JPH0731348B2 - 焦点距離切換えカメラ - Google Patents

焦点距離切換えカメラ

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JPH0731348B2
JPH0731348B2 JP62328803A JP32880387A JPH0731348B2 JP H0731348 B2 JPH0731348 B2 JP H0731348B2 JP 62328803 A JP62328803 A JP 62328803A JP 32880387 A JP32880387 A JP 32880387A JP H0731348 B2 JPH0731348 B2 JP H0731348B2
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switching
lever
lens
switching lever
optical axis
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秋夫 大宮
栄次 古屋
博 小松崎
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Fujifilm Holdings Corp
Nisca Corp
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Nisca Corp
Fuji Photo Film Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は焦点距離切換えカメラに関し、更に詳しくはマ
スターレンズの移動に連動してコンバージョンレンズを
出し入れするための機構を備えた焦点距離切換えカメラ
に関するものである。
〔従来の技術〕
最近の35ミリコンパクトカメラの殆どは、例えば焦点距
離35mm程度の広角撮影(ワイド撮影)と、焦点距離70mm
程度の望遠撮影(テレ撮影)とを選択して行なえるよう
になっている。この種の焦点距離切換えカメラでは、例
えば特開昭60−114836号公報に記載されているように、
光軸方向へ移動可能とした移動筒内に、マスターレンズ
とコンバージョンレンズとを取り付け、焦点距離の切換
え時には、マスターレンズとコンバージョンレンズとを
光軸に沿って一緒に移動させるとともに、移動筒を前方
に繰り出したテレ撮影位置ではコンバージョンレンズを
マスターレンズの光軸上に挿入している。
ところで、従来の焦点距離切換えカメラでは、マスター
レンズ内に配置したビトウィーンシャッタが用いられて
いるが、このビトウィーンシャッタではマスターレンズ
とともに移動させるための複雑な機構が必要となり、ま
たマスターレンズ内への組込みも面倒である等の問題が
ある。更に、コンバージョンレンズを移動筒内に取り付
けると、移動筒の径が大きくなり、カメラを小型化する
上で支障がある。
これらの問題点は、コンバージョンレンズを移動筒から
抜き出して、光軸方向に動かないように配置するととも
に、ビハインドシャッタを用いてこれをコンバージョン
レンズの背後に固定配置することで解消することができ
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、ビハインドシャッタを用い、その前にコ
ンバージョンレンズを配置した場合に、ワイド撮影では
マスターレンズがコンバージョンレンズの移動域内まで
後退するようになるため、マスターレンズとコンバージ
ョンレンズとが干渉(衝突)するという別の問題が生じ
ることになる。
〔発明の目的〕
本発明は上記問題点を解決するためのものであり、マス
ターレンズとコンバージョンレンズとの干渉を確実に防
止した焦点距離切換えカメラを提供することを目的とす
るものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記目的を構成するために、マスターレンズの
光軸方向に揺動自在に取り付けられ、マスターレンズに
係合してマスターレンズを光軸方向に後退させ望遠撮影
位置と広角撮影位置とに変位させる第1の切換えレバー
と、この第1の切換えレバーに係合する位置でマスター
レンズの光軸方向に配置した第2の切換えレバーと、第
2の切換えレバーの変移によりコンバージョンレンズを
マスターレンズの光軸に直交する方向で、マスターレン
ズの移動域の一部へ出し入れするレンズ出し入れ機構と
を備え、前記第2の切換えレバーは、第1の切換えレバ
ー望遠撮影位置近傍から広角撮影位置の間にあるときに
第1の切換えレバーに係合して第2切換えレバーを無変
移とさせてコンバージョンレンズを光軸から退避した位
置にセットする無変移係合部と、この無変移係合部に連
続し且つ第1の切換えレバーが望遠撮影位置近傍にある
ときに係合して第2切換えレバーを変移させ、この変移
によりレンズ出し入れ機構を作動させてコンバージョン
レンズを光軸に挿入する変移係合部とを有するものであ
る。
〔作用〕
ワイド撮影時には、マスターレンズがビハインドシャッ
タに近接し、かつコンバージョンレンズの移動域内に入
ったワイド撮影位置にセットされている。このワイド撮
影からテレ撮影に切り換える場合は、第1の切換えレバ
ーが移動してマスターレンズを光軸に沿って前進させ
る。この場合に、第1の切換えレバーは第2の切換えレ
バーの無変移係合部に係合しているから、コンバージョ
ンレンズは移動せずに退避した位置に保持させる。そし
てマスターレンズがコンバージョンレンズから充分に離
れた位置まで前進すると、第1の切換えレバーが第2の
切換えレバーの変位係合部に当たるため、第2の切換え
レバーの移動が開始する。これにより、マスターレンズ
の移動に連動してコンバージョンレンズが急速に移動し
てマスターレンズの光軸内に入り込む。
テレ撮影からワイド撮影に切り換える場合には、前述し
た動作と逆の動作が行われ、マスターレンズが所定位置
まで後退する期間内でコンバージョンレンズが光軸から
完全に退避する。このコンバージョンレンズの退避後
に、マスターレンズが更に後退してワイド撮影位置に達
する。
本発明の好ましい実施例では、マスターレンズがコンバ
ージョンレンズに向かって後退する場合に、マスターレ
ンズの移動の初期例えば1/4ストロークだけ移動する間
にコンバージョンレンズの退避が行われ、またマスター
レンズがコンバージョンレンズから離れる場合には、マ
スターレンズの前進の終期にコンバージョンレンズの挿
入が行われるから、これらレンズの衝突を確実に防止す
ることができる。
また、マスターレンズがカメラボディから突出したテレ
撮影位置にセットされているときに、マスターレンズが
不用意に押し込まれた場合でも、マスターレンズの後退
の初期にコンバージョンレンズを退避するから、コンバ
ージョンレンズとマスターレンズとの干渉を確実に防止
することができる。
〔実施例〕 以下、図面を参照して本発明の実施例について詳細に説
明する。
本発明を実施した焦点距離切換えカメラを示す第13図に
おいて、前板40には前方に突出した筒部41が形成されて
いる。この筒部41には、レンズカバー開閉つまみ42が設
けられており、これをスライドすると一対のレンズカバ
ー43,44が回動して開口45を開閉する。また、前板40に
は、テレ・ワイド(以下、TWという)切換えつまみ46が
設けられており、これを押し下げると、テレ撮影状態に
セットされている場合にはワイド撮影に切り換えられ、
又はワイド撮影にセットされている場合にはテレ撮影に
切り換えられる。なお、後述するように、TW切換えつま
み46が押し下げられたままになっている場合でも、テレ
撮影とワイド撮影との間でサイクリックに切り換わるこ
とはない。
また、前板40の上方には、周知のファインダ窓48,測距
窓49a及び49b,ストロボ発光部50が設けられており、更
に前板40の上部にはレリーズボタン51が設けられてい
る。
第1図は光学系の概略を示すものである。移動筒1内に
は、マスターレンズ3を保持したレンズホルダ4が摺動
自在に嵌合されており、周知の測距装置(図示せず)に
より、移動筒1内で光軸Lに沿って移動してピント調節
を行うことができるようになっている。前記移動筒1の
片側には、プレート1aが突出しており、これに軸受け部
1bが取り付けられている。この軸受け部1bには、光軸L
方向に伸びたガイド棒2が挿通されており、マスターレ
ンズ3を前方に繰り出したテレ撮影位置と、後退したワ
イド撮影位置との間を移動筒1が移動する際にこれを案
内する。また、ガイド棒2にはコイルバネ5が挿通され
ており、移動筒1をテレ撮影位置に向けて付勢してい
る。
前記移動筒1の後方には、コンバージョンレンズ6が配
置されており、移動筒1の移動に連動したレンズ出入機
構7により、コンバージョンレンズ6がマスターレンズ
3の光軸L内に出し入れされる。このレンズ出入機構7
は、コンバージョンレンズ6を先端に取り付けた腕部7a
と、この腕部7aを取り付けたレンズ出入歯車7bと、揺動
腕部7cを備えた歯車7dとから構成されている。また、腕
部7aには、コイルバネ7eが掛けられており、コンバージ
ョンレンズ6を光軸L内に挿入する方向に付勢してい
る。
また、コンバージョンレンズ6の背後にビハインドシャ
ッタ8が配置されている。このビハインドシャッタ8
は、周知のように2枚のシャッタ羽根8a,8bを備え、こ
れらの軸支した固定ピン8cに向かって開閉ピン8dを移動
することにより、2枚のシャッタ羽根8a,8bが互いに反
対方向に回動して撮影光路を開くことができる。また、
移動筒1の後部には、第2図及び第3図に示されるよう
に、絞り装置74が取り付けられている。
前記マスターレンズ3とコンバージョンレンズ6とを移
動させるために、TW切換え装置10(第4図参照)が設け
られている。このTW切換え装置10は、後で詳しく説明す
るが、第1の切換えレバー12が揺動してマスターレンズ
3を光軸Lに沿って移動し、またコンバージョンレンズ
6を光軸Lに挿入する。このマスターレンズ3とコンバ
ージョンレンズ6とを移動させるために、第1図に示さ
れるように、第1の切換えレバー12の一端部は、第2の
切換えレバー13のカム面に当接し、また一端部に設けた
ピン12dがプレート1aの長孔1cに挿入されている。この
第2の切換えレバー13に形成したカムは、コンバージョ
ンレンズ6が光軸Lから退避した退避位置に保持するた
めの無変位係合部13aと、コンバージョンレンズ6を回
動させて光軸Lに挿入するための変位係合部13bとから
なり、これらが連続して形成されている。この第2の切
換えレバー13が第1の切換えレバー12に連動して軸13c
を中心にして回動すると、スライドレバー9を介して腕
部7cを押して歯車7dを回動させる。
第2図及び第3図はテレ撮影状態とワイド撮影状態とを
示すものである。前記筒部41内には、固定筒55が配置さ
れており、これに移動筒1が摺動自在に嵌合している。
また、筒部41と固定筒55との間に、第13図に示したレン
ズカバー43,44が回動自在に配置されており、第3図に
示すように、ワイド撮影状態にセットされたときに、レ
ンズカバー43,44の開閉を行うことができる。
前記ビハインドシャッタ8a,8bは、シャッタ基板56に取
り付けられており、このシャッタ基板56に形成したシャ
ッタ開口56aを開閉する。このシャッタ基板56は、ビス5
7を介して本体部58に固定されており、また4個の固定
筒取付け用の穴56bが設けられている。これらの固定筒
取付け用穴56bに、固定筒55に形成した4個の足部55bが
挿入され、ビス59を介して固定筒55が本体部58に固定さ
れている。
前記固定筒55の背後には、押え板60が固着されており、
この押え板60と固定筒55との間にガイド棒2が支承され
ている。また、固定筒55の内側に取付け板61が固着され
ており、これにレンズ出入機構7が取り付けられてい
る。
次に、第4図ないし第12図を参照してTW切換え装置10に
ついて説明する。TW切換えつまみ46は、レバー等(図示
せず)を介してTWサブセットスライダ11と連繋されてお
り、TW切換えつまみ46を操作すると、TWサブセットスラ
ダ11が図中左方向にスライドされる。
前記TW切換え装置10は、前述した第1の切換えレバー12
と、第2の切換えレバー13と、この第1の切換えレバー
12を揺動させるための切換えカム14と、この切換えカム
14を回転させるモータ15と、このモータ15を切換えカム
14が回転するように起動するモータスイッチ16と、前記
切換えカム14に係合してモータスイッチ16の自己保持作
用を行うモータスイッチレバー17と、切換え操作力が加
えられた時にモータスイッチレバー17を回動してモータ
スイッチ16をONとさせるラッチセットレバー18とを備え
ている。
前記モータ15は、前述したように、TW切換えの他にフイ
ルム給送(巻上げ及び巻戻し)にも兼用されており、フ
イルム65を巻き取るスプール15a内に格納されている。
このモータ15の回転力は、減速歯車列19を介して、クラ
ッチ機構としての伝達切換え機構20に伝達される。この
伝達切換え機構20は、減速歯車列19と連繋されている太
陽歯車20aと、この太陽歯車20aと同軸で取り付けられる
アーム(腕部)20bと、このアーム20bに回動自在に取り
付けられ且つ常に太陽歯車20aと噛合する遊星歯車20c
と、太陽歯車20aの図中反時計方向回転に伴いアーム20b
が回転される時にその回動終端位置で遊星歯車20cと噛
合するフイルム給送側歯車20dと、同じく他方の回動終
端位置で遊星歯車20cと噛合する切換えカム側歯車20eと
から構成されている。
前記伝達切換え機構20のアーム20bには、TWセットスラ
イダ27の係合部27bに係合する係合部20fが形成されてい
る。そして、TWセットスライダ27が切換え操作前の初期
位置にある時は、このスライダ27の係合部27bがアーム2
0bの係合部20fを押動して、アーム20bは遊星歯車20cを
フイルム給送側歯車20dに噛合させている。他方、TW切
換え時には、TWセットスライダ27が図中左方向に位置さ
れ、係合部27bが係合部20fから離れている。したがっ
て、TW切換え時には、太陽歯車20aの時計方向回転によ
り、遊星歯車20cが時計方向に公転して切換えカム側歯
車20eに噛合し、これ以外には遊星歯車20cがフイルム給
送側歯車20dに強制的に噛合している。
前記フイルム給送側歯車20dの回転は、歯車列(図示せ
ず)を介して巻戻し用歯車68にそれぞれ伝達される。こ
の巻戻し用歯車68には、巻戻し用爪69が固着されてお
り、フイルム65を収納したパトローネ70のパトローネ軸
71に連結されている。
前記切換えカム14は、切換えカム側歯車20eと中間歯車
列21を介し連繋される歯車部14aと、この歯車部14aの下
部に形成される円カム部14bと、この円カム部14bの下面
に偏心して植設された係合ピン14cとを備え、基板(図
示せず)に軸を介し回転自在に取り付けられている。前
記円カム部14bは、周方向に不等長間隔で2個の切欠き1
4dが形成されており、これらの2個の切欠き14d間の周
面は、第1及び第2のカム面14e,14fとされている(第1
1図及び第12図参照)。前記切欠き14dは、モータスイッ
チレバー17の係合突起17aを挿入するためのものであ
る。また、係合ピン14cは、後述するように、揺動規制
レバー23,ラッチセットレバー18及び第1の切換えレバ
ー12を押動してこれらのレバー23,18,12を揺動するもの
である。
前記第1の切換えレバー12は、移動筒1を前方に繰り出
すテレ側への回転(図中、反時計方向の回転)を規制す
るための係止爪部12aと、切換えカム14の係合ピン14cに
係合する第1及び第2の係合縁部12b,12eとを備え、取
付軸12cにより回動自在に基板に取り付けられている。
また、この第1の切換えレバー12は、第1図に示される
ように、移動筒1を前方に付勢するコイルバネ5によっ
て常にテレ側に回転するように付勢されている。前記係
止爪部12aには、これに係止する係止突起23aを有する揺
動規制レバー23が取付軸23bを介して回動自在に取り付
けられている。この揺動規制レバー23は、第1の切換え
レバー12のテレ側への回転を規制する作用をなすもので
あり、コイルバネ23cによって時計方向に付勢されてい
る。この揺動規制レバー23の先端部23dは、切換えカム1
4の係合ピン14cの移動軌跡内に位置されており、且つ切
換えカム14の回転直後に係合ピン14cに押され、図中反
時計方向に所定角度回転されるように構成されている。
従って、切換えカム14が回転すると、係合ピン14cによ
り揺動規制レバー23が反時計方向に回転し、係止突起23
aと係止爪部12aとの係止を解除する。これにより、第1
の切換えレバー12のテレ側への回転が可能となる。
前記第1の係止縁部12bは、係合ピン14cの外縁の移動軌
跡である円の4分円弧の形状とされており、切換えレバ
ー12のテレ側への切換え時(反時計方向回転時)に係合
ピン14cと接触するものである。従って、切換えカム14
の回転により係合ピン14cが係合縁部12bに接触する時に
は、切換えカム14の最初の1/4回転終了までは、第1の
切換えレバー12はそのままの位置とされ、1/4回転を過
ぎた時に係合ピン14cの移動に伴い第1の切換えレバー1
2もテレ側に回転されることになる。また、第2の係合
縁部12eは、第1の係合縁部12bに連続し、且つ第1の係
合縁部12bよりも若干突出して形成されており、切換え
レバー12のワイド側への切換え時(時計方向回転時)に
係合ピン14cと接触するものである。
第11図及び第12図に示されるように、第2の切換えレバ
ー13の無変位係合部13aは、第1の切換えレバー12が回
転するとき先端の係合部12fの移動軌跡である円弧形状
に形成されており、その長さは、移動筒1がテレ側位置
からワイド側位置へ移動するときのレバー12の移動行程
のほぼ3/4とされている。変位係合部13bは、無変位係合
部13aの延長線よりも内側に位置され、第1の切換えレ
バー12の先端係合部12fが入るほぼ三角形状の凹部とさ
れている。従って、第1の切換えレバー12が移動行程の
ほぼ3/4まで移動する時には、先端係合部12fと無変位係
合部13aとが接触することになり、この場合には、単に
第1の切換えレバー12が回転するのみで第2の切換えレ
バー13は回転することがない。第1の切換えレバー12が
その移動行程の3/4以上回転すると、先端係合部12fが無
変位係合部13aから変位係合部13bに接触することにな
り、コイルバネ7eにより図中時計方向に付勢されている
第2の切換えレバー13は第1の切換えレバー12の回転変
位に対応して時計方向に回転することになる。このた
め、移動筒1がその移動行程の3/4以上移動されると、
これに連動してコンバージョンレンズ6が光軸L内に挿
入されることになる。
前記モータスイッチレバー17は、切換えカム14の切欠き
14d内に挿入されてこの挿入時に切換えカム14の回転を
阻止する係合突起17aと、この係合突起17aが切欠き14d
内に位置される時にモータスイッチ16をOFFにするスイ
ッチ切換え片17bとを備えている。このモータスイッチ
レバー17は、係合突起17aが切欠き14d内に位置されてカ
ム14の回転を阻止すると共にモータスイッチ16をOFFに
する係止位置と、切欠き14d内から係止突起17aが出て切
換えカム14との係止が解除されると共にモータスイッチ
16をONとする係止解除位置との間で回動自在となるよう
に軸17cを介して基板に取り付けられている。なお、前
記切換えカム14の第1カム面14e及び第2のカム面14fは
不等長であるため、切換えカム14の一回毎の回転角度は
これらカム面14e,14fの長さに応じて周期的に変化する
ことになる。
第5図に示されるように、ラッチセットレバー18は、係
合ピン14cに係合してモータスイッチレバー17を係止位
置側に押動すると共に切換え操作力が加えられた時には
モータスイッチレバー17を係止位置から係止解除位置に
回動させるものである。このため、ラッチセットレバー
18は、モータスイッチレバー17を係止位置または係止解
除位置に切り換えるためのラッチレバー25が係合するラ
ッチ係合部18aと、このラッチ係合部18aとラッチレバー
25とによる係止(ラッチ)が解除された後に係合ピン14
cの押動によってラッチセットレバー18を時計方向に回
転して再度ラッチ係合部18aとラッチレバー25とを係止
させる第1及び第2の係合押動面18b,18cとを備えてい
る。第1の係合押動面18bは、ワイド側からテレ側に切
り換えられる時に係合ピン14cと接するための面であ
る。また、第2の係合押動面18cは、テレ側からワイド
側に切り換えられる時に係合ピン14cと接するための面
である。
前記ラッチセットレバー18は、モータスイッチレバー17
の下方にモータスイッチレバー17の取付軸17cにより基
板に回転自在に取り付けられており、且つコイルバネ
(図示せず)により図中反時計方向に付勢されている。
更に、モータスイッチレバー17とラッチセットレガー18
との間には、モータスイッチレバー17を係止位置側に付
勢するねじりバネ24が介在されている。また、ラッチレ
バー25は、コイルバネ25aによって図中反時計方向に付
勢されている。
前記TW切換えつまみ46からモータスイッチレバー17への
切換え操作力の伝達は、TWサブセットスライダ11の左方
向移動が、伝達レバー26,この伝達レバー26が取り付け
られているTWセットスライダ27,前記ラッチレバー25,ラ
ッチセットレバー18に順次伝えられることで行われる。
伝達レバー26は、TWサブセットスライダ11の係合突起11
aに係止する爪26aを有し、取付軸26bを介してTWセット
スライダ27に回動自在に取り付けられている。この伝達
レバー26は、コイルバネ26cによって図中時計方向に付
勢されている。また、伝達レバー26がTWサブセットスラ
イダ11の係止部である係合突起11aに係止してその移動
終端近くまで移動される時、この伝達レバー26に当た
り、このレバー26をその爪26aと係合突起11aとの係止を
解除するように揺動する係止解除ピン30が基板に取り付
けられている。
TWセットスライダ27は、取付軸とこの軸が貫通される長
孔とによって、TWサブセットスライダ11のスライド方向
と同一方向にスライド自在となるように基板に取り付け
られている。このTWセットスライダ27とTWサブセットス
ライダ11は、コイルバネ28,29により、図中右方向に付
勢されている。
次に、本実施例の作用について説明する。
撮影時には、まずレンズカバー開閉つまみ42をスライド
させてレンズカバー43,44を開く。このレンズカバー43,
44が開位置に移動すると、メインスイッチ(図示せず)
がON状態となり、モータ15の駆動回路,シャッタ駆動回
路,測距装置,ストロボ回路等が通電される。
レンズカバー43,44を開いた状態では、第3図に示され
るようにワイド撮影状態となっており、移動筒1が後退
して椀部7aの移動域に入り込んだ位置にセットされてい
る。このワイド撮影状態では、レリーズボタン51を押下
すると、測距装置が作動して被写体距離に応じてレンズ
ホルダ4を光軸Lに沿って移動させ、マスターレンズ3
のピント調節を行う。このピント調節後にビハインドシ
ャッタ8が作動してフイルム65を露光させる。このシャ
ッタ作動後にモータ15が回転し、その回転力が減速歯車
列19を介して伝達切換え機構20に伝達される。この伝達
切換え機構20は、遊星歯車20cがフイルム給送側歯車20d
に噛合しているから、モータ15の回転がフイルム給送側
歯車20dに伝達される。このフイルム給送側歯車20dの回
転は、歯車列を介して歯車67に伝達されるから、巻取り
スプール15aが回転して露光済みフイルム65をその外周
に巻き取り、そしてパトローネ70から引き出した未露光
のフイルムを露光位置にセットする。また、このフイル
ム巻上げに連動してビハインドシャッタ8がチャージさ
れる。
次に、第3図に示すワイド撮影状態から、第2図に示す
テレ撮影状態に切り換える場合にはTW切換えつまみ46を
スライドさせればよい。このTW切換えつまみ46をスライ
ドさせると、これに連動してTWサブセットスライダ11が
図中左方向に移動して第5図に示す状態から第6図に示
す状態となる。これにより、TWサブセットスライダ11の
係合突起11aに係止する伝達レバー26を介してTWセット
スライダ27も図中左方向に移動することになる。この移
動により、TWセットスライダ27の係合突起27cがモータ
スイッチレバー17の切欠き17dに臨むため、モータスイ
ッチレバー17の反時計方向の回転が許容されることにな
る。
また、TWセットスライダ27の係合突起27aによってラッ
チレバー25が時計方向に回転され、ラッチレバー25とラ
ッチセットレバー18との係止状態が解除される。これに
より、ラッチセットレバー18が図中反時計方向に回転
し、これらの間に掛けたねじりバネ24を介してモータス
イッチレバー17も反時計方向に回転して、その係合突起
17aが切欠き14d内から抜け出る。このモータスイッチレ
バー17の回転によりモータスイッチ16がONになり、モー
タ15が通電されて回転する。このモータ15の回転によ
り、遊星歯車20cが太陽歯車20aの回りを公転して切換え
カム側歯車20eに噛合する。これにより、切換えカム側
歯車20e,中間歯車列21を介してモータ15の回転力は切換
えカム14へ伝達され、切換えカム14が時計方向へ回転す
る。
なお、第6図はTWサブセットスライダ11が移動終端まで
移動した直後の状態を示している。このスライダ11の移
動終端まで移動により、伝達レバー26が基板から突出形
成された係止解除ピン30に当接して反時計方向に回転す
ることで、係合突起11aと爪26aとの係止が解除され、TW
セットスライダ27は図中右方向に移動して復帰しようと
する。しかし、係止解除側に回転されたモータスイッチ
レバー17の切欠き17dにTWセットスライダ27の係合突起2
7cが係止するようになるため、TWセットスライダ27は完
全には復帰することがない。従って、この状態では、係
合部27bが係合部20fに当たっていないため、遊星歯車20
cが切換えカム側歯車20eに噛合した状態が保たれる。ま
た、TWセットスライダ27は完全には復帰することがない
ものの、伝達レバー26とTWサブセットスライダ11の係合
突起11aとの係止が解除されて、TWサブセットスライダ1
1とTWセットスライダ27との連結は断たれるため、TW切
換えつまみ46が切換え側に位置された状態であっても、
TW切換えが周期的に切り換わることを防止することがで
きる。
切換えカム14が時計方向に回転し始めると、第7図に示
されるように、その係合ピン14cによって、先ず揺動規
制レバー23が反時計方向に回転する。これにより、第1
の切換えレバー12の係止爪部12aと揺動規制レバー23の
係止突起23aとの係止が解除されるため、第1の切換え
レバー12が軸12cを中心にして反時計方向に回転し、そ
の係合縁部12bが係合ピン14cに接触して追従する。しか
し、係合縁部12bが4分円弧形状とされているから、第
1の切換えレバー12は切換えカム14が1/4回転終了する
まではテレ側に回転されることはない。
この1/4回転中に切換えカム14の係合ピン14cとラッチセ
ットレバー18の第1係合押動面18bとが接触するため、
ラッチセットレバー18は図中時計方向に回転され、ラッ
チレバー25の係止によって初期位置に復帰される。この
ラッチセットレバー18の初期位置復帰により、バネ24が
チャージされるため、モータスイッチレバー17は図中時
計方向に付勢されるようになる。しかし、円カム部14b
の周面に係合突起17aの先端が当接しているため、モー
タスイッチレバー17は図中時計方向には回転することが
できず、モータスイッチ16はON状態が維持される。これ
により、ワイド撮影からテレ撮影への切換え時に、モー
タスイッチ16の自己保持がなされる。
第1の切換えレバー12は、第8図に示されるように、コ
イルバネ5の断髪復元力によって、切換えカム14のほぼ
1/4以上の回転変位による係合ピン14cの移動に追随して
反時計方向に回転する。これにより、移動筒1が前方に
繰り出され、マスターレンズ3がテレ撮影位置にセット
される。なお、移動筒1のワイド側の位置決めは、第2
図に示されるように、例えば移動筒1の前面が固定筒55
に当たることで行われる。従って、移動筒1が前方に繰
り出されて固定筒55に当たった後は、移動筒1は前方移
動が規制されるため、第1の切換えレバー12もこの位置
でその回転が規制される。
前記第1の切換えレバー12の先端部12fは、コイルバネ7
eで付勢された第2の切換えレバー13のカム面に当接し
ているため、この第2の切換えレバー13が第1の切換え
レバー12に連動する。しかし、この第2の切換えレバー
13は、第11図に示すように、第1の切換えレバー12が約
3/4だけ回転する間は、無変位係合部13aが第1の切換え
レバー12の一端部12fに当たっているため、第1の切換
えレバー12が回転しても、これに追従することはない。
そして、第12図に示すように、残りの1/4を回転する際
に、第1の切換えレバー12の一端部12fが、第2の切換
えレバー13の変位係合部13bに体面するため、この第2
の切換えレバー13が軸13cを支点にして急速に回転す
る。この第2の切換えレバー13が急速に回転すると、ス
ライドレバー9を介してレンズ出入機構7がこれに追従
するため、揺動腕部7aが反時計方向に回動して、コンバ
ージョンレンズ6を光軸Lに挿入する。したがって、マ
スターレンズ3がコンバージョンレンズ6から充分に離
れた位置まで移動した時に、コンバージョンレンズ6が
急速に回転するため、これらのレンズが干渉することが
ない。
第9図に示されるように、切換えカム14が約1/2以上回
転した時に、モータスイッチレバー17の係合突起17aが
切欠き14d内に挿入されることで、モータスイッチレバ
ー17は初期位置に復帰し、モータスイッチ16をOFFとし
てモータ15を停止させる。また、モータスイッチレバー
17の初期位置復帰により、TWセットスライダ27の係合突
起27cとモータスイッチレバー17の切欠き17dとの係止状
態が解除され、TWセットスライダ27も図中右方向に移動
して、第5図に示されるような初期位置に復帰する。こ
の初期位置復帰に伴い伝達切換え機構20のアーム20bの
係合部20fがTWセットスライダ27の係合部27bにより押さ
れ、アーム20bを反時計方向に回転させる。このアーム2
0bが回転すると、遊星歯車20cがフイルム給送側歯車20d
側に強制的に噛合されることになる。
以上の作動により、移動筒1が固定筒55内に収納された
ワイド撮影状態から、第2図に示すように、移動筒1が
固定筒55を通して前方に繰り出され、且つこの移動筒1
の後方の光軸L上にコンバージョンレンズ6が挿入され
たテレ撮影状態に切り換えられる。このワイド撮影状態
からテレ撮影状態への切換えは、切換えカム14の第1の
カム面14eを用いて行われる。この第1のカム面14eは第
2のカム面14fよりも長く形成されているため、切換え
カム14の回転角度及び回転時間は第2のカム面14fのそ
れよりも長くなり、この増加分の回転時間及び回転角度
によって、揺動規制レバー23,ラッチセットレバー18の
揺動を行うようにしている。しかも、これらの揺動は順
次行うようにされているため、これら揺動が集中するこ
となく、切換えカム14を回転するモータの負担を軽くす
ることができる。
次に、前述したワイド撮影からテレ撮影への切換えと同
様な操作でテレ撮影からワイド撮影への切換えを行うこ
とができる。すなわち、TW切換えつまみ46をスライドさ
せれば、第10図に示されるように、モータスイッチレバ
ー17が切換えカム14の切欠き14aから抜き出され、これ
と同時にモータスイッチ16がONとなる。この時、係止解
除ピン30によりTWサブセットスライダ11と伝達レバー26
との係止が解除されてTWサブセットスライダ11とTWセッ
トスライダ27との連結は断たれるため、TW切換えつまみ
46が切換え側に位置されていても、TW切換えが周期的に
連続されることがなくなる。
モータスイッチ16のONにより駆動されたモータ15の回転
力は、歯車列19及び伝達切換え機構20を介して切換えカ
ム14に伝達される。この切換えカム14の回転の初期に、
係合ピン14cを介してラッチセットレバー18の第2押動
面18cを押動し、ラッチセットレバー18を初期位置に戻
すと共に、このラッチセットレバー18をラッチレバー25
により係止する。そして、切換えカム14が更に回転する
と、係合ピン14cが第1の切換えレバー12の係合縁部12e
に当たるため、移動筒1を前側に付勢するコイルバネ5
の弾発復元力に抗して係合ピン14cが第1の切換えレバ
ー12を押動してこれを時計方向に回転させ、移動筒1の
後退を開始させる。これとともに、第1の切換えレバー
12のワイド撮影側への回転に伴って第1の切換えレバー
12の先端部が第2の切換えレバー13の係合腕部13aを押
動するため、第2の切換えレー13は第1の切換えレバー
12の回転に連動して反時計方向に回転してコンバージョ
ンレンズ6をスライドレバー9及びレンズ出入機構7を
介して光軸から退避させる(第1図参照)。
引き続いて切換えカム14が回転すると、その係合ピン14
cにより第1の切換えレバー12が更に時計方向に回転さ
れる。この第1の切換えレバー12が時計方向に最大限押
動されると、第11図に示されるように、その係止爪部12
aが揺動規制レバー23の係止突起23aを乗り越え、この係
止爪部12aと係止突起23aとが係止される。これにより、
第1の切換えレバー12は揺動規制レバー23によりテレ撮
影位置でロックされ、反時計方向に回転することができ
なくなる。このロック後も、切換えカム14が若干回転す
るため、係合ピン14cが第2係合縁部12eから離れた位置
まで移動し、第5図に示す状態に復帰する。
このように、切換えカム14の係合ピン14cは、テレ撮影
位置及びワイド撮影位置のずれにおいても第1の切換え
レバー12から少し離れた位置で停止しているから、切換
えカム14の切欠き14dとモータスイッチレバー17の爪17a
との間に形成された遊びの範囲内において切換えカム14
がフリーとなる。したがって、伝達切換え機構20の遊星
歯車20cが切換えカム側歯車20eに噛合する際に、たとえ
ば歯先と歯先とが当たった状態であっても切換えカム14
を逃がし回転させることで、遊星歯車20cが切換えカム
側歯車20eに円滑かつ確実に噛合させることができる。
前記切換えカム14及び第1の切換えレバー12が第5図の
状態に戻ると、モータスイッチレバー17が制御カム14の
切欠き14dに入り込むので、モータスイッチ16がOFFする
とともに、TWセットスライダ20も初期状態に戻る。この
TWセットスライダ20により、遊星歯車20cが切換えカム
側歯車20eから外されて、フイルム給送側歯車20dに強制
的に噛合される。以上説明したテレ撮影状態からワイド
撮影状態への切換えは、切換えカム14の第2のカム面14
fを用いて行われる。また、切換えカム14の係合ピン14c
と切換えレバー12とは、マスターレンズ3をテレ撮影位
置からワイド撮影位置へと切り換える時に切換えレバー
12の取付軸12cに遠い側で接触させるようにしているた
め、第1の切換えレバー12の揺動を大きなトルクで行う
ことができる。従って、移動筒1を前方に付勢するコイ
ルバネ5の弾発復元力に抗して、容易に第1の切換えレ
バー12を揺動することができるようになる。
なお、フイルム65の全コマの撮影が終了すると、周知の
ようにモータ15の逆転が自動的に開始され、伝達切換え
機構20を介して巻戻し爪69を回転させる。この巻戻し爪
69が回転すると、スプール15aに巻き取られている露光
済みのフイルム65がパトローネ70内に巻き戻される。
上記実施例においては、第1の切換えレバー12に連動さ
せて第2の切換えレバー13を切り換え、この第2の切換
えレバー13の変位により2個の歯車7b,7dからなるレン
ズ出入機構7を用いてマスターレンズ3の光軸L内にコ
ンバージョンレンズ6を挿入するようになっているが、
本発明はこれに限定されることなく、コンバージョンレ
ンズ6の光軸L内へ挿入は他の機構を用いて行うことも
できる。
また、上記実施例においては、コンバージョンレンズ6
は移動筒1とビハインドシャッタ8との間に配置された
が、本発明はこれに限定されることなく、マスターレン
ズを保持した移動筒に連動してコンバージョンレンズを
光軸内に出し入れすることのできるものであれば本発明
を適用することができ、例えば、フロントシャッタ,ビ
トウィーンシャッタ等を用いたカメラに適用することも
できる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、マスターレンズ
の光軸方向に揺動自在に第1の切換えレバーを設け、こ
の第1の切換えレバーの揺動によりマスターレンズを光
軸方向に進退させ広角撮影位置と望遠撮影位置とに変位
させたから、ヘリコイドによりマスターレンズを光軸方
向に移動させるものと異なり、広角撮影位置と望遠撮影
位置との切換えを迅速に行うことができる。また、レバ
ーの係合で連動させているため、マスターレンズの移動
行程が長い場合にも簡単に対応することができ、第1切
換えレバーの変移に基づき第2切換えレバーを円滑且つ
確実に変移させることできる。
無変移係合部は、第1の切換えレバーが広角撮影位置側
にあるときに第1の切換えレバーに係合して第2切換え
レバーを無変移とさせてコンバージョンレンズを光軸か
ら退避した位置にセットしたから、マスターレンズが広
角撮影位置にあるときには、光軸から退避した位置にコ
ンバージョンレンズがセットされるため、コンバージョ
ンレンズのセット位置までマスターレンズが移動して
も、コンバージョンレンズとマスターレンズとが干渉す
ることがなくなる。また、変移係合部は、この無変移係
合部に連続し且つ第1の切換えレバーが望遠撮影位置側
にあるときに係合して第2切換えレバーを変移させ、こ
の変移によりレンズ出し入れ機構を作動させてコンバー
ジョンレンズを光軸に挿入したから、マスターレンズが
コンバージョンレンズのセット位置から完全に移動した
後にコンバージョンレンズがマスターレンズの光軸にセ
ットされるため、同様にマスターレンズとコンバージョ
ンレンズとが干渉することがない他に、コンバージョン
レンズのセットを確実に行うことができる。
このように、2個の切換えレバーの係合により、マスタ
ーレンズを広角撮影位置にセットするときにはコンバー
ジョンレンズがマスターレンズのセット位置から確実に
退避し、またマスターレンズを望遠撮影位置にセットす
るときにはマスターレンズが移動した後にコンバージョ
ンレンズがマスターレンズの光軸にセットされるように
なるため、コンバージョンレンズのセット位置までマス
ターレンズが退避して広角撮影位置となるカメラにおい
て、マスターレンズとコンバージョンレンズとの連動を
確実に行うことができる。しかも、第1の切換えレバー
をマスターレンズの光軸方向に揺動自在に取り付け、第
2の切換えレバーをマスターレンズの光軸方向に配置し
た構成により、第1の切換えレバーの僅かな変移でもっ
て第2の切換えレバーの変移を大きくとることができ、
コンバージョンレンズの出し入れのタイミング制御を簡
単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の焦点距離切換えカメラの要部を示す
斜視図である。 第2図は、テレ撮影状態にセットされた焦点距離切換え
カメラの要部の断面図である。 第3図は、ワイド撮影状態にセットされた焦点距離切換
えカメラの要部の断面図である。 第4図は、TW切換え装置を示す斜視図である。 第5図は、第4図に示すTW切換え装置の平面図である。 第6図ないし第10図は、TW切換え装置の作動を順を追っ
て説明するための平面図である。 第11図、ワイド撮影状態にセットされた第1及び第2切
換えレバーの関係を示す平面図である。 第12図は、テレ撮影状態にセットされた第1及び第2切
換えレバーを示す平面図である。 第13図は、本発明の焦点距離切換えカメラの外観図であ
る。 1……移動筒 3……マスターレンズ 6……コンバージョンレンズ 8……ビハインドシャッタ 10……TW切換え装置 11……TWサブセットスライダ 12……第1の切換えレバー 13……第2の切換えレバー 14……切換えカム 15……モータ 16……モータスイッチ 17……モータスイッチレバー 18……ラッチセットレバー 20……伝達切換え機構 23……揺動規制レバー 25……ラッチレバー 26……伝達レバー 27……TWセットスライダ 30……係止解除ピン 46……TW切換えつまみ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松崎 博 東京都港区西麻布2―26―30 富士写真フ イルム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭52−76919(JP,A) 実開 昭62−16942(JP,U) 実開 昭62−184532(JP,U)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスターレンズをその光軸方向で移動自在
    とするとともに、マスターレンズの光軸にコンバージョ
    ンレンズを出し入れ自在に設けた焦点距離切換えカメラ
    において、 前記マスターレンズの光軸方向に揺動自在に取り付けら
    れ、マスターレンズに係合してマスターレンズを光軸方
    向に進退させ望遠撮影位置と広角撮影位置とに変位させ
    る第1の切換えレバーと、 この第1の切換えレバーに係合する位置でマスターレン
    ズの光軸方向に配置した第2の切換えレバーと、 第2の切換えレバーの変移によりコンバージョンレンズ
    をマスターレンズの光軸に直交する方向で、マスターレ
    ンズの移動域の一部へ出し入れするレンズ出し入れ機構
    とを備え、 前記第2の切換えレバーは、第1の切換えレバーが望遠
    撮影位置近傍から広角撮影位置の間にあるときに第1の
    切換えレバーに係合して第2切換えレバーを無変移とさ
    せてコンバージョンレンズを光軸から退避した位置にセ
    ットする無変移係合部と、この無変移係合部に連続し且
    つ第1の切換えレバーが望遠撮影位置近傍にあるときに
    係合して第2切換えレバーを変移させ、この変移により
    レンズ出し入れ機構を作動させてコンバージョレンズを
    光軸に挿入する変移係合部とを有することを特徴とする
    焦点距離切換えカメラ。
  2. 【請求項2】前記コンバージョンレンズは、マスターレ
    ンズを保持した移動筒と固定配置したビハインドシャッ
    タとの間に配置されており、且つマスターレズの光軸と
    直交する平面内で、第2の切換えレバーに連動して回動
    する腕部に保持されていることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の焦点距離切換えカメラ。
JP62328803A 1987-12-25 1987-12-25 焦点距離切換えカメラ Expired - Lifetime JPH0731348B2 (ja)

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JPH01169440A JPH01169440A (ja) 1989-07-04
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5276919A (en) * 1975-12-23 1977-06-28 Nitto Optical Camera containing focal length varying lens
JPS6216942U (ja) * 1985-07-15 1987-01-31
JPS62184532U (ja) * 1986-05-14 1987-11-24

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