JPH07313442A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JPH07313442A
JPH07313442A JP6117161A JP11716194A JPH07313442A JP H07313442 A JPH07313442 A JP H07313442A JP 6117161 A JP6117161 A JP 6117161A JP 11716194 A JP11716194 A JP 11716194A JP H07313442 A JPH07313442 A JP H07313442A
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JP
Japan
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cover
water
lens
endoscope
cover lens
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JP6117161A
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Hidetoshi Saito
秀俊 齋藤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
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    • AHUMAN NECESSITIES
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学素子面に撥水性があっても送水により光
学素子表面の大部分を洗えて、且つ送水後の水切れを良
くして観察画像が常に良好なとすること。 【構成】 カバー式内視鏡3は、被検部位を観察するた
めの構成に含まれるカバーレンズ4と、このカバーレン
ズ4に水を吹き付けるための送水ノズル22とを有し、
カバーレンズ4には表面に撥水性コーティングを施して
いる。また、送水ノズル22から流出する水流経路と少
なくとも重なる位置であって、水流を横切る位置にレン
ズ4の縁のほぼ半分以上の長さで親水部23を延設し、
この親水部23によっノズル22からの送水の水流幅が
広げられ、カバーレンズ4に注がれるので、撥水により
水流幅が狭まる傾向にはあってもカバーレンズ4面の大
部分が洗浄される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、視野を確保するため先
端光学素子を洗浄する内視鏡の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内視鏡は挿入部先端に設けられ
た対物レンズを洗浄するため、対物レンズに向けて配置
されたノズルから送水をしてレンズ表面を洗浄し、視野
を確保するようになっている。
【0003】またこのような技術に関連して、特開平2
−129613号公報には、内視鏡の対物レンズ、及び
照明レンズに撥水コーティングを行ったものが提案され
ている。
【0004】内視鏡の対物レンズや照明レンズに体腔内
の粘液等が付着すると観察像が不明瞭となるため、レン
ズ表面に送水して粘液等を洗い流し、その後レンズ面に
送気して残水を吹き飛ばすことができる。レンズ表面に
撥水コーティングすると、残水に対する接触角(以下、
ぬれ角と呼ぶ)が大きくなって残水が球状となり、送気
で簡単に吹き飛ばせるようになる。
【0005】また、関連した他の従来技術としては、特
開昭63−220833号公報があり、内視鏡操作部の
送水ボタンをONすると送水し、OFFすると続いて一
定時間送気されるという技術が開示されている。
【0006】送水ボタンのOFFのみで自動的に送気さ
れるので、術者は別のボタンを操作することがなく、術
者の負担が軽減される。
【0007】これとは別に、特願平5−110659号
公報には、内視鏡に使い捨てカバーをかぶせて使用す
る、いわゆるカバー式内視鏡が提案されている。この技
術では、外カバーの手元側にナット、内視鏡操作部に雄
ネジを設けたものが開示されている。外カバー及び内視
鏡は製造上、長さのバラツキが生じるが、外カバー手元
側のナットと操作部の雄ネジの螺合範囲で長さのバラツ
キを吸収しつつ固定するようになっている。
【0008】しかし、特願平5−110659号公報に
記載のものでは、製造上生じる外カバーの長さのバラツ
キを吸収できるが、外カバーを装着する際に外カバーが
伸びるため、伸びた分ナットを回して装着する必要があ
る。外カバーを伸ばしたまま固定すると、外カバー内の
内視鏡に圧縮力を与えてしまい、湾曲操作力量が重くな
り操作しにくいという欠点がある。また、湾曲操作力量
を下げるため外カバーを自然長に戻そうとすると再びナ
ットを回して調整しなければならず、術者の負担が重く
なるという欠点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】特開平2−12961
3号公報においては、レンズに撥水コーティングするこ
とで水が球状になりやすく、送水による水流の幅が小さ
くなってレンズ表面の一部しか洗えなくなり、観察画像
が不明瞭になるという欠点がある。
【0010】一方、特開昭63−220833号公報で
は、送水ボタンOFFで送水が停止し、自動的に送気さ
れるが、送水停止から送水開始までのインターバルがあ
り、このインターバル中に水の勢いが弱まってレンズ面
上に水が残る。送気開始と共に残水は徐々に吹き飛ばさ
れるが、完全に吹き飛ばすには時間がかかり、検査時間
が長くなるという欠点がある。また、過剰送気となり体
腔内圧上昇によって患者に苦痛を与える点についても考
慮しなければならない。
【0011】本発明は前記事情にかんがみてなされたも
ので、光学素子に撥水性があっても送水によって光学素
子表面の大部分を洗えて、且つ送水後の水切れを良くし
て、観察画像が常に良好な内視鏡を提供することを目的
としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、被検部位を観
察するための構成に含まれる先端光学素子と、この先端
光学素子に水を吹き付けるためのノズルとを有する内視
鏡において、前記先端光学素子は表面に撥水性コーティ
ングを施しており、前記ノズルから流出する水流経路と
少なくとも重なる位置に設けている。
【0013】
【作用】本発明の構成では、親水部によってノズルから
の送水の水流幅が広げられ、撥水コーティングした先端
光学素子に注がれ、先端光学素子面の大部分が洗浄され
る一方で、先端光学素子面の撥水性により送水後の水切
れが良い。
【0014】
【実施例】図を参照して本発明の実施例について、以下
に説明する。図1ないし図3は本発明の第1実施例に係
り、図1(a)はカバー式内視鏡の縦断面図、図1
(b)は(a)のA方向矢視図、図2は挿入部カバー部
先端の一部拡大縦断面図、図3は親水部の作用説明図で
ある。
【0015】図1(a)には、挿入部カバー1とこの挿
入部カバー1に挿入するカバー用内視鏡2とを組み合わ
せて使用する、いわゆるカバー式内視鏡3を示す。
【0016】前記挿入部カバー1は、先端に光学的に透
明な先端光学素子としてのカバーレンズ4を備え、カバ
ーレンズ4以外は光学的に不透明な材料からなる先端カ
バー5と、この先端カバー5の手元側に接合される長尺
のチューブ状の外カバー6と、この外カバー6の手元側
に接合される口体部7とからなる。
【0017】前記カバーレンズ4はカバー用内視鏡2の
挿入時に、内視鏡2先端の照明・観察レンズ8と対向す
る位置に設けられ、照明・観察レンズ8から射出する光
と、その反射光を入射できる位置に配置されている。本
実施例のカバー式内視鏡3は、内視鏡軸方向を観察する
直視タイプである。
【0018】前記外カバー6はウレタン樹脂、シリコン
樹脂等のゴムからなるチューブであり、カバー用内視鏡
2の挿入部9(湾曲部及び可撓性を有する蛇管部からな
る)を収納可能としている。カバー用内視鏡9は、この
挿入部9の手元側端部に操作部10を連結し、この操作
部10外壁には固定溝11を形成している。
【0019】前記口体部7は、カバー用内視鏡2の操作
部10の固定溝11に係合する弾性リング12を保持し
ている。挿入部カバー1にカバー用内視鏡2を挿入し、
弾性リング12が固定溝11に係合して口体部7は、操
作部10に固定される。
【0020】また、挿入部カバー1内には鉗子チャンネ
ル13が設けられ、鉗子チャンネル13の先端は先端カ
バー5の先端に開口して外部と連通し、さらに手元は、
口体部7の側面に突設した口金14の開口に連通してい
る。
【0021】前記鉗子チャンネル13は、ポリテトラフ
ルオロエチレン、テトラフルオロエチレンヘキサフルオ
ロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレンパーフ
ロロアルコキシエチレン共重合体等のフッ素樹脂や架橋
ポリエチレン等からなるチューブである。
【0022】前記口金14は、前記鉗子チャンネル13
に連通する管路と、この管路の端部近傍且つ側内面に開
口する分岐孔15を有している。さらに、シリコンゴム
等のゴムで作られ且つ口金14に対して水密に係合する
鉗子栓16は、係合時に分岐孔15相当部に吸引チュー
ブ17が連通している。吸引チューブ17は図示しない
吸引制御装置に接続される。
【0023】鉗子栓16の口金14の開口相当部には、
スリット18が形成されている。スリット18は通常閉
じているが、生検鉗子等の処置具を押し込むと開き、処
置具の外周にほぼ密着した状態を保持可能である。従っ
て、処置具の有無に関係なく、鉗子チャンネル13を介
して、先端カバー5近くの水や汚物を吸引可能である。
【0024】また、口体部7の手元側には、薄肉のポリ
エチレンシートや塩化ビニルシート等からなる操作部カ
バー19が固定されている。尚、操作部カバー19はカ
バー用内視鏡2の操作部10全体を覆い、吸引チューブ
17は、操作部カバー10の外側に配置される。
【0025】図1(b)は、図1(a)における先端カ
バー5のA方向(先端側から手元側に向かっての)矢視
図である。先端カバー5の先端面には、鉗子チャンネル
13と連通する吸引口20及び送気ノズル21、送水ノ
ズル22が各設けられている。前記送気ノズル21及び
送水ノズル22は、その開口が、カバーレンズ4と対向
するように配置されている。
【0026】カバーレンズ4は、ポリメタクリル酸メチ
ル(以下PMMAと呼ぶ)、ポリカーボネート(以下P
Cと呼ぶ)、非晶質ポリオレフィン等の樹脂からなる。
このカバーレンズ4は外表面にフッ素樹脂系の撥水コー
ティングがなされ、カバーレンズ4の送水ノズル22側
の縁には、親水部23が設けられている。親水部23の
幅は、半円状のカバーレンズ4の直径幅と同程度が最も
よいが、図1(b)のごとくカバーレンズ4の幅の半分
程度でもよい。
【0027】前記フッ素樹脂系の撥水コーティングは水
に対するぬれ角が70°以上が好ましく、特に90°以
上で非常に良好な撥水効果が得られる。また、親水部2
3には、ポリマー鎖または側鎖に水酸基、カルボニル
基、カルボキシル基、チオカルボキシル基、スルホニル
基、チオール基、アミド基、アミノ基、イミド基等の極
性基またはイオン基からなる親水基をもつ化合物をコー
ティングする。親水部23の水に対するぬれ角は50°
以下が望ましく、特に30°以下がよい。
【0028】図2は、図1(b)のB−B断面であり、
送気ノズル21及び送水ノズル22の断面である。送気
ノズル21及び送水ノズル22は、それぞれ送気チュー
ブ24、送水チューブ25に接続されている。送気ノズ
ル21、送水ノズル22の先端開口部26は、カバーレ
ンズ4に向かっており、カバーレンズ4の表面及びカバ
ーレンズ4の周りの面に対して5°〜30°の角度で形
成する。
【0029】また、図2に示すごとく、カバーレンズ4
側端部の少なくとも一辺に斜面27を形成し、先端カバ
ー5にこの斜面27と嵌合する構造とすることでカバー
レンズ4の表と裏が判断でき、表裏逆に固定することが
ない構成としている。
【0030】次に、図3を参照して本実施例の作用につ
いて説明する。図3は、カバーレンズ4と送水ノズル2
2を示す。仮に親水部23がない場合、水流は送水ノズ
ル22からカバーレンズ23の縁まで徐々に拡大されて
いく。これは、送水ノズル22の先端開口部26がカバ
ーレンズ4及びカバーレンズ4の周りの面に対して5°
〜30°の角度をつけたことによる。しかし、水流がカ
バーレンズ4に達すると、撥水性によって図3の破線の
ごとく水流の幅は小さくなる。一方、本実施例のごとく
カバーレンズ4の縁に親水コーティング部23を設ける
と、水流は、親水部23の親水性によって親水部23の
幅と同程度まで広がる。カバーレンズ4の撥水コーティ
ング部分では、水流は狭くなろうとするが、一度拡大さ
れているため、図3の実線のごとくカバーレンズ4表面
の大部分を水が流れ洗浄することができる。
【0031】本実施例では、撥水コーティングされたカ
バーレンズ4の縁の一部に親水部23を設けたことで送
水幅が拡大し、カバーレンズ4の大部分を洗浄すること
ができ、観察画像が常に良好である。すなわち、本実施
例では、撥水性のあるレンズ表面の大部分に送水をして
洗浄することができ、送水後は撥水性により水切れが良
い。従って、内視鏡検査での見落としがなく、十分な診
断ができる。
【0032】尚、親水部23を設けずに送水ノズル22
の幅を広くして送水幅を拡大することは可能であるが、
送水ノズル22の幅を大きすると先端カバー5における
送水ノズル22の占有体積が大きくなり結果として、先
端カバー5が太いものとなってしまう。細径化を特に要
求される使用分野には不向きであり、また先端カバー5
が太くなると患者に挿入しにくくなり、挿入時に患者に
苦痛を与えるおそれがある。
【0033】これに対して、本実施例では、送水ノズル
22の幅は小さくてよく、親水部23の幅を大きくする
ことで送水幅を拡大できるので、先端カバー5が太くな
らず、挿入時に患者に苦痛を与えることがないという効
果もある。
【0034】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。本実施例では、第1実施例におけるカバーレンズ4
の材質をガラスとする。通常、水に対するガラスのぬれ
角は30°程度であり、本実施例のガラスも同様であ
る。カバーレンズ4の親水部23相当部にマスキングを
施した後に、カバーレンズ4にフッ素樹脂系の撥水コー
ティングすることで、マスキングされていた部分は、ガ
ラスの素地が露出する。尚、このカバーレンズに施す撥
水コーティングは、水に対するぬれ角が70°以上が好
ましく、特に90°以上がよい。
【0035】前記構成において、図3において、送水ノ
ズル22から流出した水流は、ガラスの素地ぬれ角30
°程度が露出する親水部23で拡大され、カバーレンズ
4の大部分を洗浄する。
【0036】本実施例では、撥水コーティングされたカ
バーレンズ4の縁の一部に親水部23を設けたことで、
送水幅が拡大し、カバーレンズ4の大部分を洗浄でき
る。さらに、親水部23として、カバーレンズ4の素地
(ガラス)を使用しているので、親水コーティングが不
要となり、安価な挿入部カバーを提供できる。
【0037】尚、カバーレンズ4の素材はガラス以外の
ぬれ角30°程度以下の親水性材料でもよい。
【0038】図4及び図5は本発明の第3実施例に係
り、図4は図1(a)と同様のA方向矢視図、図5
(a)は図4のH−H線断面図、図5(b)はカバーレ
ンズの構成部材の正面図である。
【0039】図4は、図1(a)のA方向矢視図であ
る。図4に示すようにカバーレンズ4は、3つの部材か
ら構成されており、対物用カバーレンズ28と、この対
物用カバーレンズ28の両側に照明用カバーレンズ2
9,30とを設けている。カバーレンズ4に対向するカ
バー用内視鏡2の照明レンズ(図示せず)、対物レンズ
(図示せず)はカバーレンズ用の配置と同様に、中心に
対物レンズ、その両側に照明レンズが配置されている。
【0040】対物用カバーレンズ28及び照明用カバー
レンズ29,30は、PMMA,PC,非晶質ポリオレ
フィン等の樹脂からなり、外表面にフッ素樹脂系の撥水
コーティングがなされている。さらに、図5(b)のご
とく対物用カバーレンズ28の4つの縁のうち、吸引口
20側及び照明用カバーレンズ29,30と接合する2
つの縁の合計3ケ所に親水部23を設けている。尚、各
カバーレンズ28,29,30は、図5(a)(図4の
H−H断面)のごとく、各カバーレンズ28,29,3
0よりも大きく先端カバー5に形成された嵌合部31に
装着され、対物用カバーレンズ28と照明用カバーレン
ズ29,30との隙間に、遮光用の黒色接着剤32を充
填して固定されている。
【0041】前記構成では、図4において、送水ノズル
22から出た水流は対物用カバーレンズ28の三方向の
縁に設けた親水部23によって、幅が拡大される。特
に、親水部23によって囲まれた対物用カバーレンズ2
8全面及びその周囲が集中的に洗浄される。
【0042】本実施例では、送水ノズル22から流出し
た水流は、親水部23によって囲まれた対物用カバーレ
ンズ28全面を確実に洗浄するので、観察画像は常に良
好である。
【0043】また、黒色接着剤32によってカバー用内
視鏡の照明光が対物用カバーレンズ28に入射せず、ハ
レーション等が生じない。
【0044】尚、本実施例における撥水コーティングは
第1実施例同様水に対するぬれ角は70°以上が好まし
く、特に90°以上がよい。
【0045】また、本実施例における親水部23は、第
1実施例と同様にポリマー鎖または側鎖に水酸基、カル
ボニル基、カルボキシル基、チオカルボキシル基、スル
ホニル基、チオール基、アミド基、アミノ基、イミド基
等の極性基またはイオン基からなる親水基をもつ化合物
をコーティングするものとし、親水部23の水に対する
ぬれ角は50°以下が望ましく、特に30°以下がよ
い。
【0046】図6は本発明の第4実施例に係り、(a)
はカバーレンズの構成部材の正面図、(b)はカバーレ
ンズの一部を示す断面図である。
【0047】本実施例は、図4と同様にカバーレンズ4
は、対物用カバーレンズ28と、この対物用カバーレン
ズ28の両側の照明用カバーレンズ29,30とからな
る。各カバーレンズ28,29,30は、PMMA,P
C,非晶質ポリオレフィン等の樹脂からなり、外表面に
フッ素樹脂系の撥水コーティングが施されている。
【0048】さらに図6(a)のごとく、照明用カバー
レンズ29,30には対物用カバーレンズ28との接触
する各縁に、また対物用カバーレンズ28には吸引口2
0側の縁に、それぞれ親水部23を設けている。尚、各
カバーレンズ28,29,30は、図5(a)(図4と
同様のH−H線における断面の一部)のごとく、先端カ
バー5の嵌合部31を各カバーレンズ28,29,30
よりも大きく形成し、対物用カバーレンズ28と照明用
カバーレンズ29,30との隙間には、図6(b)のご
とく遮光用の薄板33を入れ、さらに接着剤34を充填
して固定している。
【0049】前記構成において、図4において送水ノズ
ル22から出た水流は、親水部23によって幅が拡大さ
れる。特に、親水部23によって囲まれた対物用カバー
レンズ28全面、及びその周囲が集中的に洗浄される。
【0050】本実施例では、送水ノズル22から流出し
た水流は親水部23によって囲まれた対物用カバーレン
ズ28全面を確実に洗浄できるので、観察画像は常に良
好であり、内視鏡検査時の見落としがなく、確実な検査
ができる。また、本実施例では、薄板33によって、カ
バー用内視鏡の照明光が対物用カバーレンズ28に入射
せず、ハレーション等が生じない。
【0051】尚、本実施例における撥水コーティング
は、第1実施例と同様に、水に対するぬれ角は70°以
上が好ましく、特に90°以上がよい。
【0052】また、本実施例における親水部23は、第
1実施例と同様にポリマー鎖または側鎖に水酸基、カル
ボニル基、カルボキシル基、チオカルボキシル基、スル
ホニル基、チオール基、アミド基、アミノ基、イミド基
等の極性基またはイオン基からなる親水基をもつ化合物
をコーティングするものとし、親水部23の水に対する
ぬれ角は50°以下が望ましく、特に30°以下がよ
い。
【0053】図7(a)は本発明の第5実施例に係り図
1(a)のA方向矢視図である。
【0054】図7(a)のごとくカバーレンズ4は、対
物用カバーレンズ28と、この対物用カバーレンズ28
の両側の照明用カバーレンズ29,30とからなる。各
カバーレンズ28,29,30は、PMMA,PC,非
晶質ポリオレフィン等の樹脂からなる。対物用カバーレ
ンズ28の表面にはフッ素樹脂系の撥水コーティングを
施し、照明用カバーレンズ29,30の各表面には、親
水部としての親水コーティングを施している。その他、
第1実施例と同様の構成及び作用については、同じ符号
を付して説明を省略する。
【0055】図7(a)において、送水ノズル22から
出た水流は対物用カバーレンズ28の両側の親水コーテ
ィング(照明用カバーレンズ29,30の表面)によっ
て両側に引き伸ばされて送水幅が拡大し、対物カバーレ
ンズ28のほぼ全面が洗浄される。
【0056】本実施例では、送水ノズル22から流出し
た水流は対物カバーレンズ28両側の親水コーティング
によって送水幅が広がり、対物カバーレンズ28のほぼ
全面が洗われて観察画像は常に良好である。
【0057】しかも、各カバーレンズ28,29,30
は1種類のコーティングでよく、マスキングする必要も
ないのでカバーレンズを安価に作ることができ、安価な
挿入部カバーを提供することができる。
【0058】尚、本実施例における撥水コーティングは
第1実施例同様水に対するぬれ角は70°以上が好まし
く、特に90°以上がよい。
【0059】また、本実施例における親水コーティング
は、第1実施例と同様にポリマー鎖または側鎖に水酸
基、カルボニル基、カルボキシル基、チオカルボキシル
基、スルホニル基、チオール基、アミド基、アミノ基、
イミド基等の極性基またはイオン基からなる親水基をも
つ化合物をコーティングするものとし、親水コーティン
グの水に対するぬれ角は50°以下が望ましく、特に3
0°以下がよい。
【0060】図7(b)は本発明の第6実施例に係り、
カバーレンズの構成を示す正面図である。
【0061】本実施例のカバーレンズ4は、図7(b)
に示すごとく、対物用カバーレンズ28と一体に、対物
用カバーレンズ28の両側に照明用カバーレンズ29,
30を設けている。対物用カバーレンズ28と照明用カ
バーレンズ29,30が一体に連結されている部分は、
図7(b)のごとく吸引口20側のごく一部である。連
結されている部分以外は、遮光溝35が形成され、遮光
溝35の内周は黒処理することで完全に遮光する。その
他、第1実施例と同様の構成及び作用については、同じ
なので説明を省略すると共に、異なる点についてのみ説
明する。
【0062】また、対物用カバーレンズ28と照明用カ
バーレンズ29,30が一体に連結されている部分から
対物用カバーレンズ28の吸引口20側の縁にわたっ
て、親水部23を形成している。カバーレンズ4は、親
水部23以外ではフッ素樹脂系の撥水コーティングを施
している。
【0063】さらに、図7(b)のカバーレンズ4を、
図4のごとく先端カバー5に固定した上で遮光溝35に
親水性の接着剤を充填することで、実質的に親水部23
をカバーレンズ4の吸引口20側から遮光溝35の全長
にわたって延長する。
【0064】前記構成において、送水ノズル22から出
た水流は親水部23(親水性接着剤を充填した遮光溝3
5の部分も含む)で拡大され、特に対物用カバーレンズ
28全面が洗浄される。
【0065】本実施例では、対物用カバーレンズ28が
全面洗浄されるので、観察画像が常に良好である。ま
た、遮光溝35によってカバー用内視鏡の照明光が対物
用カバーレンズ28に入射することなく、ハレーション
等が生じない。
【0066】尚、本実施例における撥水コーティングは
第1実施例同様水に対するぬれ角は70°以上が好まし
く、特に90°以上がよい。
【0067】また、本実施例における親水部23は、第
1実施例と同様にポリマー鎖または側鎖に水酸基、カル
ボニル基、カルボキシル基、チオカルボキシル基、スル
ホニル基、チオール基、アミド基、アミノ基、イミド基
等の極性基またはイオン基からなる親水基をもつ化合物
をコーティングするものとし、親水部23の水に対する
ぬれ角は50°以下が望ましく、特に30°以下がよ
い。
【0068】図8は本発明の第7実施例に係る挿入部カ
バー部先端の正面図である。図1(a)と同様のA方向
矢視図である図9(b)に示すカバーレンズ4は、PM
MA,PC,非晶性ポリオレフィン等の樹脂で作り、表
面にフッ素樹脂系の撥水コーティングを施す。先端カバ
ー5の表面であって送水ノズル22とカバーレンズ4の
間であり、かつ送水ノズル22からの水流が通過する部
分に親水部23を設けている。さらに、親水部23の幅
は、送水ノズル22から流出した水流の幅より大きく、
カバーレンズ4の幅の半分程度に形成する。その他、第
1実施例と同様の構成及び作用については、同じであり
説明を省略する。
【0069】前記構成において、送水ノズル22から流
出した水流は、親水部23で送水幅が拡大されてから、
カバーレンズ4上に流れ、カバーレンズ4の表面の大部
分を洗浄する。
【0070】本実施例では、送水ノズル22から流出し
た水流は親水部23で拡大されるので、カバーレンズ4
の大部分を洗うことができ、観察画像は常に良好とな
る。
【0071】尚、本実施例における撥水コーティングは
第1実施例同様水に対するぬれ角は70°以上が好まし
く、特に90°以上がよい。
【0072】また、本実施例における親水部23は、第
1実施例と同様にポリマー鎖または側鎖に水酸基、カル
ボニル基、カルボキシル基、チオカルボキシル基、スル
ホニル基、チオール基、アミド基、アミノ基、イミド基
等の極性基またはイオン基からなる親水基をもつ化合物
をコーティングするものとし、親水部23の水に対する
ぬれ角は50°以下が望ましく、特に30°以下がよ
い。
【0073】図9は本発明の第8実施例に係り、(a)
は挿入部カバー部の先端の正面図、(b)は(a)のI
−I線断面図である。
【0074】図9(a)に示す挿入部カバー部の先端カ
バー5には、送気と送水の両方がなされる送気・送水ノ
ズル36が配置されている。図9(a)に示すカバーレ
ンズ4はPMMA,PC,非晶性ポリオレフィン等の樹
脂で作り、表面にフッ素樹脂系の撥水コーティングを施
している。
【0075】前記ノズル36は、図9(b)に示すごと
く、前記送気チューブ24に前記送水チューブ25が合
流し、送気チューブ24がノズル36に連通することで
送気及び送水が可能となっている。
【0076】また、図9(a)に示すごとく、ノズル3
6とカバーレンズ4との間には先端カバー5表面に親水
部23を設けている。この親水部23はカバーレンズ側
で幅を広く形成している。その他、第1実施例と同様の
構成及び作用については、同じであり説明を省略する。
【0077】前記構成において、ノズル36から流出し
た水流は、親水部の幅に応じて送水幅が広がり、カバー
レンズ4上に流れ、カバーレンズ4の表面の大部分を洗
える。
【0078】本実施例では、ノズル36から流出した水
流は親水部23の幅に応じて送水幅が広がるので、カバ
ーレンズ4の大部分を洗うことができ、観察画像はいつ
も良好である。
【0079】また、親水部23の形状によって水流の幅
の広がり方を変えることができるので、送水チューブ2
5の管路抵抗や送水圧力に応じて最も洗浄しやすい送水
幅の設定が可能である。また、送水チューブ25と送気
チューブ24を合流させてノズルを一つにまとめたこと
で、先端カバー5の外径を小さくでき、患者に挿入しや
すいものとなる。
【0080】尚、本実施例における撥水コーティングは
第1実施例同様水に対するぬれ角は70°以上が好まし
く、特に90°以上がよい。
【0081】また、本実施例における親水部23は、第
1実施例と同様にポリマー鎖または側鎖に水酸基、カル
ボニル基、カルボキシル基、チオカルボキシル基、スル
ホニル基、チオール基、アミド基、アミノ基、イミド基
等の極性基またはイオン基からなる親水基をもつ化合物
をコーティングするものとし、親水部23の水に対する
ぬれ角は50°以下が望ましく、特に30°以下がよ
い。
【0082】図10ないし図14は本発明の第9実施例
に係り、図10はカバー式内視鏡の手元側が縦断面とな
っている側面図、図11は図10のC−C線断面図、図
12(a)は図11のD−D線断面図、図12(b)は
合流部材の背面図、図12(c)は(b)のE方向矢視
図、図13は水流の流れに関する説明図、図14は湾曲
状態の説明図である。
【0083】図10に示すように、挿入部カバー部1A
を有するカバー式内視鏡3Aを構成する内視鏡2Aは、
側方を観察する側視タイプである。その他、第1実施例
と同様の構成及び作用については、同じ符号を付して説
明を省略すると共に、異なる点についてのみ説明する。
【0084】挿入部カバー部1Aには、図10のC−C
線断面である図11に示すごとく、カバー用内視鏡2の
照明・観察レンズ8Aに対向するカバーレンズ4Aを配
置している。
【0085】PMMA,PC,非晶性ポリオレフィン等
の樹脂からなるカバーレンズ4Aは先端カバー5の側方
に設けられている。この先端カバー5には、カバーレン
ズ4Aの手元側近傍にノズルの先端開口部26が設けら
れている。
【0086】また、前記先端カバー5は、カバーレンズ
4Aを有するカバー本体37と、カバー本体37に嵌合
・接合されてノズル管路26aを形成する合流部材38
とからなる。
【0087】図12(a)は図11のD−D断面におけ
るカバー本体37を示している。カバー本体37は、カ
バー用内視鏡2Aが挿入される内視鏡挿入孔39、鉗子
チャンネル13と連通するチャンネル固定孔40、図1
0における鉗子起上台41に接続されて処置具の起上操
作を行う起上ワイヤ42を通すワイヤ孔43、及び前記
先端開口部26を有している。また、ワイヤ孔43とチ
ャンネル固定孔40の間から、先端開口部26へと溝4
4を形成している。尚、溝44は1〜5mm程度の深さで
あり、カバー本体37において貫通はされていない。す
なわち、前記先端開口部26以外では、貫通されていな
い。
【0088】また、図12(b)は、合流部材38を手
元側から見た図である。合流部材38には送気孔45、
送水孔46が貫通している。図12(b)のE方向矢視
図である図12(c)に示すように、合流部材38の先
端側(カバー本体との嵌合側)には、突起38aを設け
ている。突起38aはカバー本体37の先端開口26へ
と連通する先端管路47に挿入可能であり、かつ挿入
後、先端管路47との間に高さ0.2mm〜1mm、幅1mm
〜3mmの隙間を作るべく形成し、この隙間がノズル管路
26aである。先端開口部26は、カバーレンズ4の表
面に対して、5°〜30°の角度をもって形成されてい
る。
【0089】前記送気孔45には送気チューブ(図示せ
ず)、送水孔46には送水チューブ(図示せず)をそれ
ぞれ固定するようになっている。カバー本体37に合流
部材38を嵌合・接合する際、溝44に対して送気孔4
5、送水孔46が連通するように送気孔45、送水孔4
6を配置している。この構成によってノズル管路26a
に送気チューブ及び送水チューブが連通し、ノズル管路
26aの先端開口部26からは送気及び送水が可能とな
る。
【0090】また、合流部材38は、チャンネル固定孔
40に連結する前記鉗子チャンネル13の配置経路を確
保するためチャンネル用切り欠き48を設けており、さ
らに内視鏡挿入孔39を塞がないように内視鏡用切り欠
き49を設けている。そして、合流部材38は、カバー
本体37のチャンネル固定孔40、内視鏡挿入孔39よ
りも、それぞれチャンネル用切り欠き48、内視鏡用切
り欠き49を外側に配置することで、カバー本体37へ
の合流部材38の嵌合がしやすくなり、またカバー用内
視鏡2の挿入しやすさを向上できる。
【0091】図13は、カバーレンズ4A及び先端開口
部26を拡大した図である。カバーレンズ4Aと先端開
口部26との間には、先端開口部26の幅よりも大きい
幅を有する親水部23を設けている。特に、親水部23
の幅は、カバーレンズ4Aの幅と同じくらいが好まし
い。尚、カバーレンズ4Aは表面にフッ素樹脂系の撥水
コーティングを施している。
【0092】前記構成において、図13を参照して本実
施例の作用について説明する。仮に、親水部23がない
場合、先端開口部26から流出した水流は幅を広げなが
らカバーレンズ4Aに達するが、カバーレンズ4A上で
は撥水コーティングによって図13の破線のごとく水流
の幅が狭くなり、先端開口部26の幅よりも狭いものと
なってカバーレンズ4の中央部しか洗えない。親水部2
3を先端開口部26よりも広く設けると、図13の実線
のごとく水流の幅はほぼカバーレンズ4と同程度まで広
がり、カバーレンズ4Aに達する。カバーレンズ4A上
では撥水コーティングによって水流の幅が狭くなる傾向
にあるが、一度カバーレンズ4の幅と同程度に広がって
いるため、カバーレンズ4Aのほとんどを洗うことがで
きる。
【0093】本実施例では、親水部23によって水流の
幅が広がるため、カバーレンズ4上のほとんどを洗浄で
き、観察画像は常に良好である。
【0094】尚、本実施例における撥水コーティングは
第1実施例同様水に対するぬれ角は70°以上が好まし
く、特に90°以上がよい。
【0095】また、本実施例における親水部23は、第
1実施例と同様にポリマー鎖または側鎖に水酸基、カル
ボニル基、カルボキシル基、チオカルボキシル基、スル
ホニル基、チオール基、アミド基、アミノ基、イミド基
等の極性基またはイオン基からなる親水基をもつ化合物
をコーティングするものとし、親水部23の水に対する
ぬれ角は50°以下が望ましく、特に30°以下がよ
い。
【0096】尚、図10のような側視タイプのカバー式
内視鏡3Aは、湾曲部を有する挿入部9の外側に鉗子チ
ャンネル13を有するため、湾曲の中心がカバー式内視
鏡3Aの軸中心と異なり、従来の挿入部内に鉗子チャン
ネルを有する挿入部カバーなしの内視鏡と湾曲の形状が
変わってしまい、十二指腸乳頭の見え方が異なって使い
勝手が悪くなるおそれがある。図14(b)に示す構成
は、この点の対策を施した構成である。
【0097】図14(a)は前記挿入部カバーなしの内
視鏡71(以下、従来内視鏡と呼ぶ)の湾曲形状を示
す。従来内視鏡71の湾曲部72′の上方向湾曲半径を
Rとする。一方、図14(b)に示すカバー用内視鏡2
Aの湾曲部72の上方向湾曲半径をrとするとRとrは
一致しない。しかし、図10のような側視タイプのカバ
ー式内視鏡3Aにおいて、上方向湾曲時に照明・観察レ
ンズ8Aと、湾曲部72から蛇管部73をつなぐ連結部
74との位置関係Pが、従来内視鏡71の照明・観察レ
ンズ8′と連結部74′との位置関係Qと同様に構成す
れば、十二指腸乳頭の見え方が同じで、使い勝手は同じ
にすることができる。
【0098】図15は本発明の第10実施例に係る構成
図である。本実施例は第9実施例の親水部と異なる配置
になっている。その他、第9実施例と同様の構成及び作
用については、同じ符号を付して説明を省略すると共
に、異なる点についてのみ説明する。
【0099】カバーレンズ4と先端開口部26の拡大図
である図15に示すように、本実施例では、先端開口部
26からカバーレンズ4Aに向かって2つの親水部23
を設けている。2つの親水部23は、先端開口部26の
両端近傍からカバーレンズ4Aの両側部へと延設され、
カバーレンズ4Aの側面に沿って形成されている。尚、
本実施例のカバーレンズ4Aは、PMMA,PC,非晶
性ポリオレフィン等の樹脂からなり、表面にフッ素樹脂
系の撥水コーティングを施している。
【0100】前記構成では、先端開口部26から流出し
た水流は、2つの親水部23の間を広がりながら進み、
カバーレンズ4上でも両側面の親水部23によって水流
の幅が保たれて、カバーレンズ4の全面を洗浄する。
【0101】本実施例では、カバーレンズ4Aの両側に
設けた2つの親水部23によって水流の幅が保たれるた
め、カバーレンズ4A全面を洗浄でき、観察画像は常に
良好である。
【0102】尚、本実施例における撥水コーティング
は、第1実施例と同様に、水に対するぬれ角は70°以
上が好ましく、特に90°以上がよい。
【0103】また、本実施例における親水部23は、第
1実施例と同様にポリマー鎖または側鎖に水酸基、カル
ボニル基、カルボキシル基、チオカルボキシル基、スル
ホニル基、チオール基、アミド基、アミノ基、イミド基
等の極性基またはイオン基からなる親水基をもつ化合物
をコーティングするものとし、親水部23の水に対する
ぬれ角は50°以下が望ましく、特に30°以下がよ
い。
【0104】次に、本発明の第11実施例について説明
する。本実施例は、第9実施例の図10において、カバ
ーレンズ4AはPMMA,PC,非晶性ポリオレフィン
等の樹脂で作り、表面にフッ素樹脂系の撥水コーティン
グを施している。また、前記先端カバー5は、少なくと
もカバーレンズ4A周囲表面に親水コーティングを施し
て親水部としている。その他、第9実施例と同様の構成
及び作用については同様であり、図及び説明を省略する
と共に、異なる点についてのみ説明する。
【0105】前記構成において、先端開口部26を流出
した水流は先端カバー5表面の親水コーティングによっ
て幅が拡大し、カバーレンズ4Aに達する。カバーレン
ズ4Aの周囲もすべて親水性があるので水流の幅は、カ
バーレンズ4の幅以上に保たれ、カバーレンズ4の全面
が洗われる。さらに、送水を停止すること、カバーレン
ズ4上の水は先端カバー5の親水コーティングに引き寄
せられ、自動的にカバーレンズ4上の水が排除される。
【0106】本実施例では、カバーレンズ4Aの全面を
洗えると共に、送水停止時にカバーレンズ4A上の水が
自動的に排除されるため、検査の効率が非常に向上す
る。
【0107】尚、本実施例における撥水コーティング
は、第1実施例と同様に、水に対するぬれ角は70°以
上が好ましく、特に90°以上がよい。
【0108】また、本実施例における親水コーティング
は、第1実施例と同様にポリマー鎖または側鎖に水酸
基、カルボニル基、カルボキシル基、チオカルボキシル
基、スルホニル基、チオール基、アミド基、アミノ基、
イミド基等の極性基またはイオン基からなる親水基をも
つ化合物をコーティングするものとし、親水コーティン
グの水に対するぬれ角は50°以下が望ましく、特に3
0°以下がよい。
【0109】尚、第1ないし第11実施例は、挿入部カ
バーをつけない従来の繰り返し使用される内視鏡にも適
用可能である。繰り返し使用される内視鏡とは、体腔内
被検部位を照らす照明用レンズと被検部位を観察する対
物用レンズと対物用レンズに水を吹き付けるノズルを先
端に有する挿入部と、挿入部の手元側に設けられ、挿入
部の湾曲操作を行う湾曲操作ノブを有する操作部とから
なり、挿入部カバー等のカバーを挿入部に被覆せず直接
体腔内に挿入するものである。
【0110】繰り返し使用される内視鏡の対物用レンズ
に撥水コーティングを施し、対物用レンズの縁に少なく
とも親水部を設けたり、対物用レンズよりも外側の少な
くとも一部に親水部を設けたり、ノズルと対物用レンズ
の間に親水部を設けたりすることで送水時に水流の幅が
広がり、対物用レンズ表面の大部分を洗浄することがで
きる。
【0111】図16ないし図18は第12実施例に係
り、図16は送気送水ユニットの構成図、図17は図1
6に示す構成のタイミングチャート図、図18(a),
(b)は送水動作の説明図である。
【0112】本実施例の構成は、カバーレンズ上の残水
を短時間で吹き飛ばし、送気量を少なくするための構成
に関するものである。
【0113】図16は、図3または図9(a)の送気チ
ューブ24、送水チューブ25に接続する送気送水ユニ
ット50を示している。
【0114】前記送気送水ユニット50は、常に送気を
続ける圧力源(P)51と、水を溜めておく送水タンク
52と、前記圧力源51と送水タンク52を接続する加
圧チューブ53と、加圧チューブ53、送気チューブ2
4及び送水チューブ25の端部近傍を気密に固定し、且
つ送水タンク52と気密に取り付け可能な蓋54とを有
している。送気チューブ24の端部は、送水タンク52
上方空間に連通している。従って、送気チューブ24は
送水タンク後2を介して、送気源としての加圧源51に
接続されている。また、送水チューブ25の端部は、送
水源を構成している送水タンク52の底部近傍におい
て、貯留水内に連通するようになっている。
【0115】また、前記送気送水ユニット50は、前記
送気チューブ24の送水タンク側中途に介装され、且つ
連通・遮断を切り換える電磁弁V1 (以下、V1 と呼
ぶ)と、送気チューブ24の中途に一方が連通し、他方
が大気に開放されたリークチューブ55と、リークチュ
ーブ55の連通・遮断を切り換える電磁弁V2 (以下、
V2 と呼ぶ)と、送水チューブ25の送水タンク側中途
に介装され、且つ連通・遮断を切り換える電磁弁V3
(以下、V3 と呼ぶ)と、弁体である電磁弁V1 〜V3
の各動作を制御するコントローラ56と、コントローラ
56に送気または送水制御を行わせるための信号を入力
するスイッチユニット57とを有している。前記スイッ
チユニット57は、送気動作を行わせる送気スイッチA
S(以下、ASと呼ぶ)と、送水動作を行わせる送水ス
イッチWS(以下、WSと呼ぶ)とからなる。
【0116】AS,WSとコントローラ56によって制
御されるV1 〜V3 のタイミングチャートを図17に示
す。スタンバイ状態(AS及びWSがOFF)では、V
1 が送気チューブ24を遮断(以下、チューブの遮断は
閉と呼ぶ)し、V2 がリークチューブを連通(以下、チ
ューブの連通は開と呼ぶ)し、V3 は閉であり、圧力源
51より供給される空気はリークチューブ55を介して
大気中に流出する。
【0117】ASをONしOFFするまでの間、V1 は
開、V2 は閉、V3 は閉のままとなり、圧力源51より
供給される空気は、送気チューブ24を介してカバー式
内視鏡先端のノズル(図3における送気ノズル21、図
9(a)及び図11におけるノズル26)に送られ、カ
バーレンズに向かって送気される。
【0118】WSをONすると、V1 は閉、V2 は閉、
V3 は開となり、圧力源51より供給される空気は送水
タンク52内の水を加圧し、水は送水チューブ25を介
してカバー式内視鏡先端のノズル(図3における送水ノ
ズル22、図9(a)及び図11におけるノズル36)
に送られカバーレンズに向かって送水される。
【0119】WSをOFFすると、V1 は開、V2 は閉
のままとなる。V3 はWSをOFFしてからt1 秒後に
閉じる。WSがOFFになってからt2 秒後にV1 は
閉、V2 は開となってスタンバイ状態に戻る。この動作
により、WSがOFFになってからt1 秒後までは送水
及び自動的な送気がなされ、t1 秒後〜t2 秒後は引き
続き自動的に送気がなされる。
【0120】前記構成において、カバーレンズ上に粘液
等が付着し、WSをONして送水して洗浄する。粘液等
が洗い流されてWSをOFFすると、t1 秒間送水が続
き、同時に送気もなされる。送気は送水が止まる前に開
始されるので、カバーレンズ上の水のもつ勢いが衰える
前に送気によって水の勢いが増して流れ、カバーレンズ
上にほとんど水が残らない。
【0121】図18(a)のごとく水が流れる方向に向
かって、カバーレンズ4が重力方向に傾いている場合
も、図18(b)のごとく、水が流れる方向に向かって
カバーレンズ4が反重力方向に傾いて水が残りやすい場
合でも、いずれも水の勢いが衰えずにカバーレンズ4上
から外部へと流れていく。カバーレンズ4上に残ったわ
ずかな水は、送水が停止してからも続く送気によって簡
単に吹き飛ばされる。
【0122】尚、前記t1 秒は、1秒以内が好ましく、
特に0.5秒以内が最も好ましい。t2 秒は0.5〜5
秒程度であり、t1 秒以上であることが好ましい。
【0123】本実施例では、水の勢いが衰える前に送気
することで、水の勢いが保たれつつ流れるため、カバー
レンズ4上に水がほとんど残らずに流れ去り、しかも連
続して送気が行われるのでわずかに残った水も簡単に吹
き飛ばされ、送気時間がごく短くなり、検査時間が短く
なる。しかも送気量が減るため、体腔内圧を過剰に高め
ることがなく安全である。
【0124】尚、本実施例は図3〜図8,図7(a)に
示す送気ノズル21と送水ノズル22が別体の場合と、
図9(a)〜図15に示す送気及び送水を1つのノズル
36で行う場合のいずれにも適用可能である。
【0125】尚、第12実施例は、挿入部カバーを用い
ない従来の繰り返し使用される内視鏡においても適用可
能である。繰り返し使用される内視鏡とは、体腔内被検
部位を照らす照明用レンズと被検部位を観察する対物用
レンズと、対物用レンズに流体を吹き付けるノズルとを
先端に有して、内部にノズルに流体を供給する管路を設
けた挿入部と、挿入部の手元側に設けられ挿入部の湾曲
操作を行う湾曲操作ノブを有する操作部と、前記管路に
接続される流体制御ユニットからなるものであり、挿入
部カバー等のカバーを挿入部にかぶせずに直接体腔内に
挿入するものである。繰り返し使用される内視鏡の流体
制御ユニットは、管路の連通/遮断を行う弁体と前記弁
体の動作を制御して送気/送液を行うコントローラと、
コントローラに送水開始/停止信号を入力する送水スイ
ッチとから構成する。前記コントローラは、送水停止信
号によって自動的に送気を開始し、送水停止信号が入力
されてから一定時間後に送水が停止する弁体制御シーケ
ンスとすることで、短時間で対物用レンズ面上の水を吹
き飛ばし、送気量を少なくできる。また、前記一定時間
後とは、1秒以内が好ましく、特に0.5秒以内が最も
好ましい。
【0126】次に、第13実施例について説明する。本
実施例は、湾曲操作力量を重くせず、外カバーの装着が
簡単で術者の負担が少なくした構成を有するカバー式内
視鏡である。第1実施例または第9実施例と同様の構成
及び作用については、同じ符号を付して説明を省略す
る。
【0127】図1(a)(または図10)の口体部7に
設けた弾性リング12は、検査時はカバー用内視鏡の固
定溝11に固定される。一方、挿入部カバー1を装着す
る際は、固定溝11を越えて操作部10手元側へと移動
可能とすべく、口体部7の操作部10側端部は、弾性リ
ング12が固定溝11を越えてから操作部10と突きあ
たるまでの長さを10mm〜60mmとする。固定溝11の
位置は外カバーの長さ寸法下限値に合わせる。
【0128】前記構成において、弾性リング12が固定
溝11を越えてからさらに10mm以上外カバー6を伸ば
して装着する。外カバー6を伸ばしたままで先端カバー
5をカバー用内視鏡2の先端に嵌合・位置決めする。そ
の後、口体部7を先端側に移動(戻)し、弾性リング1
2を固定溝11に係合して固定する。すると、外カバー
6の長さ寸法バラツキの下限値と装着した挿入部カバー
1の外カバー6の実際長さの差だけ、外カバー6はたる
んで固定される。
【0129】本実施例では、外カバー6は検査中にたる
んで固定されているので、湾曲操作力量が重くならな
い。また装着〜固定において、口体部7を所定位置(固
定溝11)よりも引き上げた後、弾性リング12を固定
溝に係合させるだけでよく、術者にとって負担にならな
い装着・固定ができる。
【0130】図19ないし図21は第14実施例に係
り、図19はカバー式内視鏡の装着状態を示す側面図、
図20は図19のF−F線断面図、図21は図19のG
方向矢視図である。
【0131】本実施例は、第13実施例と同様に、湾曲
操作力量を重くせず、外カバーの装着が簡単で術者の負
担が少なくした構成を有するカバー式内視鏡である。図
19に示す挿入部カバー部1Bは、図1に示す口体部7
に代えて、口体部7Bを有している。その他、第1実施
例と同様の構成及び作用については、同じ符号を付して
説明を省略する。
【0132】図19に示すように、カバー用内視鏡2の
操作部10先端側にピン58を設けている。口体部7B
には、このピン58を滑らかに導入可能なU字溝59を
設けている。U字溝59の軸方向であって装着方向の長
さLは、挿入部カバー1Bの装着時に外カバー6が伸び
る長さと同等以上がよく、具体例としては10mm〜60
mmが好ましい。また、U字溝59の戻り方向長さxは、
ピン58をU字溝59に導入して突きあて端60に突き
あてた際、外カバー6が引張力を受ない寸法とする。す
なわち、外カバー6の長さバラツキが±10mmとする
と、最も短い場合(−10mm)の外カバー6からなる挿
入部カバー1を突きあて端60に突きあてた際、外カバ
ー6が丁度自然長となるか、たるんでシワを生じる長さ
である。
【0133】また、U字溝59よりも先端側の内側にリ
ング溝61を形成し、リング溝61に、弾性リング12
を挿入する。弾性リング12の内径は、ピン58を設け
た操作部10先端側の外径よりも若干小さいものとし、
操作部10の先端側に弾性リング12が嵌ることで挿入
部9と外部は気密に固定される。
【0134】尚、リング溝61の位置は、ピン58を突
きあて端60に突きあてた際、弾性リング12が操作部
10の先端側部分に嵌ったままとなる位置である。
【0135】前記構成において、挿入部カバー1Bをカ
バー用内視鏡2に被覆させていき、ピン58をU字溝5
9に導入していく。ピン58がU字溝59の曲がり部6
2に達するまでに、先端カバー5はカバー用内視鏡2の
先端に固定される。さらに、ピン58を突きあて端60
に突きあてる。この時、弾性リング12は操作部10の
先端側部分に位置し、挿入部カバー1Bの内部と外部を
気密に遮断し、摩擦力によって固定される。外カバー6
は自然長かあるいはたるんだ状態で固定される。
【0136】本実施例では、ピン58をU字溝59に従
って導入していくだけで挿入部カバー1Bが装着・固定
され、非常に簡単である。しかも、外カバー6は自然長
あるいはたるんだ状態であるので、湾曲操作力量が重く
なることがない。
【0137】尚、本実施例では、U字溝59の戻り方向
長さx分だけ余裕があるので、ピン58の位置をずらす
ことにより、外カバー6のバラツキを吸収できる。
【0138】また、弾性リングによって挿入部カバー1
の内外が気密に遮断されるので、検査中にカバー用内視
鏡2の挿入部9が汚物等で汚れることがなく、常に清潔
な状態で検査できる。
【0139】尚、図21は、図19のG方向矢視図であ
る。ピン58を突きあて端60に突きあたるまでに、口
体部7Bは、ピン58に対してα度回転する。このα度
はU字溝59の曲がり部62によって生じる。口体部7
Bに設けた口金14は、U字溝59にピン58が導入さ
れた時点で、上方向湾曲側を向いていることが好まし
い。ピン58が突きあて端60に達して固定されると、
口金14は、右方向湾曲側へα度回転している。一般に
内視鏡は左手で把持し、右手で鉗子等を鉗子栓16から
挿入するため、鉗子栓16が右方向湾曲側に回転してい
る方が使いやすい。従って、前述のごとく口金14は、
U字溝59にピン58が導入された時点で上方向湾曲側
に向いていれば、口体部7Bが固定されるとα度分右方
向湾曲側に回転しており、非常に使いやすいものとな
る。角度α度は、5度〜45度が好ましい。
【0140】図22は、第15実施例に係るカバー式内
視鏡の装着状態を示す側面図である。
【0141】本実施例は、第13実施例と同様に、湾曲
操作力量を重くせず、外カバーの装着が簡単で術者の負
担が少なくした構成を有するカバー式内視鏡である。図
22に示す挿入部カバー部1Bは、第12実施例の構成
に加えてU字溝にストッパーを有している。その他、第
1,第14実施例と同様の構成及び作用については、同
じ符号を付して説明を省略する。
【0142】図22に示す口体部7Bには、前記内視鏡
操作部10のピン58を滑らかに導入可能なU字溝59
を形成している。このU字溝59の曲がり部62には弾
性体からなり、半月状のストッパー63を固定してい
る。ストッパー63の固定は、ストッパー63の円弧部
をU字溝の曲がり部62に接合させるだけでよい。
【0143】前記構成において、ピン58はU字溝59
に導入され、ストッパー63に達する。さらにピン58
を導入していくことで、ストッパー63の弦部分(直線
部)を変形させ、曲がり部62を通過して突きあて端6
0に位置決めされる。
【0144】本実施例では、外力が口体部7Bに働き、
ピン58に対して口体部7Bが軸方向にずれても、スト
ッパー63が口体部の動きを規制してU字溝59からピ
ン58が完全に抜けてしまうことを防止できる。しかも
装着から固定までが簡単で、外カバー6も伸びたままで
はないので、湾曲操作力量が重くなることもない。
【0145】尚、弾性体はゴム等が好ましく、特にシリ
コンゴム、ウレタン、ネオプレンゴム等が好ましい。
【0146】図23は、第16実施例に係るカバー式内
視鏡の装着状態を示す側面図である。
【0147】本実施例は、第13実施例と同様に、湾曲
操作力量を重くせず、外カバーの装着が簡単で術者の負
担が少なくした構成を有するカバー式内視鏡である。図
23に示す挿入部カバー部1Bは、U字溝59の構成が
第12実施例と一部異なっている。その他、第1,第1
4実施例と同様の構成及び作用については、同じ符号を
付して説明を省略する。
【0148】図23に示す口体部7BのU字溝59は、
U字溝59の終端である突きあて端60の先端側近傍に
狭部64を設けている。狭部64の幅はピン58の外径
よりも小さいが、U字溝59部分での弾性によってピン
58を通過させることが可能な寸法とする。ピンの外径
を1とした場合、狭部64の幅は0.4〜0.9が好ま
しい。
【0149】前記構成では、ピン58はU字溝59に導
入されて外カバー6が伸ばされて装着された後、ピンは
曲がり部62を通過し、狭部64を押し拡げて突きあて
端60に固定される。
【0150】本実施例では、ピン58は狭部64と突き
あて端60の間に挟まれて固定されるので、使用中に、
口体部7Bに外力が加わってもはずれることなく保持さ
れる。このため、使い勝手が変わることなく検査ができ
る。さらに、装着から固定までの作業が簡単で、外カバ
ー6も伸びたままではないので、湾曲力量が重くなるこ
ともない。
【0151】尚、図21は、図19だけでなく、図22
及び図23のG方向矢視図でもあり、図21の説明に関
して前述した作用・効果は、図22及び図23の構成で
も同様に得られる。
【0152】図24は第17実施例に係り、カバー式内
視鏡の構成を示す一部縦断面を含む側面図である。
【0153】本実施例は、第13実施例と同様に、湾曲
操作力量を重くせず、外カバーの装着が簡単で術者の負
担が少なくした構成を有するカバー式内視鏡である。図
23に示す挿入部カバー部1Cは、第1実施例の口体部
7に代えて、口体部7Cを有している。その他、第1,
第14実施例と同様の構成及び作用については、同じ符
号を付して説明を省略する。
【0154】図24に示す口体部7Cは、固定保持部6
5と、この固定保持部65に進退自在に組合わさる移動
部66とからなる。移動部66はリング溝61を内周に
有し、弾性リング12を挿入している。固定保持部65
は、その内周に、カバー用内視鏡2の操作部10の先端
側に設けた固定溝11に気密に係合可能な突起67を有
している。さらに固定保持部65の先端側は、移動部6
6の弾性リング12の内周と気密に摺動可能で例えば長
さ30〜100mmの摺動部68を有している。この摺動
部68の手元側は、移動部66の手元側と突きあたる段
付部69が形成されている。
【0155】尚、カバー用内視鏡2の先端から固定溝1
1までの長さは、外カバー6を自然長として、移動部6
6を段付部69に突きあてた状態で、先端カバーから突
起67までの長さよりも10〜60mm長く構成する。鉗
子チャンネル13は、固定保持部65に設けた口金14
の内部の分岐部70において、二方向に分岐する。分岐
部70において分岐した一方の管路は鉗子栓16が設け
られる開口に連通し、他方の管路は、吸引チューブ17
に接続される。また、操作部カバー19は、操作部10
及び吸引チューブ17を覆うべく固定保持部65の手元
側端部に固定されている。尚、外カバー6は、その手元
側端部が、移動部66の先端側に連結・固定されてい
る。
【0156】前記構成において、カバー用内視鏡2に挿
入部カバー1Cを装着する際、移動部66を保持して口
体部7Cに挿入部9を挿入していくと、外カバー6は自
然長よりも10〜60mm伸ばされる。そして、操作部1
0に設けた固定溝11に固定保持部65の突起67が係
合し、固定される。固定された時点では、外カバー6は
伸ばされているため、伸ばされた分移動部66を先端側
に戻して外カバー6を自然長に戻す。
【0157】本実施例では、外カバー6の長さを自然長
にできるので、湾曲操作力量が重くなることがない。ま
た、固定保持部65を固定して、移動部66を先端側へ
移動するだけでよいので、術者にとって、非常に簡単な
操作である。また、突起67及び弾性リング12によっ
て挿入部カバー1Cの内外が気密に遮断されるので、汚
物等によってカバー用内視鏡2の挿入部9は汚染されな
い。
【0158】〔付記1〕 請求項1記載の内視鏡におい
て、前記親水部は、前記ノズルから流出する水流の方向
とは異なる方向に設けている。
【0159】〔付記1−1〕 請求項1記載の内視鏡に
おいて、前記先端光学素子は前記被検部位を観察するた
めの観察光学系を構成する先端光学素子であって、前記
先端光学素子及び前記ノズルは、被検部位に挿入される
当該内視鏡の挿入部先端に配置されている。
【0160】〔付記2〕 請求項1記載の内視鏡におい
て、前記先端光学素子及び前記ノズルとを有する挿入部
カバーと、前記挿入部カバーに挿入部が挿入されて前記
先端光学素子と対向するように配置された照明光学系及
び観察光学系を前記挿入部に配置しているカバー用内視
鏡とからなりこれらが組み合わされる構成である。
【0161】〔付記3〕 請求項1記載の内視鏡は、カ
バーを装着せずに体腔内に挿入される挿入部を有し、且
つ繰り返し使用されるもの。
【0162】〔付記4〕 請求項1記載の内視鏡におい
て、前記撥水コーティングはフッ素樹脂系材料からな
る。
【0163】〔付記5〕 請求項1記載の内視鏡におい
て、前記親水部は極性基またはイオン基からなる親水基
をもつ化合物からなる。
【0164】〔付記6〕 請求項1記載の内視鏡におい
て、前記親水部は前記先端光学素子と前記ノズルとの間
の少なくとも一部に設けている。
【0165】〔付記7〕 請求項1記載の内視鏡におい
て、前記親水部は前記先端光学素子と前記ノズルの間で
あって、このノズルから流出した水流が触れる位置に設
けている。
【0166】〔付記8〕 請求項1記載の内視鏡におい
て、前記親水部は前記先端光学素子と前記ノズルの間で
あって、このノズルから流出した水流を横切るように配
置されている。
【0167】〔付記8−1〕 請求項1記載の内視鏡に
おいて、前記親水部は、前記先端光学素子の縁のうち前
記ノズルの開口と向き合う側の縁であって、その縁の幅
の半分ないし同程度の幅を有している。
【0168】〔付記9〕 請求項1記載の内視鏡におい
て、前記親水部は前記先端光学素子の表面の一部に設け
ている。
【0169】〔付記10〕 請求項1記載の内視鏡にお
いて、前記親水部は前記先端光学素子の表面であって、
前記ノズルに近い縁に設けている。
【0170】〔付記11〕 請求項1記載の内視鏡にお
いて、前記先端光学素子は、照明光が出射される照明用
光学素子と観察のための対物用光学素子とを一体または
別体に隣接してまたは近接して配置された構成であり、
前記ノズルはその開口が少なくとも前記対物用光学素子
に向かうように配置されており、前記親水部は、前記対
物用光学素子の縁のうち、少なくとも前記ノズルの開口
と向かい合う縁に沿って設けている。
【0171】〔付記12〕 請求項1記載の内視鏡にお
いて、前記先端光学素子は、照明光が出射される照明用
光学素子と観察のための対物用光学素子とを一体または
別体に隣接してまたは近接して配置された構成であり、
前記ノズルはその開口が少なくとも前記対物光学素子に
向かうように配置されており、前記親水部は、前記照明
用光学素子と前記対物用光学素子との境界の少なくとも
一部に設けられている。
【0172】〔付記13〕 請求項1記載の内視鏡にお
いて、前記先端光学素子は、照明光が出射される照明用
光学素子と観察のための対物用光学素子とを一体または
別体に隣接してまたは近接して配置された構成であり、
前記ノズルはその開口が少なくとも前記対物用光学素子
に向かうように配置されており、前記照明用光学素子の
少なくとも一部に前記親水部を設けている。
【0173】〔付記13−1〕 請求項1記載の内視鏡
において、前記親水部は前記照明光学素子の表面に親水
コーティングを施したもの。
【0174】〔付記14〕 請求項1記載の内視鏡にお
いて、前記親水部は、前記ノズルから流出する水流にほ
ぼ沿って水流の両側に延設している。
【0175】〔付記15〕 請求項1記載の内視鏡にお
いて、前記親水部は、前記先端光学素子とノズルの間に
水流に沿う方向であって、このノズルから前記先端光学
素子へ向かって幅が広がるように水流の両側に延設して
いる。
【0176】〔付記16〕 付記14または付記15記
載の内視鏡において、前記親水部は、前記水流の両側か
らさらに前記先端光学素子の両側に沿って延設してい
る。
【0177】〔付記17〕 請求項1記載の内視鏡にお
いて、前記先端光学素子の素材は親水性を有する素材で
形成されているもの。
【0178】〔付記18〕 付記9記載の内視鏡におい
て、前記先端光学素子をガラスで形成し、この先端光学
素子の一部に撥水コーティングしない部分を前記親水部
として設けている。
【0179】付記1〜18の構成では前記ノズルからの
水流が親水部によって送水幅が広げられて、撥水コーテ
ィングした先端光学素子面に対して注がれるので、先端
光学素子面の大部分を洗浄できる。従って、先端光学素
子に撥水性があっても送水によって先端光学素子表面の
大部分を洗えて、観察画像が常に良好にできる。
【0180】〔付記19〕 被検部位を観察可能とする
光学素子と、この光学素子に流体を吹き付けるノズル
と、このノズルに流体を供給する管路と、前記管路に接
続される流体制御ユニットとからなる内視鏡において、
前記流体制御ユニットは、管路の連通/遮断を行う弁体
と、この弁体の動作を制御して送気/送水を行わせるコ
ントローラと、このコントローラに送水開始/送水停止
信号を入力する送水スイッチとからなり、前記コントロ
ーラは送水停止信号によって自動的に送気を開始し、送
水停止信号が入力されてから一定時間後に送水が停止す
る弁体制御シーケンスを有している。
【0181】〔付記20〕 付記19記載の内視鏡は、
先端に前記先端光学素子及び前記ノズルを有し且つ前記
ノズルに流体を供給する管路を内蔵する挿入部カバー
と、前記挿入部カバーに挿入されて前記先端光学素子と
対向するように配置された照明光学系及び観察光学系を
配置したカバー用内視鏡とからなり、これらが組み合わ
される構成である。
【0182】〔付記21〕 付記19記載の内視鏡は、
カバーを装着せずに被検体内に挿入される挿入部を有
し、繰り返し使用されるもの。
【0183】〔付記22〕 付記19記載の内視鏡にお
いて、前記弁体は電磁弁である。
【0184】〔付記23〕 付記19記載の内視鏡にお
いて、前記管路は送気管路と送水管路からなり、前記送
気管路は送気源と連通し且つその管路途中に大気中に連
通するリーク管路を設け、前記送水管路は送水源と連通
しており、前記送気管路、前記送水管路及び前記リーク
管路の各管路途中に前記弁体を各々設けている。
【0185】付記19〜23の構成では、送水停止前に
送気を開始して水流の勢いを衰えさせず、短時間で光学
素子面上の水を吹き飛ばして水切れを良くすることで、
検査時間の短縮と送気量を少なくできる。
【0186】〔付記24〕 被検部位を観察可能なカバ
ー光学素子を有する先端カバー、この先端カバーの一端
を固定したチューブ状の外カバー及びこの外カバーの他
端に固定される口体部とを有する挿入部カバーと、前記
カバー光学素子に対向するように配置された照明光学系
及び観察光学系を有する挿入部及び、この挿入部の手元
側に連結され且つ前記挿入部カバーに挿入された際に前
記口体部が固定される操作部とを有するカバー用内視鏡
と、からなる内視鏡において、前記口体部及び前記操作
部には、前記外カバーを自然長以下に調整する調整部を
設けている。
【0187】〔付記25〕 付記24記載の内視鏡にお
いて、前記調整部は、前記口体部に内嵌された弾性リン
グと、前記口体部の弾性リングと係合するよう前記操作
部に設けられた固定溝とを有しており、前記口体部の弾
性リングは固定溝の位置よりさらに操作部の手元側に移
動可能に構成されている。
【0188】〔付記26〕 付記24記載の内視鏡にお
いて、前記調整手段は、前記操作部外周面に突設された
ピンと、前記口体部の手元側端で開放されて前記ピンを
導入し、曲がり部分を経て前記ピンを突き当て端にて係
合するよう前記操作部に設けられたU字溝とからなる。
【0189】〔付記27〕 付記26記載の内視鏡にお
いて、前記操作部と前記挿入部カバーを気密に保持する
ために前記口体部に弾性リングが設けられている。
【0190】〔付記28〕 付記26記載の内視鏡にお
いて、前記U字溝には係合された前記ピンを保持する手
段を設けている。
【0191】〔付記29〕 付記26記載の内視鏡にお
いて、前記U字溝の曲がり部分に前弾性体からなるスト
ッパーを設けている。
【0192】付記29記載の構成では、係合または係合
を解除する時には前記ピンが弾性体であるストッパーを
変形させて通過し、係合後には前記ピンの抜け止めの役
割をする。
【0193】〔付記30〕 付記28記載の内視鏡にお
いて、前記保持する手段は、前記U字溝の突き当て端近
傍に設けられた前記ピンの幅より若干狭い狭部である。
【0194】付記24〜30の構成では、口体部をカバ
ー用内視鏡に引き上げて装着した後、口体部を先端側に
戻して外カバーの伸びをなくすことができる。
【0195】〔付記31〕 付記24記載の内視鏡にお
いて、前記口体部は、前記操作部に固定される固定部
と、前記外カバーの他端を固定し且つ前記固定部に対し
て進退自在な移動部とからなる。
【0196】〔付記32〕 付記31記載の内視鏡にお
いて、前記移動部は前記固定部と気密に且つ摺動可能な
弾性リングを設け、前記固定部は前記操作部に設けた固
定溝に気密に係合する突起を設けている。
【0197】〔付記33〕 付記24記載の内視鏡にお
いて、前記調整部は、前記操作部に対して摺動可能であ
る。
【0198】付記24〜33の構成では、先端カバーに
挿入部を確実に固定させた後に、外カバーの引っ張り分
を戻して固定するので、湾曲操作力量を重くせず、外カ
バーの装着から固定までの作業が簡単で術者の負担を軽
くすることができる。
【0199】
【発明の効果】本発明によれば、撥水コーティングした
先端光学素子面上に注がれる水流幅が親水部により広げ
られるため、先端光学素子に撥水性があっても送水によ
って先端光学素子表面の大部分を洗えて、且つ素子面の
撥水性により水切れを良くすることができ、観察画像を
常に良好にすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図3は第1実施例に係り、図1
(a)はカバー式内視鏡の縦断面図、図1(b)は
(a)のA方向矢視図。
【図2】図2は挿入部カバー部先端を拡大した一部縦断
面図。
【図3】図3は親水部の作用説明図。
【図4】図4及び図5は第3実施例に係り、図4は図1
(a)のA方向矢視図。
【図5】図5(a)は図4のH−H線断面図、図5
(b)はカバーレンズの構成部材の正面図。
【図6】図6は第4実施例に係り、(a)はカバーレン
ズの構成部材の正面図、(b)はカバーレンズの一部を
示す断面図。
【図7】図7(a)は第5実施例に係り図1(a)と同
様のA方向矢視図、図7(b)は第6実施例に係り、カ
バーレンズの構成を示す正面図。
【図8】図8は第7実施例に係る挿入部カバー部先端の
正面図。
【図9】図9は第8実施例に係り、(a)は挿入部カバ
ー部の先端の正面図、(b)は(a)のI−I線断面図
である。
【図10】図10ないし図14は第9実施例に係り、図
10はカバー式内視鏡の手元側が縦断面となっている側
面図。
【図11】図11は図10のC−C線断面図。
【図12】図12(a)は図11のD−D線断面図、図
12(b)は合流部材の背面図、図12(c)は(b)
のE方向矢視図。
【図13】図13は水流の流れに関する説明図。
【図14】図14は湾曲状態の説明図。
【図15】図15は第10実施例に係る構成図。
【図16】図16ないし図18は第12実施例に係り、
図16は送気送水ユニットの構成図。
【図17】図17は図16に示す構成のタイミングチャ
ート図。
【図18】図18(a),(b)は送水動作の説明図
【図19】図19ないし図21は第14実施例に係り、
図19はカバー式内視鏡の装着状態を示す側面図。
【図20】図20は図19のF−F線断面図。
【図21】図21は図19等のG方向矢視図。
【図22】図22は第15実施例に係るカバー式内視鏡
の装着状態を示す側面図。
【図23】図23は第16実施例に係るカバー式内視鏡
の装着状態を示す側面図。
【図24】図24は第17実施例に係り、カバー式内視
鏡の構成を示す一部縦断面を含む側面図。
【符号の説明】
1…挿入部カバー部 2…カバー用内視鏡 3…カバー式内視鏡 4…カバーレンズ 5…先端カバー 22…送水ノズル 23…親水部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検部位を観察するための構成に含まれ
    る先端光学素子と、この先端光学素子に水を吹き付ける
    ためのノズルとを有する内視鏡において、 前記先端光学素子は表面に撥水性コーティングを施して
    おり、 前記ノズルから流出する水流経路と少なくとも重なる位
    置に親水性を有する親水部を設けていることを特徴とし
    ている内視鏡。
JP6117161A 1994-05-30 1994-05-30 内視鏡 Withdrawn JPH07313442A (ja)

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