JPH07312947A - 草刈機 - Google Patents

草刈機

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Publication number
JPH07312947A
JPH07312947A JP13812694A JP13812694A JPH07312947A JP H07312947 A JPH07312947 A JP H07312947A JP 13812694 A JP13812694 A JP 13812694A JP 13812694 A JP13812694 A JP 13812694A JP H07312947 A JPH07312947 A JP H07312947A
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JP
Japan
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engine
shaft
mowing
rotary
traveling
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Pending
Application number
JP13812694A
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English (en)
Inventor
Seiji Teramoto
元 省 二 寺
Masanori Akagi
木 正 典 赤
Michiichi Yoshida
田 道 一 吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 草刈機で畦の法面の草を刈取る際に、エン
ジン(1)及びハンドル(2)が傾かないようにする。 [構成] 機体後方に向けてハンドル(2)を一体延
出させるエンジン(1)と、前方に刈取装置(6)を装
設する走行装置(3)とを備え、走行装置(3)にエン
ジン(1)を、機体前後方向の軸中心にローリング自在
に搭載する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、田畑の畦の草等を刈取
る草刈機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、機体前後方向の軸中心に揺動でき
るハンドルを備えた草刈機はあった。(特開平6−54
619号公報)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の草刈機で畦の法
面の草を刈取る場合、ハンドルは左右端部を水平に保て
るため、操向操作し易くなるが、エンジンは法面に沿っ
て傾くため、エンジンオイルの回り不良によるエンジン
の焼付き、燃料供給不良によるエンジンストップ、燃料
残量の誤表示等が発生する問題がある。
【0004】本発明の目的は、田畑の畦の草等を刈取る
際、エンジンに悪影響を与えない草刈機を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】然るに、本発明の草刈機
は、機体後方に向けてハンドルを一体延出させるエンジ
ンと、前方に刈取装置を装設する走行装置とを備え、走
行装置にエンジンを、機体前後方向の軸中心にローリン
グ自在に搭載したことを特徴とする。
【0006】
【作 用】従って、本発明の草刈機によれば、田畑の畦
の法面の草等を刈取る際、刈取装置と走行装置は法面に
沿って傾く一方、ハンドルとエンジンは鉛直に保たれる
ため、操向操作し易くなる許りでなく、エンジンの傾き
によって発生するエンジンオイルの回り不良によるエン
ジンの焼付き、燃料供給不良によるエンジンストップ、
燃料残量の誤表示等をなくし、適正にエンジンを作動さ
せて適正に草刈作業を行い得ると共に、機体の重心が山
側に寄り、走行安定性を向上させ得る。
【0007】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述す
る。図1は草刈機の全体側面図、図2は同拡大側面図、
図3は同拡大平面図、図4は同拡大背面図、図5は同拡
大正面図、図6は駆動系統図であり、図中(1)はエン
ジン、(2)はエンジン(1)と一体に構成するハンド
ル、(3)はミッションケース(4)と左右の車輪
(5)とで構成する走行装置、(6)はロータリ式の刈
刃(7)と刈取カバー(8)とで構成する刈取装置であ
る。
【0008】走行装置(3)は、ミッションケース
(4)の左右側面から機体左右方向に左右の車軸パイプ
(9)が同一軸芯上で一体延出され、車軸パイプ(9)
の内部に挿通させるミッションケース(4)の出力軸
(10)の両端に左右の車輪(5)のボス部を嵌合させ
ると共に、ミッションケース(4)の前面から機体前方
に刈取連結パイプである伝動パイプ(11)が一体延出
され、刈取装置(6)を伝動パイプ(11)を介して走
行装置(3)の前方に装設している。
【0009】エンジン(1)はこの後面から機体後方に
向って出力軸(12)を突出するもので、出力軸(1
2)を回転自在に突出させるボス部(13)を一体形成
するエンジン(1)後面の出力軸カバー(14)にハン
ドル(2)の前端部を一体連結させ、エンジン(1)の
後面から斜め上方に機体後方に向ってハンドル(2)が
一体延出され、ハンドル(2)後端の左右握り部(1
5)近傍に走行クラッチレバー(16)及び前後進切換
レバー(17)及び刈取クラッチレバー(18)及びア
クセルレバー(19)を配置している。一方、エンジン
(1)の前面と底面前部に沿うエンジンシャーシ(2
0)を設け、シャーシ(20)をエンジン(1)と一体
に構成し、エンジン(1)前面側のシャーシ(20)前
面から機体前方に向って支軸(21)を出力軸(12)
と同一軸芯上で突出固定させている。
【0010】そして、走行装置(3)の右側の車軸パイ
プ(9)の後面から機体後方に向って水平にエンジン取
付台(22)を一体延出させると共に、伝動パイプ(1
1)の先端側左右側面から機体左右方向に向って水平に
エンジン取付台(23)を一体延出させ、エンジン
(1)後面の出力軸(12)外周のボス部(13)を回
転自在に嵌合させるボス(24)を先端に一体に構成す
る後部支持板(25)と、エンジン(1)前面の支軸
(21)を回転自在に嵌合させるボス(26)を先端に
一体に構成する前部支持板(27)とを設け、後部支持
板(25)の基端を車軸パイプ(9)のエンジン取付台
(22)にボルト止め固定させ、前部支持板(25)の
基端を伝動パイプ(11)のエンジン取付台(23)に
ボルト止め固定させ、走行装置(3)の左右車軸(5)
の間でミッションケース(4)の上方に、ハンドル
(2)を一体に構成したエンジン(1)を、機体前後方
向の軸つまりエンジン(1)の出力軸(12)を中心に
ローリング自在に搭載するように構成している。
【0011】エンジン(1)前面側のシャーシ(20)
に支軸(21)を中心とする円弧上で複数の位置決め孔
(28)を等間隔に開設すると共に、走行装置(3)の
前部支持板(27)の前面にロックピン(29)を設
け、コイルバネ(30)によりロックピン(29)を機
体後方に向って常時弾圧付勢し、ピン孔(図示省略)を
介して前部支持板(27)の前面側から後面側に貫通さ
せるロックピン(29)先端部をシャーシ(20)の位
置決め孔(28)のいずれか一つに嵌合させることによ
り、エンジン(1)の角度の位置決めを行う一方、コイ
ルバネ(30)に抗してロックピン(29)を機体前方
に引き、ロックピン(29)先端部をシャーシ(20)
の位置決め孔(28)から抜き取ることにより、エンジ
ン(1)をローリング動作させるように構成している。
【0012】上記したエンジン(1)の角度の位置決め
は多段式のものを示したが、例えば位置決め孔(28)
を連続の溝状に形成し、ロックピン(29)先端部をシ
ャーシ(20)に締付け固定するような無段式のものが
より好ましく、さらにロックピン(29)の位置決め孔
(28)に対する抜き取り操作或いは無段式の場合はロ
ックピン(29)の締付け及び緩め操作をハンドル
(2)の握り部(15)近傍に配置する手元レバー操作
で遠隔操作することがより好ましいエンジン(1)の角
度の位置決め構造となる。
【0013】エンジン(1)の出力軸(12)のスプラ
イン上に走行用出力プーリ(31)のボス部(32)を
嵌合させると共に、ミッションケース(4)の後面から
機体後方に向って突出させる筒状入力軸(33)後端の
スプライン上に走行用入力プーリ(34)のボス部を嵌
合させ、エンジン(1)の出力軸(12)とミッション
ケース(4)の入力軸(33)を各プーリ(31)(3
4)及び各プーリ(31)(34)間に走行クラッチで
あるテンションローラ(35a)を介して張設する伝動
ベルト(35)を介して連動連結させ、ミッションケー
ス(4)の入力軸(33)から前後進切換クラッチを含
む伝動ギヤ(図示省略)を介して出力軸(10)に動力
を継断自在に伝達し、出力軸(10)と一体に左右車輪
(5)を正転或いは逆転駆動させ、機体を一定の速度で
前進或いは後進させるように構成している。
【0014】尚、ミッションケース(4)の伝動ギヤに
変速ギヤを含めると共に、ハンドル(2)の握り部(1
5)近傍に走行変速レバーを配置し、機体の走行速度を
数段階に変速するようにすることもできる。
【0015】走行用出力プーリ(31)のボス部(3
2)に刈取用出力プーリ(36)を一体に構成すると共
に、伝動パイプ(11)の内部に挿通させる刈取駆動軸
(37)を入力軸(33)に回転自在に嵌合させてミッ
ションケース(4)を貫通させ、出力軸(33)の後端
から機体後方に向って刈取駆動軸(37)の後端を突出
させ、出力軸(33)の後端と刈取駆動軸(37)の後
端に嵌合するボス部(38)を有する刈取入力プーリ
(39)を設け、出力軸(33)に刈取入力プーリ(3
9)を回転自在に軸支させ、刈取駆動軸(37)に刈取
入力プーリ(39)のボス部(38)をトルクリミッタ
ーであるシャーピン(40)を介して駆動連結し、エン
ジン(1)の出力軸(12)と刈取駆動軸(37)を各
プーリ(36)(37)及び各プーリ(36)(37)
間に刈取クラッチであるテンションローラ(41)を介
して張設する伝動ベルト(42)及びシャーピン(4
0)を介して連動連結させ、所定のトルク以下で刈取駆
動軸(37)から刈取装置(6)に動力を継断自在に伝
達し、刈刃(7)を所定のトルク以下で一定の速度で回
転させるように構成している。
【0016】尚、刈取駆動系に変速ギヤ機構を介在させ
ると共に、ハンドル(2)の握り部(15)近傍に刈取
変速レバーを配置し、刈刃(7)の回転速度を数段階に
変速するようにすることもできる。
【0017】エンジン(1)の出力軸(12)とミッシ
ョンケース(4)の入力軸(33)及び刈取駆動軸(3
7)間のベルト伝動部を覆うベルトカバー(43)を設
けている。
【0018】図7にも示す如く、刈取装置(6)は刈取
カバー(8)の上面側に横架する連結パイプ(44)の
左右端部にロータリケース(45)がそれぞれ配置さ
れ、刈取カバー(8)の下面側に臨ませるロータリケー
ス(45)下端からロータリ軸(46)下部を下向きに
突出させ、ロータリ軸(46)下部のスプライン上に円
板状のロータリディスク(47)のボス部を嵌合させ、
ロータリディスク(47)の外周に3枚の刈刃(7)を
刈刃押え(48)を介して等間隔にボルト止め固定し、
ロータリディスク(47)の外周にこの半径方向で各刈
刃(7)を突出させ、左右2連のロータリモアーを構成
している。
【0019】左右のロータリモアー間の草の刈残しを防
止すべく、左右のロータリモアーのロータリ軸(46)
の軸間距離を刈取半径つまり刈刃(7)の先端軌跡半径
の2倍より若干小さく設定し、左右の刈刃(7)の先端
軌跡を左右のロータリモアーの中央でラップさせるよう
にしている。
【0020】連結パイプ(44)の両端に一体に構成す
るL形の金座(48)を設け、刈取カバー(8)上面に
対向する金座(48)の一方の面を刈取カバー(8)に
ボルト止め固定すると共に、連結パイプ(44)の端面
に沿う金座(48)の他方の面をロータリケース(4
5)の上部外周面に形成するパイプ受けフランジ部(4
9)にボルト止め固定し、刈取カバー(8)と連結パイ
プ(44)と左右のロータリケース(45)を分解自在
に一体に構成している。
【0021】そして、ロータリケース(45)の上部外
周面にはパイプ受けフランジ部(49)と直角な方向に
もパイプ受けフランジ部(50)が形成され、左側のロ
ータリケース(45)のパイプ受けフランジ部(50)
から機体後方に向って刈取連結パイプである伝動パイプ
(51)を突出させ、パイプ受けフランジ部(50)に
伝動パイプ(51)の前端に一体に構成するフランジ
(図示省略)をボルト止め固定し、刈取装置(6)側の
伝動パイプ(51)後端を走行装置(3)側の伝動パイ
プ(11)前端に回転自在に嵌合させ、走行装置(3)
の前方に刈取装置(6)を、機体前後方向の軸つまり刈
取駆動軸(37)を中心にローリング自在に取付けるよ
うに構成している。
【0022】刈取装置(6)側の伝動パイプ(51)の
内部には、この伝動パイプ(51)後端を走行装置
(3)側の伝動パイプ(11)前端に嵌合させたとき、
刈取駆動軸(37)の前端に嵌合して一体に回転する軸
継手(52)を後端に一体に構成した刈取入力軸(5
3)を挿通させると共に、連結パイプ(44)の内部に
は横伝動軸(54)を挿通させ、各ロータリ軸(46)
上部のスプライン上に嵌合するロータリ駆動ベベルギヤ
(55)と横伝動軸(54)両端のスプライン上に嵌合
するベベルギヤ(56)とを噛合わせ、刈取入力軸(5
3)前端のスプライン上に嵌合する入力ベベルギヤ(5
7)を左側のロータリ駆動ベベルギヤ(55)とベベル
ギヤ(56)とに噛合わせ、刈取入力軸(53)に左側
のロータリ軸(46)及び横伝動軸(54)及び右側の
ロータリ軸(46)を連動連結し、左右の刈刃(7)を
等速回転させるように構成している。
【0023】刈取装置(6)の角度の位置決め固定を行
うカム式の締付具(58)を、刈取装置(6)のローリ
ング支点部である走行装置(3)側の伝動パイプ(1
1)前端に設けるもので、刈取装置(6)側の伝動パイ
プ(51)の後端側外周面2面を面取り加工して二つの
位置決め溝(59)(60)を形成すると共に、走行装
置(3)側の伝動パイプ(11)前端の嵌合部(61)
上面に軸受部(62)を一体形成し、カムレバー(6
3)をこれと一体に構成する偏心カム軸(64)を介し
て軸受部(62)に機体前後方向に揺動自在に支持さ
せ、またカムレバー(63)を機体後方(締め方向)に
操作したとき、偏心カム軸(64)の中間作用部(6
5)を位置決め溝(59)(60)に嵌合する位置に偏
心回転させ、カムレバー(63)を機体前方(弛め方
向)に操作したとき、偏心カム軸(64)の中間作用部
(65)を伝動パイプ(51)の外径より外側に偏心回
転させるように偏心カム軸(64)を形成し、刈取装置
(6)の連結パイプ(44)が走行装置(3)の車軸パ
イプ(9)と平行になる刈取装置(6)の通常刈取作業
姿勢時の伝動パイプ(51)の回転角度で偏心カム軸
(64)に一方の位置決め溝(59)が対応し、この位
置決め溝(59)に偏心カム軸(64)の中間作用部
(65)を嵌合締付けすることにより、伝動パイプ(5
1)の回転と軸方向の摺動が規制され、刈取装置(6)
を通常刈取姿勢で走行装置(3)前方に固定取付けする
一方、刈取装置(6)の連結パイプ(44)が走行装置
(3)の車軸パイプ(9)に対し右下りで傾く刈取装置
(6)の面取作業姿勢時の伝動パイプ(51)の回転角
度で偏心カム軸(64)に他方の位置決め溝(60)が
対応し、この位置決め溝(60)に偏心カム軸(64)
の中間作用部(65)を嵌合締付けすることにより、伝
動パイプ(51)の回転と軸方向の摺動が規制され、刈
取装置(6)を面取作業姿勢で走行装置(3)前方に固
定取付けし、また上記偏心カム軸(64)の中間作用部
(65)と各位置決め溝(59)(60)の嵌合締付け
解除により、伝動パイプ(51)の回転と軸方向の摺動
を許容し、刈取装置(6)のローリングによる角度調整
並びに走行装置(3)に対する脱着を行うように構成し
ている。
【0024】刈取装置(6)の各ロータリモアーは、ロ
ータリ駆動ベベルギヤ(55)及びカラー(65)及び
上部ベアリング(66)及び下部ベアリング(67)を
セットしたロータリ軸(46)がロータリケース(4
5)にこの下方から組込まれ、スナップリング(68)
により抜止めが行われ、さらにベアリング(69)及び
この抜止め用スナップリング(70)をセットしたベベ
ルギヤ(56)をロータリケース(45)にパイプ受け
フランジ部(49)から組込みロータリ駆動ベベルギヤ
(55)と噛合わせる。この状態に組立てた各ロータリ
ケース(45)のパイプ受けフランジ部(49)を連結
パイプ(44)の両端の金座(48)にボルト止め固定
すると共に、横伝動軸(54)の端部をベベルギヤ(5
6)のボス部に嵌合させ、左右のロータリケース(4
5)を一体に構成し、また左右のロータリケース(4
5)を刈取カバー(8)の上面に開設した取付孔(7
1)に上方から挿入し、連結パイプ(44)の両端の金
座(48)を刈取カバー(8)に当接させボルト止め固
定する。そして左右のロータリケース(45)の下端外
周にスカート(72)をボルト止め固定で取付けた後、
ロータリケース(45)の下端から突出するロータリ軸
(46)下部のスプライン上に刈刃(7)をセットした
ロータリディスク(47)のボス部を下方から嵌合し、
摺土カバー(73)をロータリディスク(47)下面に
被せ、摺土カバー(73)のボスベアリング(74)の
内径を通してロータリ軸(46)の下端ねじ孔に締付け
ボルト(75)を締付け、ロータリディスク(47)を
ロータリ軸(46)下部に装着する。
【0025】左右のロータリケース(45)は同一のも
のが用いられ、左側のロータリケース(45)は伝動パ
イプ(51)を取付けるパイプ受けフランジ部(50)
が機体後方に向き、連結パイプ(44)を取付けるパイ
プ受けフランジ部(49)が機体右側に向くようにし、
右側のロータリケース(45)は連結パイプ(44)を
取付けるパイプ受けフランジ部(49)が機体左側に向
くようにし、これら左右のロータリケース(45)を連
結パイプ(44)で連結すると共に、左側のロータリケ
ース(45)のパイプ受けフランジ部(50)から伝動
パイプ(51)を機体後方に向けて一体延出できるよう
にしている。右側のロータリケース(45)の機体前方
に向いたパイプ受けフランジ部(50)の開口は蓋板等
で閉塞される。上記のようにロータリケース(45)は
左右共用で左右別々の成形型が不要になる。
【0026】前記ベベルギヤ(55)と同様にベアリン
グ及びこの抜止め用スナップリングをセットした入力ベ
ベルギヤ(57)は左側のロータリケース(45)のパ
イプ受けフランジ部(50)から組込まれこのロータリ
ケース(45)内部のロータリ駆動ベベルギヤ(55)
及びベベルギヤ(56)と噛合わせる。この状態で伝動
パイプ(51)の前端がパイプ受けフランジ部(50)
にボルト止め固定されると共に、刈取入力軸(53)の
前端がスプライン嵌合される。
【0027】刈取駆動軸(37)の回転方向は常に一定
で、例えば矢印(A)の方向に刈取駆動軸(37)が回
転する場合、通常、左右のロータリ駆動ベベルギヤ(5
5)は入力ベベルギヤ(57)及びベベルギヤ(56)
に上側から噛合うように左右のロータリ軸(46)上部
のスプライン上に嵌合され、ロータリ軸(46)の上部
のねじ孔に締付けボルト(75)が締付けられる。これ
によって左側のロータリディスク(47)は矢印(B)
方向に、右側のロータリディスク(47)は矢印(C)
方向にそれぞれ回転し、刈取られた草を左右のロータリ
モアーの間に掻込むように左右の刈刃(7)は草を刈取
り、機体中央に寄せ集められた刈草の左右外側を左右の
車輪(5)が通過するようにし、刈草によって走行路面
が荒らされるのを防止する一方、左側のロータリ駆動ベ
ベルギヤ(55)のみを入力ベベルギヤ(57)及びベ
ベルギヤ(56)に下側から噛合うように左側のロータ
リ軸(46)上部のスプライン上に嵌合すると、左側の
ロータリディスク(47)を右側のロータリディスク
(47)と同じ矢印(C)方向に回転させることがで
き、また右側のロータリ駆動ベベルギヤ(55)のみを
ベベルギヤ(56)に下側から噛合うように右側のロー
タリ軸(46)上部のスプライン上に嵌合すると、右側
のロータリディスク(47)を左側のロータリディスク
(47)と同じ矢印(B)方向に回転させることがで
き、刈取られた草を機体の左側或いは右側に放出するよ
うに左右の刈刃(7)は草を刈取り、畦上に刈草を放出
する。上記のように用途により左右の刈刃(7)を相互
逆方向或いは同一方向に回転可能に構成している。
【0028】刈取カバー(8)は鉄板の成形品であり、
後面中央部の切欠き部(76)にゴム或いはプラスチッ
ク製の垂れ幕(77)を設けると共に、刈取カバー
(8)の左右側面にはこの側面を刈取半径より前側に伸
ばす分草作用を持つゴム或いはプラスチック製の垂れ幕
(78)が脱着自在に取付けられる。
【0029】本実施例の草刈機は上記のように構成する
もので、刈取装置(6)を通常刈取姿勢で走行装置
(3)前方に装設することにより、ロータリ軸(46)
が機体の走行面と略直角になり、刈刃(7)が機体の走
行面に沿って回転する。この状態で草刈機を畦の上面並
びに法面を走行させることにより、その走行面つまり畦
の上面並びに法面の草が刈取装置(3)によって刈取ら
れる。この際、ロータリディスク(47)下面の摺土カ
バー(73)を地面に摺接させるように、機体を若干前
傾姿勢で走行させ、草を根元から刈取るようにする。図
10及び図11に示すように、畦の上面の草を刈取る場
合には走行面が略水平で、エンジン(1)の角度の位置
決めはロックピン(29)と中央の位置決め孔(28)
との嵌合で行い、エンジン(1)を略水平に保つと共
に、ハンドル(2)の左右握り部(15)を略水平に保
つ。一方、畦の法面の草を刈取る場合には走行面が傾斜
面で、エンジン(1)の角度の位置決めは走行面の傾き
角に応じ、エンジン(1)が略水平に保たれ、ハンドル
(2)の左右握り部(15)が略水平に保たれる位置決
め孔(28)を適宜選択し、選択した位置決め孔(2
8)とロックピン(29)の嵌合で行い、エンジン
(1)を走行装置(3)に対し左或いは右に傾いた状態
で固定する。さらに畦の角部の草を刈取る場合には、刈
取装置(6)を面取作業姿勢で走行装置(3)前方に装
設し、走行面に対して刈刃(7)を傾いた状態で回転さ
せ、右側の刈刃(7)で走行方向右側の畦の角部を面取
りする状態で該部の草を刈取る。
【0030】上記のように草刈り作業を行っている際、
刈刃(7)を誤って地面と接触させたり、石や空缶等が
噛込み、刈取装置(3)の駆動負荷が上昇する異常時に
は、シャーピン(40)が破断し、エンジン(1)負荷
の異常上昇を防止する安全装置として働く。このとき、
シャーピン(40)の交換作業をベルトカバー(43)
を取外すことなく行えるように、刈取駆動軸(37)後
端に対応するベルトカバー(43)の一部分を部分的に
別体で構成し、脱着自在にベルトカバー(43)本体に
取付けるようにすることが好ましい。
【0031】図12は草刈機の他の実施例を示す草刈機
の拡大側面図、図13は同駆動系統図であり、該草刈機
は前記実施例と同様に、ミッションケース(104)と
左右の車輪(5)とで構成する走行装置(103)を備
え、走行装置(103)の上方にエンジン(101)が
搭載され、ハンドル(102)がエンジン(101)と
一体に構成される。該実施例におけるエンジン(10
1)はこの前面から機体前方に向って出力軸(112)
が突出し、出力軸(112)とミッションケース(10
4)の入力軸(133)との動力伝達が、エンジン(1
01)及びミッションケース(104)の前面側で走行
用入出力プーリ(131)(134)及び伝動ベルト
(135)及び走行クラッチであるテンションプーリ
(135a)を介して行われている。そして、入力軸
(133)と同一軸芯上で、ミッションケース(10
4)の後面から機体後方に向って突出する円柱面(11
3)に回転自在に嵌合させるボス(124)を先端に一
体に構成する後部支持板(125)と、入力軸(13
3)と同一軸芯上で、ミッションケース(104)の前
面から機体前方に向って突出する円柱面(121)に回
転自在に嵌合させるボス(126)を先端に一体に構成
する前部支持板(127)とを設け、各支持板(12
5)(127)の基端をエンジン(101)底面にそれ
ぞれボルト止め固定させ、ハンドル(102)を一体に
構成したエンジン(101)を、機体前後方の軸つまり
ミッションケース(104)の入力軸(133)を中心
にローリング自在に走行装置(103)に搭載してい
る。
【0032】エンジン(101)の角度の位置決めは、
後部支持板(127)に設けたロックピン(129)
と、ミッションケース(104)から後部支持板(12
7)の内側に立設固定させる位置決め板(120)に入
力軸(133)を中心とする円弧上で等間隔に設けた位
置決め孔(図示省略)で行われる。
【0033】前記実施例の刈取装置(6)の伝動パイプ
(51)後端を嵌合する嵌合部(161)及び締付具
(158)を有する減速ギヤケース(141)を備え、
走行装置(103)側に固定するベルトカバー(14
3)の下部前面側に減速ギヤケース(141)を支持さ
せ、入力軸(133)の前端から減速ギヤケース(14
1)に動力を伝達するもので、走行装置(103)の前
方に刈取装置(6)が、機体前後方向の軸つまり刈取入
力軸(53)を中心にローリング自在に取付けられると
共に、刈取装置(6)が通常刈取姿勢と面取作業姿勢で
位置決め固定される。
【0034】刈取入力軸(53)はこの後端が刈取装置
(6)装着時に減速ギヤケース(141)の小径ギヤ
(139)のボス部(138)に回転自在に嵌合され、
トルクリミッターであるシャーピン(140)を介して
駆動連結され、所定のトルク以下で刈取装置(6)に動
力が伝達される。
【0035】減速ギヤケース(141)の刈取入力軸
(51)後端に対応する部分は部分的に別体の蓋部材
(141a)でカバーされ、蓋部材(141a)を減速
ギヤケース(141)に脱着自在に取付け、シャーピン
(140)の破断時の交換を容易に行えるようにしてい
る。
【0036】上記各実施例におけるシャーピン(40)
(140)に代えて摩擦或いは爪方式のトルクリミッタ
ーを用いてもよい。一例として図13に摩擦方式のトル
クリミッター(200)を示す。複数のピン(201)
を有する内ケース(202)と、前記ピン(201)を
バネ(203)によって内周凹部に弾圧係合させる外ケ
ース(204)を、前記トルクリミッター(200)に
備え、バネ(203)圧内で、刈取入力プーリ(39)
或いは小径ギヤ(139)と一体に回転させる外ケース
(204)と、刈取駆動軸(37)或いは刈取入力軸
(53)と一体に回転させる内ケース(202)が、一
体に回転するものである。
【0037】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、機体後方に向けてハンドル(2)を一体延出させる
エンジン(1)と、前方に刈取装置(6)を装設する走
行装置(3)とを備え、走行装置(3)にエンジン
(1)を、機体前後方向の軸中心にローリング自在に搭
載したもので、田畑の畦の法面の草等を刈取る際、刈取
装置(6)と走行装置(3)は法面に沿って傾く一方、
ハンドル(2)とエンジン(1)は鉛直に保たれるた
め、操向操作し易くなる許りでなく、エンジン(1)の
傾きによって発生するエンジンオイルの回り不良による
エンジン(1)の焼付き、燃料供給不良によるエンジン
ストップ、燃料残量の誤表示等をなくし、適正にエンジ
ン(1)を作動させて適正に草刈作業を行うことができ
ると共に、機体の重心が山側に寄り、走行安定性を向上
させることができる等の顕著な効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】草刈機の全体側面図。
【図2】草刈機の拡大側面図。
【図3】草刈機の拡大平面図。
【図4】草刈機の拡大背面図。
【図5】草刈機の拡大正面図。
【図6】草刈機の駆動系統図。
【図7】刈取装置の断面説明図。
【図8】締付具の断面側面図。
【図9】締付具の断面正面図。
【図10】草刈機の畦上面の草刈り作業説明図。
【図11】草刈機の畦法面の草刈作業説明図。
【図12】他の実施例の草刈機の拡大側面図。
【図13】図12の草刈機の駆動系統図。
【図14】トルクリミッターの一列を示す断面説明図。
【符号の説明】
(1) エンジン (2) ハンドル (3) 走行装置 (6) 刈取装置 (12) エンジンの出力軸 (133)ミッションケースの入力軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体後方に向けてハンドルを一体延出さ
    せるエンジンと、前方に刈取装置を装設する走行装置と
    を備え、走行装置にエンジンを、機体前後方向の軸中心
    にローリング自在に搭載したことを特徴とする草刈機。
  2. 【請求項2】 ローリング支点をエンジンの出力軸とす
    る請求項1記載の草刈機。
  3. 【請求項3】 ローリング支点を走行装置のミッション
    の入力軸とする請求項1記載の草刈機。
JP13812694A 1994-05-26 1994-05-26 草刈機 Pending JPH07312947A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006006222A (ja) * 2004-06-25 2006-01-12 Orec Co Ltd エンジンの搭載構造及びそれを備えた農業用機械

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006006222A (ja) * 2004-06-25 2006-01-12 Orec Co Ltd エンジンの搭載構造及びそれを備えた農業用機械

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