JP2001095621A - 化粧用塗布具の表面処理方法 - Google Patents
化粧用塗布具の表面処理方法Info
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】処理剤成分の表面侵出がなく、コシがあり、洗
濯を繰り返してもすべり性および肌あたりが良好な化粧
用スポンジパフを提供する。 【解決手段】紫外線を照射し化粧用スポンジパフの表面
にグラフトモノマーをグラフト重合させる。たとえばポ
リエチレングリコールジアクリレート、オクトキシポリ
エチレングリコールポリプロピレングリコールモノアク
リレート等のグラフトモノマーおよび光重合開始剤を含
む処理液に化粧用スポンジパフを含浸するか、あるいは
該処理液を化粧用スポンジパフの表面に塗布したのち、
紫外線を照射し化粧用スポンジパフの表面にグラフトモ
ノマーをグラフト重合させる。
濯を繰り返してもすべり性および肌あたりが良好な化粧
用スポンジパフを提供する。 【解決手段】紫外線を照射し化粧用スポンジパフの表面
にグラフトモノマーをグラフト重合させる。たとえばポ
リエチレングリコールジアクリレート、オクトキシポリ
エチレングリコールポリプロピレングリコールモノアク
リレート等のグラフトモノマーおよび光重合開始剤を含
む処理液に化粧用スポンジパフを含浸するか、あるいは
該処理液を化粧用スポンジパフの表面に塗布したのち、
紫外線を照射し化粧用スポンジパフの表面にグラフトモ
ノマーをグラフト重合させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧用塗布具、例
えば化粧用スポンジパフの表面処理方法に関するもので
ある。
えば化粧用スポンジパフの表面処理方法に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】従来、化粧用スポンジパフのすべり性お
よび肌あたりを同時に改善する方法として以下の方法が
ある。 アクリルシリコン共重合体、または流動パラフィン、
スクワラン等の油性物質のエマルジョンを、スポンジ原
料に添加混合し、加熱、成形する。 少なくとも１種類のグラフトモノマーおよび熱重合開
始剤を含む処理液にスポンジパフを含浸し、該処理液中
にて加熱することによりスポンジパフ表面にグラフトモ
ノマーをグラフト重合（以下、「熱重合」という。）さ
せる。
よび肌あたりを同時に改善する方法として以下の方法が
ある。 アクリルシリコン共重合体、または流動パラフィン、
スクワラン等の油性物質のエマルジョンを、スポンジ原
料に添加混合し、加熱、成形する。 少なくとも１種類のグラフトモノマーおよび熱重合開
始剤を含む処理液にスポンジパフを含浸し、該処理液中
にて加熱することによりスポンジパフ表面にグラフトモ
ノマーをグラフト重合（以下、「熱重合」という。）さ
せる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の方
法には以下の問題点がある。すなわちのスポンジ原料
に油性物質を添加する方法では、アクリルシリコン共重
合体、または流動パラフィン、スクワラン等の油性物質
が、スポンジ基材と結合していないため、洗濯により簡
単に脱落し、すべり性および肌あたりの良さが失われて
しまう。
法には以下の問題点がある。すなわちのスポンジ原料
に油性物質を添加する方法では、アクリルシリコン共重
合体、または流動パラフィン、スクワラン等の油性物質
が、スポンジ基材と結合していないため、洗濯により簡
単に脱落し、すべり性および肌あたりの良さが失われて
しまう。
【０００４】のスポンジパフを処理液中にて熱重合す
る方法では、肌あたりは良いが、すべり性はあまり改善
されない。また、熱重合ではモノマーがスポンジ基材に
重合する確率が低く、モノマー同士が重合して生じたホ
モポリマーがスポンジ基材に絡み合っていると考えら
れ、洗濯を繰り返すとすべり性および感触性が徐々に失
われる傾向にある。
る方法では、肌あたりは良いが、すべり性はあまり改善
されない。また、熱重合ではモノマーがスポンジ基材に
重合する確率が低く、モノマー同士が重合して生じたホ
モポリマーがスポンジ基材に絡み合っていると考えら
れ、洗濯を繰り返すとすべり性および感触性が徐々に失
われる傾向にある。
【０００５】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消し、洗濯を繰り返してもすべり性および肌あたりが
良好な化粧用スポンジパフを提供することを目的とする
ものである。
解消し、洗濯を繰り返してもすべり性および肌あたりが
良好な化粧用スポンジパフを提供することを目的とする
ものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記の目的を
達成すべく鋭意検討した結果、本発明の第１として、化
粧用塗布具、例えば化粧用スポンジパフの表面にグラフ
トモノマーを紫外線によりグラフト重合させることによ
って所期の目的を達成することができることを見出し
た。
達成すべく鋭意検討した結果、本発明の第１として、化
粧用塗布具、例えば化粧用スポンジパフの表面にグラフ
トモノマーを紫外線によりグラフト重合させることによ
って所期の目的を達成することができることを見出し
た。
【０００７】本発明の第２は、少なくとも１種類のグラ
フトモノマーおよび光重合開始剤および必要に応じて増
感剤を含む処理液に化粧用塗布具を含浸したのち、紫外
線を照射し化粧用塗布具の表面にグラフトモノマーをグ
ラフト重合（以下、「光重合」という。）させることを
特徴とするものである。
フトモノマーおよび光重合開始剤および必要に応じて増
感剤を含む処理液に化粧用塗布具を含浸したのち、紫外
線を照射し化粧用塗布具の表面にグラフトモノマーをグ
ラフト重合（以下、「光重合」という。）させることを
特徴とするものである。
【０００８】本発明の第３は、少なくとも１種類のグラ
フトモノマーおよび光重合開始剤および必要に応じて増
感剤を含む処理液を化粧用塗布具の表面に塗布したの
ち、紫外線を照射し化粧用塗布具の表面にグラフトモノ
マーを光重合させることを特徴とするものである。
フトモノマーおよび光重合開始剤および必要に応じて増
感剤を含む処理液を化粧用塗布具の表面に塗布したの
ち、紫外線を照射し化粧用塗布具の表面にグラフトモノ
マーを光重合させることを特徴とするものである。
【０００９】本発明の第４は、本発明の第１〜第３のい
ずれかの構成に加えて、グラフトモノマーが、その構造
中にポリエチレングリコールおよびアクリレートを含ん
でいることを特徴とするものである。
ずれかの構成に加えて、グラフトモノマーが、その構造
中にポリエチレングリコールおよびアクリレートを含ん
でいることを特徴とするものである。
【００１０】本発明の第５は、本発明の第１〜第４のい
ずれかの構成に加えて、光重合開始剤またはその一成分
が、２−ヒドロキシ−２−メチル−１−フェニル−プロ
パン−１−オンまたはその誘導体であることを特徴とす
るものである。
ずれかの構成に加えて、光重合開始剤またはその一成分
が、２−ヒドロキシ−２−メチル−１−フェニル−プロ
パン−１−オンまたはその誘導体であることを特徴とす
るものである。
【００１１】
【発明の実施の形態】本発明においてグラフトモノマー
とは、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポ
リエーテル、アクリル樹脂、ポリブタジエン等と少なく
とも１個の重合性の官能基からなる。
とは、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポ
リエーテル、アクリル樹脂、ポリブタジエン等と少なく
とも１個の重合性の官能基からなる。
【００１２】すなわちグラフトモノマーは、その構造中
に重合性の官能基、たとえばビニル基（メタクリレー
ト、アクリレート、スチレン、オレフィン等）、シッフ
塩基、アゾ基、アセチレン結合等の二重結合または三重
結合を有することを特徴とする。
に重合性の官能基、たとえばビニル基（メタクリレー
ト、アクリレート、スチレン、オレフィン等）、シッフ
塩基、アゾ基、アセチレン結合等の二重結合または三重
結合を有することを特徴とする。
【００１３】グラフトモノマーの例としては、ポリアル
キレングリコールメタクリレートおよびポリアルキレン
グリコールアクリレート、具体的にはポリエチレングリ
コールメタクリレート、ポリエチレングリコールアクリ
レート、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコ
ールメタクリレート、ポリエチレングリコールポリプロ
ピレングリコールアクリレート等が挙げられる。
キレングリコールメタクリレートおよびポリアルキレン
グリコールアクリレート、具体的にはポリエチレングリ
コールメタクリレート、ポリエチレングリコールアクリ
レート、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコ
ールメタクリレート、ポリエチレングリコールポリプロ
ピレングリコールアクリレート等が挙げられる。
【００１４】光重合開始剤は、光（紫外線）を照射する
ことによりグラフト重合反応を開始させるものを指す。
光重合開始剤の例としては、光開裂により２つのラジカ
ルを発生（光開裂型）するか、あるいは水素供与体から
水素を引き抜きラジカルを発生（水素引抜き型）するこ
とにより、ラジカル重合を開始するもの、または分解し
て酸を発生しカチオン重合を開始するものが挙げられ
る。
ことによりグラフト重合反応を開始させるものを指す。
光重合開始剤の例としては、光開裂により２つのラジカ
ルを発生（光開裂型）するか、あるいは水素供与体から
水素を引き抜きラジカルを発生（水素引抜き型）するこ
とにより、ラジカル重合を開始するもの、または分解し
て酸を発生しカチオン重合を開始するものが挙げられ
る。
【００１５】特に好ましい光重合開始剤の例として、下
記構造式（１）で示される２−ヒドロキシ−２−メチル
−１−フェニル−プロパン−１−オン、および下記構造
式（２）で示される１−［４−（２−ヒドロキシエトキ
シ）−フェニル］−２−ヒドロキシ−２−メチル−１−
プロパン−１−オンなどが挙げられる。
記構造式（１）で示される２−ヒドロキシ−２−メチル
−１−フェニル−プロパン−１−オン、および下記構造
式（２）で示される１−［４−（２−ヒドロキシエトキ
シ）−フェニル］−２−ヒドロキシ−２−メチル−１−
プロパン−１−オンなどが挙げられる。
【００１６】
【化１】
【００１７】本発明において使用できる化粧用塗布具の
基材としては、ポリマーは特に限定されるものではな
く、天然ゴム（ＮＲ）、スチレンゴム（ＳＢＲ）、ニト
リルゴム（ＮＢＲ）、クロロプレンゴム（ＣＲ）、エチ
レン・プロピレン・ジエンゴム（ＥＰＤＭ）、シリコー
ン変性エチレン・プロピレン・ジエンゴム（シリコーン
変性ＥＰＤＭ）、シリコーンゴムのほか、たとえばポリ
エチレン、塩素化ポリエチレン、ポリ塩化ビニル（ＰＶ
Ｃ）、ポリビニルアルコール（ＰＶＡ）、エチレン・酢
酸ビニル共重合体（ＥＶＡ）、ポリウレタン、ふっ素樹
脂などを使用することができ、また、独立気泡の発泡
体、連続気泡の発泡体のいずれでも良い。
基材としては、ポリマーは特に限定されるものではな
く、天然ゴム（ＮＲ）、スチレンゴム（ＳＢＲ）、ニト
リルゴム（ＮＢＲ）、クロロプレンゴム（ＣＲ）、エチ
レン・プロピレン・ジエンゴム（ＥＰＤＭ）、シリコー
ン変性エチレン・プロピレン・ジエンゴム（シリコーン
変性ＥＰＤＭ）、シリコーンゴムのほか、たとえばポリ
エチレン、塩素化ポリエチレン、ポリ塩化ビニル（ＰＶ
Ｃ）、ポリビニルアルコール（ＰＶＡ）、エチレン・酢
酸ビニル共重合体（ＥＶＡ）、ポリウレタン、ふっ素樹
脂などを使用することができ、また、独立気泡の発泡
体、連続気泡の発泡体のいずれでも良い。
【００１８】本発明において塗布とは、塗布具表面に処
理液を被覆させることであり、刷毛塗り、スプレー塗
布、ローラー塗布、ナイフコーティング等、方法は特に
限定されるものではない。
理液を被覆させることであり、刷毛塗り、スプレー塗
布、ローラー塗布、ナイフコーティング等、方法は特に
限定されるものではない。
【００１９】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明の
方法をさらに詳しく説明する。なお、本発明は下記の実
施例に限定されるものではない。
方法をさらに詳しく説明する。なお、本発明は下記の実
施例に限定されるものではない。
【００２０】 実施例１ 成分 重量部 水 ９０ ポリエチレングリコールジアクリレート1) ５ オクトキシポリエチレングリコールポリプロピレングリコール− モノアクリレート2) ５ 光重合開始剤3) ０．５ （注） １）日本油脂（株）製、ブレンマーＡＤＥ−６００ ２）日本油脂（株）製、ブレンマー５０ＡＯＥＰ−８００Ｂ ３）チバ・スペシャリティ・ケミカルズ（株）Ｄarocur1173 上記の組成からなる処理液を、ＮＢＲラテックスフォー
ムからなる化粧用スポンジパフに含浸させ、スポンジパ
フ両面に紫外線を照射した後、水洗し、乾燥させた。こ
のように表面処理した化粧用スポンジパフについて、洗
濯前、中性洗剤での洗濯１回後、および中性洗剤での洗
濯３回後のすべり性および肌あたりを試験したところ、
表１に示す結果が得られた。
ムからなる化粧用スポンジパフに含浸させ、スポンジパ
フ両面に紫外線を照射した後、水洗し、乾燥させた。こ
のように表面処理した化粧用スポンジパフについて、洗
濯前、中性洗剤での洗濯１回後、および中性洗剤での洗
濯３回後のすべり性および肌あたりを試験したところ、
表１に示す結果が得られた。
【００２１】なお、紫外線の照射は下記の条件で行っ
た。 照射装置：トスキュア１０００ＤＭＦ（東芝ライラック
株式会社） 光源：高圧水銀ランプ（オゾンレスタイプ） 照射量：４６０ｍＪ／ｃｍ2
た。 照射装置：トスキュア１０００ＤＭＦ（東芝ライラック
株式会社） 光源：高圧水銀ランプ（オゾンレスタイプ） 照射量：４６０ｍＪ／ｃｍ2
【００２２】 実施例２ 成分 重量部 水 ９０ オクトキシポリエチレングリコールポリプロピレングリコール− モノアクリレート1) １０ 光重合開始剤2) ０．５ （注） １）日本油脂（株）製、ブレンマー５０ＡＯＥＰ−８００Ｂ ２）チバ・スペシャリティ・ケミカルズ（株）製、Ｄarocur1173 上記の組成からなる処理液を、実施例１と同素材の化粧
用スポンジパフ両面に刷毛を用いて０．７ｇ塗布し、ス
ポンジパフ両面に紫外線を照射した後、水洗し、乾燥さ
せた。このように表面処理した化粧用スポンジパフにつ
いて、洗濯前、中性洗剤での洗濯１回後、および中性洗
剤での洗濯３回後のすべり性および肌あたりを試験した
ところ、表１に示す結果が得られた。なお、紫外線の照
射は実施例１と同じ条件で行った。
用スポンジパフ両面に刷毛を用いて０．７ｇ塗布し、ス
ポンジパフ両面に紫外線を照射した後、水洗し、乾燥さ
せた。このように表面処理した化粧用スポンジパフにつ
いて、洗濯前、中性洗剤での洗濯１回後、および中性洗
剤での洗濯３回後のすべり性および肌あたりを試験した
ところ、表１に示す結果が得られた。なお、紫外線の照
射は実施例１と同じ条件で行った。
【００２３】比較例１ 実施例１と同素材の化粧用スポンジパフに何ら表面処理
を施さず、洗濯前、中性洗剤での洗濯１回後、および中
性洗剤での洗濯３回後のすべり性および肌あたりを試験
したところ、表１に示す結果が得られた。
を施さず、洗濯前、中性洗剤での洗濯１回後、および中
性洗剤での洗濯３回後のすべり性および肌あたりを試験
したところ、表１に示す結果が得られた。
【００２４】 比較例２ 成分 重量部 水 １００ オクトキシポリエチレングリコールポリプロピレングリコール− モノメタクリレート1) １ 熱重合開始剤2) ０．０１ （注） １）日本油脂（株）製、ブレンマー５０ＰＯＥＰ−８００Ｂ ２）和光純薬工業（株）製、Ｖ−５０ 上記の組成からなる処理液に、実施例１と同素材の化粧
用スポンジパフを浸漬し、該処理液中にて９０℃で２５
分間加熱し、脱水、水洗を繰り返したのち、乾燥させ
た。このように表面処理した化粧用スポンジパフについ
て、洗濯前、中性洗剤での洗濯１回後、および中性洗剤
での洗濯３回後のすべり性および肌あたりを試験したと
ころ、表１に示す結果が得られた。
用スポンジパフを浸漬し、該処理液中にて９０℃で２５
分間加熱し、脱水、水洗を繰り返したのち、乾燥させ
た。このように表面処理した化粧用スポンジパフについ
て、洗濯前、中性洗剤での洗濯１回後、および中性洗剤
での洗濯３回後のすべり性および肌あたりを試験したと
ころ、表１に示す結果が得られた。
【００２５】比較例３ スクワランと水を１：１で混合、乳化させ、エマルジョ
ンを調製した。このスクワランエマルジョンをＮＢＲラ
テックス１００重量部に対して５重量部添加混合し、加
熱、成形した。このようにして得られた化粧用スポンジ
パフについて、洗濯前、中性洗剤での洗濯１回後、およ
び中性洗剤での洗濯３回後のすべり性および肌あたりを
試験したところ、表１に示す結果が得られた。
ンを調製した。このスクワランエマルジョンをＮＢＲラ
テックス１００重量部に対して５重量部添加混合し、加
熱、成形した。このようにして得られた化粧用スポンジ
パフについて、洗濯前、中性洗剤での洗濯１回後、およ
び中性洗剤での洗濯３回後のすべり性および肌あたりを
試験したところ、表１に示す結果が得られた。
【００２６】
【表１】
【００２７】
【発明の効果】請求項１、請求項２および請求項４に記
載の発明によれば、短時間の紫外線照射で化粧用塗布具
の表面にグラフトモノマーが重合するため、熱重合のよ
うに処理液全体を加熱するのに比べて必要なエネルギー
が少ない、連続処理が可能となる、処理後の化粧用塗布
具は洗濯を繰り返してもすべり性および肌あたりが良好
で化粧料をのばす際につっぱり感を生じない、熱重合に
比べてホモポリマーが少なくグラフトモノマーがスポン
ジ基材により多く重合しているため、洗濯後もすべり性
および高感触性が持続する等の効果が得られる。
載の発明によれば、短時間の紫外線照射で化粧用塗布具
の表面にグラフトモノマーが重合するため、熱重合のよ
うに処理液全体を加熱するのに比べて必要なエネルギー
が少ない、連続処理が可能となる、処理後の化粧用塗布
具は洗濯を繰り返してもすべり性および肌あたりが良好
で化粧料をのばす際につっぱり感を生じない、熱重合に
比べてホモポリマーが少なくグラフトモノマーがスポン
ジ基材により多く重合しているため、洗濯後もすべり性
および高感触性が持続する等の効果が得られる。
【００２８】また請求項３に記載の発明によれば、上記
効果のほか、処理液中のグラフトモノマー等の処理剤成
分による寸法変化、重量変化および硬度低下が少なくな
り品質が一層安定する、処理剤の使用量が少なくなり、
すすぎ工程を簡略化できることから、低コストでの製造
が可能である、スポンジの内部に処理剤成分が含浸しな
いため、スポンジのコシが保たれ使用しやすい化粧用塗
布具が得られる、塗布具内部に残留する処理剤成分が少
なくなるため、処理剤成分が塗布具表面に浸出しにく
い、未反応の処理剤成分によるスポンジ基材の劣化が起
こりにくい等の効果が得られる。
効果のほか、処理液中のグラフトモノマー等の処理剤成
分による寸法変化、重量変化および硬度低下が少なくな
り品質が一層安定する、処理剤の使用量が少なくなり、
すすぎ工程を簡略化できることから、低コストでの製造
が可能である、スポンジの内部に処理剤成分が含浸しな
いため、スポンジのコシが保たれ使用しやすい化粧用塗
布具が得られる、塗布具内部に残留する処理剤成分が少
なくなるため、処理剤成分が塗布具表面に浸出しにく
い、未反応の処理剤成分によるスポンジ基材の劣化が起
こりにくい等の効果が得られる。
【００２９】また請求項５に記載の発明によれば、上記
効果のほか、処理後の化粧用塗布具の黄変がなく、耐光
性に優れるという効果が得られる。
効果のほか、処理後の化粧用塗布具の黄変がなく、耐光
性に優れるという効果が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｃ０８Ｌ 101/16 Ｃ０８Ｌ 101/00 Ｆターム(参考） 4F072 AB02 AD09 AE02 AL01 4F073 AA10 BA04 BA05 BA07 BA09 BA11 BA13 BA15 BA17 BA28 BA33 BB04 CA45 EA01 EA63 FA02 FA03 FA05 4J002 BN001 FD206 GB00 4J026 AA06 AA12 AA13 AA16 AA25 AA26 AA30 AA38 AA66 AA68 AA70 AA71 AB02 AB44 AC02 AC04 AC08 AC11 AC12 BA28 DB06 DB36 FA05 GA01 GA10
Claims (5)
- 【請求項１】紫外線を照射することにより化粧用塗布具
の表面にグラフトモノマーをグラフト重合させることを
特徴とする化粧用塗布具の表面処理方法。 - 【請求項２】少なくとも１種類のグラフトモノマーおよ
び光重合開始剤および必要に応じて増感剤を含む処理液
に化粧用塗布具を含浸したのち、紫外線を照射し化粧用
塗布具の表面にグラフトモノマーをグラフト重合させる
ことを特徴とする化粧用塗布具の表面処理方法。 - 【請求項３】少なくとも１種類のグラフトモノマーおよ
び光重合開始剤および必要に応じて増感剤を含む処理液
を化粧用塗布具の表面に塗布したのち、紫外線を照射し
化粧用塗布具の表面にグラフトモノマーをグラフト重合
させることを特徴とする化粧用塗布具の表面処理方法。 - 【請求項４】グラフトモノマーが、その構造中にポリエ
チレングリコールおよびアクリレートを含んでいること
を特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載の化粧
用塗布具の表面処理方法。 - 【請求項５】光重合開始剤またはその一成分が、２−ヒ
ドロキシ−２−メチル−１−フェニル−プロパン−１−
オンまたはその誘導体であることを特徴とする請求項１
〜４のいずれか１項に記載の化粧用塗布具の表面処理方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27699799A JP2001095621A (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | 化粧用塗布具の表面処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27699799A JP2001095621A (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | 化粧用塗布具の表面処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001095621A true JP2001095621A (ja) | 2001-04-10 |
Family
ID=17577334
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27699799A Pending JP2001095621A (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | 化粧用塗布具の表面処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001095621A (ja) |
Cited By (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012165525A1 (ja) * | 2011-06-03 | 2012-12-06 | 住友ゴム工業株式会社 | 表面改質方法及び表面改質弾性体 |
| JP2013155263A (ja) * | 2012-01-28 | 2013-08-15 | Inoac Gijutsu Kenkyusho:Kk | 親水性ゴム発泡体の製造方法 |
| JP2013155264A (ja) * | 2012-01-28 | 2013-08-15 | Inoac Gijutsu Kenkyusho:Kk | 親水性ｎｂｒ又はｓｂｒラテックススポンジゴムの製造方法 |
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