JPH07313130A - 殺菌性食塩水、鮮度保持食塩水及びその調製法並びに皮膚病の治療用食塩水 - Google Patents

殺菌性食塩水、鮮度保持食塩水及びその調製法並びに皮膚病の治療用食塩水

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JPH07313130A
JPH07313130A JP6106766A JP10676694A JPH07313130A JP H07313130 A JPH07313130 A JP H07313130A JP 6106766 A JP6106766 A JP 6106766A JP 10676694 A JP10676694 A JP 10676694A JP H07313130 A JPH07313130 A JP H07313130A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】一切、薬物を添加することなく、食塩水又は天
然の海水を活性化させることにより、生物に安全で、か
つ、環境を汚染することなくして殺菌力を維持でき、食
品加工の殺菌、肉、魚介類の鮮度保持並びに人畜共に優
しく効く皮膚病の治療水としても役立つ、殺菌性食塩水
を提供せしめる。 【構成】任意濃度の食塩水に空気若しくは酸素を吹き込
むことにより曝気が行われ、浮上する気泡に、まず、波
長180〜200nmの紫外線を照射することにより、
気泡中の酸素の一部が微濃度のオゾンとなる。この微濃
度オゾン気泡は、次に波長250〜300nmの紫外線
を照射されることにより、分解して発生期の酸素すなわ
ち一重項の活性酸素を生成する。また、この一重項酸素
原子は、特に波長300〜360nmの紫外線を照射さ
れることにより、極めて酸化力の強いヒドキシラジカル
(OH)を生成する。また、電解質になったNa+ Cl
- との反応によって生成されたNa+ ClO- により殺
菌効果が高まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一切、薬物を添加する
ことなく、生物に安全で、かつ、環境を汚染することな
くして殺菌力を維持した食塩水を調製し、この殺菌性食
塩水を用いて食肉及び魚介類の鮮度保持並びに皮膚病の
治療を行おうとするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、食品加工に際して、加熱以外の殺
菌法としては、化学的な薬剤による方法が主流であり、
就中、国の定める食品添加物公定書の規定に従って使用
量が定められている塩素殺菌法が用いられていた。
【0003】その他、物理的な殺菌方法としては、大別
して、殺菌灯による方法(紫外線照射法)と、オゾン処
理法とがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来法の内で、塩素殺菌法は、特に魚介類に応用する
場合に鮮度が著しく低下し、表面も漂白されてしまうと
いった問題があり、また、殺菌灯を用いた紫外線照射法
の場合には、殺菌灯の周りを通過する水は殺菌される
が、水自体殺菌力を維持することができないものであっ
た。
【0005】また、オゾンを用いた殺菌方法にあって
は、充分な殺菌効果を期待するために高濃度なオゾンを
利用しなければならず、また、オゾンの人体に及ぼす影
響が大きいことも相俟って、事実上、殺菌力を維持する
オゾン水をそのまま使用することが困難であると共に、
オゾンが外部に漏れないようにクロージングシステムが
要求されるので、汎用性に乏しいものであった。
【0006】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、一切、薬物を添加することなく、食塩
水又は天然の海水を活性化させることにより、生物に安
全で、かつ、環境を汚染することなくして殺菌力を維持
でき、食品加工の殺菌、肉、魚介類の鮮度保持並びに人
畜共に優しく効く皮膚病の治療水としても役立つ、殺菌
性食塩水を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題点
を解決し、所期の目的を達成するため本発明の要旨とす
る構成は、任意濃度の食塩水に空気若しくは酸素を曝気
し、生じた気泡に波長180〜200nm、250〜3
00nm、300〜360nmの紫外線を順次照射する
ことにより生成される発生期酸素Oと電解質になったN
+ 及びCl-との反応によって生成されるNa+ Cl
- を含有している殺菌性食塩水に存する。
【0008】また、本発明は、食塩濃度0.9〜約3%
の食塩水にオゾンを吹き込み、この食塩水中のオゾン気
泡に波長250〜300nm、300〜360nmの紫
外線を順次照射することにより生成される発生期の酸素
とイオン化されたNa+ 及びCl- との反応により生成
されるNa+ ClO- を含有している鮮度保持食塩水に
存する。
【0009】更に、本発明は、食塩濃度0.9〜約3%
の食塩水にオゾンを吹き込み、次いで、この食塩水中の
オゾン気泡に波長250〜300nm、300〜360
nmの紫外線を順次照射することを特徴とする魚介類及
び食肉用の鮮度保持食塩水の調製方法に存する。
【0010】また、本発明は、食塩濃度0.9%以下の
食塩水にオゾンを吹き込み、次いで、この食塩水中のオ
ゾン気泡に波長250〜300nm、300〜360n
mの紫外線を順次照射することにより生成される発生期
の酸素とイオン化されたNa + 及びCl- との反応によ
り生成されるNa+ ClO- と、海水若しくは海水より
抽出した塩及びミネラルとを含有している皮膚病の治療
用食塩水にも存する。
【0011】
【作用】本発明による殺菌性食塩水は、任意濃度にした
食塩水の中に空気若しくは酸素を吹き込むことにより曝
気が行われ、浮上する気泡にまず波長180〜200n
mの紫外線を照射することにより気泡中の酸素の一部が
微濃度のオゾンとなる。
【0012】すなわち、空気中の酸素分子に波長180
〜200nmの紫外線を照射すると基底状態酸素原子
(活性酸素)が生成する。 O2+hv(180〜200nm)→2O(3P) hv :紫外線 O(3P):基底状態酸素原子
【0013】そして、この基底状態酸素原子に空気中及
び溶存している酸素分子が反応してオゾンを生成する。 O(3P)+O2→O33:オゾン
【0014】この微濃度オゾン気泡は、次に、波長25
0〜300nmの紫外線を照射されることにより、分解
して発生期の酸素すなわち一重項の活性酸素を生成す
る。この発生期酸素は、食塩の水溶液中で電解質となっ
てイオン化されたNa+ 及びCl- と反応して微濃度の
イオン化されたNa+ ClO- (次亜塩素酸ソーダ以前
のもの)が生ずることとなる。
【0015】換言すれば、O3 に波長250〜300n
mの紫外線を照射すると、O3 は分解して一重項酸素原
子と、一重項酸素分子とが生成される。 O3+hv(250〜300nm)→O(1D)+O21
△) hv :紫外線 O(1D):一重項酸素原子 O21△):一重項酸素分子
【0016】また、この一重項酸素原子は食塩水の電離
したナトリウムイオンNa+ と塩素イオンCl- と反応
して解離した次亜塩素酸ソーダを生成し殺菌力を増すこ
ととなる。 Na++Cl-+O(1D)→Na+ClO-
【0017】因に、このNa+ とClO- とは共に人
畜、活魚等に無害であり、上記の反応機構は自然の海洋
で波と空気と太陽光とにより行われている機構そのまま
であり、この自然の原理を人工的に行うことにより殺菌
性食塩水を調製するのが本発明である。
【0018】尚、この一重項酸素原子は、水中において
水と反応してヒドロキシラジカル(OH)となって水中
の菌の殺菌作用を強力に行うものであるが、特に、波長
300〜360nmの紫外線を照射されることにより、
発生期の酸素は水中のHと反応して極めて酸化力の強い
酸素の活性種であるヒドキシラジカル(OH)を生成
し、殺菌効果をより高めることとなる。 O(1D)+H2O+hv(300〜360nm)→2O
H OH:ヒドロキシラジカル
【0019】そして、ヒドロラジカルの好ましい吸収波
長は、300〜360nmであり、就中、350nmで
最も効率よくOHを生成するのである。
【0020】更に、塩分濃度を生理的食塩水濃度すなわ
ち0.9%にすることにより、食肉、魚介類の細胞膜内
の浸透圧と同一になり、細胞内液は浸漬液中に移行しな
いものとなる。但し、魚介類の鮮度保持には海水の塩分
濃度である約3%に設定するのが好ましい。
【0021】この原理を利用して0.9%より濃度を下
げ皮膚細胞への浸透性を良好にし、海水若しくは海水よ
り抽出した塩、ミネラルを溶解させた殺菌性食塩水を調
製すれば、人の皮膚病、特にアトピー性皮膚炎から、家
畜、ペット動物の皮膚病の治療に利用することができ
る。
【0022】一方、本発明方法による殺菌性食塩水を製
造する装置は、図1に示すように、食塩水溶液1を貯留
するためのタンク2と、該タンク2の低位置に形成され
た吸引口3と、該吸引口3にパイプ4を介して連通され
た第1〜第3のエジェクター5,6,7と、各エジェク
ター5,6,7を介して連通された第1〜第3の紫外線
筒8,9,10とを備えている。
【0023】前記第1のエジェクター5は、流入する水
の圧力(流力)を利用して空気を吸引するものであり、
一端が前記パイプ4に連通され他端が第1の紫外線筒8
の流入口8aに連通されている。また、この第1エジェ
クター8の頂面には別体の開閉弁11と逆止弁12とが
装着されている。
【0024】また、前記第1〜第3の紫外線筒8,9,
10は、それぞれ下部に流入口8a,9a,10aを、
上部に流出口8b,9b,10bを備えると共に、中に
紫外線照射管13,14,15が着脱自在に配設されて
いる。
【0025】この第1の紫外線筒8と第2のエジェクタ
ー6、或いは第2の紫外線筒9と第3のエジェクター7
とは、パイプ16、17を介して連通されると共に、第
3の紫外線筒10の流出口10bとポンプ18とをパイ
プ19にて接続させている。
【0026】更に、第1〜第2の紫外線筒8,9の頂部
には、気泡を効率よく次工程のエジェクター6,7に給
送するためのバイパス管20,21が接続されている。
このバイパス管20,21は、一端が各紫外線筒8,9
の頂部に連通され、他端が逆止弁12を介して第2、第
3のエジェクター6,7に連通されている。
【0027】尚、前述した紫外線照射管13,14,1
5は、それぞれ波長185nm、254nm、350n
mの紫外線を発するものである。
【0028】このように構成され装置は、タンク2内に
満たされた食塩水溶液1をポンプ18の駆動にて各紫外
線筒8,9,10へと循環させるものであるが、斯かる
循環経路としては、まず、タンク2内の水溶液1が、同
タンク2の底部に設けた吸引口3より上方へ吸い上げら
れ、エジェクター5を経て紫外線筒8内に流れ込む。そ
の際、空気(外気)は、開閉弁11を経て逆止弁12を
通過しエジェクター5内に強制的に吸引され、水溶液1
と共に紫外線筒8の下部に形成された流入口8aへ流れ
込み、照射管13により波長185nmの紫外線を受け
ながら上部へと移行するのである。
【0029】この時、気泡中の酸素の一部が微濃度のオ
ゾン22となって気液混合した水溶液1が上部の流出口
8bからパイプ16を介して第2のエジェクター6に送
給されると共に、紫外線の上部に浮上した気泡も、前記
バイパス管20を介して第2のエジェクター6に吸引さ
れながら、強制的に次の紫外線筒9内へと送り込まれる
のである。そして、紫外線照射管14により波長254
nmの紫外線が照射されると、オゾン気泡は分解して一
重項酸素23となり、また、この時、発生した一重項酸
素は水溶液中のNa+ +Cl- と反応し、Na+ +Cl
- となる。
【0030】更に、同様にして最後の紫外線筒10内に
送り込まれ、紫外線照射管15により波長350nmの
紫外線を受けた一重項酸素は、水と反応してヒドロキシ
ラジカルとなり、前記パイプ19、ポンプ18を介して
タンク2に放出されるのである。尚、図中、24,2
5,26は各紫外線ランプ用のトランスである。
【0031】
【実施例1】図1に示される装置を、下記の条件に設定
して殺菌性食塩水を製造した。 条件 食塩水濃度:3% 食塩水温度:22℃(室温) 食塩水の水量:400リットル ポンプ循環能力:80リットル/min 紫外線照射管:185nm 15W 1本 254nm 40W 1本 350nm 40W 1本 処理(ポンプ作動による被処理水の循環)時間:20分
【0032】
【実施例2】 水産加工(アジの開き、甘塩加工) アジの開き40Kgを水槽に入れた以外は、実施例1と
同様に装置を作動させた。次いで、水槽から採液し処理
水を得た。一方、紫外線を照射しないで、かつ、上記と
同一の条件で装置を作動させた後に、水槽から採液して
原水とした。
【0033】上記の処理水及び原水を検査機関に委託し
て生菌数(NaCl3%、添加の標準寒天倍地、96時
間室温培養)、大腸菌数、カビ、酵母について検査した
結果は、下記の表1に示される通りであった。
【表1】
【0034】(実施例3) 水産加工(白魚処理) 実施例2と同様にして、但し、白魚40kgを200リ
ットルの水槽に入れ処理し、水槽から取り出して処理魚
とした。一方、紫外線を照射せずに食塩水を循環させて
白魚を水槽から取り出し、原魚とした。
【0035】上記の処理魚及び原魚の生菌数及び大腸菌
群を検査機関に委託して調べた結果は下記の表2に示さ
れる通りであった。
【表2】
【0036】(実施例4) 水産加工(アジの開き、から塩加工) から塩加工の場合には、塩分濃度22%の食塩水200
リットルを貯留した水槽に、開いたアジ50kgを入
れ、7分間浸漬する。そこで、このように浸漬処理した
後に、水槽からアジを取り出し、水槽水を採取して原水
とし、次いで、実施例2におけると同様に水槽水を1時
間循環させると共に、紫外線照射処理し、その後に水槽
水を採取して処理水とした。
【0037】上記の原水及び処理水の生菌数(35℃で
48時間培養)及び大腸菌群を検査機関に委託して調べ
た結果は下記の表3に示される通りであった。
【表3】
【0038】(比較試験例)甘塩加工の開きアジは、塩
分濃度3%の食塩水200リットルを貯留した水槽に開
いたアジ20kgを入れて3分間浸漬し、次いで、一夜
干しすることにより製造されている。そこで、このよう
にして得られた従来技術法による開きアジと、実施例で
得られ、かつ、一夜干しされた本発明方法の開きアジ加
工品とを20〜23℃の条件で10日間放置した後、官
能検査に供した。結果は下記の表4に示される通りであ
った。
【表4】
【0039】(実施例5) カツオ及びマグロの鮮度保持 北緯20度、東経138度のマリアナ諸島付近まで操業
に出るカツオ一本釣り漁船及び近海マグロ漁船に図1に
示される装置(船の魚槽を水槽とする)を取り付け試験
をした。
【0040】漁船の魚槽内に、海水1、真水2.83
(海水塩分濃度0.9%)の割合で貯留し、釣ったカツ
オをその中に入れた。また、マグロは甲板上で割腹し内
蔵を除去して魚槽に入れた。
【0041】尚、0.9%の塩水の重量は2ton、魚
の重量は1.2tonであり、この塩水を循環させ、か
つ、紫外線照射しながら72時間かけてマリアナ諸島の
付近から運搬し、水揚げした(マグロも同様の時間処理
した)。水揚げされた魚の体表は何れも鮮明であり、市
場での競値が3割増となった。尚、試食した処、肉質も
未処理品より良好であった。
【0042】また、魚槽内の水の色は、従来は血の色で
ドス黒くなるが、処理装置で処理した水は透き通ってお
り、魚臭も殆どなかった。
【0043】(実施例6) アトピー性皮膚炎に対する効果 アトピー性皮膚炎の患者に関して、従来、海水浴は皮膚
刺激をもたらすので好ましくないとされてきたが、最近
では、治療に有効との報告がなされている[秋本 等
「小児内科」Vol.22,No3(1990年)]。
【0044】海水中には雑菌がおり、また、塩分濃度が
高いために、海水浴後には真水で洗い流す必要性があ
り、これに対し、本発明による処理水は、殺菌性を有
し、かつ、塩分濃度を低く設定(0.9%以下)するこ
とにより、皮膚内部への浸透性が高まり、従って、洗い
流す必要性もないので、アトピー性皮膚炎に対して海水
自体よりも有効であると推定した。
【0045】そこで、アトピー性皮膚炎で2年間にわた
り投薬を受けたが効果がなく悩んでいたボランテア(7
才の女子)を対象として殺菌性食塩水の温浴を行った。
すなわち、海水15%と水道水85%の混合水(塩分濃
度0.51%)の浴水を浴槽に入れ、図1に示される装
置にて浴水を循環させることにより殺菌性食塩水とした
後に、浴温を40℃になし、一日に2度、15分間づつ
入浴させ、これを2日続け、然る後、塩分濃度を0.6
8%に上昇させ(海水20%と水道水80%とを配
合)、同様にして2日間入浴させた処、かゆみが消え、
湿疹の状態に改善が明らかに認められた。
【0046】尚、一週間後には、湿疹が殆ど目立たなく
なり、10日後には略全治状態となった。
【0047】(実施例7) ペットの皮膚病 家庭用浴槽の混合栓より38.5℃の温水300リット
ルの中に、2.7Kgの原塩(人工海水用の塩)を入れ
て、塩分濃度0.9%に調整した食塩水を図1に示され
る態様の装置により処理した浴水の中に皮膚病のプード
ル(生後2年3ケ月、オス)を入れてブラッシングをし
た(沐浴)。背中の毛が抜け、鼻と目の間に同様に湿疹
を起こしていたが、1週間続けて入浴、沐浴をしたとこ
ろ、毛の艶も出て脱毛もなくなり、8日後には殆ど治っ
た。
【0048】尚、本発明は本実施例に限定されることな
く、本発明の目的の範囲内で自由に設計変更し得るもの
であり、本発明はそれらの全てを包摂するものである。
【0049】
【発明の効果】本発明による殺菌性食塩水は、一切薬物
を添加せず、紫外線照射により食塩水自体を活性化させ
ることにより、生物に安全で、かつ、環境を汚染するこ
となくして殺菌力を維持できるといった優れた効果を奏
する。従って、食品加工における殺菌、肉、魚介類の鮮
度保持並びに人畜共に優しく効く皮膚病の治療用水とし
ても役立つ。
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による殺菌性食塩水を製造する装置の概
要を示すものであり、部分的に断面にて示した図であ
る。
【符号の説明】
1 水溶液 2 タンク 3 吸引口 4 パイプ 5 第1エジェクター 6 第2エジェクター 7 第3エジェクター 8 第1紫外線筒 8a 流入口 8b 流出口 9 第2紫外線筒 9a 流入口 9b 流出口 10 第3紫外線筒 10a 流入口 10b 流出口 11 開閉弁 12 逆止弁 13 紫外線照射管 14 紫外線照射管 15 紫外線照射管 16 パイプ 17 パイプ 18 ポンプ 19 パイプ 20 バイパス管 21 バイパス管
フロントページの続き (72)発明者 持麾 正 神奈川県横須賀市大矢部4−39−3

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】任意濃度の食塩水に空気若しくは酸素を曝
    気し、生じた気泡に波長180〜200nm、250〜
    300nm、300〜360nmの紫外線を順次照射す
    ることにより生成される発生期酸素Oと電解質になった
    Na+ 及びCl- との反応によって生成されるNa+
    lO- を含有していることを特徴とする殺菌性食塩水。
  2. 【請求項2】食塩濃度0.9〜約3%の食塩水にオゾン
    を吹き込み、この食塩水中のオゾン気泡に波長250〜
    300nm、300〜360nmの紫外線を順次照射す
    ることにより生成される発生期の酸素とイオン化された
    Na+ 及びCl- との反応により生成されるNa+ Cl
    - を含有していることを特徴とする鮮度保持食塩水。
  3. 【請求項3】食塩濃度0.9〜約3%の食塩水にオゾン
    を吹き込み、次いで、この食塩水中のオゾン気泡に波長
    250〜300nm、300〜360nmの紫外線を順
    次照射することを特徴とする魚介類及び食肉用の鮮度保
    持食塩水の調製方法。
  4. 【請求項4】食塩濃度0.9%以下の食塩水にオゾンを
    吹き込み、次いで、この食塩水中のオゾン気泡に波長2
    50〜300nm、300〜360nmの紫外線を順次
    照射することにより生成される発生期の酸素とイオン化
    されたNa+及びCl- との反応により生成されるNa
    + ClO- と、海水若しくは海水より抽出した塩及びミ
    ネラルとを含有していることを特徴とする皮膚病の治療
    用食塩水。
JP6106766A 1994-05-20 1994-05-20 殺菌性食塩水、鮮度保持食塩水及びその調製法 Expired - Fee Related JP3037560B2 (ja)

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