JPH07313964A - 水処理設備の処理水量制御装置 - Google Patents

水処理設備の処理水量制御装置

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JPH07313964A
JPH07313964A JP11521294A JP11521294A JPH07313964A JP H07313964 A JPH07313964 A JP H07313964A JP 11521294 A JP11521294 A JP 11521294A JP 11521294 A JP11521294 A JP 11521294A JP H07313964 A JPH07313964 A JP H07313964A
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JP
Japan
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water
amount
sewage
treated
water treatment
Prior art date
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JP11521294A
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English (en)
Inventor
Yukinobu Kitagawa
幸伸 北川
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 入力設定部2では、一日を複数の時間帯に分
割して各時間帯毎に目標汚水揚水量を設定できる。自動
制御部3は、設定された目標値を時間帯によって切り換
えて、流量計6にて計測される汚水揚水量が対応する時
間帯の目標値になるように、汚水ポンプ24…の回転数
および運転台数を制御して、後段の処理設備(最初沈澱
池、曝気槽等)へ供給される汚水の量を自動制御する。 【効果】 後段の処理設備で処理される汚水量の日々の
時間変動量がパターン化し、後段の処理設備における操
作性の向上および操作量の軽減が図れる。各時間帯毎の
処理水量が予め分かっているので、監視作業が容易にな
り、オペレータの負担軽減が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上・下水処理場、工業
用水処理設備、或いは産業排水処理設備等の水処理設備
に供され、水処理設備において処理される処理水量を制
御する水処理設備の処理水量制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】下水処理場では、下水道管を通って下水
処理場へ流入する下水は、その中に含まれる土砂類(径
0.2mm以上の非腐敗性の無機物)が、沈砂池で除去さ
れ、さらに、木片、荒砂、プラスチック等のゴミが除渣
装置(スクリーン)で除去された後、所定容量のポンプ
井に流入する。下水は自然流下によりポンプ井に流入す
るため、ポンプ井は地下数メートルの所にある。このた
め、下水(汚水)は、ポンプ井に設けられた汚水ポンプ
によって地表に揚水され、後段の処理設備に供給され
る。揚水後の処理設備としては、下水中の微細な浮遊固
形物を沈澱除去する最初沈澱池、生物酸化により下水中
の有機物を分解除去する曝気槽、この曝気槽で生じた汚
泥フロック(かたまり)を沈澱除去する最終沈澱池、お
よび塩素水の注入により滅菌処理する塩素混和槽があ
り、これらのプロセス処理を経て清澄な処理水が放流さ
れる。
【0003】上記のような下水処理場では、従来より、
ポンプ井から汚水を揚水して後段の処理設備に供給する
汚水の水量を自動制御するようになっている。以下に、
従来より行われている汚水の揚水量自動制御を、図4に
基づいて説明する。尚、ここでは、3台の汚水ポンプ5
5…によって、揚水が行われる場合を示す。
【0004】従来の揚水量自動制御は、ポンプ井水位一
定制御方式であり、入力設定部51において目標ポンプ
井水位を設定すれば、自動制御部52により、水位計5
3によって計測されるポンプ井54の水位が上記の設定
目標水位になるように、汚水ポンプ55…の回転数およ
び運転台数が自動制御されるようになっている。
【0005】詳しくは、先ず、入力設定部51の目標ポ
ンプ井水位設定部51aにおいて目標ポンプ井水位が設
定されると共に、運転台数増減判断基準設定部51bに
おいて汚水ポンプ55の運転台数の増減を判断するため
の運転台数増減判断基準(目標ポンプ井水位と計測ポン
プ井水位との基準偏差および基準確認時間)が設定され
ることになる。
【0006】上記自動制御部52は、回転数制御部52
aと運転台数制御部52bとからなり、上記回転数制御
部52aは、水位計53によって計測されるポンプ井水
位と設定された目標ポンプ井水位とを比較し、回転数調
節部56を介して汚水ポンプ55…の回転数を制御す
る。また、運転台数制御部52bは、水位計53から入
力した計測ポンプ井水位と目標ポンプ井水位との偏差が
設定された基準偏差以上になり、且つ、その状態が設定
された基準確認時間を経過すれば、運転/停止切換部5
7に台数増/減指令を出力する。以上の制御により、ポ
ンプ井54の水位が、略、設定目標水位に保持される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のポンプ井水
位一定制御方式では、流入下水量の変動に比例して、ポ
ンプ井から揚水される汚水の水量、即ち、後段の処理設
備に供給される汚水量が変化することになる。例えば、
曝気槽では処理水量に応じて曝気量を制御する曝気量制
御が行われ、最終沈澱池では処理水量に応じて沈澱した
汚泥(活性汚泥)を返送ポンプで曝気槽に返送する返送
汚泥制御が行われ、塩素混和槽では処理水量に応じて塩
素水の注入量を制御する薬液注入制御が行われるという
ように、後段の各処理設備では、処理水量に応じた各種
制御が必要である。このため、下水処理場のオペレータ
(監視作業員)は、各処理設備の処理水量の増減を常に
監視し、処理水量の変動量が所定以上になる毎に、各処
理設備の制御部に対して目標値(目標曝気量、目標返送
汚泥量、目標薬液注入量等)を設定し直さなければなら
ず、オペレータの負担が大きい。
【0008】本発明は、上記に鑑みなされたものであ
り、その目的は、オペレータの監視作業を容易にし、水
処理手段(揚水された汚水を処理する最初沈澱池、曝気
槽、最終沈澱池、塩素混和槽)における操作性の向上お
よび操作量の軽減を図り、オペレータの負担を軽減する
ことができる水処理設備の処理水量制御装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の水処理設備の処
理水量制御装置は、被処理水に対して所定の処理を施す
水処理手段と、上記水処理手段に被処理水を供給する被
処理水供給手段とを備えている水処理設備に用いられ、
上記被処理水供給手段の動作を制御して上記水処理手段
において処理される処理水量を制御するものであって、
上記の課題を解決するために、以下の手段が講じられて
いることを特徴とする。
【0010】即ち、上記処理水量制御装置は、一日を複
数の時間帯に分割して各時間帯毎に被処理水の水処理手
段への供給量の目標値を設定できる目標値設定手段と、
上記水処理手段へ流入する被処理水の通路に設けられ、
被処理水の水処理手段への流入量を計測する計測手段
と、上記目標値設定手段で設定された各時間帯毎の目標
値を時間帯によって切り換えて、上記計測手段の計測値
が対応する時間帯の目標値になるように、上記被処理水
供給手段の動作を制御する制御手段とを備えている。
【0011】
【作用】上記の構成によれば、処理水量制御装置が被処
理水供給手段の動作を制御することによって、水処理手
段で処理される処理水量が調整される。上記処理水量制
御装置の制御手段は、計測手段によって計測される被処
理水の水処理手段への流入量(供給量)が、予め設定さ
れた目標値になるように、被処理水供給手段の動作を制
御するようになっているが、上記目標値の設定は、一日
を複数の時間帯に分割して各時間帯毎に被処理水の水処
理手段への供給量の目標値を目標値設定手段にて設定で
きるようになっており、上記制御手段は、時間帯によっ
て目標値を切り換えながら上記の制御を実行する。
【0012】これにより、水処理手段に供給される被処
理水の日々の時間変動量がパターン化し、水処理手段で
行われる各種処理をパターン化できる。このため、上記
水処理手段における操作性の向上および操作量の軽減が
図れる。また、水処理手段における各時間帯毎の処理水
量が予め分かっているので、監視作業が非常に容易にな
り、オペレータの負担軽減が図れる。
【0013】尚、上記の時間帯の分割および時間帯毎の
目標値の決定は、次のようにして行えばよい。例えば、
下水処理場では流入下水量に応じて処理水量を調整し、
上水処理場では配水量に応じて処理水量を調整する必要
があるが、日々の流入下水量や配水量の時間的な変化
は、略一定であり、パターン化していることが多い(流
入下水量の時間変動パターンを示す図3を参照)。そこ
で、この時間変動パターンおよび水処理手段の処理能力
を考慮して、一日を複数の時間帯に分割して各時間帯毎
の目標値を決定すればよい。
【0014】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図3に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0015】本実施例では、水処理設備として活性汚泥
法を用いた下水処理場を例に挙げて説明する。上記下水
処理場は、図2に示すように、下水道管を通って下水処
理場へ流入する下水中の土砂類(径0.2mm以上の非腐
敗性の無機物)を除去するための沈砂池20、この沈砂
池20の前後に設けられた粗目スクリーン21および細
目スクリーン22、所定容量のポンプ井23、このポン
プ井23に溜まった被処理水としての汚水を揚水して後
段の処理設備(水処理手段)に供給するための汚水ポン
プ24(被処理水供給手段)、この汚水ポンプ24の動
作を制御して後段の処理設備で処理される水量を制御す
る処理水量制御装置1、汚水中の微細な浮遊固形物を沈
澱除去する最初沈澱池25、生物酸化により汚水中の有
機物を分解除去する曝気槽26、この曝気槽26に空気
(または酸素)を供給するブロワ27、曝気槽26で生
じた活性汚泥を沈澱除去する最終沈澱池28、最終沈澱
池28に沈澱した活性汚泥の一部を曝気槽26へ返送す
る汚泥返送ポンプ29、および処理水に塩素水を注入し
て滅菌処理する塩素混和槽30を備えている。尚、本実
施例では、図1に示すように、ポンプ井23に可変速運
転可能な3台の汚水ポンプ24…が設けられているもの
とする。
【0016】上記処理水量制御装置1は、基本的には、
図1に示すように、処理水量制御に必要な各種の値を設
定するための入力設定部2(目標値設定手段)、上記入
力設定部2の設定値に基づいて汚水ポンプ24…の回転
数および運転台数を自動制御する自動制御部3(制御手
段)、上記自動制御部3からの指令に基づいて各汚水ポ
ンプ24…の回転数を調節する回転数調節部4、上記自
動制御部3からの指令に基づいて各汚水ポンプ24…の
運転/停止の切り換えを行う運転/停止切換部5、汚水
ポンプ24…によって揚水された汚水の配管に設けられ
て汚水の揚水量を計測する流量計6(計測手段)、ポン
プ井23の水位を計測する水位計7、および警報部8か
ら構成されている。
【0017】上記入力設定部2は、目標とする汚水揚水
量を1時間単位の24時間タイムスケジュールで設定す
るための時間別目標汚水揚水量設定部2aと、n(n=
1,2,3)台の汚水ポンプ24…を運転したときの汚
水揚水量の範囲を設定するための台数別汚水揚水量設定
部2bと、ポンプ井23の水位の下限値および上限値を
設定するための下限/上限水位設定部2cとを有してい
る。この入力設定部2としては、例えばパーソナルコン
ピュータを用いることができ、CRT(Cathode-Ray Tu
be) 画面上の各入力設定項目に、キーボードやマウス等
の入力装置を用いて設定値を入力する。
【0018】上記時間別目標汚水揚水量設定部2aで設
定される24時間タイムスケジュールは、後述する流入
下水量の時間変動パターン(図3参照)およびポンプ井
23の容量に基づいて設定される。また、上記台数別汚
水揚水量設定部2bで設定される台数別の汚水揚水量の
範囲は、各汚水ポンプ24の運転能力に従って設定され
る。
【0019】上記自動制御部3は、回転数制御部3a
と、運転台数制御部3bと、水位監視部3cとを有して
いる。この自動制御部3は、マイクロコンピュータから
構成され、上記の各部3a・3b・3cは、所定のプロ
グラムを格納したメモリと、該プログラムを実行するC
PU(Central Processing Unit)とによって構成される
機能モジュールである。
【0020】上記回転数制御部3aは、流量計6によっ
て計測される汚水揚水量と時間別目標汚水揚水量設定部
2aにおいて設定された該当時間帯の目標汚水揚水量と
を比較し、計測汚水揚水量が目標汚水揚水量となるよう
に回転数調節部4を介して汚水ポンプ24…の回転数を
制御する。
【0021】上記運転台数制御部3bは、時間別目標汚
水揚水量設定部2aにおいて設定された該当時間帯の目
標汚水揚水量と、台数別汚水揚水量設定部2bにおいて
設定された台数別の汚水揚水量の範囲とを比較すること
により、汚水ポンプ24の運転台数を決定し、運転/停
止切換部5を介して汚水ポンプ24…の運転台数を制御
する。
【0022】尚、上記回転数調節部4および運転/停止
切換部5は、手動モードと自動制御モードとを有してお
り、自動制御モードのときは上記自動制御部3の指令に
基づいて汚水ポンプ24…を駆動する一方、手動モード
のときはオペレータによる手動入力データに基づいて汚
水ポンプ24…を駆動するようになっている。これによ
り、自動制御部3の故障時や自動制御が不可能な状態に
なったときのオペレータによるバックアップ処理が可能
となっている。
【0023】上記水位監視部3cは、水位計7によって
計測されるポンプ井23の水位と、下限/上限水位設定
部2cにおいて設定された下限値および上限値とを比較
し、計測水位が設定範囲を外れた場合に、警報部8に警
報動作を行わせる。上記警報部8としては、警報ブザー
や異常表示を行う表示装置(入力設定部2のCRTを併
用してもよい)を用いることができる。
【0024】上記の構成において、処理水量制御装置1
の動作を以下に説明する。
【0025】先ず、入力設定部2にて、目標汚水揚水量
を1時間単位の24時間タイムスケジュールで設定する
と共に、台数別汚水揚水量の範囲およびポンプ井水位の
下限/上限値を設定することになる。尚、1時間単位の
24時間タイムスケジュールの設定とは、1時間毎に目
標汚水揚水量を設定することを言い、例えば1時台(1
時から2時まで)の時間帯、2時台の時間帯、…N時台
の時間帯(N:1〜24の整数)のそれぞれの時間帯の
目標汚水揚水量を設定する。
【0026】この際の目標汚水揚水量のタイムスケジュ
ールは、下水処理場へ流入する下水量の過去の統計デー
タから求められる時間変動パターンとポンプ井23の容
量に従って設定される。即ち、一日の下水処理場への流
入下水量の時間的な変化は、図3に示すように、休日と
土曜日とその他の日(以下、平日と称する)とで若干の
パターンの違いはあるものの、休日なら休日パターン、
土曜日なら土曜日パターン、平日なら平日パターンとい
うようにパターン化している。そこで、休日、土曜日お
よび平日の3つのパターンに従って、休日、土曜日およ
び平日の各タイムスケジュールが設定される。尚、タイ
ムスケジュールの設定に際し、ポンプ井23の汚水の量
がポンプ井23の容量を越えたりすることがないよう
に、ポンプ井23の容量を考慮しなければならない。
【0027】自動制御部3は、その内部にカレンダーお
よび時計を有しており、現在の曜日および時間に対応す
る目標汚水揚水量を取得する。或いは、入力設定部2が
カレンダーおよび時計を有し、現在の曜日および時間に
対応する目標汚水揚水量を、1時間毎に変更しながら自
動制御部3へ出力するようになっていてもよい。
【0028】そして、上記自動制御部3は、流量計6に
よる計測汚水揚水量が目標汚水揚水量となるように、回
転数調節部4および運転/停止切換部5を介して汚水ポ
ンプ24…の回転数および運転台数を制御する。これに
より、各曜日によって同じパターンでポンプ井23から
汚水が揚水され、後段の処理設備に供給されることにな
る。
【0029】尚、雨天日にも降雨量が極端に多くならな
ければ上述の流入下水量の時間変動パターンから大きく
逸脱することはないが、降雨量が非常に多い場合やその
他の何らかの要因によって、下水処理場への流入下水量
が大きく変動することも考えられる。自動制御部3は、
水位計7からの計測ポンプ井水位を常時監視しており、
上記のような事態が発生し、ポンプ井23の水位が上限
水位設定部2cにおいて設定された範囲から外れた場
合、警報部8に警報動作を行わせてオペレータに異常発
生を知らせる。この場合、オペレータは、手動操作にて
汚水ポンプ24…を操作することになる。
【0030】尚、上記では一日を1時間単位で24の時
間帯に分割して1時間毎に目標汚水揚水量を設定できる
ようになっているが、これに限定されるものではない。
即ち、目標汚水揚水量は固定ではなく、一日を複数の時
間帯に分割して各時間帯毎に目標汚水揚水量を設定でき
るようになっていればよく、例えば一日を2時間単位で
12の時間帯に分割しても良いし、或いは一日を0.5時
間単位で48の時間帯に分割しても良い。
【0031】以上のように、本実施例の処理水量制御装
置1は、水処理手段(最初沈澱池25、曝気槽26、最
終沈澱池28、塩素混和槽30)と、この水処理手段に
汚水を供給する汚水ポンプ24…とを備えた下水処理場
に用いられ、上記汚水ポンプ24…の動作を制御して上
記水処理手段において処理される処理水量を制御するも
のであって、一日を複数の時間帯に分割して各時間帯毎
に汚水の水処理手段への供給量の目標値(目標汚水揚水
量)を設定できる入力設定部2と、上記水処理手段へ流
入する汚水の通路(配管)に設けられ、汚水の水処理手
段への流入量(汚水揚水量)を計測する流量計6と、上
記入力設定部2で設定された各時間帯毎の目標値を時間
帯によって切り換えて、上記流量計6の計測値が対応す
る時間帯の目標値になるように、上記汚水ポンプ24…
の動作を制御する自動制御部3とを備えている構成であ
る。
【0032】これにより、水処理手段としての最初沈澱
池25、曝気槽26、最終沈澱池28、および塩素混和
槽30で処理される汚水量の日々の時間変動量がパター
ン化し、例えば曝気槽26で行われる曝気量制御、最終
沈澱池28で行われる返送汚泥制御、塩素混和槽30で
行われる薬液注入制御といった水処理手段で行われる各
種処理をパターン化でき、上記水処理手段における操作
性の向上および操作量の軽減が図れる。また、オペレー
タにとっては、水処理手段における各時間帯毎の処理水
量が予め分かっているので、監視作業が非常に容易にな
り、オペレータの負担軽減が図れる。したがって、本実
施例の処理水量制御装置1を適用すれば、日々の作業が
安定する。
【0033】尚、上記の実施例では、水処理設備として
下水処理場を例に挙げて説明したが、これに限定される
もきではなく、上水処理設備、工業用水処理設備、或い
は産業排水処理設備にも適用可能である。例えば、急速
濾過方式の上水処理設備では、薬品沈澱、急速濾過、お
よび殺菌を行う水処理手段が用いられ、これらの水処理
手段で処理された処理水は配水池に貯水されて給水され
る。上水処理設備から給水される給水量の日々の時間変
動量も略一定のパターンを示すので、この給水量の時間
変動パターンに基づいて、一日を複数の時間帯に分割し
て各時間帯毎に被処理水の水処理手段への供給量の目標
値を設定すればよい。尚、上水処理設備では、河川、湖
沼、貯水池、ダム等の水源から取水を行う取水ポンプが
被処理水供給手段として用いられる。
【0034】上記実施例は、あくまでも、本発明の技術
内容を明らかにするものであって、そのような具体例に
のみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発
明の精神と特許請求の範囲内で、いろいろと変更して実
施することができるものである。
【0035】
【発明の効果】本発明の水処理設備の処理水量制御装置
は、以上のように、一日を複数の時間帯に分割して各時
間帯毎に被処理水の水処理手段への供給量の目標値を設
定できる目標値設定手段と、上記水処理手段へ流入する
被処理水の通路に設けられ、被処理水の水処理手段への
流入量を計測する計測手段と、上記目標値設定手段で設
定された各時間帯毎の目標値を時間帯によって切り換え
て、上記計測手段の計測値が対応する時間帯の目標値に
なるように、被処理水供給手段の動作を制御する制御手
段とを備えている構成である。
【0036】それゆえ、水処理手段に供給される被処理
水の日々の時間変動量がパターン化し、水処理手段で行
われる各種処理をパターン化できる。このため、上記水
処理手段における操作性の向上および操作量の軽減が図
れ、また、水処理手段における各時間帯毎の処理水量が
予め分かっているので、監視作業が非常に容易になり、
オペレータの負担軽減が図れるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであり、下水処理
場に適用された処理水量制御装置の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図2】上記下水処理場の概略構成を示す説明図であ
る。
【図3】下水処理場における流入下水量の時間変動パタ
ーンを示すグラフである。
【図4】従来の下水処理場における処理水量制御系の概
略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 処理水量制御装置 2 入力設定部(目標値設定手段) 3 自動制御部(制御手段) 4 回転数調節部 5 運転/停止切換部 6 流量計(計測手段) 7 水位計 8 警報部 23 ポンプ井 24 汚水ポンプ(被処理水供給手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被処理水に対して所定の処理を施す水処理
    手段と、上記水処理手段に被処理水を供給する被処理水
    供給手段とを備えている水処理設備に用いられ、上記被
    処理水供給手段の動作を制御して上記水処理手段におい
    て処理される処理水量を制御する水処理設備の処理水量
    制御装置であって、 一日を複数の時間帯に分割して各時間帯毎に被処理水の
    水処理手段への供給量の目標値を設定できる目標値設定
    手段と、 上記水処理手段へ流入する被処理水の通路に設けられ、
    被処理水の水処理手段への流入量を計測する計測手段
    と、 上記目標値設定手段で設定された各時間帯毎の目標値を
    時間帯によって切り換えて、上記計測手段の計測値が対
    応する時間帯の目標値になるように、上記被処理水供給
    手段の動作を制御する制御手段とを備えていることを特
    徴とする水処理設備の処理水量制御装置。
JP11521294A 1994-05-27 1994-05-27 水処理設備の処理水量制御装置 Pending JPH07313964A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009125637A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Miura Co Ltd 水処理システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009125637A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Miura Co Ltd 水処理システム

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