JPH05178129A - 車両用駆動力制御装置 - Google Patents

車両用駆動力制御装置

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JPH05178129A
JPH05178129A JP64992A JP64992A JPH05178129A JP H05178129 A JPH05178129 A JP H05178129A JP 64992 A JP64992 A JP 64992A JP 64992 A JP64992 A JP 64992A JP H05178129 A JPH05178129 A JP H05178129A
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control
acceleration slip
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brake control
control threshold
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徹 岩田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加速スリップエンジン制御と加速スリップブ
レーキ制御との併用により駆動力が制御される車両用駆
動力制御装置において、第1の目的は、スリップ収束の
悪い連続した加速スリップ時、制御開始域でのブレーキ
制御ハンチング防止と制御開始から時間が経過した域で
のブレーキ制御頻度低減との両立を図ること。第2の目
的は、応答性の必要な低μ路での安定性確保とスリップ
収束の良い高μ路での加速性確保との両立を図ること。 【構成】 第1の構成は、ブレーキ制御しきい値のエン
ジン制御しきい値に対するオフセット量を、加速スリッ
プ制御の開始域で小さくし時間経過とともに大きくする
オフセット量調整手段fを設けた。第2の構成は、路面
摩擦係数が高摩擦係数を示すほどエンジン制御しきい値
とブレーキ制御しきい値のオフセット量を大きくするよ
うに補正するオフセット量補正手段hを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加速スリップエンジン
制御と加速スリップブレーキ制御との併用により駆動力
が制御される車両用駆動力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用駆動力制御装置と
しては、例えば、特開平2−124331号公報に記載
されている装置が知られている。
【0003】この従来出典には、加速スリップの発生
時、スロットルバルブを閉方向に制御する加速スリップ
エンジン制御と、駆動輪に制御ブレーキ力を付与する加
速スリップブレーキ制御とを併用して加速スリップを抑
制する技術が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車両用駆動力制御装置にあっては、許容加速スリッ
プ限界としての制御しきい値の設定が、加速スリップ制
御が開始されても開始からの時間経過にかかわらず、エ
ンジン制御しきい値に対するブレーキ制御しきい値のオ
フセット量を常に一定とする設定となっている為、下記
に列挙する問題がある。
【0005】(1)例えば、オフセット量としてスリッ
プ収束の良い高μ路を基準としてブレーキ制御に入りに
くいように大きく設定した場合、スリップ収束の悪い連
続した加速スリップに対し、制御開始から時間が経過し
た域ではブレーキ制御頻度が抑えられて好ましいもの
の、加速スリップ変動幅の大きな制御開始域でブレーキ
液圧がハンチングを繰り返す。
【0006】(2)例えば、オフセット量として応答性
の必要な低μ路を基準としてブレーキ制御に入りやすい
ように小さく設定した場合、スリップ収束の悪い連続し
た加速スリップに対し、制御開始域でのブレーキ液圧の
ハンチングは防止されるものの、制御開始から時間が経
過した域ではブレーキ制御頻度が大となる。
【0007】尚、ブレーキ制御頻度大の場合、ブレーキ
アクチュエータの減圧特性劣化やブレーキ油低温時の引
き摺りによる減速感やブレーキ作動音・振動・耐久性の
劣化を招く。
【0008】また、許容加速スリップ限界としての制御
しきい値の設定が、路面摩擦係数にかかわらず、エンジ
ン制御しきい値に対するブレーキ制御しきい値のオフセ
ット量を常に一定とする設定となっている為、下記に列
挙する問題がある。
【0009】(1)例えば、オフセット量としてスリッ
プ収束の良い高μ路を基準としてブレーキ制御に入りに
くいように大きく設定した場合、低μ路では加速スリッ
プの収束応答が低下し、安定性が損なわれる。
【0010】(2)例えば、オフセット量として応答性
の必要な低μ路を基準としてブレーキ制御に入りやすい
ように小さく設定した場合、高μ路ではブレーキ制御頻
度が大となり、加速性が損なわれる。
【0011】本発明は、上述のような問題に着目してな
されたもので、加速スリップエンジン制御と加速スリッ
プブレーキ制御との併用により駆動力が制御される車両
用駆動力制御装置において、スリップ収束の悪い連続し
た加速スリップ時、制御開始域でのブレーキ制御ハンチ
ング防止と制御開始から時間が経過した域でのブレーキ
制御頻度低減との両立を図ることを第1の課題とする。
【0012】また、応答性の必要な低μ路での安定性確
保とスリップ収束の良い高μ路での加速性確保との両立
を図ることを第2の課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るため本発明の車両用駆動力制御装置では、ブレーキ制
御しきい値のエンジン制御しきい値に対するオフセット
量を、加速スリップ制御の開始域で小さくし時間経過と
ともに大きくするオフセット量調整手段を設けた。
【0014】即ち、図1(A)のクレーム対応図に示す
ように、加速スリップ状態に応じてエンジントルクを低
減制御する加速スリップエンジン制御手段aと、加速ス
リップ状態に応じて駆動輪に制御ブレーキ力を付与する
加速スリップブレーキ制御手段bと、前記加速スリップ
エンジン制御手段aにより許容される加速スリップ限界
としてのエンジン制御しきい値を設定するエンジン制御
しきい値設定手段cと、前記加速スリップブレーキ制御
手段bにより許容される加速スリップ限界としてのブレ
ーキ制御しきい値を設定するブレーキ制御しきい値設定
手段dと、連続した加速スリップ制御が開始されてから
の時間経過を検出する制御時間経過検出手段eと、エン
ジン制御しきい値より高い値に設定されるブレーキ制御
しきい値のエンジン制御しきい値に対するオフセット量
を、加速スリップ制御の開始域で小さくし時間経過とと
もに大きくするオフセット量調整手段fとを備えている
事を特徴とする。
【0015】上記第2の課題を解決するため本発明の車
両用駆動力制御装置では、路面摩擦係数が高摩擦係数を
示すほどエンジン制御しきい値とブレーキ制御しきい値
のオフセット量を大きくするように補正するオフセット
量補正手段を設けた。
【0016】即ち、図1(B)のクレーム対応図に示す
ように、加速スリップ状態に応じてエンジントルクを低
減制御する加速スリップエンジン制御手段aと、加速ス
リップ状態に応じて駆動輪に制御ブレーキ力を付与する
加速スリップブレーキ制御手段bと、前記加速スリップ
エンジン制御手段aにより許容される加速スリップ限界
としてのエンジン制御しきい値を設定するエンジン制御
しきい値設定手段cと、前記加速スリップブレーキ制御
手段bにより許容される加速スリップ限界としてのブレ
ーキ制御しきい値を設定するブレーキ制御しきい値設定
手段dと、路面摩擦係数相当値を検出する路面摩擦係数
相当値検出手段gと、路面摩擦係数が高摩擦係数を示す
ほどエンジン制御しきい値とブレーキ制御しきい値のオ
フセット量を大きくするように補正するオフセット量補
正手段hとを備えている事を特徴とする。
【0017】
【作用】第1の発明の作用を説明する。
【0018】連続した加速スリップ制御時には、オフセ
ット量調整手段fにおいて、加速スリップ制御の開始域
でブレーキ制御しきい値のエンジン制御しきい値に対す
るオフセット量が小さく調整され、加速スリップ制御の
時間経過とともにブレーキ制御しきい値のエンジン制御
しきい値に対するオフセット量が大きく調整される。
尚、ブレーキ制御しきい値は、エンジン制御しきい値よ
り高い値に設定されている。
【0019】第2の発明の作用を説明する。
【0020】例えば、低μ路走行時には、エンジン制御
しきい値とブレーキ制御しきい値のオフセット量を小さ
くし、例えば、高μ路走行時には、エンジン制御しきい
値とブレーキ制御しきい値のオフセット量を大きくする
というように、オフセット量補正手段hおいて、路面摩
擦係数相当値検出手段gからの路面摩擦係数相当値の検
出に基づき路面摩擦係数が高摩擦係数を示すほどエンジ
ン制御しきい値とブレーキ制御しきい値のオフセット量
を大きくするように補正される。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。
【0022】構成を説明する。図2は本発明の車両用駆
動力制御装置が適用された後輪駆動車の制駆動系制御シ
ステム全体図で、後輪スリップ率が最適許容範囲内にな
る様にモータスロットル開度制御を行なうスロットル制
御システム(加速スリップエンジン制御手段に相当)
と、左右各後輪のうち空転しそうな後輪に自動的に制動
力を与えるブレーキ制御システム(加速スリップブレー
キ制御手段に相当)と、急制動時等に車輪ロックを防止
する様に前後輪ブレーキ液圧制御を行なうアンチスキッ
ドブレーキシステムとがトラクション集中制御システム
として搭載されている。
【0023】そして、周辺システムとして、図示のよう
に、エアフローメータAFM やエンジン集中電子制御ユニ
ットECCS C/Uやインジェクタを有し、燃料噴射制御,点
火時期制御,アイドル回転数補正等を集中制御するエン
ジン集中電子制御システムと、オートマチックトランス
ミッション制御ユニットA/T C/U やシフトソレノイドを
有し、変速制御やロックアップ制御等を行なうオートマ
チックトランスミッション制御システムが設けられ、駆
動力制御との関連制御として、駆動力制御時であるか否
かを示すトラクションスイッチ信号TCS SWや第1スロッ
トル信号TVO1や第2スロットル信号TVO2を入力し、駆動
力制御時にスロットル開度情報として第1スロットルバ
ルブと第2スロットルバルブのうち小さいバルブ開度を
選択する制御(セレクトロー制御)等が行なわれる。ま
た、ASCDアクチュエータを有し、設定車速を維持するよ
うに車速自動制御を行なう定速走行制御システムも設け
られていて、トラクションスイッチ信号TCS SW等を入力
し、駆動力制御時には定速走行制御を禁止する等の駆動
力制御との関連制御が行なわれる。
【0024】次に、トラクション集中制御システムの構
成を説明する。実施例における駆動力制御は、様々な運
転条件においてより高いトラクション能力で最良の安定
走行を得る為、スロットル制御システムによるモータス
ロットル開度制御と、ブレーキ制御システムによる左右
後輪独立ブレーキ制御とを併用するようにしていて、両
制御とアンチスキッドブレーキ制御との集中電子制御が
トラクションコントロールシステム電子制御ユニットTC
S-ECU (以下、TCS-ECUと略称する)により行なわれ
る。
【0025】前記TCS-ECU には、右前輪速センサ1から
の右前輪速VANRと、左前輪速センサ2からの左前輪速V
ANLと、右後輪速センサ3からの右後輪速VNARと、左後
輪速センサ4からの左後輪速VNALと、横加速度センサ5
からの横加速度YGと、TCS スイッチ6からのスイッチ信
号SWTCと、ブレーキランプスイッチ7からのスイッチ信
号SWSTと、スロットルコントロールモジュールTCM から
のスロットル1実開度DKV と、オルタネータL端子8か
らの出力(エンジン回転モニタ)と、前後加速度センサ
9からの前後加速度XG等が入力される。そして、TCS-EC
U からは、駆動輪スリップ発生時にモータスロットル開
度制御を行なうべくスロットルコントロールモジュール
TCM (以下、TCM と略称する)にスロットル2目標開度
DKR が出力される。
【0026】また、トラクションコントロールシステム
ハイドロリックユニットTCS-HUとアンチスキッドブレー
キコントロールシステムハイドロリックユニットABS-HU
に対しては、駆動輪スリップ発生時に後輪液圧制御を行
なうべく左右それぞれの後輪TCS 用ソレノイドバルブ
9,10に対し制御指令が出力され、さらに、急制動時
等にアンチスキッドブレーキ制御を行なうべく左右それ
ぞれの前輪用ソレノイドバルブ11,12と左右後輪AB
S 用ソレノイドバルブ13に対し制御指令が出力され
る。尚、TCS-ECU からは、上記出力以外に、TCS フェイ
ル時にはTCS フェイルランプ14に点灯指令が出力さ
れ、TCS 作動時にはTCS 作動中ランプ15に点灯指令が
出力される。
【0027】前記TCM は、スロットルモータ駆動回路を
中心とする制御回路で、第1スロットルセンサ16から
の第1スロットル信号TVO1を入力し、TCS-ECU にスロッ
トル1実開度DKV として出力したり、第2スロットルセ
ンサ17からの第2スロットル信号TVO2をスロットル2
目標開度DKR に対するフィードバック情報として入力し
たり、TCS-ECU からのスロットル2目標開度DKR に基づ
きスロットルモータ18にモータ駆動電流IMを印加す
る。
【0028】ここで、第1スロットルセンサ16が設け
られる第1スロットルバルブ19は、アクセルペダル2
0と連動して作動するバルブであり、第2スロットルセ
ンサ17が設けられる第2スロットルバルブ21は、第
1スロットルバルブ19とは直列配置によりエンジン吸
気通路22に設けられ、スロットルモータ18によりる
開閉駆動されるバルブである。
【0029】図3は左右後輪独立ブレーキ制御とアンチ
スキッドブレーキ制御とを兼用するブレーキ液圧制御系
を示す油圧回路図で、ブレーキマスタシリンダ30と各
ホイールシリンダ31,32,33,34との油路の途
中に設けられる周知のアンチスキッドブレーキシステム
ハイドロリックユニットABS-HU(以下、ABS-HUと略称す
る)に、トラクションコントロールシステムハイドロリ
ックユニットTCS-HU(以下、TCS-HUと略称する)と、ア
キュムレータユニットAUと、ポンプユニットPUとを追加
することで構成されている。
【0030】前記ABS-HUには、モータ35と、ポンプ3
6と、アキュムレータ37,38と、リザーバタンク3
9,40と、左前輪用ソレノイドバルブ11と、右前輪
用ソレノイドバルブ12と、左後輪TCS 用ソレノイドバ
ルブ9を有している。
【0031】前記TCS-HUには、ABS-TCS 切換バルブ41
と、右後輪TCS 用ソレノイドバルブ10と、左右後輪AB
S 用ソレノイドバルブ13と、油圧スイッチ42を有す
る。
【0032】前記アキュムレータユニットAUには、内壁
が二重に密閉されているガスピストンアキュムレータ4
3を有し、前記ポンプユニットPUには、モータ44と、
マスタシリンダ30に付設されたリザーバタンク45か
らの作動油を前記アキュムレータ43に供給するポンプ
46を有する。
【0033】そして、アンチスキッドブレーキ制御時に
は、マスタシリンダ30からの後輪側ブレーキ液圧を信
号圧として作動するABS-TCS 切換バルブ41がバルブ閉
となり、また、左右の後輪TCS 用ソレノイドバルブ9,
10を、図3に示すように、増圧位置に固定する。この
状態で、左前輪用ソレノイドバルブ11と右前輪用ソレ
ノイドバルブ12と左右後輪ABS 用ソレノイドバルブ1
3を外部指令により作動制御する。
【0034】また、左右後輪独立ブレーキ制御時には、
圧力スイッチ42に連動してON-OFFの作動をするモータ
リレー47に従ってモータを駆動制御し、ガスピストン
アキュムレータ43に常に所定圧の作動油を蓄圧してお
き、左右の後輪TCS 用ソレノイドバルブ9,10のそれ
ぞれを外部指令により作動制御する。
【0035】作用を説明する。
【0036】図4は実施例装置で制御しきい値の旋回時
補正係数βを求めるためにTCS-ECUで行なわれる旋回時
補正係数演算ルーチンを示すフローチャートである。
【0037】ステップ50では、横加速度YGと右前輪速
VANRと左前輪速VANLが読み込まれる。ステップ51で
は、横加速度YGが0.3G以上かどうかが判断され、YG<0.
3Gの時には直進走行という判断に基づきステップ50に
戻り、YG≧0.3Gの時には旋回走行という判断に基づきス
テップ52以降の補正係数演算処理へ進む。
【0038】ステップ52では、右前輪速VANRと左前輪
速VANLとの平均値により前輪速平均値(車速)VFTF が
演算される。ステップ53では、前輪速平均値(車速)
VFTFと横加速度YGにより旋回半径推定値Rが演算され
る。
【0039】ステップ54〜ステップ58は、旋回半径
推定値Rに対し上下限値を持たせる処理で、ステップ5
4で5≦R≦255 かどうかが判断され、YES の場合には
ステップ55で旋回半径推定値Rが制限旋回半径推定値
R’とされる。ステップ54でNOと判断された場合は、
ステップ56へ進み、R<5かどうかが判断され、YES
の場合にはステップ57で制限旋回半径推定値R’が
R’=5とされる。また、ステップ56でNOと判断され
た場合には、ステップ58で制限旋回半径推定値R’が
R’=255 とされる。
【0040】ステップ59では、ステップ55,ステッ
プ57,ステップ58で求められた制限旋回半径推定値
R’に、図5で示すようにリミッターが持たせられ、最
終旋回半径推定値R*が求められる。即ち、R’の増加
側において+1m/10msec、R’の減少側において-3m/10ms
ecの変化の範囲に抑えられる。
【0041】ステップ60では、最終旋回半径推定値R
*と横加速度YGにより旋回時補正係数βが演算される。
即ち、スロットル制御旋回時補正係数βは、図6に示す
ように、最終旋回半径推定値R*が大きいほど、また、
横加速度YGが大きいほど大きな値に設定されることにな
る。また、ブレーキ制御旋回時補正係数βは、図7に示
すように、最終旋回半径推定値R*が大きいほど、ま
た、横加速度YGが大きいほど大きな値に設定されること
になる。尚、R*とYGから旋回時補正係数βを演算する
にあたっては、必ずしも図6や図7に示すように整然と
した値とはならないので、図8に示すように、パラメー
タである最終旋回半径推定値R*で一次補間することで
得られる。
【0042】図9及び図10は実施例装置のTCS-ECU で
行なわれる駆動力制御作動の流れを示すフローチャート
である。
【0043】ステップ70では、横加速度YGと右前輪速
VANRと左前輪速VANLと右後輪速VNARと左後輪速VNALと前
後加速度XGが読み込まれる。ステップ71では、右前輪
速VANRと左前輪速VANLとの平均値により前輪速平均値
(車速)VFTF が演算される。ステップ72では、右後
輪速VNARと左後輪速VNALとの平均値により後輪速平均値
VFTR が求められると共に、この後輪速平均値VFTR か
ら前輪速平均値VFTF を差し引くことで前後輪回転速度
差ΔVが演算される。
【0044】ステップ86では、加速スリップスロット
ル制御と加速スリップブレーキ制御の併用または一方の
制御による加速スリップ制御中かどうかが判断される。
そして、加速スリップ制御が開始されると、ステップ8
7へ進み、加速スリップ制御の1周期目かどうかが判断
される。尚、制御周期は後輪速平均値VFTR や前後輪回
転速度差ΔVの変動状態を監視することで検出され、制
御周期の数は制御周期カウンタ(制御時間経過検出手段
に相当)にカウントされる。
【0045】ステップ87で制御周期が1周期目と判断
された時には、ステップ88へ進み、図12に示すブレ
ーキ制御しきい値(1) が選択される。、また、制御周期
が2周期目以降と判断された時には、ステップ89へ進
み、図13に示すブレーキ制御しきい値(2) が選択され
る。尚、ブレーキ制御しきい値(1) はブレーキ制御しき
い値(2) より低い値に設定されていて、図11に示すス
ロットル制御しきい値とのオフセット量は、ブレーキ制
御しきい値(1) の選択時に小さく、ブレーキ制御しきい
値(2) の選択時に大きくなる。このステップ87〜ステ
ップ89は、請求項1記載のオフセット量調整手段に相
当する。
【0046】前記ステップ88からはステップ90へ進
み、ステップ90では、前後加速度XGに応じてブレーキ
制御補正値αXGが演算される。この前後加速度XGは路面
摩擦係数相当値とされ、前後加速度XGが0.15G以上の域
では、前後加速度XGが大きい、つまり、路面摩擦係数が
高摩擦係数を示すほどブレーキ制御補正値αXGが大きな
値とされ、スロットル制御しきい値SLPEN1とブレーキ制
御しきい値SLPBK1のオフセット量を大きくするように、
ステップ92でブレーキ制御しきい値SLPBK1が、(SLPB
K1+αXG)の式により補正される。
【0047】前記ステップ89からはステップ91へ進
み、このステップ91でもステップ90と同様に、前後
加速度XGに応じてブレーキ制御補正値αXGが演算され、
ステップ92でブレーキ制御しきい値SLPBK1が、(SLPB
K1+αXG)の式により補正される。尚、ブレーキ制御補
正値αXGは、制御1周期目の方が2周期目以降よりもよ
り大きな値で与えられる。このステップ90〜ステップ
92は、請求項2記載のオフセット量補正手段に相当す
る。
【0048】前記ステップ86で非加速スリップ制御中
と判断された時は、ステップ93へ進み、非制御の状態
で所定時間が経過したかどうかが判断され、所定時間が
経過すると、ステップ94へ進み、次の加速スリップに
待機するために制御周期カウンタがクリアされる。
【0049】ステップ73では、横加速度YGが0.3G未満
かどうかが判断され、YG<0.3Gの時には直進走行という
判断に基づきステップ74へ進み、スロットル制御しき
い値SLPEN2とブレーキ制御しきい値SLPBK2が演算され
る。このスロットル制御しきい値SLPEN2は、図11の直
進用スロットル制御しきい値SLPEN1に基づいて、SLPEN2
=SLPEN1+3(km/h)の式により求められ、ブレーキ制御
しきい値SLPBK2は、図12あるいは図13の直進用ブレ
ーキ制御しきい値SLPBK1に基づいて、SLPBK2=SLPBK1+
3(km/h)の式により求められる。
【0050】ステップ73でYG>0.3Gの時には旋回走行
という判断に基づきステップ79へ進み、旋回フラグで
あるRFLGが旋回時を示すRFLG=1に設定され、ステップ
80で図4での処理により得られた旋回時補正係数βが
読み込まれ、ステップ81でスロットル制御しきい値SL
PEN2とブレーキ制御しきい値SLPBK2が演算される。この
スロットル制御しきい値SLPEN2は、図11の旋回用スロ
ットル制御しきい値SLPEN1と旋回時補正係数βに基づい
て、SLPEN2=(SLPEN1+3)・β(km/h)の式により求め
られ、ブレーキ制御しきい値SLPBK2は、図12あるいは
図13の旋回用ブレーキ制御しきい値SLPBK1と旋回時補
正係数βに基づいて、SLPBK2=(SLPBK1+3)・β(km/
h)の式により求められる。
【0051】直進走行時であって、ステップ75でRFLG
=1かどうかが判断され、旋回走行から直進走行に移行
した時でRFLG=1である時には、ステップ82〜ステッ
プ85によりスリップ制御しきい値が徐々に増加させる
処理が行なわれる。即ち、ステップ82では、前輪速平
均値VFTF に基づいてしきい値を増加させる所定時間Tr
が演算され、ステップ83では、図14に示すように、
所定時間Trによりステップ81で得られた旋回時しきい
値から同じ増加幅で徐々にステップ75で得られた直進
時しきい値まで増加するしきい値が設定され、ステップ
84でタイマー時間TMが所定時間Tr以上かどうかが判断
され、TM≧Trの時にはステップ85でRFLG=0に設定さ
れる。尚、所定時間Trは、例えば、VFTF <20Km/hの時
にTr=750msec とされ、VFTF ≧20Km/hの時にTr=(V
FTF-20)・30+750msec {但し、Trの上限値は2sec}とさ
れる。
【0052】一方、ステップ75でRFLG=0の時には、
ステップ76へ進み、車両状態を示す前輪速平均値VFT
F と前後輪回転速度差ΔVが、ステップ74またはステ
ップ81またはステップ83で得られたスロットル制御
しきい値SLPEN2及びブレーキ制御しきい値SLPBK2以上で
あるかどうかが判断され、YES の時にはトラクション低
減指令が出力され、NOの時にはステップ78でトラクシ
ョン復帰指令が出力される。尚、スロットル制御しきい
値SLPEN2のみについてステップ76でYES と判断された
場合は、トラクション低減指令により第2スロットルバ
ルブ21が閉じられ、または、両しきい値SLPEN2,SLPB
K2についてステップ76でYES と判断された場合は、ト
ラクション低減指令により第2スロットルバルブ21が
閉じられると共にブレーキが作動する。
【0053】次に、各走行時の作用を説明する。
【0054】(イ)大半径旋回時 大半径旋回時には、ステップ59において、最終旋回半
径推定値R*が大きな値として演算され、ステップ60
で演算される旋回時補正係数βも大きな値となり、ステ
ップ81で演算されるスロットル制御しきい値SLPEN2と
ブレーキ制御しきい値SLPBK2の値が大きな値となる。従
って、ステップ76〜ステップ78での処理において、
車両の駆動輪スリップ状態が、大きな値によるスロット
ル制御しきい値SLPEN2とブレーキ制御しきい値SLPBK2を
超えるまではトラクション低減指令が出力されないこと
になる。この結果、アクセルコントロール域が拡大し、
直進時に近い加速性が得られることになる。
【0055】(ロ)小半径旋回時 小半径旋回時には、ステップ59において、最終旋回半
径推定値R*が小さな値として演算され、ステップ60
で演算される旋回時補正係数βも小さな値となり、ステ
ップ81で演算されるスロットル制御しきい値SLPEN2と
ブレーキ制御しきい値SLPBK2の値が小さな値となる。従
って、ステップ76〜ステップ78での処理において、
車両の駆動輪スリップ状態が、小さな値によるスロット
ル制御しきい値SLPEN2とブレーキ制御しきい値SLPBK2を
超えると直ちにトラクション低減指令が出力されること
になる。この結果、駆動輪スリップの発生が小さく抑え
られ、旋回安定性が確保されることになる。
【0056】(ハ)旋回半径が変化する時 旋回走行時に旋回半径が小〜大の領域で変化する時に
は、ステップ60で演算される旋回時補正係数βが旋回
半径に応じた値となり、ステップ81で演算されるスロ
ットル制御しきい値SLPEN2とブレーキ制御しきい値SLPB
K2の値は、図11〜図13に示すように、最終旋回半径
推定値R*が大きくなればなるほど、また、横加速度YG
が大きくなればなるほど連続的に大きなしきい値に変化
させて直進時のしきい値に近づかせるようにしきい値が
演算されることになる。従って、アクセルコントロール
性と旋回安定性とをうまくバランスさせながらの旋回走
行が実現されることになる。
【0057】(ニ)直進走行から小半径旋回走行への移
行時 直進走行から小半径旋回走行への移行時には、図10に
示すように、ステップ73からステップ79〜ステップ
81へと進み、状態が変化した時点から直ちに制御しき
い値を低下させ、応答良く駆動輪スリップを抑制する安
全サイドに移行することになる。
【0058】(ホ)小半径旋回走行から直進走行への移
行時 小半径旋回走行から直進走行への移行時には、図10に
示すように、ステップ75からステップ82〜ステップ
85へと進み、状態が変化した時点から徐々に制御しき
い値を増加させる処理が行なわれる。従って、制御しき
い値が急激に増加することによる駆動輪スリップの発生
が抑制され、車両挙動の変化が小さい安全走行が確保さ
れることになる。
【0059】(ヘ)大半径旋回走行と直進走行との移行
時 大半径旋回走行から直進走行に移行する時や逆に直進走
行から大半径旋回走行に移行する時には、ステップ81
で演算されるスロットル制御しきい値SLPEN2とブレーキ
制御しきい値SLPBK2の値と、ステップ74で演算される
スロットル制御しきい値SLPEN2とブレーキ制御しきい値
SLPBK2の値は近い値となり、制御しきい値の急変が無
く、ドライバーに加速違和感を与えない。
【0060】(ト)連続する加速スリップ発生時 スリップ収束の悪い連続した加速スリップ発生時で、加
速スリップ制御1周期目には、ステップ87→ステップ
88へと進み、図12に示すブレーキ制御しきい値(1)
が選択され、図11に示すスロットル制御しきい値との
オフセット量が小さく設定されることになる。これによ
り、制御開始域でほぼブレーキ制御に入ったままとな
り、ブレーキ液圧のハンチングが防止される。また、加
速スリップ制御2周期目以降は、ステップ87→ステッ
プ89へと進み、図13に示すブレーキ制御しきい値
(2) が選択され、図11に示すスロットル制御しきい値
とのオフセット量が大きく設定されることになる。これ
により、ブレーキ制御に入りにくくなり、制御開始から
時間が経過した域でのブレーキ制御頻度が小さく抑えら
れる。
【0061】(チ)摩擦係数の異なる路面での走行時 例えば、低μ路走行時には、前後加速度XGの発生が小さ
く、ステップ90あるいはステップ91では、ブレーキ
制御補正値αXGが零に設定され、ブレーキ制御しきい値
としては図12あるいは図13に示すように、低い値に
設定されることになる。これにより、ブレーキ制御に入
りやすくなり、低μ路で加速スリップの収束応答が向上
し、安定性が確保される。
【0062】例えば、高μ路走行時には、前後加速度XG
の発生が大きく、ステップ90あるいはステップ91で
は、ブレーキ制御補正値αXGが前後加速度XGに応じた値
に設定され、ブレーキ制御しきい値としては図12ある
いは図13にブレーキ制御補正値αXGが加えられた高い
値に設定されることになる。これにより、ブレーキ制御
に入りにくくなり、高μ路でブレーキ制御頻度が小さく
抑えられ、加速性が確保される。
【0063】以上説明してきたように、実施例の車両用
駆動力制御装置にあっては、下記に列挙する効果が得ら
れる。
【0064】(1)スロットル制御とブレーキ制御との
併用により駆動力が制御される車両用駆動力制御装置に
おいて、加速スリップ制御の1周期目にはスロットル制
御しきい値に対するブレーキ制御しきい値のオフセット
量を小さく設定し、2周期目以降はスロットル制御しき
い値に対するブレーキ制御しきい値のオフセット量を大
きく設定する装置とした為、スリップ収束の悪い連続し
た加速スリップ時、制御開始域でのブレーキ制御ハンチ
ング防止と制御開始から時間が経過した域でのブレーキ
制御頻度低減との両立を図ることができる。
【0065】(2)加速スリップが収束し非制御となっ
て所定時間が経過したら制御周期カウンタをクリアにす
る装置とした為、再加速スリップの発生に対しても上記
(1)の効果を達成することができる。
【0066】(3)前後加速度XGの発生が大きな高μ路
走行時にはブレーキ制御補正値αXGによりブレーキ制御
しきい値を高くする装置とした為、応答性の必要な低μ
路での安定性確保とスリップ収束の良い高μ路での加速
性確保との両立を図ることができる。
【0067】(4)最終旋回半径推定値R*が小さい時
は制御しきい値SLPEN2,SLPBK2を小さな値とし、最終旋
回半径推定値R*が大きくなればなるほど連続的に制御
しきい値SLPEN2,SLPBK2を高く変化させる装置とした
為、高速直進時や大半径旋回時のアクセルコントロール
性確保と小半径旋回時の旋回安定性確保との両立を図る
ことができると共に、直進と旋回の走行状態移行時に加
速違和感を解消することができる。
【0068】以上、実施例を図面に基づいて説明してき
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではな
い。例えば、実施例では加速スリップエンジン制御とし
て、スロットル制御の例を示したが、他の燃料カット制
御や点火時期リタード制御等を用いたものであっても良
い。
【0069】実施例では、制御時間経過検出手段とし
て、制御周期カウンタにより検出する例を示したが、制
御開始からのタイマー検出であっても良い。
【0070】実施例では、スロットル制御しきい値より
高い値に設定されるブレーキ制御しきい値のスロットル
制御しきい値に対するオフセット量を、加速スリップ制
御の開始域で小さくし時間経過とともに大きくする手法
として、図15に示すように、スロットル制御しきい値
を一定値のまま固定し、ブレーキ制御しきい値を時間経
過と共に増大する例を示したが、図16に示すように、
スロットル制御しきい値を時間経過と共に減少し、ブレ
ーキ制御しきい値を時間経過と共に増大する例としても
良いし、図17に示すように、ブレーキ制御しきい値を
一定値のまま固定し、スロットル制御しきい値を時間経
過と共に減少する例としても良い。
【0071】
【発明の効果】請求項1記載の本発明にあっては、加速
スリップエンジン制御と加速スリップブレーキ制御との
併用により駆動力が制御される車両用駆動力制御装置に
おいて、ブレーキ制御しきい値のエンジン制御しきい値
に対するオフセット量を、加速スリップ制御の開始域で
小さくし時間経過とともに大きくするオフセット量調整
手段を設けた為、スリップ収束の悪い連続した加速スリ
ップ時、制御開始域でのブレーキ制御ハンチング防止と
制御開始から時間が経過した域でのブレーキ制御頻度低
減との両立を図ることができるという効果が得られる。
【0072】請求項2記載の本発明にあっては、加速ス
リップエンジン制御と加速スリップブレーキ制御との併
用により駆動力が制御される車両用駆動力制御装置にお
いて、路面摩擦係数が高摩擦係数を示すほどエンジン制
御しきい値とブレーキ制御しきい値のオフセット量を大
きくするように補正するオフセット量補正手段を設けた
為、応答性の必要な低μ路での安定性確保とスリップ収
束の良い高μ路での加速性確保との両立を図ることがで
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用駆動力制御装置を示すクレーム
対応図である。
【図2】実施例の車両用駆動力制御装置が適用された後
輪駆動車の制駆動系制御システム全体図である。
【図3】実施例の車両用駆動力制御装置の制駆動系制御
システムのブレーキ液圧制御系を示す油圧回路図であ
る。
【図4】実施例装置のトラクションコントロールシステ
ム電子制御ユニットにより行なわれる旋回時補正係数演
算ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】実施例装置での最終旋回半径推定値を設定する
にあたってのリミッター特性図である。
【図6】実施例装置でのスロットル制御用旋回時補正係
数特性図である。
【図7】実施例装置でのブレーキ制御用旋回時補正係数
特性図である。
【図8】実施例装置での旋回時補正係数を求める時の最
終旋回半径推定値による一次補間手法を説明する図であ
る。
【図9】実施例装置のトラクションコントロールシステ
ム電子制御ユニットにより行なわれる駆動力制御作動の
流れの前段を示すフローチャートである。
【図10】実施例装置のトラクションコントロールシス
テム電子制御ユニットにより行なわれる駆動力制御作動
の流れの後段を示すフローチャートである。
【図11】実施例装置でのスロットル制御しきい値特性
図である。
【図12】実施例装置でのブレーキ制御しきい値(1) の
特性図である。
【図13】実施例装置でのブレーキ制御しきい値(2) の
特性図である。
【図14】小半径旋回走行から直進走行へ移行した時の
しきい値変化特性図である。
【図15】ブレーキ制御しきい値のスロットル制御しき
い値に対するオフセット量の第1の設定手法を示すタイ
ムチャートである。
【図16】ブレーキ制御しきい値のスロットル制御しき
い値に対するオフセット量の第2の設定手法を示すタイ
ムチャートである。
【図17】ブレーキ制御しきい値のスロットル制御しき
い値に対するオフセット量の第3の設定手法を示すタイ
ムチャートである。
【符号の説明】
a 加速スリップエンジン制御手段 b 加速スリップブレーキ制御手段 c エンジン制御しきい値設定手段 d ブレーキ制御しきい値設定手段 e 制御時間経過検出手段 f オフセット量調整手段 g 路面摩擦係数相当値検出手段 h オフセット量補正手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加速スリップ状態に応じてエンジントル
    クを低減制御する加速スリップエンジン制御手段と、 加速スリップ状態に応じて駆動輪に制御ブレーキ力を付
    与する加速スリップブレーキ制御手段と、 前記加速スリップエンジン制御手段により許容される加
    速スリップ限界としてのエンジン制御しきい値を設定す
    るエンジン制御しきい値設定手段と、 前記加速スリップブレーキ制御手段により許容される加
    速スリップ限界としてのブレーキ制御しきい値を設定す
    るブレーキ制御しきい値設定手段と、 連続した加速スリップ制御が開始されてからの時間経過
    を検出する制御時間経過検出手段と、 エンジン制御しきい値より高い値に設定されるブレーキ
    制御しきい値のエンジン制御しきい値に対するオフセッ
    ト量を、加速スリップ制御の開始域で小さくし時間経過
    とともに大きくするオフセット量調整手段と、 を備えている事を特徴とする車両用駆動力制御装置。
  2. 【請求項2】 加速スリップ状態に応じてエンジントル
    クを低減制御する加速スリップエンジン制御手段と、 加速スリップ状態に応じて駆動輪に制御ブレーキ力を付
    与する加速スリップブレーキ制御手段と、 前記加速スリップエンジン制御手段により許容される加
    速スリップ限界としてのエンジン制御しきい値を設定す
    るエンジン制御しきい値設定手段と、 前記加速スリップブレーキ制御手段により許容される加
    速スリップ限界としてのブレーキ制御しきい値を設定す
    るブレーキ制御しきい値設定手段と、 路面摩擦係数相当値を検出する路面摩擦係数相当値検出
    手段と、 路面摩擦係数が高摩擦係数を示すほどエンジン制御しき
    い値とブレーキ制御しきい値のオフセット量を大きくす
    るように補正するオフセット量補正手段と、 を備えている事を特徴とする車両用駆動力制御装置。
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