JPH07314056A - 深絞り成形缶の縮径方法及び円筒形電池の製造方法 - Google Patents

深絞り成形缶の縮径方法及び円筒形電池の製造方法

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JPH07314056A
JPH07314056A JP6116644A JP11664494A JPH07314056A JP H07314056 A JPH07314056 A JP H07314056A JP 6116644 A JP6116644 A JP 6116644A JP 11664494 A JP11664494 A JP 11664494A JP H07314056 A JPH07314056 A JP H07314056A
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battery
battery outer
reducing
deep
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JP6116644A
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Takahisa Toritsuka
高久 鳥塚
Noriyoshi Sasaki
則芳 佐々木
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Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 缶底縮径部を予め設けないでも、缶底面を変
形させることなく深絞り成形缶を縮径することができる
深絞り成形缶の縮径方法を提供する。 【構成】 缶底面3bと缶側面3cが円弧面3eで接続
されている構造の深絞り成形缶3を、缶底面3b側から
縮径ダイス11の縮径部11aに通して縮径する。この
とき、縮径前の深絞り成形缶3の缶底面3b側の円弧面
3eの終端14aと、縮径後の深絞り成形缶3の缶底面
3b側の円弧面3eの終端14bとの範囲を、受型12
で力を作用させながら、深絞り成形缶3をその缶底面3
b側から縮径ダイス11に通して縮径する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、円筒形ニッケ
ルカドミウム電池の如き円筒形電池の電池外装缶等とし
て用いられる深絞り成形缶の縮径方法及び該深絞り成形
缶を電池外装缶とした円筒形電池の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、円筒形ニッケルカド
ミウム電池の如き円筒形電池1は、負極板と正極板をセ
パレータを介して巻き取った発電要素としての渦巻き極
板群2を、深絞り成形缶よりなる負極端子兼用の電池外
装缶3に挿入した後、該電池外装缶3の上部にシーム部
4を形成し、その後、該電池外装缶3内に電解液を注入
し、正極端子キャップ5を有する封口蓋6を絶縁パッキ
ング7を介して電池外装缶3の開口部に装着し、次いで
電池外装缶3の開口縁3aを内向きに折り曲げて封口す
ることにより製造している。
【0003】このような円筒形電池1の製造方法におい
ては、渦巻き極板群2を電池外装缶3に挿入するに際し
て、円滑に行い得るように渦巻き極板群2の外径を電池
外装缶3の内径より若干小さくしている。このため、渦
巻き極板群2と電池外装缶3との間に小間隙8が生ずる
ことになる。
【0004】しかしながら、このように小間隙8が存在
すると、電池外装缶3内への挿入後に渦巻き極板群2に
緩みを生じ、負極板と正極板との緊縛度が低下して電池
性能に悪影響が生ずることになる。
【0005】このような悪影響を解消するため及び組立
て工程の簡略化を図るために、渦巻き極板群2の外周に
テーピングして緊縛度を保持する方法も考えられてい
る。
【0006】しかしながら、このような方法では、小間
隙8が存在したままであるので、渦巻き極板群2が電池
外装缶3内で揺動可能であるため、該渦巻き極板群2の
正極板を封口蓋6に接続するリード線9と、該渦巻き極
板群2の負極板を電池外装缶3の缶底面3bに接続する
リード線10とが切断される等の新な問題点が生ずるこ
とになる。
【0007】そこで、小間隙8をなくする方法として、
図5,図6,図7に示す工程を経て円筒形電池1の電池
外装缶3を縮径することにより円筒形電池1を製造する
円筒形電池の製造方法が提案されている(特開昭58−
176861号)。
【0008】この方法では、図6に示す縮径ダイス11
を用いる。この縮径ダイス11は、電池外装缶3をガイ
ドする内径がAのガイド筒部11aと、このガイド筒部
11aの出口部にその内径Aより小さい内径Bをもって
設けられた縮径部11bとを有する構造になっている。
【0009】このような縮径ダイス11に円筒形電池1
を通すに先立ち、図5に示すように、縮径ダイス11の
入口側の内径Aより小さく且つ縮径部11bの内径Bよ
り大きい外径Cを有する缶側面3cと、縮径部11bの
内径B以下の缶底縮径部3dとを有する電池外装缶3を
備えた円筒形電池1を製造しておく。
【0010】次に、このような円筒形電池1を図6に示
す縮径ダイス11のガイド筒部11aに缶底縮径部3d
側から入れ、該円筒形電池1の上部をポンチ12で押し
て電池外装缶3を下側に押出し、図7に示す外径Bの電
池外装缶3を有する円筒形電池1を得る。
【0011】このように電池外装缶3を縮径することに
より、渦巻き極板群2と電池外装缶3との間の小間隙8
をなくすことができる。
【0012】また、このように電池外装缶3に缶底縮径
部3dを予め設けて、該電池外装缶3を縮径することに
より、缶底縮径部3dを予め設けないで該電池外装缶3
を縮径したとき生ずる図8に示すような缶底面3bが外
向きに凸形に変形するのを防止でき、平らな缶底面3b
を有する縮径された円筒形電池を得ることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような深絞り成形缶よりなる電池外装缶の縮径を伴う従
来の円筒形電池の製造方法では、電池外装缶3の深絞り
成形時に、縮径ダイス11の縮径部11bの内径B以下
の缶底縮径部3dを電池外装缶3に予め成形しておく必
要がある。この缶底縮径部3dを成形するためには、通
常は先端外周が円弧面となっているポンチの抜き成形に
よる主要筒部を成形した後、オス型,メス型によるプレ
スでの缶底縮径部3dの成形が必要である。このため、
深絞り時の工程数が増えるとともに、精密なオス型,メ
ス型を必要とする問題点がある。
【0014】また、一度外側に膨れた缶底面3bは、矯
正しても平面に精度よく戻りきれないという問題点があ
った。
【0015】本発明の目的は、缶底縮径部を予め設けな
いでも、缶底面を変形させることなく深絞り成形缶を縮
径することができる深絞り成形缶の縮径方法を提供する
ことにある。
【0016】本発明の他の目的は、缶底縮径部を予め設
けないでも、缶底面を変形させることなく深絞り成形缶
よりなる電池外装缶を縮径することができる円筒形電池
の製造方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、缶底面と缶側
面が円弧面で接続されている構造の深絞り成形缶を、前
記缶底面側から縮径ダイスに通して縮径する深絞り成形
缶の縮径方法を改良の対象としている。
【0018】本発明においては、縮径前の前記深絞り成
形缶の前記缶底面側の前記円弧面の終端と、縮径後の前
記深絞り成形缶の前記缶底面側の前記円弧面の終端との
範囲を、受型で力を作用させながら、前記深絞り成形缶
をその前記缶底面から前記縮径ダイスに通して縮径する
ことを特徴とする。
【0019】この場合、前記受型としては、縮径前の前
記深絞り成形缶の前記缶底面側の前記円弧面の終端と、
縮径後の前記深絞り成形缶の前記缶底面側の前記円弧面
の終端との範囲を支える環状のものを用いることができ
る。
【0020】また本発明は、缶底面と缶側面が円弧面で
接続されている構造の深絞り成形缶よりなる電池外装缶
内に発電要素を収納し、前記電池外装缶の開口部内に絶
縁パッキングを介して封口蓋を嵌めて、該電池外装缶の
開口縁部を内向きに折り曲げることにより該電池外装缶
の開口部を封口し、しかる後、前記電池外装缶の前記缶
底面側から縮径ダイスに通過させて縮径する円筒形電池
の製造方法を改良の対象としている。
【0021】本発明においては、縮径前の前記電池外装
缶の前記缶底面側の前記円弧面の終端と、縮径後の前記
電池外装缶の前記缶底面側の前記円弧面の終端との範囲
を、受型で力を作用させながら、前記電池外装缶をその
前記缶底面から前記縮径ダイスに通して縮径することを
特徴とする。
【0022】この場合、前記受型としては、縮径前の前
記電池外装缶の前記缶底面側の前記円弧面の終端と、縮
径後の前記電池外装缶の前記缶底面側の前記円弧面の終
端との範囲を支える環状のものを用いることができる。
【0023】
【作用】このように、縮径前の深絞り成形缶の缶底面側
の円弧面の終端と、縮径後の深絞り成形缶の缶底面側の
円弧面の終端との範囲を、受型で力を作用させながら、
深絞り成形缶をその缶底面から縮径ダイスに通して縮径
すると、該縮径ダイスを通過させるときに発生する缶底
面を外側に膨れさせようとする変形力を、受型で缶底面
側の円弧面の終端に力を作用させることにより、打ち消
すことができ、缶底面の変形を防止できる。このため、
缶底縮径部を深絞り成形缶に予め成形しておく必要がな
くなる。また、缶底面と缶側面が円弧面で接続される通
常の深絞り成形缶を用いて縮径しても、缶底変形が生じ
ることがないため、缶底縮径部をもつ特殊な深絞り成形
缶を必要としない。更に、この方法では、缶底面が膨ら
まないため、膨んだ缶底面を平らに矯正する工程も不要
となる。
【0024】また、上記のように、縮径前の電池外装缶
の缶底面側の円弧面の終端と、縮径後の電池外装缶の缶
底面側の円弧面の終端との範囲を、受型で力を作用させ
ながら、電池外装缶をその缶底面から縮径ダイスに通し
て縮径すると、縮径ダイスを通過させるときに発生する
缶底面を外側に膨れさせようとする変形力を、受型で缶
底面側の円弧面の終端に力を作用させることにより、打
ち消すことができ、缶底面の変形を防止できる。このた
め、缶底縮径部を電池外装缶に予め成形しておく必要が
なくなる。また、缶底面と缶側面が円弧面で接続される
通常の電池外装缶を用いて縮径しても、缶底変形が生じ
ることがないため、缶底縮径部をもつ特殊な電池外装缶
を必要としない。更に、この方法では、缶底面が膨らま
ないため、膨んだ缶底面を平らに矯正する工程も不要と
なる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1及び図2を参照
して詳細に説明する。本実施例は、円筒形ニッケルカド
ミウム電池よりなる円筒形電池の製造方法に本発明を適
用した例について示している。
【0026】深絞り成形缶よりなる電池外装缶3は、深
絞り用鋼板をトランスファープレス等を用いて深絞り加
工して形成し、次にニッケルメッキすることにより製造
する。このとき缶底面3bと缶側面3cを接続する円弧
面(R面)3eの外側半径Rは、元の素材板厚である缶
底板厚の2〜3倍の半径Rを持つものが一般的である。
【0027】このような負極端子兼用の電池外装缶3内
に、図4に示したものと同様に、負極板と正極板をセパ
レータを介して巻き取った発電要素としての渦巻き極板
群2を挿入した後、該電池外装缶3の上部にシーム部4
を形成し、その後、該電池外装缶3内に電解液を注入
し、正極端子キャップ5を有する封口蓋6を絶縁パッキ
ング7を介して電池外装缶3の開口部に装着し、次いで
電池外装缶3の開口縁3aを内向きに折り曲げて封口す
ることにより円筒形電池1を製造する。
【0028】かくして得られた円筒形電池1の電池外装
缶3を、図1に示す縮径装置で縮径する。
【0029】該縮径装置は、電池外装缶3を所定の外径
に縮径する縮径部11bを有する縮径ダイス11と、該
円筒形電池1の上部を押圧するポンチ12と、電池外装
缶3の缶底面3bを受ける鋼製の受型12と、該受型1
2に受け力を作用させるエアーシリンダー13とを備え
た構造になっている。受型12は、図2に示すように、
縮径前の電池外装缶3の缶底面3b側の円弧面3eの終
端14aと、縮径後の電池外装缶3の缶底面3b側の円
弧面3eの終端14bとの範囲Lを支える有底環状の構
造になっている。
【0030】次に、このような縮径装置により、肉厚0.
3mm ,直径φ16.5mm,円弧面3eの半径R0.8mm の電池
外装缶3を直径φ16.3mmに縮径する例について説明す
る。
【0031】環状の受型12としては、縮径前の電池外
装缶3の缶底面3b側の円弧面3eの終端14aと、縮
径後の電池外装缶3の缶底面3b側の円弧面3eの終端
14bとの範囲L、即ち力の作用範囲L(=0.2mm )を
含む径方向の肉厚が1mmで直径が16mmのものを用いた。
【0032】このような受型12で電池外装缶3の缶底
面3bの周縁を受け、100 kgf の受け力をエアーシリン
ダー13で作用させながら、電池外装缶3の上部に能力
1トンのプレスでポンチ12を介して押圧力をかけつ
つ、電池外装缶3をその缶底面3bから縮径ダイス11
の縮径部11bに通して縮径する。
【0033】このように、縮径前の電池外装缶3の缶底
面3b側の円弧面3eの終端14aと、縮径後の電池外
装缶3の缶底面3b側の円弧面3eの終端14bとの範
囲Lを、受型12で力を作用させながら、電池外装缶3
をその缶底面3bから縮径ダイス11に通して縮径部1
1bで縮径すると、縮径ダイス11を通過させるときに
発生する缶底面3bを外側に膨れさせようとする変形力
を、受型12で缶底面3b側の円弧面3eの終端14
a,14bに力を作用させることにより、打ち消すこと
ができ、缶底面3bの変形を防止できる。
【0034】このため、缶底縮径部を電池外装缶3に予
め成形しておく必要がなくなる。また、缶底面3bと缶
側面3cが円弧面3eで接続される通常の電池外装缶3
を用いて縮径しても、缶底変形が生じることがないた
め、缶底縮径部をもつ特殊な電池外装缶3を必要としな
い。更に、この方法では、缶底面3bが膨らまないた
め、膨んだ缶底面3bを平らに矯正する工程も不要とな
る。
【0035】なお、円弧面3eの終端14bより缶の中
心寄りの点に、受型12で受け力を作用させたところ、
缶底面3bが図3に示すように凹む変形が生じた。より
具体的に説明すると、円弧面3eの終端14bの終端よ
り4mmの位置に受型12で受け力を作用させたところ、
0.55mmの凹みが生じた。従って、缶底面3bの中央側を
受型12で受けることは好ましくない。
【0036】一部繰り返しになるが、電池外装缶3を縮
径する目的は、内容物である発電要素としての渦巻き極
板群2を該電池外装缶3に入缶した後、該渦巻き極板群
2の外周に電池外装缶3の内壁を密着させ、該渦巻き極
板群2の外周の負極板と電池外装缶3との接触抵抗値を
小さくすると共に、入缶のためのクリアランス除去によ
る高密度化,高容量化を図ることである。
【0037】表1は、円弧面3eの終端側を受型12で
受けて縮径する本発明の縮径方法による本発明法と、受
型12を用いないで縮径する従来の縮径方法による従来
法と、円弧面3eの終端より4mm内側を受型12で受け
て縮径する比較例の縮径方法による比較例法との缶底変
形量の測定値を示す。
【0038】
【表1】 該表1から明らかなように、缶底3bと缶側面3cが円
弧面3eで接続される通常の電池外装缶3を受型12を
用いないで縮径する従来法では、図8に示す形状に0.24
mm発生する凸変形が、本発明法を用いることにより0.04
mmになり、缶底変形に対して問題のない形状が得られる
ことが明らかになった。
【0039】上記実施例では、縮径ダイス11として縮
径部11bを主体としたものを用いたが、図6に示すよ
うな電池外装缶3の外周をガイドするガイド筒部11a
を有するタイプのものも用いることができる。
【0040】また上記実施例では、深絞り成形缶よりな
る電池外装缶3の縮径方法について説明したが、他の用
途に使用する深絞り成形缶の縮径方法にも同様に本発明
を適用できることは勿論である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る深絞り
成形缶の縮径方法及び円筒形電池の製造方法よれば、下
記のような優れた効果を得ることができる。
【0042】本発明に係る深絞り成形缶の縮径方法で
は、縮径前の深絞り成形缶の缶底面側の円弧面の終端
と、縮径後の深絞り成形缶の缶底面側の円弧面の終端と
の範囲を、受型で力を作用させながら、深絞り成形缶を
その缶底面から縮径ダイスに通して縮径するので、該縮
径ダイスを通過させるときに発生する缶底面を外側に膨
れさせようとする変形力を、受型で缶底面側の円弧面の
終端に力を作用させることにより、打ち消すことがで
き、缶底面の変形を防止することができる。このため、
缶底縮径部を深絞り成形缶に予め成形しておく必要がな
くなる。また、缶底面と缶側面が円弧面で接続される通
常の深絞り成形缶を用いて縮径しても、缶底変形が生じ
ることがないため、缶底縮径部をもつ特殊な深絞り成形
缶を必要としない。更に、この方法では、缶底面が膨ら
まないため、膨んだ缶底面を平らに矯正する工程も不要
となる。
【0043】また、受型として、縮径前の深絞り成形缶
の缶底面側の円弧面の終端と、縮径後の深絞り成形缶の
缶底面側の円弧面の終端との範囲を支える環状構造のも
のを用いると、深絞り成形缶の缶底面の中央側を避け
て、深絞り成形缶の缶底面を受けることができ、縮径時
に深絞り成形缶の缶底面が窪むのを回避することができ
る。
【0044】次に、本発明に係る円筒形電池の製造方法
では、縮径前の電池外装缶の缶底面側の円弧面の終端
と、縮径後の電池外装缶の缶底面側の円弧面の終端との
範囲を受型で力を作用させながら、電池外装缶をその缶
底面から縮径ダイスに通して縮径するので、縮径ダイス
を通過させるときに発生する缶底面を外側に膨れさせよ
うとする変形力を、受型で缶底面側の円弧面の終端に力
を作用させることにより、打ち消すことができ、缶底面
の変形を防止することができる。このため、缶底縮径部
を電池外装缶に予め成形しておく必要がなくなる。ま
た、缶底面と缶側面が円弧面で接続される通常の電池外
装缶を用いて縮径しても、缶底変形が生じることがない
ため、缶底縮径部をもつ特殊な電池外装缶を必要としな
い。更に、この方法では、缶底面が膨らまないため、膨
んだ缶底面を平らに矯正する工程も不要となる。
【0045】また、受型として、縮径前の電池外装缶の
缶底面側の円弧面の終端と、縮径後の電池外装缶の缶底
面側の円弧面の終端との範囲を支える環状構造のものを
用いると、電池外装缶の缶底面の中央側を避けて、電池
外装缶の缶底面を受けることができ、縮径時に該電池外
装缶の缶底面が窪むのを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る円筒形電池の製造方法で電池外装
缶を縮径する縮径装置の概略構成を示す一部縦断側面図
である。
【図2】図1に示す縮径装置で電池外装缶を縮径する際
に、缶底面が縮径ダイスの縮径部を通過する時の電池外
装缶の縮径状態と受型の状態を示す要部縦断面図であ
る。
【図3】図1に示す縮径装置で電池外装缶を縮径する際
に、缶底面の中央側を受型で受けつつ縮径した場合に生
ずる電池外装缶の缶底面の窪み変形状態を示す側面図で
ある。
【図4】円筒形電池の一例を示す縦断面図である。
【図5】従来の方法で電池外装缶の缶底面の変形を防止
するために缶底縮径部を設けた円筒形電池の例を示す側
面図である。
【図6】従来の方法で縮径ダイスを用いて電池外装缶を
縮径する過程を示す縦断面図である。
【図7】従来の方法で縮径ダイスを用いて縮径された円
筒形電池の側面図である。
【図8】従来の方法で缶底縮径部を設けずに縮径ダイス
で縮径した円筒形電池の一部縦断側面図である。
【符号の説明】
1 円筒形電池 2 渦巻き極板群(発電要素) 3 電池外装缶 3a 開口縁 3b 缶底面 3c 缶側面 3d 缶底縮径部 3e 円弧面(R面) 4 シーム部 5 正極端子キャップ 6 封口蓋 7 絶縁パッキング 8 小間隙 9,10 リード線 11 縮径ダイス 11a ガイド筒部 11b 縮径部 12 ポンチ 13 エアーシリンダー 14a,14b 円弧面の終端

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 缶底面と缶側面が円弧面で接続されてい
    る構造の深絞り成形缶を、前記缶底面側から縮径ダイス
    に通して縮径する深絞り成形缶の縮径方法において、 縮径前の前記深絞り成形缶の前記缶底面側の前記円弧面
    の終端と、縮径後の前記深絞り成形缶の前記缶底面側の
    前記円弧面の終端との範囲を、受型で力を作用させなが
    ら、前記深絞り成形缶をその前記缶底面から前記縮径ダ
    イスに通して縮径することを特徴とする深絞り成形缶の
    縮径方法。
  2. 【請求項2】 前記受型が、縮径前の前記深絞り成形缶
    の前記缶底面側の前記円弧面の終端と、縮径後の前記深
    絞り成形缶の前記缶底面側の前記円弧面の終端との範囲
    を支える環状となっていることを特徴とする請求項1に
    記載の深絞り成形缶の縮径方法。
  3. 【請求項3】 缶底面と缶側面が円弧面で接続されてい
    る構造の深絞り成形缶よりなる電池外装缶内に発電要素
    を収納し、 前記電池外装缶の開口部内に絶縁パッキングを介して封
    口蓋を嵌めて、該電池外装缶の開口縁部を内向きに折り
    曲げることにより該電池外装缶の開口部を封口し、 しかる後、前記電池外装缶の前記缶底面側から縮径ダイ
    スに通過させて縮径する円筒形電池の製造方法におい
    て、 縮径前の前記電池外装缶の前記缶底面側の前記円弧面の
    終端と、縮径後の前記電池外装缶の前記缶底面側の前記
    円弧面の終端との範囲を、受型で力を作用させながら、
    前記電池外装缶をその前記缶底面から前記縮径ダイスに
    通して縮径することを特徴とする円筒形電池の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記受型が、縮径前の前記電池外装缶の
    前記缶底面側の前記円弧面の終端と、縮径後の前記電池
    外装缶の前記缶底面側の前記円弧面の終端との範囲を支
    える環状となっていることを特徴とする請求項3に記載
    の円筒形電池の製造方法。
JP6116644A 1994-05-30 1994-05-30 深絞り成形缶の縮径方法及び円筒形電池の製造方法 Withdrawn JPH07314056A (ja)

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