JPH07314337A - 研磨用回転部材の製造方法 - Google Patents

研磨用回転部材の製造方法

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JPH07314337A
JPH07314337A JP13651594A JP13651594A JPH07314337A JP H07314337 A JPH07314337 A JP H07314337A JP 13651594 A JP13651594 A JP 13651594A JP 13651594 A JP13651594 A JP 13651594A JP H07314337 A JPH07314337 A JP H07314337A
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base end
polishing sheet
polishing
sheet piece
adhesive
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JP13651594A
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Taku Nakasaki
卓 中崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 研磨用回転部材の生産能率を高め、機械化に
も対応し得る研磨用回転部材の製造方法の提供を目的と
する。 【構成】 多数の研磨シート片を重ね合わせて、この重
ね合わされた多数の研磨シート片の基端k側同士を接着
して、基端接着研磨シート片群gを形成する。この基端
接着研磨シート片g群を、その基端k側を内側にして、
軸芯2の周囲に巻付けて接着することにより、多数の研
磨シート片を軸芯2の周囲に略放射状に設けた研磨用回
転部材を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、研磨用回転部材の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図8の(B)や(C)に示す
ような、多数の研磨シート片1を軸芯2の周囲に略放射
状に設けた研磨用回転部材(図8の(A)参照)が、金
属、ガラス、合成樹脂等々の研磨に使用されている。通
常、研磨シート片1としては、表面に研磨材を取着した
布や紙等のシートを、所定の形状及び大きさに切断した
ものが用いられており、必要に応じて、(C)に示すよ
うに、先端側に切り目3が形成されている。この研磨用
回転部材は、軸芯2の基端部4を、回転工具に取り付け
て回転させ、被研磨物の表面に研磨シート片1を押し付
けるようにして、研磨するものである。
【0003】この研磨用回転部材は、軸芯2の周囲に研
磨シート片1を1枚ずつ並べた後、その周囲をワゴムで
止め、軸芯2の先端から基端側に向けて形成された流し
込み孔5から接着剤を流し込んで、研磨シート片1の基
端kと軸芯2とを接着していたものである。図では見え
ないが、この流し込み孔5には放射状に多数の小孔が形
成されており、流し込まれた接着剤は、この小孔を通っ
て軸芯の外周面に流出し、研磨シート片1と軸芯2とを
接着する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の製
造方法では、軸芯2の周囲に研磨シート片1を1枚ずつ
並べる作業に時間がかかることは勿論、手作業とならざ
るを得なかった。本願発明は、研磨用回転部材の生産能
率を高め、機械化にも対応し得る研磨用回転部材の製造
方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、多
数の研磨シート片を軸芯の周囲に略放射状に設けた研磨
用回転部材を製造する方法において、多数の研磨シート
片を重ね合わせて、この重ね合わされた多数の研磨シー
ト片の基端側同士を接着して、基端接着研磨シート片群
を形成し、この基端接着研磨シート片群を、その基端側
を内側にして、軸芯の周囲に巻付け、この基端接着研磨
シート片群の基端側と軸芯とを接着することを特徴とす
る研磨用回転部材の製造方法を提供する。
【0006】本願の第2の発明は、第1の発明載の研磨
用回転部材の製造方法において、重ね合わされた多数の
研磨シート片の基端側同士を接着する工程に先立って、
各研磨シート片の基端側の所定位置に切り込み部を形成
すると共に、これらの切り込み部に少なくとも1本の紐
状体を挿入し、この紐状体と共に研磨シート片の基端側
同士を接着するようにしたことを特徴とする研磨用回転
部材の製造方法を提供する。
【0007】
【作用】本願の発明に係る製造方法にあっては、従来の
ように1枚1枚研磨シート片を配位するのではなく、多
数の研磨シート片を重ね合わせて基端接着研磨シート片
群を形成し、この基端接着研磨シート片群を1つの単位
として取り扱い、軸芯に巻き付けるため、能率的な作業
をなすことができる。しかも、基端接着研磨シート片群
は、重ね合わされた多数の研磨シート片の基端側同士を
接着したものであるため、巻回作業中等にバラバラにな
らず、しかも、各研磨シート片の先端側は接着されてい
ないため、巻回作業時に、自然に放射状に開くものであ
り、容易に目的の研磨用回転部材の形状を得ることがで
きる。さらに、基端接着研磨シート片群に紐状体を挿通
しておくことにより、巻回作業中等に、より確実に、バ
ラバラになることを防ぐことができる。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づき、本願発明の一実施例を
説明する。
【0009】まず、多数の研磨シート片を重ね合わせる
工程について説明する。本願発明の方法によって製造さ
れる研磨用回転部材は、図8の(A)に示すような従来
と同様のものであり、また、これに使用する研磨シート
片1も、図8の(B)(C)に示すような、従来と同様
のものとする。以下、研磨シート片1の軸方向に沿う一
辺の長さを、研磨シート片1の長さaと呼び、研磨シー
ト片1の径方向に沿う一辺の長さを、研磨シート片1の
幅bと呼ぶ。研磨シート片1の長さaは、20mm、25
mm、30mm、40mm等の従来のものと同様とすればよ
い。また、研磨シート片1の幅bも、15mm、20mm、
30mm、40mm等の従来のものと同様とすればよい。
尚、図では、研磨シート片1を長方形として描いている
が、研磨シート片1の先端側の幅を基端側の幅bより長
くした台形状のもの等、研磨シート片の形状や大きさは
適宜変更して実施し得る。研磨シート片は、1枚ずつ完
成品の形状及び大きさに切断した後、重ね合わせてもよ
いが、この実施例では、複数個(n個)の研磨用回転部
材分の研磨シート片を連続したまま、重ね合わせる。
【0010】より具体的には、図1に示すように、研磨
シートを連続して巻回したロールr1,r2から連続研
磨シートを繰り出し、所定の寸法に切断して長尺研磨シ
ートtとし、この長尺研磨シートtを多数、重ね合わせ
る。図1のロールr1は、その幅x1が複数個(n個)
の研磨シート片1の長さaと等しく、切断長さy1が研
磨シート片1の幅bと等しい。即ち、x1=a×nであ
り、y1=bである。図1のロールr2は、その幅x2
が研磨シート片1の幅bと等しく、切断長さy2が複数
個(n個)の研磨シート片1の長さaと等しい。即ち、
x2=bであり、y2=a×nである。尚、図1中、c
1及びc2は、ロールr1,r2の連続研磨シートの切
断箇所を示す。この長尺研磨シートtの集積枚数は、研
磨用回転部材の軸芯2の外周の大きさと研磨シート片1
の厚みによって決定されるが、通常は、50〜200枚
程度である。
【0011】次に、この重ね合わされた多数の研磨シー
ト片の基端側同士を接着して、基端接着研磨シート片群
を形成する。研磨シート片は、1枚ずつ完成品の形状及
び大きさに切断した後、重ね合わせて接着してもよい
が、この実施例では、上記の長尺研磨シートtを集積し
たまま、接着する。その際、各研磨シート片の基端k側
の所定位置に切り込み部を形成すると共に、これらの切
り込み部に少なくとも1本の紐状体を挿入して、接着を
行うようにしている。
【0012】図2は、この紐状体7を通すための切り込
み6を形成した状態を示すものであり、まず、多数の長
尺研磨シートtを集積した後、集積方向(図では上下方
向)から圧力を加え、長尺研磨シートt同士を密着させ
る。即ち、長尺研磨シートtは、一方の面に研磨材を有
し、この研磨材を隣接する長尺研磨シートtの裏面の布
又は紙材に食い込ませて、長尺研磨シートt同士が剥が
れたり、位置ずれしたりすることのないようにしてい
る。そして、1つの研磨用回転部材用の研磨シート片毎
に、長尺研磨シートtの基端k側から少なくとも1本
(この実施例では2本)の切り込み6を、ダイヤモンド
カッター等の切削工具で形成する。尚、この切り込み6
は、集積前に、1枚の長尺研磨シートt毎に形成しても
よい。また、この実施例では、研磨材を布又は紙材に食
い込ませるほどの圧力を加えたが、それぼどの圧力を加
えずとも、軽く押さえる程度に止めてもよく、切り込み
を形成しない場合や、他の工程で切り込みを形成する場
合には、全く押さえずに実施してもよい。
【0013】次に、図3に示すように、紐状体7を各切
り込み6に挿通する。紐状体7としては、タコ糸や針金
等の適当な強度と柔軟性とを備えたものが好ましい。そ
して、この紐状体7の挿通後に、接着剤を長尺研磨シー
トtの基端k側の適宜箇所、望ましくは略全面に塗布し
て乾燥させる。図3の斜線は、塗布した接着剤を示す。
尚、接着剤が乾燥する迄の間であれば、接着剤を塗布し
た後に、紐状体6を各切り込み6に挿通してもよい。紐
状体7は切り込み6に1本ずつ通せばよいが、2本以上
を通してもよい。
【0014】次に、ダイヤモンドカッター等の切削工具
で、1つの研磨用回転部材用の研磨シート片1毎に、切
断して、基端接着研磨シート片群gを得る。図3中のc
は、この切断線を示す。尚、図8の(C)に示すよう
に、研磨シート片1の先端側に切り目3を形成する場合
には、研磨シート片1毎への切断と同じ工程で、或いは
その後に行えばよい。但し、切り込み6と同じ工程で行
ってもよく、さらには長尺研磨シートtの集積前に、1
枚の長尺研磨シートt毎に行ってもよい。
【0015】図4(A)は基端接着研磨シート片群gの
平面図であり、(B)は同正面図である。(C)は軸芯
2の平面図であり、(D)は同平面図である。この図4
の基端接着研磨シート片群gは、図3に示す基端接着研
磨シート片群gを横に倒した状態、即ち、横に90度回
転させた状態で描いている。
【0016】軸芯2は、従来のものと実質的に同様のも
のでよく、基端部4を有すると共に、軸芯2の上下にフ
ランジ21,22を有する。基端部4の長さは40mm程
度が適当であり、フランジ21,22の厚みは1mm程度
が適当であるが、これらは適宜変更して実施し得る。軸
芯2の上部から下方に向かって、上側のフランジ21を
貫いて下側のフランジ22に到るまでの間に、流し込み
孔5が形成されている。この流し込み孔5からは、略放
射状に、多数の小孔51が形成されている。この上下の
フランジ21,22間の長さは、研磨シート片1の長さ
aと略等しく、軸芯2の外周長さは、基端接着研磨シー
ト片群gの全厚みdに略等しい。但し、軸芯2の外周
と、基端接着研磨シート片群gの基端k側とは、接着剤
によって接着されるため、この接着剤が介在する分だ
け、基端接着研磨シート片群gの全厚みdが軸芯2の外
周長さよりも長くなる。尚、上下のフランジは必ずしも
設ける必要はなく、また、軸芯2と基端部4との径とは
同一としてもよい。また、基端部4を設けずに実施して
もよい。
【0017】次に、基端接着研磨シート片群gを、その
基端k側を内側にして、さらに詳しくは各研磨シート片
1の研磨シート片1の長さa方向が軸芯2の軸方向と略
平行になるように、軸芯2の外周に巻き付けて、接着す
る。ここで、基端接着研磨シート片群gの基端側が接着
され、一体のものとなっているため、巻付け作業中に、
各研磨シート片1がバラバラになったりすることがな
い。さらに、紐状体7を配位しておくことにより、より
一層、各研磨シート片1がバラバラになりにくい。そし
て、基端接着研磨シート片群gは、その基端側のみが接
着されているに止まるため、その基端側を内側にして、
丸めることにより、先端側が自然に開いて(即ち、重ね
合わされていた各研磨シート片1間の間隔が、基端側か
ら先端側に向かうに従って大きくなるように開いて)、
図8に示す研磨用回転部材が得られるものである。
【0018】より具体的には、図5に示すように、治具
8の円板状等の平板部81上に、軸芯2を固定する。
尚、下方にフランジ22を設けている場合には、フラン
ジ22収納する凹部82を、平板部81に設けておくこ
とが望ましい。また、平板部81の下方には、軸芯2の
基端部4を挿入する筒部83を設け、軸芯2を固定す
る。より詳しくは、軸芯の基端部4を、平板部81側か
ら筒部83内に挿入して、固定する。この固定は、筒部
83に、その軸方向に貫通孔84を設けておき、基端部
4を挿入した後、貫通孔84にピンやねじを装着して基
端部4に当接させることにより、固定する。尚、この方
法によらずに、チャック等で固定してもよい。
【0019】次に、図6(A)に示すように、この基端
接着研磨シート片群gを、平板部81上に載置して、基
端接着研磨シート片群gの左右両側から接近させる。す
ると、基端接着研磨シート片群gの基端側の略中央が、
軸芯2に当接する。さらに、基端接着研磨シート片群g
の左右両側を前進させると、基端接着研磨シート片群g
の基端側の略中央から左右方向に漸次、軸芯2に巻きつ
く。この実施例では、エアシリンダのピストンロッド等
の直線移動手段9を左右一対設け、その先端に、押圧部
材91を設けて、この押圧部材91を基端接着研磨シー
ト片群gの左右に当接させて、移動させる。この押圧部
材91は、図6(B)に示すように、直線移動手段9に
取り付けられた基部91aと、基部からL字状に屈曲し
た先端部91bとを有し、この先端部91bを、基端接
着研磨シート片群gの左右の2〜3枚目の研磨シート片
1,1間に差し込んで、移動させる。尚、この実施例で
は、押圧部材91を直線移動させているため、直線移動
手段9の移動先に、第2の直線移動手段10及び押圧部
材11を、左右一対、互いに対向して設け、この押圧部
材11を左右方向に移動させて、基端接着研磨シート片
群gの左右端を、当接させる。この第2の直線移動手段
10及び押圧部材11は、第1の直線移動手段9及び押
圧部材91と同様の構成とすればよく、第1の直線移動
手段9及び押圧部材91によって、基端接着研磨シート
片群gが200〜300度程度、軸芯2に巻かれた後、
第2の直線移動手段10及び押圧部材11を作動させ
て、残りの角度を、巻き付ければよい。また、押圧部材
を直線運動させずに、カム等によって押圧部材を円運動
させ、基端接着研磨シート片群gをより確実に軸芯2の
周囲に巻き付けるようにしてもよい。
【0020】巻付けが完了した後は、図5に示すよう
に、円筒形の治具12を、基端接着研磨シート片群gの
外周に装着する。円筒形の治具12は、円筒形のまま、
基端接着研磨シート片群gの上方から外周に嵌めてもよ
く、或いは円筒形の治具12を2つ割りにして、基端接
着研磨シート片群gの両側から装着して固定するように
してもよく、また或いは、円筒形の治具12に代えて、
輪ゴムを、基端接着研磨シート片群gの外周に装着して
もよい。
【0021】装着完了後は、従来と同様の方法で、接着
を行えばよい。具体的には、軸芯2の流し込み孔5から
接着剤を流し込んで、小孔51から接着剤を軸芯の外周
面に流出させ、基端接着研磨シート片群gの各研磨シー
ト片1の基端側と軸芯とを接着する。そして、接着剤を
乾燥させた後、円筒形の治具12を外せばよい。これに
より、多数の研磨シート片1が軸芯の周囲に略放射状に
配位された構造が得られる。ここで、略放射状とは、研
磨シート片1の基端が軸芯側に固定され、この固定位置
により外側に、研磨シート片1の先端が位置している状
態を意味し、研磨シート片1が正確に軸芯2の半径方向
に直線状に伸びている状態のみならず、半径方向と角度
を以て外側方向に伸びている状態や、さらには、研磨シ
ート片1が湾曲して外側に伸びている状態であってもよ
い。
【0022】基端接着研磨シート片群gを軸芯2の外周
に巻き付けて接着する工程は、上記のように機械化して
もよいが、手作業で行ってもよい。また、巻き付ける方
法としては、軸芯2に対して基端接着研磨シート片群g
の左右の一方の端を当接乃至固定して、他方の端のみを
動かして巻き付けてもよい。また、先に、基端接着研磨
シート片群gのみを丸く巻いた後、軸芯2を通してもよ
い。この場合、基端接着研磨シート片群gを不完全に丸
めた後、軸芯を通して、最後に基端接着研磨シート片群
gを完全に軸芯の周囲に巻き付けてもよい。特に、軸芯
にフランジが有る場合には、基端接着研磨シート片群g
を先に完全に巻いてしまうと、軸芯を通すのが困難であ
るため、この方法を取る方が有利である。軸芯に巻いた
後には、上記のような、輪ゴムや治具で固定してもよい
が、巻いた基端接着研磨シート片群gの左右の両側を、
挟持具で固定して、巻いた基端接着研磨シート片群gが
外れないようにしてもよい。要するに、接着剤が固化す
るまでの間、巻いた基端接着研磨シート片群gが再度展
開しないように仮固定しておけばよい。接着剤は、上記
の流し込み孔から注入する方法の他、予め、軸芯の外周
或いは、基端接着研磨シート片群gの基端側の面に接着
剤を塗布しておいてもよく、流し込み孔から注入する方
法と併用してもよい。また、巻回後、軸芯の外周と基端
接着研磨シート片群gとの間の隙間から接着剤を流し込
んでもよい。尚、上記の実施例では、1つの研磨用回転
部材に用いる全ての研磨シート片を、1つの基端接着研
磨シート片群gに集積接着したが、1つの研磨用回転部
材に用いる研磨シート片を、2組或いはそれ以上の組の
基端接着研磨シート片群に分けて構成し、2組或いはそ
れ以上の組の基端接着研磨シート片群を、1つの軸芯2
に夫々接着するようにしてもよい。
【0023】次に、本願発明の方法によれば、研磨用回
転部材を、手動によっても能率的に製造することができ
るが、さらに機械化を進める点でも有利である。この装
置について、図7に基づき説明する。この装置は、切断
集積装置101(即ち、研磨シートを連続して巻回した
ロールr2から連続研磨シートを繰り出し、所定の寸法
に切断して長尺研磨シートtとし、この長尺研磨シート
tを多数、重ね合わせる装置)と、プレス及び切り込み
形成装置102(即ち、集積された長尺研磨シートt
を、集積された多数の長尺研磨シートtに対して、集積
方向に圧力を加えると共に、集積されプレスされた多数
の長尺研磨シートtに対して、必要に応じて、切り込み
6を切削形成する装置)と、接着剤塗布及び紐状体挿通
装置103(即ち、多数の長尺研磨シートtの基端側に
接着剤を塗布すると共に、必要に応じて、切り込み6内
に配位させる装置)と、乾燥装置104(即ち、多数の
長尺研磨シートtに塗布された接着剤を乾燥させる装
置)と、切断装置105(即ち、多数の長尺研磨シート
tを1つの研磨用回転部材用の研磨シート片1毎に、切
断して、基端接着研磨シート片群gを得る装置)と、巻
付け装置106(即ち、基端接着研磨シート片群gを軸
芯2に巻き付ける装置)と、接着剤の流し込み装置10
8(即ち、基端接着研磨シート片群gの基端側と軸芯2
とを接着する装置)とを備える。そして、取り出し移送
装置109によって、基端接着研磨シート片群gの基端
側と軸芯2とを接着した製品を、乾燥装置110に移動
させて、乾燥装置110により、接着剤を乾燥させて最
終的に研磨用回転部材を完成するものである。以下、各
装置について、順次説明する。
【0024】切断集積装置101 この装置は、研磨シートを連続して巻回したロールr2
から連続研磨シートを繰り出し、所定の寸法に切断して
長尺研磨シートtとし、この長尺研磨シートtを多数、
重ね合わせる装置である。繰り出しのためには、ロール
r2を回転させるか、或いは上下一対のローラー間に連
続研磨シートを挿通して、ローラー101aを回転させ
て繰り出すようにすればよい。ロールの繰り出し長さ
は、ローラーの回転量や、或いは繰り出し先にリミット
スイッチ等を検知手段を設けて、長尺研磨シートtの先
端を検知するようにすればよい。そして、ローラー10
1aの前方には、刃物を上下に移動して連続研磨シート
を切断する切断機101bを設け、この切断機101b
により、所定の寸法に切断して長尺研磨シートtを得
る。切断機101bの前方の下方には、上下動ステージ
101cを設けておき、長尺研磨シートt切断する毎
に、上下動ステージ101cを下方に移動させて、長尺
研磨シートtを上下方向に重ねて集積する。
【0025】プレス及び切り込み形成装置102 切断集積装置101の前方には、プレス及び切り込み形
成装置102を設けておき、集積された長尺研磨シート
tを、ベルトコンベアでプレス及び切り込み形成装置1
02へ移動させたり、或いは、押し板を直線移動させ、
集積された長尺研磨シートtを押して移送する等、適当
な移送手段で、プレス及び切り込み形成装置102へ移
送する。プレス及び切り込み形成装置102は、集積、
移送された長尺研磨シートtに対して、上下方向に圧力
を加えるプレス装置102aを備える。そして、切り込
み6の数に応じたダイヤモンドカッター102b等の切
削工具を、プレス装置102aの横に配位しておき、ダ
イヤモンドカッター102bを回転させながら接近さ
せ、プレス装置102a中の集積された長尺研磨シート
tに対して切り込み6を切削形成する。
【0026】接着剤塗布及び紐状体挿通装置103 プレス及び切り込み形成装置102の前方には、接着剤
塗布及び紐状体挿通装置103を設けておき、集積プレ
スされた長尺研磨シートtを、ベルトコンベアで移動さ
せたり、或いは、押し板を直線移動させ、集積プレスさ
れた長尺研磨シートtを押して移送する等、適当な移送
手段で、接着剤塗布及び紐状体挿通装置103へ移送す
る。接着剤塗布及び紐状体挿通装置103は、接着剤を
含ませたローラやブラシを移動させたり、或いは霧状の
接着剤を噴霧したりして接着剤を塗布する接着剤塗布装
置103aを有すると共に、切り込み6の数に応じた紐
状体を挟持して、切り込み6に接近させて切り込み6内
に配位させる紐状体挿通装置103bとを備える。
【0027】乾燥装置104 プレス及び切り込み形成装置102の前方(図では横方
向)には、乾燥装置104を設ける。この乾燥装置は、
内部に、集積され接着剤の塗布された長尺研磨シートt
を、ベルトコンベアで移動させたり、或いは長尺研磨シ
ートtを押して移送する等の適当な移送手段を備える。
この乾燥装置104の内の移動中に、乾燥装置から熱や
風を受けて、接着剤の乾燥がなされる。
【0028】切断装置105 乾燥装置104の出口側には、切断装置105が配位さ
れている。この切断装置105は、ダイヤモンドカッタ
ー等の切削工具で、乾燥された長尺研磨シートtを1つ
の研磨用回転部材用の研磨シート片1毎に、切断して、
基端接着研磨シート片群gを得るものである。
【0029】巻付け装置106 切断された基端接着研磨シート片群gは、ベルトコンベ
アで移動させたり、或いは長尺研磨シートtを押して移
送する等の適当な移送手段によって、1群ずつ、巻付け
装置106へ移送される。この巻付け装置106は、前
述の図5に示す通りであり、巻付けた位置で、円筒形の
治具12を上方から装着する。尚、軸芯2を固定する治
具8は、間欠的に回転する移送円板107に固定してお
き、この治具8内に、巻付け装置106の手前位置10
7aで、軸芯2を治具8内にセットする。
【0030】接着剤の流し込み装置108 接着剤の流し込み装置108は、移送円板107の送り
方向の前方に設けられ、ノズルの先から軸芯2の流し込
み孔5へ接着剤を流し込む装置である。
【0031】取り出し移送装置109は、移送円板10
7から軸芯2を取り出して、次に述べる最終の乾燥装置
110の移送装置に移動させるものである。この取り出
し移送装置109としては、チャックを上下させて、軸
芯2を保持し、保持したチャックを乾燥装置110の移
送装置まで移動させるような装置を用いることができ
る。
【0032】乾燥装置110 乾燥装置110は、接着剤を乾燥させて最終的に研磨用
回転部材を完成されるもので、研磨用回転部材をベルト
コンベアで移動させたり、或いは長尺研磨シートtを押
して移送する等の適当な移送手段を備える。この乾燥装
置110の内の移動中に、乾燥装置から熱や風を受け
て、接着剤の乾燥がなされる。
【0033】以上の装置は、全自動により製造するもの
であるが、一部或いは全部を手動として、本願発明の方
法を実施してもよい。また、各装置の細部については、
適宜変更して実施することができるものである。
【0034】
【発明の効果】本願の第1の発明は、多数の研磨シート
片を一度に軸芯の周囲に巻き付けて接着することがで
き、これにより、研磨用回転部材の生産能率を高め、機
械化にも対応し得る研磨用回転部材の製造方法を提供す
ることができたものである。
【0035】本願の第2の発明は、上記第1の発明の効
果に加えて、多数の研磨シート片が作業中にバラバラに
なることをより確実に防止し得た研磨用回転部材の製造
方法を提供することができたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】研磨シートの集積方法を示す斜視図である。
【図2】多数の長尺研磨シートを集積した状態を示す斜
視図である。
【図3】多数の長尺研磨シートを接着した状態を示す斜
視図である。
【図4】(A)は基端接着研磨シート片群の平面図であ
り、(B)は同正面図であり、(C)は軸芯の平面図で
あり、(D)は同平面図である。
【図5】軸芯を固定する治具の断面図である。
【図6】(A)は基端接着研磨シート片群を軸芯に巻き
付ける状態の平面図であり、(B)は同要部拡大図であ
る。
【図7】研磨用回転部材の製造装置のレイアウト図であ
る。
【図8】(A)は完成した研磨用回転部材の斜視図であ
り、(B)はその研磨シート片の斜視図であり、(C)
は他の研磨シート片の斜視図である。
【符号の説明】
1 研磨シート片 2 軸芯 6 切り込み 7 紐状体 g 基端接着研磨シート片群

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の研磨シート片を軸芯の周囲に略放
    射状に設けた研磨用回転部材を製造する方法において、 多数の研磨シート片を重ね合わせて、この重ね合わされ
    た多数の研磨シート片の基端側同士を接着して、基端接
    着研磨シート片群を形成し、 この基端接着研磨シート片群を、その基端側を内側にし
    て、軸芯の周囲に巻付け、 この基端接着研磨シート片群の基端側と軸芯とを接着す
    ることを特徴とする研磨用回転部材の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の研磨用回転部材の製造方
    法において、 重ね合わされた多数の研磨シート片の基端側同士を接着
    する工程に先立って、各研磨シート片の基端側の所定位
    置に切り込み部を形成すると共に、これらの切り込み部
    に少なくとも1本の紐状体を挿入し、 この紐状体と共に研磨シート片の基端側同士を接着する
    ようにしたことを特徴とする研磨用回転部材の製造方
    法。
JP13651594A 1994-05-25 1994-05-25 研磨用回転部材の製造方法 Pending JPH07314337A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000020171A1 (de) * 1998-10-02 2000-04-13 Botech Ag Schleifwerkzeug

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000020171A1 (de) * 1998-10-02 2000-04-13 Botech Ag Schleifwerkzeug

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