JPH10295784A - 殺菌装置及び殺菌方法 - Google Patents

殺菌装置及び殺菌方法

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JPH10295784A
JPH10295784A JP9130243A JP13024397A JPH10295784A JP H10295784 A JPH10295784 A JP H10295784A JP 9130243 A JP9130243 A JP 9130243A JP 13024397 A JP13024397 A JP 13024397A JP H10295784 A JPH10295784 A JP H10295784A
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oxygen
ozone
wavelength
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Masamichi Kikuchi
真道 菊池
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水に生息している病原菌や病原ウイルスを薬
剤を使用することなく、副作用が生じない波長が異なる
紫外線を多段階に照射することと、圧力を加えることで
殺菌することとしている。 【構成】 酸素分子O2 に184nmの波長の紫外線を
照射してO3 を生成し、このオゾンO3 を含む気体を病
原菌等が生息している水と混合して圧力を加えた後に、
254nmの波長の紫外線を照射してオゾンO3 を一重
項の遊離酸素1 2 を生成し、この一重項の遊離酸素1
2 が水と反応して生成されるヒドロキシラジカルOH
の酸化作用により病原菌等を殺菌する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中に生存してい
る病原菌を死滅させる殺菌装置及び殺菌方法に関する。
【0002】
【従来の技術】人類の生存の歴史は病原菌との戦いの歴
史であり、この戦いは現在も続いている。毎年温かくな
ると必ずといってよい程食中毒が発生し、寒くなると風
邪が流行する。食中毒はサルモネラ菌や腸炎ビブリオ菌
等が原因となっており、風邪はウイルスが原因となって
いる。これらの菌により単に下痢や吐き気等の症状です
めば余り問題はないが、赤痢菌やO−157等に感染し
た場合には命にかかわることもある。
【0003】これらの菌やウイルスを完全に撲滅するこ
とは不可能であり、人間に出来ることはこれらの菌やウ
イルスに感染しないようにすることだけである。病原菌
は種々の経路から人に浸入するが、その中でも毎日口に
する食物や水から感染することが多い。このために水道
水は薬剤として塩素を使用して殺菌をしている。料理を
する時に煮たり焼いたりするが、これも熱を加えること
で殺菌をしているのである。
【0004】このような簡単な方法だけで病原菌を完全
に死滅させることができれば、人に感染することは非常
に少ないのであるが、塩素を使用した時にはトリハロメ
タンが発生することが問題となっており、塩素に強い病
原菌もある。また煮沸しても死滅しない菌もある。これ
らの菌を完全に死滅させるような強力な薬剤を使用すれ
ば、これを毎日口にする人間にどのような副作用が生じ
るのか不安が残る。
【0005】薬剤を使用しないで殺菌をするために紫外
線を照射する方法が開発され、市場に提供されている。
紫外線を利用するこの方法は薬剤を使用しないために副
作用を生じないので安全である。殺菌をするために照射
する紫外線は主に254nmの波長であり、この波長の
紫外線は病原菌のDNAの吸収波長であることから病原
菌を殺菌するには有効な方法である。また、紫外線を水
に照射するとここに過酸化水素が生成され、この過酸化
水素が水に戻る時に余った酸素が病原菌を酸化して殺菌
しているのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、254
nmの紫外線を照射して病原菌を殺菌するには長時間必
要とするために、大型の殺菌装置を製造するには困難で
あった。また過酸化水素が水に戻るときに生じる酸素は
余りエネルギーが高くはないために酸化力が小さく、殺
菌する力も弱いのである。単純に紫外線を照射するだけ
のこの方法は、完全な殺菌手段とはなりえないのであ
る。
【0007】本発明は薬剤を使用することなく、ほぼ完
全に病原菌や病原ウイルスを死滅させることができる殺
菌装置及びこの殺菌方法を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために以下に記載する手段とする。184nmの波
長を含む紫外線ランプにより酸素分子O2 を照射して酸
素原子Oを生成し、前記生成した酸素原子Oが酸素分子
2 と結合して生成されたオゾンO3 が含まれる気体
を、病原菌が生息している水と混合して圧力を加えて水
に溶かし込み、前記圧力が開放されて発生した気泡及び
この水に溶けているオゾンO3 を254nmの波長を含
む紫外線ランプにより照射して一重項の遊離酸素12
を生成し、前記生成された一重項の遊離酸素1 2 を3
10〜360nmの波長を含む紫外線ランプにより照射
してヒドロキシラジカルOHを生成することとし、ま
た、酸素分子O2 を含む気体に184nmの波長を含む
紫外線を照射して酸素原子Oを生成し、この酸素原子O
が酸素分子O2 と結合して生成されたオゾンO3 を含む
気体を病原菌が生息している水と混合して0.4〜4K
g/平方cmの圧力を加えて水に溶かし込み、この圧力
が開放されて放出された気泡及び水に含まれるオゾンO
3 を254nmの波長を含む紫外線ランプで照射するこ
とにより一重項の遊離酸素1 2 を生成し、この一重項
の遊離酸素1 2 を310〜360nmの波長を含む紫
外線を照射することにより生成したヒドロキシラジカル
OHの酸化作用により前記水に生息している病原菌を殺
菌することとし、さらに、184nmの波長を含む第1
の紫外線ランプにより酸素分子O2 を照射して酸素原子
Oを生成し、この酸素原子Oが酸素分子O2 と結合して
生成されるオゾンO3 を含む気体を病原菌が生息してい
る水と混合して圧力を加えて水に溶かし込み、前記圧力
が開放されて発生した気泡とこの水に含まれる第1のオ
ゾンO3 及び184nmの波長を含む第2の紫外線ラン
プにより酸素分子O2 を照射して酸素原子Oを生成し、
この酸素原子Oが酸素分子O2 と結合して生成された第
2のオゾンO3 を発泡器により水の中に気泡を作り、第
1のオゾンO3 と第2のオゾンO3 の両者を254nm
の波長を含む紫外線ランプにより照射して一重項の遊離
酸素1 2 を生成し、前記生成された一重項の遊離酸素
1 2 を310〜360nmの波長を含む紫外線ランプ
により照射してヒドロキシラジカルOHを生成すること
としている。
【0009】
【発明の実施の形態】実施例を説明する前に紫外線と酸
素の関係について若干の説明をする。大気中に存在して
いる酸素分子O2 は、他の窒素分子N2 や水素分子H2
と比較すると活性が高く、これらの分子よりも容易に他
の物質と結合して酸化物を形成するが、それでも割合と
安定して大気中に存在している。これが酸素原子Oとな
ると酸素分子O2 よりも活性が高くなり、他の物をすぐ
に酸化させることとなる。酸素Oには周知のように8個
の電子があり、各々軌道を回っている。電子がどの軌道
を回っているかによって、酸素の有しているエネルギー
は異なる。つまり同じ酸素とは言っても、電子がどの軌
道を回るかによってこの酸素が有しているエネルギーに
は差があり、活性の度合いが違うのである。
【0010】フロンガスにより紫外線をカットするオゾ
ン層が破壊され、紫外線が地上に照射されてガンが増加
することが問題となっている。このオゾンは太陽光に含
まれる紫外線が酸素分子O2 を分裂させて酸素原子をO
を作り、この酸素原子Oが酸素分子O2 と結合してオゾ
ンO3 が形成されるのである。このことをヒントに研究
がなされた結果酸素類(O2 、O、O3 )にエネルギー
を与えてヒドロキシラジカルOHやスーパーオキシドO
2 - 等のように活性化するには、波長の異なる種々の紫
外線を照射することで行えることが明らかとなり、これ
を利用してこの殺菌装置は開発されたものである。
【0011】以下図1に示されている殺菌装置の構成に
ついて説明をする。この殺菌装置の主な構成は184n
mの波長を含む紫外線を照射する紫外線ランプ5を内蔵
する第1照射室1、254nmの波長を含む紫外線を照
射する紫外線ランプ7を内蔵する第3照射室3、310
〜360nmの波長を含む紫外線を照射する紫外線ラン
プ8を内蔵する第4照射室4、病原菌が生存している水
とオゾンO3 を含む空気とを混合し圧力を加える加圧ポ
ンプP1、加圧ポンプP1の出力を安定させる圧力タン
ク12、184nmの波長を含む紫外線を照射する紫外
線ランプ5を内蔵する第2照射室2および第2照射室に
空気を送るエアーポンプP2から構成されている。
【0012】以上のように構成された殺菌装置の動作に
ついて説明をする。加圧ポンプP1の運転を開始する
と、気体取入口9から大気中の空気が第1照射室1に取
り込まれる。ここに取り込まれた空気は第1照射室1内
の紫外線ランプ5(184nmの波長を含む紫外線)に
より照射され、大気中に含まれている酸素分子O2 は分
裂させられて遊離基底状態の酸素原子Oとなる。この基
底状態の酸素原子はすぐに周囲の酸素分子O2 と結合し
てオゾンO3 となる。
【0013】第1照射室1で生成されたオゾンO3 は、
パイプ10を介して加圧ポンプP1ヘと送られる。加圧
ポンプP1には水の取入口11が設けられており、加圧
ポンプP1が運転を開始すると、ここから病原菌が生存
している水が加圧ポンプP1内に取り込まれ、ここでオ
ゾンO3 を含む空気と混合される。加圧ポンプP1によ
り圧力が加えられることにより、オゾンO3 が病原菌が
生存している水に溶け込む。オゾンO3 が溶け込んだ水
は圧力タンク12へと送られる。この圧力タンク12は
加圧ポンプP1の圧力を安定させるために設けられてい
る。
【0014】オゾンO3 が溶け込んだ病原菌が生存して
いる水は、圧力タンク12からパイプ13を介して第3
照射室3へと送られる。このとき加わっていた圧力は開
放されるから、水に溶け込んでいたオゾンO3 は微小な
気泡となって発生する。水に溶け込んでいた総てのオゾ
ンO3 が気泡となるのではなく、水にもオゾンO3 は残
っている。従って、第3照射室3に送り込まれた病原菌
を含む水には、この水に溶け込んだオゾンO3 と、微小
な気泡となったオゾンとが混入していることとなる。こ
れらが混入されている水に第3照射室3内の254nm
の波長を含む紫外線が紫外線ランプ7により照射される
と、水に溶け込んでいるオゾンO3 及び気泡とに含まれ
ているオゾンO3 は分裂させられて一重項の遊離酸素1
2 となる。一重項の遊離酸素1 2 は活性が大変に高
く、22.5Kcal/molのエネルギーがある。
【0015】一重項の遊離酸素1 2 を含んだ水は第4
照射室4へとパイプ22を介して送られ、ここで310
〜360nmの波長を含む紫外線を紫外線ランプ8によ
り照射される。紫外線ランプ8により紫外線が照射され
ると、一重項の遊離酸素1 2 は周囲の水H2 Oから水
素を奪い、ヒドロキシラジカルOHが生成される。この
ヒドロキシラジカルOHは非常に酸化力が高く、有機物
をすぐに酸化させる力がある。
【0016】第4照射室4で310〜360nmの波長
の紫外線を照射された水は、オーバーフローにより吐出
口27からパイプ28を介して出口29へと流れる。第
4照射室4内を通過する水には気泡が含まれていおり、
これをそのまま放置すると第4照射室4の天井部分に気
体として溜まってしまう。そこで、これを排出するため
に第4照射室4の上部には空気の排出口24を設け、パ
イプ25を介して外部に放出させる。パイプ25から第
4照射室4に大気中の空気が進入しないように、この中
には逆止弁26が設けられている。気体を外部に排出す
るパイプ25と水を外部に排出するパイプ28とを図面
に示すように接続すると、水の流れにより負圧が生じて
気体は出口29へと導かれる。
【0017】次にこの殺菌装置が水に生存している病原
菌を如何に殺菌するかについて説明をする。第1照射室
1で生成されたオゾンO3 は、酸素分子O2 と比較する
と活性が高く酸素原子Oを離して酸素分子O2 に戻ろう
とする。離された酸素原子Oは水と結合して過酸化水素
2 2 となり、この過酸化水素H2 2 は酸素原子O
を離して水H2 Oになろうとする。余った酸素原子Oは
周囲の有機物と結合して酸化物を形成する。病原菌は有
機物であり、酸化されると生きていくことは出来ず殺菌
されることとなる。従って、加圧ポンプP1内で病原菌
が生存している水とオゾンO3 が混合される事だけで
も、ある程度の病原菌は殺菌される事となる。
【0018】また、加圧ポンプP1で圧力が加えられる
ことでもある程度殺菌はなされる。深海にも生息してい
る微生物はいるから、圧力を加えることだけで殺菌をす
ることが出来ないように考えられる。しかし、加圧ポン
プP1に送り込まれる水は最初は通常の大気圧で、加圧
ポンプP1内で圧力が高まり、この圧力が開放されるこ
とで再び大気圧に戻る。釣りをしたとき深海魚は普通釣
り上げられただけで、圧力が開放されるからほとんど死
んでしまう。圧力が加えられた後に圧力が開放される
と、2度も著しく環境が変化したこととなり、病原菌も
死んでしまうことが多く、生きてはいてもかなり弱って
しまう。通常の大気圧である所に生息している病原菌は
一般的に、光に対して対抗力はあるが圧力に対しては弱
く、圧力の高い深海に生息してる病原菌は圧力に対して
は対抗力はあるが光に対して弱い傾向がある。この殺菌
装置は圧力及び光を加えることで、大気圧に生息してい
る病原菌及び深海に生息してる病原菌のいずれにも有効
に働くこととなる。この圧力を加えることが本発明の殺
菌装置の大きな特徴である。
【0019】オゾンO3 を含んだ水は第3照射室3に送
られ、ここで紫外線ランプ7により254nmの波長を
含む紫外線が照射される。254nmの波長の紫外線は
従来技術に記載したように、病原菌等のDNAの吸収波
長でありこれを照射するだけでも死滅する病原菌もあ
る。この殺菌装置では254nmの波長の紫外線はこれ
だけで病原菌を殺菌するために照射するのではなく、オ
ゾンO3 を分裂させて一重項の遊離酸素1 2 を生成す
るためである。この一重項の遊離酸素1 2 は非常に活
性が高く、近くに病原菌があるとこれから水素を奪っ
て、つまり酸化させて殺菌する。
【0020】一重項の遊離酸素1 2 を含んだ水は第4
照射室4に送られ、310〜360nmの波長の紫外線
を含む紫外線ランプ8により照射される。この紫外線が
照射されると一重項の遊離酸素1 2 は水H2 Oから水
素を奪い、ヒドロキシラジカルOHが生成される。ヒド
ロキシラジカルOHも非常に活性が高く、病原菌から水
素を奪う酸化を行ってただちに殺菌を行う。
【0021】以上に記載した殺菌装置に加えて、病原菌
が生存している水により多くのオゾンO3 を溶け込ませ
た装置について説明をする。第2照射室2に内蔵してあ
る紫外線ランプ6を照射し、ここでエアーポンプP2を
運転を開始すると、大気中の空気が第2照射室2に送ら
れる。ここで184nmの波長が含まれる紫外線が照射
されると、前記したように酸素分子O2 は酸素原子Oに
分裂される。この酸素原子Oは酸素分子O2 と結合して
オゾンO3 が生成される。バルブ19を開放すると、エ
アーポンプP2に加えられる圧力によりオゾンO3 はパ
イプ20を通って第3照射室3の底部に設けてある発泡
器15に到達する。発泡器15には微小な穴が多数設け
られており、ここをオゾンO3 が通過すると第3照射室
3に気泡となって発生する。第3照射室3には第1照射
室1で生成されたオゾンO3 と、第2照射室2で生成さ
れたオゾンO3 の両者が通過することとなる。第2照射
室2で254nmの紫外線が照射されると、ここでは第
1照射室1だけで生成されたオゾンO3 よりも多くのオ
ゾンO3 が含まれており、活性の高い一重項の遊離酸素
1 2 がより多く生成される。従って、第4照射室4で
は酸化力の非常に高いヒドロキシラジカルOHが多く生
成され、それだけ殺菌力の高い殺菌装置が提供すること
ができる。
【0022】従来の殺菌装置は、254nmの紫外線を
照射するだけで行っていたが、本発明ではオゾンO3
病原菌が生息する水に混入して圧力を加えて開放し、2
54nmの紫外線を照射して一重項の遊離酸素1 2
生成し、最終的にはヒドロキシラジカルOHにより酸化
させることにより殺菌している。つまり従来の殺菌装置
では一段階だけて殺菌を行っていたのが、本殺菌装置で
は多段階に殺菌を行い、最終的には活性の高いヒドロキ
シラジカルOHの酸化力により殺菌を行っている。また
ヒドロキシラジカル等は病原菌の殺菌を瞬時に行うこと
から、大量の水の殺菌を行うことが可能となる。
【0023】北里大学医療衛生学部臨床微生物学教室
(責任者 教授 田口文章 医学博士)で前記殺菌装置
及び殺菌方法で大腸菌及びO−157の殺菌を行った実
験及び効果を以下に記載する。試験方法は蒸留水で約1
4 CUF/mlに調整した菌液を前記殺菌装置で循環
をし、圧力及び流量が安定した時点で排出口19から採
水した。なおCFUとはColony Forming
Unitの略で1ml当たりの生菌数を示している。
【0024】採水した水を生理的食塩液で10倍段階希
釈し、各段階の希釈液を標準寒天培地の平板表面に塗布
して、35°Cで24時間培養した。形成された細菌の
集落数を算定し、紫外線ランプ1等の消灯時の循環菌量
を不活化率0%として、紫外線ランプ1等の点灯時の不
活化率を求めた。
【0025】大腸菌の殺菌効果は不活化率99%以上で
あり、O−157の殺菌効果も不活化率99%以上であ
った。この結果、前記した殺菌装置は大腸菌及び病原性
大腸菌O−157に対して、高い殺菌効果を有すること
が証明された。99%以上の不活化率であるから、1%
弱の大腸菌、O−157は生存することとなる。しか
し、これはほとんど死に近い状態で検出されたものであ
り、この水を飲んでも感染することはない。またここで
は大腸菌やO−157の殺菌試験を行っただけである
が、これらの菌を効果的に殺菌することができると言う
ことは、他の菌にも有効な殺菌能力がある。
【0026】
【発明の効果】本発明は前記したように構成することに
より、人が毎日口にする水について有効な殺菌装置及び
この方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の一実施例である殺菌装置の概略図であ
る。
【符号の説明】
1・・第1照射室 2・・第2照射室 3・・第3
照射室 4・・第4照射室 5、6、7、8・・紫
外線ランプ P1・・ポンプ P2・・エアーポン
プ 12・・圧力タンク 26・・逆止弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 184nmの波長を含む紫外線ランプに
    より酸素分子O2 を照射して酸素原子Oを生成し、この
    酸素原子Oが酸素分子O2 と結合して生成されたオゾン
    3 が含まれる気体を、病原菌が生息している水と混合
    して圧力を加えて水に溶かし込み、前記圧力が開放され
    て発生した気泡及びこの水に溶けているオゾンO3 を2
    54nmの波長を含む紫外線ランプにより照射して一重
    項の遊離酸素1 2 を生成し、この一重項の遊離酸素1
    2 を310〜360nmの波長を含む紫外線ランプに
    より照射してヒドロキシラジカルOHを生成することを
    特徴とする殺菌装置。
  2. 【請求項2】 酸素分子O2 を含む気体に184nmの
    波長を含む紫外線を照射して酸素原子Oを生成し、この
    酸素原子Oが酸素分子O2 と結合して生成されたオゾン
    3 を含む気体を病原菌が生息している水と混合して
    0.4〜4Kg/平方cmの圧力を加えて水に溶かし込
    み、この圧力が開放されて放出された気泡及び水に溶け
    ているオゾンO3 を254nmの波長を含む紫外線ラン
    プで照射することにより一重項の遊離酸素1 2 を生成
    し、この一重項の遊離酸素1 2を310〜360nm
    の波長を含む紫外線を照射することにより生成したヒド
    ロキシラジカルOHの酸化作用により前記水に生息して
    いる病原菌を殺菌することを特徴とする殺菌方法。
  3. 【請求項3】 184nmの波長を含む第1の紫外線ラ
    ンプにより酸素分子O2 を照射して酸素原子Oを生成
    し、この酸素原子Oが酸素分子O2 と結合して生成され
    る第1のオゾンO3 を含む気体を病原菌が生息している
    水と混合して圧力を加えて水に溶かし込み、前記圧力が
    開放されて発生した気泡とこの水に溶けている第1のオ
    ゾンO3 及び184nmの波長を含む第2紫外線ランプ
    により酸素分子O2 を照射して酸素原子Oを生成し、こ
    の酸素原子Oが酸素分子O2 と結合して生成された第2
    のオゾンO3 を発泡器により水の中に気泡を作り、第1
    のオゾンO3 と第2のオゾンO3 の両者を254nmの
    波長を含む紫外線ランプにより照射して一重項の遊離酸
    1 2 を生成し、この遊離酸素1 2 を310〜36
    0nmの波長を含む紫外線ランプにより照射してヒドロ
    キシラジカルOHを生成することを特徴とする殺菌装
    置。
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