JP3922855B2 - 刈取用作業機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家庭菜園、果樹園、牧場等での雑草や牧草の細断・粉砕・刈取に使用されるフレールモア等の刈取用作業機に関し、詳しくは伝動ケースの左右にフレール爪を傾斜配置した刈取用作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種、フレールモアは、回転軸に取付けられたフレール爪をアップカット方式で回転させて雑草や牧草の細断・粉砕・刈取を行うものであるが、このような刈取用作業機又は動力砕土装置として、従来、例えば特公昭36−6461号公報に記載された技術が公知である。そして、この従来例の動力砕土装置によれば、伝動ケースの下端に直線状の回転軸を架設し、その回転軸の左右に載頭円錐状のドラムを自在継手にて連結すると共に、この載頭円錐状のドラムの外周部に同じ長さの砕土爪を取り付け、このドラムの母線が常に前記回転軸に並行するように配置することで、前記砕土爪を回転させると耕盤が整然と揃うようにしている(以下、前者の従来技術という)。
【0003】
また、フレール爪の取付装置の従来例として、例えば実公昭60−33783号公報に記載された技術が公知であり、この従来例によれば、フレール爪の取付ドラムにホルダを介して2枚のフレール爪をピンにて連結し、更に前記ホルダに該フレール爪の回動を阻止するストッパを固定している(以下、後者の従来技術という)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述した前者の従来技術によれば、いわゆるセンタードライブ方式の構造であり、境界線の根元ギリギリまで細断が可能であると共に、軽量である等の利点を有するが、これをそのままフレールモアに適用した場合には、砕土爪の取付ドラムが載頭円錐状をなしているため、製造コストが高く、また、フレール爪は一般的に略々2400〜3000rpmの高速にて回転するものであるため、このような高速回転には耐えられない構造であった。
【0005】
また、後者の従来技術によれば、フレール爪はストッパにより回動を阻止されているため、高速回転時にフレール爪が異物に当接した場合等には爪が破損するおそれがあった。
【0006】
本発明は、斯かる課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、伝動ケースの左右に延設した爪取付ドラムにフレール爪を傾斜配置し、該伝動ケース下方の雑草を処理可能とすると共に、高速回転にも対応可能な爪取付け構造を備えた刈取用作業機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、伝動ケース(12)の下部に左右に延設して配置され、該伝動ケース(12)内の伝動装置(55,56,57)により回転駆動される回転軸(25)と、
複数個のフレール爪(20)を取付けた左右の回転ドラム(21,21)と、これら回転ドラム(21,21)を前記回転軸(25)に対し左右方向が下方となるように傾斜して回転自在に支持する支持手段(60,61)と、
前記回転ドラム(21)を前記回転軸(25)と一体的に回転可能に連動する継手手段(63,64)と、を備え、
前記左右の回転ドラム(21,21)の対向する最内側の内端フレール爪(20’,20’)を、これらフレール爪(20’,20’)が前記伝動ケース(12)の下方で左右交差させたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、前記各フレール爪(20)を、前記回転ドラム(21)の軸方向に沿い所定間隔を隔てて取付けると共に、これら各フレール爪(20)が地面と接触又は近接する位置にて各フレール爪(20)の先端が前記回転軸(25)と略々平行となるように設定したことを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、前記フレール爪(20)を、取付ホルダ(65)を介して前記回転ドラム(21)に取付けると共に、該取付ホルダ(65)の長さを、前記回転ドラム(21)の軸方向の内側から外側に行くに従い短く設定し、前記フレール爪(20)の長さを略々一定としたことを特徴とする。
【0010】
なお、前記左右の回転ドラム(21,21)の最内側の外周部に巻込み防止カバー(71)を取付け、該巻込み防止カバー(71)に前記回転ドラム(21)の回転振動を軽減するバランスウェイト(72)を取付けてもよい。
【0011】
請求項に係る発明は、エンジン(13)から第1の動力伝達手段を介して走行車輌に動力を伝達する走行用の動力伝達経路と、
前記エンジン(13)から第2の動力伝達手段を介して前記回転軸(25)に動力を伝達する作業用の動力伝達経路と、を備え、
前記第1の動力伝達手段が、テンションプーリ(37a)により動力伝達が断接される第1のベルト伝動装置(37)と、第1の歯車変速装置と、該第1の歯車変速装置の出力軸の回転を前記走行車輌に伝達する第1のチェーン伝動装置(46,47,48)と、
前記第2の動力伝達手段が、テンションプーリ(38a)により動力伝達が断接される第2のベルト伝動装置(38)と、第2の歯車変速装置と、該第2の歯車変速装置の出力軸の回転を前記回転軸(25)に伝達する第2のチェーン伝動装置(55,56,57)と、を有し、
前記第1の歯車変速装置、第1のチェーン伝動装置(46,47,48)、第2の歯車変速装置及び第2のチェーン伝動装置(55,56,57)を1個の一体ケース(12)内に収納することを特徴とする。
【0012】
[作用]
以上の発明特定事項に基づき、本発明によれば、伝動ケース(12)内の伝動装置(56,57)によって回転駆動される回転軸(25)が、該伝動ケース(12)の下部に左右に延設して配置されていて、この回転軸(25)の外周側には、支持手段(60,61)を介して前記回転軸(25)に対し左右方向が下方となるように傾斜配置された左右の回転ドラム(21,21)が回転自在に支持されている。また、この回転ドラム(21,21)には、複数個のフレール爪(20)が取付けられていて、この回転ドラム(21)は、継手手段(63,64)により前記回転軸(25)と一体的に連動可能に支持されている。
【0013】
そして、前記回転ドラム(21)に取付けられた複数個のフレール爪(20)のうち、左右の回転ドラム(21,21)の対向する最内側の内端フレール爪(20’,20’)を、これら内端フレール爪(20’,20’)が前記伝動ケース(12)の下方で左右交差させたことで、伝動ケース(12)の下方に存在する雑草等を残すことなく粉砕・刈取等することが可能となる。
【0014】
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、本発明の発明特定事項を何等限定するものではない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
【0016】
図1及び図2は、本発明に係る刈取用作業機としてのフレールモア10の外観図及び側面図を示すもので、該フレールモア10は、機体フレームを構成するミッションケース12と、エンジン13、燃料タンク14、走行車輪15、ハンドル16及び走行変速用の主変速レバー11を備え、前記ハンドル16には走行クラッチレバー(デッドマンクラッチレバー)17と作業クラッチレバー18が設けられている。前記ミッションケース12は、プレスにより形成された合せケースからなり、その後方に前記エンジン13が固定され、また斜め後方に向けて延びるように前記ハンドル16が取付けられている。
【0017】
更に、該ミッションケース12の基端側と先端側の下方には、夫々前記走行車輪15と雑草類を細断処理する草刈部19が装着されている。この草刈部19は、外周部にフレール爪20を取付けた回転ドラム21を有し、この回転ドラム21の上方部位はカバー22にて覆われており、また、この草刈部19の前部左右には、ターンバックル26により刈高さを任意に調節可能な遊動輪23が設けられている。
【0018】
また、図2に示すように、前記エンジン13の出力プーリ30(31)から前記ミッションケース12の入力軸に固定されたプーリ33(34)に亘って、主クラッチを構成するテンションプーリ37a(38a)にて緊張・弛緩自在にベルト35(36)が巻き掛けられており、これらのベルト及びプーリはケース24にて覆われている。
【0019】
図3は、エンジン13の動力により、走行車輪15及び刈取用の回転ドラム21を駆動するための動力伝達経路を示す図であり、図4は、ミッションケース12内の走行用及び作業用の歯車変速装置の概略を示す図である。
【0020】
本実施の形態におけるフレールモア10は、エンジン13から走行車輌に動力を伝達する走行用の動力伝達経路と、該エンジン13から作業用の回転軸25に動力を伝達する動力伝達経路とを備えている。以下、これらについて説明する。
【0021】
まず走行系の動力伝達経路を説明すると、前記エンジン13の出力軸13aには、溝付きプーリ30が付設され、ミッションケース12の主軸32には溝付きプーリ33が付設されていて、これら溝付きプーリ30,33間にはVベルト35が巻回されている。また、このVベルト35とテンションプーリ37aにより、動力伝達が断接されるテンションクラッチ37が形成されている。
【0022】
そして、溝付きプーリ33によりミッションケース12の主軸32に入力された動力は、該主軸32に摺動自在に設けられたスライド歯車39により、歯車40に選択的に噛合され、スライド歯車39→歯車40→歯車41(軸27に遊転支持)→歯車42(軸27に遊転支持)→歯車43(軸28に遊転支持)→歯車44(軸28に遊転支持)→歯車45(軸29に遊転支持)→スプロケット46(軸29に遊転支持)→チエン47→スプロケット48→車軸49へと伝達され、走行車輪15が駆動される。
【0023】
また、前記スライド歯車39の選択噛合により、スライド歯車39→歯車42→歯車43→・・・→スプロケット48→車軸49へと伝達され、あるいは、スライド歯車39→歯車50(軸28に遊転支持)→歯車44→歯車45→・・・→スプロケット48→車軸49へと伝達されて、走行系の車速の切換え及び正逆転が可能となっている。
【0024】
なお、前記テンションクラッチ37により本発明の第1のベルト伝動装置が構成され、前記スライド歯車39,歯車40,・・・からなる噛合い機構により第1の歯車変速装置が構成され、更に、スプロケット46と48を連結しているチエン47により第1のチェーン伝動装置が構成されていて、これら第1のベルト伝動装置と第1の歯車変速装置及び第1のチェーン伝動装置とで、第1の動力伝達手段が構成されている。
【0025】
次に、作業系の動力伝達経路を説明すると、前記エンジン13の出力軸13aには、溝付きプーリ31が付設され、ミッションケース12の主軸32には溝付きプーリ34が遊転支持されていて、これら溝付きプーリ31,34間にはVベルト36が巻回されている。また、このVベルト36とテンションプーリ38aにより、動力伝達が断接されるテンションクラッチ38が形成されている。
【0026】
そして、溝付きプーリ34に入力された動力は、ミッションケース12の主軸32に遊転支持された歯車51→歯車52(軸27に遊転支持)→歯車53(軸27に遊転支持)→歯車54(軸28に遊転支持)→スプロケット55(軸28に遊転支持)→チエン56→スプロケット57→回転軸25→回転ドラム21へと伝達され、フレール爪20の回転により雑草の刈取作業等が可能とされている。また、前記回転軸25に動力を伝達するチエン56は、ミッションケース12の下部のセンターケース12aに収納されている。
【0027】
なお、前記テンションクラッチ38により本発明の第2のベルト伝動装置が構成され、前記各歯車51,52・・・からなる噛合い機構により第2の歯車変速装置が構成され、更に、スプロケット55と57を連結しているチエン56により第2のチェーン伝動装置が構成されていて、これら第2のベルト伝動装置と第2の歯車変速装置及び第2のチェーン伝動装置とで、第2の動力伝達手段が構成されている。
【0028】
前記走行系の伝達動力は、走行クラッチレバー17の操作によりテンションクラッチ37を介して断接操作され、また、作業系の伝達動力は、作業クラッチレバー18の操作によりテンションクラッチ38を介して断接操作されるようになっていて、しかも、これら走行クラッチレバー17と作業クラッチレバー18とは夫々独立して操作が可能とされている。
【0029】
本実施の形態において、図3及び図4で明らかなように、走行系の前記第1の歯車変速装置(スライド歯車39,歯車40,・・・)と第1のチェーン伝動装置(スプロケット46,48,チエン47)、及び作業系の第2の歯車変速装置(歯車51,52・・・)と第2のチェーン伝動装置(スプロケット55,57,チエン56)は、夫々まとめて1個のミッションケース12内に収納されている。
【0030】
次に、草刈部19の詳細について説明する。
【0031】
図5に示すように、ミッションケース12は左右の合せケースからなり、その下部のセンターケース12aの左右側に、ボルト59,59により軸ホルダー60,60が夫々一体的に固定されている。これら軸ホルダー60の内側には、軸受61を介して前記回転軸25がセンターケース12aを中心としてその左右側に回転可能に延設されている。この回転軸25には、中央にスプロケット57が固定され、左右端部には夫々駆動片63がスプライン結合されている。
【0032】
すなわち、前記回転軸25の左右端部には夫々スプライン(雄)25aが形成され、前記駆動片63には、これに噛合するスプライン(雌)63aが形成されている。そして、前記駆動片63は、回転軸25の端部に挿入された後、スペーサ77を介してボルト78により固定されている。また、前記駆動片63には、図6に示すように、略々180度隔てて2個の溝63bが形成されている。
【0033】
一方、前記軸ホルダー60の外周部には、軸受62を介して中空円筒状の回転ドラム21が、前記回転軸25に対し左右方向が下方となるように角度θだけ傾斜して回転自在に支持されている。そして、前記軸ホルダー60と軸受62とで、本発明における回転ドラム21の支持手段が構成されている。なお、前記回転ドラム21の左右の開口端部は、シールキャップ79にて閉止されている。
【0034】
前記回転ドラム21の軸方向の中途部の内周側には、補強リング66が嵌入されていて、該補強リング66は回転ドラム21を補強しつつ軸受62のアウタレースに当接されている。この補強リング66及び回転ドラム21には、図7に示すように、共通の貫通孔67が形成されていて、この貫通孔67にピン64が嵌入されている。このピン64は、図8に示すように、回転ドラム21の外周部から軸中心に向かって突出されていて、前記駆動片63の溝63aに係合されている。これら駆動片63とピン64とで本発明の形態の継手手段が構成されている。そして、チエン56とスプロケット57により回転軸25に伝達された駆動力は、前記駆動片63に形成された溝63aとピン64の係合により回転ドラム21に伝達されて、回転軸25と回転ドラム21とが一体的に連動される。
【0035】
図5及び図9に示すように、前記回転ドラム21の外周部には、フレール爪20を取付けるための爪ホルダ65が、該回転ドラム21の軸方向に沿い、略々等間隔で6列に区分する各列ごとに1個づつ、かつ円周方向に6等分した位置に夫々取付けられている。これらの各爪ホルダ65は、回転ドラム21の中心軸から法線方向に向けて放射状に取付けられている。なお、各爪ホルダ65を、円周方向に6等分した各位置に取付けているのは、回転ドラム21の回転時の動バランスを保つためである。
【0036】
前記爪ホルダ65へのフレール爪20の取付けは、図10(a)(b)に示すように、背中合わせに密接した2本のフレール爪20を対として装着することで行われる。そして、断面U字状の爪ホルダ65の開口側65aから挿入し、かつフレール爪20と爪ホルダ65に貫通可能に形成された取付孔20a,65bにピン68を挿入し、平座金69と割りピン70で止めて行われる。このとき、取付後のフレール爪20は、爪ホルダ65の開口側65aから角度α=90度以上の範囲で回動自在に保持される(図10(b)参照)。また、回転ドラム21への爪ホルダ65の取付けは、回転ドラム21の回転に伴いフレール爪20が矢印方向に回転して、該フレール爪20に異物が当接して干渉を生じた場合においても、フレール爪20が反対側に逃げられる方向に開口側65aを取付ける。なお、フレール爪20の回転方向は、いわゆるアップカット刈りにより下からすくうようにして雑草を刈取る。
【0037】
また、これらのフレール爪20は、回転により地表面と接触又は近接する位置において各フレール爪20の先端が前記回転軸25と略々平行となるように、爪ホルダ65の長さが設定されている。本実施の形態では、前記爪ホルダ65の長さは、後述する巻込み防止カバー71に取付けられた爪ホルダ65’を除き、回転ドラム21の軸方向の内側から外側に行くに従い順次に短く設定されている。これにより、前記フレール爪20の長さを略々一定とすると共に、これら各フレール爪20が地表面と接触又は近接する位置にて各フレール爪20の先端が前記回転軸25と略々平行となるようにして、地表面の雑草を略々均平に処理できるようにしている。
【0038】
ところで、一般にフレールモア10は、フレール爪20を2400〜3000rpm程度の高速で回転させ、このときの遠心力でフレール爪20を回転ドラム21の軸中心に対し放射状に延伸させて作業を行う。このため、回転ドラム21の回転時の動バランスを確保し、振動を防止することが必要となる。
【0039】
そこで、図5及び図11に示すように、左右の回転ドラム21の最内側の外周部に、外観が皿状をなし、開口側がミッションケース12側を向いて、草類の巻込みを防止する巻込み防止カバー71が取付けられていて、この巻込み防止カバー71の所定位置に、前述した爪ホルダ65’が1個取付けられ、更に、回転ドラム21の中心軸に対し前記爪ホルダ65’の略々反対側にウェイトホルダ73が取付けられている。
【0040】
このウェイトホルダ73に、回転ドラム21の回転時のアンバランスを補正するバランスウェイト72が取付けられている。すなわち、バランスウェイト72は、図11(a)(b)に示すように、矩形状の金属板等からなり2個の取付孔(図示せず)が形成されていて、ホルダ73に形成された2個の取付孔73aを介して、ボルト74、ワッシャ75、ナット76によりホルダ73に固定される。
【0041】
また、前記爪ホルダ65’には、内端フレール爪20’が取付けられていて、この内端フレール爪20’は、前述した図5に示すように、センターケース12aの下方で左右交差するように取付けられている。すなわち、本実施の形態において、前記回転ドラム21が回転軸25に対し傾斜支持されていることから、前記左右の内端フレール爪20’,20’は、それらの先端軌跡がセンターケース12aの下方にて左右交差するように配置されている。
【0042】
次いで、本実施の形態におけるフレールモア10の作用について説明する。
【0043】
エンジン13の出力軸13aの回転は、溝付きプーリ30,33間に巻き掛けられたVベルト35を介してミッションケース12の主軸32に伝達され、更に走行系の第1の歯車変速装置39,40,・・・により変速される過程で、主変速レバー11の操作により、前進複数段及び後進段に切換えられた所定回転が走行車輌に伝達され、フレールモア10は所定速度で移動する。
【0044】
一方、エンジン13の出力軸13aの回転は、溝付きプーリ31,34間に巻き掛けられたVベルト36を介してミッションケース12側に伝達され、作業系の第2の歯車変速装置51,52,・・・により増速されてスプロケット55,57間に装着されたチエン56により回転軸25に伝達されて、継手手段(63,64)を介し回転ドラム21が略々2400〜3000rpmの高速で一定方向に回転する。これにより、回転ドラム21に取付けられたフレール爪20が回転し、アップカット形式で雑草が刈取られる。
【0045】
このとき、回転ドラム21は、回転軸25に対し傾斜支持されているため、左右の回転ドラム21,21の最内側の内端フレール爪20’,20’は、ミッションケース12の下方を通過して回転することとなり、よってミッションケース12の下方にある雑草も残らず処理される。また、全てのフレール爪20は同じ長さで、かつ地表面と接触又は近接する位置にて各フレール爪20の先端が回転軸25と略々平行となるように設定されているため、地表面に対し雑草類は均平にムラなく刈取られる。
【0046】
一方、左右の回転ドラム21,21の最内側には、巻込み防止カバー71が取付けられているため、ミッションケース12の下部と回転ドラム21との間に雑草が巻き込まれることはない。更に、高速で回転する回転ドラム21の振動を防止するため、この巻込み防止カバー71にバランスウェイト72が取付けられていて、振動のないスムーズな回転が確保されている。
【0047】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、フレール爪を取付けた左右の回転ドラムを、回転軸に対し左右方向が下方となるように傾斜して一体的に回転自在に支持すると共に、該左右の回転ドラムの対向する最内側の内端フレール爪を、該フレール爪が伝動ケースの下方で左右交差させたことで、伝動ケースの下方にある雑草類をも残らず処理することができる。
【0048】
請求項2記載の発明によれば、各フレール爪を回転ドラムの軸方向に沿い所定間隔を隔てて取付けたことで、ムラのないかつ広範囲な作業を可能とすると共に、各フレール爪が地面と接触又は近接する位置にて各フレール爪の先端が回転軸と略々平行となるように設定したことで、雑草を地表面から略々一定の高さで均平に処理することができる。
【0049】
請求項3記載の発明によれば、取付ホルダの長さを回転ドラムの軸方向の内側から外側に行くに従い短く設定し、フレール爪の長さを略々一定としたことで、該フレール爪の規格統一等により、大量生産に適し製造コストの低減を図ることができる。
【0051】
請求項記載の発明によれば、エンジンから走行車輌に動力を伝達する走行用の第1の動力伝達手段のうち、第1の歯車変速装置及び第1のチェーン伝動装置と、エンジンから回転軸に動力を伝達する作業用の第2の動力伝達手段のうち、第2の歯車変速装置及び第2のチェーン伝動装置を1個の一体ケース内に収納したことで、ロータリ耕耘機のミッションケース等を本装置に兼用することができると共に、併せて装置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたフレールモアの外観斜視図である。
【図2】同上の側面図である。
【図3】走行系及び作業系の動力伝達経路を示す図である。
【図4】ミッションケースの断側面図である。
【図5】回転ドラムとフレール爪の取付け状態を示す正面図である。
【図6】駆動片の正面図である。
【図7】図5のA−A断面図である。
【図8】回転軸と回転ドラムとを一体的に連動可能に連結する状態を示す図である。
【図9】図5のB方向矢視図である。
【図10】(a)はフレール爪の取付け状態の分解斜視図であり、(b)はフレール爪の取付け状態の側面図である。
【図11】(a)は内端フレール爪とバランスウェイトの取付け状態の側面図であり、(b)はバランスウェイトの取付け状態の分解斜視図である。
【符号の説明】
10 フレールモア
12 ミッションケース
12a センターケース
13 エンジン
15 走行車輪
20 フレール爪
20’ 内端フレール爪
21 回転ドラム
25 回転軸
37 テンションクラッチ
38 テンションクラッチ
47 チエン
46,48 スプロケット
56 チエン
55,57 スプロケット
60 軸ホルダ
61 軸受
63 駆動片
64 ピン
65 爪ホルダ
65’ 爪ホルダ
71 巻込み防止カバー
72 バランスウエイト

Claims (4)

  1. 伝動ケースの下部に左右に延設して配置され、該伝動ケース内の伝動装置により回転駆動される回転軸と、
    複数個のフレール爪を取付けた左右の回転ドラムと、
    これら回転ドラムを前記回転軸に対し左右方向が下方となるように傾斜して回転自在に支持する支持手段と、
    前記回転ドラムを前記回転軸と一体的に回転可能に連動する継手手段と、を備え、
    前記左右の回転ドラムの対向する最内側の内端フレール爪を、これらフレール爪が前記伝動ケースの下方で左右交差させた、
    ことを特徴とする刈取用作業機。
  2. 前記各フレール爪を、前記回転ドラムの軸方向に沿い所定間隔を隔てて取付けると共に、これら各フレール爪が地面と接触又は近接する位置にて各フレール爪の先端が前記回転軸と略々平行となるように設定した、
    ことを特徴とする請求項1記載の刈取用作業機。
  3. 前記フレール爪を、取付ホルダを介して前記回転ドラムに取付けると共に、該取付ホルダの長さを、前記回転ドラムの軸方向の内側から外側に行くに従い短く設定し、前記フレール爪の長さを略々一定とした、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の刈取用作業機。
  4. エンジンから第1の動力伝達手段を介して走行車輌に動力を伝達する走行用の動力伝達経路と、
    前記エンジンから第2の動力伝達手段を介して前記回転軸に動力を伝達する作業用の動力伝達経路と、を備え、
    前記第1の動力伝達手段が、テンションプーリにより動力伝達が断接される第1のベルト伝動装置と、第1の歯車変速装置と、該第1の歯車変速装置の出力軸の回転を前記走行車輌に伝達する第1のチェーン伝動装置と、
    前記第2の動力伝達手段が、テンションプーリにより動力伝達が断接される第2のベルト伝動装置と、第2の歯車変速装置と、該第2の歯車変速装置の出力軸の回転を前記回転軸に伝達する第2のチェーン伝動装置と、を有し、
    前記第1の歯車変速装置、第1のチェーン伝動装置、第2の歯車変速装置及び第2のチェーン伝動装置を1個の一体ケース内に収納する、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の刈取用作業機。
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