチル-i-ブチルケトン、メチルアミルケトン、
シクロヘキサノン等のケトン系有機溶媒;例えば、酢酸
メチル、酢酸エチル、酢酸-n-ブチル、酢酸アルミ等の
エステル系有機溶媒;例えば、n-ヘキサン、i-ヘキサ
ン、n-ヘプタン、n-オクタン、i-オクタン、n-デカン、
n-ドデカン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、
シクロヘプタン、メチルシクロヘプタン等を挙げること
ができ、また市販品の所謂脂肪族炭化水素系有機溶媒及
び/又は所謂脂環族炭化水素系有機溶媒;例えば、ベン
ゼン、トルエン、エチルベンゼン、プロピルベンゼン、
t-ブチルベンゼン、o-キシレン、m-キシレン、p-キシレ
ン等の芳香族炭化水素系有機溶媒;例えば、パークロル
エチレン、4塩化炭素等のハロゲン化炭化水素系有機溶
媒;などが使用可能であるが、作業性、環境性の点から
水を用いるのが好ましい。この際必要に応じて、適宜ア
ルコール系有機溶媒などの水溶性溶媒を併用してもよ
い。
【0017】本発明に用いることのできる高分子化合物
のうち水に溶解しうる高分子化合物としては、例えば、
澱粉、セルロース、タンパク質、アラビアガム等の各種
ガム類などの有機天然高分子化合物;例えば、メチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース等のセルロース誘導体などの有機半合成
高分子化合物;例えば、ポリビニルアルコール、ポリエ
チレングリコール、ポリアクリル酸等の有機合成高分子
化合物;が挙げられる。
【0018】また本発明に用いることのできる水に不溶
性又は難溶性の有機合成高分子化合物としては、例え
ば、(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体、ポリ酢酸ビ
ニル、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン(ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等)、ポリアミド、ポリエステル、
合成ゴム(スチレン-ブタジエンゴム、アクリロニトリ
ル-ブタジエンゴム、メチルメタクリレート-ブタジエン
ゴム、ネオプレンゴム、イソプレンゴム、クロロプレン
ゴム等)が挙げられ、水に不溶性又は難溶性の天然高分
子化合物としては、天然ゴムが挙げられる。
【0019】これら高分子化合物は、重量平均分子量が
2000以上、好ましくは5000以上、特に好ましくは10000
以上であり、農薬成分の所望する徐放速度により、また
農薬成分の水可溶性の度合などにより適宜選択すること
ができる。
【0020】本発明に用いることのできる前記有機合成
高分子化合物の好適な例としては、下記単量体(a)〜(c)
を共重合してなる共重合体を挙げることができる。
【0021】(a) 下記一般式(1)で表わされるエチレン
系単量体 20〜100重量%、
【0022】
【化1】
【0023】(式中、R1は水素又はメチル基を表わ
し、Xは水素、炭素数1〜8のアルキル基、−COOR
2、−OCOR3、アリール基又はCNを表わし、R2は炭
素数1〜12のアルキル基を表わし、R3は水素又は炭素
数1〜12のアルキル基を表わす)
【0024】(b) 分子中に親水基を有するエチレン系単
量体 0〜70重量%、及び、(c) (a)及び(b)と共重合可
能であって、該(a)及び(b)以外の共単量体 0〜30重量
%、〔但し、単量体(a)〜(c)の合計を100重量%とす
る。〕
【0025】前記の単量体(a)としては、Xが水素又は
炭素数1〜8のアルキル基もしくはアルケニル基である
単量体、例えば、エチレン、n-プロピレン、i-プロピレ
ン、n-ブチレン、i-ブチレン、ブタジエン、イソプレン
等のオレフィン系単量体;Xが−COOR2で、R2が炭
素数1〜12のアルキル基である単量体、例えば、メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n-プ
ロピル(メタ)アクリレート、i-プロピル(メタ)アクリレ
ート、n-ブチル(メタ)アクリレート、i-ブチル(メタ)ア
クリレート、t-ブチル(メタ)アクリレート、2-エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート、n-オクチル(メタ)アクリ
レート、i-オクチル(メタ)アクリレート、n-ノニル(メ
タ)アクリレート、i-ノニル(メタ)アクリレート、ラウ
リル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル
系単量体;
【0026】Xが−OCOR3で、R3が水素又は炭素数
1〜12のアルキル基である単量体、例えば、蟻酸ビニ
ル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、「バーサチック
酸ビニル」(商品名、シェル社製)等の飽和脂肪酸ビニ
ル単量体;Xがアリール基である単量体、例えば、スチ
レン、α-メチルスチレン、ビニルトルエン等の芳香族
ビニル単量体;XがCNである単量体、例えば、(メタ)
アクリロニトリル等のシアン化ビニル単量体;などが挙
げられ、
【0027】得られる農薬製剤の徐放効果のよさ等の観
点からメチルアクリレート、エチルアクリレート、メチ
ルメタクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル系単量
体及び酢酸ビニル、「バーサチック酸ビニル」等の飽和
脂肪酸ビニル単量体の使用が好ましい。
【0028】これらの単量体(a)の共重合比率は、単量
体(a)〜(c)の合計100重量%に対して20〜100重量%、好
ましくは30〜99重量%、さらに好ましくは40〜97重量%
であるのがよい。単量体(a)の共重合比率が該下限値以
上であれば、得られる農薬製剤の被覆皮膜の耐水性が不
足するなどの不都合が生じず、十分な徐放効果が得られ
るので好ましい。また該上限値以下とすることにより、
形成される高分子成分に適度な親水性を付与することが
可能になるので好ましい。
【0029】前記単量体(b)は、分子中に親水基を有す
るエチレン系単量体であり、具体的な例としては、例え
ば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、シトラコ
ン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等の炭素数3
〜5のα,β-不飽和モノ-もしくはジ-カルボン酸(以
下、エチレン系カルボン酸と略称することがある);例
えば、無水マレイン酸等の炭素数4〜5のα,β-不飽和
ジカルボン酸の無水物;例えばモノ-n-ブチルフマレー
ト、モノ-n-ブチルフマレート、モノエチルイタコネー
ト等の炭素数4〜5のα,β-不飽和ジカルボン酸の炭素
数1〜12のモノアルキルエステル単量体;例えば、アク
リル酸ナトリウム、メタクリル酸アンモニウム等のエチ
レン系カルボン酸又は炭素数4〜5のα,β-不飽和ジカ
ルボン酸モノアルキルエステル単量体のアンモニウム塩
もしくはアルカリ金属塩;
【0030】例えば、アクリルアミド、メタククリルア
ミド、ジアセトンアクリルアミド、N-メチロールアクリ
ルアミド、N-メチロールメタクリルアミド等のエチレン
系カルボン酸のアミド類又はその誘導体;例えば、2-ヒ
ドロキシエチルアクリレート、2-ヒドロキシプロピルア
クリレート、2-ヒドロキシエチルメタアクリレート、2-
ヒドロキシプロピルメタアクリレート等のエチレン系カ
ルボン酸と多価飽和アルコールとのエステル類;例え
ば、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルア
ミノエチルメタクリレート等のエチレン系カルボン酸と
アミノ基を有する飽和アルコールとのエステル類;等を
挙げることができる。
【0031】単量体(b)の共重合比率は、単量体(a)〜
(c)の合計100重量%に対して、0〜70重量%、好ましく
は1〜60重量%、さらに好ましくは3〜50重量%であるの
がよい。単量体(b)の共重合比率が、該上限値以下であ
れば、得られる農薬製剤の被覆皮膜の耐水性が不足しが
ちになるなどの不都合が生じず、十分な徐放効果が得ら
れるので好ましい。また該下限値以上とすることによ
り、形成される高分子成分に適度な親水性を付与するこ
とができ、これにより農薬製剤の徐放性を所望に従って
調節可能となるので好ましい。
【0032】前記単量体(c)は、前記単量体(a)及び(b)
と共重合可能であって、該単量体(a)及び(b)以外の共単
量体である。このような単量体(c)の具体例としては、
例えばグリシジルアクリレート、グリシジルメタアクリ
レート等のエチレン系カルボン酸とエポキシ基を有する
飽和アルコールとのエステル類;例えば、ジビニルベン
ゼン、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート、
エチレングリコールジメタクリレート、1,4-ブタンジオ
ールジアクリレート、1,6-ヘキサンジオールジアクリレ
ート、ジエチレングリコールジメタクリレート、アリル
メタクリレート等の2個以上のラジカル重合性不飽和基
を有する単量体;例えば、シリコン(メタ)アクリレー
ト;などの単量体群を挙げることができる。
【0033】共単量体(c)の共重合比率は、単量体(a)〜
(c)の合計100重量%に対して、0〜30重量%、好ましく
は0〜25重量%、特に好ましくは0〜20重量%の範囲で
あるのがよい。単量体(c)の共重合比率が該下限値以下
であれば、共重合時の反応性及び安定性に優れると共
に、得られる農薬製剤の被覆皮膜の耐水性や農薬成分の
徐放効果などの本発明の効果を損なうことがないので好
ましく、また、該共単量体(c)を使用することにより、
得られるポリマーに、必要に応じて適宜の親水性、又
は、架橋構造の導入などによる更に優れた徐放制御性等
を付与することができるので、該共単量体(c)は該共重
合比率の範囲で用いるのが好ましい。
【0034】本発明において好適に使用することのでき
る有機合成高分子化合物は、前記単量体(a)〜(c)を、例
えば、溶液重合、乳化重合、懸濁重合などの公知の方法
により共重合することにより調製することができる。重
合に際しては、必要に応じて連鎖移動剤を使用すること
もできる。
【0035】得られた有機合成高分子化合物は、水分散
性のものは、そのまま又は適宜水性溶媒で希釈して、或
いは、該高分子化合物がカルボキシル基などの酸性基を
有するときには、アンモニアやトリメチルアミンなどの
揮発性塩基、トリエタノールアミンなどの高沸点アミ
ン、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ金
属水酸化物などの不揮発性塩基によりを中和し、又は、
該高分子化合物がアミノ基などの塩基性基を有するとき
には、塩酸、硫酸等の酸により中和して水溶性とし、本
発明の農薬製剤の製造に使用することができ、また、水
溶性もしくは有機溶媒可溶性のものは、そのまま又は適
宜希釈して、溶媒可溶性の高分子化合物として本発明の
農薬製剤の製造に使用することができる。さらに溶液重
合、乳化重合、懸濁重合等により得られる有機合成高分
子化合物は、適宜の手段により一旦乾燥してから再度所
望の溶媒に溶解又は分散させて使用することもできる。
【0036】本発明の徐放性農薬製剤は、農薬成分が高
分子成分中に実質的に均一分散状態で含有されているこ
とを特徴とするものである。なお本明細書において用い
る「実質的に均一分散状態」とは、農薬成分が高分子成
分中に、一般に10μm以下、好ましくは1μm以下、特に
好ましくは0.1μm以下の平均粒径で分散している状態を
いう。
【0037】また本発明の徐放性農薬製剤においては、
高分子成分/農薬成分の比率は重量比で1/99〜99/
1、好ましくは3/97〜97/3、さらに好ましくは5/
95〜95/5あるのがよい。
【0038】本発明の徐放性農薬製剤を製造するに際し
て、前記のように水溶性の高分子化合物を水不溶性又は
水難溶性とする方法としては、次のような方法がある。
【0039】(1) 高分子化合物に、例えばカルボキシル
基やアミノ基を共重合させておき、これを加熱により揮
散する中和剤により中和して水溶性とし、次いで製剤調
製時に加熱乾燥によって中和剤を揮散させる。
【0040】(2) 例えばメチロール基やグリシジル基を
共重合した水溶性高分子化合物を用い、製剤調製時の加
熱乾燥により自己架橋させる。
【0041】(3) 例えば、カルボキシル基、水酸基、カ
ルボニル基などの官能性基を共重合した水溶性高分子化
合物を用い、製剤調製時に架橋剤として水溶性多価金属
塩、アジリジン化合物、ポリエポキシ化合物、メラミン
系樹脂、ポリイソシアネート化合物、ブロックイソシア
ネート化合物、ジヒドラジド化合物、ポリアミン化合物
等を配合して加熱乾燥により架橋反応させる。
【0042】上記の架橋剤としては、作業性、環境性の
点から水溶性又は水分散性のものが好ましく、水溶性の
ものが特に好ましい。
【0043】本発明において用いることのできる前記の
水溶性多価金属塩としては、例えば、酢酸亜鉛、蟻酸亜
鉛、硫酸亜鉛、塩化亜鉛等の亜鉛塩;例えば、酢酸アル
ミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウムなどア
ルミニウム塩;例えば、酢酸カルシウム、蟻酸カルシウ
ム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、亜硝酸カルシウ
ム等のカルシウム塩;例えば、酢酸バリウム、塩化バリ
ウム、亜硝酸バリウム等のバリウム塩;例えば、酢酸マ
グネシウム、蟻酸マグネシウム、塩化マグネシウム、硫
酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、亜硝酸マグネシウ
ム等のマグネシウム塩;例えば、酢酸鉛、蟻酸鉛等の鉛
塩;例えば、酢酸ニッケル、塩化ニッケル、硝酸ニッケ
ル、硫酸ニッケル等のニッケル塩;例えば、酢酸マンガ
ン、塩化マンガン、硝酸マンガン、硫酸マンガン等のマ
ンガン塩;例えば、塩化銅、硝酸銅、硫酸銅等の銅塩;
などを例示でき、また、酸化亜鉛など塩基性水溶液中に
ある程度の量分散可能な金属酸化物も使用できる。
【0044】アジリジン化合物としては、ポリイソシア
ネート化合物とエチレンイミンとの反応生成物が使用で
きる。該ポリイソシアネート化合物としては、前記ウレ
タン系高分子で使用可能なもの、すなわち、芳香族ポリ
イソシアネート化合物、脂肪族ポリイソシアネート化合
物及び脂環族ポリイソシアネート化合物などを例示で
き、また、これらイソシアネートの2量体又は3量体;
これらイソシアネートと、例えば、エチレングリコー
ル、トリメチロールプロパン等の2価又は3価のポリオ
ールとのアダクト体などを例示できる。
【0045】水溶性エポキシ化合物としては、例えば、
グリセロールジグリシジルエーテルなどを、水溶性メラ
ミン系樹脂としては、例えば、メチロールメラミン;該
メチロールメラミンの水酸基の少なくとも1部をメチル
アルコール、エチルアルコール、n-ブチルアルコールな
どでエーテル化したものなどを例示できる。
【0046】また水分散性ブロック化イソシアネートと
しては、例えば、トリメチロールプロパントリトリレン
ジイソシアネートメチルエチルケトオキシムアダクトな
ど、前記ポリイソシアネート化合物に揮発性低分子活性
水素化合物を付加させたものを挙げることができ、この
ような揮発性低分子活性水素化合物としては、例えば、
メチルアルコール、エチルアルコール、n-ブチルアルコ
ール、シクロヘキシルアルコール、ベンジルアルコー
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールモノブチルエーテル、フェノール等の脂肪
族、脂環族又は芳香族アルコール;例えば、ジメチルア
ミノエタノール、ジエチルアミノエタノールなどのヒド
ロキシ第3アミン;例えば、アセトキシム、メチルエチ
ルケトオキシム等のケトオキシム類;例えば、アセチル
アセトン、アセト酢酸エステル、マロン酸エステル等の
活性メチレン化合物;ε-カプロラクタム等のラクタム
類;などを例示できる。
【0047】これらの架橋剤の使用量は、農薬成分の放
出制御の観点から高分子成分100重量部に対して、例え
ば0〜30重量部、好ましくは0.5〜20重量部、さらに好ま
しくは1〜10重量部である。
【0048】さらに本発明において、溶媒中に溶解又は
半溶解している農薬成分、高分子成分及び必要に応じて
架橋剤を均一に溶解及び/又は分散させた農薬製剤の溶
液又は分散液を、従来から公知の乾燥方法を用いて実質
的に均一な状態のまま乾燥させる。
【0049】この際、高分子成分、農薬成分及び必要に
応じて架橋剤を含有する農薬製剤の溶液又は分散液を、
例えば、ワースター装置、スプレードライ装置等を用い
て微細液滴として乾燥させて製剤化する方法と、該農薬
製剤の溶液又は分散液を、例えばパンコーター等を用い
て、例えば、砂、石灰石片、各種クレー、煉瓦片、軽
石、タルク、火山灰、とうもろこしの穂軸粉等の担体上
に噴霧して均一にコーティングする方法などを挙げるこ
とができる。さらにこの様な方法で得られた製剤を、そ
のまま圧縮成形等の手段により、又は必要に応じて、他
の高分子をバインダーとしてペレット状などに成形する
こともできる。
【0050】
【実施例】以下、本発明を実施例、比較例及び参考例に
より更に具体的に説明する。なお、実施例及び比較例に
おいて用いる、試験用のサンプルの作成及びその試験方
法は次のとおりである。
【0051】農薬溶出率試験 500ccのガラスビーカーに、脱イオン水を200ml入れ、こ
れに試料として試料の粒状農薬製剤100mgを投入し、20
℃の室内に放置し、1週間後、2週間後及び3週間後に
おける水中の農薬有効成分濃度をガスクロマトグラフィ
ーにより測定し、次式に従って農薬の溶出率を算出す
る。
【0052】
【数1】
【0053】参考例1 攪拌機、還流冷却機及び温度計を備えた反応容器に、脱
イオン水243重量部を仕込み、窒素フローしながら80℃
に昇温した。また、別の容器にメチルメタクリレート
(MMA)32重量部、エチルアクリレート(EA)38重量
部、アクリル酸(AA)30重量部を添加し、さらに連鎖移
動剤を添加混合して均一に溶解し単量体混合物とした。
この単量体混合物の全量及び重合開始剤水溶液としての
t-ブチルヒドロパーオキシド10重量%水溶液20重量部を
反応容器中に3時間で連続添加し、次いで同温度で1時
間保持した後冷却し、25重量%アンモニア水溶液を添加
し、pH8〜9になるように調節して高分子化合物の水溶
液を得た。得られた高分子化合物の共重合組成及び重量
平均分子量(Mw)、並びに、高分子化合物の水溶液の性
状を表1に示す。
【0054】参考例2〜5 参考例1において、高分子化合物の共重合組成を変える
以外は実施例1と同様にして高分子化合物の水溶液を得
た。得られた高分子化合物の共重合組成及び重量平均分
子量(Mw)、並びに、高分子化合物の水溶液の性状を表
1に示す。
【0055】
【表1】
【0056】実施例1 有機リン系殺虫剤としてO,O-ジメチル-S-フタリルイミ
ドメチルジチオェート70重量部を参考例1の高分子化合
物水溶液120重量部(固形分で約30重量部)に添加し、
均一に攪拌溶解させた。
【0057】パンコーターに粒径約1mmの砂粒を約1000
重量部を仕込み、150℃の熱風を送り込みながら攪拌
し、ここに上記の高分子化合物と殺虫剤とからなる農薬
製剤の水溶液を、パイプガンで噴霧して砂粒上に乾燥さ
せて農薬製剤の被覆皮膜を形成させ、そのまま攪拌を30
分続けたのち、冷却し、目的の徐放性粒状農薬製剤を得
た。この時の砂粒上に形成された農薬製剤の被覆膜厚は
約30μmであった。使用した高分子化合物の種類及び
量、並びに、得られた農薬製剤の溶出率試験結果を表2
に示す。
【0058】実施例2 実施例1において、高分子化合物水溶液と殺虫剤の混合
比を変える以外は、実施例1と同様にして徐放性粒状農
薬製剤を得た。使用した高分子化合物の種類及び量、並
びに、得られた農薬製剤の溶出率試験結果を表2に示
す。
【0059】実施例3〜5 実施例1において、参考例1の高分子化合物水溶液を用
いる代わりに、参考例2〜4の高分子化合物水溶液を用
いる以外は、実施例1と同様にして徐放性粒状農薬製剤
を得た。使用した高分子化合物の種類及び量、並びに、
得られた農薬製剤の溶出率試験結果を表2に示す。
【0060】実施例6 実施例1において、さらに架橋剤として酢酸亜鉛〔Zn(0
Ac)2〕5重量部(固形分約5重量部)を高分子化合物水
溶液と殺虫剤の混合液に添加する以外は、実施例1と同
様にして徐放性粒状農薬製剤を得た。使用した高分子化
合物の種類及び量、架橋剤の種類及び量、並びに、得ら
れた農薬製剤の溶出率試験結果を表2に示す。
【0061】実施例7 実施例6において、参考例1の高分子化合物水溶液を使
用する代わりに、参考例5の高分子化合物水溶液を使用
する以外は、実施例6と同様にして、徐放性粒状農薬製
剤を得た。使用した高分子化合物の種類及び量、架橋剤
の種類及び量、並びに、得られた農薬製剤の溶出率試験
結果を表2に示す。
【0062】実施例8 実施例6において、架橋剤として酢酸亜鉛5重量部を用
いる代わりに、「デナコール EX-313」〔商品名、水溶
性ポリエポキシ化合物、ナガセ化成工業(株)製〕5重量
部(固形分約5重量部)を用いる以外は、実施例6と同
様にして、徐放性粒状農薬製剤を得た。使用した高分子
化合物の種類及び量、架橋剤の種類及び量、並びに、得
られた農薬製剤の溶出率試験結果を表2に示す。
【0063】実施例9〜10 実施例6において、参考例1の高分子化合物水溶液、架
橋剤として酢酸亜鉛を用いる代わりに、それぞれ、参考
例2の高分子化合物水溶液、架橋剤として「エラストロ
ン BN-69」〔商品名、ブロック化イソシアネート化合
物、第一工業製薬(株)製〕12.5重量部(固形分約5重量
部)、並びに、参考例3の高分子化合物水溶液、架橋剤
として「スミテックス M-3」〔商品名、水溶性メラミン
樹脂、住友化学工業(株)製〕6.3重量部(固形分約5重
量部)を用いる以外は、実施例6と同様にして、徐放性
粒状農薬製剤を得た。使用した高分子化合物の種類及び
量、架橋剤の種類及び量、並びに、得られた農薬製剤の
溶出率試験結果を表2に示す。
【0064】比較例1 実施例1において、参考例1の高分子化合物水溶液を用
いない以外は、実施例1と同様にして、粒状農薬製剤を
得た。得られた農薬製剤の溶出率試験結果を表2に示
す。
【0065】比較例2 実施例1において、参考例1の高分子化合物水溶液と殺
虫剤の混合液を噴霧する代わりに、殺虫剤を予め砂と一
緒に混合しておき、参考例1の高分子化合物水溶液のみ
を噴霧する以外は、実施例1と同様にして、粒状農薬製
剤を得た。使用した高分子化合物の種類及び量、並び
に、得られた農薬製剤の溶出率試験結果を表2に示す。
【0066】実施例11 実施例1で用いたのと同じ有機リン系殺虫剤70重量部を
参考例1の高分子化合物水溶液120重量部(固形分で約3
0重量部)に添加し、均一に攪拌溶解させた。この農薬
製剤の溶液を、スプレードライ装置を用いて、150℃の
熱風中で乾燥し、平均粒径約50μmの徐放性粒状農薬製
剤を得た。得られた農薬製剤の溶出率試験結果は、1週
間後が14%、2週間後が30%、3週間後が41%であっ
た。
【0067】
【発明の効果】本発明の粒状徐放性農薬製剤は、従来の
ものに比し、より長期間に渡って優れた薬効を持続し得
るものである。また本発明の粒状徐放性農薬製剤を使用
するに当って、作業上の危険性、人体への影響、環境へ
の影響等もない。更に上記した通り、本発明組成物を製
造する際の条件を適宜選択することにより、農薬成分の
放出率を自由にコントロールすることができるという利
点がある。加えて、本発明組成物の製造も容易であり、
経済的にも好適なものである。
【表2】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】徐放性農薬製剤において、農薬成分が高分
    子成分中に実質的に均一分散状態で含有されていること
    を特徴とする徐放性農薬製剤。
  2. 【請求項2】農薬成分が水可溶性である請求項1記載の
    徐放性農薬製剤。
  3. 【請求項3】高分子成分が水不溶性もしくは水難溶性で
    ある請求項1記載の徐放性農薬製剤。
  4. 【請求項4】高分子成分が水溶性である請求項1記載の
    徐放性農薬製剤。
  5. 【請求項5】高分子成分が架橋されている請求項1又は
    3項に記載の徐放性農薬製剤。
  6. 【請求項6】高分子成分が架橋剤により架橋されたもの
    である請求項1、3又は5の何れかに記載の徐放性農薬
    製剤。
  7. 【請求項7】溶媒中に農薬成分と高分子化合物とを均一
    に溶解及び/又は分散させた農薬製剤の溶液又は分散液
    を、実質的に均一な状態のまま乾燥させることを特徴と
    する徐放性農薬製剤の製法。
  8. 【請求項8】農薬製剤の溶液又は分散液を微細液滴とし
    て乾燥させる請求項7に記載の徐放性農薬製剤の製法。
  9. 【請求項9】農薬製剤の溶液又は分散液を担体上に乾燥
    成膜させる請求項7又は8に記載の徐放性農薬製剤の製
    法。
  10. 【請求項10】農薬製剤の溶液又は分散液が、さらに架
    橋剤を含有する請求項7記載の徐放性農薬製剤の製法。
  11. 【請求項11】溶媒が水性溶媒である請求項7に記載の
    徐放性農薬製剤の製法。
JP13086994A 1994-05-23 1994-05-23 徐放性農薬製剤及びその製法 Pending JPH07316001A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13086994A JPH07316001A (ja) 1994-05-23 1994-05-23 徐放性農薬製剤及びその製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13086994A JPH07316001A (ja) 1994-05-23 1994-05-23 徐放性農薬製剤及びその製法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07316001A true JPH07316001A (ja) 1995-12-05

Family

ID=15044607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13086994A Pending JPH07316001A (ja) 1994-05-23 1994-05-23 徐放性農薬製剤及びその製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07316001A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001233706A (ja) * 2000-02-25 2001-08-28 Takeda Chem Ind Ltd 徐放性農薬粒剤の製造方法
JP2001233704A (ja) * 2000-02-25 2001-08-28 Takeda Chem Ind Ltd 徐放性農薬固型製剤
JP2001247404A (ja) * 2000-03-03 2001-09-11 Sumitomo Chem Co Ltd 粒状農薬組成物
JP2002029903A (ja) * 2000-07-19 2002-01-29 Hokko Chem Ind Co Ltd 溶出制御された農薬粒剤およびその製造方法
JP2012006881A (ja) * 2010-06-25 2012-01-12 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 徐放性農薬組成物

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001233706A (ja) * 2000-02-25 2001-08-28 Takeda Chem Ind Ltd 徐放性農薬粒剤の製造方法
JP2001233704A (ja) * 2000-02-25 2001-08-28 Takeda Chem Ind Ltd 徐放性農薬固型製剤
JP4558880B2 (ja) * 2000-02-25 2010-10-06 住友化学株式会社 徐放性農薬粒剤の製造方法
JP4601758B2 (ja) * 2000-02-25 2010-12-22 住友化学株式会社 徐放性農薬固型製剤
JP2001247404A (ja) * 2000-03-03 2001-09-11 Sumitomo Chem Co Ltd 粒状農薬組成物
JP4556271B2 (ja) * 2000-03-03 2010-10-06 住友化学株式会社 粒状農薬組成物
JP2002029903A (ja) * 2000-07-19 2002-01-29 Hokko Chem Ind Co Ltd 溶出制御された農薬粒剤およびその製造方法
JP2012006881A (ja) * 2010-06-25 2012-01-12 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 徐放性農薬組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6387385B1 (en) Process to prepare microencapsulated formulations
US3959237A (en) Sustained release polymers
KR100531060B1 (ko) 캡슐화된 생활성 조성물의 용도
EP1075183B1 (en) Anti-microbial agent delivery system
BR9800797B1 (pt) composiÇço pesticida sàlida, uso de um polÍmero redispersivo, processo de controlar pragas e composiÇço sàlida que se dispersa em Água.
CZ223495A3 (en) Materials for coatings and binding agents for medicament forms and the use of copolymer water dispersions
JP2014525903A (ja) 製剤
US20060246144A1 (en) Microcapsules containing biocide and preparation thereof by solvent evaporation technique
Rial-Hermida et al. Bioinspired superamphiphobic surfaces as a tool for polymer-and solvent-independent preparation of drug-loaded spherical particles
JPH07316001A (ja) 徐放性農薬製剤及びその製法
JPS61209507A (ja) 乾燥被膜により被覆された種子
JP4615662B2 (ja) 被覆用組成物
JPH0257047B2 (ja)
JPH0782102A (ja) 水田用農薬粒剤
JP3212004B2 (ja) 徐放性粒状農薬組成物
JP2002053412A (ja) 2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンを内包したマイクロカプセル化製剤
US3366539A (en) Process of enhancing and prolonging the effectiveness of insect control granules
JPS6317802A (ja) 農薬用水面施用粒剤
JPS5966425A (ja) 生体分解性重合体を用いた微小粒子の製造方法
JPS61249904A (ja) シロアリ防除剤
JP2849466B2 (ja) 粒状被覆農材
JP3093844B2 (ja) 多層被覆粒状農材
Sarkar et al. Controlled release of pesticide formulations
JPH0369321B2 (ja)
JPH11130577A (ja) 重合体被覆肥料およびその製造法