JPH07313711A - 遊技装置の不正監視装置 - Google Patents

遊技装置の不正監視装置

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JPH07313711A
JPH07313711A JP13379094A JP13379094A JPH07313711A JP H07313711 A JPH07313711 A JP H07313711A JP 13379094 A JP13379094 A JP 13379094A JP 13379094 A JP13379094 A JP 13379094A JP H07313711 A JPH07313711 A JP H07313711A
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洋二 籠宮
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秀男 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技装置に対する不正を監視する装置を多
数、簡易に配設可能とする。 【構成】 不正監視装置20は、堅牢な金属製筐体22
の中に収められ、アースライン24をインピーダンスの
低い導電体に接続して飛来電波に影響されず確実に動作
する。受信用アンテナ32は、妨害電波を受信したい遊
技装置に対して柔軟に対処し、取り付けることができ
る。この受信アンテナ32により強力な妨害電波が受信
されるといった不正の可能性を検出すると、内蔵電気回
路に対して乾電池Bから電力の供給が開始され、不正監
視装置20毎に設定された識別コードを符号化した送信
電波が送信用アンテナ30から無線送信される。更に2
回目以降の送信のタイミングは、監視装置毎に異なった
ものとなる。また、この様な無線送信の際、あるいは、
テストスイッチ40が操作される期間は、LED42が
点灯し、乾電池Bの残存容量や動作確認が行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技装置に対して加え
られる不正を監視する遊技装置の不正監視装置に関し、
特に多数の遊技装置に対して簡易に配設可能な不正監視
装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、遊技装置の不正を監視する不正監視
装置として各種装置が提案されている。例えば、遊技装
置の施錠を特定の鍵を用いることなく解除するといった
不正を監視する装置、磁石の磁力などを用いてパチンコ
玉などの軌道を強制的に変えるといった不正を監視する
装置など、様々な不正監視装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの不正監視装置
は、最初から遊技装置に組み込まれているものもある
が、不正の手口は遊技装置の進歩・改変に伴い、年々新
しいものが現われるから、後から簡易に設置できるもの
も望ましい。しかしながら、遊技装置の近傍に不正監視
装置を設置すると、不正の検出をホール全体の監視ルー
ムなどに報知するためには、新たなケーブルの引き回し
などが必要となってしまうという問題があった。パチン
コ台などから監視ルームまでは通常相当隔たっているか
ら、一台一台の監視装置から、ケーブルを監視ルームま
で接続することは容易なことではない。
【0004】かといって、不正を検出したらその場で警
報などを鳴らせるといった対応を取ることは、不正の中
には簡単に不正と判断できないものがあることや、他の
遊技客への迷惑などを考えると、容易に採用することは
できない。前者の例としては、強力な電波を照射してコ
ンピュータの誤動作を誘起する不正などが含まれる。電
波は、携帯電話やパーソナル無線などによっても発生す
るから、電波を検出したからといって直ちに不正として
摘発することは好ましくない。不正の可能性を検出した
場合には、やはり監視ルームまで報知することが必要と
なる。
【0005】こうした問題に対して、単一の通信ケーブ
ルを通信回線として引き回し、各不正監視装置が通信に
より不正を報知する構成も考えられはするが、1本とい
えどもケーブルを引き回す手間があること、複数の監視
装置を接続した場合には通信回線の取り合いの問題を解
決しなければならないことなどから、現実的な解決とな
らない。
【0006】本発明の遊技装置の不正監視装置は、こう
した問題点を解決し、遊技装置に対して簡易に配設可能
でかつ不正行為の可能性を報知することを目的としてな
され、次の構成を採った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の遊技装置の不正
監視装置は、電子機器を内蔵した遊技装置に対して加え
られる不正を監視する遊技装置の不正監視装置におい
て、前記遊技装置の近傍に配置され、該遊技装置に対す
る不正を検出して不正検出信号を出力する不正検出手段
と、該不正検出手段から出力される不正検出信号を搬送
波に乗せて無線送信する無線送信手段とを備えることを
特長とする。
【0008】
【作用】以上のように構成された本発明の遊技装置の不
正監視装置では、不正検出手段が不正を検出して不正検
出信号を出力すると、無線送信手段によりこの不正検出
信号が搬送波に乗せて無線送信される。ここで、不正検
出手段としては、磁石の使用や遊技装置の施錠の不正解
錠、強力な電波の照射など、これまでに知られているあ
らゆる不正の検出が適用可能である。
【0009】ここで、無線送信手段が、不正信号検出信
号を、複数回かつ異なるタイミングで送信する時分割送
信部を備えることも、複数の不正監視装置からの不正信
号の送信の重複を避けて、検出を確実なものとする点で
有効である。
【0010】
【実施例】以上説明した本発明の構成、作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の遊技装置の不正監視装置
の好適な実施例について説明する。図1は実施例である
不正監視装置20の斜視図である。図示するように本実
施例の不正監視装置20は、堅牢な金属製筐体22の中
に収められると共にその金属製筐体22を後述するごと
く内蔵される電気回路のグランド(接地ライン)として
使用し、更にはこの金属製筐体22をアースするための
アースライン24を備えている。従って、このアースラ
イン24をインピーダンスの低い導電体(例えば遊技装
置のフレームグランド)に接続するならば、不正監視装
置20の電磁シールドは完全となり、その内蔵される電
気回路は外部からの飛来電波に影響されず確実に動作す
ることが可能となる。
【0011】不正監視装置20の主要な構成要素の中で
上記の金属製筐体22から突出しているのは、ボリュー
ム26と2種のアンテナ30、32のみである。ここで
ボリューム26とは、受信用アンテナ32の受信感度を
調節するためのものであり、そのボリューム26をスラ
イド調節する金属製筐体22のスライド孔には概略の妨
害電波の受信範囲が表示されている。
【0012】送信用アンテナ30には伸縮自在のロッド
アンテナが採用されており、送信機能を安定させること
に配慮されている。また、送信用アンテナ30が伸縮自
在であるため、不正監視装置20の不使用時には図示す
るようにコンパクトな外形となり、輸送や保管に極めて
便利である。
【0013】受信用アンテナ32は、可撓性の導電線を
利用して構成されている。従って、この受信用アンテナ
32は、妨害電波を受信したい遊技装置に対して柔軟に
対処し、取り付けることができる。すなわち、遊技装置
の電子機器が狭い隙間を利用して配置されている様な場
合であっても、その電子機器の配置位置に添って受信用
アンテナ32を取り付け、監視対象である電子機器周辺
の妨害電波を確実に受信することができるのである。も
とより、受信位置が固定的なものであれば、送信用アン
テナ30と類似のロッドアンテナ形式のものや、八木ア
ンテナなどの所定形状のアンテナを使用することも差し
支えない。
【0014】なお、不正監視装置20には、これらの部
品の他に、動作確認をするためのテストスイッチ40、
このテストスイッチ40が操作されている期間及び不正
監視装置20が不正を感知した期間に亘り点灯するLE
D42が取り付けられ、外部から簡単に動作確認できる
ように配慮されている。
【0015】この様な外観を呈する不正監視装置20の
図示しない背面には、両面テープが予め貼付されてお
り、これを利用して遊技装置の任意の箇所に取り付ける
ことができる。また、その電源としては、乾電池や充電
電池を利用することで他の電気装置から完全に独立して
作動するものとしたり、商用電源あるいは遊技装置の電
源回路から電力を供給するなど任意である。本実施例で
は、不正監視装置20の電源としてバッテリを利用した
例について以下説明する。
【0016】次に、不正監視装置20の詳細な回路構成
及びその動作につき、図2〜図6を参照しつつ説明す
る。図2および図3は、不正監視装置20の電気回路図
である。図示するように不正監視装置20は、受信部5
0、制御部60、識別コード設定部70、そして無線送
信部80の4ブロックから構成されている。図2は、こ
のうち、受信部50,制御部60およびコード設定部7
0の回路を示し、図3は、無線送信部80の回路を示し
ている。図2,図3に示した回路は、電源ラインPW
R,信号ラインPA1,PD5により、相互に接続され
ている。受信部50は、外部の電界強度が所定以上であ
ることを検出して、装置全体を起動する回路である。ま
た、制御部60は、装置の起動後の処理を司る回路であ
り、識別コード設定部70は、制御部60に対して、こ
の装置固有の識別コードを設定する回路である。更に、
無線送信部80は、基本発信周波数15Mヘルツから高
調波歪みを利用した逓倍回路,三逓倍回路により送信用
の90Mヘルツの搬送波を生成する回路である。これら
の回路の詳細と動作については、制御部60の動作説明
にあわせて後述する。
【0017】受信部50は、前述した受信用アンテナ3
2に所定値以上の強度の電波が受信されたとき、その受
信電波のエネルギーによりスイッチング・トランジスタ
52をターンオンする簡単な回路構成であり、このスイ
ッチング・トランジスタ52のターンオンによりバッテ
リBの電力がその他の構成ブロックに供給される。外部
から強力な電波が発射されると、受信用アンテナ32に
は交流の誘導起電力が生じるから、これをダイオードに
より整流することで、コンデンサの両端には、電波の電
界強度に応じた電圧が生じる。この電圧は、前述したボ
リューム26により分圧されてスイッチング・トランジ
スタ52のベース電圧とされているから、ボリューム5
2をスライド調節することで、このスイッチング・トラ
ンジスタ52をターンオンさせるために必要となる受信
用アンテナ32からの受信電波強度を調節することがで
きる。遊技装置の電子機器をご動作させる程度の電波の
電界強度を生じさせる機器として、所定の出力のものを
想定すれば、前述のごとく不正監視装置20にて不正な
妨害電波を検出するための有効半径が決定されることに
なる。
【0018】スイッチング・トランジスタ52がターン
オンすると、制御部60,識別コード設定部70、そし
て無線送信部80などの電源ラインには、バッテリBか
らの電力が供給されるが、CPU64は直ちには立ち上
がらない。充電回路62のコンデンサ62Cに抵抗62
Rを介して充電が開始され、その端子電圧が所定電圧に
なるまでは、リセットがかかった状態となっているから
である。この電圧が上昇し、所定電圧以上となると、リ
セットが解除されると共に、CPU64の割込み端子I
RQに信号が入力され、CPU64が初期起動される。
【0019】CPU64に内蔵される不揮発メモリに
は、図4のフローチャートに示す不正報知プログラムが
予め記憶されており、この電源供給の開始直後に所定の
初期化の処理を行なった後、CPU64は、この不正報
知プログラムの処理を開始する。この処理に入るとCP
U64は、後述する送信カウンタ、ループカウンタ、送
信回数カウンタという3種のカウント値を「0」に設定
したり、その出力ポートPA0をハイレベル、PA2を
ローレベルとするなどの初期設定(ステップ100)を
実行する。
【0020】CPU64の出力ポートPA0は、図2に
示すように、スイッチング・トランジスタ52のベース
をグランドと接続する自己保持用のトランジスタ54の
ベース信号として使用されるものであり、このステップ
100の初期設定処理により、スイッチング・トランジ
スタ52はターンオンのまま保持されることとなり、C
PU64への継続した電力供給が確保される。また、こ
の自己保持用のトランジスタ54のコレクタとエミッタ
間に、前記テストスイッチ40を並列に接続しているた
め、このテストスイッチ40を閉成すれば、同様にスイ
ッチング・トランジスタ52をターンオンさせることが
でき、手動操作によりこの不正監視装置20の動作を開
始させ、不正監視装置20をテストすることが可能とな
る。このトランジスタ52もしくはテストスイッチ40
と並列に、磁石の使用を検出するセンサやパチンコ台の
扉の強制解錠などを検出するスイッチを接続すれば、電
波の照射以外の種々の不正も同様に報知可能となる。
【0021】また、CPU64の出力ポートPA2は、
LED42が接続されている。LED42の他端は、バ
ッテリBからスイッチング・トランジスタ52を介して
電源電力が供給される電源ラインに接続されており、C
PU64の出力ポートPA2がロウレベルになると、L
ED42は点灯し、CPU64が正常作動していること
を視認することができる。
【0022】次に、CPU64は、識別コード設定部7
0の設定に基づいた識別コードを入力(ステップ12
0)する。ここで識別コードとは、図2の識別コード設
定部70に示されるように、CPU64の入力ポートP
C0〜PC7の8ポートを利用して不正監視装置20毎
に任意に設定される8ビットの情報であり、本実施例で
は図2に示すように、はんだディップ時に所定の入力ポ
ートPC0〜PC7の接続状態を変更して設定を行なう
構成を取っている。これは、入力ポートPC0〜PC7
に接続されたランドと、最終的にはバッテリBに接続さ
れた電源ラインのランドと、接地ラインに接続されたラ
ンドとを、入力ポートPC0〜PC7毎に一組ずつ設
け、接続しない側との間にマスクを施して半田ディプを
施すことで、マスクされていない側のランド同士を半田
で接続するものである。図2では、総ての入力ポートP
C0からPC7は、電源ラインの側に接続されており、
設定は、「1」となっている。基板の半田工程を経るだ
けで設定が完了するので、ディップスイッチなどの高価
な部品やジャンパ線の接続のような手間の係る工程が必
要なく、極めて作業効率が高いという利点がある。しか
も、ランド間を半田で接続しているに過ぎないので、後
から簡単に設定を変えることも可能である。
【0023】この識別コード入力処理(ステップ12
0)が完了するとCPU64は、その識別コードの送信
処理(ステップ140)を実行する。この識別コードを
初めとするデータの送信処理のために利用されるのが図
3に示す無線送信部80である。無線送信部80は、F
SK変調を行なう回路であり、最終的に搬送波の周波数
は90Mヘルツである。回路の概略について説明する
と、無線送信部80全体の電源を制御するためにCPU
64の出力ポートPA1が用いられており、この出力ポ
ートPA1がロウレベルとなると、無線送信部80の発
振は停止し、使用電力は極め低減される。後述するよう
に、この不正監視装置20が強力な電波を検出した場
合、複数回に亘って所定のデータを送信するが、無線送
信部80が発振していると大きな電力を使用するため、
所定の時間をおいて行なわれる送信時以外は発振を停止
してバッテリBの無用な消尽を回避しているのである。
【0024】また、CPU64は、その出力ポートPD
5を、送信するデータを出力する端子として使用してい
る。CPU64は、この端子のレベルを、マークの場合
には1KHz、スペースの場合には800Hzの信号が
出力されるように制御している。CPU64の出力ポー
トPD5から出力されるこの信号は、2つのバリキャッ
プダイオード82D,84Dを介して、15MHzの水
晶発信器86を用いた原発振回路に入力され、原発15
Mヘルツの信号を変調する。変調された信号は、第一カ
ップリングコンデンサ88を介して、三逓倍回路に入力
され、3倍に逓倍される。三逓倍回路は、共振周波数4
5MHzのLC共振回路90およびトランジスタ92か
ら構成され、原発の15Mヘルツの信号に含まれる高調
波を共振回路で共振させて取り出す。更にこのトランジ
スタ92のコレクタ信号は、第二カップリングコンデン
サ94を介して、最終段の逓倍回路に入力される。逓倍
回路は、共振周波数90MHzのLC共振回路96およ
びトランジスタ98から構成され、同様に入力信号を2
倍に逓倍する。この最終段トランジスタ98のコレクタ
信号を第三カップリングコンデンサ99を介して送信用
アンテナ30から無線発信する。この無線送信部80
は、全体として、FSK周波数変調送信機として構成さ
れるている。
【0025】この様に構成される無線送信部80を利用
した識別コードの送信処理(ステップ140)とは、C
PU64の出力ポートPA1をハイレベルに設定して無
線送信部80を作動させ、かつ、その出力ポートPD5
から図5に「識別コード」として示したような信号を、
マーク1KHz、スペース800Hzの信号として出力
する処理である。すなわち、不正監視装置20のシステ
ムバージョン等の予め設定されたシステムナンバー1,
2に引き続いて、識別コード設定部70に設定された識
別コード及びこれを反転した信号を、出力ポートPD5
から順次シリアル送出し、これを無線送信部80を利用
して送信用アンテナ30から90MHzにて無線送信す
るのである。なお、本実施例では、このシリアル送信の
プロトコルとして、データ転送速度300bps、キャ
ラクタ長8ビット、パリティ無し、ストップ1ビットを
採用している。なお、マークとスペースの周波数を更に
数倍に上げ、データ転送速度を1200bpsあるいは
更に高いレートにすることも差し支えない。
【0026】こうしてステップ140の識別コード送信
処理を終了するとCPU64は、送信カウンタの内容に
識別コードを加算し(ステップ150)、ループカウン
タの値と送信カウンタの値が一致するか否かを判断する
(ステップ160)。これは、受信用アンテナ32によ
り所定強度以上の妨害電波を感知した複数台の不正監視
装置20が同時に送信を開始した場合に、これらの不正
監視装置20から送信される識別コードが混信し、その
受信が不能となることを防止するためであり、それぞれ
の不正監視装置20の送信タイミングを時間的にずらし
ながら合計6回の識別コード送信を実行するためであ
る。以下、この時間的タイミングのずれを自動設定しな
がら合計6回の識別コード送信を実行する処理につい
て、図6を参照しながら説明する。なお、図6に示す各
枡目は1回の識別コード送信に要する期間を示してお
り、斜線を施した枡目は実際に識別コードを送信し、空
白の枡目は無線送信を休止している期間を示している。
【0027】1回目の識別コード送信(ステップ14
0)を完了した後の送信カウンタの内容は、ステップ1
50の処理により識別コードの値そのものとなり、図6
に例示した識別コード「10」(なお、本実施例では識
別コードの下位4ビットを有効な数値として利用してい
る)の場合には、その送信カウンタの内容は「10」と
なる。この送信カウンタの内容とループカウンタとの内
容が一致した場合に、CPU64の処理はステップ18
0へと移行して2回目の識別コード送信処理を実行す
る。
【0028】すなわち、このループカウンタの値がステ
ップ100の初期設定により「0」に設定されたままで
あるなどして送信カウンタの内容と不一致である場合に
は、CPU64はステップ200へと移行し、所定時間
だけのディレイ処理を実行した後にループカウンタをイ
ンクリメントし(ステップ220)、このループカウン
タの値が32を上回る値となるまで上記ステップ160
〜ステップ240の処理を繰り返すのである。
【0029】こうして不正監視装置20は、受信用アン
テナ32にて強力な妨害電波を受信した直後に1回目の
識別コード送信をした後には、2回目の識別コード送信
のタイミングをその識別コードの下位4ビットの内容
(図6では「10」)に応じたタイミングだけ遅らせて
送信することになる。
【0030】そして、ステップ240にてループカウン
タの内容が32以上であると判断されると、CPU64
はこのループカウンタをリセット(ステップ250)し
た後に、送信回数カウンタをインクリメント(ステップ
260)することで識別コード送信を実行した回数をカ
ウントし、この送信回数カウンタの値が5以上であるか
否かを判定し(ステップ280)、5未満の場合には再
度ステップ150〜ステップ280の処理を繰り返し実
行する。
【0031】従って、図6に示した例では、2回目の識
別コード送信は10タイミング目に、3回目の識別コー
ド送信は20タイミング目に、4回目の識別コード送信
は30タイミング目に実行される。また、この様な時間
的タイミングのずれを管理する送信カウンタの内容がル
ープカウンタの上限値である32を上回る値となったと
きは、図6に示すように桁上げ操作が実行される。
【0032】合計6回の識別コード送信を完了すると、
CPU64はステップ300を実行し、自己保持用のト
ランジスタ54をターンオフするために出力ポートPA
0をローレベルに変化させ、総ての処理を終了すると共
に自らの電力供給をも中止する。
【0033】以上、詳細に説明したように、本実施例の
不正監視装置20は、遊技装置を構成する電子機器に対
して照射される妨害電波を、その電子機器の近傍に配置
された受信用アンテナ32により確実に捕獲することが
可能となり、無線による新手の不正行為を確実に検出す
ることができる。また、常時発振しているのではなく、
不正行為の可能性を検出したときに初めて発振を開始し
てデータを送信するので、2台以上の不正監視装置20
が全く同時に動作する可能性は低いから、同じ周波数で
送信を行なう多数の不正監視装置20を配置していなが
ら、混信することなく、不正の可能性を報知することが
できる。しかも、希に、複数の不正監視装置20が同時
に作動した場合でも、無線による不正報知の実行に際
し、各不正監視装置20がそれぞれ独自にタイミングを
ずらして複数回の報知を実行するため、混信することな
く、確実に不正報知をすることができる。従って、多数
の不正監視装置20を簡単に配設することができる。加
えて、不正監視装置20の動作電源としてバッテリBを
使用し、無線により報知する構成としているので、設置
が簡単であり、既に設置された遊技装置に付加すること
も容易である。取付には、両面テープを用いているの
で、この点でも簡易に設置することができる。しかも、
かかる電波を検出したとき、直ちに不正として摘発する
のではなく、管理者に報知するにとどめているので、携
帯電話機などの使用による電波を検出した場合などに、
柔軟に対処することができる。なお、検出する不正は、
実施例に示した電波の照射に限るものではなく、磁石の
使用やセルの使用、施錠の不正解錠など、いかなるもの
でも差し支えない。
【0034】本実施例では、受信用アンテナ32により
不正な妨害電波を検出し、その事実を送信する場合にの
みCPU64や無線送信部80が電力の供給を受ける省
電力設計であるため、バッテリBを電源として採用しつ
つも長期間に亘って不正監視を実行することができる。
また、テストスイッチ40やLED42の採用により、
バッテリBの残存容量を簡単に確認することもできる。
【0035】不正監視装置20を構成する電気回路は、
電磁シールドを構成する金属製筐体22によって保護さ
れており、監視対象としている妨害電波に影響されるこ
となく安定した動作が確保される。また、ボリューム2
6を可変することで、受信用アンテナ32の受信感度を
容易に変更することができる。このため、例えば監視対
象となる遊技装置がパチンコ遊技台のように小型で隣接
する電子機器が接近している場合、あるいは大型のスク
リーン等からなる遊技装置のようにその電子機器が離れ
ている場合などに容易に対処することができる。
【0036】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない種々なる態様により具現化さ
れることは勿論である。例えば、上記実施例では、識別
コード送信タイミングを識別コードの下位4ビットの情
報を利用してずらしているが、更に上位4ビットの情報
を用いた値だけ送信タイミングをずらすなどしてもよ
い。
【0037】また、実施例では、送信タイミングを毎回
識別コードずつずらす構成としたが、各回のずらし方を
識別コードの上位桁やシステムナンバーなどに応じて異
ならせるものとしてもよい。この場合には、各回の送信
タイミング(実施例では32)が識別すべき数より少な
くても、確実に混信を避けることができる。もとより、
乱数発生器などをハードウェアによりあるいはソフトウ
ェアにより構成し、送信のタイミングをランダムに決定
してもよい。逆に最初から固定的に割り当てられたタイ
ミングで送信するものとしてもよい。更に、実施例で
は、第1回目の送信のタイミングは、CPU64の起動
後に固定しているが、第1回目の送信タイミングもラン
ダムまたは所定のアルゴリズムにより定めるものとして
も良い。なお、混信を避けるために上記実施例では送信
タイミングをずらす時分割方式のみについて説明した
が、送信周波数をずらすなど周波数分割方式を採用して
もよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明の遊技装置の
不正監視装置は、遊技装置の近傍に、多数容易に配設す
ることができるという優れた効果を奏する。従って、不
正を確実に検出しかつこれを信号ケーブルの引き回しな
どをすることなく、報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である不正監視装置20の斜
視図である。
【図2】その不正監視装置20の受信部50,制御部6
0およびコード設定部70を中心に示す電気回路図であ
る。
【図3】その不正監視装置20の無線送信部80を中心
に示す電気回路図である。
【図4】不正監視装置20のCPU64にて処理される
不正報知プログラムのフローチャートである。
【図5】その不正報知プログラムにて実行される識別コ
ード送信処理の説明図である。
【図6】その識別コード送信処理の時分割処理の説明図
である。
【符号の説明】
20…不正監視装置 22…金属製筐体 24…アースライン 26…ボリューム 30…送信用アンテナ 32…受信用アンテナ 40…テストスイッチ 42…LED 50…受信部 52…トランジスタ 52…ボリューム 54…トランジスタ 60…制御部 62…充電回路 62C…コンデンサ 62R…抵抗 64…CPU 70…識別コード設定部 80…無線送信部 82D,84D…バリキャップダイオード 86…水晶発信器 88…第一カップリングコンデンサ 90…LC共振回路 92…トランジスタ 94…第二カップリングコンデンサ 96…LC共振回路 98…トランジスタ 99…第三カップリングコンデンサ B…バッテリ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技装置に対して加えられる不正を監視
    する遊技装置の不正監視装置において、 前記遊技装置の近傍に配置され、該遊技装置に対する不
    正を検出して不正検出信号を出力する不正検出手段と、 該不正検出手段から出力される不正検出信号を搬送波に
    乗せて無線送信する無線送信手段とを備えることを特長
    とする遊技装置の不正監視装置。
  2. 【請求項2】 無線送信手段が、不正信号検出信号を、
    複数回かつ異なるタイミングで送信する時分割送信部を
    備える請求項1記載の遊技装置の不正監視装置。
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