JPH07313248A - 化粧用スポンジパフ、及びその製造方法 - Google Patents

化粧用スポンジパフ、及びその製造方法

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JPH07313248A
JPH07313248A JP11076494A JP11076494A JPH07313248A JP H07313248 A JPH07313248 A JP H07313248A JP 11076494 A JP11076494 A JP 11076494A JP 11076494 A JP11076494 A JP 11076494A JP H07313248 A JPH07313248 A JP H07313248A
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JP
Japan
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puff
water
cosmetic
sponge puff
oil
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JP11076494A
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English (en)
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Toshimine Mori
俊峯 森
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NIPPON PAFU SEIZO KK
Original Assignee
NIPPON PAFU SEIZO KK
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 化粧料がスポンジパフ内部に浸透せず、かつ
柔軟性や肌に対する触感に優れ、良好な化粧効果が得ら
れる化粧用スポンジパフを提供する。 【構成】 連続気泡構造型の化粧用スポンジパフであっ
て、フッ素系、シリコーン系、ワックス系あるいは金属
塩系の撥水撥油剤をアクリロニトリル−ブタジエン共重
合体ゴム(NBR)に混練したパフ原材料により化粧用
スポンジパフが成形されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧用スポンジパフ、
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、ア
クリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム(NBR)、
スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、天然ゴ
ム(NR)等からなる連続気泡構造型の化粧用スポンジ
パフに、液状化粧料、特に低粘度の化粧料を付着させた
場合、化粧料の殆どが連続気泡を通過し、パフ内部の奥
深いところに吸収された。
【0003】その結果、化粧料が肌に付着せず、化粧料
の無駄が多くなり、満足な化粧ができなかった。
【0004】しかも、化粧時において、パフに吸収され
た化粧料がパフの裏面から浸み出て手や衣服を汚した
り、あるいはパフ内部に含まれる化粧料が次第に腐敗す
るといった衛生上の問題もあった。
【0005】上記の種々の問題を解決するために、次の
ような提案がなされた。
【0006】連続気泡の気泡径を小さくするか、発泡
倍率を小さくする。又は、 化粧用スポンジパフの表面に、ゴム系、熱可塑性樹脂
系の多孔質フィルム材を貼着する。
【0007】しかしながら、上記いずれの方法も、下記
の理由により満足のいく方法ではなかった。すなわち、
上記の方法にあっては、確かに、パフ内部への化粧料
の吸収がある程度抑えられるが、その反面、化粧用スポ
ンジパフの重要特性である柔軟性が著しく阻害され、商
品価値が低下した。また、上記に方法にあっては、上
記と同様、確かに、パフ内部への化粧料の吸収が抑え
られるが、製造方法が複雑で品質も均一性に乏しく、著
しいコスト高を招いた。
【0008】[発明の目的]本発明は、上記の実情に鑑
みてなされたものであり、その目的は、化粧料の吸収を
抑えて良好な化粧効果が得られ、しかも、柔軟性や肌に
対する触感に優れるとともに、製造が容易で品質の均一
性も高い化粧用スポンジパフ、及びその製造方法を提供
するところにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の化粧用スポンジ
パフは、連続気泡構造型の化粧用スポンジパフであっ
て、撥水撥油剤をブタジエン共重合体ゴムまたは天然ゴ
ムに混練したパフ原材料から得られてなるものである。
【0010】本発明の化粧用スポンジパフの製造方法
は、連続気泡構造型の化粧用スポンジパフの製造方法で
あって、ブタジエン共重合体ゴムまたは天然ゴムに撥水
撥油剤を配合し、この配合物を成型することを特徴とす
る方法である。
【0011】ここでいう「撥水撥油剤」とは、撥水性能
と撥油性能とを兼ね揃えた処理剤をいい、従来公知の化
合物を使用することができる。
【0012】前記撥水撥油剤としては、例えば、フッ素
系、シリコーン系、ワックス系あるいは金属塩系のもの
が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよいし、
2種以上を併用することもできる。
【0013】具体的にいえば、フッ素系撥水撥油剤とし
ては、四フッ化エチレン樹脂やフッ化ビニリデン樹脂等
のフッ素樹脂、ペルフルオロアルキル基を持つフッ素化
合物(ペルフルオルアクリレート等の乳化重合物など)
が挙げられる。市販されているものとしては、例えば、
ルブロンLD−100(ダイキン工業(株)製)、ディ
ックガードF−14(大日本インキ(株)製)等があ
る。
【0014】シリコーン系撥水撥油剤としては、主鎖に
シロキサン結合を有し、側鎖にメチル基、エチル基、プ
ロピル基等のアルキル基やフルオロアルキル基を有する
オルガノポリシロキサンなどが挙げられる。市販されて
いるものとしては、例えば、TSE200A(東芝シリ
コーン(株)製)、アサヒシリコンリペラント702
(旭硝子(株)製)等がある。
【0015】ワックス系撥水撥油剤としては、みつろ
う、パラフィン等が挙げられる。市販されているものと
しては、例えば、リバゾールK30(東海製油(株)
製)、ジルコセットG5(七福化学(株)製)などがあ
る。
【0016】金属塩系撥水撥油剤としては、脂肪酸のジ
ルコニウム塩またはアルミニウム塩などが挙げられる。
市販されているものとしては、例えば、ネオラックR5
00(高松油脂(株)製)、ペトロックスP−200
(明成化学(株)製)などがある。
【0017】また、従来公知の撥水剤に、同じく従来公
知の撥油剤を配合した混合物も、本発明における撥水撥
油剤として使用することができる。なお、撥水撥油剤と
しては、その分子内において、使用するゴムに対し化学
的な結合を形成し得る活性基(反応基)を有していても
よいし、有していなくてもよい。
【0018】撥水撥油剤の配合割合としては、ブタジエ
ン共重合体ゴムあるいは天然ゴムの100重量部(以
下、単に「部」という)に対し、1〜10部であること
が好ましいが、これによって限定されるものではない。
撥水撥油剤が1部未満では、配合の効果が発現しにく
く、また10部を超えると、ゴムの特性である弾性が損
なわれ、又、摩擦強度、引張強度、引裂強度などの諸物
性も低下するという問題が起こる可能性が生じる。な
お、さらに好ましい範囲は1〜8部である。
【0019】前記したブタジエン共重合体ゴムとして
は、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム(NB
R)、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)が
挙げられる。柔軟性に優れているという点ではNBRの
方が好ましい。
【0020】本発明の化粧用スポンジパフの製造方法の
一例を以下に簡単に説明するが、これに限るものではな
い。すなわち、まず、アクリロニトリル−ブタジエン共
重合体ゴム(NBR)に、加硫剤、促進剤、老化防止材
などを適宜配合するとともに、撥水撥油剤を配合した。
のち、この配合物を機械的に空気を圧送しながら、撹
拌、発泡させ、所定の型枠に注入して固化成形し、加硫
を行なった。得られた成形品を所定の厚みに裁断したの
ち研磨し化粧用スポンジパフを得た。
【0021】
【作用】本発明の化粧用スポンジパフにあっては、パフ
原材料に含めた撥水撥油剤の働きにより、得られた化粧
用スポンジパフ全体が極めて良好な撥水撥油性を備え
る。この撥水発油性のために、化粧料は連続気泡の奥深
くまで侵入することはできず、パフ内部への化粧料の浸
透が防止される。このように、撥水撥油剤をNBR等の
原料に配合し、この配合物を成形するだけなので、柔軟
性や肌に対する触感を低下させる心配はなく、また製造
が容易であり、品質の均一性に優れたものとなる。
【0022】
【実施例】次に本発明を実施例に基づいてさらに詳細に
説明する。実施例1〜5および比較例1 下記[表1]及び[表2]に記載した成分を同表に併記
した割合で配合して混練し、これによりパフ原材料(化
粧用スポンジパフ用ゴム組成物)を得た。前記パフ原材
料を、機械的に空気を圧送しながら撹拌し、発泡倍率が
5倍となるように調整した。次いで、直径60mm、長
さ500mmの円筒形型枠に注入し、温度130℃で5
0分間加硫した。のち、この成型品を取り出して水洗
し、乾燥した。その後、油圧プレス機で裁断したのちこ
れを研磨して、厚さ8mm、直径55mmの化粧用スポ
ンジパフを得た。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】上記の実施例1〜5および比較例1で得ら
れたそれぞれの化粧用スポンジパフに対し、吸収性試
験、展開性試験を行なった。
【0026】吸収性試験 化粧用スポンジパフの上に0.5mlの液状化粧料を落
とし、化粧用スポンジパフの表面にて指でほぼ同じ力で
押し広げた時の化粧料の広がり面積(cm)を測定し
た。
【0027】展開性試験 化粧用スポンジパフの上に0.5mlの液状化粧料を落
とし、紙(乾式PPC用紙、日本ビジネス・サプライ
(株)製)に擦り付けた時の化粧料の広がり面積(cm
)を測定した。
【0028】上記の試験結果(測定値)を下記[表3]
に示す。なお、測定値はいずれも、同じ試験を3回行な
った平均値である。
【0029】
【表3】
【0030】[表3]から明らかなように、実施例1〜
5で得られた化粧用スポンジパフに付着させた化粧料
は、比較例1のパフに付着させた化粧料に比べ、パフ内
部への吸収が抑えられて表面に多く残っている。これ
は、化粧料が無駄にならず、優れた化粧効果が得られる
ことを意味している。
【0031】次に、実施例1〜5で得られた化粧用スポ
ンジパフの撥水発油性の耐洗濯性についての試験を行な
った。この試験は、以下のようにして行なった。すなわ
ち、化粧用スポンジパフを0.1%の中性洗剤を含む水
溶液に浸漬し、10回揉み洗いした後、流水で良く水洗
し、遠心分離機で脱水した。これを90℃の恒温器に入
れ、20分間乾燥した。この操作を5回繰り返したの
ち、上記吸収性試験、展開性試験をそれぞれ行なっ
た。
【0032】上記の試験結果(測定値)を下記[表4]
に示す。なお、測定値はいずれも、同じ試験を3回行な
った平均値である。
【0033】
【表4】
【0034】[表4]から明らかなように、本発明の化
粧用スポンジパフは、優れた耐洗濯性を有している。
【0035】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、パフに
含まれる撥水撥油剤が液状化粧料の吸収を抑えるので、
化粧料が無駄にならず、また衛生的である。しかも、連
続気泡構造を有しているので、柔軟性や肌に対する触感
に優れ、良好な化粧効果が得られる。
【0036】撥水撥油剤は、パフ成型前において原材料
に配合したので、得られた化粧用スポンジパフの撥水発
油性能は長時間にわたって持続し、さらには、製造が容
易で大量生産に好適であり、また品質の均一な製品が低
コストで得られる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続気泡構造型の化粧用スポンジパフであ
    って、 撥水撥油剤をブタジエン共重合体ゴムまたは天然ゴムに
    混練したパフ原材料から得られてなることを特徴とする
    化粧用スポンジパフ。
  2. 【請求項2】前記撥水撥油剤が、フッ素系、シリコーン
    系、ワックス系あるいは金属塩系のいずれかである請求
    項1記載の化粧用スポンジパフ。
  3. 【請求項3】前記ブタジエン共重合体ゴムが、アクリロ
    ニトリル−ブタジエン共重合体ゴム(NBR)であるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の化粧用スポン
    ジパフ。
  4. 【請求項4】連続気泡構造型の化粧用スポンジパフの製
    造方法であって、 ブタジエン共重合体ゴムまたは天然ゴムに撥水撥油剤を
    配合し、この配合物を成型することを特徴とする化粧用
    スポンジパフの製造方法。
JP11076494A 1994-05-25 1994-05-25 化粧用スポンジパフ、及びその製造方法 Pending JPH07313248A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016137087A1 (ko) * 2015-02-27 2016-09-01 주식회사 엘지생활건강 소수성 고분자 폼에 함침된 화장료 조성물을 포함하는 화장품

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016137087A1 (ko) * 2015-02-27 2016-09-01 주식회사 엘지생활건강 소수성 고분자 폼에 함침된 화장료 조성물을 포함하는 화장품
US9744117B2 (en) 2015-02-27 2017-08-29 Lg Household & Health Care Ltd. Cosmetics comprising cosmetic compositions impregnated in hydrophobic polymer foam

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