JPH07314586A - 段ボールシートの印刷ラインにおけるシートの移送方法 - Google Patents

段ボールシートの印刷ラインにおけるシートの移送方法

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JPH07314586A
JPH07314586A JP6137939A JP13793994A JPH07314586A JP H07314586 A JPH07314586 A JP H07314586A JP 6137939 A JP6137939 A JP 6137939A JP 13793994 A JP13793994 A JP 13793994A JP H07314586 A JPH07314586 A JP H07314586A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 段ボールシートの多色印刷ラインにおいて、
印刷シリンダーを変速せず、移送部を変速して段ボール
シートの移送ずれによる印刷ミスの発生を防止する。 【構成】 主駆動系(20)により駆動される印刷シリンダ
(3) および圧胴(10)からなる印刷部(4A)(4B)が間隔をお
いて複数配設され、各印刷部間(4A)(4B)に、副駆動系(3
0)によって駆動される段ボールシート(2) の移送部(9A)
(9B)が設けられてなる段ボールシートの印刷ラインにお
いて、副駆動系(30)側に、段ボールシート(2) の移送部
(9A)を構成する上下のコンベアベルト(8)(7)の速度を変
速可能な差動装置(40)を設け、移送部(9A)において段ボ
ールシート(2) の移送ずれが生じたときその移送ずれを
検出し、差動装置(40)を動作させて移送部(9A)の速度を
増減制御して移送ずれを修正し、段ボールシートを一定
回転している印刷部(4A)に移送するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多色刷りされる段ボール
シートの印刷ずれを修正することができる印刷ラインの
段ボールシートの移送方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】段ボールシートの印刷、罫線加工あるい
はスロット加工を連続的に行うための一般的な装置とし
ては、段ボールシート(以下単にシートという)が積載
されたホッパーからキッカーでもって順次個別に送り出
され、送り出されたシートを順次複数の印刷機に通して
各印刷機においてそれぞれ異色の印刷(多色刷り)が行
われ、続いて罫線加工、スロット加工が施されるように
なっている。
【0003】その代表的な装置の概要は図5にその主要
部を略示してしているように、往復動するキッカー(1a)
を備えたシート供給装置(1) 、シート(2) の移送方向に
間隔をおいて配設されたところのそれぞれ等径の印刷シ
リンダ(3) を備えた印刷機(4A)(4B)(4C)……、印刷され
たシート(2) に罫線加工やスロット加工を行うシート加
工装置(5) などが一直線上にかつ連設され、キッカー(1
a)の往復動によって突き出されたシート(2) は、フィー
ドローラー部(6) に挟持されて供給装置(1) から送り出
され、この送り出されたシート(2) は下方コンベアベル
ト(7) と上方コンベアベルト(8) とを備えた移送部(9A)
に挟持されて第1の印刷機(4A)に移送され第1色目の印
刷が施される。次いで上記と同構造の次の移送部(9B)に
て第2の印刷機(4B)に移送されて第2色の印刷が施さ
れ、つづいて同様に第3、第4の印刷機(4C)(4D)……に
てシート(2) の表面に多色の所定印刷が行われた後、シ
ート加工装置(5) に送り込まれるようになっている。な
お図中(10)は印刷シリンダ(3) の直下に配設された圧胴
ロール、(11)は印刷シリンダ(3) に対するインキングロ
ーラである。
【0004】上記のような段ボールシートの多色印刷工
程を備えた装置においては、その運転開始前にシートの
デザイン、寸法などのシートの形状を考慮してキッカー
によるシートの突き出し時間間隔や移送部および印刷機
などの速度の設定(タイミング合わせ)を行い、しかる
のち本運転を開始し、以後連続的にシートの供給、移
送、各印刷機での印刷および罫線加工、スロット加工が
行われる。
【0005】ところがシート供給部におけるキッカーミ
ス、シートの反りあるいは移送過程における受け渡しの
タイミングずれなどの要因によって装置の運転中に印刷
位置に「ずれ」が生じるという事態がしばしばみられ、
このような事態を発見した場合には、装置を停止し、印
刷シリンダやスロッター軸を手動で調整して印刷位置合
わせの修正をしているのが実情であり、装置の生産性の
低下をきたすことになる。
【0006】かかる不都合を改善するため、シート供給
部のシートの送り出しタイミングに合わせて、各印刷シ
リンダおよびスロッター軸の回転を自動的に制御すると
いう方法が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うに、シート供給部のシートと送り出しタイミングに合
わせて、各印刷シリンダやスロッター軸の回転を制御す
るという方法は、シート供給部からのシートの供給が早
い場合、印刷シリンダやスロッター軸の回転を早くし、
またシートの供給が遅くなったとき、印刷シリンダやス
ロッター軸の回転を遅く差動させることになる。このよ
うにシートの供給タイミングによって印刷シリンダやス
ロッター軸の回転を差動制御する方法は、その差動制御
後、次にシートが所定の正しいタイミングで送り出され
た場合、印刷シリンダやスロッター軸の回転正常に戻す
という差動制御が必要となり、差動装置の動作回数が増
え、装置の最重要部分である印刷シリンダやスロッター
の回転部に無理を与えることになる。
【0008】本発明は、図1及び図8の装置において、
配設された複数の印刷シリンダ3および圧胴(10)の主駆
動系と、その間に設けられたシートの移送部(ベルトコ
ンベアや移送ローラー)の副駆動系との間に、この副駆
動系の速度を制御する差動装置を設け、主駆動系の回転
を変動させることなくシートの印刷ずれの発生を防止す
るようになした。
【0009】即ち本発明の請求項1による段ボールシー
トの印刷ラインにおけるシートの移送方法は、主駆動系
により駆動される印刷シリンダおよび圧胴からなる印刷
部が間隔をおいて複数配設され、各印刷部間に、副駆動
系によって駆動される段ボールシートの移送部が設けら
れてなる段ボールシートの印刷ラインにおいて、移送部
に段ボールシートの移送ずれ検出器を設けるとともに副
駆動系側に移送部を構成するコンベアベルトまたはロー
ラーの速度を制御する差動装置を設け、段ボールシート
に移送ずれが生じたときこの差動装置を動作させて移送
部の速度を制御し、主駆動系の回転を変動させることな
くシートの印刷ずれを防止することを特徴としているも
のである。
【0010】また本発明の請求項2による段ボールシー
トの印刷ラインにおけるシートの移送方法は主駆動系に
より駆動される印刷シリンダおよび圧胴からなる印刷部
が間隔をおいて複数配設され、各印刷部間に副駆動系に
よって駆動される段ボールシートの移送部が設けられて
なる段ボールシートの印刷ラインにおいて、段ボールシ
ートの移送部を左側移送部と右側移送部に分離して構成
し、この左右の移送部をそれぞれ別個の副駆動系によっ
て駆動するとともに左右の副駆動系に各々差動装置を設
け、段ボールシートの移送経路の両側に段ボールシート
の移送方向に沿って段ボールシートの両端部の移送位置
の検出器を設けてこの検出器によって移送中の段ボール
シートの傾きずれの有無およびその傾きずれ度合いを検
出し、傾きずれが検出されたとき、上記左右の副駆動系
のいずれか一方または両方の差動装置を動作させて左右
の移送部に速度差を与え、主駆動系の回転を変動させる
ことなく段ボールシートの印刷ずれを防止することを特
徴としているものである。
【0011】さらに具体的に述べると、上記のような段
ボールシートの印刷ラインにおいて、印刷部の印刷ロー
ラーの特定個所を検出する検出器を設けるとともに、印
刷部に段ボールシートを移送するコンベアベルトまたは
ローラーからなる移送部にこの移送部を通過している段
ボールシートの位置検出器を配設し、上記検出器の検出
信号の発信時における段ボールシートの位置を上記位置
検出器によって検出して、その検出位置が正常な場合そ
のまま段ボールシートを通過させ、検出位置が正常位置
より進んでいる場合または遅れている場合、その旨上記
位置検出器から差動装置の制御部に発信し差動装置を動
作させて移送部の速度(副駆動系)を遅くまたは速くす
るように制御し、段ボールシートが印刷部に達するまで
にその移送ずれを修正して主駆動系の回転を変動させる
ことなくシートの印刷ずれを防止するようになしたもの
である。
【0012】上記印刷部の印刷ローラーの特定個所を検
出する検出器としては、例えば印刷ローラーの周面の特
定位置に固定した磁性材料と、印刷ローラーの外側に配
したこの磁性材料を検出可能な近接スイッチとによる構
成を挙げることができる。
【0013】また上記段ボールシートの移送部における
段ボールシートの位置検出器としては、細線状の光線を
投射する投光管とその受光管とからなる光電管装置が好
適であり、段ボールシートの通過ラインの上下に段ボー
ルシートの移動方向に1〜2mmの間隔をおいてこの光
電管装置を3組以上配設し、その中間位置の装置を正常
検出部とし、その両側の装置を段ボールシートの進みず
れと遅れずれの検出部としておくとよい。
【0014】この光電管装置の間隔は要求される印刷精
度によって決定されるものであり、段ボールシートの移
送方向に1mm間隔で配置した場合には、±1mmのず
れが検出できる。また高精度の印刷を要求される場合に
は、0.5mm間隔程度に小さくするとよい。また大き
なずれの発生が予測される場合には、そのずれの発生状
況に応じて光電管装置の数を増加すべきことは勿論であ
る。
【0015】上記副駆動系の回転を変動制御する差動装
置としては、例えば入力歯車と出力歯車が遊星歯車機構
を介して伝動され、回転調整軸の回動によって入力歯車
と出力歯車の回転数を変化し得る市販の差動装置が好ま
しく適用できる。しかしながら本発明においては他に種
々な形式の差動装置の適用も可能であり、差動装置につ
いては特に限定を要するものではない。
【0016】
【作用】例えば段ボールシートの供給側と第1印刷部と
の間の段ボールシートの移送部において、キッカーから
送り出され第1移送部を通過中の段ボールシートが、印
刷ローラーの特定個所を検出する検出器が動作した時点
におけるその先端部の位置を前、中、後の光電管装置で
もって検出し、移送方向に対して前側の光電管装置でも
って検出された場合は、段ボールシートが正常位置より
も速く進行していると判断し、また移送方向に対して後
側の光電管装置でもって検出された場合は、段ボールシ
ートが正常位置よりも遅く進行していると判断して差動
装置にその旨信号を発し、前側の光電管装置の信号は差
動装置の出力側を減速動作させ、後側の光電管装置の信
号は差動装置の出力側を増速動作させて移送部の移送速
度を減速または増速させ、それによって段ボールシート
のずれを修正して印刷位置のずれを防止する。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。段ボ
ールシートの印刷ラインは上記しまた図5その概要を略
示してしているように、往復動するキッカー(1a)を備え
たシート供給装置(1) 、シート(2) の移送方向に間隔を
おいて配設されたところのそれぞれ等径の印刷シリンダ
(3) を備えた印刷機(4A)(4B)(4C)……、その後に印刷さ
れたシート(2) に罫線加工やスロット加工を行うシート
加工装置(図示を省略)などが一直線上にかつ連設さ
れ、キッカー(1a)の往復動によって突き出されたシート
(2) は、一対のフィードローラー(6)(6)に挟持されて供
給装置(1) から送り出され、この送り出されたシート
(2) は下方コンベアベルト(7) と上方コンベアベルト
(8) とを備えた移送部(9A)に挟持されて第1の印刷機(4
A)に移送され第1色目の印刷が施される。次いで上記と
同構造の次の移送部(9B)にて第2の印刷機(4B)に移送さ
れて第2色の印刷が施され、つづいて同様に第3、第4
の印刷機(4C)(4D)……にてシート(2) の表面に多色の所
定印刷が行われた後、シート加工装置に送り込まれるよ
うになっている。
【0018】本発明は上記のような段ボールシート(2)
の印刷ラインにおいて、図1に略示しているように、印
刷シリンダ(3) および圧胴(10)からなる複数の印刷部(4
A)(4B)を主駆動系(20)により駆動して常時同期回転さ
せ、各印刷部(4A)(4B)の段ボールシート(2) を移送する
移送部(9A)(9B)をそれぞれ個々に副駆動系(30)によって
駆動するとともに各副駆動系(30)に差動装置(40)を介装
してこの差動装置(40)の作動によって移送部(9A)(9B)の
上下のコンベアベルト(8)(7)の速度を増減可能としてい
る。
【0019】一方上記上下のベルトコンベア(8)(7)の段
ボールシート(2) の移送経路の上下に、図1および図2
に示しているように、段ボールシート(2) の移送方向に
約1mmの間隔をおいて3個の投光管(15A)(15B)(15C)
および受光管(16A)(16B)(16C) からなる光電管装置(19
A)(19B)(19C) が設けられ、また各印刷ローラー(3) に
は、印刷ローラー(3) の外周の特定位置に配された磁性
材料(17)と、この磁性材料(17)を検出して印刷ローラー
の特定個所の通過を報知する近接スイッチ(18)が設けら
れいる。そしてこの近接スイッチ(18)が上記磁性材料(1
7)を検出したときその検出信号が上記3個の光電管装置
に伝達され、投光管(15A)(15B)(15C) および受光管(16
A)(16B)(16C) が動作するようになっている。
【0020】本実施例においては、移送部(9A)において
段ボールシート(2) がずれることなく正常に移送されて
いる状態として、図2に示しているように移送中の段ボ
ールシート(2) の前端が後方の光電管装置(19C) を通過
し、中央の光電管装置(19B)に達する直前となるように
予め設定され、中央の光電管装置(19B) の信号が段ボー
ルシート(2) の正常通過を指令し、後方の光電管装置(1
9C) の信号が段ボールシート(2) の遅れずれを、そして
前方の光電管装置(19A) の信号が段ボールシート(2) の
進みずれを検出するようになっている。
【0021】即ち、図3に示しているように、上記近接
スイッチ(18)が印刷シリンダー(3)の特定位置を検出し
たとき、3個の投光管(15A)(15B)(15C) から対向してい
る後方受光管(16C) 、中央受光管(16B) および前方受光
管(16A) に向かって同時に投光され、その際3個の受光
管がすべて受光したときは後方受光管(16C) の受光信号
が、中央と前方の2個の受光管が受光したときは中央受
光管(16B) の受光信号が、そして前方の受光管(16A) の
みが受光したときはその受光管(16A) の受光信号がそれ
ぞれ制御部(21)によって選択検出され、後方光電管装置
(19C) の受光信号が制御部(21)において検出されると、
その信号が差動装置(40)の制御モーター(41)の正回転を
指令し、差動装置(40)の出力側を増速して移送部(9A)の
段ボールシート(2) の移送速度を速くし、また前方の光
電管装置(19A) の受光信号が制御部(21)において検出さ
れると、差動装置(40)の出力側を減速して段ボールシー
ト(2) の移送速度を遅く調整して移送ずれを修正できる
ように構成している。図中(42)は差動装置(40)への入力
モーターである。
【0022】図4は上記した実施例に適用した差動装置
(40)を示している。即ち、この実施例における差動装置
(40)は、歯数の異なる2個の内歯歯車(43)(44)と、偏心
軸(45)に回転自在に装着された小径の外歯歯車(46)およ
び偏心軸(45)を回転させて外歯歯車(46)と内歯歯車(43)
(44)との噛み合わせ位置を回動変化させる差動ギヤー(4
7)とからなり、例えば上記一方の内歯歯車(43)の歯数を
81枚となして上記入力モーター(42)により回転させ、
この入力用の内歯歯車(43)から外歯歯車(46)を介して回
転される他方の内歯歯車(44)の歯数を80枚となして前
記移送部(9A)への出力用となしている。したがって、差
動ギヤー(47)によって上記偏心軸(45)が1回転される
と、入力用の内歯歯車(43)の回転1に対して出力用の内
歯歯車(44)の回転が80/81回転増減速されるように
なっている。
【0023】本実施例においては、偏心軸(45)が正方向
に1回転するとベルトコンベア(7)(8)は2mm増速し、
逆方向に1回転するとベルトコンベア(7)(8)は2mm減
速するように設定されている。したがって段ボールシー
ト(2) の1mm遅れのずれを検出した場合には、偏心軸
(45)は正方向に0.5回転させるとコンベアベルト(7)
(8)が1mm増速されてこのずれが修正される。
【0024】かくして前記光電管装置(16A) または(16
C) により段ボールシート(2) の移送ずれが検出される
と、制御部(21)の指令によって制御モーター(41)が正転
または逆転され、出力用の内歯歯車(44)が増速または減
速されて移送部(9A)の速度が増速または減速されて段ボ
ールシート(2) の移送ずれの修正が行われるようになっ
ている。
【0025】なお上記実施例においては、各印刷部(4A)
(4B)間の段ボールシート(2) の移送部(9A)(9B)を上下の
ベルトコンベア(8)(7)で構成された印刷ラインについて
説明しているが、本発明は図6に示しているように、上
記移送部(9A)(9B)を上下2対以上のローラー(8A)(8B)で
構成された段ボールシート(2) の印刷ラインにも適用し
得ることは勿論である。
【0026】また上記実施例においては、説明の都合上
3組の光電管装置(19A)(19B)(19C)を配した態様を示し
ているが、段ボールシートの移送ずれの範囲を考慮して
5組、7組あるいはそれ以上多くの光電管装置を配設す
べきことはいうまでもない。又間隔についても精度に応
じて0.5mm間隔にするなど適宜調整するとよい。
【0027】またさらに、段ボールシートの移送方向の
ずれの他に段ボールシートの傾きずれが発生する場合が
ある。この傾きずれに対しては、図7および図8に示し
ているように段ボールシートの移送経路の両側にそれぞ
れ数組の光電管装置(22A)(22B)…(22E) および(23A)(23
B)…(23E) を移送方向に1〜2mmの間隔をおいて列設
して段ボールシート(2) の傾き度合いを検出し、その傾
き度合いに対応して差動装置を動作させて左右のコベコ
ンベアベルト(7A)(7B)の一方または両方の速度を制御す
ることによって修正することができる。
【0028】即ち図7に示しているように、例えば段ボ
ールシート(2) の移送部(9A)を左右一対のコンベアベル
ト(7A)(7A)と(7B)(7B)からなる移送部(91)(92)でもって
構成するとともに、この左右のベルトコンベア(7A)(7B)
をそれぞれ入力モーター(42A)(42B)および差動装置(40
A)(40B)を備えた副駆動系(30A)(30B)でもって別個に駆
動させ、この一対のベルトコンベア(7A)(7A)と(7B)(7B)
間にそれぞれ5組の光電管装置(22A)(22B)…(22E) と(2
3A)(23B)…(23E) を縦列に1mm間隔で配設し、この光
電管装置(22A)(22B)…と(23A)(23B)…で移送中の段ボー
ルシート(2) の傾きずれの有無を検出してその検出信号
を制御部(24)に伝えて制御部(24)に内蔵させているプロ
グラムにもとづいて受信信号を選択し、段ボールシート
(2) の傾きずれが生じている場合に、左右の移送部(91)
(92)のベルトコンベア(7A)(7B)の何れか一方を増速また
は減速させることによって移送中の段ボールシート(2)
の傾きずれを修正できるようになしている。
【0029】図7および図8にもとづいてさらに具体的
に説明すると、前記実施例同様に近接スィッチ(18)が印
刷シリンダー(3) の特定位置を検出したとき、上記左右
の光電管装置(22A)(22B)…および(23A)(23B)…を一斉同
時に動作させ、その受光管の受光信号を制御部(24)に伝
送する。そして制御部(24)において、次のように制御す
る。
【0030】1.左右の光電管装置(22A)(22B)…および
(23A)(23B)…の中央光電管装置(22C) (23C) 以降の光電
管装置の受光管からの信号が伝送されたときは、段ボー
ルシート(2) は傾きずれがなく、また移送方向の進みず
れ遅れずれもない正常な移送状態であると判断し、左右
の副駆動系(30A)(30B)に変速指令せずそのまま移送を続
行させる。
【0031】2.図7に例示しているように、段ボール
シート(2) に傾きずれがあり、ベルトコンベア(7A)側の
光電管装置(22A)(22B)…から(22C)(22D)(22E) の3個の
受光信号が、そしてベルトコンベア(7B)側の光電管装置
(23A)(24B)…から(23A) を除く4個の受光信号が伝送さ
れたときは、ベルトコンベア(7B)側において移送中の段
ボールシート(2) に光電管装置の1ピッチの遅れ傾きず
れがあると判断し、コンベアベルト(7B)側の差動装置(4
0B) を動作させてコンベアベルト(7B)を1ピッチ相当分
増速し、印刷シリンダー(3) に達するまでにその遅れ傾
きずれを修正する。
【0032】3.コンベアベルト(7A)側の光電管装置(2
2D)(22E)の2個の受光管からの受光信号、コンベアベル
ト(7B)側の光電管装置(23C)(23D)(23E) の3個の受光管
からの受光信号が伝送された場合は、移送中の段ボール
シート(2) がベルトコンベア(7A)側において光電管装置
の1ピッチの進み傾きずれがあると判断し、コンベアベ
ルト(7A)側の差動装置(40A) を動作させてコンベアベル
ト(7A)を光電管装置の1ピッチ相当分減速し、印刷シリ
ンダー(3) に達するまでにその進み傾きずれを修正す
る。
【0033】4.コンベアベルト(7A)側の光電管装置(2
2D)(22E)の2個の受光管からの受光信号、コンベアベル
ト(7B)側の光電管装置(23B)(23C)(23D)(23E)の4個の受
光管からの受光信号が伝送された場合は、移送中の段ボ
ールシート(2) がベルトコンベア(7A)側において光電管
装置の1ピッチの進み傾きずれがあり、またベルトコン
ベア(7B)側において光電管装置の1ピッチの遅れ傾きず
れがありと判断し、コンベアベルト(7A)側においては差
動装置(40A) を動作させてコンベアベルト(7A)を1ピッ
チ相当分減速し、同時にコンベアベルト(7B)側において
は差動装置(40B) を動作させてコンベアベルト(7B)を1
ピッチ相当分増速し、印刷シリンダー(3) に達するまで
にその進み傾きずれを修正する。
【0034】上記のようにして左右の移送部(91)(92)の
両側に複数の光電管装置を列設して段ボールシート(2)
の傾き度合いを検出し、その傾き度合いに対応して差動
装置(40A)(40B)を動作させて左右のコベコンベアベルト
(7A)(7B)の一方または両方のの速度を制御することによ
って移送中の段ボールシート(2) の傾きずれを修正する
ことができる。
【0035】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の段ボールシ
ートの印刷ラインにおけるシートの移送方法は、主駆動
系(20)により駆動される印刷シリンダ(3) および圧胴(1
0)からなる印刷部(4A)(4B)が間隔をおいて複数配設さ
れ、各印刷部間(4A)(4B)に、副駆動系(30)によって駆動
される段ボールシート(2) の移送部(9A)(9B)が設けられ
てなる段ボールシートの印刷ラインにおいて、移送部(9
A)(9B)に段ボールシート(2) の移送ずれ検出器を設ける
とともに副駆動系(30)側に、段ボールシート(2) の移送
部(9A)を構成するコンベアベルトまたはローラーの速度
を制御する差動装置(40)を設け、移送部(9A)において段
ボールシート(2) の移送ずれが生じたときこの差動装置
(40)を動作させて移送部(9A)の速度を増減制御し、移送
ずれの修正を行うものであるから、印刷部(4A)や加工部
の主駆動系(20)の回転を変動させることことなく段ボー
ルシートの印刷ずれを防止することができ、段ボールシ
ートの印刷ラインの最重要部分である印刷シリンダ(3)
やスロッターの回転部に無理を与えることがなくなり、
主駆動系(20)の差動変速にもとずくトラブルの発生を解
消することができる。
【0036】さらにまた、主駆動系(20)により駆動され
る印刷シリンダ(3) および圧胴(10)からなる印刷部(4A)
(4B)が間隔をおいて複数配設され、各印刷部(4A)(4B)間
に、副駆動系によって駆動される段ボールシート(2) の
移送部(9A)が設けられてなる段ボールシートの印刷ライ
ンにおいて、段ボールシートの移送部を左側移送部(91)
と右側移送部(92)に分離して構成し、この左右の移送部
(91)(92)をそれぞれ別個の副駆動系(30A)(30B)によって
駆動するとともに左右の副駆動系(30A)(30B)に各々差動
装置(40A)(40B)を設け、段ボールシート(2) の移送経路
の両側に段ボールシートの移送方向に沿って段ボールシ
ート(2) の両端部の移送位置の検出器を設けてこの検出
器によって移送中の段ボールシート(2) の傾きずれの有
無およびその傾きずれ度合いを検出し、傾きずれが検出
されたとき、上記左右の副駆動系(30A)(30B)のいずれか
一方または両方の差動装置(40A)(40B)を動作させて左右
の移送部(91)(92)に速度差を与えることによって、主駆
動系(20)の回転を変動させることなく段ボールシートの
傾きずれにもとづく印刷ミスを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】段ボールシートの移送部の主要部を示した側面
図である。
【図2】段ボールシートの移送部の主要部を示した平面
図である。
【図3】副駆動系の速度を変速制御する方法の説明図で
ある。
【図4】副駆動系の速度を変速する差動装置の一例を示
した部分断面概略図である。
【図5】段ボールシートの移送ラインの概略側面図であ
る。
【図6】段ボールシートの移送ラインの概略側面図であ
る。
【図7】移送中の段ボールシートの傾きずれを修正する
ための構成を示した簡略説明図である。
【図8】段ボールシートの傾きずれを修正するための副
駆動系の速度を変速制御する方法の説明図である。
【符号の説明】
1.シート供給装置 2.段ボールシート 3.印
刷シリンダー 4A.4B.4C.印刷部 9A.9B.9C.移送
部 10.圧胴 15A.15B.15C.投光管 16A.16B.
16C.受光管 17.磁性材料 18.近接スイッチ 19A.19B.19C.光電管装置 20.主駆動
系 21.制御部 22A.22B…22E.左側の光電管装置 23A.23B…23E.右側の光電管装置 24.制御部 30.30A.30B.副駆動系 40.40A.40B.差動装置 91.左側の移送
部 92.右側の移送部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主駆動系により駆動される印刷シリンダ
    および圧胴からなる印刷部が間隔をおいて複数配設さ
    れ、各印刷部間に、副駆動系によって駆動される段ボー
    ルシートの移送部が設けられてなる段ボールシートの印
    刷ラインにおいて、移送部に段ボールシートの移送ずれ
    検出器を設けるとともに副駆動系側に段ボールシートの
    移送部を構成するコンベアベルトまたはローラーの速度
    を制御する差動装置を設け、段ボールシートに移送ずれ
    が生じたときそれを検出しこの差動装置を動作させて移
    送部の速度を増減制御し、主駆動系の回転を変動させる
    ことなく段ボールシートの印刷ずれを防止することを特
    徴とする段ボールシートの印刷ラインにおけるシートの
    移送方法。
  2. 【請求項2】 主駆動系により駆動される印刷シリンダ
    および圧胴からなる印刷部が間隔をおいて複数配設さ
    れ、各印刷部間に、副駆動系によって駆動される段ボー
    ルシートの移送部が設けられてなる段ボールシートの印
    刷ラインにおいて、段ボールシートの移送部を左側移送
    部と右側移送部に分離して構成し、この左右の移送部を
    それぞれ別個の副駆動系によって駆動するとともに左右
    の副駆動系に各々差動装置を設け、段ボールシートの移
    送経路の両側に段ボールシートの移送方向に沿って段ボ
    ールシートの両端部の移送位置の検出器を設けてこの検
    出器によって移送中の段ボールシートの傾きずれの有無
    およびその傾きずれ度合いを検出し、傾きずれが検出さ
    れたとき、上記左右の副駆動系のいずれか一方または両
    方の差動装置を動作させて左右の移送部に速度差を与
    え、主駆動系の回転を変動させることなく段ボールシー
    トの印刷ずれを防止することを特徴とする段ボールシー
    トの印刷ラインにおけるシートの移送方法。
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