JPH07314947A - 通帳及び該通帳作成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、長期間に亘って確実に本人確認を
行うことができるとともに偽造、変造が困難な通帳を提
供する。 【構成】 本発明の通帳１は、冊子状形成された通帳本
体２と、この通帳本体２の表紙３又は裏紙の見返し部３
ａに貼付された本人確認情報が印刷済みの証書５と、こ
の証書５を覆う状態に貼付された前記本人確認情報を視
認可能な保護フィルム６とを具備するものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、所有者本人の確認が容
易な通帳及び該通帳作成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】金融取り引き等に用いられる通帳等や学
生手帳等の特定の用途に用いられる冊子類においては、
その所有者本人の確認が極めて重要である。

【０００３】しかし、例えば、従来の預金通帳の場合、
顔写真が貼られていないため、本人確認が困難である。

【０００４】また、旅券通帳は偽造、変造は困難である
が、この旅券通帳を作成する装置が高価であるという問
題がある。

【０００５】さらに、学生手帳等は予め写真を貼り付け
ておき、この写真に基づき本人確認を行うものであるた
め、写真の貼り変え等が容易で、偽造、変造を簡単に行
えるという問題がある。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の各種通帳においては、本人の確認情報が不十分であっ
たり、偽造、変造が簡単であるという問題がある。

【０００７】そこで、本発明は、長期間に亘って確実に
本人確認を行うことができるとともに偽造、変造が困難
な通帳及び該通帳を安価な構成で作成できる通帳作成装
置を提供することを目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の通帳は、
冊子状形成された通帳本体と、この通帳本体の表紙又は
裏紙の見返し部に貼付された本人確認情報が印刷済みの
証書と、この証書を覆う状態に貼付された前記本人確認
情報を視認可能な保護フィルムとを具備するものであ
る。

【０００９】請求項２記載の通帳は、冊子状形成された
通帳本体と、この通帳本体の表紙又は裏紙の見返し部に
貼付された本人の顔写真及び氏名、生年月日を含む本人
確認情報が印刷済みの証書と、この証書を覆う状態に貼
付された前記本人確認情報を視認可能な透明な保護フィ
ルムとを具備するものである。

【００１０】請求項３記載の通帳作成装置は、本人の顔
写真を読取り画像情報として出力する画像情報読取手段
と、本人の氏名、生年月日等を入力する入力手段と、前
記画像情報読取手段からの本人の顔写真の画像情報及び
入力手段からの氏名、生年月日等の情報を本人確認情報
として証書に印刷する印刷手段と、この印刷手段により
本人確認情報が印刷された前記証書を通帳本体の表紙又
は裏紙の見返し部に貼付するとともに通帳本体に備えた
透明な保護フィルムを前記証書を覆う状態に貼付する貼
付手段とを有するものである。

【００１１】

【作用】請求項１記載の通帳によれば、冊子状形成され
た通帳本体における表紙又は裏紙の見返し部に本人確認
情報が印刷済みの証書が貼付され、この証書を覆う状態
に前記本人確認情報を視認可能な保護フィルムを貼付し
たものであるから、本人確認情報が保護フィルムで保護
された状態となり、保護フィルムの外側から長期間に亘
って確実に本人確認を行うことができるとともに、本人
確認情報の偽造、変造を行おうとする場合には保護フィ
ルムを剥がさなければならず、これにより、偽造、変造
が極めて困難となる。

【００１２】請求項２記載の通帳によれば、冊子状形成
された通帳本体における表紙又は裏紙の見返し部に本人
の顔写真及び氏名、生年月日を含む本人確認情報が印刷
済みの証書が貼付され、この証書を覆う状態に前記本人
確認情報を視認可能な透明な保護フィルムを貼付したも
のであるから、本人の顔写真及び氏名、生年月日を含む
本人確認情報が保護フィルムで保護された状態となり、
保護フィルムの外側から長期間に亘って確実に本人確認
を行うことができるとともに、本人の顔写真や氏名、生
年月日等の偽造、変造を行おうとする場合には保護フィ
ルムを剥がさなければならず、これにより、偽造、変造
が極めて困難となる。

【００１３】請求項３記載の通帳作成装置によれば、画
像情報読取手段が本人の顔写真を読取り画像情報として
出力し、入力手段により本人の氏名、生年月日等が入力
され、印刷手段が本人の顔写真の画像情報及び氏名、生
年月日等の情報を本人確認情報として証書に印刷し、貼
付手段が前記証書を通帳本体の表紙又は裏紙の見返し部
に貼付するとともに通帳本体に備えた透明な保護フィル
ムを前記証書を覆う状態に貼付するので、長期間に亘っ
て確実に本人確認を行うことができかつ偽造、変造が極
めて困難な通帳を簡略で安価な構成により効率よく製造
することができる。

【００１４】

【実施例】以下に本発明の実施例を詳細に説明する。

【００１５】図１は通帳の一例である預金通帳（以下単
に「通帳」という。）１を示すものであり、この通帳１
は、各銀行の指定に従って冊子状に形成された通帳本体
２と、この通帳本体２の表紙（又は裏紙）３の見返し部
３ａに貼付された本人の顔写真の像４ａ及び氏名、生年
月日等の文字情報４ｂを含む本人確認情報が印刷済みの
証書５と、この証書５を覆う状態に貼付された前記本人
確認情報を視認可能な透明な保護フィルム６と、各種の
取引情報を印刷するための多数枚に亘る中紙７とを具備
している。

【００１６】前記証書５は、各銀行所定のフォーマット
で作成されたシールで、裏面には粘着物質が塗布されて
いる。この証書５に本人の顔写真の像４ａが印刷され、
また、氏名、生年月日、住所等の本人確認用の文字情報
４ｂが印刷されている。

【００１７】前記保護フィルム６は、透明なフィルムで
作成され通帳本体２に綴じ込まれており、一面に粘着物
質が塗布されており、証書５上に貼付することでその表
面保護と証書５に印刷された本人の顔写真の像４ａ及び
氏名、生年月日等の文字情報４ｂの偽造、変造防止を図
っている。

【００１８】前記通帳１によれば、本人の顔写真の像４
ａ及び氏名、生年月日等の文字情報４ｂを含む本人確認
情報が保護フィルム６で保護された状態となり、保護フ
ィルム６の外側から長期間に亘って確実に本人確認を行
うことができるとともに、本人の顔写真の像４ａや氏
名、生年月日等の文字情報４ｂの偽造、変造を行おうと
する場合には保護フィルム６を剥がさなければならず、
これにより、偽造、変造が極めて困難となる。

【００１９】次に、前記通帳１を作成する通帳作成装置
１０について図２を参照して説明する。

【００２０】この通帳作成装置１０は、本人の顔写真を
読取り画像情報として出力する画像情報読取手段１１
と、本人の氏名、生年月日等の文字情報４ｂを入力する
入力手段１２と、前記画像情報読取手段１１からの本人
の顔写真の画像情報及び入力手段１２からの氏名、生年
月日等の文字情報４ｂを本人確認情報として証書５に印
刷する印刷手段１３と、この印刷手段１３により本人確
認情報が印刷された前記証書５を通帳本体２の表紙（又
は裏紙）３の見返し部３ａに貼付するとともに通帳本体
２に備えた透明な保護フィルム６を前記証書５を覆う状
態に貼付する貼付手段１４と、全体の動作を制御する制
御手段１６とを有するものである。

【００２１】前記画像情報読取手段１１は、ＣＣＤカメ
ラやＣＣＤラインスキャナで構成され、例えば申請書に
添付された顔写真又は本人自身の顔写真を読み取るよう
になっている。

【００２２】入力手段１２は、キーボードにより構成さ
れ、また、ディスプレイ１５により読み取った顔写真の
像４ａの表示やキーボード入力による本人（申請者）の
氏名、生年月日等の文字情報４ｂの表示を行うようにな
っている。

【００２３】前記印刷手段１３は、文字、画像印刷器で
あり、熱溶融転写又は昇華拡散印刷等の技術により、ド
ットで文字や画像情報を印刷するようになっている。

【００２４】前記貼付手段１４は、貼付及び熱圧着機能
を有し、印刷手段１３により印刷された前記証書５を通
帳１の見返し部３ａに貼り付け、その後自動的に通帳１
に綴じ込まれた保護フィルム６をその表面に熱圧着して
貼付するようになっている。

【００２５】制御手段１６は、画像情報、文字情報４ｂ
の転送及び蓄積を制御しながら各構成要素全体を制御す
るようになっている。

【００２６】次に、通帳作成装置１０による通帳１の作
成工程を説明する。

【００２７】まず、前記画像情報読取手段１１により本
人の顔写真を走査して読取り、画像情報として制御手段
１６に送る。また、入力手段１２から本人の氏名、生年
月日等の文字情報４ｂを入力する。

【００２８】次に、印刷手段１４は、制御手段１６の制
御の基に、図３に示すように、証書５の表面に前記顔写
真の像４ａ及び前記文字情報４ｂを印刷する。

【００２９】前記貼付手段１４は、印刷手段１３により
顔写真の像４ａ及び前記文字情報４ｂが印刷された前記
証書５を図４に示すように通帳１の見返し部３ａに貼り
付け、その後自動的に通帳１に綴じ込まれた保護フィル
ム６を図５に示すように証書５の表面に熱圧着して貼付
する。

【００３０】これにより、長期間に亘って確実に本人確
認を行うことができかつ偽造、変造が極めて困難な通帳
１を簡略で安価な構成により効率よく製造することがで
きる。

【００３１】また、証書５自体に顔写真の像４ａ及び文
字情報４ｂを印刷するため、印刷時のハンドリングが通
帳１自体に顔写真の像４ａ及び文字情報４ｂを印刷する
場合に比べ簡単にできるため、この点からも装置コスト
を低減できる。

【００３２】本発明は、上述した実施例の他、その要旨
の範囲内で種々の変形が可能である。

【００３３】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、保護フィ
ルムの外側から長期間に亘って確実に本人確認を行うこ
とができるとともに、偽造、変造が極めて困難な通帳を
提供することができる。

【００３４】請求項２記載の発明によれば、保護フィル
ムの外側から本人の顔写真及び氏名、生年月日を含む本
人確認情報を視認でき、長期間に亘って確実に本人確認
を行うことができるとともに、偽造、変造が極めて困難
な通帳を提供することができる。

【００３５】請求項３記載の発明によれば、簡略で安価
な構成により効率よく上述した通帳を製造することがで
きる通帳作成装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の通帳を示す斜視図である。

【図２】本実施例の通帳作成装置を示すブロック図であ
る。

【図３】本実施例の通帳作成装置における印刷工程を示
す斜視図である。

【図４】本実施例の通帳作成装置における証書の貼付工
程を示す斜視図である。

【図５】本実施例の通帳作成装置における保護フィルム
の貼付工程を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 通帳 ２ 通帳本体 ３ａ 見返し部 ４ａ 顔写真の像 ４ｂ 文字情報 ５ 証書 ６ 保護フィルム １０ 通帳作成装置 １１ 画像情報読取手段 １２ 入力手段 １３ 印刷手段 １４ 貼付手段

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 冊子状形成された通帳本体と、この通帳
   本体の表紙又は裏紙の見返し部に貼付された本人確認情
   報が印刷済みの証書と、この証書を覆う状態に貼付され
   た前記本人確認情報を視認可能な保護フィルムとを具備
   することを特徴とする通帳。
2. 【請求項２】 冊子状形成された通帳本体と、この通帳
   本体の表紙又は裏紙の見返し部に貼付された本人の顔写
   真及び氏名、生年月日を含む本人確認情報が印刷済みの
   証書と、この証書を覆う状態に貼付された前記本人確認
   情報を視認可能な透明な保護フィルムとを具備すること
   を特徴とする通帳。
3. 【請求項３】 本人の顔写真を読取り画像情報として出
   力する画像情報読取手段と、本人の氏名、生年月日等を
   入力する入力手段と、前記画像情報読取手段からの本人
   の顔写真の画像情報及び入力手段からの氏名、生年月日
   等の情報を本人確認情報として証書に印刷する印刷手段
   と、この印刷手段により本人確認情報が印刷された前記
   証書を通帳本体の表紙又は裏紙の見返し部に貼付すると
   ともに通帳本体に備えた透明な保護フィルムを前記証書
   を覆う状態に貼付する貼付手段とを有することを特徴と
   する通帳作成装置。