JPH0731459A - 微小物体移動装置 - Google Patents
微小物体移動装置Info
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- JPH0731459A JPH0731459A JP18362993A JP18362993A JPH0731459A JP H0731459 A JPH0731459 A JP H0731459A JP 18362993 A JP18362993 A JP 18362993A JP 18362993 A JP18362993 A JP 18362993A JP H0731459 A JPH0731459 A JP H0731459A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 レ−ザトラッピング現象を利用した、効率の
良い微小物体搬送装置を提供すること。 【構成】 駆動装置224,221を用いてビ−ムエキ
スパンダ12を作動させることによって、搬送速度が最
大となるように、レ−ザビ−ムと、搬送対象となる細胞
との位置関係を制御する。
良い微小物体搬送装置を提供すること。 【構成】 駆動装置224,221を用いてビ−ムエキ
スパンダ12を作動させることによって、搬送速度が最
大となるように、レ−ザビ−ムと、搬送対象となる細胞
との位置関係を制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レ−ザ光線による光ト
ラッピング現象を利用して、細胞等の微小物体を移動さ
せる微小物移動装置に関する。
ラッピング現象を利用して、細胞等の微小物体を移動さ
せる微小物移動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の細胞生物学の目覚ましい発展にと
もなって、細胞ハンドリングのための各種技術が開発さ
れている。
もなって、細胞ハンドリングのための各種技術が開発さ
れている。
【0003】例えば、溶媒中に懸濁した細胞を移動させ
る方法として光トラッピングを利用した方法がある。該
方法は、レ−ザ光線をレンズで絞り込んで、細胞に照射
し、該細胞がレ−ザ光線の光軸付近に捕捉されると(光
トラッピング現象)、そのままの状態で懸濁液(培養
液)を入れた容器、あるいはレ−ザ光線を、水平方向に
移動させることによって細胞を移動させるというもので
ある。このような光トラッピングによる細胞搬送の詳細
については、例えば、、日本レ−ザ医学会誌 1990
年3月、第10巻第4号において、大弓正志らによって
報告されている。
る方法として光トラッピングを利用した方法がある。該
方法は、レ−ザ光線をレンズで絞り込んで、細胞に照射
し、該細胞がレ−ザ光線の光軸付近に捕捉されると(光
トラッピング現象)、そのままの状態で懸濁液(培養
液)を入れた容器、あるいはレ−ザ光線を、水平方向に
移動させることによって細胞を移動させるというもので
ある。このような光トラッピングによる細胞搬送の詳細
については、例えば、、日本レ−ザ医学会誌 1990
年3月、第10巻第4号において、大弓正志らによって
報告されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の光トラ
ッピングを利用した搬送方法では、細胞と周囲の培養液
との屈折率の差が小さいため、レ−ザ光線が細胞と培養
液との境界で屈折せず、十分な光トラッピングを起こす
ことができない場合があった。
ッピングを利用した搬送方法では、細胞と周囲の培養液
との屈折率の差が小さいため、レ−ザ光線が細胞と培養
液との境界で屈折せず、十分な光トラッピングを起こす
ことができない場合があった。
【0005】レ−ザ光の出力を増大して光トラッピング
を強くすることは可能であるが、その場合には、細胞内
に吸収される光の量が増大し、細胞が高温となり死んで
しまうという問題があった。
を強くすることは可能であるが、その場合には、細胞内
に吸収される光の量が増大し、細胞が高温となり死んで
しまうという問題があった。
【0006】本発明は、微小物体の光トラッピングによ
る搬送を効率良く行うことのできる微小物体移動装置を
提供することを目的とする。
る搬送を効率良く行うことのできる微小物体移動装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、その一態様としては、光ト
ラッピング現象を利用して、液中に存在する微小物体を
移動させる微小物体移動装置において、上記移動の対象
となる微小物体を液体とともに貯溜するチャンバ−と、
光トラッピングに用いる光を発生する光源と、上記チャ
ンバ−内の微小物体に、上記光源の発する光を照射する
照射光学系と、上記照射光学系の照射する光の上記チャ
ンバ−への入射位置および/または入射角度と、上記チ
ャンバ−の位置と、の少なくとも一方を変更する駆動装
置と、を備え、上記照射光学系は、照射する光の最小ス
ポット位置および最小スポット径を独立的に調整可能に
構成されていること、を特徴とする微小物体移動装置が
提供される。
するためになされたもので、その一態様としては、光ト
ラッピング現象を利用して、液中に存在する微小物体を
移動させる微小物体移動装置において、上記移動の対象
となる微小物体を液体とともに貯溜するチャンバ−と、
光トラッピングに用いる光を発生する光源と、上記チャ
ンバ−内の微小物体に、上記光源の発する光を照射する
照射光学系と、上記照射光学系の照射する光の上記チャ
ンバ−への入射位置および/または入射角度と、上記チ
ャンバ−の位置と、の少なくとも一方を変更する駆動装
置と、を備え、上記照射光学系は、照射する光の最小ス
ポット位置および最小スポット径を独立的に調整可能に
構成されていること、を特徴とする微小物体移動装置が
提供される。
【0008】上記照射光学系は、ビ−ムエキスパンダを
含んで構成されていても構わない。
含んで構成されていても構わない。
【0009】
【作用】照射光学系を用いて、光源の発する光をチャン
バ−内の微小物体(例えば、細胞)に照射する。この
時、照射する光の最小スポット位置、最小スポット径を
各々制御することによって、移動の対象となっている微
小物体にあわせた最適条件を作りだすことができる。最
小スポット位置、最小スポット径を独立的に変更可能に
するには、例えば、照射光学系にビ−ムエキスパンダを
含めておけばよい。
バ−内の微小物体(例えば、細胞)に照射する。この
時、照射する光の最小スポット位置、最小スポット径を
各々制御することによって、移動の対象となっている微
小物体にあわせた最適条件を作りだすことができる。最
小スポット位置、最小スポット径を独立的に変更可能に
するには、例えば、照射光学系にビ−ムエキスパンダを
含めておけばよい。
【0010】この後、駆動装置によって、光のチャンバ
−への入射位置および/または入射角度を変更すること
によって、微小物体を移動させることができる。
−への入射位置および/または入射角度を変更すること
によって、微小物体を移動させることができる。
【0011】あるいは、チャンバ−の位置、角度を変更
するようにしても良い。
するようにしても良い。
【0012】
【実施例】本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
【0013】その前に、レ−ザトラッピングで細胞を搬
送する場合、レ−ザビ−ムと細胞とがどのような関係に
あるのが最も好ましいかという点について考える。
送する場合、レ−ザビ−ムと細胞とがどのような関係に
あるのが最も好ましいかという点について考える。
【0014】光トラッピングによる捕捉力は、細胞
(注:ここでは球形であると仮定する)へのレ−ザの入
射角θと、細胞に照射されるレ−ザ光のスポット径dと
によって変化する。
(注:ここでは球形であると仮定する)へのレ−ザの入
射角θと、細胞に照射されるレ−ザ光のスポット径dと
によって変化する。
【0015】レ−ザトラッピングによって生じる力のう
ち、レ−ザビ−ムの軸方向の力は、図1に示すとおり、
常に、最小スポット位置Pfを向いて作用する。従っ
て、レ−ザトラッピングに起因する力以外の外力が全く
作用していない場合には、捕捉されている細胞は該最小
スポット位置Pfに移動していく。しかし、実際には、
重力などの外力が作用するため、細胞は、必ずしも最小
スポット位置に移動するわけではない。例えば、レ−ザ
−ビ−ムを下側から照射する場合には、捕捉されている
細胞は、レ−ザビ−ムの軸方向に作用する力と、重力
と、浮力と、が釣り合う位置に移動し、ここで安定す
る。逆に言えば、その時細胞の存在している位置におい
て、これらの力が釣り合うように、レ−ザビ−ムのスポ
ット径、入射角を当初から調整しておけば、搬送中に、
細胞がレ−ザビ−ムの軸方向に移動してしまうことを避
けることができる。
ち、レ−ザビ−ムの軸方向の力は、図1に示すとおり、
常に、最小スポット位置Pfを向いて作用する。従っ
て、レ−ザトラッピングに起因する力以外の外力が全く
作用していない場合には、捕捉されている細胞は該最小
スポット位置Pfに移動していく。しかし、実際には、
重力などの外力が作用するため、細胞は、必ずしも最小
スポット位置に移動するわけではない。例えば、レ−ザ
−ビ−ムを下側から照射する場合には、捕捉されている
細胞は、レ−ザビ−ムの軸方向に作用する力と、重力
と、浮力と、が釣り合う位置に移動し、ここで安定す
る。逆に言えば、その時細胞の存在している位置におい
て、これらの力が釣り合うように、レ−ザビ−ムのスポ
ット径、入射角を当初から調整しておけば、搬送中に、
細胞がレ−ザビ−ムの軸方向に移動してしまうことを避
けることができる。
【0016】最小スポット径が同じであるならば、レ−
ザビ−ムの軸方向に作用する力は、入射角θが大きいほ
ど強い。例えば、図2においては、入射角θ2のビ−ム
raよりも、入射角θ3のビ−ムrbの方が、軸方向に
作用する力が大きい。従って、入射角θを大きくしてお
けば、軸方向については、細胞をいち早く所定の位置
(注:上述したとおり、必ずしも最小スポット位置では
ない)に移動させ安定な状態を作りだすことができる。
ザビ−ムの軸方向に作用する力は、入射角θが大きいほ
ど強い。例えば、図2においては、入射角θ2のビ−ム
raよりも、入射角θ3のビ−ムrbの方が、軸方向に
作用する力が大きい。従って、入射角θを大きくしてお
けば、軸方向については、細胞をいち早く所定の位置
(注:上述したとおり、必ずしも最小スポット位置では
ない)に移動させ安定な状態を作りだすことができる。
【0017】一方、レ−ザビ−ムの光軸に垂直な方向に
作用する捕捉力は、ガウシアンビ−ムの強度分布および
ビ−ムの入射角度、反射角度に影響される。この力は、
入射角度θが小さいほど(ビ−ムが平行に近くなるほ
ど)強度分布の影響も大きくなっていく。しかし、実際
には、入射角度θは大きいため、入射角度、反射角度の
影響も大きく、単に強度分布だけに依存するわけではな
い。従って、細胞を光トラッピングで捕捉し、様々に条
件を変えて、実際にレ−ザビ−ムあるいは試料を載せた
ステ−ジを移動等させてみて、初めて最も速く移動させ
られる条件を知ることができる。
作用する捕捉力は、ガウシアンビ−ムの強度分布および
ビ−ムの入射角度、反射角度に影響される。この力は、
入射角度θが小さいほど(ビ−ムが平行に近くなるほ
ど)強度分布の影響も大きくなっていく。しかし、実際
には、入射角度θは大きいため、入射角度、反射角度の
影響も大きく、単に強度分布だけに依存するわけではな
い。従って、細胞を光トラッピングで捕捉し、様々に条
件を変えて、実際にレ−ザビ−ムあるいは試料を載せた
ステ−ジを移動等させてみて、初めて最も速く移動させ
られる条件を知ることができる。
【0018】従って、実際の細胞の搬送においては、光
軸方向に細胞が移動してしまわないような位置に最小ス
ポット位置をおく一方で、その細胞の位置におけるスポ
ット径θや入射角は、実測によって得られた条件に適宜
設定することが好ましい。
軸方向に細胞が移動してしまわないような位置に最小ス
ポット位置をおく一方で、その細胞の位置におけるスポ
ット径θや入射角は、実測によって得られた条件に適宜
設定することが好ましい。
【0019】本実施例の具体的構成を図3に示す。
【0020】該微小物体移動装置は、レ−ザ照射光学系
1と、駆動装置2と、制御装置3と、試料となる懸濁液
を入れるチャンバ4と、観察光学系5とから主に構成さ
れる。
1と、駆動装置2と、制御装置3と、試料となる懸濁液
を入れるチャンバ4と、観察光学系5とから主に構成さ
れる。
【0021】レ−ザ照射光学系1は、レ−ザ光源10
と、ビ−ムを絞るための集光レンズ11と、ビ−ムの径
を変えるビ−ムエキスパンダ12とから主に構成されて
いる。
と、ビ−ムを絞るための集光レンズ11と、ビ−ムの径
を変えるビ−ムエキスパンダ12とから主に構成されて
いる。
【0022】レ−ザ光源10は、制御装置3からの指示
に従って、所望の強度のレ−ザ光を発生させるものであ
る。
に従って、所望の強度のレ−ザ光を発生させるものであ
る。
【0023】ビ−ムエキスパンダ12は、集光レンズ1
1に入射側するレ−ザビ−ム径を変更するためのもので
ある。光強度分布がガウシアン分布となっているレ−ザ
ビ−ムの場合、回折の限界において得られる最小のスポ
ット径(以下、”最小スポット径”という)は、光学的
には、焦点比(f/W)によって決定される。つまり、
同一のレンズで集光する場合、図4に示すとおり、最小
スポット径(2W)は集光レンズに入射するレ−ザビ−
ムのビ−ム径Dが大きいほど小さくなる(注:この点に
ついては実施例の説明の最後において詳細に説明す
る)。また、この場合、入射角θは、ビ−ム径Dが大き
いほど、入射角θは大きくなる。そこで、本実施例で
は、該ビ−ムエキスパンダ12で集光レンズ11に入射
側するレ−ザビ−ム径を変更することによって、入射角
θ等を変更する構成となっている。
1に入射側するレ−ザビ−ム径を変更するためのもので
ある。光強度分布がガウシアン分布となっているレ−ザ
ビ−ムの場合、回折の限界において得られる最小のスポ
ット径(以下、”最小スポット径”という)は、光学的
には、焦点比(f/W)によって決定される。つまり、
同一のレンズで集光する場合、図4に示すとおり、最小
スポット径(2W)は集光レンズに入射するレ−ザビ−
ムのビ−ム径Dが大きいほど小さくなる(注:この点に
ついては実施例の説明の最後において詳細に説明す
る)。また、この場合、入射角θは、ビ−ム径Dが大き
いほど、入射角θは大きくなる。そこで、本実施例で
は、該ビ−ムエキスパンダ12で集光レンズ11に入射
側するレ−ザビ−ム径を変更することによって、入射角
θ等を変更する構成となっている。
【0024】ビ−ムエキスパンダ12の概要を図5を用
いて説明する。ビ−ムエキスパンダ12は、部材121
に固定されたレンズ120と、部材124に固定された
レンズ123と、を含んで構成されている。部材121
と部材124とは、レンズ120およびレンズ123の
光軸を一致させるように配置されている。また、該光軸
の方向における互いの位置関係を変更可能に構成されて
いる。これにより、両レンズ120,123は光軸を一
致させたままで、その距離を変更可能に構成されてい
る。この図上、下側からレンズ120に入射した径の細
い光線束(入射光rin)は、レンズ120、123によ
って径の太い光線束(出射光rout)に変えられる。この
場合、部材121を図中白抜き矢印の方向に移動させる
ことによって、該出射光routの太さを変えることがで
きる。例えば、レンズ120とレンズ123との間隔を
広くすれば、出射光routのビ−ム径を小さくすること
ができる。部材121の移動は、後述する駆動装置22
1によって行われる。
いて説明する。ビ−ムエキスパンダ12は、部材121
に固定されたレンズ120と、部材124に固定された
レンズ123と、を含んで構成されている。部材121
と部材124とは、レンズ120およびレンズ123の
光軸を一致させるように配置されている。また、該光軸
の方向における互いの位置関係を変更可能に構成されて
いる。これにより、両レンズ120,123は光軸を一
致させたままで、その距離を変更可能に構成されてい
る。この図上、下側からレンズ120に入射した径の細
い光線束(入射光rin)は、レンズ120、123によ
って径の太い光線束(出射光rout)に変えられる。この
場合、部材121を図中白抜き矢印の方向に移動させる
ことによって、該出射光routの太さを変えることがで
きる。例えば、レンズ120とレンズ123との間隔を
広くすれば、出射光routのビ−ム径を小さくすること
ができる。部材121の移動は、後述する駆動装置22
1によって行われる。
【0025】なお、ビ−ムエキスパンダ自体は既に広く
知られている技術であるため、各レンズ120,123
等に要求される仕様、配置の仕方等の詳細は、ここでは
説明しない。この図の例ではビ−ムエキスパンダ12
を、2枚のレンズ(レンズ120,123)で構成して
いるが、そのレンズ構成は、上記ビ−ムエキスパンダと
しての目的を実現可能であれば、なんら限定されるもの
ではない。ビ−ムエキスパンダは、一般には、平行光束
の径を(平行光束のままで)変更するものであるが、本
発明の目的を達成するためには、ビ−ムエキスパンダ1
2からの出射光は、必ずしも平行光束となっている必要
はない。最終的に細胞に照射されるレ−ザビ−ムの最小
スポット径、入射角θを、最小スポット位置とは独立的
に、調整可能であれば、他のいかなる構成であっても構
わない。
知られている技術であるため、各レンズ120,123
等に要求される仕様、配置の仕方等の詳細は、ここでは
説明しない。この図の例ではビ−ムエキスパンダ12
を、2枚のレンズ(レンズ120,123)で構成して
いるが、そのレンズ構成は、上記ビ−ムエキスパンダと
しての目的を実現可能であれば、なんら限定されるもの
ではない。ビ−ムエキスパンダは、一般には、平行光束
の径を(平行光束のままで)変更するものであるが、本
発明の目的を達成するためには、ビ−ムエキスパンダ1
2からの出射光は、必ずしも平行光束となっている必要
はない。最終的に細胞に照射されるレ−ザビ−ムの最小
スポット径、入射角θを、最小スポット位置とは独立的
に、調整可能であれば、他のいかなる構成であっても構
わない。
【0026】集光レンズ11は、ビ−ムエキスパンダ1
2から出射されてきたレ−ザ光をさらに絞り込むための
ものである。該集光レンズ11は、上述の部材123
に、レンズ120等と光軸を一致させて固定されてい
る。従って、レンズ123との間隔は変更できない。
2から出射されてきたレ−ザ光をさらに絞り込むための
ものである。該集光レンズ11は、上述の部材123
に、レンズ120等と光軸を一致させて固定されてい
る。従って、レンズ123との間隔は変更できない。
【0027】上記レ−ザ照射光学系1の具体的構成は単
なる一例であって、本発明は上記構成になんら限定され
るものではない。細胞に照射されるレ−ザ光の径を変更
可能であれば、いかなる構成であっても構わない。
なる一例であって、本発明は上記構成になんら限定され
るものではない。細胞に照射されるレ−ザ光の径を変更
可能であれば、いかなる構成であっても構わない。
【0028】駆動装置2は、レ−ザ照射光学系1の照射
するレ−ザ光のチャンバ−4への入射位置および/また
は入射角度を変えることによって、該レ−ザ光に捕捉さ
れている細胞の該チャンバ−4内における位置を変更さ
せるものである。駆動装置2には、レ−ザ照射光学系1
の全体を移動させる駆動機構224と、上記部材121
を移動させる駆動機構221とがある。両機構とも、制
御装置3からの制御を受けて動作するようになってい
る。
するレ−ザ光のチャンバ−4への入射位置および/また
は入射角度を変えることによって、該レ−ザ光に捕捉さ
れている細胞の該チャンバ−4内における位置を変更さ
せるものである。駆動装置2には、レ−ザ照射光学系1
の全体を移動させる駆動機構224と、上記部材121
を移動させる駆動機構221とがある。両機構とも、制
御装置3からの制御を受けて動作するようになってい
る。
【0029】駆動機構224は、ベ−ス6に設置されて
おり、部材124をステ−ジ42と平行な面内に存在し
互いに直行する2つの方向(X方向,Y方向)と、ステ
−ジ42と垂直な方向(Z方向)に移動させることがで
きる。該駆動機構224を、X.Y方向に作動させるこ
とによって、ビ−ムのチャンバ4への入射位置を変更す
ることができる。また、Z方向に作動させることによっ
て、レ−ザビ−ムの最小スポット位置(ピント位置)
と、細胞との相対的な位置関係を変更することができ
る。
おり、部材124をステ−ジ42と平行な面内に存在し
互いに直行する2つの方向(X方向,Y方向)と、ステ
−ジ42と垂直な方向(Z方向)に移動させることがで
きる。該駆動機構224を、X.Y方向に作動させるこ
とによって、ビ−ムのチャンバ4への入射位置を変更す
ることができる。また、Z方向に作動させることによっ
て、レ−ザビ−ムの最小スポット位置(ピント位置)
と、細胞との相対的な位置関係を変更することができ
る。
【0030】駆動機構221は、部材121を光軸方向
に移動させることによって、ビ−ムエキスパンダ12か
ら集光レンズ11に入射されるレ−ザビ−ムの径を調整
するためのものである。該駆動機構221を用いること
によって、最小スポットのZ軸方向の位置(ピント位
置)を変えることなく、最小スポット径を変えることが
できる。
に移動させることによって、ビ−ムエキスパンダ12か
ら集光レンズ11に入射されるレ−ザビ−ムの径を調整
するためのものである。該駆動機構221を用いること
によって、最小スポットのZ軸方向の位置(ピント位
置)を変えることなく、最小スポット径を変えることが
できる。
【0031】本実施例においては、レ−ザ照射光学系1
を移動などさせているが、チャンバ−4の位置、向き等
を変えるようにしても構わない。
を移動などさせているが、チャンバ−4の位置、向き等
を変えるようにしても構わない。
【0032】観察光学系5は、チャンバ4内の細胞等を
観察するためのものである。該観察光学系5は、チャン
バ4の上方に配置されており、細胞に実際に照射されて
いる(言い替えれば、細胞の位置における)レ−ザビ−
ムの径を観察することができる。
観察するためのものである。該観察光学系5は、チャン
バ4の上方に配置されており、細胞に実際に照射されて
いる(言い替えれば、細胞の位置における)レ−ザビ−
ムの径を観察することができる。
【0033】制御装置3は、主に、入力装置31と、駆
動機構制御回路32,33と、演算処理回路34と、画
像メモリ37と、モニタ39と、メモリ41と、これら
各部をつなぐデ−タバス40とからなる。
動機構制御回路32,33と、演算処理回路34と、画
像メモリ37と、モニタ39と、メモリ41と、これら
各部をつなぐデ−タバス40とからなる。
【0034】入力装置31は、駆動装置2による部材1
24等の移動指示を、使用者が入力するためのものであ
る。また、この他にも、観察光学系5により得た映像を
画像処理する場合等における、処理条件等を入力するた
めのものである。移動指示は、ジョイスティック等で行
うこととすれば、操作性が良い。
24等の移動指示を、使用者が入力するためのものであ
る。また、この他にも、観察光学系5により得た映像を
画像処理する場合等における、処理条件等を入力するた
めのものである。移動指示は、ジョイスティック等で行
うこととすれば、操作性が良い。
【0035】駆動機構制御回路32,33は、入力装置
31あるいは、演算処理回路34からの出力に従って、
駆動装置2を作動させるものである。
31あるいは、演算処理回路34からの出力に従って、
駆動装置2を作動させるものである。
【0036】モニタ39は、観察光学系5によって得ら
れた画像を表示するためのものである。観察光学系5が
出力するアナログデ−タは、A/D変換器36によって
デジタルデ−タに変換され、デ−タバス40を介して画
像メモリ37に格納される。該画像メモリ37に格納さ
れたデジタルデ−タは、A/D変換器38によって再び
アナログデ−タに変換され、モニタ39に表示される。
れた画像を表示するためのものである。観察光学系5が
出力するアナログデ−タは、A/D変換器36によって
デジタルデ−タに変換され、デ−タバス40を介して画
像メモリ37に格納される。該画像メモリ37に格納さ
れたデジタルデ−タは、A/D変換器38によって再び
アナログデ−タに変換され、モニタ39に表示される。
【0037】メモリ41には、レ−ザの出力、細胞の種
類、細胞の大きさ等と、搬送速度が最大となる(細胞の
位置における)スポット径と、その最大搬送速度と、対
応づけて記憶している。これらの情報は予め実測を行う
ことによって得たものである。
類、細胞の大きさ等と、搬送速度が最大となる(細胞の
位置における)スポット径と、その最大搬送速度と、対
応づけて記憶している。これらの情報は予め実測を行う
ことによって得たものである。
【0038】演算処理回路34は、上記各部の動作・処
理を統括するものである。また、観察光学系5によって
得られた映像の画像処理等を行う機能を備えている。さ
らに、本実施例の演算処理回路34は、上記メモリ41
に保持されたデ−タと、観察光学系5から得られた搬送
対象細胞に関するデ−タとを比較参照することによっ
て、搬送動作を効率良く行うことができるように駆動装
置2を制御する機能を備えている。なお、これら機能の
詳細については動作説明と併せて行う。但し、制御装置
3の機能およびその構成は、これに限定されるものでは
ない。例えば、外部記憶装置に各種デ−タを保持するよ
うにしても良い。
理を統括するものである。また、観察光学系5によって
得られた映像の画像処理等を行う機能を備えている。さ
らに、本実施例の演算処理回路34は、上記メモリ41
に保持されたデ−タと、観察光学系5から得られた搬送
対象細胞に関するデ−タとを比較参照することによっ
て、搬送動作を効率良く行うことができるように駆動装
置2を制御する機能を備えている。なお、これら機能の
詳細については動作説明と併せて行う。但し、制御装置
3の機能およびその構成は、これに限定されるものでは
ない。例えば、外部記憶装置に各種デ−タを保持するよ
うにしても良い。
【0039】特許請求の範囲において言う”駆動装置”
とは、上記駆動装置2、制御装置3等によって実現され
るものである。また、”照射光学系”とは、上記レ−ザ
照射光学系1に相当するものである。
とは、上記駆動装置2、制御装置3等によって実現され
るものである。また、”照射光学系”とは、上記レ−ザ
照射光学系1に相当するものである。
【0040】動作を説明する。
【0041】観察光学系5を用いて移動の対象となる細
胞を決定すると、駆動機構224によってレ−ザ照射光
学系1を、X軸、Y軸方向に移動させ、レ−ザビ−ムの
光軸上に、当該細胞を位置させる。該光軸と、細胞との
位置関係は、観察光学径5を用いて観察することにより
知ることができる。
胞を決定すると、駆動機構224によってレ−ザ照射光
学系1を、X軸、Y軸方向に移動させ、レ−ザビ−ムの
光軸上に、当該細胞を位置させる。該光軸と、細胞との
位置関係は、観察光学径5を用いて観察することにより
知ることができる。
【0042】つづいて、駆動機構224によってレ−ザ
照射光学系1をZ軸方向に移動させ、最小スポット位置
と細胞の位置とを一致させる。最小スポット位置と細胞
との相対的な位置関係も、同様に、観察光学系5を用い
て観察することによって判別することができる。つま
り、細胞の位置におけるスポット径の大きさが最小とな
っていれば、両者が一致していることになる。また、レ
−ザビ−ムの部分と背景部分とではその輝度が大きく異
なるため、該輝度をみればスポット径は容易に知ること
ができる。従って、細胞の位置におけるスポット径の大
きさが最小となる位置にまで、レ−ザ照射光学系1をZ
軸方向に移動させればよい。なお、当然ながら、細胞の
位置におけるスポット径を知るためには、観察光学系5
のピントを細胞にあわせていなければならない。
照射光学系1をZ軸方向に移動させ、最小スポット位置
と細胞の位置とを一致させる。最小スポット位置と細胞
との相対的な位置関係も、同様に、観察光学系5を用い
て観察することによって判別することができる。つま
り、細胞の位置におけるスポット径の大きさが最小とな
っていれば、両者が一致していることになる。また、レ
−ザビ−ムの部分と背景部分とではその輝度が大きく異
なるため、該輝度をみればスポット径は容易に知ること
ができる。従って、細胞の位置におけるスポット径の大
きさが最小となる位置にまで、レ−ザ照射光学系1をZ
軸方向に移動させればよい。なお、当然ながら、細胞の
位置におけるスポット径を知るためには、観察光学系5
のピントを細胞にあわせていなければならない。
【0043】この後改めて、最小スポット位置が、予め
定められた距離だけ、細胞より手前側位置となるよう
に、レ−ザ照射光学系1をZ軸方向に移動させる。この
ような操作を行うのは、Z軸方向について、細胞に作用
する力を無くすためである。この場合の、該予め定めら
れた距離とは、当然、重力の大きさ、レ−ザの出力、細
胞の大きさ、細胞に作用する浮力、後述するスポット径
の設定値等を考慮して決定される。
定められた距離だけ、細胞より手前側位置となるよう
に、レ−ザ照射光学系1をZ軸方向に移動させる。この
ような操作を行うのは、Z軸方向について、細胞に作用
する力を無くすためである。この場合の、該予め定めら
れた距離とは、当然、重力の大きさ、レ−ザの出力、細
胞の大きさ、細胞に作用する浮力、後述するスポット径
の設定値等を考慮して決定される。
【0044】また、駆動機構221によって、ビ−ムエ
キスパンダ12を作動させ、細胞の位置におけるスポッ
ト径を設定値に合わせる(注:厳密に一致させる必要は
なく、両者の差が予め設定された範囲内に収まっていれ
ば十分である)。レ−ザ照射光学系の構成によっては、
最小スポットの位置(つまり、ピント位置)が、多少ず
れてしまう場合がある。この場合には、駆動機構224
を用いて、該ずれ分を補正してやればよい。
キスパンダ12を作動させ、細胞の位置におけるスポッ
ト径を設定値に合わせる(注:厳密に一致させる必要は
なく、両者の差が予め設定された範囲内に収まっていれ
ば十分である)。レ−ザ照射光学系の構成によっては、
最小スポットの位置(つまり、ピント位置)が、多少ず
れてしまう場合がある。この場合には、駆動機構224
を用いて、該ずれ分を補正してやればよい。
【0045】そして、最後に、駆動機構224により、
レ−ザ照射光学系1をX,Y方向に移動させれば、細胞
を所望の位置にまで搬送することができる。この場合、
制御装置3は、移動速度が、上記スポット径の設定値と
併せて実測された最大搬送速度を越えないようにする。
レ−ザ照射光学系1をX,Y方向に移動させれば、細胞
を所望の位置にまで搬送することができる。この場合、
制御装置3は、移動速度が、上記スポット径の設定値と
併せて実測された最大搬送速度を越えないようにする。
【0046】なお、観察光学系5を用いて得られる画像
を画像メモリ37に取り込み、各種演算を施すようにす
れば、上記レ−ザビ−ムのスポット径を自動検出するこ
とも可能である。例えば、予め適当な閾値を設定してお
き、輝度が該閾値以上となる領域を、スポットエリアと
する。該スポットエリアの外接円の半径が上記スポット
径を、また、スポットエリアの重心がレ−ザビ−ムの照
射位置を示すことになる。
を画像メモリ37に取り込み、各種演算を施すようにす
れば、上記レ−ザビ−ムのスポット径を自動検出するこ
とも可能である。例えば、予め適当な閾値を設定してお
き、輝度が該閾値以上となる領域を、スポットエリアと
する。該スポットエリアの外接円の半径が上記スポット
径を、また、スポットエリアの重心がレ−ザビ−ムの照
射位置を示すことになる。
【0047】さらには、観察光学系5にオ−トフォ−カ
ス機能を備えておけば、レ−ザ照射光学系1の移動、ス
ポット径の調整等を完全に自動制御することも可能であ
る。
ス機能を備えておけば、レ−ザ照射光学系1の移動、ス
ポット径の調整等を完全に自動制御することも可能であ
る。
【0048】この場合には、使用者は搬送する細胞をモ
ニタ39上で指示するだけでよいことになる。
ニタ39上で指示するだけでよいことになる。
【0049】レ−ザ光照射系が、最小スポット位置と、
最小スポット径および入射角とを完全に独立的に制御で
きない場合には、スポット径の変更に伴て最小スポット
位置が移動してしまう。このような場合でも、その移動
量は、レ−ザ照射光学系のレンズ構成に基づいて予め求
めることができるため、制御装置3の制御プログラムに
該ずれの補正を組み込んでおけば、使用者は該補正につ
いてなんら意識する必要はない。
最小スポット径および入射角とを完全に独立的に制御で
きない場合には、スポット径の変更に伴て最小スポット
位置が移動してしまう。このような場合でも、その移動
量は、レ−ザ照射光学系のレンズ構成に基づいて予め求
めることができるため、制御装置3の制御プログラムに
該ずれの補正を組み込んでおけば、使用者は該補正につ
いてなんら意識する必要はない。
【0050】上記説明においては、細胞を、X軸方向、
Y軸方向についてのみ移動させることを前提としてい
た。しかし、最小スポット位置を変更することによっ
て、Z軸方向に作用する力をより積極的に制御すれば、
細胞を3次元空間内において搬送することも不可能では
ない。
Y軸方向についてのみ移動させることを前提としてい
た。しかし、最小スポット位置を変更することによっ
て、Z軸方向に作用する力をより積極的に制御すれば、
細胞を3次元空間内において搬送することも不可能では
ない。
【0051】上記実施例を具体的に設計する際に必要と
なる、レンズに入射するレ−ザビ−ムのスポット径と、
当該レンズからの出射光の最小スポット径との関係を以
下において説明しておく。
なる、レンズに入射するレ−ザビ−ムのスポット径と、
当該レンズからの出射光の最小スポット径との関係を以
下において説明しておく。
【0052】光強度がガウシアン分布となっているレ−
ザビ−ムを前提とした場合、レンズに対する入射ビ−ム
のウエストと、出射ビ−ムのウエストとの関係は、数1
に示すものとなる。
ザビ−ムを前提とした場合、レンズに対する入射ビ−ム
のウエストと、出射ビ−ムのウエストとの関係は、数1
に示すものとなる。
【0053】
【数1】
【0054】s :入射ビ−ムのウエストと、レンズ第
1主点との距離(第1共役距離) s”:出射ビ−ムのウエストと、レンズ第2主点との距
離(第2共役距離) f :レンズの有効焦点距離 ω0 :波面が平面なる位置における放射ビ−ム強度(1
/e2)の輪郭半径(ビ−ムウエストにおけるスポット
サイズ) λ :波長 zR :=(π・ω0 2)/λ 従って、倍率(ω0”/ω0)は、
1主点との距離(第1共役距離) s”:出射ビ−ムのウエストと、レンズ第2主点との距
離(第2共役距離) f :レンズの有効焦点距離 ω0 :波面が平面なる位置における放射ビ−ム強度(1
/e2)の輪郭半径(ビ−ムウエストにおけるスポット
サイズ) λ :波長 zR :=(π・ω0 2)/λ 従って、倍率(ω0”/ω0)は、
【0055】
【数2】
【0056】で与えられる。
【0057】また、出射ビ−ムのレイリ−範囲z”R
は、下記数3で示される。
は、下記数3で示される。
【0058】
【数3】
【0059】上記数1、数2、数3から、下記数4の出
射ビ−ムのレイリ−範囲に関係するガウシアンビ−ムの
公式が得られる。
射ビ−ムのレイリ−範囲に関係するガウシアンビ−ムの
公式が得られる。
【0060】
【数4】
【0061】ここで、s=fである場合(入射ビ−ムの
ウエストが光学システムの前側焦点にある場合)、ガウ
シアンビ−ムのスポットサイズとフォ−カシングの位置
は、数2、数4より、下記数5、数6のとおりになる。
ウエストが光学システムの前側焦点にある場合)、ガウ
シアンビ−ムのスポットサイズとフォ−カシングの位置
は、数2、数4より、下記数5、数6のとおりになる。
【0062】
【数5】
【0063】
【数6】
【0064】すなわち、スポット径dは、入射時のビ−
ム径の変化に対して反比例して変化する。従って、実際
のレ−ザ照射光学系1は、上記各関係式を考慮して設計
すれば良い。
ム径の変化に対して反比例して変化する。従って、実際
のレ−ザ照射光学系1は、上記各関係式を考慮して設計
すれば良い。
【0065】以上説明した実施例においては、レ−ザ光
の最小スポット位置と、最小スポット径および入射角度
とを、独立的に調整可能であるため、搬送中に細胞がレ
−ザ光から外れてしまうような事態を最小限に抑え、細
胞の搬送を効率良く確実に行うことができる。上記実施
例においては、細胞を搬送する例のみを示したが、本発
明はこれに限定されるものではない。光トラッピング力
を生じるあらゆる物体の搬送に広く適用可能である。
の最小スポット位置と、最小スポット径および入射角度
とを、独立的に調整可能であるため、搬送中に細胞がレ
−ザ光から外れてしまうような事態を最小限に抑え、細
胞の搬送を効率良く確実に行うことができる。上記実施
例においては、細胞を搬送する例のみを示したが、本発
明はこれに限定されるものではない。光トラッピング力
を生じるあらゆる物体の搬送に広く適用可能である。
【0066】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明微小物体移動
装置によれば、光トラッピング現象を用いた搬送を効率
的に行うことができる。
装置によれば、光トラッピング現象を用いた搬送を効率
的に行うことができる。
【図1】レ−ザビ−ムのピント位置と、光軸方向の力の
向きを示す図である。
向きを示す図である。
【図2】レ−ザビ−ムの入射角と、光軸方向の力の大き
さとの関係を示す図である。
さとの関係を示す図である。
【図3】本発明の一実施例である細胞搬送装置の構成を
示す図である。
示す図である。
【図4】入射側レ−ザビ−ムの径と、最小スポット径
と、の関係を示す図である。
と、の関係を示す図である。
【図5】ビ−ムエキスパンダの詳細を示す図である。
1……レ−ザ照射光学系、2……駆動装置、3……制御
装置、4……チャンバ、5……観察光学系、6……ベ−
ス、10……レ−ザ光源、11……集光レンズ、12…
…ビ−ムエキスパンダ、31……入力装置、32……駆
動機構制御回路、33……駆動機構制御回路、34……
演算処理回路、36……A/D変換器、37……画像メ
モリ、38……A/D変換器、39……モニタ、41…
…メモリ、42……ステ−ジ、120……レンズ、12
1……部材、123……レンズ、124……部材、22
1……駆動機構、224……駆動機構
装置、4……チャンバ、5……観察光学系、6……ベ−
ス、10……レ−ザ光源、11……集光レンズ、12…
…ビ−ムエキスパンダ、31……入力装置、32……駆
動機構制御回路、33……駆動機構制御回路、34……
演算処理回路、36……A/D変換器、37……画像メ
モリ、38……A/D変換器、39……モニタ、41…
…メモリ、42……ステ−ジ、120……レンズ、12
1……部材、123……レンズ、124……部材、22
1……駆動機構、224……駆動機構
Claims (2)
- 【請求項1】光トラッピング現象を利用して、液中に存
在する微小物体を移動させる微小物体移動装置におい
て、 上記移動の対象となる微小物体を液体とともに貯溜する
チャンバ−と、 光トラッピングに用いる光を発生する光源と、 上記チャンバ−内の微小物体に、上記光源の発する光を
照射する照射光学系と、 上記照射光学系の照射する光の上記チャンバ−への入射
位置および/または入射角度と、上記チャンバ−の位置
と、の少なくとも一方を変更する駆動装置と、 を備え、 上記照射光学系は、照射する光の最小スポット位置およ
び最小スポット径を独立的に調整可能に構成されている
こと、 を特徴とする微小物体移動装置。 - 【請求項2】上記照射光学系は、ビ−ムエキスパンダを
含んで構成されていること、 を特徴とする請求項1記載の微小物体移動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18362993A JPH0731459A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 微小物体移動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18362993A JPH0731459A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 微小物体移動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0731459A true JPH0731459A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=16139119
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18362993A Pending JPH0731459A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 微小物体移動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0731459A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19603996A1 (de) * | 1996-02-05 | 1997-08-14 | Bayer Ag | Sortierverfahren für planar ausgebrachte biologische Objekte mit Laserstrahlen |
US5857135A (en) * | 1996-08-23 | 1999-01-05 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Image forming apparatus equipped with pre-transfer drum charger |
-
1993
- 1993-07-26 JP JP18362993A patent/JPH0731459A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19603996A1 (de) * | 1996-02-05 | 1997-08-14 | Bayer Ag | Sortierverfahren für planar ausgebrachte biologische Objekte mit Laserstrahlen |
DE19603996C2 (de) * | 1996-02-05 | 2002-08-29 | P A L M Gmbh Mikrolaser Techno | Sortierverfahren für planar ausgebrachte biologische Objekte mit Laserstrahlen |
US5857135A (en) * | 1996-08-23 | 1999-01-05 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Image forming apparatus equipped with pre-transfer drum charger |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030325 |