JPH07315027A - 車両用サスペンション制御装置 - Google Patents

車両用サスペンション制御装置

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JPH07315027A
JPH07315027A JP13513394A JP13513394A JPH07315027A JP H07315027 A JPH07315027 A JP H07315027A JP 13513394 A JP13513394 A JP 13513394A JP 13513394 A JP13513394 A JP 13513394A JP H07315027 A JPH07315027 A JP H07315027A
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JP
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vehicle
damping force
vertical acceleration
vehicle speed
condition
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JP13513394A
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Nobuhiro Kikuma
信浩 菊間
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に車両の高速走行時における乗心地を改善
する。 【構成】 車速を検出する車速センサ20と、車両に作
用する上下方向加速度を検出する上下加速度センサ19
と、車両の高速走行時において,サスペンション機構
2,6,10,14の減衰力を「ミディアム状態」に設
定し,その後上下方向加速度及びその変化率が各々所定
値以上となった場合に減衰力を「ソフト状態」に設定変
更し,所定時間経過後に減衰力を「ミディアム状態」に
戻した後,所定時間以内に上下方向加速度及びその変化
率が各々所定値以上となった場合は減衰力を「ソフト状
態」に設定変更し,その後上下方向加速度及びその変化
率が所定時間継続して各々所定値未満となった場合は減
衰力を「ミディアム状態」に戻す電子サスペンションコ
ントローラ25とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用サスペンション
制御装置に係り、特に車両の高速走行時における乗心地
を改善する場合に好適な車両用サスペンション制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両のサスペンション機構の減衰
力を例えば「ソフト状態」「ミディアム状態」「ハード
状態」の3段階に設定変更する機能を持つサスペンショ
ン制御装置は、低速走行時及び中速走行時にはサスペン
ション機構の減衰力が「ソフト状態」となるように制御
し、高速走行時にはサスペンション機構の減衰力が「ミ
ディアム状態」となるように制御している。これにより
特に高速走行時における操縦安定性の確保を図ってい
る。この場合、高速走行時にサスペンション機構の減衰
力を「ミディアム状態」に設定した状態で路面の継ぎ目
や段差等を通過すると、車両乗員にとっては乗心地が硬
く感ずるため、いわゆる小突起感応制御を行うことによ
り乗心地の改善を図るようにした技術が開発されてい
る。
【0003】前述した小突起感応制御とは、例えば図5
に示す如く、車両Sの高速走行時に,前輪が路面Rの小
突起T(或いは継ぎ目や段差等)を通過した際に発生す
る上下方向加速度G(車体の上下方向に作用する加速
度)がしきい値を越え(例えば|G|≧0.15
[G]),且つ上下方向加速度の変化率G’がしきい値
を越えた(例えばG’≧6[G])場合、後輪が路面の
小突起T(或いは継ぎ目や段差等)を通過する度に,サ
スペンション機構の減衰力を微小時間(例えば0.5秒
程度)だけ「ミディアム状態」から「ソフト状態」に一
旦下げることにより(微小時間経過後に「ミディアム状
態」に戻す)、車両Sの後部座席における乗心地の改善
を図るようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のサスペンション制御においては、車両の高速走
行時に、前輪が路面の継ぎ目や段差或いは小突起等を通
過した際に発生する上下方向加速度及びその変化率がし
きい値を越えた時は、後輪が路面の継ぎ目や段差或いは
小突起等を通過する都度,サスペンション機構の減衰力
を微小時間だけ「ミディアム状態」から「ソフト状態」
に下げ,微小時間経過後に「ミディアム状態」に戻すた
め、車両を継ぎ目や段差或いは小突起等が連続している
悪路を走行させる場合には、路面の継ぎ目や段差或いは
小突起等から車両の前部座席に対する突き上げ感が連続
的に発生し、この結果、特に車両運転者や助手席の同乗
者にとっては乗心地がよくないという問題があった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、継ぎ目や段差等が連続して存在する路面
を高速走行する際の乗心地を改善することを達成した車
両用サスペンション制御装置を提供することを、その目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、サスペンショ
ン機構を装備した車両の走行速度を検出する車速センサ
と、前記車両の走行時に車体に作用する上下方向の加速
度を検出する上下加速度センサと、前記各センサの検出
情報に基づいて前記サスペンション機構の減衰力を所定
の状態に設定する制御手段とを備え、該制御手段が、車
速が設定車速以上となった場合に前記サスペンション機
構の減衰力をミディアム状態に設定し,その後所定時間
以内に上下方向加速度及びその変化率が各々所定値以上
となった場合に前記減衰力をソフト状態に設定変更し,
その後上下方向加速度及びその変化率が所定時間継続し
て各々所定値未満となった場合に前記減衰力をミディア
ム状態に戻す減衰力設定変更機能を備える、という構成
を採っている。これによって前述した目的を達成しよう
とするものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、制御手段は、車速センサによ
り検出した車速が設定車速以上となった場合,即ち高速
走行時には、サスペンション機構の減衰力をミディアム
状態に設定し、操縦安定性を確保する。その後、制御手
段は、車速が設定車速以上の状態で,所定時間以内に上
下加速度センサにより検出した上下方向加速度及びその
変化率が各々所定値以上となった場合,即ち路面に継ぎ
目や段差等がある場合には、サスペンション機構の減衰
力をソフト状態に設定変更し、乗心地を優先させる。そ
して、制御手段は、車速が設定車速以上の状態で,上下
方向加速度及びその変化率が所定時間継続して各々所定
値未満となった場合,即ち路面の状態が良くなった場合
には、サスペンション機構の減衰力をミディアム状態に
戻し、操縦安定性を確保する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の車両用サスペンション制御装
置を適用してなる実施例を図面に基づいて説明する。
【0009】先ず、本実施例の車両用サスペンション制
御装置を搭載した車両の要部の構成を図2に基づき説明
すると、車両1の右前輪側には、オイルダンパ3,コイ
ルスプリング4,アクチュエータ5を備えたサスペンシ
ョン機構2が装備され、左前輪側には、オイルダンパ
7,コイルスプリング8,アクチュエータ9を備えたサ
スペンション機構6が装備され、右後輪側には、オイル
ダンパ11,コイルスプリング12,アクチュエータ1
3を備えたサスペンション機構10が装備され、左後輪
側には、オイルダンパ15,コイルスプリング16,ア
クチュエータ17を備えたサスペンション機構14が装
備されている。
【0010】また、車両1の内部には、ステアリングの
操舵角を検出するステアリングセンサ18と、車両1の
走行時に車体の上下方向に作用する加速度を検出する上
下加速度センサ19と、車速を検出する車速センサ20
と、車両運転者のアクセルペダルの踏み込みの度合いを
検出するスロットルセンサ21と、車両運転者のブレー
キペダルの踏み込み動作に基づきブレーキの操作状態を
検出するブレーキスイッチ22と、エンジンの回転信号
を取出すためのイグニッションコイル23と、後述のサ
スペンション制御を行う電子サスペンションコントロー
ラ25とが配設されている。
【0011】次に、本実施例の車両用サスペンション制
御装置の電子サスペンションコントローラを中心とした
構成を図1に基づき説明すると、電子サスペンションコ
ントローラ25は、後述の図3に示す各種の判定,演算
及びこれに基づくサスペンション制御を行う制御部36
と,上下方向加速度のしきい値及び上下方向加速度の変
化率のしきい値及び後述のサスペンション制御に係る制
御プログラム等を記憶した記憶部37と,後述の各種時
間を計時するタイマ38とを備える構成となっている。
【0012】電子サスペンションコントローラ25の制
御部36には、ヒューズ26,27を介してバッテリ2
8と,ヒューズ29を介してイグニッションスイッチ3
0と,ブレーキスイッチ22と,ブレーキ操作時に点灯
するストップランプ31と,オート/スポートスイッチ
32と,DNスイッチ33と,イグニッションコイル2
3と,ノイズフィルタ34と,スポート/オートランプ
35とが各々接続されている。
【0013】更に、電子サスペンションコントローラ2
5の制御部36には、車速センサ20と,ステアリング
センサ18と,上下加速度センサ19と,スロットルセ
ンサ21と,エンジン用コントローラ(EPIコントロ
ーラ)39と,各オイルダンパ3,7,11,15の減
衰力が所定の状態(「ハード状態」,「ソフト状態」,
「ミディアム状態」)となるように各オイルダンパ3,
7,11,15を駆動する各アクチュエータ5,9,1
3,17とが各々接続されている。
【0014】電子サスペンションコントローラ25の制
御部36は、ステアリングセンサ18の出力信号に基づ
き車両運転者のステアリングの操作状態を判定し,上下
加速度センサ19の出力信号に基づき車体に作用する上
下方向加速度の大きさ及び上下方向加速度の変化率を演
算し,車速センサ20の出力信号に基づき車速の大きさ
を演算し,スロットルセンサ21の出力信号に基づき車
両運転者のアクセルペダルの踏み込みの度合いを判定
し,ブレーキスイッチ22の出力信号に基づき車両運転
者のブレーキの操作状態を判定するようになっている。
【0015】ここで、本実施例の特徴点について説明す
ると、電子サスペンションコントローラ25の制御部3
6は、車速の大きさ(低中速走行か高速走行か)に応じ
各アクチュエータ5,9,13,17を駆動制御して各
オイルダンパ3,7,11,15の減衰力を適宜「ソフ
ト状態」または「ミディアム状態」に設定する機能と、
車体に作用する上下方向加速度の大きさ及び上下方向加
速度の変化率の大きさに応じ各アクチュエータ5,9,
13,17を駆動制御して各オイルダンパ3,7,1
1,15の減衰力を適宜「ソフト状態」または「ミディ
アム状態」に設定する機能とを備えている。
【0016】即ち、電子サスペンションコントローラ2
5の制御部36は、車速センサ20の出力信号に基づ
き,車速が例えば80[Km/h]未満(車両が低中速
走行状態)と判定した場合には、各アクチュエータ5,
9,13,17を駆動制御し各オイルダンパ3,7,1
1,15の減衰力を「ソフト状態」に設定するようにな
っている。また、制御部36は、車速センサ20の出力
信号に基づき,車速が例えば80[Km/h]以上(車
両が高速走行状態)と判定した場合には、各アクチュエ
ータ5,9,13,17を駆動制御し各オイルダンパ
3,7,11,15の減衰力を「ミディアム状態」に設
定するようになっている。
【0017】また、電子サスペンションコントローラ2
5の制御部36は、車速が80[Km/h]以上の高速
走行時において、上下加速度センサ19の出力信号に基
づき,上下方向加速度の絶対値|G|がしきい値(例え
ば0.15[G])以上で且つ上下方向加速度の変化率
G’がしきい値(例えば6[G/sec])以上と判定
した場合には、各アクチュエータ5,9,13,17を
駆動制御し各オイルダンパ3,7,11,15の減衰力
を「ソフト状態」に設定し、所定時間(例えば0.5
秒)経過後に「ミディアム状態」に戻すようになってい
る。
【0018】更に、電子サスペンションコントローラ2
5の制御部36は、前記のサスペンション制御を実行し
た後(減衰力を所定時間(例えば0.5秒)経過後に
「ミディアム状態」に戻した後),所定時間(例えば2
秒)以内に上下方向加速度の絶対値|G|がしきい値
(例えば0.15[G])以上で且つ上下方向加速度の
変化率G’がしきい値(例えば6[G/sec])以上
になったと判定した場合には、各アクチュエータ5,
9,13,17を駆動制御し各オイルダンパ3,7,1
1,15の減衰力を「ミディアム状態」から「ソフト状
態」に設定変更するようになっている。
【0019】そして、電子サスペンションコントローラ
25の制御部36は、所定時間(例えば2秒)以上継続
して上下方向加速度の絶対値|G|がしきい値(例えば
0.15[G])以上で且つ上下方向加速度の変化率
G’がしきい値(例えば6[G/sec])以上となっ
ている間は、各オイルダンパ3,7,11,15の減衰
力を「ソフト状態」に保持し、上下方向加速度の絶対値
|G|及び上下方向加速度の変化率G’が検出されなく
なったと判定した場合(換言すれば路面に継ぎ目や段差
等が無くなった場合)には、各アクチュエータ5,9,
13,17を駆動制御し各オイルダンパ3,7,11,
15の減衰力を「ソフト状態」から「ミディアム状態」
に戻すようになっている。
【0020】図4は、電子サスペンションコントローラ
25の制御部36による上述したサスペンション制御
(小突起感応制御)の例を示すものであり、車両Sの高
速走行時において、前輪が路面Rの小突起T(或いは継
ぎ目や段差等)を通過した時に所定時間(2秒)以内に
わたって,上下方向加速度の絶対値|G|がしきい値
(例えば0.15[G])以上で且つ上下方向加速度の
変化率G’がしきい値(例えば6[G/sec])以上
の場合には、各オイルダンパ3,7,11,15の減衰
力を「ソフト状態」に保持することにより、車両Sの前
部座席及び後部座席の如何に拘らず乗心地の改善を図る
ようになっている。
【0021】次に、上記の如く構成した本実施例の作用
を図3を中心に説明する。
【0022】先ず、電子サスペンションコントローラ2
5の制御部36は、車速センサ20の出力信号に基づ
き,車速が80[Km/h]未満(車両が低中速走行状
態)か,或いは車速が80[Km/h]以上(車両が高
速走行状態)かを判定する(ステップS1)。
【0023】制御部36は、車速が80[Km/h]未
満(車両が低中速走行状態)と判定した場合は、各アク
チュエータ5,9,13,17を駆動制御することによ
り、各オイルダンパ3,7,11,15の減衰力を「ソ
フト状態」に設定する(ステップS2)。他方、制御部
36は、車速が80[Km/h]以上(車両が高速走行
状態)と判定した場合は、車両の操縦安定性を高めるべ
く、各アクチュエータ5,9,13,17を駆動制御す
ることにより,各オイルダンパ3,7,11,15の減
衰力を「ミディアム状態」に設定する(ステップS
3)。
【0024】制御部36は、車速が80[Km/h]以
上の高速走行時において上記ステップS3の実行後、上
下加速度センサ19の出力信号に基づき,上下方向加速
度の絶対値|G|がしきい値(例えば0.15[G])
以上で,且つ上下方向加速度の変化率G’がしきい値
(例えば6[G/sec])以上となったか否か,換言
すれば車両の走行路面に継ぎ目/段差/小突起等が有る
か否かを判定する(ステップS4)。
【0025】制御部36は、上下加速度センサ19の出
力信号に基づき,上下方向加速度の絶対値|G|がしき
い値(例えば0.15[G])以上で且つ上下方向加速
度の変化率G’がしきい値(例えば6[G/sec])
以上となったと判定した場合は、タイマ38をセットす
ると共に、各アクチュエータ5,9,13,17を駆動
制御することにより,各オイルダンパ3,7,11,1
5の減衰力を「ソフト状態」に設定変更した後,タイマ
38で計時した所定時間(例えば0.5秒)経過後に
「ミディアム状態」に戻す(ステップS5)。ステップ
S4の判定で否定の場合は、ステップS1の判定へ戻
る。
【0026】制御部36は、上記ステップS5の実行
後、タイマ38で計時した所定時間(例えば2秒)以内
に,上下方向加速度の絶対値|G|がしきい値(例えば
0.15[G])以上で且つ上下方向加速度の変化率
G’がしきい値(例えば6[G/sec])以上となっ
たか否か,換言すれば車両の走行路面に継ぎ目/段差/
小突起等が有るか否かを判定する(ステップS6)。
【0027】制御部36は、所定時間(例えば2秒)以
内に,上下方向加速度の絶対値|G|がしきい値(例え
ば0.15[G])以上で,且つ上下方向加速度の変化
率G’がしきい値(例えば6[G/sec])以上とな
ったと判定した場合は、タイマ38をセットすると共
に、各アクチュエータ5,9,13,17を駆動制御す
ることにより,各オイルダンパ3,7,11,15の減
衰力を「ミディアム状態」から「ソフト状態」に戻す
(ステップS7)。これにより、特に車両の前部座席に
対する路面の継ぎ目/段差/小突起等からの突き上げ感
が緩和される。ステップS6の判定で否定の場合は、ス
テップS1の判定へ戻る。
【0028】制御部36は、上記ステップS7の実行
後、再度、タイマ38で計時した所定時間(例えば2
秒)以内に,上下方向加速度の絶対値|G|がしきい値
(例えば0.15[G])以上で且つ上下方向加速度の
変化率G’がしきい値(例えば6[G/sec])以上
となったか否か,換言すれば車両の走行路面に継ぎ目/
段差/小突起等が有るか否かを判定する(ステップS
8)。
【0029】制御部36は、所定時間(例えば2秒)以
上継続して,上下方向加速度の絶対値|G|がしきい値
(例えば0.15[G])未満で且つ上下方向加速度の
変化率G’がしきい値(例えば6[G/sec])未満
と判定した場合,換言すれば車両の走行路面に連続した
継ぎ目/段差/小突起等が無くなったと判定した場合
は、各アクチュエータ5,9,13,17を駆動制御す
ることにより,各オイルダンパ3,7,11,15の減
衰力を「ソフト状態」から「ミディアム状態」に戻す
(ステップS9)。ステップS8の判定で肯定の場合
は、ステップS7へ戻る。以上が本実施例の減衰力制御
の流れである。
【0030】上述したように、本実施例によれば、車両
の高速走行時(例えば車速が80[Km/h]以上)
に,所定時間継続して上下方向加速度の絶対値|G|が
しきい値(例えば0.15[G])以上で且つ上下方向
加速度の変化率G’がしきい値(例えば6[G/se
c])以上となっている場合,換言すれば路面に継ぎ目
や段差等が連続して存在している場合には,各オイルダ
ンパ3,7,11,15の減衰力を「ソフト状態」に保
持するため、車両の前輪が1つ目の継ぎ目や段差を通過
した後は、前輪及び後輪が2つ目以降の継ぎ目や段差等
を通過する際に路面から車両に対する突き上げ感を緩和
することができ、この結果、継ぎ目や段差等が連続して
存在する路面を高速走行する際の乗心地を改善すること
ができる。
【0031】上記により、従来の如く,走行路面に連続
して存在する継ぎ目や段差等を通過する都度,減衰力を
微小時間だけ「ミディアム状態」から「ソフト状態」に
下げ,微小時間経過後に「ミディアム状態」に戻す場合
のように,継ぎ目や段差等を通過する度に車両に対する
突き上げ感が連続的に発生し乗心地が悪化する、といっ
た不具合を解消することができる。
【0032】また、本実施例によれば、電子サスペンシ
ョンコントローラ25の制御部36が記憶部37に記憶
されている制御プログラムに基づき,上述した制御を行
うため、サスペンション機構の構造に改造を施すこと無
く制御プログラムの仕様を変更するだけの低コストで、
走行路面における継ぎ目や段差等の有無の簡易的な予測
を行うことができるという効果もある。
【0033】ここで、本実施例では、上記図3のステッ
プS1における車速の判定基準を80[Km/h]と
し,ステップS4,6,8における上下方向加速度の絶
対値の判定基準(しきい値)を0.15[G],上下方
向加速度の変化率の判定基準(しきい値)を6[G/s
ec]としたが、前記の数値に限定されるものではな
く、車両の仕様等に合わせた任意の数値に設定すること
ができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用サ
スペンション制御装置によれば、車速が設定車速以上と
なった場合にサスペンション機構の減衰力をミディアム
状態に設定し,その後所定時間以内に上下方向加速度及
びその変化率が各々所定値以上となった場合に減衰力を
ソフト状態に設定変更し,その後上下方向加速度及びそ
の変化率が所定時間継続して各々所定値未満となった場
合に減衰力をミディアム状態に戻すため、換言すれば車
両の走行路面に継ぎ目や段差等が連続して存在している
間は減衰力をソフト状態に保持するため、車両の前輪が
1つ目の継ぎ目や段差等を通過した後は,前輪及び後輪
が2つ目以降の継ぎ目や段差等を通過する際に路面から
車両に対する突き上げ感を緩和することができ、この結
果、特に継ぎ目や段差等が連続して存在する路面を高速
で走行する際の乗心地を改善することができる。これに
より、従来の如く,走行路面に連続して存在する継ぎ目
や段差等を通過する都度,減衰力を微小時間だけミディ
アム状態からソフト状態に下げ,微小時間経過後にミデ
ィアム状態に戻す場合のように,継ぎ目や段差等を通過
する度に車両に対する突き上げ感が連続的に発生し乗心
地が悪化する不具合を解消することができる、という効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した本実施例における電子サスペ
ンションコントローラを中心とした制御系の構成を示す
図である。
【図2】本実施例における電子サスペンションコントロ
ーラを搭載した車両の要部の構成を示す説明図である。
【図3】本実施例におけるサスペンション制御の流れ図
である。
【図4】本実施例におけるサスペンション制御の例を示
す説明図である。
【図5】従来例におけるサスペンション制御の例を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 車両 2,6,10,14 サスペンション機構 19 上下加速度センサ 20 車速センサ 36 制御手段としての制御部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】前述した小突起感応制御とは、例えば図5
に示す如く、車両Sの高速走行時に,前輪が路面Rの小
突起T(或いは継ぎ目や段差等)を通過した際に発生す
る上下方向加速度G(車体の上下方向に作用する加速
度)がしきい値を越え(例えば|G|≧0.15[G/
sec]),且つ上下方向加速度の変化率G’がしきい
値を越えた(例えばG’≧6[G])場合、後輪が路面
の小突起T(或いは継ぎ目や段差等)を通過する度に,
サスペンション機構の減衰力を微小時間(例えば0.5
秒程度)だけ「ミディアム状態」から「ソフト状態」に
一旦下げることにより(微小時間経過後に「ミディアム
状態」に戻す)、車両Sの後部座席における乗心地の改
善を図るようにしたものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サスペンション機構を装備した車両の走
    行速度を検出する車速センサと、前記車両の走行時に車
    体に作用する上下方向の加速度を検出する上下加速度セ
    ンサと、前記各センサの検出情報に基づいて前記サスペ
    ンション機構の減衰力を所定の状態に設定する制御手段
    とを備え、 該制御手段が、車速が設定車速以上となった場合に前記
    サスペンション機構の減衰力をミディアム状態に設定
    し,その後所定時間以内に上下方向加速度及びその変化
    率が各々所定値以上となった場合に前記減衰力をソフト
    状態に設定変更し,その後上下方向加速度及びその変化
    率が所定時間継続して各々所定値未満となった場合に前
    記減衰力をミディアム状態に戻す減衰力設定変更機能を
    備えていることを特徴とした車両用サスペンション制御
    装置。
JP13513394A 1994-05-25 1994-05-25 車両用サスペンション制御装置 Withdrawn JPH07315027A (ja)

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JP13513394A JPH07315027A (ja) 1994-05-25 1994-05-25 車両用サスペンション制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007083964A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Yazaki Corp ドライブレコーダ

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